吐泥(へろど)52
2013/06/13 Thu 00:01
その衝撃によって、今まで私が追い求めていた『寝取られプレイ』は根底から破壊された。
——愛する妻を他人に寝取らせ、そんな妻の姿を覗き見しながら、怒り嫉妬し絶望し、よって己の興奮を昂ぶらせる——
そんなプレイを常に追い求めていた私だったが、しかし現実は違った。
現実は妄想よりも残酷だった。現実は、見てはいけないものまで見なければならなかったのだ。
濡れたタイル床に崩れ落ちた私は、水風呂からタラタラと溢れる水をジッと見つめながら、今までにない絶望に打ちひしがれていた。
妻が他人に犯されるのは本望だった。そして、それによって妻がみるみる開花され、密かに淫らに乱れて行く、といった、そんなシーンを私は求めていた。
しかし、現実は違った。妻が乱暴され、脅迫された上でその行為を行うのならば、それはそれで私の願望範囲だったが、しかし現実は違った。それは、私が描く『寝取られプレイ』の域を超えているのだ。
フェラ、ディープキス、シックスナイン、セックス。これらを妻が他人に行うのは、快楽以外の何ものでもなかった。
当然、パイズリも同じだった。例えそれが自分の意思で行った行為だったとしても特に問題はなく、むしろ、妻が率先してパイズリをしたというのは、私の異常性欲を更に昂める材料にもなった。
ではなぜ、妻がパイズリしたことで私はこんなに絶望しているのか?
それは、妻がパイズリをする前、あの眼鏡親父に笑顔を見せたからである。
私は決して、妻が自主的にパイズリしたことで絶望しているのではなかった。私が喪黒福造に「ドーン!」とやられたのは妻がパイズリをしたからではなく、パイズリをする前に、親父に向かって小悪魔的な笑顔を見せたからなのだ。
笑顔だけは許せなかった。ディープキスされるよりも、シックスナインされるよりも、笑顔を見せられる事の方が百倍も残酷だった。
女がセックスをされて、感じたり、喘いだり、絶頂に達するのは、例えそれが不本意なレ○プであろうと仕方がないことだ。そこで潮を噴こうが、失神しようが、肉体と精神は別物であるがゆえ、どうしようもない事なのだ。
しかし、笑顔は違った。笑顔だけは別だった。なぜなら、笑顔には強制力は存在しないからである。
あの笑顔は本物だった。それを見た事によって、私は妻が色情狂であることをはっきりと確信した。
妻をそうさせたのは、もちろん異常性欲者である私だった。妻の気を狂わせてしまったのは私以外の誰でもなく、その責任は全て私にあるのだ。
それを思うと、私は病的な罪悪感に襲われる一方、その恐怖に気が狂いそうになった。
その恐怖とは、外道共に妻の体だけでなく心までも寝取られてしまうのではないかというものだった。もはや色情狂に陥ってしまった妻ならばそれもあり得ると思うと、私は今までに感じた事のない絶望と恐怖に襲われるのであった。
まさに廃人の如く絶望に打ちひしがれていると、ふと、私のすぐ横で、小さな尻がくねくねと蠢いている事に気付いた。
見ると、四つん這いになった少女が尻に手を回し、谷間の奥でドロドロと醜く光っている穴を指で弄りながら自慰をしていた。
(人が死にそうなくらい絶望しているというのに……何という不謹慎な娘だ……)
そう呟きながらゆっくりと立ち上がった。
すぐ目の前にはアクリル窓があり、薄暗がりの中でユッサユッサと蠢いている人影がぼんやりと見えた。
見たくない……絶対に見たくない。そう胸を締め付けられていた私だったが、しかし、それを見ずに我慢できるほど、私は出来た人間ではなかった。

白い乳肉に挟まれた肉棒が上下に動いていた。
ぐにゃぐにゃしながら揺れる乳肉の、その柔らかさと温かさを十分知り尽くしていた私は、今、あの眼鏡親父がどれだけの快楽を得ているのかが手に取るようにわかった。
実際、そんな親父の顔からは、さっきまでのあの余裕のニヤニヤは消えていた。まるで温泉にでも浸かっているようなその腑抜けた顔は、明らかに柔乳の感触に酔いしれている表情であり、そこに大量の精液を吐き出すのは時間の問題かと思われた。
(どうだ……参ったか田舎者め……これが洗練された東京女のパイズリだ……お前の醜い母ちゃんとは月とすっぽんだろ……)
そう呟く私は、絶望にくれながらも優越感に浸っていたが、しかし、そんな優越感に浸れば浸るほど怒りと悲しみは激しくなり、窓を見つめていた私は、下唇を噛み締めながら握りしめた拳をブルブルと震わせていた。
そんな私の足に少女が絡みついてきた。少女は私の右足にしがみつくと、真っ赤な舌で太ももをペロペロと舐めながら、まるで蛇のように這い上がってきた。
その舌は、くねくねと動きながら鼠蹊部を滑り、睾丸へと下った。皺だらけの表面をザラザラと舐めながら舌を進ませると、そのまま肉棒の裏へと滑り込み、裏筋から尿道にかけて何度も何度も舌を往復させた。
そうしながら少女は、潤んだ目で私を見上げた。そして私の目をじっと見ながらゆっくりと唇を開け、そこにスポッと亀頭を吸い込んだ。
少女は目を反らさないまま頭部を前後に動かし始めた。ベプッ、ベプッ、と音を立てながらしゃぶる少女のその目は、もっと欲しいのと言わんばかりの催促の目だった。

そんなペニスには、少女自身の淫らな汁がべっとりと塗り込められていた。いや、それだけならまだしも、そこには、さっきまで臨海公園で中出しされていた不特定多数の男たちの精液も混じっていた。
それでも少女は、何の躊躇いもなくその汚れたペニスを、ベプッ、ベプッ、と音を立てながらしゃぶっていた。もう一度入れて、早く入れてと、言わんばかりの切ない目で私を見つめながら、口いっぱいに含んだ肉棒を上下させていた。
そんな少女が、ふと、生まれて間もなく捨てられた子猫に思えた。
早く入れてとねだりながらペニスをしゃぶるその姿は、生きるために必死にミルクをねだっている惨めな子猫のようだった。
少女がそう見えた瞬間、(こいつは生きていてもしょうがない)と、ふと思った。
こいつは、一生こうやって誰かのペニスをねだって生きて行かなければならないのだと思うと、無性にこの少女が可哀想になり、いっその事、このまま殺してやった方が少女のためではないかという思いが、一瞬頭を過ぎったのだった。
そんな事を本気で思う私は、明らかに壊れていた。
妻のあの笑顔を見た瞬間からギシギシと壊れ始めていた私の精神は、この可哀想な少女のフェラによって完全に崩壊した。
(……このまま殺してあげよう……)
そう思いながら少女の細い首にそっと両手を伸ばすと、ふとアクリル窓に、妻の頭部が上下に動いているのが見えた。
妻が親父のペニスをしゃぶっていた。今、サウナの外で夫の私がこんな状況に追いやられているとも知らず、妻は他人の性器を口一杯に頬張っていた。

今までパイズリしていた乳は親父の手の中で弄ばれ、タプン、タプン、と柔らかい波を打っていた。
妻は、椅子にふんぞり返った親父の股の間で正座していた。奴隷のように正座しながら、親父の股間でビンっと突き立っている肉の棒を、口の中に入れたり出したりと繰り返していた。
再び、さっきの妻の笑顔が頭に蘇り、少女の細い首に這わせていた十本の指に力が入った。
(キミは……死んだほうがいい……このまま生きてても、あんな大人になってしまうだけだ……あんな大人になるくらいなら、ここで死んでしまったほうがマシだ……)
そう思いながら、その両手に一気に力を込めようとすると、ふと、妻の背後に百姓男が迫っている事に気づいた。
百姓男のペニスは、ついさっき騎乗位で射精したばかりだというのに、既にビクビクと勃起していた。
男は妻の背中にソッと寄り添うと、妻の肩越しに親父の股間を覗き込みながら、肉棒をしゃぶりまくる妻を見てニヤリと笑った。
そうしながらも男は、正座している妻の腰を両手で支え、そのまま妻の尻を突き出させた。そして尻の谷間にペニスを這わせると、まるで白人のポルノ男優のようにいやらしく腰を動かしながら、濡れたワレメにペニスの裏筋をヌルヌルと擦り付け始めたのだった。
(串刺しにする気だ……)
そう愕然としながら、乾いた喉にゴクリと唾を飲み込んだ。
恐らく、今の妻ならそれを喜んで受け入れるはずだった。あんな笑顔を見せるほどの妻なら、むしろ、早く入れてとばかりにそれを求めている可能性すらあった。
見知らぬ男達に串刺しにされて泣き叫ぶ妻の姿なら見たいが、しかし、それをされて悦ぶ妻の姿など見たくはなかった。
アクリル窓に向かって「やめろ……」と小さく呟いた。そう呟く私の両手はブルブルと震え、少女の小さな頭部がガクガクと揺れた。
それと同時に少女の前歯がペニスに食い込んだ。
このまま首を絞めればペニスが噛み千切られてしまうと思った私は、慌てて少女の首から手を離し、素早くその口からペニスを抜いた。
少女はゴホゴホと激しく咳き込みながらその場にへたり込んだ。涙と鼻水をだらだらと垂らし、小便も漏らしているようだった。
そんな少女の激しい咳を聞きながら、(いったい私は何をやってるんだ……)と一瞬我に返った私だったが、しかし、そう愕然としていた私の目に、更に私を追い詰めるような、そんな残酷な光景が映ったのだった。
唇を尖らせた百姓男が、妻の尻の谷間にブチュブチュと唾を垂らしていた。
その唾は、明らかに妻の肛門を狙っており、既に妻の肛門には大量の唾がドロドロと溜まっていた。
それがどんな意味を持つのか、つい先ほどまで肛門を犯されていた私にはすぐに理解できた。
予想通り、唾でドロドロにされた肛門に、百姓男の亀頭がヌルヌルと滑り始めた。あの激痛を身をもって知っていた私は、内心、妻に対して(ざまぁみろ)と思った。そして、(あんな笑顔を見せるからそんな目に遭うんだ。バチが当たったんだ……)と目を爛々と輝かせながら、今から泣き叫ぶ妻の姿に期待した。
しばらく肛門の上をヌルヌルと蠢いていた亀頭だったが、しかし、唾液だけでは未使用の肛門にはスムーズに入らないだろうと思ったのか、亀頭はそのまま割れ目の中にツルンと滑り込んだ。
その瞬間、妻の腰がピクンっと跳ね、巨大な乳と肉付きの良い尻が同時にプルンっと震えた。妻は、これから凄まじい激痛を受けるとも知らず、親父の肉棒を咥えながら、串刺しの快楽に浸っていた。
男は、その中に溜まっている粘汁をペニス全体に塗り込むかのようにして数回ピストンした。そしてすぐさまペニスを抜き取ると、ドロドロになった亀頭を肛門に押し付け、ペニスの半分まで一気に突き刺したのだった。

