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わけあり5

2013/06/15 Sat 00:01


 四つん這いの尻にバイブを突き刺したまま、女は三度も四度も果てていた。イク度に女は絶叫し、顔をくしゃくしゃにして泣きながら失禁していた。
 そんなワケあり中年デリヘル嬢の無残な姿を、私は窓際のソファーに座りながら眺めていた。
 立て続けにタバコを二本吸った。喉がイガイガしたため冷蔵庫へとスリッパを鳴らした。中からコーラを取り出し、痙攣する女の尻を横目で見ながら、ペットボトルの蓋をプシュッと開けた。
 女の尻の谷間では、緑のバイブが休む間も無く行ったり来たりと繰り返していた。そのバイブは、激しい高速ピストンと回転する玉によって、穴から滲み出る透明汁をヨーグルト状の白濁汁へと変え、それを外部にダラダラと掻き出していた。
 コーラをラッパ飲みしながら、ベッド横の床に置いてあった女のトートバッグを手にした。
 再び窓際のソファーに腰を下ろし、トートバッグの中を覗いた。ベッドで喘ぐ女は、レザーのアイマスクをされているため、私がバッグを物色している事はわからない。
 バッグの中の物を、上から順に一つ一つソファーの上に取り出した。
 スマホ、さっきまで履いていたパンティー、使い古したルイ・ヴィトンの財布とキーケース。サラ金のポケットティッシュ2ヶ、飲みかけの『お〜いお茶』一本、駄菓子が詰まったスーパーの小袋。そして、ジッパーの付いたポケットの中には、関西電力の請求書と、アンパンマンのイラストが描かれた『春の遠足のお知らせ』が押し込まれていた。
 どうやらそれは保育園からのプリントらしく、明日の午前中、保育園の裏にある神山公園に遠足に行くと書かれていた。
 そのプリントから、駄菓子ばかりが詰まっているスーパーの小袋の謎が解けた。
 さすが、借金に追われた家庭だけあり、その小袋の中身は妙に貧乏くさい駄菓子ばかりだった。プリントには、『おやつは二百円まででお願いします』と書かれているのに、その小袋の中身は、どう見積もっても五十円足らずだった。
 そんな小袋の中から、一本しかない『うまい棒』を取り出し、無情にそれをガシガシと食ってやった。しかし、途中で無性に心が痛くなり、その小袋の中に百円玉を入れて元に戻した。
 続いて財布を開けてみた。案の定、札入れには千円札が二枚しかなく、小銭入れには一円玉ばかりがパンパンに詰まっていた。
 カードポケットにはスーパーの割引券しか入っておらず、キャッシュカードやクレジットカードは見当たらなかった。
 そこから免許証を摘み出し、女の名前と生年月日、そして住所をメモに書き写した。免許証の住所は、関西電力の請求書に書かれた住所と同じだったため、女がそこに住んでいるのは間違いなかった。
 ソファーの上に並べたそれらを全て元に戻し、スマホだけを残した。
 スマホのスイッチを入れた。当然ロックされていた。
 今時、生年月日を暗証番号にする奴などいないだろうと思いながらも、一応、女の生年月日を入力してみると、難なくロックは解除された。
 やっぱりこの女はユルい女なのだ。

 旦那の電話番号を知りたかった。
 が、しかし、旦那が何と登録されているかわからず、電話帳からそれを見つけ出すのは困難だった。
 そこで履歴から調べてみることにした。

