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あの時と同じ風景

2012/01/02 Mon 00:36

あの時と同じ風景

(解説)
ツアー初日の新人バスガイドは、ホテルの手違いから運転手と同じ部屋で泊まる事になった。
酔った運転手の恥辱に耐える18才の少女は、ふと「あの時と同じだ」と唇を噛み締めたのだった。


「んじゃ、俺はちょっと金田さんと一杯やって来るから。うん、先に寝てて言いよ、帰りは何時になるかわかんねぇし……」
 戸塚はぶっきらぼうにそう言いながらドカドカと部屋を出て行った。八畳一間の和室に、戸塚が消して言った煙草の煙が白い糸のようにふわふわと浮いていた。
 部屋のドアがガタンっと閉まった瞬間、友梨はドアに向かって「嘘でしょ?」と首を傾げた。
 バスガイドになる前、『運転手とバスガイドは同じ部屋に泊まるらしい』と、そんな噂を何度か耳にした事があったが、しかし友梨は、あまりにも程度の低い都市伝説だと本気にしていなかった。が、しかし、今こうして初めての宿泊ツアーガイドで、友梨は運転手の戸塚と同じ部屋に泊まる事になったのだ。
 友梨は再び「嘘でしょ?」と傾げると、ポケットから携帯を取り出し先輩に電話を掛けたのだった。
「あ、それ、完全に組んでるね」
 先輩の和美は、背後でやたらとテレビの音が響く部屋で何かをクチャクチャと噛みながら衝撃的にそう言った。
 和美は友梨の高校時代からの先輩だった。このバス会社に一年務めていたが、しかし友梨が高校を卒業すると同時にこの会社に入社すると、和美は既に解雇されていた。解雇の理由は、乗客が観光に回っている間に、乗客のボストンバッグの中から財布とiPodと亀田のハッピーターンを盗んだのが発覚したからだった。
「組んでるって……誰と誰が組んでるんですか……」
 友梨はその言葉のニュアンスがあまりにも怖く、声を潜めながら恐る恐る和美に聞いた。
「戸塚のアホとホテルの支配人が組んでるって事よ。新人ガイドの場合だとよくやるんだよね、部屋が空いてないとかなんとか言って運転手とガイドを同じ部屋にするっつー手口。まぁーだそんな古い手を使ってんのかあいつらは、キャハハハハ」
 友梨は和美の言葉を聞きながら「あっ」と思った。そういえばこのホテルに到着した時、フロントの支配人が「急遽、部屋が埋まっちゃったんだよ」と戸塚に言いながらルームキーをひとつだけ渡したのをふと思い出し、よくよく考えたらあの時のあの支配人の言い方は、妙にわざとらしい言い方だったと今更ながら気が付いた。
「どうしよう先輩……」
 恐怖に駆られた友梨が泣きそうな声でそう呟くと、和美は再び何かをクチャクチャと咀嚼しながら「ま、諦めるしかないね。それがバスガイドの宿命だよ」と人ごとのように呟き、そして大音量のテレビの番組をカチカチと変えながら「それがイヤならバスガイド辞めるんだね」と面倒臭そうに呟いたのだった。
 結局、先輩に相談しても何の解決も生まれなかった。諦めろという事は、あの加齢臭の漂う肥満オヤジに黙って抱かれろという意味なのかと、ふとそれをリアルに想像し、友梨は背筋をブルブルっと震わせながら先輩の電話を切ったのだった。

