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(解説)

ブログにエロ画像をアップさせるだけでは物足りなくなった六助は、ついに、ヒキコモリの直美を外に呼び出した。
六助が呼び出した先は、あらゆる変態達が息を潜めている夜の公園、通称「変態の森」と呼ばれる危ない公園だった。


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まるで廃墟のように静まり返った夜の商店街は、蛍光灯の切れかかった酒屋の看板だけが中途半端に輝いていた。
夜ってこんなに暗かったのか・・・と、数年ぶりの夜の町を歩きながら直美は新鮮な気分がした。
久々に歩くアスファルト。歩行者用の白線がやけに懐かしい。小学生の頃、この白線から落ちないように学校まで行けたらその日はいいことがある、と、勝手にそう決めては一人で白線を綱渡りしながら学校へと行った。しかし、一度も白線から外れず学校に辿り着いたのに何もいい事は起きなかった。

頬を舐めるように通り過ぎて行く生暖かい夜風が、閉められた商店街のシャッターをガタガタと揺らし、肉屋の「大売り出し」と書かれたのぼり旗をバタバタと不気味に踊らせた。
直美の横を通り過ぎて行くオートバイの音がやけにうるさい。
1日中、部屋の中に閉じ篭りっぱなしの直美には、これらの不慣れな「音」がまるで自分を脅かしているかのように聞こえた。

商店街の角を曲がり、民家が密集している暗い路地を進む。
この路地を通り過ぎると、小学生の頃、毎年、写生大会が行なわれていた大沼公園だった。

直美はその路地に来て、初めて自分がノーブラである事に気がついた。
日頃、部屋の中に閉じ篭りっぱなしの直美にブラジャーは必要ないため、ついうっかり忘れてしまったのだ。
(どうしよう・・・)
と、おもわず立ち止まる直美。同時に、後から尾行して来ていた六助の足も止まった。

(・・・すぐに戻るんだし・・・ま、いっか・・・)
そう直美の足が再び動き出すと、やはり後の六助の足も同時に動き出したのだった。

尾行する六助は、前を歩く直美のその細い体を見つめては、足の裏から尻の穴まで徹底的に舐め尽くしてやるからなこの野郎・・・と、妙に意気込んでいた。

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そんな六助の作戦はこうだった。
今、直美が向かおうとしている大沼公園というのは、業界ではちょっと名の知れた公園で、業界の間では別名「変態の森」と呼ばれる特殊な公園だ。
昼は子供達が走り回り老人が打つゲートボールの音が響くような、そんな何の変哲もないほのぼのとした公園なのだが、しかし夜になるとその顔は一変する。
ハッテン場と化した広場には、やたらと色白な熊男がベンチに座りながら、闇を彷徨くネギのように軟弱な男達を1人1人物色していた。一方、その裏にある茂みの中では、見せたいカップル達が、見たい男達に変態性交を覗かせては、その欲望をイソイソと発散していた。
そして直美が向かおうとしている石碑エリア。そこはこの公園の中でも最もディープな場所だった。
石碑の裏にある休憩所には、ツワモノと呼ばれるマニアックな男達がとぐろを巻き、そこにやってくる獲物を今か今かと待ちわびている。
その獲物達というのは、露出狂やレイプ志願女といったいわゆる痴女と呼ばれる変態女達で、彼女達はネットでこの場所を探してはわざわざ乱暴されにこの場へとやって来るのだった。

そんな危険な場所へ、何も知らないヒキコモリの女23才(ノーブラ)が迷い込もうとしている。
当然、飛んで火にいる夏の虫とばかりに、直美はツワモノ達の餌食となるだろう。
しかし、それが六助の作戦なのだ。
六助は、石碑エリアに迷い込んだ直美がそのツワモノ達に襲われるのを見計らい、その中にこっそり自分も参加しようと言う魂胆なのである。それは、強姦未遂と婦女暴行で逮捕歴の有る六助が考え出した「主犯にならない為のレイプ方法」であり、まあ、つまり、闇に紛れてこっそり頂いちゃえ!といった、なんともケチな作戦なのであった。


