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★臭豚男の狂った性癖

2012/01/03 Tue 12:51

125臭豚男の狂った性癖

《あらすじ》
愛する彼女の卑猥な写真を売って闇金の借金返済をする男。そんな写真を買う男は知能犯な変態だった。
写真を売る男はみるみるドツボにハマって行き、そして遂に愛する彼女を・・・


 最初の頃は、FC2コンテンツマーケットで彼女の淫らな写真をセコセコと売っていた。
 増田の彼女である佐藤秋恵は二十三才の美人OL。小柄な彼女は全体的に清潔感が漂い、まるで『めざましテレビ』のアナウンサーのような、可愛くも綺麗系な雰囲気を醸し出していた。
 そんな彼女だったからFC2コンテンツマーケットでは彼女の淫らな画像はそこそこ売れたのだが、しかし増田の毎月の返済を考えればそれは焼け石に水にしかならなかった。
 増田修司二十五才。ガソリンスタンドで働く彼は、消費者金融二社から訴訟を起こされた挙げ句、闇金からも厳しい取り立てをされているという借金だらけのパチンコ中毒だった。
 そんな増田は、ある時、どうにも闇金の利息が払えなくなり彼女にお願いした。
「顔とマンコには絶対にモザイク入れるから、秋恵のエッチ写真を売らせて欲しいんだ……」
 情けない男だった。甲斐性の無い男だった。
 しかし増田は秋恵の事を死ぬほど愛していた。そんな増田の愛は秋恵には痛いほど伝わっていた。だから秋恵は、二つ返事で増田のお願いを聞き入れてしまったのだった。
 最初はブログを立ち上げた。そこで秋恵のセミヌードをアップさせながら『秋恵の乳首が見たい方はFC2コンテンツマーケットで画像をお買い求め下さい』と書き込んだ所、秋恵の顔にはモザイクがかかっているにも関わらず、かなりの売上げがあった。
 それだけ秋恵という女は魅力的な女だったのだ。
 しかし、そんな売上げも増田の毎月の利息分には程遠い金額だった。それでも増田は「これなら稼げる」という自信を持ち、その後も秋恵のエロ写真を撮りまくっては売っていたのだった。
 しかし、そのうち飽きられた。毎回乳首ばかりの写真では売れなくなってしまった。それでも増田は秋恵の陰部の写真を売らなかった。やはり増田は秋恵の事を愛しており、さすがに愛する女の陰部写真までは売る気にはなれなかったのだった。
 が、しかし、そんな事も言ってられなくなった。絶対に勝つと信じてやったパチンコで大負けしてしまい、今月の利息分五万円がどうしても払えなくなってしまったのだ。
 そこで増田は一計を案じた。
 ブログの熱狂的な読者である臭豚男にメールを送ったのだ。
 この臭豚男というのは、秋恵の熱狂的なファンであり、以前、秋恵の顔写真なら一万円出してもいいとブログにコメントを入れてきた男だった。そんな熱狂的なファンならば、秋恵の顔写真付き陰部写真を高価で買ってくれるのではないかと企み、増田は臭豚男にその旨のメールを送ったのだった。
 愛する秋恵の顔出し陰部写真を売るのは胸を掻きむしられるような心境だったが、しかしここまで追い詰められては背に腹は変えられなかったのだった。



