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変態管理人3



天草松夫は元警察官だった。
柔道剣道共に有段者で、見た目も厳つくガタイもデカく、警備員をかねた管理人には最適な男だった。
そんな天草は、今から二年前の夏、援交の現行犯で逮捕した女子高生を取調中、その女子高生の下着を脱がせて陰部に触ったという罪で懲戒免職を喰らっていた。
しかし、そんな天草にもそれには少々言い分があった。天草曰く、『援交女子の陰部を見てそこに触れたのは、あくまでも取調べの一環であり、犯行に使用したとされる少女の陰部を調べるのは、取調官としての当然の職務であり、そこに違法性は全くない』らしく、しかし、それを堂々と査問委員会で主張したものの、残念ながら天草の主張は誰にも相手にされず、従って天草は、その日のうちに警察署を放り出されてしまったのだった。

天草が懲戒免職となるや否や、さっそく嫁と子供が失踪した。その後、嫁の父親が弁護士を従えて現れ、ローンが終わったばかりのマイホームを離婚の慰謝料として差し押さえていった。
職も家族も家も失った天草は路頭に迷った。元警察官ならばそれなりの職もありそうだったが、しかし懲戒免職となると、パチンコ店や風俗店すら見向きもしなかった。

そんな天草がある時、深夜のマンションの駐車場で不審な男を見かけた。男は目出し帽を被り、バールのような物を手にしながら静まり返ったマンションの下でウロウロしていた。
瞬間的にコソ泥だと直感した天草は、その場で男を取り押さえた。捕まえてみると、男はやはり窃盗の常習犯で、なんと前科六犯のツワモノだった。
その時のマンションがこの女性専用マンションだった。マンションのオーナーから感謝状を貰った天草は、その際、オーナーから「よろしければウチで働いて貰えませんか」と声を掛けられたのだった。

仕事内容は、マンション一階の管理人室で住み込みしながらの管理と警備だった。もちろんその際の家賃は無料で、給料は警察官時代の二倍はあった。
もちろん天草は一も二もなくその話しに飛びついた。そしてここに、前代未聞の変態管理人が誕生した。
そんな変態管理人は、管理人という立場と、元警察官という知識と勘を巧く使いこなしながら、この女性専用マンションを性欲発散の場と化し、大胆不敵にも悪質な変態行為の限りを尽していたのだった。



天草が次に狙ったターゲットは、このマンションの五〇四号室に住むキャバ嬢だった。

管理人室のパソコンには、そんなキャバ嬢の個人情報がズラリと映し出されていた。その個人情報は、当然、天草独自が収集した個人情報であり、不動産屋の契約書に記されているようなそんな単純な情報ではなかった。
天草はそんな特殊な個人情報を眺めながら、数ヶ月前、商店街で隠し撮りした彼女の写真を開いた。

大きな乳が柔らかそうに浮かんでいた。極端にウェストが細く、ジーンズの尻はパンっと大きく張っていた。そんな彼女の凸凹としたスタイルはまるでマリリンモンローのようにセクシーだった。
スタイルも良いが顔も良かった。まぁ、仕事柄それなりに化粧で誤魔化してはいるだろうが、しかし、それでもその顔は、絶世の美女と言っても過言ではないくらい、妖艶に美しかった。

確か、以前彼女は二十歳と言っていたが、しかしこのデーターによると年齢は二十三才だった。当然、天草のデーターの方が正しく、彼女がわざわざ二十歳と偽っているのは、恐らく業務上のものだと思われた。
出身地は神奈川。両親は健在で、父親は横浜の市役所に勤める公務員だった。

付き合っている男性はいなかった。しかしそれは特定の彼氏がいないというだけで、彼女に部屋に出入りする男はここに記されているだけでも四人いた。さっきの大学生も含めれば五人という事になる。
そんな彼女の部屋に出入りする男は、年齢もタイプもそれぞれ違った。全員が店の客と思われ、彼らが彼女の部屋に来るのは決まって土曜の深夜だった。
そのうちの三人を天草は肉眼で見たことがあったが,後の二人は監視カメラに録画されていた画面でしか見た事が無かった。そんな監視カメラにはエレベーターでキスをするシーンまで録画されており、それらを見る度に天草は、このふしだらな娘を腹正しく思っていたのだった。

だから天草はこの時まで彼女の五〇四号室には侵入していなかった。
基本的に清純派が好きな天草は、たとえどれだけ綺麗な女であろうとも、ヤリマンには全く興味がなかった。
しかし今は違った。あのタプタプの乳を目の当りにした天草は、たまにはこんなセクシー系のパンティーのシミも見てみたいものだと思い始めていた。毎週土曜の深夜に不特定な客を部屋に連れ込んではヤリまくるヤリマン。そんなドスケベな美女のパンティーのシミは、いったいどれほどに汚れきっているのかと興味をそそられていたのだ。

そんな天草は、今夜彼女のお店に行った後、さっそく侵入してみようと密かに企んだ。部屋に侵入する前、本人をじっくり観察するのも、これはある意味楽しそうだと心が躍った。
天草は逸る心を抑えながら、壁に掲げられたセイコーの時計を見た。約束の八時までまだ五時間以上もあった。天草は待ち切れない溜息を漏らしながら机の上の週刊大衆を広げたのだった。