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夜の公園は、水銀灯が闇の緑を映し出し、直美が思っていたよりも明るかった。
それに、公園の中心にある広場には、もう10時を過ぎているというのにポツリポツリと人の影が見える。
ノーブラで来てしまった直美は、そんな人達を公園の入口から眺め、おもわず大きな両胸を両腕で抱き伏せた。

(どうしよう・・・)
遠くに見える人影に足が竦む直美。それはノーブラが原因だけでなく、人と接する事を極度に怖れる直美の性格がそうさせていた。
しかし、もうここまで来てしまったのなら仕方がない。直美は、広場のベンチからジロジロとイヤな視線を向けて来る異様な男達から顔を背けながら、早足で広場を通り抜け石碑へと向かった。

広場を過ぎると「遊歩道」と書かれた山道へと出た。この道は毎年開かれる小学生の写生大会で通ったことのある道だった。
あれは確か小学5年生の写生大会の時だったか、クラスの男子生徒がこの遊歩道に落ちていた女性物の下着を発見し、それをキャーキャーと騒ぐ女子生徒に投げつけていた。
あのとき、どうしてこんな所にパンツが落ちているのか想像もつかなかったが、しかし、今、この場所に来て、茂みの中から聞こえて来る怪しげな女の声を聞いていると、ここに下着が捨てられている理由がわかったような気がした。

遊歩道の脇の茂みの中には、大勢の人が潜んでいるような気がした。茂みのがカサカサと揺れる度に、それに合わせるかのようにして女のいやらしい声が聞こえて来る。
直美はそんな遊歩道を歩きながら、茂みの中でコソコソとひっそり行なわれている行為を想像しては、妙にムラムラと胸を騒がせた。

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そんな遊歩道を抜けると、難しい漢字がズラリと並ぶ看板が見えた。その中で直美が読み取れた漢字は「日本陸軍」と「慰霊碑」だけだった。
蜘蛛の巣が張り巡らされた街灯がボンヤリと照らすその看板は異様に淋しく、その看板の奥に聳え立つ巨大な石碑をより一層不気味に感じさせた。
巨大な石像に近付くにつれ、暗闇に聳え立つその石像はもの凄い迫力で直美に迫って来た。
ムニムニとサンダルの底が食い込む地面は夜露で湿り、雑草が素足に突き刺さっては不快な感じがした。
石碑の正面に辿り着いた直美は、一刻も早くブツを見つけ出し、この不気味な公園から立ち去ろうと、石碑の裏へと急いで回った。

石碑の裏へ回ると、地面から生える雑草がくるぶしの辺りにまで達していた。蛇やカエルが飛び出して来るのではないかという恐怖に襲われながらも、直美は慎重に雑草を掻き分けながら奥へと進む。
石碑の真後ろまで来ると、その更に奥に小さな休憩所があるのが微かに見て取れた。直美はその休憩所を目にした時、おもわずビクッ!と肩を震わせ足を止めた。なんとその休憩所には無数の小さな赤い光がフラフラと遊泳しているではないか。
それは明らかに暗闇に浮かぶ煙草の光だった。その光の数からして4人の人間がそこで煙草を吸っているのがわかる。

直美は、自分がここにいる事を休憩所の彼らに知られたくなかった。暗闇の中で身を屈めた直美は、休憩所を警戒しながらも、急いで石碑の裏に置いてあるというブツを手探りで探した。
しかし、それらしきブツはどこにも見当たらなかった。直美はバイブはもういらないと思った。それよりも、一刻も早くこの公園を抜け出しいつものマンションへ帰りたい、というそんなヒキコモリな気持ちが激しく先立った。
「わははははははははは」という笑い声が休憩所から聞こえて来た。その豪快な笑い声に荒くれの山賊をイメージした直美は慌てて身を伏せる。
(見つかったら酷い目に合わされる・・・)
直感でそう感じた直美は、息を殺し、身を屈めたまま、石碑の裏から抜け出ようと足を進ませた。

「はっ!」とおもわず直美が悲鳴をあげる。身を屈めたまま固まってしまう直美の前に男が立っていた。
その男は、ドロリと淀んだ目で直美をジッと見つめながら、直美の行く手を塞いでいた。
直美はいきなり現れたその男の異様な目を見つめたまま、まるでメデューサの目を見て石にされてしまったかのように身動き出来なくなった。

