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青春の罰ゲーム1

2012/11/23 Fri 13:03





 アキラと彩乃、海斗と美咲、そして雄太と千夏。
 3カップルが、いつものようにアキラの家に集まりマリオカートに耽っていた。いずれも同じ高校の二年生で、どのカップルも付き合い始めてまだ半年しか経っていなかった。

 アキラの家は江戸時代から続く古い銭湯だった。
 といっても、銭湯を経営しているのはお婆ちゃんだけで、アキラの両親は銭湯とは一線を画していた。
 戦後まもなくに建て替えられたといわれるこの巨大な銭湯の二階にはお婆ちゃんが一人で暮らしており、アキラの家族は銭湯の裏手に新築の家を建て、そこで暮らしていた。
 銭湯に客はほとんどいなかった。せいぜい近所に住む常連客が四、五人来るくらいで、その経費のほとんどは、区から出る補助金とお婆ちゃんの年金で賄われていた。
 だからアキラの両親は、この大赤字の巨大な銭湯をとっとと廃業し、そこに賃貸マンションを建てようと計画を練っていたのだが、しかしお婆ちゃんは断固としてそれを反対していた。
 お婆ちゃんは、まるで不当立退きを迫られた農民が立て籠るかのようにして、古い銭湯の二階で頑固に暮らしていたのだった。

 そんな巨大な銭湯の二階には、お婆ちゃんの部屋以外に、使われていない部屋が五つもあった。
 高校生になったアキラは、銭湯の手伝いをするという約束でその部屋のひとつをお婆ちゃんから借りた。
 大量の薪割りや猛烈に熱い釜抱き、そして閉店後の風呂掃除は非常に辛いものがあったが、しかしアキラは、うるさい両親と一緒に暮らすくらいなら、この銭湯のキツい労働に耐えていたほうがマシだと思っていた。
 両親に監視されない生活は最高だった。今年八十になるお婆ちゃんは既にボケかかっているため、もはや銭湯の二階はアキラのやりたい放題で、毎日のように海斗や雄太が遊びに来ていた。
 どれだけ騒いでも平気だった。両親とお婆ちゃんは仲が悪いため、両親が銭湯にやって来る事はまずない。だから、いちいちエロ本を隠さなくても良かったし、酒や煙草も堂々とできたのだった。

 高校二年になると、アキラは彩乃という同じクラスの女の子と付き合うようになった。
 彩乃は、女子高生に人気の雑誌『PePeRon』の、読者モデル一位に選ばれた事があるほどの可愛い女の子で、学校の男子達からはアイドル並の人気だった。
 そんな彩乃が銭湯の二階に遊びに来るようになると、いつもそこに遊びに来ていた海斗や雄太も、そこに彼女を連れて来るようになった。
 こうして銭湯の二階は、いつしか3カップルがグループ交際する溜まり場になっていたのだった。


 3カップルは毎日のように銭湯の二階で集まっていた。
 何をするわけでもなく、いつも3カップル揃ってぼんやり過ごしていた。しかし、ある時から、この3カップルの間で『地獄のマリオカート』というゲームが流行り出した。

 それは、いわゆる『王様ゲーム』だった。
 前回のマリオカートで一位になった者が『命令』を紙に書いて伏せておき、次のマリオカートで最下位になった者がその命令に従わなければならないという単純なゲームだった。

 そんな、一見、何の変哲もない『王様ゲーム』ではあるが、しかしこれが、愛し合っているカップル同士が合同でやるとなると、ある種、異様な盛り上がりを見せた。
 例えば、彼女が見ている目の前で別の女を腕枕したり、彼氏が見ている目の前で別の男とキスをしなければならなかったりと、それは、付き合っている者同士にしてみたら、お互いに激しい嫉妬を伴うような、そんな精神的苦痛的な罰ゲームばかりだった。

 が、しかし、そんな精神的苦痛が、逆に奇妙な興奮を呼び起こしていた。いつ自分の愛する者が皆の前で辱めを受けるかという恐怖とスリルが堪らず、この3カップルは、まるで麻薬に溺れるかのようにして地獄のマリオカートにハマっていたのだった。

 そんな罰ゲームは、最初のうちは、ブラジャーを見せたり、睾丸を見せたりといった、実にたわいもないものばかりだった。
 しかし、それがみるみるとエスカレートし、いつしか銭湯の二階は唯ならぬ空気に包まれるようになっていた。

『男なら勃起したチンポ、女ならオッパイとマンコを五分間みんなに見せる』

 こんな過激な命令を書いたのはアキラだった。今までは、かろうじて下着の露出で止まっていたが、アキラは主催者という立場から、もっとゲームを盛り上げようと自ら罰ゲームを過激にした。

 性器の露出というのは初めてであり、皆は一斉にどよめいた。
 誰もが自分のパートナーにそんな事をさせたくなかった。もちろん、自分自身、パートナーの前でそんな恥を曝け出したくなかった。
 そんな緊張感が走り、マリオカートは今までにない盛り上がりを見せた。アキラの目論みは大成功だった。

 そんな不幸な罰ゲームを受けさせられる事になったのは、海斗の彼女の美咲だった。
 当然、美咲は必死に嫌がったが、しかし、海斗は強引に美咲のパンツを脱がせた。もちろん、海斗自身も彼女の性器を皆に見せるなど嫌に決まっていたが、しかし、この興奮した空気の中で自分だけが嫌だとは言えず、海斗は泣く泣く美咲のパンツを剥ぎ取ったのだった。