 戸塚が戻って来る前に寝てしまおう。
 そう思った友梨は、大浴場から戻るなり髪を乾かす間もなく急いで布団を敷き、まだ濡れた髪のまま布団に潜り込んだ。布団の中で海老のように踞り、両膝を抱えながらブルブルと震える。そんな友梨は、ふと幼少時代を思い出していた。
 友梨の両親は友梨が小学二年生の時に離婚した。母親が近所のスーパーの店長とデキてしまい、父親と友梨を置いて家を出て行ったからだ。
 父親は酷い酒飲みだった。飲むと必ず母親に暴力を振るった。だから母親は家を出て行ったのだが、しかし、母親が出て行ってからの父親は更に酒の量が増えた。
 そんな父親に育てられた一人っ子の友梨は、いつも父親に殴られていた。それは親が子に折檻するといった生易しいものではなく、もはや虐待であり、幼い友梨はいつも布団の中で震えていたのだった。
(あの時と同じだ……)
 布団の隙間から注ぎ込む豆電球の茶色い灯りを見つめながら友梨はふと悲しくなった。酒乱の父親から逃れたいが為に、寮のあるバスガイドを選んだというのに、これでは家と同じだった。
 布団の隙間からソッと外に手を出した。布団の中で蒸された手にひんやりとした外気が触れた。そのまま手探りで携帯を探し出し、また布団の中に手を引っ込めた。
 そんな自分の行動に(亀みたい……)とクスッと微笑みながら、友梨はメールを開いた。
 付き合っている真二と、そして付き合ってくれと交際を迫られている正志からほぼ同時刻にメールが届いていた。真二のメールはいつもと変わらぬくだらないものだった。しかし正志のメールは、なんとか友梨に振り向いてもらおうとしている必死さが伺え、読んでいてそれなりに楽しかった。
 そんな正志のメールは、いつも『本気で愛してるんだ』から始また。

『友梨のその大きな目が堪らなく好き。友梨のアヒル口を誰にも渡したくない。友梨の真っ白な前歯は真珠のように美しい。友梨の細い体は人魚姫のように品やかで、そして友梨の笑顔は天使のように可愛い。俺は本気で友梨を愛してるんだ。お互い、まだ十八だけど本気で結婚を前提に付き合って欲しい』
 実に演技がかった文面だった。以前、そのメールを和美先輩に見せた事があるが、和美先輩は「こんな臭いセリフ、今時地方のホストでも言わないよ」とケラケラ笑った。
 確かに一見ふざけた内容のメールだったが、しかし毎日欠かさずこんなメールを送られると、さすがに気分は悪くなかった。特に荒んだ家庭環境で育ち、幼い頃から優しさに飢えていた友梨にしてみたら、例えそれがふざけていたとしても嬉しかった。
 友梨はそんな正志のメールを布団の中で見つめながら、小さくクスッと微笑んだ。と、その時、不意にドアの鍵がガチガチっと鈍い音を立てて開けられたのであった。