そんな直美の体を男は無言で触った。それは、体を触る事がさも当然であるかのように堂々とした痴漢だった。
男は直美の目をジッと見つめたまま、表情ひとつ変えず、スゥエットの上から直美の大きな胸をスリスリと擦る。
次第にガタガタと体を震わせ始めた直美は、あまりのショックに抵抗する事も忘れ、体を触られたままただ呆然と立ちすくんでいた。

男はスゥエットの上から直美の乳首を見つけると、それを二本の指でコロコロと転がしながら、無表情で直美の目を見つめては「歳いくつ」と小さな声で囁いた。
男のその強烈な口臭を受けながら、直美は奥歯をカチカチと鳴らしながら震える。
男の手は胸からスルリと下へ降りると、スゥエットのズボンの上から直美の股間をスリスリと擦った。そしてやはり直美の目をジッと見つめながら「パンツは履いてるの?」と、またしても強烈な虫歯臭を直美に吐きかけた。
男はスゥエットの上から股間を人差し指でスリスリと擦りながら直美のワレメを探しているようだった。その指はまるで“どじょう”のようだった。股間の上で元気のいいどじょうがピクピクと跳ねているような気がした。

男はスゥエット越しに直美のワレメを発見すると、そのワレメに沿ってどじょう指を上下に泳がせた。
あまりのショックに呆然としたままだった直美は、その指の動きに次第に自分を取り戻し、そしてようやくジワリジワリと恐怖が訪れた。

男は、やはり無表情のまま直美をジッと見つめながら指をワレメに這わし、そしてもう片方の手でゆっくりとズボンのチャックを下ろすと、中からエリマキトカゲのようにやたらとカリ首が広がった男根を取り出し、まるで寝起きのような気怠い声で「しゃぶって・・・」と臭い息を吐いたのだった。

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「いや!」っと、ようやく直美が声を出せるようになった時には、既に直美は4人の男達に囲まれていた。
直美を囲む男達は、全員が “死んだ魚の目”のようなどんよりとした虚ろな目をしていた。
その男達は、海の家で直美を襲った若者達のように、一気に直美に襲いかかっては来なかった。
まるで子犬を虐める子供達のように、遠回りに直美を囲んでは、順番にスリスリと体を触って来るだけなのだ。

直美は、胸と尻と股間に交互に襲ってくる男達の手をひとつひとつ払い除けながらも、恐怖のあまり大声を出す事も出来ず、ただ黙ってその場にしゃがみ込んでは貝のように体を塞いでいた。
この男達にとったら、直美のその脅えた仕草は「演技」としか見えてはいない。
ここに、夜1人でやってくる女は、ほぼ100%が変態だ。彼女達はレイプされたいが為にわざわざこんな所にまで足を運んでは、演技の抵抗をし、泣き叫び、そして快楽に悲鳴をあげる。夜の大沼公園の石碑裏に、女が一人でやって来たらそれは犯してもいいという暗黙の了解なのである。
だから男達は、直美が抵抗すればするほど喜んだ。それだけこの女が“極度なレイプ志願者”なのだと、強姦でしか欲望を満たせない男達は思い込むのだった。

男達は、さすがにプロだった。
貝のように身を閉じる直美をその場に捩じ伏せ、スゥエットをどこも破る事なくスムーズに脱がせてしまうその手際の良さは、まるで引っ越しセンターのお兄さんのようだと、石碑の影から覗いていた六助はゴクリと息を飲んだ。

男達に囲まれた直美は、闇から伸びる無数の手によって瞬く間に全裸にされ、そのムチムチの裸体を夜の公園の闇に曝け出した。
うるめイワシを連想させる顔をした親父が、雑草の上に投げ出された直美の下着を拾い上げ、それを開いては「濡れてるよ」と呟き、そしてクロッチをペロリと舐めた。
その言葉が合図であるかのように、男達は、まるで獲物に群がるライオンの如く、全裸の直美に一斉に襲いかかった。
しかし、それは決して乱暴なものではなかった。事前にそれぞれの役割分担ができているかのように、直美の腕を掴む者、足を押さえる者、そして腰を地面に押さえ付ける者とが手際よく動き、それはそれは見事なチームワークだった。