      ※

 臭豚男からメールが届いたのは、増田がメールを送ってからわずか一時間後だった。

《いいですよ。一枚一万円は少し高いけど、増田さんがそんなに困ってるなら二枚買いましょう。但し、いくつか条件があります。その条件は後でメールでお知らせします》

 そんなメールを見た増田は、いくつか条件がありますという部分が気になったものの、しかしこれであの強烈におっかない鬼ムスビから怒鳴られなくて済むという幸福感が沸き上がり、おもわず「わおっ!」と叫んでいた。
 因みに鬼ムスビとは闇金の取り立て屋の事だ。金を借してくれる時には、その男の事を「おむすびみたいな顔をした優しい人だな」と思ったものだが、しかしひとたび返済が遅れると、彼はたちまち鬼のような形相となり「金払えんのやったらチンポ売れ、チンポ。世の中にゃ阿部サダみたいなチンポ好きが仰山おってな、生チンポやったら高う売れるンや。己のチンポはワシがぶち切ったるさかい、早よその腐ったチンポ出さんかい」などと物騒な事を口走りながら増田の股間をおもいきり握るという、なんとも野蛮な男だった。そんな男を増田は陰で『鬼ムスビ』と密かに呼んでいたのだった。
 しかし、臭豚男のおかげで、そんな鬼ムスビに脅される心配がなくなった増田は、「んじゃ、まぁ、取りあえず、この金でひと勝負して来るかな」と、ポケットの中の全財産九百八十円を鷲掴みにしてはそれを安堵の笑みで眺めていると、そこに再び臭豚男からメールが届いた。そんなメールのタイトル欄には、『画像のリクエスト』と書かれていた……

《まず一枚目は秋恵さんにコンビニで露出してもらいます。全裸はマズいと思いますので、上半身はオッパイだけを露出し下半身は全裸でお願いします。もう一枚は黒ガーターに網タイツだけの姿でセックスしているものをお願いします(もちろん結合部分が見えるように)。これらの条件を満たしてくれなければお金は支払いませんので御了承下さい》

 なにが御了承下さいだこの変態野郎! と、増田は携帯をベッドの上に投げつけた。秋恵を死ぬほど愛している増田はそのメール文を読んだだけで既に嫉妬してしまったのだ。
 そんな増田はそれまで満ち溢れていた幸福感がみるみると萎んでいった。果たしてこんな変態写真を、あの病的に潔癖性で生娘のように純情な秋恵が了承するとは、高田純次が総理大臣になる事くらい考えられなかったからだ。

      ※

「修ちゃんがどうしてもって言うなら……」
 九月の秋晴れの下、秋恵は思いもよらぬ予想外な答えを出してくれた。
「ほ、ホントか!」
 それまで増田の脳裏で凄まじい形相をしていた鬼ムスビの顔が、電波少年の時の松村のようにパッと消えた。
「それを売るのは……その人、一人だけなんだよね?……その画像がネットに出回るような事は本当にないんだよね?……」
 秋恵は不安な表情で増田の顔をソッと覗き込んだ。
「それは絶対に大丈夫。あの臭豚男ってのは、あれで結構真面目なヤツなんだ。あいつがそんな卑劣な事をするとは考えられないよ、うん」
 増田は自分でそう言っておきながらも、しかし臭豚男の事など何ひとつ知らなかった。
「じゃあ……いいよ……」
 秋恵は恥ずかしそうに俯きながらそう答えた。増田はそんな秋恵が強烈に愛おしくなり、ついつい撮影前に激しいのを一発ヤってしまったのだった。
 しかし増田は撮影前に射精しておきながらも、その一時間後には愛する秋恵の淫らなシーンにシャッターを押しながら、ペニスを破裂しそうなほどにギンギンと勃起させていた。
 撮影したのは隣町にあるローソン。
 深夜三時、店内に客がいなくなるのを見計らっていた二人は、最後の客が店を出て行くなり慌てて準備をした。
 車の中でスカートとパンティーを脱がせ、腰にバスタオルを巻いた。「客が来ないうちに早く行こう」と増田がドアに手を掛けると、急に秋恵が「修ちゃん待って!」と叫び、増田の手を握った。
 秋恵は明らかに脅えていた。眉間にギュッとシワを寄せながら、今にも泣き出さんばかりに唇を震わせている。
「ど、どうした?……やっぱりイヤか?……」
「…………」
 秋恵は大きな目に涙をいっぱい溜めながら、「怖いの……」と呟いた。
 そんな秋恵を見て激しく心を揺さぶられた増田は、なぜか無性に臭豚男が憎くなった。
(あの変態野郎……わざわざこんな事しなくても、普通にオマンコしてる写真でいいじゃねぇか……クソ……)
 増田が握り拳を震わせていると、不意に秋恵が「ごめんなさい」と吹っ切れるように呟き、「行こっ」と増田の手を引いた。
「で、でも秋恵……」
「大丈夫。頑張る」
 秋恵は無理にそう微笑んだ。
 二人が車内から出ると、静まり返った深夜の駐車場には、遠くで走る大型トラックの音だけが不気味に響いていた。
 増田は店内にいるおっさん店員をグッと睨みながら無言で進んだ。そんな増田の後を、秋恵は小動物のように震えながらゆっくりと歩き出したのだった。