       ※

 部屋の電気が付けられると、布団の隙間から白い蛍光灯の光りが注ぎ込み、友梨が踞る敷き布団に一本の白い線を作った。
 戸塚は敷いてあった布団の上にドスンっと座ると、鼻息だけをスースーと響かせていた。
 しばらくすると、「寝てるのか?……」と、不意に戸塚の野太い声が静まり返った和室に響いた。
 友梨はいきなり布団をはぐられた時の為にと、ギュッと目を瞑り必死に寝たふりをした。
「なんだ……せっかくおみやげ買って来てやったのに……」
 戸塚の独り言と同時に紙の包装紙の音がカサカサと聞こえた。恐らく焼き鳥であろう、香ばしいタレの香りが布団の中にまで漂ってきた。
 戸塚はそのままドスドスと畳を響かせながらトイレに向かって歩いていった。歩きながら演歌らしき唄を「ルルル~♪ラリリ~♪」と唸っている。そんな戸塚は明らかに酔っぱらっているようだった。
 トイレからドボドボドボドボ……っというオヤジ特有の不快音が響いてきた。布団に潜る友梨は、少しだけ布団を浮かせては隙間を作り、そこから部屋の中が見えるようにした。
 早く寝て……と祈りながら、その隙間から見える自分のボストンバッグをジッと見つめていると、畳をドスドスと鳴らす戸塚の足音が戻ってきた。
「ふぃ~……」と奇妙な唸り声を上げながら布団の上に座った戸塚の顔は、案の定、酒で真っ赤に火照っていた。
 酔った中年男。友梨にとってはトラウマ的な存在だった。赤く濁った目と酒臭い息、そして無秩序に暴れ出すその凶暴性に今まで友梨は散々苦しめられてきたのだ。
(怖い……)
 そう唇を噛み締めながら、布団の隙間からソッと戸塚を監視していると、不意に戸塚がクルリと振り向き「おい」と言った。
 覗き見していたのがバレたのかと心臓を跳ね上げながら、慌ててギュッと目を瞑った。すると再び戸塚はロレツの曲らない口調で呟いた。
「本当に寝ちまったのか?……残念だな……」
 何が残念なんだろう、と必死に目を綴じながら友梨は考えた。おみやげの焼き鳥の事か、それとも私とエッチできなかった事だろうかとあれこれと考え、という事は起きている事がバレたら大変だと焦った。
 しばらくそうして目を閉じていると、何やら戸塚がガサゴソと動いている気配を感じた。何をやってるんだろう……と、閉じていた瞼をソッと弛める。
 ぼんやりと戸塚の大きな背中が浮き上がってきた。戸塚は携帯電話を右肩に挟んだまま、両手で何かを漁っていた。
「ああ、支配人か」
 携帯にそう呟く戸塚の手元に自分のボストンバッグがある事に気付いた友梨は。声を出すわけにもいかずおもいきり唇を噛み締めた。
「ダメだよ……もう寝ちゃってるよ……」
 携帯にヒソヒソと話す戸塚の声は、まるで何かを企んでいる犯罪者のように怪しかった。
「せっかくこんなに酒貰ったのに悪いなぁ、今度、新人のガイドが来た時には必ずそっちに回すから」
 その言葉で、友梨は全てを理解した。やはり和美先輩が言った通りだった。戸塚とこのホテルの支配人は組んでいたのだ。そして私に酒を飲ませ、私が泥酔した所を二人で乱暴しようとしていたに違いないのだ。
 友梨は吐き気を覚えるほどの恐怖に包まれた。バスガイドと運転手が同じ部屋で乱交……あれは都市伝説なんかではなく、本当の話だったんだと思うと、怖くて叫び出したい心境に駆られた。
 ピッと携帯を切った戸塚は、そのまま友梨のボストンバッグを漁り続けた。そんな戸塚をブルブルと震えながら見つめる友梨は、戸塚が何を探しているのかなんとなく検討は付いた。
(いや……いや……絶対にいや……見ないで!)
 祈るようにそう叫ぶ友梨の目の前に、遂にその目的の物がヒラヒラと摘まみ上げられた。
 それは予想通り、ついさっき履き替えたばかりの友梨の下着なのであった。
 戸塚は下着を床に広げて見下ろすと、「可愛い顔して、結構汚してるね~」と、嬉しそうに笑った。
 とたんに友梨の顔がカッ!と熱くなった。他人に最も見られたくない部分を、今、自分の目の前でニヤニヤと笑いながら見られているのだ。これは性器を見られるよりも恥ずかしいと友梨は素直にそう思った。

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(読者のジェダイマラスター氏より提供して頂いた奥さんの下着画像です)