親父のペニスをしゃぶっていた妻が、それをブポッと吐き出しながら一気に背骨を仰け反らせた。顔をくしゃくしゃにさせながら天井を見上げ、まるで車に跳ね飛ばされた猫のように「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」と悲痛に叫んだ。
そんな妻の壮絶な姿を見た私は、「これだよ、これ! こんなシーンが見たかったんだよ!」と叫びながら、本来の異常性欲を取り戻した。
「うひひひひひひ」
飛び上がらんばかりに喜ぶ私は、未だタイル床にへたりながらゲホゲホと咳き込んでいる少女の髪を鷲掴みにし、強引に立ち上がらせた。そして両手を壁につかせ、そのプリプリとした小さな尻を突き出させると、「お前も蝋人形にしてやろうか」などと、一昔前のデーモン閣下のセリフを意味不明に吐き捨て、その幼気な肛門に亀頭を押し付けた。
しかし、当然亀頭はツルンっとは入らなかった。
そこで私は、洗い場に転がっていたボディーソープを手にした。
本来ならボディーソープをペニスに塗り込むべきだが、しかしあまりの興奮にトチ狂っていた私は、そのボディーソープの容器の飛び出し口を少女の肛門にプスッと突き刺した。そして容器の頭を、カシュ、カシュ、と何度も何度もプッシュし、そこから飛び出すボディーソープを少女の直腸に注入しまくったのだった。
大量のボディーソープを含んだ肛門は、フジツボのようにポコンっと膨らんでいた。
イチジク浣腸の先っぽのような飛び出し口をスポッと抜くと、ポツンっと開いた小さな穴から白いボディーソープがトロリと漏れたが、すかさず私が「漏らすな!」と怒鳴ると、驚いた肛門はヒクッと凹み、その小さな穴を慌てて閉じた。
しかし、しばらくすると肛門は、ヒクン、ヒクン、と痙攣し始め、少量のボディーソープを、チロ、チロ、と漏らし始めた。
それはまるで中出しされた後の肛門のようだった。もうすぐ妻の肛門もこんな風に汚されるのだと思っていると次第に猟奇的な興奮がムラムラと湧き上がり、野犬のようにハァハァと荒い息を吐く私は、気がつくとそこに亀頭を捻じり込ませていたのだった。

肛門はギュンギュンと締めつけてきた。少女の膣の締まりも半端ではなかったが、しかしその肛門の締まりはそれを遥かに超え、まるで巨大な吸盤に吸い付かれているようだった。
そんな肛門にコキコキと腰を動かすと、少女は「ヒャン、ヒャン」と変な声で泣いた。痛がる様子は全くなく、むしろ感じているようでもあり、私はそんな少女のプリプリとした尻を見つめながら、(相当使い込んでいるな……)と確信した。
そんな少女は、やっぱり殺してやるべきだと思った。膣だけでなく、もはや肛門の快楽までも知ってしまっているような淫らな少女は、今のうちに殺してやった方が本人のためだと思った。
そう思いながら腰を振っていた私は、次の射精と同時に少女の首を後ろから絞めてやろうと決めた。
その幼気な肛門にペニスをズリズリとピストンさせながら、彼女の細い首にソッと手をかけた。その首はまるでペットボトルのように柔らかく、両手でギュッと握ればクシャッと潰れてしまいそうなくらい脆そうだった。
そんな首を両手で掴みながら腰を振っていると、ふと、数ヶ月前、深夜のコンビニで立ち読みした雑誌の記事を思い出した。
それは、昭和の猟奇事件ばかりを取り上げている悪趣味な雑誌で、その中に、昭和五十六年、静岡県の小さな町で、レ○プした七人の女を次々に絞殺したという快楽殺人鬼の裁判記録が記載されていた。
その殺人鬼は法廷でこう述べたらしい。
「女の首を絞めてやりますとマンコの具合が良くなるのです。だから射精寸前に首を絞めるのです。でも、首を絞めるとウ○コも一緒に漏らしますので、それが臭くて嫌でした」
もちろん彼は死刑だった。死刑廃止を訴える人権派の弁護士が必死に再審請求し、少しでも死刑執行を引き延ばそうとしていたらしいが、しかし彼はそれを取り下げ、昭和五十九年の夏、自ら死刑台を望んだらしい。
そんな彼は、死刑台の上で首にロープを巻かれた瞬間、快楽に満ちた溜息を漏らしたらしい。首にロープが食い込む感触に、今まで絞殺してきた女たちとの快楽を思い出したのだろう、刑務官が死刑執行命令書を読み上げている最中もずっと勃起し続けていた。
そして遂に床がバタンっと開き、死刑が執行された。ストンっと落ちると同時にロープがギギギッと激しく軋み、吊られた首がキリンのようにビーンっと伸びた。
その瞬間、彼は射精した。舌と目ん玉を飛び出すのと同時に、最後の快楽を性器から吐き出したのだった。
それはまさに、絞殺セックスという猟奇行為に魅せられた変態性欲者にふさわしい淫らな死に様だった。
そんな生々しい記事を読んでいくうちに、私はなんとも言えない不快感に襲われた。特に、首吊りにした状態で立ちマンしたという四人目の被害者についての記事は、とてもではないが最後まで読むことができず、思わず私は、「気色悪っ!」と、その不快を声に出し、慌てて雑誌をラックに戻した。
あの時私は、そんな殺人鬼に何の感情移入をする事もなく、むしろ、あまりの不快感に吐き気すら感じていたほどだった。
が、しかし、そんな私は、今、あの殺人鬼と同じ道を歩もうとしていた。彼に対してあれだけ不快に思っていたにもかかわらず、今の私は精神異常の少女をアナルセックス中に絞殺しようと企んでいるのだ。
という事は、あの時の記事は、私の脳に少なからずも何らかの刺激を与えていたのだろう。恐らく、彼の異常快楽が、知らず知らずのうちに私の潜在意識に刷り込まれていたため、今こうして私の脳から、『快楽殺人』という新種のヘドロが湧き上がってきたのだ。
(やめろ……)
慌てて私は自分に言い聞かせた。
それは、そのヘドロがあまりにも危険過ぎたからだった。いくら異常性欲者な私でも、一度そのヘドロに飲み込まれてしまえば人生が終わってしまう事くらいわかっているのだ。
私はブルブルと両腕を震わせながら、慎重に少女の首から指を離し始めた。刺激されれば途端にヘドロが暴れ出し、そのまま一気に少女の首を絞めかねないため、私は自分を刺激しないよう腰の動きを止め、大きく深呼吸をしながら一本ずつ指を離したのだった。
そうやって八本の指を離し、残るは両手の親指だけとなった。
危ないところだった。あのままヘドロに侵され、ここで本当に彼女を絞殺していれば私は確実に死刑だった。私もあの殺人鬼のように、死刑台にブラブラとぶら下がりながら射精するという、惨めな人生の結末を迎えるところだったのだ。
そう思いながら、恐る恐る最後の親指を二本同時に離そうとすると、ふと、遠くの方から女の叫び声が聞こえた気がした。
「ん?」と一瞬指を止め、そのまま耳を澄ましてみると、その叫び声はサウナの中から聞こえてくるものだった。
「はっ」と妻の事を思い出し、慌ててアクリル窓を覗いた。
そこには、正座した状態で肛門を掘られている妻がいた。

そんな妻はヨガッていた。背後から肛門を掘られながらも親父のペニスをジュブジュブとしゃぶりまくり、まるでAV女優のように、「もっと! もっと!」と卑猥に喘ぎながら、自ら尻を振っていた。
それは、明らかに初めて肛門を犯された者の乱れ方ではなかった。まるで、後ろも前も既に肉便器と化しているこの少女のように、妻はアナルセックスに悦びを感じているのだ。
(あいつは……初めてではない……いや、初めてどころか、あの肛門は既にズボズボだ!)
そう愕然としていると、突然親父がムクッと起き上がり、そのまま床にゴロリと仰向けになった。そしていきなり妻の腕を引っぱると、百姓男のペニスが妻の肛門からヌルっと抜け、ポッカリと開いた妻の肛門から茶色い液体がドロッと溢れた。
親父は妻を強引に引き寄せた。そしてそのまま腹の上に跨がせると、両手で妻の太ももをがっしりと固定し、そこに剥き出された膣にペニスを滑り込ませた。
ガンガンと腰を突き上げる親父の腹の上で、妻は乳肉をタポタポと揺らしながら狂ったように喘いでいた。
妻がアナルセックスは初めてではなかったという衝撃の事実と、微かに聞こえてくるその淫らな喘ぎ声が、再び私の脳を破壊したのだった。

ふと気がつくと、せっかく離した八本の指は再び少女の首へと戻っていた。
その柔肉に指が食い込むと、絞まる喉奥から、「ゴェェェェェ」という不気味な声が漏れ始めた。
それと同時に肛門がギュギュギュギュッと締まったため、慌てて私は腰を動かした。
凄まじい快感が亀頭から脳へと走り抜けた。ペニスをピストンさせる度に射精し、少量の精液をピュッと吹き出していた。
(凄い……凄すぎる……この快感は……死刑に値する……)
そう身震いしながら腰を動かしていた私は、更に快楽を得ようと両手に力を込めた。
見ると、少女は大量の唾液を吐きながら真っ赤な舌をダランっと垂らし、白目を剥いた目をピクピクと痙攣させている。
(これ以上絞めれば本当に死んでしまうぞ……)
頭ではそうわかっていても、しかし私の指は止まらなかった。更に首に食い込む指は、その奥にある硬い筋さえもへし折らんばかりの勢いだった。
それまで少女の喉から漏れていた呻きは、「ゴェェェェェ」という低音から、「キィィィィィ」という高音へと変わっていた。
少女は、全身をビクビクと痙攣させ、まるで猫が爪を研いでいるかのように、両手でタイル壁を引っ掻き始めた。
そう少女がもがけばもがくほど、その肛門の具合は劇的に変化し、まるで生き物のようにグニグニと蠢いては私のペニスに絡みついて来るのだった。
そんな快感に狂ったように悶えながら、私はサウナを覗いた。
三匹の獣が同時に腰を動かしているのが見えた。
(あれは……なんだ……)
そう目を凝らすと、ドロドロに濡れた二つの穴の中に、ヌルヌルとした二本の真っ黒な棒が行ったり来たりしていた。
(う、嘘だろ……)
そう気づいた瞬間、妻の「イクぅぅぅぅ」という叫び声が頭の中で響き、それと同時に、サンドイッチにされていた妻の尻がカクカクと激しく動き出した。

その腰の動きと共に私の意識がみるみる遠ざかっていった。
朦朧とする意識の中、少女の体がゆっくりと崩れ落ちていくのがわかった。
立ち籠める湯気の中、少女はタイル床の上にグタッと倒れていた。
もはや少女は動かなくなっていた。
そこに取り残された私のペニスだけが、ピクンピクンっと悲しく動きながら射精していたのだった。
(つづく)
《←目次》《53話へ→》
——愛する妻を他人に寝取らせ、そんな妻の姿を覗き見しながら、怒り嫉妬し絶望し、よって己の興奮を昂ぶらせる——
そんなプレイを常に追い求めていた私だったが、しかし現実は違った。
現実は妄想よりも残酷だった。現実は、見てはいけないものまで見なければならなかったのだ。
濡れたタイル床に崩れ落ちた私は、水風呂からタラタラと溢れる水をジッと見つめながら、今までにない絶望に打ちひしがれていた。
妻が他人に犯されるのは本望だった。そして、それによって妻がみるみる開花され、密かに淫らに乱れて行く、といった、そんなシーンを私は求めていた。
しかし、現実は違った。妻が乱暴され、脅迫された上でその行為を行うのならば、それはそれで私の願望範囲だったが、しかし現実は違った。それは、私が描く『寝取られプレイ』の域を超えているのだ。
フェラ、ディープキス、シックスナイン、セックス。これらを妻が他人に行うのは、快楽以外の何ものでもなかった。
当然、パイズリも同じだった。例えそれが自分の意思で行った行為だったとしても特に問題はなく、むしろ、妻が率先してパイズリをしたというのは、私の異常性欲を更に昂める材料にもなった。
ではなぜ、妻がパイズリしたことで私はこんなに絶望しているのか?
それは、妻がパイズリをする前、あの眼鏡親父に笑顔を見せたからである。
私は決して、妻が自主的にパイズリしたことで絶望しているのではなかった。私が喪黒福造に「ドーン!」とやられたのは妻がパイズリをしたからではなく、パイズリをする前に、親父に向かって小悪魔的な笑顔を見せたからなのだ。
笑顔だけは許せなかった。ディープキスされるよりも、シックスナインされるよりも、笑顔を見せられる事の方が百倍も残酷だった。
女がセックスをされて、感じたり、喘いだり、絶頂に達するのは、例えそれが不本意なレ○プであろうと仕方がないことだ。そこで潮を噴こうが、失神しようが、肉体と精神は別物であるがゆえ、どうしようもない事なのだ。
しかし、笑顔は違った。笑顔だけは別だった。なぜなら、笑顔には強制力は存在しないからである。
あの笑顔は本物だった。それを見た事によって、私は妻が色情狂であることをはっきりと確信した。
妻をそうさせたのは、もちろん異常性欲者である私だった。妻の気を狂わせてしまったのは私以外の誰でもなく、その責任は全て私にあるのだ。
それを思うと、私は病的な罪悪感に襲われる一方、その恐怖に気が狂いそうになった。
その恐怖とは、外道共に妻の体だけでなく心までも寝取られてしまうのではないかというものだった。もはや色情狂に陥ってしまった妻ならばそれもあり得ると思うと、私は今までに感じた事のない絶望と恐怖に襲われるのであった。
まさに廃人の如く絶望に打ちひしがれていると、ふと、私のすぐ横で、小さな尻がくねくねと蠢いている事に気付いた。
見ると、四つん這いになった少女が尻に手を回し、谷間の奥でドロドロと醜く光っている穴を指で弄りながら自慰をしていた。
(人が死にそうなくらい絶望しているというのに……何という不謹慎な娘だ……)
そう呟きながらゆっくりと立ち上がった。
すぐ目の前にはアクリル窓があり、薄暗がりの中でユッサユッサと蠢いている人影がぼんやりと見えた。
見たくない……絶対に見たくない。そう胸を締め付けられていた私だったが、しかし、それを見ずに我慢できるほど、私は出来た人間ではなかった。