      ※

「やはり秋恵さんは僕が思っていた通りの綺麗な人だった……」
 古ぼけた喫茶店の奥のテーブルで、臭豚男は封筒から取り出した秋恵の淫らな写真を見つめながらいやらしく笑った。
 臭豚男は五十代前半のメタポ親父だった。明らかにカツラとわかる安物のカツラを、まるで画家のベレー帽のように被り、ひっきりなしにスパスパと煙草を吸いまくっている時代錯誤なヘビースモーカーだった。
 そんな臭豚男がギラギラと輝く目で秋恵の淫らな写真を見ているのを見ていたら、不意に秋恵がこの臭豚男に性的悪戯されているような気分になり、増田は激しい嫉妬と激しい吐き気を覚えた。
「じゃあこれ、約束の二万円」
 臭豚男は秋恵の写真をバッグの中に入れると同時に、そのバッグの中から裸の一万円札二枚を取り出しそう言った。
「助かります」と呟きながら増田がそれを手にすると、臭豚男はテーブルの上のナプキンに素早く携帯番号を殴り書きし、それを一緒に増田に渡した。
「また何か困った事があったら電話して下さい。秋恵さんの事だったら出来る限りは協力しますから」
 フハフハフハっとそう笑う臭豚男の息は、猫のトイレのニオイがした。増田は「どうも」と頭を下げながらも、こんなバケモノに二度と会うかバカヤロウと口の中で何度も呟きながら、グラスの底に残っていた緑色のクリームソーダを一気に飲み干したのだった。
 しかし増田がそんな臭豚男に頼ったのは、それからたった半月後の事だった。
 増田が借金している闇金の利息は、十日に一割りという、俗に『トイチ』と呼ばれる暴利だった。給料の前借りは二ヶ月分溜っており、家族親戚友人は既に増田を見捨てている。そんな増田に、唯一救いの手を差し伸べてくれるのは秋恵だけだったが、しかし秋恵すら増田の借金返済に充てる為に、町金から限度額を超えるほどの借金をしており、両親からは一刻も早く増田と別れろと言われる有り様だった。
 完全に首が曲らなくなった増田は、明日までに今月の返済金と十日の利息分を合わせた八万円を闇金に支払わなくてはならなかった。現在の増田の全財産は五百六十円。秋恵の財布の中にはしわくちゃの千円札が四枚と小銭が数円。二人合わせても八万円には程遠い金額だった。
「修ちゃん……私の写真、また売ってもイイよ……」
 そう持ち掛けてきたのは秋恵の方からだった。
 コタツの中で踞っていた増田は、枕にしていた座布団の毛玉をプチプチと毟りながら「本当に……いいのか?」と恐る恐る秋恵の顔を見た。
「うん。それで修ちゃんが助かるなら、秋恵頑張る」
 そう無理して笑う秋恵の笑顔に、増田は天使のオーラを感じると共に、何やらどす黒い悪魔の陰りを感じた。
 そこに増田の携帯が鳴った。携帯には『鹿島』と鬼ムスビの本名が表示されていた。
「ももしもしも増田です……」
 恐怖と緊張の中、パニくりながら電話に出ると、背後でヘタクソなカラオケをワンワンと響かせた鬼ムスビが「おはようさん」と低く唸った。
「明日の返済、大丈夫だよな?」
「……はぁ……」
 増田が暗い声で答えると、鬼ムスビが「もしかして無理なのか?」とドスの利いた声で呟き、その背後からはまるで映画のワンシーンのように北島三郎系のド演歌の尺八の音がフワァンワンワンワンと響いた。
「…………」
「……まぁいいよ。払えねぇモンはしょうがねぇもんな。その代わり、おまえの彼女、一ヶ月働いて貰うぜ」
「!……ど、どう言う事ですか?」
「どう言う事もクソもねぇだろ、払えねぇんならおまえの彼女にウチのデリヘルで一ヶ月バイトしてもらうって事だよ」
 増田は絶句した。鬼ムスビが経営するデリヘルは、アナルセックス専門のデリヘルなのである。
 泣きじゃくる秋恵が変態親父達に肛門をズブズブと突かれるシーンを思い浮かべながら、「あ、明日には必ずお支払いしますから!」と慌てて電話を切った増田は、そのまま携帯の電話帳の中から臭豚男の番号を開いた。
「あ、秋恵、本当にコレを最後にするから、本当にごめんな……」
 目に涙を浮かべる増田は、そう囁きながら発信ボタンをピッと押したのだった。

