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宗教勧誘のおんな

2009/03/02 Mon 22:41

宗教勧誘のおんな







どういう訳か、何故か私は保険の外交員とGSのバイトと宗教の勧誘員の女性はすぐにヤらせてくれるという考えが根強い。完全なる、女性蔑視、職業蔑視なのだが、しかし、少なくともトルコ風呂の女やチャラチャラとしたキャバ嬢よりは前者の女たちのほうがずっとずっと性的興奮を覚えるのだから仕方が無い。

そんな私の目の前に一人の宗教勧誘の女性がいる。
女性というより少女といったほうがいい、そんな清純な娘さんだ。
年齢は23才。見た目よりも随分と若く見えるのはその澄んだ瞳が原因だろう。その瞳には、世の中に蠢く、妬み、怒り、疑い、偽り、といった世の汚れが一切無く、まるで小学生のように夢と希望と愛に満ち溢れたそんな美しい瞳だった。

「このようにパワーを込めて『お擦り』すれば、どんな病も不思議と消えて行くのです。これはアーブッカ様が信じる私どもに与えて下さったパワーなのです…」
彼女はそう言うと、なにやら不気味なお経?のようなものをブツブツと呟きながらフロント係の水橋さんの背中を静かに擦っていた。

「そろそろ追い出しますか?」
デスクからそれを見ていた田代がゆっくりと立ち上がる。
「いや、ちょっと待ちなさい…」
私は立ち上がる田代を止めた。
「しかし、あいつこれで4日目ですよ?宿泊客たちも変な目で見てますし、こんなこと続けさせてたらホテルに変な噂が流れてしまいますよ…」
私に足止めされた田代は納得しない表情で渋々またデスクに腰を下ろした。

彼女が怪しい名刺を持って私達のホテルに来たのは今から4日前だった。
「宗教法人・バラガムラの光り」といういかにも怪しいカルト教団っぽい名刺を持ってやって来た彼女。どこかの殺人宗教団体のように、髪が伸び放題でフケだらけで吹き出物の固まりのような不潔極まりない勧誘員ではなく、見た目はどこかの教師か女医のような清潔感の漂う知的な女であった。
見た目が爽やかなため、最初は旅行代理店か広告代理店のセールスかと思い対応していたのだが、まさか彼女が宗教の勧誘の為にホテルに来ているとは誰も気付かなかったのだった。

「で、あの人はいったいウチのホテルで何をしたいワケ?」
私は煙草の煙を吐きながら田代に聞いた。
「なんかインドの聖書みたいな本を全客室に置いて欲しいらしいんですけどね…その本はほとんどがイスラム語かアラビア語か知りませんけどミミズが這ったような字ばっかりでね、とても読めるような代物じゃないんですよ…」
田代はそう言いながら気怠そうに席を立つと、コーヒーメーカーの前に行き「先輩、飲みますか?」と聞いてきた。
「彼女はその本をいったいいくらで売るつもりなんだ?」
私は田代のコーヒーを断りながら聞く。

大型ホテルには、機関誌に広告を載せてくれと要求してくる右翼団体や高額で宗教本を売り付けようとしてくる宗教団体は少なくない。最近ではやたらと「これは自然に優しいんですぅ~」と空調機器を売りつけようとする怪しいNPO団体も多い。ホテルにはそんなタカリのようなハイエナセールス達が頻繁に訪れるのだ。

「それがね、代金はいらないっつうんですよ。代金はいらない代りに宿泊客達と話しをさせてくれって…」
田代は砂糖ステックを3本丸ごとコーヒーに入れるとそれを旨そうにズズッと啜った。
「どんな話しをする気だい?」
「わかんないけど…なんかね、この現世はアーブッカとかいう神が支配してるらしくってね…そいつが…なんだったけな、ま、とにかくパワーをくれるらしいんですよ」
「パワー?どんな?」
「知りませんよ僕に聞いても…とにかくそのパワーをウチのホテルの宿泊客に与えるから、だからその話しをさせてくれって言ってんですよ…意味わかんねぇっすよホント」

私は吹き出した。
なかなかイイ。
そういうノリ、大好きである。

私は彼女をすぐに支配人室に連れて来るように田代に言うと、田代は「さすがにアレ系はやめておいたほうが…」と首を傾げたが、しばらくすると「どうなっても知りませんからね…」と言いながら渋々フロントに向かったのだった。


田代に連れられて支配人室に入ってきた彼女は、まだ自己紹介も済ませていないというのに「ちょっと失礼します…」と小さな声で言うと、支配人室の壁に向かっていきなりお経を唱え始めた。
まったく常識の外れた行動である。しかし、これだから信じる者はおもしろいのである。

「すみません、なんか突然…あ、申し遅れました、私、『バラガムラの光り』という宗教団体でこの地域のキャプテンをしています山崎ゆかりです」
お経を唱え終えた彼女は、いきなり私のデスクに駆け寄ると、清潔そうな真っ白い歯を光らせながらそう言って笑った。
「どうぞ、そちらへお掛け下さい」
私はデスク前のソファーを彼女に勧めると、田代を追い出し私もそのソファーに腰を下ろした。

「失礼します!」と、うさぎがピョン!と飛び跳ねるようにソファーに座った彼女は、恐ろしく綺麗な足の持ち主だった。
「この度は支配人様がお話を聞いて下さるという事で、これもアーブッカ様のお導きだと感謝しております」
彼女に「支配人様」などと呼ばれると、なにか私も神に祭り上げられたような気がした。