白い乳肉に挟まれた肉棒が上下に動いていた。
ぐにゃぐにゃしながら揺れる乳肉の、その柔らかさと温かさを十分知り尽くしていた私は、今、あの眼鏡親父がどれだけの快楽を得ているのかが手に取るようにわかった。
実際、そんな親父の顔からは、さっきまでのあの余裕のニヤニヤは消えていた。まるで温泉にでも浸かっているようなその腑抜けた顔は、明らかに柔乳の感触に酔いしれている表情であり、そこに大量の精液を吐き出すのは時間の問題かと思われた。
(どうだ……参ったか田舎者め……これが洗練された東京女のパイズリだ……お前の醜い母ちゃんとは月とすっぽんだろ……)
そう呟く私は、絶望にくれながらも優越感に浸っていたが、しかし、そんな優越感に浸れば浸るほど怒りと悲しみは激しくなり、窓を見つめていた私は、下唇を噛み締めながら握りしめた拳をブルブルと震わせていた。
そんな私の足に少女が絡みついてきた。少女は私の右足にしがみつくと、真っ赤な舌で太ももをペロペロと舐めながら、まるで蛇のように這い上がってきた。
その舌は、くねくねと動きながら鼠蹊部を滑り、睾丸へと下った。皺だらけの表面をザラザラと舐めながら舌を進ませると、そのまま肉棒の裏へと滑り込み、裏筋から尿道にかけて何度も何度も舌を往復させた。
そうしながら少女は、潤んだ目で私を見上げた。そして私の目をじっと見ながらゆっくりと唇を開け、そこにスポッと亀頭を吸い込んだ。
少女は目を反らさないまま頭部を前後に動かし始めた。ベプッ、ベプッ、と音を立てながらしゃぶる少女のその目は、もっと欲しいのと言わんばかりの催促の目だった。

そんなペニスには、少女自身の淫らな汁がべっとりと塗り込められていた。いや、それだけならまだしも、そこには、さっきまで臨海公園で中出しされていた不特定多数の男たちの精液も混じっていた。
それでも少女は、何の躊躇いもなくその汚れたペニスを、ベプッ、ベプッ、と音を立てながらしゃぶっていた。もう一度入れて、早く入れてと、言わんばかりの切ない目で私を見つめながら、口いっぱいに含んだ肉棒を上下させていた。
そんな少女が、ふと、生まれて間もなく捨てられた子猫に思えた。
早く入れてとねだりながらペニスをしゃぶるその姿は、生きるために必死にミルクをねだっている惨めな子猫のようだった。
少女がそう見えた瞬間、(こいつは生きていてもしょうがない)と、ふと思った。
こいつは、一生こうやって誰かのペニスをねだって生きて行かなければならないのだと思うと、無性にこの少女が可哀想になり、いっその事、このまま殺してやった方が少女のためではないかという思いが、一瞬頭を過ぎったのだった。
そんな事を本気で思う私は、明らかに壊れていた。
妻のあの笑顔を見た瞬間からギシギシと壊れ始めていた私の精神は、この可哀想な少女のフェラによって完全に崩壊した。
(……このまま殺してあげよう……)
そう思いながら少女の細い首にそっと両手を伸ばすと、ふとアクリル窓に、妻の頭部が上下に動いているのが見えた。
妻が親父のペニスをしゃぶっていた。今、サウナの外で夫の私がこんな状況に追いやられているとも知らず、妻は他人の性器を口一杯に頬張っていた。

今までパイズリしていた乳は親父の手の中で弄ばれ、タプン、タプン、と柔らかい波を打っていた。
妻は、椅子にふんぞり返った親父の股の間で正座していた。奴隷のように正座しながら、親父の股間でビンっと突き立っている肉の棒を、口の中に入れたり出したりと繰り返していた。
再び、さっきの妻の笑顔が頭に蘇り、少女の細い首に這わせていた十本の指に力が入った。
(キミは……死んだほうがいい……このまま生きてても、あんな大人になってしまうだけだ……あんな大人になるくらいなら、ここで死んでしまったほうがマシだ……)
そう思いながら、その両手に一気に力を込めようとすると、ふと、妻の背後に百姓男が迫っている事に気づいた。
百姓男のペニスは、ついさっき騎乗位で射精したばかりだというのに、既にビクビクと勃起していた。
男は妻の背中にソッと寄り添うと、妻の肩越しに親父の股間を覗き込みながら、肉棒をしゃぶりまくる妻を見てニヤリと笑った。
そうしながらも男は、正座している妻の腰を両手で支え、そのまま妻の尻を突き出させた。そして尻の谷間にペニスを這わせると、まるで白人のポルノ男優のようにいやらしく腰を動かしながら、濡れたワレメにペニスの裏筋をヌルヌルと擦り付け始めたのだった。
(串刺しにする気だ……)
そう愕然としながら、乾いた喉にゴクリと唾を飲み込んだ。
恐らく、今の妻ならそれを喜んで受け入れるはずだった。あんな笑顔を見せるほどの妻なら、むしろ、早く入れてとばかりにそれを求めている可能性すらあった。
見知らぬ男達に串刺しにされて泣き叫ぶ妻の姿なら見たいが、しかし、それをされて悦ぶ妻の姿など見たくはなかった。
アクリル窓に向かって「やめろ……」と小さく呟いた。そう呟く私の両手はブルブルと震え、少女の小さな頭部がガクガクと揺れた。
それと同時に少女の前歯がペニスに食い込んだ。
このまま首を絞めればペニスが噛み千切られてしまうと思った私は、慌てて少女の首から手を離し、素早くその口からペニスを抜いた。
少女はゴホゴホと激しく咳き込みながらその場にへたり込んだ。涙と鼻水をだらだらと垂らし、小便も漏らしているようだった。
そんな少女の激しい咳を聞きながら、(いったい私は何をやってるんだ……)と一瞬我に返った私だったが、しかし、そう愕然としていた私の目に、更に私を追い詰めるような、そんな残酷な光景が映ったのだった。
唇を尖らせた百姓男が、妻の尻の谷間にブチュブチュと唾を垂らしていた。
その唾は、明らかに妻の肛門を狙っており、既に妻の肛門には大量の唾がドロドロと溜まっていた。
それがどんな意味を持つのか、つい先ほどまで肛門を犯されていた私にはすぐに理解できた。
予想通り、唾でドロドロにされた肛門に、百姓男の亀頭がヌルヌルと滑り始めた。あの激痛を身をもって知っていた私は、内心、妻に対して(ざまぁみろ)と思った。そして、(あんな笑顔を見せるからそんな目に遭うんだ。バチが当たったんだ……)と目を爛々と輝かせながら、今から泣き叫ぶ妻の姿に期待した。
しばらく肛門の上をヌルヌルと蠢いていた亀頭だったが、しかし、唾液だけでは未使用の肛門にはスムーズに入らないだろうと思ったのか、亀頭はそのまま割れ目の中にツルンと滑り込んだ。
その瞬間、妻の腰がピクンっと跳ね、巨大な乳と肉付きの良い尻が同時にプルンっと震えた。妻は、これから凄まじい激痛を受けるとも知らず、親父の肉棒を咥えながら、串刺しの快楽に浸っていた。
男は、その中に溜まっている粘汁をペニス全体に塗り込むかのようにして数回ピストンした。そしてすぐさまペニスを抜き取ると、ドロドロになった亀頭を肛門に押し付け、ペニスの半分まで一気に突き刺したのだった。

親父のペニスをしゃぶっていた妻が、それをブポッと吐き出しながら一気に背骨を仰け反らせた。顔をくしゃくしゃにさせながら天井を見上げ、まるで車に跳ね飛ばされた猫のように「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」と悲痛に叫んだ。
そんな妻の壮絶な姿を見た私は、「これだよ、これ! こんなシーンが見たかったんだよ!」と叫びながら、本来の異常性欲を取り戻した。
「うひひひひひひ」
飛び上がらんばかりに喜ぶ私は、未だタイル床にへたりながらゲホゲホと咳き込んでいる少女の髪を鷲掴みにし、強引に立ち上がらせた。そして両手を壁につかせ、そのプリプリとした小さな尻を突き出させると、「お前も蝋人形にしてやろうか」などと、一昔前のデーモン閣下のセリフを意味不明に吐き捨て、その幼気な肛門に亀頭を押し付けた。
しかし、当然亀頭はツルンっとは入らなかった。
そこで私は、洗い場に転がっていたボディーソープを手にした。
本来ならボディーソープをペニスに塗り込むべきだが、しかしあまりの興奮にトチ狂っていた私は、そのボディーソープの容器の飛び出し口を少女の肛門にプスッと突き刺した。そして容器の頭を、カシュ、カシュ、と何度も何度もプッシュし、そこから飛び出すボディーソープを少女の直腸に注入しまくったのだった。
大量のボディーソープを含んだ肛門は、フジツボのようにポコンっと膨らんでいた。
イチジク浣腸の先っぽのような飛び出し口をスポッと抜くと、ポツンっと開いた小さな穴から白いボディーソープがトロリと漏れたが、すかさず私が「漏らすな!」と怒鳴ると、驚いた肛門はヒクッと凹み、その小さな穴を慌てて閉じた。
しかし、しばらくすると肛門は、ヒクン、ヒクン、と痙攣し始め、少量のボディーソープを、チロ、チロ、と漏らし始めた。
それはまるで中出しされた後の肛門のようだった。もうすぐ妻の肛門もこんな風に汚されるのだと思っていると次第に猟奇的な興奮がムラムラと湧き上がり、野犬のようにハァハァと荒い息を吐く私は、気がつくとそこに亀頭を捻じり込ませていたのだった。