直美はウンもスンも言えないまま、瞬く間に親父にペニスを入れられた。
「あっ!」っと顔を歪めて叫ぶ直美に、腕を掴んでいた親父がキスを迫る。そして足を押さえていた親父が直美の横腹を舐め、もう片方の足を押さえていた親父は直美の巨乳にむしゃぶりついた。そんな乱交を眺めながら別の親父達が勃起したペニスにクルクルとコンドームを被せてはスタンバイしている。

(大沼公園のツワモノ・・・噂にゃ聞いてたけど・・・スゲェなぁコイツら・・・・)
六助は石碑の角に股間をグリグリと押し付けながら、ツワモノ達のその華麗なるレイプ技に見とれていた。

「犯されたかったのかい?・・・」
直美の股間で腰を振る男が直美の目をジッと見つめながら低音で囁く。
両手両足を掴まれた直美はハァハァと荒い息を吐きながら、声が出るのを必死に堪えていた。

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「こんなに若いのにレイプ志願なんて珍しいねぇ」
誰かがそう言うと、すぐに誰かが「さすが若いだけあってイイ体してるよ」と呟いた。
ツワモノ達が交わす言葉の背景で、ブチュ、ブチュ、ブチュ、という、コンドームと膣が擦れ合う音が響いている。無言の直美は、後ろ向きにされたり上に乗せられたりと、まるで人形のように扱われていた。
背後から腰を振る男が、直美のブルブルと揺れる巨乳にしがみつきながら「うっ!」と唸ると、次の男が「では、お先に・・・」と周囲の男達に言いながら、唸る男の背後に立つ。
それが延々と続いていた。

もう我慢出来なくなっていた六助は、次こそは行こうとそのタイミングを見計らうが、しかし離れた場所にいたためいつも誰かに先を越された。まるでエスカレーターになかなか乗れない子供のように、出足を挫かれてばかりいた六助は、それならばもう先に並んでやれと男達に近付き、そして正常位で直美を抱きしめては腰をコキコキと動かす男の背後に静かに立った。

一斉にツワモノ達が「ん?」という表情を六助に向けて来た。
6人のツワモノ達に見つめられる六助は、ズボンからペニスを捻り出しながら「ではではお先に・・・」と笑ってみせる。

「誰だおめぇ?」
出来損ないの高倉健のような顔をした男が、直美の肛門に指を差したまま六助に聞いた。
「いや、はははは、新米です」
笑って誤魔化す六助。そんな六助をジッと見つめながら、その出来損ないの高倉健が暗闇の休憩所に向かって「本田さん!なんか変なのが来てるぜ!」と叫ぶと、暗闇の休憩所から「あん?」という声が返って来た。

本田さんと呼ばれる男は、どっからどう見ても筋モンだった。
夜なのにサングラスをかける本田さんは、石碑の影からノソッと顔を出し、チンポをダラリと出したままの六助に向かって「こっちゃ来い」と手を振っている。
直美の口の中にペニスを押し込んでいた異様に毛深い男が、六助に向かって「シッシッ」とまるで野良犬を追い払うかのように逆手を振った。

本田さんは、六助を石碑の前にあるベンチまで呼び出すと、「おめぇ、金払ってねぇっぺ?」と訛りのある口調で言いながら、ズレたサングラス越しに六助の顔をジッと覗き込んだ。
「えっ?・・・金、いるんですか?・・・」
「あったり前田のクラッカーだべよ、ここら一帯は俺が面倒見てんだもん、俺に挨拶しねぇで勝手な事はできねぇっぺさ」
本田さんはそう言いながら、小指が欠けた手で股間をモサモサと掻いた。
「で、でも、あの女は僕が・・・」
「んなもん、知らねぇ。女は無料だけんど、男はどなた様であろうと5千円のショバ代払ってもらわねぇと遊ばせるわけにはいかねぇぺ、おん?」
本田さんは今時珍しいパンチパーマの頭をボリボリと掻きながらそう言うと、「ま、金ねぇんだったら、大人しく帰ってけろや、あん?」と、矢鱈と黒目の大きなアニメチックな瞳で六助をジロリと睨んだのだった。