刑事時代、何度か上司に誘われて来た事はあったが、しかし基本的にこういった場所が大の苦手だった天草は、華やかなキャバ嬢達に囲まれながらも、まるで借りて来た猫のように静かに黙りこくっていた。
そのうち店内に客がゾロゾロと増え始めると、それまで天草のテーブルで手持ち無沙汰に鼻歌を唄っていたキャバ嬢達が、ひとりまたひとりと去って行き、結局、子豚のようなブサイクな女の子だけが一人ポツンと残った。
シャレたジャズが流れる中、二人はまるでお通夜の席のように黙ったまま並んで座っていた。そんな沈黙に耐え切れなくなった天草が、子豚のような女の子に、「……キミも別の席に行ってもいいよ……」と重苦しく告げると、子豚のような女の子は、「勝手に席を移動すっと、あとで叱られるっぺ」と、何やら凄まじい訛りでポツリと呟き、いきなりテーブルの上のポッキーをバリバリと食い始めたのだった。

それからというもの、この子豚のような女の子は急に饒舌になり、「東海地震が来たらどうする?」などと、答えようのない質問を唐突に投げ掛けては天草を困らせていた。
するとそこに「遅くなってごめんねー」と笑いながら、五〇四号室の女がやって来た。
相変わらず女は美しかった。いつもマンションで見かける彼女とは全くの別人で、胸の大きく開いた真っ赤なドレスが実にセクシーだった。

彼女が天草のテーブルにやって来たと同時に、それまでいた子豚のような女の子が、黒いスーツを着たボーイに連行されて行った。黒服に連行されて行く子豚のような女の子の、その丸々と太った背中が妙に悲しく思え、おもわず天草はテーブルの上に残っていたポッキーをおみやげに渡そうと試みたが、しかし子豚のような女の子は凄い勢いで連行されて行った為、残念ながらそれを渡す事はできなかった。

「本当に来てくれると思ってなかったから、嬉しいぃ」

五〇四号室の女はそう微笑みながら、わざとらしく天草の体に寄り添った。彼女の全身から溢れる香水の甘い香りが天草の鼻孔をくすぐった。きっと彼女のパンティーにもこの香りが漂っているのだろうと、天草は細く微笑んだのだった。

彼女は、ほとんど飲んでいない天草のグラスを何度も何度もハンカチで拭きながら、最近視た映画の話しや、最近流行のお笑い芸人の話しと言った、実にどうでもいい話しを大袈裟に話しまくった。それは子豚のような女の子の「東海地震が来たらどうする?」という話しくらい、実にくだらない話しだった。
しかし天草は、そんなくだらない話しに相づちを打ちながらも、女の美しい身体を隅々までチェックした。
ドレスの胸元から覗かせた巨乳の谷間や、時折チラッと見える腋の下。まるで彫刻刀で彫られたような美しい足首と、その先で真っ赤なペディキュアを光らせる爪先。そんな部分を鋭くチェックしながら、彼女のつまらない話しに相づちを打っていた。

そんな彼女がいきなり「ここだけの話しなんだけどね……」と声を潜めながら天草に顔を近づけて来た。いきなり近付いて来た美形に、天草はドキリと戸惑いながらも、しかしこんなチャンスは滅多にないと、自分も「どうしたの?」と言いながら彼女に顔を近づけた。

「ほら、あそこの隅のテーブルにいるあの客……」

女は大きな目をギョロリと動かしながら、ホールの隅のテーブルをソッと見た。
そこには若い男が座っていた。男は、子豚のような女の子の横にポツンと座り、黙ったまま自分の足下をジッと見ていた。

「あの客がどうかしたんですか?」

天草はそう言いながら、わざとらしく彼女の顔に自分の頬を近づけた。そんな彼女のクルクル巻きの髪からは、甘いヘアースプレーの香りがムンムンと漂っていた。

「覚えてない? ほらぁ、今日のお昼に……」

彼女がそう囁いた瞬間、彼女の生温かい息が天草の首筋を通り過ぎて行った。とたんに天草は、そんな彼女の生温かい口臭を嗅ぎたいと思い始め、その客がさっきマンションで見た男の子と知りながらも、わざとらしく「えっ?誰だろう」ととぼけて彼女にソッと顔を向けた。

「ほらぁ……私のマンションに泊まった客よぅ……さっきマンションの入口で見たばかりじゃない……」

彼女の生温かい息が天草の鼻孔に忍び込んで来た。それはほんのりとタバコ臭く、そして微かにニンニクの香りが混ざっていた。
そんな美女の野性的な生息を嗅ぎながら、ムラムラと興奮して来た天草は、ふいにこんな馬鹿女をロープでグルグル巻きに縛り、真っ赤な蝋燭を性器にポタポタと垂らしてやりたいとふと思った。

「あぁ……あの人ね……」

天草が頷くと、女は妙に嬉しそうに微笑みながら「彼と付き合う事にしたの」と、天草の右腕にぶら下がって来た。女の巨乳が、天草の右腕でムニュッと潰れた。それは途方もなく柔らかく、まるで豆腐のような感触だった。

「へぇ……いつから?」

天草はその巨乳の感触を右腕に感じながら、更に彼女の無防備な太ももを見つめながら聞いた。

「うん。さっきマンションでね。二人で決めたの」

女は恥ずかしそうに笑いながら、「絶対に誰にも内緒だよ」と、更に天草に凭れ掛かった。そんな彼女の体勢は崩れ、短いスカートの隙間から真っ白な太ももがチラチラと見え隠れした。
そんな彼女の股間を見つめながら、天草は心の中で(ヤリマン女め、ヤリマン女め)と呪文のように何度も唱えた。そして、遂に彼女がその美脚をさりげなく組み替えた瞬間、太ももの隙間から白いパンティーのレース部分が天井のダウンライトに照らされた。

「彼ね、まだ大学生なんだけどぉ、将来は弁護士さんを目指してるんだ」

彼女は自慢げにそう呟いた。天草はレースがキラキラと輝く彼女の股間をソッと見つめながら、「へぇ~凄いねぇ~」と答え、そして一刻も早くこのヤリマン女の部屋に侵入したいと、激しく心を掻き乱されていたのだった。

(つづく)

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