「あなたから、また電話が来ると思ってましたよ」

 臭豚男はそう笑いながら電話に出た。
 増田は臭豚男に理由を告げ、なんとか写真十枚を八万円で買ってくれないかと頼み、そして、もちろんその写真はどんなリクエストでも受け入れますと必死に付け加えた。
 すると臭豚男は迷う事無く「いいですよ」と返事をした。あまりにも簡単すぎた展開に、おもわず増田が「本当にいいんですか?」と聞き直すと、臭豚男は「もちろんですとも。リクエストが無制限だったらこちらからお願いしたいくらいですよ」と低く笑った。
 その言葉に何か嫌な予感がした。さっき秋恵にまとわりついていたドス黒い悪魔が、不意にニヤリと笑ったような気がして、背筋がゾッと寒くなった。
 増田は一呼吸置いた後、「そ、その……リクエストは……なんでしょうか……」と恐る恐る聞いてみた。
「そうですね……今回の企画は、見知らぬ男の前で淫らな姿を露出するというコンセプトで行きましょうか……」
 臭豚男は何やらスナック菓子のようなものをカリカリと食べながらそう呟き、楽しそうな口調で言葉を続けた。
「秋恵ちゃんが、見知らぬ男の前でオナニーするんです……うん、場所は公衆便所なんかがいいかも知れませんね、僕の大好きな網タイツだけを履いた全裸で……」
 増田は、携帯を握る手に嫌な汗をベッタリと滲ませながら、そんな秋恵の写真を想像した。
「その後、我慢できなくなった見知らぬ男が秋恵ちゃんに悪戯するんです……アソコを舐められたり、アソコを舐めさせられたり……そして最後はその場でズボズボに犯される……ふふふふ、そんな写真なら、八万円出しても惜しくないなぁ……」
 臭豚男はそう言いながら嬉しそうにふふふふっと笑う。
 増田はゴクリと唾を飲みながら恐る恐る聞いた。
「そ、その、見知らぬ男というのは……」
 臭豚男は口内でスナック菓子をバリボリと噛み砕きながら、さもそれが当然の事ように、
「もちろん僕に決まってるじゃないですか」と笑ったのだった。


      ※


 深夜を回った公園には、どこかの子供が忘れていったらしいプラスチックのバケツが、淋しげな砂場でカラカラと夜風に煽られていた。
「なんか不気味な公園だね……」
 秋恵は増田の腕にしがみつきながら擦れた声で呟いた。
「うん……」と増田は頷きながらも、公園の奥にポツンとある薄暗い公衆便所を見つめた。
 八万円の内訳は、あくまでも写真の販売ではあるが、しかし結局は、臭豚男に秋恵の体を売る事に違いは無かった。
 それは実に卑劣な手口だと思った。八万円で写真を手に入れるというだけでなく、臭豚男は秋恵の体までも自由にしようと企んでいるのだ。
 しかも、その写真は増田が撮影しなくてはならなかった。目の前で愛する女が変態男に陵辱され、それをカメラに収めなければならないというのは、まさに地獄絵図だった。
 しかし……と、増田は思う。
 臭豚男の場合なら一回の地獄で済む事だが、これが鬼ムスビのデリヘルだと地獄は一週間続くのだ。しかも鬼ムスビのデリヘルの場合、不特定多数の変態を相手にし、且つそれらから浣腸までされるというオプションまで付いて来るが、しかし今回の場合なら臭豚男というたった一人の変態で済むのだ。
 そう考えれば、この話しというのは自分や秋恵にとっては条件の良い話しじゃないか、と増田は無理にでも自分にそう言い聞かせながら公衆便所へと向かったのであった。