 さっそく履歴を開くと、
『あけぼのスーパー』
『パパ』
『スーパーあけぼの』
『どんぐり保育園』
 と、出てきた。
 さすが借金に追われる女だけあり交友関係は少ないらしく、その履歴には重複した同じ名前ばかりが並んでいた。
『パパ』は旦那に違いなかった。すぐさま『パパ』の情報を開き、そこに記されている電話番号とメールアドレスをメモに書き写した。
 すると、それを書き終えた所で、ふとあることに気づいた。
『あけぼのスーパー』というのは、恐らく女がパートをしているスーパーの事であろうが、しかしそこにはもう一つ『スーパーあけぼの』と登録された履歴があるのである。
『あけぼのスーパー』と『スーパーあけぼの』。
 レジ打ちごときがパート先の番号を二つも登録している事に違和感を覚えた。しかも二つの登録名は、酷似しているものの微妙に違っており、何やら意図的に登録名を改ざんされているような感じがした。
 怪しいと思い、その二つの番号をメモに書き出してみた。
『スーパーあけぼの』の番号の下四桁『1919』だった。その『1919』に見覚えがあった私は、すぐさま自分の携帯の履歴を開いてみた。
 案の定、ついさっき電話をした『ワケあり主婦専門店』の番号の下四桁も『1919』だった。
 つまりこの女は、バイトしているデリヘルの番号を、もう一つのバイト先である『スーパーあけぼの』と登録していたのだ。

 さっき女は、デリヘルのバイトは旦那公認だと言っていた。
 しかし、もし本当に旦那が公認しているのであれば、わざわざ偽装登録する必要はないのだ。
 確かに、『ワケあり主婦専門店』などとは登録できないだろうが、しかしだからと言って、わざわざあんなややこしい登録名にする必要はない。例えば、『A』とアルファベットで登録したり、でたらめに『山田さん』と登録すればいいわけであり、わざわざバイト先のスーパーの名前と酷似させる必要はないのだ。
 では、何のために、あんなややこしい偽装登録する必要があるのか?
 あそこまでカモフラージュしなければならないのは、何かそれなりの理由があるからに違いないのだ。

 そう考えていると、女が五度目の絶頂に達した。
 四つん這いの女は、その尻をヨガの『猫のポーズ』のように思い切り突き出しながら、「あああああああああああ」と叫んでいた。その叫び声は、深い谷底に落ちて行くように長く、そして悲痛だった。
 そんな女の尻の中心では、突き刺さったままの緑のバイブが、まるで別の生き物のようにスコスコとピストンしていた。
 例え女が絶頂に達してもその動きは弱まることはなく、激しいピストンによって穴から掻き出された白濁の汁が、白いシーツにポタポタ垂れていた。

写真15

 そんな女の乱れた髪を見つめながら、ふと思った。

(旦那公認ってのは嘘だな……)

 そう思うと猛烈な興奮が胸に湧き上がってきた。女のこの淫らな姿を撮影し、その画像を旦那のメールに送ってやったらと思うと、息苦しくなるほどの興奮に襲われた。
 慌ててコーラを飲み、静かに立ち上がった。
 コーラをラッパ飲みしたままベッドへと進み、悶える女の顔をソッと覗き込んだ。
 女は首筋に血管を浮かべながら歯を食いしばっていた。まるで犬のように「ヴゥゥ……ヴゥゥ……」と唸りながら、絶頂直後の激しいピストンに耐えていた。

「そろそろ生チンポが欲しくなってきた頃でしょ……」

 そう優しく微笑みかけながら、尻に突き刺さるバイブを抜き取った。
 いとも簡単にツルンっと抜けたバイブは、そのままベッドにボトッと落ち、ドロドロの汁にまみれながらスコスコとピストンを続けていた。
 素早くバイブのスイッチを止め、ハァハァと肩で息をしている女の頭部から乱暴にアイマスクを抜き取った。
 一瞬、眩しそうにしながら、女は私を見た。
 そんな女の目をソッと覗き込みながら、「あんなオモチャじゃなくて、生のチンポでズボズボされたくなってきたでしょ」と聞いた。そして、まるで催眠術をかけるかのように、「ほら、これを入れて欲しくて堪らないでしょ……」と、しゃがれた声で囁きながら、女のすぐ目の前で怒張したペニスを上下にシゴいてやった。