肛門はギュンギュンと締めつけてきた。少女の膣の締まりも半端ではなかったが、しかしその肛門の締まりはそれを遥かに超え、まるで巨大な吸盤に吸い付かれているようだった。
そんな肛門にコキコキと腰を動かすと、少女は「ヒャン、ヒャン」と変な声で泣いた。痛がる様子は全くなく、むしろ感じているようでもあり、私はそんな少女のプリプリとした尻を見つめながら、(相当使い込んでいるな……)と確信した。
そんな少女は、やっぱり殺してやるべきだと思った。膣だけでなく、もはや肛門の快楽までも知ってしまっているような淫らな少女は、今のうちに殺してやった方が本人のためだと思った。
そう思いながら腰を振っていた私は、次の射精と同時に少女の首を後ろから絞めてやろうと決めた。
その幼気な肛門にペニスをズリズリとピストンさせながら、彼女の細い首にソッと手をかけた。その首はまるでペットボトルのように柔らかく、両手でギュッと握ればクシャッと潰れてしまいそうなくらい脆そうだった。
そんな首を両手で掴みながら腰を振っていると、ふと、数ヶ月前、深夜のコンビニで立ち読みした雑誌の記事を思い出した。
それは、昭和の猟奇事件ばかりを取り上げている悪趣味な雑誌で、その中に、昭和五十六年、静岡県の小さな町で、レ○プした七人の女を次々に絞殺したという快楽殺人鬼の裁判記録が記載されていた。
その殺人鬼は法廷でこう述べたらしい。
「女の首を絞めてやりますとマンコの具合が良くなるのです。だから射精寸前に首を絞めるのです。でも、首を絞めるとウ○コも一緒に漏らしますので、それが臭くて嫌でした」
もちろん彼は死刑だった。死刑廃止を訴える人権派の弁護士が必死に再審請求し、少しでも死刑執行を引き延ばそうとしていたらしいが、しかし彼はそれを取り下げ、昭和五十九年の夏、自ら死刑台を望んだらしい。
そんな彼は、死刑台の上で首にロープを巻かれた瞬間、快楽に満ちた溜息を漏らしたらしい。首にロープが食い込む感触に、今まで絞殺してきた女たちとの快楽を思い出したのだろう、刑務官が死刑執行命令書を読み上げている最中もずっと勃起し続けていた。
そして遂に床がバタンっと開き、死刑が執行された。ストンっと落ちると同時にロープがギギギッと激しく軋み、吊られた首がキリンのようにビーンっと伸びた。
その瞬間、彼は射精した。舌と目ん玉を飛び出すのと同時に、最後の快楽を性器から吐き出したのだった。
それはまさに、絞殺セックスという猟奇行為に魅せられた変態性欲者にふさわしい淫らな死に様だった。
そんな生々しい記事を読んでいくうちに、私はなんとも言えない不快感に襲われた。特に、首吊りにした状態で立ちマンしたという四人目の被害者についての記事は、とてもではないが最後まで読むことができず、思わず私は、「気色悪っ!」と、その不快を声に出し、慌てて雑誌をラックに戻した。
あの時私は、そんな殺人鬼に何の感情移入をする事もなく、むしろ、あまりの不快感に吐き気すら感じていたほどだった。
が、しかし、そんな私は、今、あの殺人鬼と同じ道を歩もうとしていた。彼に対してあれだけ不快に思っていたにもかかわらず、今の私は精神異常の少女をアナルセックス中に絞殺しようと企んでいるのだ。
という事は、あの時の記事は、私の脳に少なからずも何らかの刺激を与えていたのだろう。恐らく、彼の異常快楽が、知らず知らずのうちに私の潜在意識に刷り込まれていたため、今こうして私の脳から、『快楽殺人』という新種のヘドロが湧き上がってきたのだ。
(やめろ……)
慌てて私は自分に言い聞かせた。
それは、そのヘドロがあまりにも危険過ぎたからだった。いくら異常性欲者な私でも、一度そのヘドロに飲み込まれてしまえば人生が終わってしまう事くらいわかっているのだ。
私はブルブルと両腕を震わせながら、慎重に少女の首から指を離し始めた。刺激されれば途端にヘドロが暴れ出し、そのまま一気に少女の首を絞めかねないため、私は自分を刺激しないよう腰の動きを止め、大きく深呼吸をしながら一本ずつ指を離したのだった。
そうやって八本の指を離し、残るは両手の親指だけとなった。
危ないところだった。あのままヘドロに侵され、ここで本当に彼女を絞殺していれば私は確実に死刑だった。私もあの殺人鬼のように、死刑台にブラブラとぶら下がりながら射精するという、惨めな人生の結末を迎えるところだったのだ。
そう思いながら、恐る恐る最後の親指を二本同時に離そうとすると、ふと、遠くの方から女の叫び声が聞こえた気がした。
「ん?」と一瞬指を止め、そのまま耳を澄ましてみると、その叫び声はサウナの中から聞こえてくるものだった。
「はっ」と妻の事を思い出し、慌ててアクリル窓を覗いた。
そこには、正座した状態で肛門を掘られている妻がいた。

そんな妻はヨガッていた。背後から肛門を掘られながらも親父のペニスをジュブジュブとしゃぶりまくり、まるでAV女優のように、「もっと! もっと!」と卑猥に喘ぎながら、自ら尻を振っていた。
それは、明らかに初めて肛門を犯された者の乱れ方ではなかった。まるで、後ろも前も既に肉便器と化しているこの少女のように、妻はアナルセックスに悦びを感じているのだ。
(あいつは……初めてではない……いや、初めてどころか、あの肛門は既にズボズボだ!)
そう愕然としていると、突然親父がムクッと起き上がり、そのまま床にゴロリと仰向けになった。そしていきなり妻の腕を引っぱると、百姓男のペニスが妻の肛門からヌルっと抜け、ポッカリと開いた妻の肛門から茶色い液体がドロッと溢れた。
親父は妻を強引に引き寄せた。そしてそのまま腹の上に跨がせると、両手で妻の太ももをがっしりと固定し、そこに剥き出された膣にペニスを滑り込ませた。
ガンガンと腰を突き上げる親父の腹の上で、妻は乳肉をタポタポと揺らしながら狂ったように喘いでいた。
妻がアナルセックスは初めてではなかったという衝撃の事実と、微かに聞こえてくるその淫らな喘ぎ声が、再び私の脳を破壊したのだった。

ふと気がつくと、せっかく離した八本の指は再び少女の首へと戻っていた。
その柔肉に指が食い込むと、絞まる喉奥から、「ゴェェェェェ」という不気味な声が漏れ始めた。
それと同時に肛門がギュギュギュギュッと締まったため、慌てて私は腰を動かした。
凄まじい快感が亀頭から脳へと走り抜けた。ペニスをピストンさせる度に射精し、少量の精液をピュッと吹き出していた。
(凄い……凄すぎる……この快感は……死刑に値する……)
そう身震いしながら腰を動かしていた私は、更に快楽を得ようと両手に力を込めた。
見ると、少女は大量の唾液を吐きながら真っ赤な舌をダランっと垂らし、白目を剥いた目をピクピクと痙攣させている。
(これ以上絞めれば本当に死んでしまうぞ……)
頭ではそうわかっていても、しかし私の指は止まらなかった。更に首に食い込む指は、その奥にある硬い筋さえもへし折らんばかりの勢いだった。
それまで少女の喉から漏れていた呻きは、「ゴェェェェェ」という低音から、「キィィィィィ」という高音へと変わっていた。
少女は、全身をビクビクと痙攣させ、まるで猫が爪を研いでいるかのように、両手でタイル壁を引っ掻き始めた。
そう少女がもがけばもがくほど、その肛門の具合は劇的に変化し、まるで生き物のようにグニグニと蠢いては私のペニスに絡みついて来るのだった。
そんな快感に狂ったように悶えながら、私はサウナを覗いた。
三匹の獣が同時に腰を動かしているのが見えた。
(あれは……なんだ……)
そう目を凝らすと、ドロドロに濡れた二つの穴の中に、ヌルヌルとした二本の真っ黒な棒が行ったり来たりしていた。
(う、嘘だろ……)
そう気づいた瞬間、妻の「イクぅぅぅぅ」という叫び声が頭の中で響き、それと同時に、サンドイッチにされていた妻の尻がカクカクと激しく動き出した。

その腰の動きと共に私の意識がみるみる遠ざかっていった。
朦朧とする意識の中、少女の体がゆっくりと崩れ落ちていくのがわかった。
立ち籠める湯気の中、少女はタイル床の上にグタッと倒れていた。
もはや少女は動かなくなっていた。
そこに取り残された私のペニスだけが、ピクンピクンっと悲しく動きながら射精していたのだった。
(つづく)
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吐泥(へろど)53
2013/06/13 Thu 00:01
気怠い午後の昼下がり。静まり返ったリビングには、ひたすら時計の秒針音だけがチッチッと響いていた。
いつも綺麗に整頓されていたキッチンは荒れ果て、大量のカップ麺の空き容器が山のように積まれていた。冷蔵庫の扉は、かれこれ二日間は空きっぱなしにされており、中から冷気と共に生物の痛んだ匂いが漂ってきた。リビングに置いてある50インチのテレビ画面はひび割れ、フローリングにはガラスの破片やコンビニ弁当が散乱し、窓にぶら下がるレースのカーテンは半分燃えていた。
妻が失踪してから一ヶ月が経過していた。
まだ、たったの三十日しか経っていないというのに、主人を無くしたキッチンは立派なゴミ屋敷と化していた。
あの晩、新潟のサウナで二人の男に膣と肛門を攻められて喜ぶ妻を愕然と見つめていた私は、ネズミ男の手によって取り押さえられた。
幸い少女はまだ死んでいなかった。いきなり首を絞められた事により一時的に失神していただけだったが、しかし、あそこでネズミ男が私を取り押さえていなければ、おそらく私はあのまま少女を殺していたであろう。そのくらい、あの新潟の夜の出来事は、私に凄まじい衝撃を与えていたのだった。
そんな新潟の夜の出来事に衝撃を受けたのは私だけではなかった。
もちろん妻も私以上の衝撃を受けていたらしく、あの日から妻は劇的に変わった。
と言っても、最初のうちは夜だけだった。今までセックスに対して消極的だったのが、あの日を境にいきなり貪欲になった。
今まで絵に描いたようなマグロだったのが、自ら腰を振るようになり、卑猥な言葉を口走るようになり、そして、射精寸前の私のペニスを自らの意思で口に含んでは、それを飲み干すようになった。

サウナでは、様々な変態男たちにあらゆるヘドロを植え付けられたらしい。元々が純粋な普通の主婦だったせいかそんなヘドロの繁殖は凄まじく、その日から妻は、今まで隠していた変態性を堂々と曝け出すようになった。
近所のスーパーに行こうとしている妻に、何気に私が「ノーパンで行ってきたら?」と提案すると、妻は迷うことなく下着を脱いで買い物に出かけた。そして帰ってくるなりヌルヌルの性器を私に見せつけ、「すぐに入れて」とその豊満な尻を突き出したりした。
まだ薄暗い夕方の神社に連れ出し、そこで全裸オナニーさせたこともある。今までの妻なら絶対に拒否するようなプレイだったが、しかしその頃の妻はそれら変態行為に難色を示すことはなく、むしろ率先してそれらを行う節があった。
ある時など、私が何も指示を出していないにもかかわらず、突然コンビニのトイレでオナニーしたことがあった。
それは、私と二人で散歩していた時、その帰り道に立ち寄ったコンビニでの出来事だった。
雑誌コーナーには作業服を着た労務者風の中年男がエロ本を立ち読みしていた。まるでホームレスのような薄汚い男だったが、しかし妻は意図的にその男に近づき、ソッと横目で男を観察していた。
そんな妻の不審な行動に気づいた私だったが、しかし私は敢えてそれに気づかないふりをし、そんな妻をこっそり監視していた。
暫くすると、妻はゆっくりとその場を立ち去り、そのままトイレに入っていった。すぐさま私は怪しいと思った。なぜなら妻は、このコンビニに来る前にも、喫茶店でトイレに入っていたからだ。
妻がトイレから出てくるなり、私は無言で妻の手を引っ張った。そしてそのまま家に帰ると、すぐさま妻を全裸にした。
案の定、オマンコはびっくりするほど濡れていた。その理由を問い質しながらそのヌルヌルのオマンコをペニスで掻き回すと、妻は、ヒィーヒィーと卑猥な声をあげながらも、エロ本を立ち読みしていた労務者に欲情し、トイレでオナニーしてしまったことを素直に白状したのだった。
それだけなら良かった。それだけだったら、私はこの件に何の畏怖も抱くことなく、むしろ、そんな妻の変態性に欲情したことだろう。
しかし、この件はそれだけでは終わらなかった。何と妻は、私に乱暴に犯されながらも、突然「縛ってください」と言い出したのだ。
妻が緊縛を願うのは初めてだった。今まで、荒縄で縛ったことは何度もあったが、しかしその度に妻は「痛いからやめて」とそれを拒否していたのだった。
そんな妻が突然「縛ってください」と言い出した。私は戸惑いながらもクローゼットから荒縄を取り出し、それを妻の柔肌に喰い込ませた。
拘束された妻を背後から犯しながら、「さっきの薄汚い男に、こうやって犯されたいのか?」と聞いてみた。今までの妻ならば、例え事実がそうであってもそれをひた隠しにしたはずだったが、しかし、今の妻は違った。雌豚のようにヒィーヒィーと鳴きながら、「犯されたい。あんな男の人に滅茶苦茶に犯されたいの」と素直に白状する始末だった。
それだけならまだしも、そうやって悶えていた妻は、突然衝撃的な告白をした。なんと妻は、「お尻の穴にも入れて!」と叫び始めたのだ。
激しい目眩に襲われ脳がクラクラした。まさか妻が、自ら肛門に入れて欲しいとねだるなど夢にも思ってもいなかった私は、凄まじい興奮と恐怖に包まれていた。
妻が完全に壊れてしまった。そう愕然としながらも、それでも私は妻の肛門にペニスを押し付けた。
すると、入るはずのないペニスがすんなりと滑り込んだ。しかも、いきなり肉棒を根元までズッポリと入れられたにもかかわらず、妻は痛がるどころか感じていたのだった。