「まず私どもの団体でございます『バラガムラの光り』を御説明させていただきます…」と彼女がマニュアル口調で話し始めた。
なにがなんだかチンプンカンプンな説明。私は「うんうん」と頷きながらも、目の前に座る彼女の身体を舐め回すように見ていた。

驚くほどに綺麗な足はまるで秋葉原に売っているフィギュアのようだった。

その細く品やかな足は残念にも肌色の分厚いストッキングに包まれている。いや、見方によればそれはそれなりに欲情をそそるストッキングだ。
その清潔そうなストッキングを乱暴に引きちぎり清純そうなこのオンナの清潔このうえないマンコにむしゃぶり付く…私の妄想は次々と膨らむ。

(絶対にパンツの色は水色だな…しかも意味不明なストライプ柄。スーパーの婦人服売場で売ってる3ヶ1000円の特売品、かれこれもう10年は履き続けてる年代物だろうな…)

「…このように、アーブッカ様が今ある地球や人類を救ったといわれているのです。アーブッカ様の教えは遠くはイギリスからフランス、アジアではインドはもちろんのこと日本、韓国…」

彼女の清楚な声を聞きながら更に妄想する私。

(パンツのシミは酷いだろう。小便の残り汁やマンカスがグッショリと染み付いているだろう。あの手のオンナはマンコの洗い方を知らないからな…クリトリスの皮をめくって中を洗うなんて、生まれて一度もやったことないだろうな…マンカス凄そうだな…)

「…その時、アーブッカ様のお弟子様でございますアシュリンバ国王が暗黒の大魔王であるハックションに立ち向かい…」

(シマリは良さそうだ。無意識にキュンキュンと締め付けてきそうだな…毛は薄いぞ、下手したらパイパンかも知れない。あの細い足をM字に開かせたら薄毛の股間はマンコが丸見えだ…)

お茶を持って来た田代に肘で突かれるまで、私はこうして変態妄想しながら彼女の尊い教えを聞いていたのであった。


「え?!またあの女と会うんですか?」
彼女が帰った後、田代が驚いた表情で聞いて来た。
「明日の6時にホテルに来るから、どこの部屋でもいいから空いてる部屋があったら押さえておいてくれ」
「何をするつもりですか?」
田代はまるで「罰が当たりますよ」と言わんばかりの表情だ。
「何をするって…彼女がマッサージをしてくれるというんだよ。なにやら霊験あらたかなマッサージらしいよ…」
田代は溜息をついた。
「…それがあいつらの手口なんですよね…そうやって先輩みたいにスケベな親父たちを引きずり込むんですよ…」
「いや、それは違うよ田代。私は奴らのその手口を利用して、おいしい思いにあやかろうとしているんだ。それが私の手口。だから引きずり込まれるのは私ではなく彼女のほうなんだよ」
私は「ふふふ…」と怪しく笑った。
その私の笑い方がバットマンに出てくるジョーカーのようだと田代は呆れ顔で部屋を出て行ったのだった。

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彼女が私の待つ505号室にやってきたのは、約束の時間より5分も早い5時55分だった。
部屋に入るなり彼女はまた例のお経を唱える。目をしっかりと綴じ真剣にお経を唱える彼女の足下に寝転がり、こっそり膝丈のタイトスカートの中を覗いてやろうかと何度も思ったが、しかしまだ早すぎる、ここで下心が見透かされてしまっては話しが先に続かない。

「それではさっそくですが、アーブッカ様のパワーを授かる『お擦り』をさせていただきます」
彼女は天使のような温かなオーラを発しながら私の顔を正面から見つめた。
「その前に、こうやって両手を合わせて下さい…はい、そうです。そして私がアーブッカ様にお願いをしますので、心の中で結構ですので御一緒にお願いをして下さい…それでは…」
彼女はそう言うと、突然柏手を三回パン!パン!パン!と叩き、ブツブツブツ…と囁き始める。
私も一応、彼女の言う通り心の中でお願いを唱えるが、アーブッカ様という名前をド忘れしてしまい、とりあえずアーカイブス様と唱えてやった。ちなみにアーカイブスとは先日レンタルショップで借りて来た「NHKアーカイブス」のDVDタイトルだ。

「それではこちらのベッドに横になって下さい」
私は風俗に来たかのようにワクワクしながらベッドに横になる。

「どこか疲れてるところや痛いところはございますか?」
すかさず「ここです」とペニスを出そうか悩んだが、まだまだ早すぎる。
「…最近、立ちっぱなしのせいか足の付根が痛くてね…」
できるだけチンポに近い場所を指定した。
彼女は「失礼します」と小さく呟くと、小さな手を私の太ももの上に静かに置いた。

「痛いとか疲れてるなとか思う場所には邪気が住み着いているんですよ…そこをこうやって擦るとアーブッカ様のパワーが邪気を取り除いてくれるんです」

彼女はゆっくりと私の太ももを擦った。すぐにペニスが反応しムクムクっと目を覚ます。私は「まだ早い!まだ早いって!」と脳みそに信号を送った。

「その邪気ってなんです?」
私は気を紛らわす為にもどーでもいい質問をする。
「はい。気功は御存知ですか?」
「…いや、詳しくは…」
「簡単に説明しますと、人間の持つ『気』には、良い気と悪い気がございまして、良い気は幸せを導いてくれますが、悪い気は災いをもたらすとされています。病気という字は気が病にかかると書きますよね、いわゆるそれが邪気なのです。ですから、こうして擦りながらアーブッカ様のパワーを体内に注入してあげますと、気の流れが良くなり、『悪い気』いわゆる邪気が取り払われるのです」