 今までの女なら、もはやその時点でそれにむしゃぶりついているはずだった。無我夢中でそれをしゃぶったり、必死に手コキしたりしながら、今にも泣き出しそうな表情で「入れて、入れて」と声を震わせているはずだった。
 が、しかし、この女は違った。
 なんとこの女は、「すみません……私、本番はNGなんです……」とそこから目を背けたのだ。
 そんなはずはなかった。アレを陰部に塗り込まれ、ピストン式バイブで散々にイカされた後の女というのは、例え犬畜生のペニスでも欲しがるものだった。今まで、アレを使って陵辱してきた女のほとんどがそうだった。
 私は、きっと強がっているだけだろうと思いながら、女の目の前で更にペニスを激しくシゴいてやった。そして、「これで穴の中をグチャグチャに掻き回されたいでしょ?」と聞きながら、尿道から溢れる我慢汁をわざとクチュクチュと鳴らしてやった。
 しかし、それでも女は、「本番はできません」と呟き、頑なにそこから目を背けていた。
 そんな女の頑固な姿を見ていると、ふと、あの時の篠崎麻衣子を思い出した……
 

 篠崎麻衣子は派遣社員だった。
 26才、独身。スタイルもルックスもそこそこ良く、いつも男性社員たちからは好奇の目で見られていた。
 私もそんな篠崎麻衣子に興味を持ち、さっそくストーカー根性で彼女の身辺を探ってみた。
 が、しかしそこには意外な事実が隠されていた。

写真16

 なんと彼女は貧困女子だった。
 そこにどんな理由があるのかまでは調べられなかったが、とにかく彼女の住んでいるアパートはボロく、食事も決まってコンビニ弁当だった。
 こっそり盗んだゴミ袋の中には、あらゆるサラ金会社からの返済催告状や、ガスや水道会社からの料金滞納催告書、更には電力会社からの、『電力供給停止の予告』と書かれた通知などが大量に詰まっており、その壮絶さを物語っていた。
 しかし、私にとって、そんなワケあり女は好都合だった。容姿の悪い私には、彼女を口説き落とすことはできないが、しかし金とアレで落とすことはできるのだ。
 そう企んだ私は、さっそく準備に取り掛かった。彼女が残業の日を狙い、私も残業を入れた。
 幸いにも、その日は私と彼女だけが残業であり、会社には二人きりだった。
 大量の書類の整理をしている彼女を横目に、私はそそくさとトイレに向かった。
 営業部のトイレは一つしかなく男女兼用だった。この後、彼女がこのトイレを使用する可能性は非常に高く、それを狙っての犯行だった。
 トイレに入るなり、私はホルダーの中のトイレットペーパーを三十センチほどダラダラと伸ばした。そして携帯用のスプレーをポケットから取り出すと、伸ばしたトイレットペーパーに満遍なくスプレーを吹きかけた。
 そのスプレーの中身は、もちろんアレだった。あの飛鳥も田代もヘロヘロになるまで骨抜きにされた例のアレを水に溶かしておいたものだった。

 アレがしっとりと浸透したトイレットペーパーを再び丁寧に巻き戻し、何食わぬ顔でトイレを出た。
 デスクに座り、どうでもいいパソコンの画面を見つめながら、息を殺してその瞬間を待っていた。
 それから約三十分後、遂に彼女がトイレへと向かった。
 トイレのドアがバタンと閉まると同時に、私は急いでパソコンの画面を切り替えた。
 そこには便座の前に立つ彼女の姿が映っていた。
 彼女がソレでアソコを拭くかどうかを確認しなければならなかった私は、事前にそこにカメラを仕掛けておいたのだった。

 盗撮されているとも知らず、彼女は便座の前で堂々とミニスカートをたくし上げた。
 ストッキングは履いていなかった。スレンダーな下腹部に、白いハート柄の入った茶色いパンティーがぴったりと張り付いていた。
 それをスルッと下ろしながら、彼女は便座に腰掛けた。一瞬しか見えなかったが、真っ白な下腹部に栗毛色の陰毛がとぐろを巻いていた。
 残念なことに、安物のそのカメラにはマイクは付いていなかったため、小水の滴る音は確認することはできなかったが、しかし、身動きせずにジッと俯いている彼女のその仕草からして、今それがアソコから放水されているのは間違いなかった。
 暫くしてふーっと小さな溜息をついた彼女が、いよいよトイレットペーパーに手をかけた。
 それを両手にくるくると巻いた彼女は、まさかそこにそんなモノが染み込まされているなどとは夢にも思っておらず、何の疑いもなくソレをアソコに擦り付けたのだった。