 古ぼけた公衆便所の横に、車椅子のマークが付いている身障者用のトイレがあった。そのトイレの前に秋恵の小顔の四倍はあろうかと思われるデカ顔をニヤニヤさせて臭豚男は立っていた。
 臭豚男は秋恵を見るなり「NHKの『おかあさんといっしょ』のお姉さんみたいですね」と嬉しそうに笑った。そんな臭豚男に、脅えた秋恵は増田の背後にソッと隠れながらペコリと頭を下げた。
 大きな扉をガラガラガラっと開いて中に入る。身障者用のトイレは畳三帖ほどの広さがあり、大人三人が入っても窮屈感を感じさせなかった。
「まず、先にルールを説明しておきます……」
 臭豚男はバッグの中から高そうなデジカメを取り出しながら増田に言った。
「ルール?……ですか?」
 増田が不審そうにそう聞くと、背後の秋恵も不安そうに下唇を噛んだ。
「そう、ルールです。この撮影会で何らかのトラブルが起きないとも限りませんので、ルールはしっかりと決めておかないと……」
 そう微笑む臭豚男は、三重アゴに弛んだ頬肉をタプタプと揺らしながらルールの説明を始めたのだった。
「最初にハッキリさせておきたいのは、この撮影会のプロデューサーはあくまでも僕という事です。増田さんはただのカメラマンであり、そして秋恵さんはタレントです。だからこの撮影会の主導権は全て僕にあるわけで、お二人には拒否権も発言権も、権利という権利は一切無く、人権すら無いと思って下さい」
 そう言いながら臭豚男は高そうなデジカメを増田に渡した。増田はそれを受け取りながらも、(こいつはアホか?)と思ったが、しかし金を得る為にそれを顔には出さなかった。
「写真は一枚一万円で買い取ります。但し,僕が『ココ!』と合図を出したら増田さんはシャッターを押して下さい。それ以外の写真に付いてはお金は支払いませんので気を付けて下さい」
「…………」
 臭豚男は黙っている増田を見つめながら、「了解ですか?」と念を押すかのように尋ね、それと同時にいきなり秋恵の胸に手の平をムニュッと押し付けた。
「きゃっ!」と秋恵が跳ね上がると同時に、増田の目がギッと吊り上がった。
「なんですかその目は?……イヤならこの撮影会、中止しますか?」
「……い、いえ……」
「じゃあルールに従って下さい増田さん。もしルールを破ったらお金はお支払いしませんからね……」
 臭豚男はそう言いながら秋恵の細い腕を掴み、タプタプに太った自分の腹に引き寄せた。そして秋恵のか細い体を背後から包み込むように抱きしめながら、「それじゃあ秋恵さん、そろそろ撮影を始めますか……」と耳元に囁いたのだった。