 戸塚はそんな下着を再び摘まみ上げると、黄色く汚れた部分を凝視しながら「十八才のギャルのシミかぁ……」と感慨深く呟くと、おもむろにその部分をクンクンと嗅ぎ始めた。
 激しい羞恥心に襲われた友梨の、ギュッと噛み締める唇がブルブルと震え始めた。そのブルブルはアゴにまで達し、次第に細い肩まで揺らしていく。
「酸っぺぇ……十八才のギャルのパンティーは酸っぺぇ匂いがするなぁ……」
 戸塚はそんな言葉で更に友梨を震わせながら、不意にゴソゴソとズボンのボタンを外し始めた。
「はっ!」と目を見開く友梨の目の前に、ゴツゴツと固くなった巨大なペニスがヌッと現れた。それは五百ミリリットルのペットボトルほどもあり、真二のペニスとは比べ物にならないほどに巨大だった。
 足を投げ出した状態で座る戸塚は、巨大ペニスを右手にガッシリと握ると、ゆっくりゆっくり上下にシゴき始めた。ドス黒いペニスの皮が伸びたり縮んだりと繰り返し、その度に紀州梅のような亀頭が怒ったワニガメの如くニュッと顔を出していた。
 そんな獰猛なペニスの動きに、友梨は底知れぬ恐怖を感じていたが、しかし友梨は男のオナニーを見るのは初めてではなかった。
 そう、あれは友梨が学生の頃だった。夜中にトイレに行きたくなった友梨が、酔った父親に見つからぬよう足を忍ばせながら階段を降りると、ふと階段の中段から電気が灯る居間が見えた。居間はテレビが点きっぱなしだった。そんなテレビの画面には男と女が全裸で交じり合ういやらしい映像が映っていた。(やだっ)と慌てて部屋に逃げ帰ろうとした時、不意にお父さんの唸り声が聞こえた。
 友梨は驚いて振り返った。酔ったお父さんが苦しんでいるのかと思ったからだ。しかし、友梨の目に飛び込んできたのは苦しむ父親の姿では無かった。そこにいたのは、真っ黒なペニスをゴシゴシと上下にシゴき、両足をスリスリと重ねながら悶えている父親の姿だった。
 カラカラに乾いた友梨の喉が(ひっ!)と鳴った。瞬間、お父さんのペニスからプシュ!シュシュシュ!と大量の精液が飛び出し、お父さんの腹をネトネトに汚してしまったのだった。
 そんな父親のオナニーを何度も目撃していた友梨には、戸塚のオナニーは然程ショッキングではなかったが、しかし、そのオナニーのネタにされているのが自分の汚れた下着というのは泣き叫びたいくらいにショッキングであり、これが夢であって欲しいと何度も思った。
 しかし現実は容赦しなかった。戸塚はゆっくりゆっくり味わうかのようにペニスをシゴきながら、友梨の下着のクロッチを左手で押し開いた。
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(読者のジェダイマラスター氏より提供して頂いた奥さんの下着画像です)

「スゲェ……真ん中が濡れてるよ……あいつ、オナニーしてたんじゃねぇのか……」
 戸塚は、小便の残り汁と思われる湿った部分をハフハフと頬擦りしながら、真っ赤な舌ベラをヌラヌラと突き出した。
(嘘……やめて……)
 友梨はスプラッター映画の殺戮シーンを見る時のように慌てて目を背けた。しかし、いくら目を背けても、その、ぴちゃ、ぴちゃ、という妖気漂う音は否が応でも友梨の耳に侵入して来る。
 そんな音に耐えられなくなった友梨は、(もうやめて!)と叫びながらついついそのシーンを見てしまった。
 汚れたクロッチの上を戸塚の分厚い舌が、まるで打ち上げられた魚の尾びれのようにピタピタと激しくのたうち回っていた。
「ハァハァ……塩っぺぇ……十八才のギャルのオリモノは塩っぺぇ……」
 戸塚はそう喘ぎながらクロッチに付着していた黄色い汚れを舐め尽くし、そしてそのまま唾液でグッショリ濡れたクロッチを亀頭に被せた。
 布団の上で両膝を立てながら、下着をペニスに被せたまま腰を振り始めた。
「ほれ、ほれほれ……」
 腰を振りながらそう唸る戸塚の尻が、友梨の目の前でリズミカルに凸凹していた。そんな尻を見つめながら、友梨は本当に自分が戸塚に犯されているような客観的な感情を抱いた。
 するといきなり、そのまま戸塚がゴロリと仰向けに寝転がった。ブリッジの体勢になりながら、下着で包み込んだペニスをゴシゴシと激しくシゴき始めた。
「ああ……イキそう……このまま中で出しちゃうぞ……」
 戸塚はそう唸った。
 自分の下着におびただしい量の精液が迸るのをふと想像した。あの時見た、お父さんの腹に飛び散った精液が脳裏に甦ってきた。
(やだ……やめて……)
 友梨は顔をギュッと歪ませた。
「イクぞ……中で出してもいいんだな……」
 戸塚がハァハァと荒い息を吐きながら呟いた。
(やだ……やだ……やだ……)
 顔を真っ赤にさせながら強烈な羞恥に耐える友梨。