その時からだった。私が妻の浮気を疑うようになったのは。
さすがにアナルセックスは怪しかった。あんな醜い男に欲情するのも怪しかったが、しかし、いきなり肛門を攻められ、痛がるどころか感じていたあの様子は、かなり肛門を使い熟しているとしか思えなかった。
それがオナニーによって使い熟されているのなら何ら問題はなかったが、しかし、私の知らない場所で他人男によって開発されているというのなら、それは私にとって死を意味するほどの大問題だった。
それを確かめるべく、再び私は寝取られを決意した。
あの新潟でのショックが強すぎ、もう二度と寝取られはしないと心に誓っていた私だったが、しかし、浮気されているのではないかという恐怖が、その封印を解いたのだった。
さっそくネットで単独男性を探した。しかし妻は、もはや特殊なヘドロに侵されてしまっているため、普通の単独男性では使い物にならなかった。新潟であれほどの変態共に調教されてしまっている妻には、それ以上の変態でなければならないのだ。
そんなA級変態が、NTR掲示板辺りでウロウロしているはずがなかった。A級変態というのは完全にオツムがイカれてしまっているため、ネットなど使えるはずがなかった。彼らは野生動物と同じで闇に潜んでいるものなのだ。
早速私は、そんなA級変態を求めて闇を彷徨い歩いた。深夜の公園やポルノ映画館、ガード下から廃墟に至るまで覗き込み、ヘドロに侵された妻を満足させられるほどのA級変態を探して歩きまくった。
そして遂に、深夜の公園の公衆便所の裏で、背筋がゾッとするほどの強烈なA級変態を発見したのだった。
その変態は、既に還暦を過ぎているであろう初老の男だった。その公園に住み着いているホームレスで、身なりこそはそこそこに普通だったが、しかし頭は完全にイカれていた。
最初、私が彼を発見したのは、公園の公衆便所の裏の藪の中だった。こう言うジメジメしたところにA級変態は潜んでいるんだと思いながら、まるでポケモンを探すかのように藪の中をソッと覗いてみると、案の定そこには、血まみれのペニスを剥き出した爺さんがジッとしゃがんでいたのだった。
そんな爺さんの手には、真っ黒な血がドロリと光る包丁が握られていた。しゃがんだ足元には漬物石ほどの石がいくつも並べられ、その石の上には、細かく解体された鳩の足や首や内臓などが、種類別に綺麗に並べられていた。
(こりゃあ、かなり病んでるな……)
そう思いながらこっそり覗き見していると、爺さんは、また新たなる鳩の死骸を石の上に寝かせた。そして、まるで魚を捌くかのように手早く鳩を解体していくと、内臓をえぐり取った鳩の腹に勃起したペニスを滑り込ませた。
爺さんは、まるでそれをオナホールのように使っていた。はぁ、はぁ、と荒い息を吐きながらそれを上下させ、そのドス黒い割れ目に真っ白な精液を飛ばしていた。
明らかにA級変態だった。猟奇と怪奇を性的興奮に変えてしまう非常に危険な変態だった。
私は、こんなキチガイ変態を探していたのだ。いや、ただの粗暴なキチガイではダメなのだ。解体した鳩のパーツを綺麗に並べるような、そんな繊細でマニアックなキチガイ変態でなければダメなのだ。
さっそく私は爺さんに接触を試みた。ガサガサと藪を掻き分け、いきなり爺さんの真横にしゃがんでやった。
爺さんは警戒しながらも、黙って私の顔を見ていた。
「すごく綺麗ですね……」
私はそう言いながら、そこに並べられている鳩のパーツに爛々と目を輝かせた。そうやって目線を合わせてやることで、相手の心を掴もうとしたのだ。
すると、さっそく爺さんは私を同類として認めたのか、それまでの警戒をパッと解いた。そして、鳩の足を一本手にすると、それを私に見せつけながら、「も、も、もう飛べない。し、し、死んだ」と呟き、唇の端から溢れた大量のヨダレをズズズッと啜ったのだった。
その後も私は、彼のその猟奇な趣味に合わせるかのように、「へぇ〜鳩の脳味噌って案外小さいんですね」などと話しかけ、そこに並んだ気色の悪いパーツを手にしたりしていた。
そうしながら彼が完全に安心したところで、私はいきなり彼のペニスをソッと握った。
「鳩ばかりだけど、カラスはないの?」
そんなどーでもいい質問で誤魔化しながら、私はせっせと彼のペニスをシゴいた。一瞬、言葉を無くした爺さんだったが、しかし、他人にシゴかれるのが気持ちいいのか、そんな私の愚問に答えることなく、はぁ、はぁ、と荒い息を吐き始めた。
爺さんが感じ始めたのを見計らい、私は、しゃがんでいる爺さんの股間にソッと顔を近づけた。
爺さんの股間には、ウ○コそのものの匂いがムンムンと漂っていた。鳩の血がべっとりと付着したペニスからは強烈な生臭さが漂い、思わず私は顔をしかめてしまった。
しかし、ここで諦めるわけにはいかなかった。鳩の内臓をえぐっていたペニスに、いったいどれだけの危険な菌が付着しているかわからなかったが、それでも私は、ここでやめるわけにはいかなかった。
しゃがんでいる爺さんの太ももを両手で押し広げ、それと同時に、そこに突き出した血まみれの肉棒を口に含んだ。
魑魅魍魎とした味と香りが口内に広がり、強烈な吐き気が湧き上がってきた。それでも我慢して顔を前後に振ると、頭上で爺さんが「あぁぁぁ」と悶え始めた。そんな爺さんに、思わず私のペニスも反応してしまった。だから私も爺さんのペニスをしゃぶりながら射精したのだった。
結果、爺さんは立て続けに二度私の口内で射精した。量もそれなりに多く、勢いもそれなりにあり、まだまだ精力があることを実証していた。
この爺さんならいけると私は確信した。そして、さっそく次の日の深夜、妻をその公園に連れ出したのだった。
何の説明もしないまま、妻をトイレの個室に連れ込んだ。
「ちょっとここで待っててくれ」と言いながら個室を出ようとすると、妻は何かを察したのか、その目に欲情をムラムラと現せた。
トイレの裏の藪に潜り、そこで野良犬のように丸まりながら寝ていた爺さんを叩き起こした。
爺さんはフェラチオの快感を覚えていたのか、私を見るなりペニスをシゴき始め、相変わらず血まみれのペニスをビンビンに勃起させた。
私は、スムーズに爺さんを連れ出せるよう、とりあえずその肉棒を口に咥え、ジュブジュブと唾液を滑らせながらしゃぶってやった。
すぐにその気になった爺さんをゆっくりと起き上がらせた。そして耳元で「女とヤらせてあげるから」と何度も何度も囁きながら、慎重に藪の中から爺さんを連れ出したのだった。
最初は嫌がるかと思っていたが、爺さんは素直に私の後についてきた。私のフェラチオが功をなしたのか、それとも「女とヤらせてあげる」という言葉の意味が理解できたのか、興奮する爺さんはトイレの個室に進む間も自分でペニスをシゴいていた。
そんな爺さんを個室の前に立たせ、ゆっくりと扉を開けた。
ペニスを剥き出しにしたままの爺さんを見た妻は、一瞬私に向かって「えっ?」と絶句したが、しかし、すぐに理解したのか、そのまま黙って項垂れた。
私は、爺さんの背後からそんな妻の胸に手を伸ばした。そして爺さんの耳元に、「ほら、触ってみなさいよ……とっても柔らかいから……」と囁きながら妻の胸元のボタンを外し、そこに真っ白な柔肉の塊をタポンッと溢れさせた。
それと同時に爺さんが妻に抱きついた。荒い息を、はぁ、はぁ、と声に出しながら乳を揉み、妻の頬にブチュブチュと唇を押し付けた。
そんな爺さんを、妻は嫌がることなく優しく抱きしめた。そして、横目で私をジッと見つめながらゆっくりと舌を突き出すと、まるで私を挑発しているかのように爺さんの唇に舌を滑り込ませ、「ん……ん……」と喉を鳴らしながら舌を絡ませ始めたのだった。

久々の興奮だった。あの新潟の夜以来の激しい興奮だった。
そんな興奮に、私はクラクラとした目眩を感じながら個室のドアをソッと閉めた。
(あいつは……これがしたかったんだ……)
私はそう自分に言い聞かせながら、個室の中から聞こえて来る微かな音に耳を傾けていた。ドアにもたれ、いきり立つペニスを上下にシゴきながら、二人の衣類が擦れ合う切ない音をひたすら聞いていた。
しばらくすると、爺さんの「あう、あう、あう」という呻き声が聞こえてきた。それはまるでアザラシの鳴き声のようであり、いったいこの個室の中では何が行われているのだろうかという妄想が湧き上がってきた。
我慢できなくなってドアを開けようとした瞬間、そのドアに、あたかもそれ専用であるかのような穴が開けられていることに気づいた。
私は、迷うことなくその場にしゃがみ込み、ペニスをシゴきながらその穴を覗いた。
穴のすぐ前に妻の横顔があった。妻は全裸の爺さんの股間に顔を埋めながら、あの鳩の内臓を抉っていた穢らわしい肉棒を舌で優しく愛撫していたのだった。

爺さんは、ペニスをしゃぶられながら「あう、あう、あう」という呻き声を上げていた。妻の口内から出たり入ったりと繰り返す肉棒はヒクン、ヒクン、と痙攣し、まるで少年のように元気が良かった。
妻は、私がそのドアの穴から覗いている事を知っていた。横目でドアの穴をチラチラと見ながらわざと私を挑発するかのようにして、艶かしく肉棒を上下させていた。
そんな妻は、完全にヘドロに侵されていた。それは、他人男との情事を夫に見られて欲情するという特殊なヘドロであり、あの新潟のサウナで発情したものに違いなかった。
もはや妻は完全なる変態性欲者と化していた。ホームレスのペニスをしゃぶりながら自らパンティーをスルスルと下しているその仕草は、昼間の妻からは想像もできないくらい、まさに別人を見ているようであった。
チュポンっといやらしい音を立てながら、妻が爺さんのペニスを口から抜いた。
そのままゆっくりと立ち上がると、再び爺さんの唇に舌をチロチロと這わせながら服を脱ぎ始めた。穴のすぐ前には妻の豊満な尻があった。顔の角度を変えて尻の裏を覗き込むと、モサモサとした陰毛の中からは既に透明の汁が溢れ、それがヨダレのように太ももの裏側に垂れていた。