 便器に座らされた秋恵は、便器の前でしゃがんでいる臭豚男に向けて足を開かされた。ミニスカートの奥では、臭豚男がリクエストした黒いガーターベルトと網タイツとそして白い下着が蛍光灯に怪しく照らされていた。臭豚男は便器に座る秋恵の膝に頬をあてながらスカートの中を覗き込み、ムチムチの太ももをいやらしく撫で回している。
 自分の愛する彼女が今、目の前で変態男に辱められていた。今まで、満員電車に乗った時ですら、秋恵の正面に立つサラリーマンに殺意を覚えていた増田には、この状況はあまりにも残酷な仕打ちであり、増田は嫉妬の歯軋りをギリギリと鳴らした。
 そんな増田を横目に、臭豚男はハフハフと鼻を鳴らしながら秋恵の下半身を嗅ぎ回った。それはまさにトリュフを探す豚のようであり、秋恵はそんな臭豚男を見下ろしながらも顔をクシャクシャに顰めていた。
 臭豚男は秋恵の細い脚を両手で待ち上げると、そのまま便座の上でM字に股を開かせた。白い下着に包まれた秋恵の股間に、ワレメの形に沿った一本の縦筋がスッと浮き出ていた。臭豚男は「おぉぉぉ」と唸りながら股間に顔を近づけ、浮き出た縦筋に鼻を押し付けてはフガフガと音を立てながら匂いを嗅ぎ始めた。
 増田は右頬をヒクヒクと痙攣させながら、(この豚がぁ!)
と拳を強く握ると、いきなり臭豚男が「ココ!」と叫んだ。それまで怒っていた増田は「あわわわっ」と慌てて秋恵の股間にレンズを合わせるとシャッターを押した。
(あと七枚だ……)
 そう思いながら増田は秋恵の顔をソッと覗き込んだ。臭豚男の鼻がワレメにグニグニと押し付けられる度に、皺を寄せていた眉間をピクピクと痙攣させていた秋恵は、今にも泣き出しそうに鼻と喉をヒクヒクとさせていた。
 臭豚男はワレメの浮き出た股間から顔をあげると、「秋恵さんのアソコは想像していたよりもずっと臭いですね」と、ニヤニヤしながら呟いた。
 その言葉に、遂に秋恵の鼻がグスンっと鳴った。堰を切るかのように「うぅぅ……」と泣き出した秋恵に、増田は(あと七枚だ、ガンバレ)と心の中で叫んだのだった。