その後、延々とその邪気についての説明が続いた。どーでもいい質問をしたことを激しく後悔する。
しかし、その説明を聞きながらも、私は下から彼女の突き出した胸やスカートから顔を覗かす太ももなどをじっくり観察した。

正座している股間の隙間の奥に時折チラチラと違う色が見えたりする。恐らく、いや間違いなくそれはパンティーだ。
彼女は私の太ももを擦っている間、静かに目を綴じブツブツと祈りを捧げている。私はそのスカートの奥の異なる色を確かめるべく、息を殺してゆっくりと頭を起き上がらせた。

彼女の閉じられた目と股間の隙間を交互に見ながら思い切って彼女の股間に顔を近づけた。
肌色のストッキングの中の光。まぎれもなくパンチラだ。
それを確認した瞬間、私のペニスは鮭が急流を昇るかの如くみるみると勃起したのであった。

太ももと足の付根を交互に擦っていた彼女の手が一瞬止まった。
どうやら私の勃起に気付いたらしい。
私は彼女がソレに気付いたことを知らないふりして「あぁ…なんだか身体がぽかぽかと温かくなってきたな…とっても安らぐ気分です」とさりげなく言う。

勃起しているペニスに対し、しばらく手を休めていた彼女だったが、私のその言葉に嬉しそうに喰い付いてきた。
「そうですか!…うぁ…なんか嬉しいなぁ…」
気分を良くした彼女は、私の勃起など忘れて再び「お擦り」が開始する。

そんな彼女を見て、すかさず私はペニスを握る。
そして今初めて勃起していることに気付いたかのように、勃起したペニスに対してわざと驚いてみせた。

「…す、すみません…そんなつもりじゃないんですけど、身体が勝手に…」
私は恥ずかしそうに慌ててベッドから起き上がると彼女に背を向けた。
彼女はどうしていいのか困った表情で私の背中を見つめている。

「…恥ずかしい話しなんですけどね、実は、ここ最近、疲れが溜まってたのか、その…コッチのほうが全然ダメでしてね…」
語り始める私に対し、内容が内容だけにどう対応していいかわからない彼女。もの凄く戸惑っていた。

「…でも、不思議だなぁ…ここ2年くらいは、その…コレが全然立たなかったのに、『お擦り』をしてもらったとたんに身体がポカポカと温かくなって…そしてこんなに大きくなるなんて…やっぱりこれはアーなんとか様のパワーなんですかね…」

その言葉に彼女がまたピョン!とうさぎのように跳ねた。
とにかくこの若く純情可憐な娘はうれしくなるとピョンピョンと飛び跳ねる癖があるらしい。

「きっとそうだと思います!いえ、そうに違いありません!それはきっとアーブッカ様のパワーが体内に入ったからなんです!」
「やっぱり?…」と恥ずかしそうに後ろを振り向くと、なぜか自信満面の笑顔の彼女が「うん!」と頷いた。

「さっ!もう一度横になって下さい、もっともっとパワーを送って元気にしますから!」
「でも…なんかちょっと恥ずかしいなぁ…」
私はわざとらしく照れ笑いをした。
「恥ずかしくなんてありませんよ。それは健康な男性の証拠です。さ、仰向けになって下さい」

私はモゾモゾとまた仰向けに寝転んだ。ジャージの股間にはくっきりと私のペニスが形を現している。
この純粋な娘さんがどんな気持ちでこのペニスを見ているのかと想像しただけでイキそうだった。

再び、ゆっくりと彼女の「お擦り」が開始された。
目を瞑っている彼女にバレないように、こっそりと人差し指で亀頭を刺激する。
猛烈な快感が全身に走った。この、ソープや援交では味わえないシチュエーションがいつもよりもペニスを敏感にさせているらしい。

私は彼女の手が太ももに下りている隙を見計らい、ペニスの位置を大きくずらした。
再び足の付根に帰って来る彼女の手がペニスに当たるように細工したのだ。
彼女のリアクションを伺おうと薄らと目を開き彼女の顔を見る。
ゆっくりと小さな手が昇って来た…

ペニスに触れた彼女の「お擦り」はピタリと停まった。
彼女は「はっ!」と目を開き、そして恥ずかしそうに「ごめんなさい…」と呟くと、気まずそうにしながらもまた「お擦り」が開始された。

「…正直に言いまして…最初、私は貴方の宗教を怪しんでいたんですよ…」
私の言葉に彼女の手が一瞬止まった。
「…でもね、2年間も不能だった性器がこんなにも元気になるなんて、私には信じられないことなんです。こんな奇跡が起きるとは夢にも思ってませんでしたよ。貴方の宗教はとても素晴らしい…」
ポツリポツリと呟く私の隣りで、彼女が無言でピョン!と跳ねた。

「こんなに素晴らしい『お擦り』ならば、ウチのホテルにお越し下さったお客様達にお勧めしてもいいと私は思っています…」
彼女の手がまた停まった。
「じゃあ、私達がここのお客様達に布教活動をするのを許可してくれるんですね?!」
彼女の声は高らかと室内に響き渡った。
「…いや、それはまだ私の一存では決める事はできませんが…ただ、次の会議では許可するように役員の皆様にお話してみますよ…」
彼女は今まで以上にピョン!と大きく跳ね上がり「ありがとうございます!」と深くお辞儀をした。
もう少しでお辞儀する彼女の顔にペニスが当たるところだった。