妙に凄みのある本田さんに恐れを成した六助は、仕方なくトボトボと石碑を後にした。
直美は俺が連れて来た女なのにと、どーしても納得いかない六助は、ゲートボール広場のベンチで直美が戻って来るのを待つ事にした。ここで見張ってれば遊歩道を降りて来る直美がわかる。直美の姿が見えたら、すかさず遊歩道へ走り、そのまま直美を茂みの中へ連れ込んでしまおうというのが六助の魂胆だった。

(それにしても、こんな所にまで縄張りがあるとは・・・ヤクザってのもよっぽど暇なんだな・・・)
そんな事を思いながら煙草を吸っていると、いきなり六助が座るベンチの横にスッと誰かが座った。
ふと横を見ると、その男は、魂の抜け殻のようなボンヤリとした表情のまま、黙って俯いていた。
(気持ちの悪いヤツだな・・・)
気味が悪くなった六助が席を移動しようとすると、男が「あっ」と言った。
「え?」と六助が振り向くと、男は「どうも」と弱々しく頭を下げながら、蚊のような小さな声で「舐めましょうか?」と唇を震わせた。

遊歩道に近いベンチへと移動した六助は、暗闇の遊歩道に直美が現れるのを今か今かと見つめていた。
カポッ・・・カポッ・・・という、リズミカルな音が六助の股間から響いている。
弱々しい男は、ベンチに座る六助のペニスを頬張りながら、同時に自分のペニスをシゴいていた。

(今頃は・・・直美のヤツ、ヒィーヒィー言わされてるんだろうな・・・)
石碑の裏で犯されている直美の姿を想像すると、六助の欲情はムラムラと高まる。その度にペニスがピクピクと反応すると、弱々しい男が六助のペニスを指で弄びながら「凄い元気ですね・・・」とシャンソン歌手のように呟き、そしてそのまま金玉にツツツーっと舌を這わせた。
男に舐められるのは初めてだった六助は、多少の抵抗感はあったものの、しかしそのテクニックは満更でもなかった。いや、下手なデリヘル嬢よりずっと上手いとさえ思った。


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結局、朝方まで直美を待っていた六助だったが、直美が遊歩道に現れる事はなかった。
薄らと夜が明け始めて来た頃、心配になった六助は石碑まで言ってみる事にした。

石碑の裏には誰もいなかった。スズメと鳩の鳴き声だけが谺するそこは、まさにツワモノ共が夢の後といわんばかりに、コンドームだけが散乱していた。
(あの女、浚われちまったか?・・・)
六助はそう思いながら、雑草の中に捨てられていた萎れたコンドームを摘まみ上げると、表面に鼻をクンクンとさせては直美の匂いを嗅いだ。

霧が立ちこめる遊歩道に戻ると、下の広場にはゲートボールのゼッケンを付けた老人達がドヤドヤと集まっているのが見えた。
(こんなことならあの男の口の中で出しときゃよかったな・・・)
射精場を失ってイライラする六助は、不貞腐れながら遊歩道を降りると、ベンチの上に置いてあった老人達のヤクルトを片っ端から奪い取り、それをチューチューと吸いながらマンションへと帰ったのだった。

マンションに着いた六助は、マンションの裏の空き地へと周り、直美の部屋を確認した。
マンションを出る時には消えていた電気が煌々と輝いている。
(なんだよ・・・帰ってるじゃねぇか・・・)
空のヤクルトをクシャリと踏みつぶした六助は、急に襲って来た疲れに足を振らつかせながら、いつもの非常階段をゆっくり上ったのだった。


シャワーを終えた直美は、全裸のままベッドの上に倒れ込んだ。
火照った身体に布団のひんやり感が心地良い。
そのひんやり感が布団から薄れて来ると、ゴロリと仰向けになった直美は、天井をジッと見つめたまま昨夜の激しいレイプをもう一度思い出してみた。