「なぁ……どっちだって聞いてんだよ……このままイッちゃってもいいのか?……」

 ふと、現実味を帯びた戸塚の声が、激しい羞恥で朦朧としていた友梨の頭に飛び込んできた。
(えっ?)と友梨は改めて目を見開いた。
 布団の隙間から仰向けになって寝転んでいる戸塚の顔が見えた。戸塚のその赤く濁った目は、布団の隙間から友梨の目をジッと見つめていたのだった。

 乱暴に布団を剥がされた友梨は、そのまま敷き布団の上で海老のように丸まった。そんな友梨に「おまえ、覗き見するなんて悪趣味だろ」と、怒鳴りながら戸塚が見下ろしている。
「ごめんなさい!」と叫びながら踞る友梨の尻を戸塚はピシャン!と叩いた。そして、「そんなに見たいなら見せてやるよ……」と言いながら、踞っている友梨の枕元にドスンと腰を下ろした。
 戸塚は友梨の髪を鷲掴みにすると、そのまま友梨の顔を上げながら「ほら、見ろ」と呟いた。
 脅える友梨の目の前にキッコーマンの醤油のペットボトルのような黒々とした巨大ペニスが獰猛に蠢いていた。
 そんなペニスを戸塚はゆっくりとシゴき始めた。いつしか友梨の下着は畳の上に放置され、真っ赤な亀頭がメキメキと頭角を現していた。
 尿道からダラダラと垂れる我慢汁が友梨の目に飛び込んできた。その我慢汁があの下着にもたっぷりと塗り付けられているのかと思うと、もうあの下着は履けないとふと思った。
「こっそり覗き見するなんて悪趣味だぜ……こーいうのが見たいならいくらでも見せてやるのによ……」
 そうヘラヘラと笑う戸塚の手が、スルスルと友梨の胸元を弄り始めた。
「やめて下さい……」
 友梨が蚊の鳴くような声で呟くと、戸塚は「ふざけんな、ノゾキ魔のくせしやがって」と酷い何癖をつけながら、更に強引に胸を触ってきた。
「おまえ、結構ペチャパイだな」
 そう笑う戸塚は、「どれ、ちょっと見せてみろ」と言いながら、友梨のパジャマに手を掛けた。
「イ、 イヤです」
「なにがイヤなんだよ、おまえなんて散々俺のチンポを見てるくせして……」
 そう言いながらいとも簡単に上着を脱がせてしまうと、今度はそのままパジャマのズボンに手を掛けた。
「ほ、本当にヤメて下さい! 警察に言いますよ!」
 おもわずそう叫んだ瞬間、いきなり戸塚の拳が友梨の右頬に飛んだ。
「えっ!」と友梨が驚いている間にも、戸塚の拳はガシ!ガシ!と容赦なく友梨の頬に食い込んだ。
「こらガキ……てめぇの立場、わかってんのか?……てめぇはツアーが初めての新入りバスガイドだろ?……新入りなら新入りらしくバスガイドのシキタリを守れよ……」
 戸塚はドスの利いた声でそう凄むと、最後に「わかったのか!」と叫びながら友梨の横腹に拳を食い込ませた。
 見事に脇腹の凹みに入ったパンチは、とたんに友梨を呼吸困難に陥らせた。うー……うー……と友梨が唸っていると、戸塚はへらへらと笑いながらそのまま友梨のパジャマのズボンを下着ごと剥ぎ取ってしまった。