それから約30分くらい、上機嫌の彼女は私の身体をあちこちを『お擦り』してくれた。
しかし、肝心のペニスはまだ『お擦り』してもらっていない。
どうやってそっち方面へ彼女を導くかと私は悩んでいた。

そう考えていた矢先、そんなチャンスは彼女の方から飛んで来た。

「…まだ…ずっと大きくなったままですね…これはとってもパワーが効いているんでしょうね…」
私の足の裏を擦りながら、足下から私の股間を見つめる彼女がふいにそう言った。
(これだ!…)
私は彼女のその言葉から瞬時にシミュレーションを弾き出し完璧なストーリーを作り上げた。

「…ちょっと質問があるのですが…」
私はわざと苦しそうに顔を顰めながらそう言った。
「はい?!…どうかしましたか?!」
私の異変に気付いた彼女は、足の裏を擦る手を止め驚いた表情で私の顔を見つめた。
「お擦りによって取り除かれた、その、邪気?とかいう悪い気というのは、いったいドコに行くのでしょう?…」
私の質問が飲み込めないのか、彼女の頭の上には「?」のマークが沢山浮いている。

「いや、実は…さっきから下半身の辺りが何か重苦しいような痛いような感じがしまして…もしかしたら私の身体の中にいた邪気が全部ココに集まって来ているのではないかと…」
私は腹を押さえながら苦しそうにそう言った。

彼女は困った表情で「え?」と絶句する。
アーブッカ様のマニュアルにはない質問をされ慌てている様子だ。

「…その邪気とかいう悪い気が全部ココに溜まっているとしたら…これは問題ですよ…この不快感は尋常ではありません…うぅぅ…すぐにここに溜まる邪気を取り除いて下さい…うぅぅぅ…」
彼女はパニック状態に陥った。下半身を抱えウぅウぅと唸っている私を見ながら「どうしよう…どうしよう…」と呟いている。

私は苦しそうにしながらジャージのズボンを一気に下げた。
パンツの中からギンギンに起ったペニスがビヨヨヨン!と飛び出した。
「…見ろ…こんなに腫れ上がってしまっているじゃないか…私の性器は元々こんなに大きくはない…この腫れ方は異常だ…」

彼女は私のペニスに目を背ける事も無く「どうしよう…」と絶望するばかりだ。

私はそんな彼女の手を引っ張りペニスに顔を近づけさせると「…よく見ろ!…こんなになってしまって…どう責任をとってくれるんだ!…うぅぅぅ」と少し怒りの形相を見せた。

根は純粋な彼女である。そんな馬鹿げた話しでもまともに受け止めてしまうのだ。
しかもなんとか当ホテルで宗教勧誘をさせてもらおうと必死な時に起きたアクシデントである、ここで私を怒らせては全てが水の泡になってしまうのだ。焦った彼女はペニスに向かって懸命になってお経を唱え始めた。

「…キミ…そんなお経を唱えていては手遅れになってしまう…早く『お擦り』をして邪気を取り除いてくれ!!」
私の叫び声に、彼女は「はい!」と大きな返事をすると私のペニスにそっと手を置いた。
彼女の汚れの知らない小さな手が、私の汚れだらけのペニスを優しく擦る。

「…もっと…もっと早く擦ってくれ…」
彼女の手は床を雑巾がけするかのようにサッサと上下する。
彼女の掌に亀頭がコロコロと当たり、私はさっそくハァハァとなった。

「…ハァハァ…どうだ…邪気は取れそうか…ハァハァ…」
「…はい…」
「はいじゃわからん…私の性器はどうなってるんだ…」
「…なにか…汁が出てきてます…」
「汁?…それはきっとエクトプラズムだ…」
「え?…エクト…?」
「…そうだ。キミはエクソシストという映画を観たことがあるか…」
「…はい」
「…あの悪魔払いの神父に、悪魔に取り憑かれた少女は緑色のゲロを吐きかけるシーンがあっただろ…」
「…は、はい」
「それだ。…あのエクソシストの緑のゲロと同じ悪魔が私の性器から出ているのだ…」

言ってる私が吹き出しそうになったが、しかし、こんなデタラメでも彼女には通用するのである。
信じる者は救われるのである。

「…うぅぅぅ…早く…早く溜まっている邪気を出してくれ…」
私は彼女にペニスをしっかりと握るように指示した。そしてそのまま激しく上下に動かせとも…

彼女は私の言われるままにペニスを握り、お経を唱えながらペニスをシゴいた。
私は「あぁぁ!うぅぅぅ!」と激しく身を捩らせる演技をしながら、彼女の身体に抱きついたりとする。

細い腕に小さな肩。しかし胸はそこそこ大きい。
キャバ嬢のような香水の匂いは無く、彼女の身体は「牛乳石鹸」のようなほんのりとした家庭的な匂いに包まれていた。

私はわざと大きなリアクションをして彼女の大きな胸に手を押し付けた。
プニュっとした感触が服の上からでも伝わって来る。
その瞬間、私のペニスからは大量の邪気が放出されたのであった。