「それじゃ、次はその体勢のままで性器を露出させてみましょうか……」

 臭豚男はそう言いながら秋恵の性器を覆っている下着のクロッチを指差した。
 秋恵はグスングスンと鼻を啜りながらも、ソコに手を這わせ指でクロッチをつまんだ。そして戸惑いながらも、恐る恐るクロッチをズラすと、そこからパックリと口を開いた赤黒い性器が顔を出した。
「うわぁ……顔に似合わずグロテスクだなぁ……まるで腐ったアワビみたいだ……」
 そう笑う臭豚男は、ヌっと分厚い舌を伸ばすと、いきなり秋恵の性器をベロッと舐めた。
「うっ」と腰を引く秋恵の尻を、臭豚男は慌てて両手でしっかり固定しながら、そのまま秋恵の股間を肛門までベロベロと舐めまくり、そこに溢れる自分の唾液をまるで生牡蠣を啜るかのようにジュルジュルジュルっと音を立てて啜った。
 その音に秋恵が「いやっ!」と叫ぶと、臭豚男も同時に「ココ!」と叫んだ。増田は(あと六枚!)と奥歯を噛み締めながらシャッターを押す。
 臭豚男はハァハァと荒い息を吐きながらノソッと立ち上がった。そして急いで服を脱ぎながら、増田に向かって「秋恵さん、濡れてますよ」と、試合後の大関のように興奮の息をハフハフと吐いた。
 おもわず増田が「あれはあなたの唾液でしょ」と反論すると、臭豚男はパツパツになったトランクスをズルズルと下ろしながら、「唾液がこんなにネバネバするはずないでしょ」と、唇の回りでテラテラと輝く汁を指で弄りながら、そこにネバネバと糸を引かせたのだった。
(それは絶対におまえの唾液だ! おまえは歯槽膿漏だから唾液がネバネバするんだよバカ! 秋恵がおまえみたいなバケモノで濡れるはずないだろ!)
 心でそう叫びながら秋恵をソッと見ると、秋恵は両頬をポッと赤らめながら増田をジッと見つめていた。そして増田と目が合った瞬間、なぜか秋恵はサッと目を反らした。そんな秋恵のよそよそしい仕草に、増田は心臓をギュッと握られたかのような絶望感を覚えた。
(まさか秋恵がこんな男で濡れるはずが……)
 そう思っていると、いきなり臭豚男が勃起したペニスを秋恵の前にビーンッと突き出した。そのペニスはデブには珍しい巨根で、まるで外国製のディルドのようにゴツゴツとした血管が肉棒に浮き出し、色もソレによく似た褐色色だった。
 臭豚男は「秋恵さん、手でシコシコして……」と甘えるように言いながら、ブラブラと重く揺れるペニスを秋恵に近づけた。秋恵は恐る恐るソレを握りしめると、顔を背けながらゆっくりと上下にシゴき始めた。
「あぁぁ……気持ちいい……増田さんもいつもこうやってシコシコしてもらってるの?……」
 臭豚男はニヤニヤしながらそう呟くと、チラッと増田を横目で見つめながら「はい、ココ!」と合図を出した。
 激しいストロボの光りが手コキする秋恵に降り注ぐと、ハァハァと荒い息を吐く臭豚男は「あー、もう我慢できません、このままだとイッちゃいそうです、早くしゃぶって下さい」と、秋恵の顔にペニスを向けた。
 すかさず秋恵が増田の顔を見た。その表情は明らかに困惑しており、どうしていいのかわからない表情をしていた。
 そんな秋恵の表情に、増田は慌てて背中を向けた。見られている秋恵も辛いだろうが、見ている増田はもっと辛かった。
 増田はそのままトイレの隅に踞った。そして冷たいタイル床をジッと見つめながら「写真を撮る時、教えて下さい……」と声を震わせて言ったのだった。
 が、しかし臭豚男は容赦しなかった。
「それは困ります。カメラマンは瞬時にシャッターが押せるように僕のすぐ隣りにいて下さい」
 臭豚男はそう言いながら、トイレの隅で踞っている増田の腕を強引に引っ張りながら秋恵の目の前に立たせようとする。
「ちょ、ちょっと待って下さいよ、僕の気持ちも少しは考えて下さいよ」
 増田が目に涙を浮かべながら語気を荒げると、臭豚男はそんな増田に薄ら笑いを浮かべながら「ルールを破るんですか?」と冷静に呟いた。
 結局増田は、愛する彼女が他人の性器を口に含むシーンを目の当りにしなければならなかった。
 それはまさに地獄だった。臭豚男のペニスがコポコポと音を立てながら秋恵の口内を行ったり来たりとしていた。臭豚男はわざと増田を挑発するかのように「舌の使い方がとっても上手ですね」や、「増田さんには見えないけど、秋恵さんは尿道まで舐めてくれてますよ」などと薄ら笑いを浮かべた。
 しかし増田は耐えるしか無かった。ここで逆らえば、明日の夜には鬼ムスビのデリヘルで秋恵は浣腸される目に遭うのだ。だからこんな地獄でもひたすら耐えるしか無かったのだ。
 グッと堪えている増田に、臭豚男は「イクよ、イクからね、僕がイったらシャッターを押して下さいよ」と苦しそうに呟き、そして、丸々と太った手で秋恵の顔をしっかりと固定すると、「はうっ! イクぅ!」と唸り、秋恵の口内に大量の精液をドクドクと放出したのだった。