写真17

 ものの数分で彼女はトイレから出てきた。普通にデスクに戻り、さっきと同じように書類の整理を始めたが、しかしアソコは普通ではないはずだった。
 アレは三十分ほどで効いてくるはずだった。その前兆を見逃し、そのまま彼女に帰られてしまっては全てが台無しになってしまうため、一時も彼女から目を離せなかった。
 そうしながら刻々と時は過ぎた。丁度三十分を過ぎた辺りから、事務椅子に座る彼女の尻がムズムズと動き始めた。
 彼女は立て続けに二回トイレに入った。ムズムズするアソコを覗き込みながら、不安げに首を傾げている彼女の姿をパソコン画面で見ていると、私のペニスは一瞬にして硬くなった。
 トイレから出てきた彼女は、立て続けに二回もトイレに行った事を誤魔化すかのように、私の背中に「コーヒー淹れましょうか?」と聞いてきた。
「お願いします」と振り向きながら答えると、彼女は明るく「はい」と微笑み、そのまま給湯室に消えていった。

 静まり返ったオフィスに、コーヒー豆を挽く、ギィィィィィンという音が響いた。
 給湯室から香ばしいコーヒーの香りが漂ってきた頃、私は財布の中から四万円を取り出し、そのまま足を忍ばせた。
 給湯室では、既にコーヒーメーカーがコポコポと小気味良い音を立てていた。
 柱の角からソッと中を覗くと、彼女は自分の股間をジッと見つめながら尻をモゾモゾさせていた。しかも、時折ミニスカートの上から股間に指を押し付け、そこをスリスリと掻いたりもしていた。
 そんな彼女の異常な仕草から、アレが効いている事を確信した私は、そのまま一気に給湯室に乗り込んだ。
 いきなり現れた私に、驚いた彼女は、「どうしたんですか?」と目を丸めながら、股間をスリスリしていた人差し指を慌ててそこから離した。
 私は無言で二万円を彼女に差し出した。
「なんですか…これ……」と戸惑う彼女に、「これで、しゃぶってくれないか」と単刀直入に聞いた。
「えっ」と絶句した彼女だったが、しかし、その瞬間にもアレは彼女の陰部をジクジクと疼かせ、彼女は絶句しながらも尻をモゾモゾさせていた。
 今の彼女に二万円は魅力的なはずだった。今の彼女は、二日後に七千六百円の電気代を支払わなければ、電気が止められてしまう状況なのである。
 しかも、彼女の陰部は、アレの効果によって激しく疼いているはずだった。陰部のムズムズがムラムラとした興奮へと変わり、確実にアソコは濡れているはずだった。

(断るはずがない)

 そう確信していた私は、いきなりズボンのジッパーを下ろし、ガチガチに勃起したペニスを彼女の眼の前に晒したのだった。

写真18

「しゃぶるだけでいいんだ。すぐ終わらせるから頼むよ……」

 そう言いながら迫ると、彼女は「えっ、えっ」と動揺しながら後ずさり、給湯室の壁に追いやられた。
 壁に背中を押し付けた彼女は、ギョッと目を見開きながら迫り来る私を見ていた。「ちょっ、ちょっと待ってください」と狼狽えながらも、余程アソコが痒いのか、彼女は人差し指でスカートの股間をスリスリと掻いていた。
 そんな彼女の目の前に二万円を突き出した。彼女の視線が、私の目から札へとゆっくり下りた。