精液はお経を唱える彼女の顔、髪、ジャケットに飛び散った。
それはまさしくエクソシストのゲロそのまんまだ。

「…だいぶん出たな…」
私はまだドクドクと精液が溢れ出るペニスを掴みながら、流れてもいない額の汗を拭うふりをして「ふぅ…」と大きく溜息をついた。

しかしこれだけの大量の精液を射精しても私のペニスは衰えることはない。抜かずの三発四発は当たり前の私である、手コキだけで満足するわけがなかった。

「ま、まずい!!…まだどんどんと邪気が溜まって来ているようだ!!…キミはいったい私の身体に何てことをしてくれたんだ!!」
勝手に勃起して勝手に射精してそれでもまだ怒りを露にする理不尽な私。

私に怒鳴られしょんぼりとしている彼女に「とにかく!キミに掛かった邪気をすぐに洗い落としてきなさい!何をしてるんだ、さ、早くシャワーを浴びるんだ、キミまでこの邪気に取り憑かれてしまうぞ!!」

私に急かされた彼女は慌ててベッドから立ち上がると浴室に駆け込んで行った。



シャワーの音が浴室から聞こえるのを確認すると、私は堂々と浴室に侵入した。
いきなりドアを開けた私に、彼女は「きゃっ!」と小さな悲鳴を上げ両手で身体を隠した。

「…すまん…どうもまだ調子がおかしいんだ…吐きたい…」
私はそう言うと便器の前にしゃがみ込み、片手で彼女の立っているバスタブのシャワーカーテンをサッと閉めた。
「…大丈夫ですか?…」
カーテンの向こうで彼女が心配そうに聞く。
私は「おぇ~!!げぇぇぇぇ~!!」と嗚咽しながら、鏡の前に置かれている彼女の衣類を物色した。

ソレはスカートとジャケットの間に「そっ」と押し込められていた。
それはいかにも真面目そうな女の子が好みそうな薄いピンクのパンティーだった。

私は素早くそれを持ち去ると、急いでベッドの上に寝転んだ。
まずはお約束通り、全体の香りを楽しむべくソレを鼻に押し付けた。
思った通りの牛乳石鹸の香りが鼻一杯に広がった。

しかし清潔な女の子がクロッチも清潔だとは限らない。いや、それは今までの私の経験上、反比例することのほうが多い。
私はそろりそろりと閉じられたクロッチを開いた。

案の定、クロッチは得体の知れない汚れでびっしりだ。ネチネチと糸を引いている。
ゆっくりとクロッチを鼻に近づける。まるで「キンカン」のようにツーン!としたアンモニア臭が鼻をくすぐった。
そしてその後に続くのが濃厚なチーズの香りである。まさしくマンコの洗い方の知らない真面目な女の子の匂いだった。

私はそれを舌先でチロチロと舐めながらペニスをシゴく。
唾で濡れる事によりクロッチの匂いが増して来る。クロッチマニアの変態にはこの匂いが堪らないのである。
私はおもわず興奮しベロベロと大きく舌を突き出しながらクロッチ全体を丁寧に舐め尽くした。

本当ならここで一発抜いておくところだが、そろそろシャワーが終わる頃だ、飛び散った精液の処理などしている暇はなかった。私は「この後思う存分抜けばいいさ」、と自分に言い聞かせ、素早く浴室に侵入すると忍者のようにパンティーを元の場所に戻しておいた。



しばらくして、浴室のドアがカチャっと開いた。
それまでベッドの上で鼻糞をほじっていた私だったが、彼女がシャワーを終えたのに気付くと、急いで「うぅぅぅ…」と下半身を押さえる演技を再会した。

「…遅かったじゃないか…見ろ、またしてもこんなに腫れてしまっているぞ…」
私はベッドの前に立ちすくんでいる彼女に勃起したペニスを見せつけた。

「…」
彼女は先程とは違い、妙に冷静な目で私を見ている。
「…何をやってるんだ…早くシテくれ!!」

「…あのぅ…」
彼女が静かに口を開く。
「…なんだ?」
「…なんか、さっきから変なんですよね…」
彼女が冷めた目で私を見つめる。

「…な、なにがだ…」
「…だって…今まで一度もこんなことなかったし…それに…」
私の胸を「しまった…」という風が通り過ぎて行く。

「それになんだ」
私はまだ演技をしたまま聞き直した。
「それに、そんなところから邪気が出るわけありませんよね…それってただ射精しただけですよね…」
「…」
「それに…」
なんだ!「それに」がまだ続くのか!!
「それに…さっき、私のパンツ…見てましたよね…」

顔から火が出るとはこのことである。
私は顔を赤らめながら続けていた演技をゆっくりと停止させた。

「これって…なんか変ですよね?」
彼女のその力強い言葉に、私はおもわず「そうです!私が変なおじさんです!」と志村けんのマネをしてやろうとも考えたが、ウケなかったら恥ずかしいのでそれはやめた。

しかし恥ずかしいとか言ってる場合ではない。下手な演技をしたりパンツを見たりとバレてしまってはもう既に随分と恥ずかしいのである。
特に今思えば我慢汁をエクソシストのゲロだなどと言っていた自分は恥ずかしすぎるくらい恥ずかしい人間なのだ。
だからもうここまでやっちゃったのなら今更恥ずかしがることは何もないのだ。

「…だったらどうだって言うんだい」
つい今まで下半身を押さえながら下手な演技していた変態男のくせに、急にトレンディードラマの三田村邦彦を気取ってキザな口調になる。
我ながら見事な変身である。