全裸となった妻は、そのまま便座の蓋の上に腰を下ろした。そして、私が覗いている穴に向かって大きく股を広げると、もはやドロドロに濡れている割れ目を指でほじくり始めた。
クチャッ、クチャッ、クチャッ、という湿った音が響く中、それを目の当たりにしていた爺さんが、まるで我が子の死体を発見した父親のように、「あぁ……あぁ……」と悲観的に呻いていた。その目には狂気が宿り、開いたままの口からはだらりと垂れたヨダレがブルブルと震え、ペニスははち切れんばかりに熱り立っていた。
それは、あの藪の中で見た、鳩を解体している時と同じ状態だった。恐らく今、このドアの隙間から例の包丁をソッと差し出せば、爺さんは迷うことなくその包丁を拾い、妻を解体するだろう。
私は本気で悩んでいた。今すぐトイレ裏へと走り、あの包丁を持ってくるべきかどうかを。
妻もあの少女と同じなのだ。このままヘドロに侵されながら生きていても、どんどん自分の魂と肉体が穢れていくだけなのだ。ならばいっその事、この快楽に満ちている瞬間に終わらせてあげた方が彼女のためなのだ。
そう思いながら握りしめた拳を震わせていると、便座の上で大きく股を開いていた妻が、「あぁ……あぁ……」と唸っている爺さんの手を引いた。
ヨタヨタしながらも爺さんが妻の股の間に引っ張られると、まるで蟹挟みのように妻の両足が爺さんの腰を捕らえ、爺さんの体は妻の股にがっちりと挟まれた。
「入れて……」
そう呟きながら妻は腰を持ち上げ、爺さんの股間に手を伸ばした。そしてヒコヒコと脈打つ爺さんのペニスを指で摘むと、それをドロドロに濡れた貝へと導き、自らの手で穴の中に吸い込んだのだった。
それがツルンっと穴の中に滑り込むと、爺さんは気持ち良さそうに目を瞑り、「ああああ……」と深い息を吐いた。
そんな爺さんの腰が自然にクイクイと動き始め、便座の蓋がギシギシと軋み始めた。
私が覗いている穴からは、その結合部分が真正面に見えた。爺さんの腰はかなりのスピードで動き始め、それまで透明だった妻の汁がヨーグルトのように白濁に変わっていった。
しかし、それほど激しい腰の動きにもかかわらず、妻の様子に変化は見られなかった。
本来なら狂ったように喘ぎまくるはずなのに、今の妻はまるでダッチワイフのように反応がなかった。
私はそんな妻の顔が見たいと思った。手洗い場の下に転がっていた青いバケツをひっくり返し、その上に立ちながら個室の中を上から覗いた。
いきなり妻と目が合った。妻は大きな乳肉をタプンタプンと揺らしながら、無表情で私の目をジッと見つめていたのだった。

その翌日、妻は忽然と姿を消した。
置き手紙も何一つなく、全てそのままにして姿だけを静かに消した。
探すあてはなかった。妻が消えて、そこで初めて妻のことは何も知らないことに気づいた私は、妻を探すあてもなく、ただただ絶望に打ちひしがれているだけだった。
そんな状態で三日が過ぎ、一週間が過ぎ、そして一ヶ月が過ぎた。
その間、どこをどう探していいのかわからない私は、深夜の公衆便所やオールナイトの映画館を彷徨い、その闇の中に妻が潜んでいないかと目を凝らしていた。
そんな闇の中では、魑魅魍魎とした変態どもが奇怪に蠢いていた。もしかしたら、今頃妻もどこかの闇の中で、あんな風にヘドロに侵されているのかもしれないと思いながらそれを見ていると、たちまち私の異常性欲がドロドロの妄想を湧き上がらせ、私はその場で何度も卒倒してしまったのだった。
そんな卒倒を繰り返す度に、私は変態どもにオモチャにされていた。
意識が朦朧としている中、恥垢だらけのペニスを無理やり咥えさせられたり、顔に精液をぶっかけられたりしていた。
さすがに肛門までは犯されることはなかったが、しかし、パンツを脱がされ、尻肉にペニスを挟まれ、そこに射精されたことは何度もあった。
本来、ホモ行為には何の興味もなかった私だったが、しかし、それを繰り返されているうちにソレ系のヘドロが湧き上がってきた。
それは、あの新潟のサウナで植え付けられたヘドロだった。あの時と同じように、自分が妻に成りきる事によって快楽を得られるという、不思議なヘドロだった。
そのヘドロに気づいてからの私は、もはや私ではなくなった。
そのヘドロは四六時中放出するようになり、トイレに入っている時も、風呂に入っている時も、常に私は妻を演じていた。
もちろん、そんな状態で会社には行けるわけがなかった。もはや喋り方までも妻になってしまっていた私は、会社どころか外を出歩くことすらできなくなり、カーテンを閉め切った家の中でひたすら引き籠っていた。
が、しかし、夜になると違っていた。空が漆黒の闇へと変わると同時に、まるで満月を見た狼男の如く私は変貌するのであった。
最初のうちは酷かった。
妻が置いていった衣類を無理やり着込み、サイズの合わないピチピチの服を着ていた。
化粧も酷かった。化粧などしたことがなかったため、ユーチューブでソレ系の動画を流しながら、見よう見まねで化粧をしていた。
まさにオバケだった。そんなオバケ状態で公園の闇に潜み、妻のことを思いながら自慰に耽っていた。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありということわざの通り、そんなオバケな私でも相手にしてくれる変態がいた。
それは普通のサラリーマンだった。証券会社で勤めていそうな、普通の身なりをした普通の中年男だった。
彼は、夜の公園のトイレで自慰に耽っていた私に、無言でペニスを見せつけてきた。そして、優しい口調で、「しゃぶってもいいよ」と言ってくれたのだった。
私はドキドキしていた。ホモ行為には何の興味もないくせに、なぜかその時、異常なほどにドキドキしていた。
それはきっと、今の私は妻だからであった。今頃妻も、こうして見ず知らずの中年男に、「しゃぶってもいいよ」と優しく言われているのかと思うと、いきなり溢れ出したヘドロが、たちまち私を妻に変えてしてしまったのである。
私は無我夢中で彼の足にしがみついた。そして、「はぁぁぁ、はぁぁぁ」と深い息を吐きながら、そのイカ臭いペニスを唇に挟んだ。

私は妻に成り切りながら、それをジュブジュブとしゃぶった。
射精させたい、この人を気持ち良くさせてあげたい、と、必死に思いながら、亀頭の裏から根元まで丹念に舐め尽してやった。
すると彼は、そんな私を優しい目で見つめながら、「入れてあげようか?」と聞いてきた。
私には全くその気はなかった。このまま彼の精液を口で受け止め、そのまま自分もオナニーで果てようと思っていた。
しかし、私にその気はなくとも、私の中に潜んでいる妻はそれを欲しがっているようだった。この太くて硬い肉棒で肛門を掻き回されながら果てたいと、きっと私の中の妻はそう思っているに違いないのだ。
私は黙ってその場に立ち上がると、サイズの合わないヒールをカツコツと鳴らしながらトイレの奥へと向かった。
そして、妻のあの可愛らしい顔を思い出しながら、履いていた妻のパンティーをスルスルと下ろした。
それを見ていた男は、スーツの内ポケットからコンドームを取り出した。慣れた手つきでそれをピリリッと破ると、「ゼリーって持ってる?」と私に聞きながら、ピンクのコンドームを肉棒にピタピタと被せた。
こんな会話を、今、どこかの空の下で妻もしているのかと思うと、私は立っていられないくらいの興奮に襲われた。
慌ててタイル壁に両手をつき、スカートを捲り上げ、これでもかというくらいに尻を突き出した。そして、「そのままで結構です……裂けても構いません……」と妻の声を真似ながらそう呟くと、その尻肉を思いきり広げたのだった。

それが私の、最初の肉便器デビューだった。
それからというもの、私は夜な夜な闇に紛れ、妻を演じるようになっていた。
私は決してゲイでもなければホモでもない。女装趣味もなければ、男性に興味があるわけでもない。
ただ単に、突然私の中に現れた『妻』というヘドロが、私をそうさせていたのである。
私は今まで、異常性欲というヘドロに悩まされてきた。このままでは地獄に落ちるという恐怖を常に持ちながらも、それでもその異常なヘドロから抜け出せずにいた。
そんな私が、今、新たなるヘドロに侵されていた。
それは、今までになかった、『妻』という名の肉便器だった。
最初のうちは見るも無残に酷かった化粧も、最近では随分と慣れ、今ではすっかり本物の女と見間違えられるほどに上達した。
妻のサイズに合わせようと必死にダイエットした結果、それなりにスタイルも良くなり、今では妻の服が普通に着こなせるようになっていた。

私は変わった。妻の失踪を機に、今までのドロドロとした陰気なヘドロが、サラサラとした爽やかなヘドロへと変わってくれたおかげだ。
妻の行方は、未だわかっていない。
生きているのか死んでいるのかさえわからない。
しかし私は絶望していない。
悲しんでもいない。
だからもう、妻を探すことはやめた。
今更妻を探し出す意味がないことに気づいた。
なぜなら、今のこの私こそが妻だから……
(ヘドロ・完)
《←目次》
※小説の最後の画像は、「熟女装AV嬢あきこ&ちはるの独白」の西尾明子さんです。私の大好きな女装家であるため、是非ともこの小説の最後を飾って頂きたいと思い画像を拝借いたしました。
尚、当然のことながら、小説内容と西尾明子さんは全く関係ございません。
西尾明子さんはとても美しい女装家です。興味のある方は、是非とも、明子さんのブログを覗いて見て下さいね。
「熟女装AV嬢あきこ&ちはるの独白」
いつも綺麗に整頓されていたキッチンは荒れ果て、大量のカップ麺の空き容器が山のように積まれていた。冷蔵庫の扉は、かれこれ二日間は空きっぱなしにされており、中から冷気と共に生物の痛んだ匂いが漂ってきた。リビングに置いてある50インチのテレビ画面はひび割れ、フローリングにはガラスの破片やコンビニ弁当が散乱し、窓にぶら下がるレースのカーテンは半分燃えていた。
妻が失踪してから一ヶ月が経過していた。
まだ、たったの三十日しか経っていないというのに、主人を無くしたキッチンは立派なゴミ屋敷と化していた。
あの晩、新潟のサウナで二人の男に膣と肛門を攻められて喜ぶ妻を愕然と見つめていた私は、ネズミ男の手によって取り押さえられた。
幸い少女はまだ死んでいなかった。いきなり首を絞められた事により一時的に失神していただけだったが、しかし、あそこでネズミ男が私を取り押さえていなければ、おそらく私はあのまま少女を殺していたであろう。そのくらい、あの新潟の夜の出来事は、私に凄まじい衝撃を与えていたのだった。
そんな新潟の夜の出来事に衝撃を受けたのは私だけではなかった。
もちろん妻も私以上の衝撃を受けていたらしく、あの日から妻は劇的に変わった。
と言っても、最初のうちは夜だけだった。今までセックスに対して消極的だったのが、あの日を境にいきなり貪欲になった。
今まで絵に描いたようなマグロだったのが、自ら腰を振るようになり、卑猥な言葉を口走るようになり、そして、射精寸前の私のペニスを自らの意思で口に含んでは、それを飲み干すようになった。