「ほら、とっときなさいよ……」

 そう優しく囁くと、それまで狼狽えていた彼女の瞳の奥に、小さな光がポッと灯るのが見えた。
 彼女はそんな目をゆっくりと私に向けながら、「絶対に……誰にも言わないと約束してくれますか……」と恐る恐る聞いた。
 私は無言でコクンと頷きながら彼女の手に二万円を握らせた。そして、彼女の両肩に静かに手を置き、そのままゆっくりと押してやると、背中を壁に押し付けたままの彼女は、まるでエレベーターが降りて行くようにスーッとしゃがんだ。
 彼女の目の前で、怒張した肉棒がヒクヒクと脈を打っていた。パンパンに腫れ上がった亀頭からは我慢汁が滴り、皮が捲れ上がったカリ首からは恥垢の饐えた匂いが漂っていた。
 そんなペニスを彼女は無言で握った。そして、その太さに合わせて唇を開くと、静かに目を閉じながらそれを咥えた。
 彼女の生温かい舌は、尿道やカリ首を満遍なく滑り、亀頭全体にヌルヌルと絡みついてきた。そうしながら顔を前後に動かし始めると、血管が浮き出た竿に彼女の唇がペプペプと鳴った。

写真19

 私は壁に両手を押し付けながら、彼女の唇の中を行ったり来たりと繰り返す自身の陰茎を見下ろしていた。そんな彼女の頭に、小豆大の円形ハゲが二つあるのを発見した私は、さすが貧困女子だと嬉しくなり、なんとしてもこのワケあり女の膣の中で射精したいと欲望を抱いた。
 彼女は、ング、ング、と喉を鳴らしながら必死に顔を前後させていた。早くイカせようとしているのか、凄いスピードで顔を動かし、竿に唇を擦り付けていた。
 そんな彼女を見下ろしながら、私はポケットの中から更に二万円を取り出した。

「もう我慢できない……これで、入れさせてくれないか……」

 そう言いながら二万円を彼女に差し出すと、肉棒にジュプジュプと激しい唾液の摩擦音を鳴らしていた彼女の動きがピタリと止まった。

(ここまでしておいて、今更断るわけないだろう……それに、こいつのアソコもそろそろ限界なはずだ……)

 そう高を括りながら、「中で出さないからナマでいいだろ?」と笑った。もちろん、そう言いながらも、その豊満の尻からたっぷりと精液を中出ししてやるつもりだ。
 が、しかし、彼女はゆっくりとペニスを吐き出しながら首を横に振った。
「どうして?」と聞くと、彼女はそっと俯き、今にも消え入りそうな声で、「先月……婚約したんです……」と答えた。
 小さく鼻で笑いながら、「でも、もうフェラまでしちゃってんだから同じことでしょ」と私が言うと、彼女は項垂れたまま左右に首を振り、「セックスは違います」ときっぱり言った。
 彼女は頑固だった。その金を倍の四万円に吊り上げても、みんなに言うぞと脅しても、彼女は頑なにそれを拒否した。
 しかし、いくら口ではそれを拒否していても、アレが擦り込まれた性器が我慢できるはずがなかった。
 それを今までの経験上知り尽くしていた私は、貝のように塞いでいる彼女の前に平伏し、しゃがんだミニスカートの中を覗いた。