開き直る私に、彼女は悲しそうな目で私を見た。きっとこんな変なおじさんを哀れんでいるのだろう。

しかし私はそんな事は気にもしない。私は所詮、変態愚人なのである。

私は突然変身した三田村邦彦のまま話しを続けた。
「キミは私に、人を幸せにするのが我々バラガムラの光りの願いであり、アーなんとか様の教えであると言ったよね?」
私は我慢汁がネトーッと垂れるペニスをこっそり隠しながら言った。

「はい。言いました。でも、あなたのしたことはただの痴漢です。痴漢をさせるのと幸せを与えるのは違います。あなたは私だけでなく神をも冒涜したのです」
「いや、それはちがう。痴漢のどこがいけないんだ。痴漢とは人間の欲だ、煩悩だ。私がキミの身体を触りたいと思いキミのパンツを見たいと思うのは当然だ。キミはそれだけ魅力的な女なのさ、男なら誰だってそう思うよきっと」

彼女は「魅力的だ」と煽てられて少し気分が和らいだのか、眉間に作っていた深いシワがゆっくりと緩んで来た。
しかし、またそのシワはすぐにキッ!と締まった。
「だからといって痴漢をしてもいいんですか?…痴漢は悪です。淫らな性欲は最も恥じるべき事であるとアーブッカ様は教えを説いてます」
「だからだ!だからキミのやった事は間違っていないと私は思うんだよ!…キミは私の中に溜まっている煩悩を取り除きスッキリさせてくれたじゃないか!!」

私は腰にバスタオルを巻くと静かにベッドを立ち上がり、そして窓際に立ちながら宝石箱のような夜景を見下ろした。

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「…私は愚かな人間だ。キミのような魅力的な女性を見るとムズムズと性欲が沸き上がる愚人なんだよ…でも…そんな愚人を救ってくれたのは…キミじゃないか…」
私はそう言って彼女に振り向いた。
「…救った?…」
戸惑いながらも真剣な眼差しで私を見つめる彼女。それはまるで恋愛映画の別れのワンシーンのようにシリアスな場面だった。

「そうだキミは性欲という煩悩の中で迷っていた私を救ってくれた救世主だ」
私は夜景の映る窓に指で「煩悩」と書こうとしたが漢字がわからなかったのでやめた。

「きっとキミが信じている神様ならわかってくれるはずだよ、性欲という煩悩に悩まされたこの私の苦痛を…そしてそんな私を一生懸命幸せにしようとしてくれたキミのその行為…それがきっとアーなんとか様の教えなんだよ…人を救う!人を幸せにする!という教えを!…キミは守ったんだよ…」

彼女は何かを悟ったかのように一瞬「はっ!」と目を開いた。
そして眉間からシワはみるみると消え去り、今まで私を睨みつけていた視線もゆっくりと下に落としていった。

「痴漢行為。これはやってはいけない事だ。しかし、そのやってはいけない痴漢をしたいと思っている迷える男達はこの夜空の向こうに沢山いるはずだ」

私は窓の外に指を差し、まるで宝塚歌劇団のように窓の外に向かって大きく両手を開いた。
とたんに腰のバスタオルがスルスルと取れ、半勃起した中途半端なペニスがダラリンとだらしなく垂れ下がった。

「この世の中のそんな愚人たちの為にキミ達は神に選ばれ、そして使われ、現世に蔓延るこんな愚かな私達を救っているんだよ…」

演説を終えた私はゆっくりとベッドに腰を下ろすと、ゆっくりと彼女の顔を見た。

彼女の瞳からは猜疑心が消え失せ優しく輝いていた。
本来、人を疑うことを知らない純粋な人間なのだ、こんな私の馬鹿げた演説にもいちいち感動してくれるのである。

私はそんな彼女の心の隙間を狙っていた。

私は突然、大きな溜息をついた。
そして「でもね…この煩悩という奴はそう簡単には消えてくれないんだよ…」と泣きそうな表情で彼女を見る。

そんな私を見た彼女はギュッと下唇を噛んだ。

「…苦しいんだ…苦しいんだよ!…私には女房もいなければ彼女もいない…いつも一人ぽっちの淋しい男なんだ…このままでは…このままでは痴漢どころかレイプだってしかねないんだ!!」
私は突然、頭を抱え込みながら大声で嘆いた。そう、まるで映画「告発」のケビン・ベーコンのように…

そんな私の隣りに彼女は慌てて座ると、嘆く私の顔を両手で持ち上げ私の顔を正面から見据える。彼女は、グスングスンと泣き真似をしている変態40男に優しい瞳で微笑みかけた。

「貴方は一人じゃない…私がいますよ…」
彼女は私のおでこに額をあて、子供の熱を測るようにしてそう呟いた。
そして「レイプは絶対にいけませんよ…レイプだけは絶対にしたらいけません…」と私の手を握りながらそう何度も繰り返した。

「しかし…このままだと私はレイプを犯してしまう…もう無理だ!もう限界なんだ!…」

彼女がもがき苦しむ私の頭を静かに押さえつけ、そして抱いた。
両手で抱きしめられた私の顔に彼女の柔らかい胸が押し付けられる。

「…私…どうやったらいいのかわからないんです…一度しか経験がないから…でも貴方がそれで幸せになれるのなら…私、一生懸命頑張ります…」
彼女は私の頭を抱きしめたまま私の耳元でそう呟いた。