 彼氏の手によって下着を剥ぎ取られた美咲は、もはや諦めるしかなかった。
 震える手でデニムのミニスカートを腰まで上げると、ムチムチの太ももの谷間に、健康的な陰毛がワサワサと茂っているのが皆の目に飛び込んで来た。
 焦る海斗は、時計を見つめながら「早くオッパイ出しちゃえよ」と、美咲のブラジャーのホックを強引に外し、素早く黒いTシャツを捲り上げては、五分間のカウントを取り始めた。
 美咲は「やだぁ」と両手で顔を伏せながら、その場にゴロリと仰向けになったのだった。

 寝転がる美咲の股を、アキラと彩乃がニヤニヤと笑いながら覗き込んでいた。
 彩乃が「新鮮なピンク色だね、使っていない証拠だよ」と目を輝かせながら笑うと、アキラが「でも、マン毛にティッシュのカスがぶらさがってるぜ」とケラケラ笑った。
 そんなアキラの言葉に羞恥を感じた美咲は泣きだしたが、しかし、どうにもならない海斗は黙ったまま時計の針だけをジッと見つめていた。
 雄太と千夏は少し離れてそれを見ていた。さすがに、アキラや彩乃のように残酷にはなれず、ただただ遠くから見守るしかなかった。

 そんな罰ゲームが終わると、再びゲームが再開された。
 次のゲームでは彩乃が最下位になった。罰ゲームが記された命令紙には、『おならをする』と、至って穏便な罰ゲームが記されていた。
 それを書いたのは雄太だった。これ以上過激になったら大変だと思った雄太は、それを抑止する意味合いも込めて、敢えて馬鹿馬鹿しい罰ゲームを選んだのだ。

 しかし彩乃は、「えー! そんなの急には出ないよぅ〜!」と阿呆のように笑いながらも、突然そこに四つん這いになり、皆に向かってスカートを捲った。

 せっかく雄太が過激な罰ゲームの空気を変えようとしていたのに、彩乃はわざわざTバックを履いた小さな尻をプリンッと突き出し、いやらしく腰をくねらせ始めた。
 雄太は、そこまでやらなくても……と、戸惑っていたが、しかし、当の本人は「ふん、ふん、ふん」と鼻歌でリズムを取りながら尻をくねらせ、さながら皆を挑発しているかのように必要以上の露出を続けた。
 それを見ていたアキラは、自分の彼女の暴走を止めるどころか、「あっ! 今、チラッと具が見えた!」などと、子供のようにはしゃぎまくる始末だった。

 そんな彩乃の露出行為は二十分近くも続いていたが、結局おならはプスッとも出なかった。
 その間、何度か白いTバックがずれて赤黒いワレメが顔を出したが、彩乃もアキラも平気な顔をしていた。
 しかし、それよりも何よりも衝撃的だったのが、その白いTバックの中心部がジンワリと濡れている事だった。
 最初は濡れていなかった。しかし、皆に見られながら腰をクネクネと振っているうちに、だんだんとクロッチが湿って来て、最後には『ヌルヌル』と表現できるくらいに濡れては、細いクロッチをテラテラに輝かせていた。
 これには、見ていたみんなも困ってしまった。美咲と千夏は真っ赤な顔をして俯いてしまい、目のやり場に困った雄太と海斗は、互いに気まずそうに見つめ合いながら苦笑いをしていた。
 しかし、アキラだけは別だった。途中で「これ以上やっても屁は出ないと思うから、悪りぃけどこれで勘弁してやってくれ」と皆に謝ると、いきなりTバックをズリ下げた。
 ギラギラと輝く彩乃のワレメが曝け出された。全員が呆然としている中、いきなりアキラが彩乃を窓際のベッドに引きずり込み、皆が見ている目の前で彩乃の体にむしゃぶりついた。
 アキラは、四つん這いにさせた彩乃の尻にペニスを捻り込みながら「雄太達にオマンコ見られて感じてたんだろ」などと囁き、腰を激しく動かした。
 さすがに女子達は顔を背けたが、しかし、雄太と海斗はその光景に釘付けになってしまっていた。
 まだ高校生の彼らは、他人のセックスを見た事がなかった。まして、アキラは「ほら、そんなに見て欲しいんなら見て貰えよ、ほら、ほら」などと言いながら、その結合部分を雄太達に見せつけてくるのだ。

 ぐちょ、ぐちょ、と卑猥な音を立てながら、黒いペニスが出たり入ったりしていた。それは、経験未熟な雄太達には、あまりにも刺激が強すぎるシーンだった。
 まして彩乃は可愛い。自校の男子生徒だけでなく、他校の男子生徒達からも騒がれるほどに可愛い。そんな彼女のブログは、常に芸能人レベルのアクセス数を誇り、毎日、凄い量のファンコメントが書き込まれているくらいなのだ。
 そのくらい彼女は人気のある女の子だったため、雄太や海斗が、そんな彩乃の生々しい結合部分を目の当りにして、普通でいられるはずがなかったのだった。

 雄太は狂ったように勃起するペニスを必死に隠しながら、隣りに座る千夏をソッと見た。あん、あん、と響く彩乃の卑猥な声を背景に、千夏は脅えていた。俯いたまま下唇を噛み、汗ばんだ手で雄太の手をギュッと握り締めていた。
 雄太は、そんな千夏の手を握り返しながらも、何気なく千夏の横に座っていた美咲に視線を移した。すると、踞る美咲の背中が目に飛び込んで来た。猫背になった美咲の背中はモゾモゾと動き、茶髪の頭部が上下に揺れていた。
 あっ、と思った瞬間、美咲の隣りで壁に凭れていた海斗と目が合った。海斗は気まずそうな顔をして笑うと、すぐさま股間で蠢いている美咲に視線を落とした。
 なんと海斗は、目の前で繰り広げられているアキラと彩乃のセックスに挑発され、美咲にペニスをしゃぶらせていたのだった。

(つづく)

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