 臭豚男がペニスをヌトっと抜き取ると、慌てて便器から立ち上がった秋恵は口内に溜った精液を便器の中にドボドボと吐き出した。そんなシーンに向かって臭豚男が「ココだぁ!」と叫んだ。増田は覗き込むレンズを涙で曇らせながら(あと三枚だ)と呟き、シャッターを押したのだった。
 大量の精液を放出しながらも、しかし臭豚男のペニスの拡張は衰える事は無かった。
 休む間もなく秋恵を背後から抱きしめた臭豚男は、「お尻をギュッと突き出して下さい」と、秋恵のうなじに顔を埋めながら呟いた。
「もう、イヤです! ヤメて下さい!」
 初めて秋恵が抵抗した。秋恵は臭豚男の太い腕に押さえ込まれながら、必死にもがき苦しんでいた。
「ヤメてもいいけど……でもお金は払いませんからね。それでもいいのかな?」
 臭豚男がそう言いながら増田に振り向いた。増田は(あと三枚なのに)と思いながらも、しかし秋恵のその苦しそうな姿を見ていると我慢の限界を超えてしまった。
「お金はいいです、だからもうヤメて下さい。っていうかヤメろ豚」
 増田はそう言いながら、持っていたデジカメをタイルの床に叩き付けてやろうと右手を振り上げた。
「修ちゃん待って!」
 秋恵の叫び声に振り上げた増田の右手がピタリと止まった。
「修ちゃんごめん、私、我慢する。我慢するから修ちゃんも我慢して」
 秋恵はそう言ったまま鼻を鳴らして泣き出した。
 増田はそんな秋恵のすすり泣きに胸が引き裂かれる思いをしながらも、ギュッと下唇を噛み、ゆっくりとカメラを構え直した。
「ん? いいの、続けても?」
 臭豚男は勝ち誇ったような薄ら笑いを浮かべながら増田を見た。増田が噛み締める下唇をブルブルと震わせながらコクンと頷く。すると臭豚男が「んじゃ、取りあえず、一枚撮っとこうか」と言いながら、秋恵の尻をピシャン!と叩き、開いた股間に手を入れると「ココ」と笑った。
 増田は秋恵の足下にしゃがみながらローアングルでカメラを構えた。そんな増田を見下ろしながら、臭豚男が秋恵の陰部を指で開いた。
「矛盾してるよね女って。だってほら、彼女のココよく見てみなさいよ、びっくりするくらいに濡れてるよ」
 そんな臭豚男の屈辱的な言葉を背後に、増田は唇を噛み締めながらシャッターを押した。
 増田はシャッターを押した後もカメラのレンズを覗き込みながら、臭豚男が弄る秋恵の陰部を見つめた。
 確かに秋恵のソコは明らかに性的分泌物と思われる透明の汁がニトニトと糸を引いていた。
 増田の後頭部に、新たなる絶望がガン!と襲い掛かってきた。
(ウソだろ秋恵……)とカメラを握る手をブルブルと震わせながら、臭豚男のペニスがヌルヌルと入って行く瞬間を目の当りにした。
 臭豚男のペニスがヌプヌプと根元まで沈んでいった。そして一呼吸置いた瞬間、ペニスはいきなりスポッと抜かれ、かと思うと再びヌルッと深く挿入された。
 その瞬間、秋恵が「はぁん!」とイヤらしい声を張り上げた。
「気持ちいいかい秋恵さん……彼氏が見てるってのに、あんたも相当なスケベだねぇ」
 臭豚男はそう囁きながらコキコキと腰を振り、ズボズボとペニスをピストンさせた。
 絶望に打ちひしがれた増田は、カメラを構えたまま声を出して泣いた。そして猛烈に込み上げて来る怒りを、臭豚男の凸凹に揺れる尻を睨みながら吐き出した。
「悪魔だ……あんたは悪魔だ……こんな事して楽しいのか変態野郎!」
 足下でそう叫ぶ増田を臭豚男はジロッと見下ろした。
「ふふふふ……そう言うけどさぁ増田さん……楽しんでるのは僕だけじゃないないよ……ほら、ここをよく見て見なよ、秋恵さんだってこんなに感じちゃってるじゃない……」
 臭豚男はそう言いながら中腰になり、しゃがむ増田に見やすいように結合部分を突き出した。
 臭豚男のペニスに秋恵のイヤらしい汁がドロドロと絡み付き、今までに見た事が無いくらいにソコを濡らしていた。
「それに……増田さんだって……ほら……」
 臭豚男は増田の股間を指差しながらふふふふっと笑った。
 増田の股間には勃起した肉棒の形がくっきりと浮き出ていた。しかも、我慢汁が滲み出ているのかズボンの生地までジットリとシミを作っていた。
 そんな自分の股間を呆然と見つめていた増田に、臭豚男は「はい、ココ!」と叫びながら増田の股間を指差した。
 条件反射で増田の指が動いた。デジカメのストロボは我慢汁が染み出た増田の股間にパッと降り注いだ。
「どうです増田さん……ここはひとつ、そんな野暮なものはとっとと脱ぎ捨てて、三人で楽しみませんか?」
 臭豚男は不気味な笑顔でニヤリと微笑んだ。
(こ、こいつの性癖は完全に狂ってる……)
 そう思いながらも増田は、ゆっくりとズボンを脱ぎ始めたのだった。

(臭豚男の狂った性癖・完)

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