海の家の若者達とは違い、公園の親父達はなかなかの紳士だった。中出しや顔に掛ける事もなく、射精は全員コンドームの中で処理していた。
直美は自分の体を確かめるかのように、スリスリと手の平で擦りながら親父達に掴まれた腕や押さえ付けられていた足を見る。
体にはかすり傷ひとつなく、海の家でレイプされた時のようなキスマークもひとつも見当たらなかった。

直美はムクリと起き上がると、デスクの下の冷蔵庫からポカリスエットを取り出し、そしてついでにパソコンの起動スイッチも押した。
ウィーン・・・というパソコンの起動音を聞きながら、ペットボトルの口にチュプチュプと音を立てながらポカリスエットを飲む。

「よかったらまた遊びに来てくれ」
指のないヤクザの声が甦った。
男達が去って行った後、そのヤクザがのっそりと直美の前に現れ、「変なヤツがおめぇを狙ってっから、家まで送っていってやるべ」と言い、休憩所の裏に止めていた車に直美を誘った。
レイプ後、どうしょうもない恐怖の中で1人震えていた直美だったが、しかし、突然現れたヤクザの、その愛嬌のある訛り口調に、なぜかとっても安心感が生まれた。

助手席に乗った直美は、車に乗るのは何年ぶりだろう、と、ふと車内に籠る車の匂いに懐かしさを感じた。
「どっこも怪我とかしてねぇか?」
ヤクザはエンジンを掛けながらそう呟くと、「暑いべ」と言いながらエアコンのスイッチを入れた。
カーステレオからは、やたらとダミ声で唸る演歌が流れていた。直美はその演歌がインド民謡のようだとふと思った。

公園の裏の駐車場を出た車は、直美のマンションとは別の方向へと猛スピードで走った。
「逆です」と言おうとしたが、しかし人と会話をまともにできない直美はその言葉が言い出せない。
ヤクザは歌詞を知らないのか、「りりりぃ~♪らららぁ~♪」とメロディーだけ口ずさみながら車を走らせ、そしてしばらく猛スピードで車を走らせると、いきなり「大沼公園第二駐車場」と書かれた暗闇の中へ右折した。
タイヤと小石が擦れる、バリバリバリバリ!という音が車内に響き渡り、駐車場の一番奥の暗闇に車が止められると、ヤクザの鼻歌も同時に止まった。

直美は助手席に座らされたまま、ヤクザに性器を舐められた。
ヤクザは直美の性器にピチャピチャと音を立てながら「ここに何本も入れられたんだな・・・」と、ブツブツと独り言を呟いていた。
助手席に腹這いにされ、尻を高く突き出されては肛門やクリトリスを念入りに舐められる直美は、初めてそこで気持ちイイと感じた。
ヤクザは助手席とダッシュボードの狭い隙間に身を挟みながら、目の前に突き出された直美の肛門を舌先でチロチロと舐めては「おじちゃんが綺麗にしてやっからな・・・」と何度も何度も同じ言葉を繰り返していた。
ふと気がつくと、直美はびっくりするくらいの声を出していた。石碑の裏では、声が出そうなのをずっと我慢していた直美だったが、しかし、車内という閉鎖された空間のせいか、それとも2人っきりという安心感の為か、そこでの直美は恥ずかしい声を遠慮なく張り上げてしまっていたのだった。

人前であんなに大胆になれるなんて・・・・
椅子に座る直美は、起動するパソコンの画面を見つめながら、今更ながら頬を赤らめた。

あれだけの酷い目に合わされたというのに、直美はどこか清々しい気分だった。
海の家でレイプされた時の落ち込んだ気分とは違い、何かが吹っ切れたような、そんな明るい気分だった。

(あのヤクザさんに感謝しなくちゃ・・・)
そう思いながらクスッと笑う直美。その自信に満ち溢れた笑顔には、ヒキコモリの暗い影は消え失せていたのだった。

やくざ


(第4章/痴漢の章へつづく)


(たまごかけごはん/目次)
第1章/下着泥の章 
第2章/洗脳の章 
第3章/強姦の章  
第4章/痴漢の章  
第5章/恥骨マッサージの章
第6章/寝取られの章
最終章/天誅の章 

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