サウナでは、様々な変態男たちにあらゆるヘドロを植え付けられたらしい。元々が純粋な普通の主婦だったせいかそんなヘドロの繁殖は凄まじく、その日から妻は、今まで隠していた変態性を堂々と曝け出すようになった。
近所のスーパーに行こうとしている妻に、何気に私が「ノーパンで行ってきたら?」と提案すると、妻は迷うことなく下着を脱いで買い物に出かけた。そして帰ってくるなりヌルヌルの性器を私に見せつけ、「すぐに入れて」とその豊満な尻を突き出したりした。
まだ薄暗い夕方の神社に連れ出し、そこで全裸オナニーさせたこともある。今までの妻なら絶対に拒否するようなプレイだったが、しかしその頃の妻はそれら変態行為に難色を示すことはなく、むしろ率先してそれらを行う節があった。
ある時など、私が何も指示を出していないにもかかわらず、突然コンビニのトイレでオナニーしたことがあった。
それは、私と二人で散歩していた時、その帰り道に立ち寄ったコンビニでの出来事だった。
雑誌コーナーには作業服を着た労務者風の中年男がエロ本を立ち読みしていた。まるでホームレスのような薄汚い男だったが、しかし妻は意図的にその男に近づき、ソッと横目で男を観察していた。
そんな妻の不審な行動に気づいた私だったが、しかし私は敢えてそれに気づかないふりをし、そんな妻をこっそり監視していた。
暫くすると、妻はゆっくりとその場を立ち去り、そのままトイレに入っていった。すぐさま私は怪しいと思った。なぜなら妻は、このコンビニに来る前にも、喫茶店でトイレに入っていたからだ。
妻がトイレから出てくるなり、私は無言で妻の手を引っ張った。そしてそのまま家に帰ると、すぐさま妻を全裸にした。
案の定、オマンコはびっくりするほど濡れていた。その理由を問い質しながらそのヌルヌルのオマンコをペニスで掻き回すと、妻は、ヒィーヒィーと卑猥な声をあげながらも、エロ本を立ち読みしていた労務者に欲情し、トイレでオナニーしてしまったことを素直に白状したのだった。
それだけなら良かった。それだけだったら、私はこの件に何の畏怖も抱くことなく、むしろ、そんな妻の変態性に欲情したことだろう。
しかし、この件はそれだけでは終わらなかった。何と妻は、私に乱暴に犯されながらも、突然「縛ってください」と言い出したのだ。
妻が緊縛を願うのは初めてだった。今まで、荒縄で縛ったことは何度もあったが、しかしその度に妻は「痛いからやめて」とそれを拒否していたのだった。
そんな妻が突然「縛ってください」と言い出した。私は戸惑いながらもクローゼットから荒縄を取り出し、それを妻の柔肌に喰い込ませた。
拘束された妻を背後から犯しながら、「さっきの薄汚い男に、こうやって犯されたいのか?」と聞いてみた。今までの妻ならば、例え事実がそうであってもそれをひた隠しにしたはずだったが、しかし、今の妻は違った。雌豚のようにヒィーヒィーと鳴きながら、「犯されたい。あんな男の人に滅茶苦茶に犯されたいの」と素直に白状する始末だった。
それだけならまだしも、そうやって悶えていた妻は、突然衝撃的な告白をした。なんと妻は、「お尻の穴にも入れて!」と叫び始めたのだ。
激しい目眩に襲われ脳がクラクラした。まさか妻が、自ら肛門に入れて欲しいとねだるなど夢にも思ってもいなかった私は、凄まじい興奮と恐怖に包まれていた。
妻が完全に壊れてしまった。そう愕然としながらも、それでも私は妻の肛門にペニスを押し付けた。
すると、入るはずのないペニスがすんなりと滑り込んだ。しかも、いきなり肉棒を根元までズッポリと入れられたにもかかわらず、妻は痛がるどころか感じていたのだった。

その時からだった。私が妻の浮気を疑うようになったのは。
さすがにアナルセックスは怪しかった。あんな醜い男に欲情するのも怪しかったが、しかし、いきなり肛門を攻められ、痛がるどころか感じていたあの様子は、かなり肛門を使い熟しているとしか思えなかった。
それがオナニーによって使い熟されているのなら何ら問題はなかったが、しかし、私の知らない場所で他人男によって開発されているというのなら、それは私にとって死を意味するほどの大問題だった。
それを確かめるべく、再び私は寝取られを決意した。
あの新潟でのショックが強すぎ、もう二度と寝取られはしないと心に誓っていた私だったが、しかし、浮気されているのではないかという恐怖が、その封印を解いたのだった。
さっそくネットで単独男性を探した。しかし妻は、もはや特殊なヘドロに侵されてしまっているため、普通の単独男性では使い物にならなかった。新潟であれほどの変態共に調教されてしまっている妻には、それ以上の変態でなければならないのだ。
そんなA級変態が、NTR掲示板辺りでウロウロしているはずがなかった。A級変態というのは完全にオツムがイカれてしまっているため、ネットなど使えるはずがなかった。彼らは野生動物と同じで闇に潜んでいるものなのだ。
早速私は、そんなA級変態を求めて闇を彷徨い歩いた。深夜の公園やポルノ映画館、ガード下から廃墟に至るまで覗き込み、ヘドロに侵された妻を満足させられるほどのA級変態を探して歩きまくった。
そして遂に、深夜の公園の公衆便所の裏で、背筋がゾッとするほどの強烈なA級変態を発見したのだった。
その変態は、既に還暦を過ぎているであろう初老の男だった。その公園に住み着いているホームレスで、身なりこそはそこそこに普通だったが、しかし頭は完全にイカれていた。
最初、私が彼を発見したのは、公園の公衆便所の裏の藪の中だった。こう言うジメジメしたところにA級変態は潜んでいるんだと思いながら、まるでポケモンを探すかのように藪の中をソッと覗いてみると、案の定そこには、血まみれのペニスを剥き出した爺さんがジッとしゃがんでいたのだった。
そんな爺さんの手には、真っ黒な血がドロリと光る包丁が握られていた。しゃがんだ足元には漬物石ほどの石がいくつも並べられ、その石の上には、細かく解体された鳩の足や首や内臓などが、種類別に綺麗に並べられていた。
(こりゃあ、かなり病んでるな……)
そう思いながらこっそり覗き見していると、爺さんは、また新たなる鳩の死骸を石の上に寝かせた。そして、まるで魚を捌くかのように手早く鳩を解体していくと、内臓をえぐり取った鳩の腹に勃起したペニスを滑り込ませた。
爺さんは、まるでそれをオナホールのように使っていた。はぁ、はぁ、と荒い息を吐きながらそれを上下させ、そのドス黒い割れ目に真っ白な精液を飛ばしていた。
明らかにA級変態だった。猟奇と怪奇を性的興奮に変えてしまう非常に危険な変態だった。
私は、こんなキチガイ変態を探していたのだ。いや、ただの粗暴なキチガイではダメなのだ。解体した鳩のパーツを綺麗に並べるような、そんな繊細でマニアックなキチガイ変態でなければダメなのだ。
さっそく私は爺さんに接触を試みた。ガサガサと藪を掻き分け、いきなり爺さんの真横にしゃがんでやった。
爺さんは警戒しながらも、黙って私の顔を見ていた。
「すごく綺麗ですね……」
私はそう言いながら、そこに並べられている鳩のパーツに爛々と目を輝かせた。そうやって目線を合わせてやることで、相手の心を掴もうとしたのだ。
すると、さっそく爺さんは私を同類として認めたのか、それまでの警戒をパッと解いた。そして、鳩の足を一本手にすると、それを私に見せつけながら、「も、も、もう飛べない。し、し、死んだ」と呟き、唇の端から溢れた大量のヨダレをズズズッと啜ったのだった。
その後も私は、彼のその猟奇な趣味に合わせるかのように、「へぇ〜鳩の脳味噌って案外小さいんですね」などと話しかけ、そこに並んだ気色の悪いパーツを手にしたりしていた。
そうしながら彼が完全に安心したところで、私はいきなり彼のペニスをソッと握った。
「鳩ばかりだけど、カラスはないの?」
そんなどーでもいい質問で誤魔化しながら、私はせっせと彼のペニスをシゴいた。一瞬、言葉を無くした爺さんだったが、しかし、他人にシゴかれるのが気持ちいいのか、そんな私の愚問に答えることなく、はぁ、はぁ、と荒い息を吐き始めた。
爺さんが感じ始めたのを見計らい、私は、しゃがんでいる爺さんの股間にソッと顔を近づけた。
爺さんの股間には、ウ○コそのものの匂いがムンムンと漂っていた。鳩の血がべっとりと付着したペニスからは強烈な生臭さが漂い、思わず私は顔をしかめてしまった。
しかし、ここで諦めるわけにはいかなかった。鳩の内臓をえぐっていたペニスに、いったいどれだけの危険な菌が付着しているかわからなかったが、それでも私は、ここでやめるわけにはいかなかった。
しゃがんでいる爺さんの太ももを両手で押し広げ、それと同時に、そこに突き出した血まみれの肉棒を口に含んだ。
魑魅魍魎とした味と香りが口内に広がり、強烈な吐き気が湧き上がってきた。それでも我慢して顔を前後に振ると、頭上で爺さんが「あぁぁぁ」と悶え始めた。そんな爺さんに、思わず私のペニスも反応してしまった。だから私も爺さんのペニスをしゃぶりながら射精したのだった。
結果、爺さんは立て続けに二度私の口内で射精した。量もそれなりに多く、勢いもそれなりにあり、まだまだ精力があることを実証していた。
この爺さんならいけると私は確信した。そして、さっそく次の日の深夜、妻をその公園に連れ出したのだった。
何の説明もしないまま、妻をトイレの個室に連れ込んだ。
「ちょっとここで待っててくれ」と言いながら個室を出ようとすると、妻は何かを察したのか、その目に欲情をムラムラと現せた。
トイレの裏の藪に潜り、そこで野良犬のように丸まりながら寝ていた爺さんを叩き起こした。
爺さんはフェラチオの快感を覚えていたのか、私を見るなりペニスをシゴき始め、相変わらず血まみれのペニスをビンビンに勃起させた。
私は、スムーズに爺さんを連れ出せるよう、とりあえずその肉棒を口に咥え、ジュブジュブと唾液を滑らせながらしゃぶってやった。
すぐにその気になった爺さんをゆっくりと起き上がらせた。そして耳元で「女とヤらせてあげるから」と何度も何度も囁きながら、慎重に藪の中から爺さんを連れ出したのだった。
最初は嫌がるかと思っていたが、爺さんは素直に私の後についてきた。私のフェラチオが功をなしたのか、それとも「女とヤらせてあげる」という言葉の意味が理解できたのか、興奮する爺さんはトイレの個室に進む間も自分でペニスをシゴいていた。
そんな爺さんを個室の前に立たせ、ゆっくりと扉を開けた。
ペニスを剥き出しにしたままの爺さんを見た妻は、一瞬私に向かって「えっ?」と絶句したが、しかし、すぐに理解したのか、そのまま黙って項垂れた。
私は、爺さんの背後からそんな妻の胸に手を伸ばした。そして爺さんの耳元に、「ほら、触ってみなさいよ……とっても柔らかいから……」と囁きながら妻の胸元のボタンを外し、そこに真っ白な柔肉の塊をタポンッと溢れさせた。
それと同時に爺さんが妻に抱きついた。荒い息を、はぁ、はぁ、と声に出しながら乳を揉み、妻の頬にブチュブチュと唇を押し付けた。
そんな爺さんを、妻は嫌がることなく優しく抱きしめた。そして、横目で私をジッと見つめながらゆっくりと舌を突き出すと、まるで私を挑発しているかのように爺さんの唇に舌を滑り込ませ、「ん……ん……」と喉を鳴らしながら舌を絡ませ始めたのだった。