私の心の中で「さっちゃんやったね!」とポッケとヒヨコ達が喜んでいる。

私は「おぉ…神よ!!」と大きな声で叫ぶと、彼女を静かにベッドに寝かせた。
そして人形のように静かに目を瞑ったままの彼女の衣類を一枚一枚丁寧に脱がして行く。
大きな胸を露にされた彼女は、恥ずかしそうに両手で顔を覆うと、またブツブツとお経を唱え始めた。

思った以上に大きな胸だった。身体のわりに胸が極端に大きい。しかし、そこにオンナの色気は少なかった。やはりセックスに対して不浄な気持ちが強い為なのか、彼女はこれまで色気を出す事を頑に拒んで生きて来たようだ。

私は彼女の大きな胸を優しく揉みながら「私の母はクリスチャンで私の父は浄土真宗でした」と意味不明な言葉を発しながら、ゆっくりとパンティーを下ろした。
つい先程、私がペロペロと舐めまくったパンティーにはもう興味は無い。舐め尽くされて汚れの消え失せたパンティーを私はポイッとベッドの下に投げ捨てた。

彼女の両足をゆっくりと開かせる。最初は股に力を入れ開脚するのを拒んでいたが、何度も私がそれをしようとするため諦めたようだ。

「…恥ずかしい」
開かれた股の中を覗く私に、彼女はお経を唱えるのを止めポツリと呟いた。
「恥ずかしくなんかないよ…人間はみんなココから生まれてきたんだ…キミもそして私も…」
私はまた意味不明な囁きをひとつすると、そっと薄い陰毛に顔を近づけた。

ぷ~んと生臭い匂いが漂う。

「今までに何回くらい経験あるの?」
私の質問に彼女はお経をピタリと止めた。そしてしばらく考えた後ゆっくりと口を開いた。
「…高校生の時に付き合っていた人…一度だけです…」
そう告白した彼女は、まるでそれに懺悔するかのようにひたすら大きな声を張り上げお経を唱え始めた。

私は未開発なクリトリスを優しく舐めた。ピクン!と彼女の身体が激しく反応する。
感じている証拠だ。
嬉しくなった私は容赦なくクリトリスを攻めまくった。クリトリスをチューチューと吸いながら口の中でレロレロレロと舌で転がす。

そんな下品な愛撫を繰り返されたウブな彼女は、遂に「あぁぁぁ…」という不浄な声を立ててしまったのだった。

しばらくクリトリスを舐めていると、ふとマンコから大量の愛液が溢れているのに気付いた。
私は彼女の気を紛らわせる為に「鹿児島に私の叔母がいるのだが、やっぱり彼女もクリスチャンでね…でも叔父は共産党員なんだ…」と話しながらゆっくり静かに指を挿入する。
膣の中では溜まっていた愛液が「クチュっ!」と音を立てた。

私はスローな指マンをしながら、ゆっくりとペニスを彼女の顔に近づけた。
迫り来るペニスに「え?なに?」と戸惑う彼女。

「これを口の中に入れてほしいんだ…」とベショベショに濡れたマンコを舌で激しく掻き回しながら古畑任三郎風にさりげなくそう言った。

目の前の勃起したペニスに躊躇いながらも、彼女の小さな唇が私のペニスをゆっくりと飲み込んだ。
「…ハァハァ…そのまま…そのまま舌を動かして…」
生暖かい彼女の口内。私の亀頭の回りに彼女の不慣れな舌が這い回った。
私はそのままゆっくりと腰をピストンする。彼女の口の中に私のペニスがジュボジュボと音を立てて、出たり入ったりとしていた。

既にお経を唱える気力を無くした彼女は、私よりも激しくハァハァと息を切らしている。
余程、興奮しているのかそれはまるで淫乱女のような怪しい目つきだ。
私はそんな彼女の状態から、そろそろ挿入するのが頃合だと感じ取った。

彼女の驚く程に美しい足を両手に抱え、彼女のマンコの中にゆっくりとペニスを挿入する。
痛がるのを予想していたが、あまりにも大量の愛液の為かペニスはすんなりと納まり、彼女が痛がる事はまったくなかった。いや、痛がるどころか彼女は待ってましたとばかりに「あぁぁぁん!」とヨガリ声をあげはじめたのだ。

これには少々引いたが、それならばと今まで遠慮していた腰のスピードを徐々に早め、奥深くペニスをぶち込み彼女の目覚めたマンコの中をグリグリとほじくり回してやる。

しかしさすがに彼女に騎乗位やバックを求めるのは気が引けた。なんてったって彼女は神に仕える身なのである。正常位だけでも十分満足だった。

私は恐れ多くもそんな彼女に中出しするわけにもいかず、腰をハイスピードで動かしながらも、素早くコンドームを装着した。

私は腰をカクカクと動かしながら、右や左へと喘ぎまくる彼女の小さな顔を両手で押さえた。
彼女のなんとも言えないカワイイ顔を正面から覗き込む。

「…ちゃんとコンドームは付けているから安心して…あっ…イクよ…」

私は彼女の顔を見つめながらコンドームの中に射精した。
全身をジーンと快感が走る。
私はヘロヘロになりながらも彼女の顔をずっと見続けていた。

そんな私を見て、彼女は一言「幸せ?」と言うと、ニコッと優しく微笑んだ。

私は躊躇う事無く、その汚れなき唇に口を押し付けた。
私はまだイっている最中だ、舌も敏感になっている。
敏感な舌を彼女の口の中に入れると、まとわり付いて来る彼女の舌の生暖かい感触が私の身と脳を蕩けさせた。
私は彼女とキスをしたまま、絶頂を終えたのであった。