 ブラジャーも取られた友梨は、全裸のまま呼吸困難にのたうちまわっていた。そんな友梨を見下ろしながら戸塚は携帯を握った。
 携帯ボタンをプッと押し、そのまま左肩に携帯を挟むと、両手で友梨の股を全開にさせた。
 そしてネチャっと開いた友梨の陰部に太い指を乱暴に這わせると、戸塚はニヤリと微笑みながら「なんだこりゃ……もうヌルヌルじゃねぇか……」と目を輝かせた。
 ウーウーと苦しむ友梨は、自分のアソコが濡れている事に気付いていた。それは戸塚が勃起したペニスを突き出した頃からだった。その頃から友梨は何やら変な気分に取り憑かれ、ジワジワとクロッチが冷たくなっていくのを感じ取っていた。
 が、しかし、それは決して自分が性的に欲情したという意味ではないと友梨は自分に言い聞かせていた。それは自分の意思に反して濡れてしまったものであり、こんな薄汚いデブ親父のチンポなど見て感じるわけがない、と何度も何度も自分に言い聞かせていた。
「あ、もしもし、支配人」
 戸塚は首に挟んだ携帯にそう呟きながら、抵抗する友梨の股の間に強引に押し入った。
「今さぁ、新人のバスガイドが目を覚ましてね……」
 戸塚はニヤニヤと笑いながらそう呟き、友梨のヌルヌルに濡れたワレメに亀頭を押し込んできた。
「どうする、今から部屋に来るかい?」
 戸塚がそう聞いた瞬間、紀州梅のような亀頭が友梨の穴の中にヌルッと滑り込んだ。
「はあっ!」
 細い腰をブリッジさせながら友梨が叫んだ。するとそんな友梨を嬉しそうに見つめながら、「そうなんだよ、実はお先に頂いちゃってるんだけどね……いやぁ、この娘、すげぇ変態でさぁ、俺がセンズリしてる所をジッと覗いてオマンコヌルヌルにしてたんだよね……」とケラケラ笑いながら言った。
「違います! あれは違います!」
 友梨は必死に叫んだ。恥ずかしさのあまりに、そう叫ばずにはいられなかったのだ。
「了解、んじゃあ待ってるから」
 戸塚は電話を切るなり携帯を畳の上に投げ捨て、まるで猛牛が突進して来るような勢いで友梨の小さな体に覆い被さってきた。
「おい、変態娘、今から朝までヒィヒィいわしてやるからな」
 そう声を震わせる戸塚は、友梨の両足を太い両腕にガッシリと抱え込むと、まるで赤ちゃんのオムツを取り替えるような姿勢にしながら、友梨の開いた股間にガンガンと腰を打ち付けてきた。
 巨大なペニスが、容赦なく友梨の狭い穴にギシギシと食い込んできた。強烈な異物感と、何とも言えない快感が友梨に襲い掛かる。
 しかし友梨は自分が感じているとは認めたくなかった。ハァハァと臭い息を吐き散らかすこんなデブ親父に誰が感じるものか! と意地でもそれを否定した。
 そんな今の自分を客観視しながら、ふとあの時の自分を思い出していた。

(あの時と同じだ……)