久々の興奮だった。あの新潟の夜以来の激しい興奮だった。
そんな興奮に、私はクラクラとした目眩を感じながら個室のドアをソッと閉めた。
(あいつは……これがしたかったんだ……)
私はそう自分に言い聞かせながら、個室の中から聞こえて来る微かな音に耳を傾けていた。ドアにもたれ、いきり立つペニスを上下にシゴきながら、二人の衣類が擦れ合う切ない音をひたすら聞いていた。
しばらくすると、爺さんの「あう、あう、あう」という呻き声が聞こえてきた。それはまるでアザラシの鳴き声のようであり、いったいこの個室の中では何が行われているのだろうかという妄想が湧き上がってきた。
我慢できなくなってドアを開けようとした瞬間、そのドアに、あたかもそれ専用であるかのような穴が開けられていることに気づいた。
私は、迷うことなくその場にしゃがみ込み、ペニスをシゴきながらその穴を覗いた。
穴のすぐ前に妻の横顔があった。妻は全裸の爺さんの股間に顔を埋めながら、あの鳩の内臓を抉っていた穢らわしい肉棒を舌で優しく愛撫していたのだった。

爺さんは、ペニスをしゃぶられながら「あう、あう、あう」という呻き声を上げていた。妻の口内から出たり入ったりと繰り返す肉棒はヒクン、ヒクン、と痙攣し、まるで少年のように元気が良かった。
妻は、私がそのドアの穴から覗いている事を知っていた。横目でドアの穴をチラチラと見ながらわざと私を挑発するかのようにして、艶かしく肉棒を上下させていた。
そんな妻は、完全にヘドロに侵されていた。それは、他人男との情事を夫に見られて欲情するという特殊なヘドロであり、あの新潟のサウナで発情したものに違いなかった。
もはや妻は完全なる変態性欲者と化していた。ホームレスのペニスをしゃぶりながら自らパンティーをスルスルと下しているその仕草は、昼間の妻からは想像もできないくらい、まさに別人を見ているようであった。
チュポンっといやらしい音を立てながら、妻が爺さんのペニスを口から抜いた。
そのままゆっくりと立ち上がると、再び爺さんの唇に舌をチロチロと這わせながら服を脱ぎ始めた。穴のすぐ前には妻の豊満な尻があった。顔の角度を変えて尻の裏を覗き込むと、モサモサとした陰毛の中からは既に透明の汁が溢れ、それがヨダレのように太ももの裏側に垂れていた。

全裸となった妻は、そのまま便座の蓋の上に腰を下ろした。そして、私が覗いている穴に向かって大きく股を広げると、もはやドロドロに濡れている割れ目を指でほじくり始めた。
クチャッ、クチャッ、クチャッ、という湿った音が響く中、それを目の当たりにしていた爺さんが、まるで我が子の死体を発見した父親のように、「あぁ……あぁ……」と悲観的に呻いていた。その目には狂気が宿り、開いたままの口からはだらりと垂れたヨダレがブルブルと震え、ペニスははち切れんばかりに熱り立っていた。
それは、あの藪の中で見た、鳩を解体している時と同じ状態だった。恐らく今、このドアの隙間から例の包丁をソッと差し出せば、爺さんは迷うことなくその包丁を拾い、妻を解体するだろう。
私は本気で悩んでいた。今すぐトイレ裏へと走り、あの包丁を持ってくるべきかどうかを。
妻もあの少女と同じなのだ。このままヘドロに侵されながら生きていても、どんどん自分の魂と肉体が穢れていくだけなのだ。ならばいっその事、この快楽に満ちている瞬間に終わらせてあげた方が彼女のためなのだ。
そう思いながら握りしめた拳を震わせていると、便座の上で大きく股を開いていた妻が、「あぁ……あぁ……」と唸っている爺さんの手を引いた。
ヨタヨタしながらも爺さんが妻の股の間に引っ張られると、まるで蟹挟みのように妻の両足が爺さんの腰を捕らえ、爺さんの体は妻の股にがっちりと挟まれた。
「入れて……」
そう呟きながら妻は腰を持ち上げ、爺さんの股間に手を伸ばした。そしてヒコヒコと脈打つ爺さんのペニスを指で摘むと、それをドロドロに濡れた貝へと導き、自らの手で穴の中に吸い込んだのだった。
それがツルンっと穴の中に滑り込むと、爺さんは気持ち良さそうに目を瞑り、「ああああ……」と深い息を吐いた。
そんな爺さんの腰が自然にクイクイと動き始め、便座の蓋がギシギシと軋み始めた。
私が覗いている穴からは、その結合部分が真正面に見えた。爺さんの腰はかなりのスピードで動き始め、それまで透明だった妻の汁がヨーグルトのように白濁に変わっていった。
しかし、それほど激しい腰の動きにもかかわらず、妻の様子に変化は見られなかった。
本来なら狂ったように喘ぎまくるはずなのに、今の妻はまるでダッチワイフのように反応がなかった。
私はそんな妻の顔が見たいと思った。手洗い場の下に転がっていた青いバケツをひっくり返し、その上に立ちながら個室の中を上から覗いた。
いきなり妻と目が合った。妻は大きな乳肉をタプンタプンと揺らしながら、無表情で私の目をジッと見つめていたのだった。

その翌日、妻は忽然と姿を消した。
置き手紙も何一つなく、全てそのままにして姿だけを静かに消した。
探すあてはなかった。妻が消えて、そこで初めて妻のことは何も知らないことに気づいた私は、妻を探すあてもなく、ただただ絶望に打ちひしがれているだけだった。
そんな状態で三日が過ぎ、一週間が過ぎ、そして一ヶ月が過ぎた。
その間、どこをどう探していいのかわからない私は、深夜の公衆便所やオールナイトの映画館を彷徨い、その闇の中に妻が潜んでいないかと目を凝らしていた。
そんな闇の中では、魑魅魍魎とした変態どもが奇怪に蠢いていた。もしかしたら、今頃妻もどこかの闇の中で、あんな風にヘドロに侵されているのかもしれないと思いながらそれを見ていると、たちまち私の異常性欲がドロドロの妄想を湧き上がらせ、私はその場で何度も卒倒してしまったのだった。
そんな卒倒を繰り返す度に、私は変態どもにオモチャにされていた。
意識が朦朧としている中、恥垢だらけのペニスを無理やり咥えさせられたり、顔に精液をぶっかけられたりしていた。
さすがに肛門までは犯されることはなかったが、しかし、パンツを脱がされ、尻肉にペニスを挟まれ、そこに射精されたことは何度もあった。
本来、ホモ行為には何の興味もなかった私だったが、しかし、それを繰り返されているうちにソレ系のヘドロが湧き上がってきた。
それは、あの新潟のサウナで植え付けられたヘドロだった。あの時と同じように、自分が妻に成りきる事によって快楽を得られるという、不思議なヘドロだった。
そのヘドロに気づいてからの私は、もはや私ではなくなった。
そのヘドロは四六時中放出するようになり、トイレに入っている時も、風呂に入っている時も、常に私は妻を演じていた。
もちろん、そんな状態で会社には行けるわけがなかった。もはや喋り方までも妻になってしまっていた私は、会社どころか外を出歩くことすらできなくなり、カーテンを閉め切った家の中でひたすら引き籠っていた。
が、しかし、夜になると違っていた。空が漆黒の闇へと変わると同時に、まるで満月を見た狼男の如く私は変貌するのであった。
最初のうちは酷かった。
妻が置いていった衣類を無理やり着込み、サイズの合わないピチピチの服を着ていた。
化粧も酷かった。化粧などしたことがなかったため、ユーチューブでソレ系の動画を流しながら、見よう見まねで化粧をしていた。
まさにオバケだった。そんなオバケ状態で公園の闇に潜み、妻のことを思いながら自慰に耽っていた。
しかし、捨てる神あれば拾う神ありということわざの通り、そんなオバケな私でも相手にしてくれる変態がいた。
それは普通のサラリーマンだった。証券会社で勤めていそうな、普通の身なりをした普通の中年男だった。
彼は、夜の公園のトイレで自慰に耽っていた私に、無言でペニスを見せつけてきた。そして、優しい口調で、「しゃぶってもいいよ」と言ってくれたのだった。
私はドキドキしていた。ホモ行為には何の興味もないくせに、なぜかその時、異常なほどにドキドキしていた。
それはきっと、今の私は妻だからであった。今頃妻も、こうして見ず知らずの中年男に、「しゃぶってもいいよ」と優しく言われているのかと思うと、いきなり溢れ出したヘドロが、たちまち私を妻に変えてしてしまったのである。
私は無我夢中で彼の足にしがみついた。そして、「はぁぁぁ、はぁぁぁ」と深い息を吐きながら、そのイカ臭いペニスを唇に挟んだ。

私は妻に成り切りながら、それをジュブジュブとしゃぶった。
射精させたい、この人を気持ち良くさせてあげたい、と、必死に思いながら、亀頭の裏から根元まで丹念に舐め尽してやった。
すると彼は、そんな私を優しい目で見つめながら、「入れてあげようか?」と聞いてきた。
私には全くその気はなかった。このまま彼の精液を口で受け止め、そのまま自分もオナニーで果てようと思っていた。
しかし、私にその気はなくとも、私の中に潜んでいる妻はそれを欲しがっているようだった。この太くて硬い肉棒で肛門を掻き回されながら果てたいと、きっと私の中の妻はそう思っているに違いないのだ。
私は黙ってその場に立ち上がると、サイズの合わないヒールをカツコツと鳴らしながらトイレの奥へと向かった。
そして、妻のあの可愛らしい顔を思い出しながら、履いていた妻のパンティーをスルスルと下ろした。
それを見ていた男は、スーツの内ポケットからコンドームを取り出した。慣れた手つきでそれをピリリッと破ると、「ゼリーって持ってる?」と私に聞きながら、ピンクのコンドームを肉棒にピタピタと被せた。
こんな会話を、今、どこかの空の下で妻もしているのかと思うと、私は立っていられないくらいの興奮に襲われた。
慌ててタイル壁に両手をつき、スカートを捲り上げ、これでもかというくらいに尻を突き出した。そして、「そのままで結構です……裂けても構いません……」と妻の声を真似ながらそう呟くと、その尻肉を思いきり広げたのだった。

それが私の、最初の肉便器デビューだった。
それからというもの、私は夜な夜な闇に紛れ、妻を演じるようになっていた。
私は決してゲイでもなければホモでもない。女装趣味もなければ、男性に興味があるわけでもない。
ただ単に、突然私の中に現れた『妻』というヘドロが、私をそうさせていたのである。
私は今まで、異常性欲というヘドロに悩まされてきた。このままでは地獄に落ちるという恐怖を常に持ちながらも、それでもその異常なヘドロから抜け出せずにいた。
そんな私が、今、新たなるヘドロに侵されていた。
それは、今までになかった、『妻』という名の肉便器だった。
最初のうちは見るも無残に酷かった化粧も、最近では随分と慣れ、今ではすっかり本物の女と見間違えられるほどに上達した。
妻のサイズに合わせようと必死にダイエットした結果、それなりにスタイルも良くなり、今では妻の服が普通に着こなせるようになっていた。

私は変わった。妻の失踪を機に、今までのドロドロとした陰気なヘドロが、サラサラとした爽やかなヘドロへと変わってくれたおかげだ。
妻の行方は、未だわかっていない。
生きているのか死んでいるのかさえわからない。
しかし私は絶望していない。
悲しんでもいない。
だからもう、妻を探すことはやめた。
今更妻を探し出す意味がないことに気づいた。
なぜなら、今のこの私こそが妻だから……
(ヘドロ・完)
《←目次》
※小説の最後の画像は、「熟女装AV嬢あきこ&ちはるの独白」の西尾明子さんです。私の大好きな女装家であるため、是非ともこの小説の最後を飾って頂きたいと思い画像を拝借いたしました。
尚、当然のことながら、小説内容と西尾明子さんは全く関係ございません。
西尾明子さんはとても美しい女装家です。興味のある方は、是非とも、明子さんのブログを覗いて見て下さいね。
「熟女装AV嬢あきこ&ちはるの独白」