「……それで、その後、彼女はどうしたんっすか?」
田代は砂糖を大量に入れたコーヒーを啜りながら食い入るように私を見た。
「まぁ、そのまま、何事もなく帰ったさ…」
私は靴下に空いている穴を人差し指でほじりながら面倒くさそうにそう答えた。

「先輩。もし、彼女がそれを同じ宗教の者に話したらどうなると思ってるんですか?…これマジで危ないっすよ、公にされたらこれマジに逮捕されますよ」
田代はいつもとは違う真剣な表情で私に食って掛かって来た。

「大丈夫だよ、ちゃんと口止め料は渡しておいたさ」
「え?あいつ、金を受け取ったんですか?」
「ああ、最後にお気持ちだけのお布施をくれと言って来たから10万円渡しておいたよ」
「あいつは本当にその金をちゃんと受けとったんですね?」
「…しつこいなぁ、むこうからくれと言って来たんだ、ちゃんと受け取るに決まってるだろ…」

私は更に大きくなった靴下の穴の中に指を突っ込み、親指と人差し指の間をゴシゴシと擦った。

「いや、ここは大事なとこですよ。相手がちやんと金を受け取ったのならこれは完全に合意とみなされますからね、じゃなかったら先輩、あんたまたパクられて今度は間違いなく実刑ですよ」
私は説教を始めた田代の鼻に、その人差し指をそっと近づけた。

ふいに私の指の匂いを嗅がされた田代は一瞬「うっ!」と顔をしかめたが、しかし、直ぐに険しい表情に戻り「ったく…いい加減にしてくださいよ…」とブツブツ怒りながら部屋を出て行った。

田代の言い分もわかる。言い分もわかるのだがしかし私は愚人である。
逮捕を怖れ、あれだけの貴重な女をみすみす見逃すわけがないのだ。
まだ田代には私の性格がわかってないらしい…



それから数週間が過ぎたある日、田代が何やらニタニタと笑いながら支配人室にやってきた。
「…なんだよオマエその顔、気持ち悪いよ」
私はテレビのチャンネルをカチカチと飛ばしながら田代のそのニタリ顔を見た。

「先輩。この間の、例のあの宗教娘」
「…なんだ?また来たのか?」
私はちょっとうれしくなり、慌ててソファーから身を起こした。

「違いますよ先輩。今ね、組合の集まりに行ってたんですけどね…」
「なぁんだよつまんねぇな…」
「そこで○○ホテルの副支配人と会いましてね」
「あぁ、室崎さんかぁ、あのバカ元気だった?」
「はい。ひたすら元気でした。それでね、室崎さんから面白い事聞いちゃいましたよ…」

田代はもったいぶって「むふふふふ」と含み笑いをしたまま黙っている。
「なんだよ、早く言えよ…」
「先輩…例の宗教娘。あいつ本当は宗教団体なんかに入ってませんよ」

私はチャンネルの指を止め、田代の顔をゆっくりと見直した。
「…どういう事だ?」
「いやね、室崎さんの情報によると、あいつ、最近、ここらのホテルを荒し回っている売春婦らしいんです」

私の視線がゆっくりと下を向いた。
「あの女、宗教の勧誘のふりをして客を取る悪質な手口で荒稼ぎしてたらしいんっすけどね、でももうこの辺りの全部のホテルからは出入り禁止になってるらしいっすよ」
田代はそこまで一気に言うと「ぐぶっ…ぶぶぶぶぶ…」と笑いを堪えた。

私は、一度しか経験したことない割にはあまりにも濡れ過ぎていたマンコと大声で喘いでいた彼女のあの喘ぎ声をふと思い出し、今改めてアレは怪しかったと確信した。

「しかもね先輩、なんとそいつの料金は1発1万円っていう激安料金らしくってね…プププププッ…それでね、なんと、そいつと遊んだ客はみんな毛ジラミなんか貰っちゃったりしてるらしくてねプププププッ…だったらそんなオンナに10万あげた先輩はどーなるっつー話しですよね!」
そこまで言って今まで堪えていた笑いをギャハハハハハハハハハハ!!と一気に吹き出す田代。

私は田代の話しを最後まで聞かず、そして彼に振り返ることもせず、静かに立ち上がるとゆっくりと部屋を後にした。
ロビーの廊下にまで響き渡る田代のその笑い声は、項垂れて歩く私の背中を無惨にも激しく突き刺した。

ホテルの外に出ると夕焼けが辺りを赤く染めていた。
今夜は花火大会らしい。近所の子供達が小さな浴衣を着て走り回っている。私はそんな子供達を眺めながら「車に気をつけるんだよ」と柄にも無い言葉を投げ掛けた。

項垂れた私はホテルの横にある児童公園に辿り着くと、スヤスヤと健やかな眠りについているホームレスの寝顔を眺めながら木製のベンチにゆっくりと腰を下ろした。

ベンチに浅く腰を下ろし、このホームレス以外に誰もいないかと辺りを伺う私。
夕刊を配達するオートバイが走り去っていっただけで辺りには誰も見当たらない。

私は、誰もいない事を確認すると数週間前から異常に痒い陰毛の中をボリボリとおもいきり掻いた。

そしてその毛ジラミに食い潰された股間を掻いた手をゆっくりと頭に当てると、あの時のように両手で頭を押さえつけながら静かに項垂れた。

そう、映画「告発」のケビン・ベーコンのように…

(おわり)

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