写真20

 その茶色いパンティーには、案の定シミができていた。茶色いクロッチには、今にも氷柱の先からポトリと落ちそうな雫のように、卑猥な汁が溜まっていた。

「でも、すごく濡れてるよ……本当は入れて欲しいんでしょ?」

 そう言うと、そこで初めてスカートの中を覗かれていることに気づいた彼女は、慌てて下唇を噛みながら股を閉じたのだった。
 
 この状況で、これだけアソコを濡らしている女をレ○プするなどいとも簡単だった。どれだけ暴れようが、どれだけ泣き叫ぼうが、一度、肉棒をぶち込んでしまえば、アレの快楽にすんなり堕ちてしまうのは火を見るよりも明らかなのだ。
 しかし私は、それを諦める事にした。
 こんなにお金に困っていながらも、そしてこんなにアソコを濡らしながらも、それでも婚約者のために必死に貞操を守ろうとしているこの女が怖くなってきたのだ。
 ここまで信念の強い女というのは、例えこの場で簡単にレ○プできたとしても、きっとその後が厄介だった。
 レ○プ後、警察に駆け込む恐れもあれば、民事告発によって目ん玉が飛び出るほどの慰謝料を請求される恐れもあった。もしそれがダメだとしても、ヤクザやチンピラを雇い、きっと私に復讐してくるであろう。
 しかし、それよりも何よりも一番怖いのは自殺だった。この手の女は、レ○プで感じてしまった事で自己嫌悪に陥り、婚約者に対する罪悪感から自殺してしまう恐れがあるのだ。
 そんな厄介事に巻き込まれたくなかった。
 例えばこれが、デリヘルや出会い系で捕まえた女というのなら、私の身元が判明していない分、そのリスクは非常に少なくなるのだが、しかし彼女と私は同じ会社に勤めているのだ。彼女は私の些細な個人情報までも全て知っているのだ。
 だから私は諦めた。厄介事に巻き込まれるのが嫌で諦めることにした。
「わかりました……じゃあ、口でイカせて下さい……」と素直に諦め、再びフェラチオを再開させた。
 それをさせている間も、彼女はしゃがんだ尻をムズムズと疼かせていた。時折、我慢できなくなったのか、ソッと股間に指を這わす仕草さえ見せていた。
 そんな彼女を見下ろしながら、(ヤリたくてウズウズしてるんだろうな……)と思ったが、しかし臆病な私は再びセックスを誘うことはせず、そのまま大人しく、彼女の口内に大量の精液を吐き出したのだった。

写真21

 必死に「本番はできません」と拒否しているこのワケありデリヘル女を見ていると、そんな篠崎麻衣子との苦い経験をふと思い出した。
 あの篠崎麻衣子もこのデリヘル女も金に困っていた。そして二人共、アレの効果によって異常なほどに欲情していた。
 にもかかわらず、二人は私の誘いを拒否した。
 二人を頑なにそうさせていた原因は、いわゆる『愛』だった。

 このように、篠崎麻衣子とデリヘル女には、夫と婚約者への『愛』という共通点があった。二人は愛する者のために、どんな欲望にも負けず貞操を守っているのだ。
 が、しかし、あの時の篠崎麻衣子と、今のデリヘル女とでは、置かれている状況が違っていた。
 私と篠崎麻衣子は同じ会社だったため、彼女は私の個人情報を知り尽くしていた。だから私は、その後の報復を恐れ、篠崎麻衣子をレ○プできなかった。
 しかしこのデリヘル女は違う。この女にとって私は、たまたま出会った通りすがりの客だ。私の名前も住所も年齢すら知らないため、その後に報復のしようがないのだ。

 だから今の私には、篠崎麻衣子の時に感じたあの恐怖は、微塵も感じられなかった。
 恐怖どころか、むしろ、『愛』によって貞操を守ろうとしている女に、サディスティックなエロスを感じていた。

(滅茶苦茶にしてやる……そのイカ臭い『愛』とやらを、明け方の歌舞伎町の路地裏に吐き散らかされた吐瀉物のようにぐっちゃぐちゃにしてやる……)

 そうメラメラと加虐的な興奮を漲らせた私は、今にも泣き出しそうな表情を浮かべながら、「お店に電話させて下さい……」と呟いた女の髪を、いきなり鷲掴みにした。
「いいですよ」と女の顔を睨みながら、もう片方の手でソファーに転がる女のスマホを手繰り寄せた。
 そして「私が電話をかけてあげますよ」と告げながら、愕然とする女の唇に肉棒を押し付け、強引にそれを咥えさせた。
 スマホを弄りながら、女の口内にコキコキと腰を振った。女の体はユッサユッサと揺れ、革手錠のクサリがチャリチャリと鳴った。
 女は「ング、ング」という苦しそうな呻きながら、スマホを操作する私を不安そうに見ていた。
 そんな女に、「ほら、もうロック解除できちゃった」と笑ってやった。そして、そこに開いた画面を見せながら、「今、電話かけてあげるからね」と不敵に微笑むと、突然女は、捕獲された猪のようにもがき出し、肉棒を咥えさせられたまま「ヴゥゥゥ! ヴゥゥゥ!」と必死に何かを訴え始めた。
 そんなスマホの画面には、『パパ』と表示されていたのだった。

写真22

(つづく)

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変態

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