 そう思った瞬間、バリバリに破れた襖と、床に散乱するカップヌードルの空箱がフッと頭に甦った。そして同時にお父さんの酒臭い息と、「ごめんな……ごめんな……」と何度も呟く声。処女だった友梨はその痛さよりも、中学のジャージが破れてしまわないかとそればかり気にしていた。
「お父さん、ジャージが破れちゃうよ……」
 泣きながらそう呟く友梨に、お父さんは「ごめんな……ごめんな……」とそればかりを呟き、友梨の中に熱いモノを放出した。
 あの時からそれが当たり前になった。まだ中学二年だった友梨は『中出し』というものに然程の恐怖を抱いていなかった。それよりも、不意に襲われる際になけなしの洋服が破られないかとそればかりが心配だったのだ。
 しかし、中学三年生の夏休み、いきなり生理が止まった。その時始めて、父親の中出しの結果がどれだけ恐ろしいものかを実感した。
 幸い、生理が止まったのは、お父さんがバイブレーターを使った事で一時的なショックを受けたためだった。だから翌月には通常通りに生理は来た。しかし、友梨の精神的ショックは大きかった。このままだと本当にお父さんの子供を産んでしまうと思った友梨は、その時から感じなくなった。いや、実際は感じていたのかも知れないが、友梨はそれからというもの、その感情を頑に拒否していたのであった。

(あの時と同じだ……)

 再びそう思った瞬間、友梨の身体は裏返しにされた。
「小せぇ尻だな……」
 そう笑う戸塚は、そんな友梨の尻肉の谷間に顔を押し付けた。
 今までペニスがピストンされていた不浄な穴を、戸塚は迷う事無く犬のように舐めまくった。
「おまえ、濡れやすい体質なんだな……ケツの穴までヌルヌルに垂れてるぜ……」
 戸塚は友梨の肛門に舌を這わせた。
 敏感な肛門を舐められ、自分を見失いそうになっていると、不意に部屋のドアがガチャッと開いた。
「遅くなってすまんすまん……」
 そう笑いながらホテルの支配人がそそくさと部屋に入ってきた。
 戸塚は唾液と愛液で顔中をテラテラに輝かせながら、支配人に「なかなか具合のいい子だぜ」と笑った。
「いいねぇ、顔も僕好みだねぇ」
 支配人は嬉しそうに呟きながら服を脱ぎ始めた。
 友梨は仰向けにされた。再び正常位で戸塚に攻められながら喘いでいると、そんな友梨の枕元に全裸の支配人がソッとしゃがんだ。
 目の前に突き出された支配人のペニスは、戸塚のソレとは違い妙に細くて長かった。ピンクの亀頭がエリマキトカゲのように大きく開き、そこにティッシュらしき白い破片がペタリとこびり付いていた。
「ほい、優しくしゃぶってね……」
 支配人はそう微笑みながら、友梨のアヒル口にペニスを突き付けた。
 それを素直に舐める気は毛頭なかったが、しかし戸塚に激しく突かれ、おもわず「あぁん!」と口を開いた瞬間に、支配人のティッシュ付きのペニスが口内にスルリと侵入してきた。
「支配人……わかってると思うけど、これで麻雀の負けはチャラだぜ……」
 戸塚がハァハァと息急きながら支配人に言った。
「そうだね。これで戸塚ちゃんの借金はナシだ。……っで、さっそくだけど、いつものメンバーが駅前の『大三元』で待ってんだけど……どうする? この後行く?」
 支配人は友梨の喉の奥にまで容赦なくペニスを突き刺しながら聞いた。
「もちろんよ! このまま負けたままでいられるかってんだ!」
 そう叫んだ瞬間、戸塚は「あっ、イク」と小さく呟き、ピュッピュッと友梨の中に放出した。
「何言ってんだよ、どうせまた負けるくせに」
 支配人が大きな声で笑い出すと、戸塚はハァハァと友梨の貧乳に顔を埋めながら、「大丈夫よ負けても……俺にはこいつがいるから……」と呟いた。
 友梨は、そんな戸塚の呟く声を聞きながら、競馬に狂っては借金だらけになってしまったお父さんを思い出した。
 そしてそんな借金取りの男達に、利息として身体を提供させられていたあの時の自分をふと思い出し、(あの時と同じだ……)と思ったのだった。

(あの時と同じ風景・完)

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