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吐泥(へろど)31

2013/06/13 Thu 00:01

 エレベーターの扉が閉まるなり豚女が持っていたパンツを奪い取った。ドロドロの精液が溜まったクロッチを豚女に突きつけ「舐めろ」と言うと、豚女は露骨に嫌な顔をしながら、「誰のモノかわからないのは嫌です……」と恐る恐る私を見つめた。
 エレベーターの照明に照らされた豚女は、相変わらず醜い顔をしていた。ついさっきまでは五月人形に似ていると思っていたが、しかしこうして至近距離でマジマジと見ていると、お笑い芸人の塚地に見えてきた。

「いつも客のチンポをしゃぶってるじゃないか」

「…………」

「その客が誰なのか知ってるのか? どこの誰だかわからないんだろ? じゃあこの精子だって同じじゃないか」

 そう言いながらそれを強引に豚女の唇に押し付けようとすると、不意に頭上でチン!と音が鳴り、エレベーターの扉がサーっと開いた。
 私は豚女の長い黒髪を掴み、六階のエレベーターホールに引きずり出した。いきなり髪を引っ張られた豚女は、そのまま絨毯の床にドテッと倒れた。
 捲れたスリップの裾から黒々とした陰毛が顔を出していた。そんな豚女の横に素早く腰を下ろすと、子供のように体育座りをしながら、股間に豚女のパンティーを押し付けた。
 ドロドロのクロッチに亀頭を這わせ、ヌルヌルと滑らせた。誰のモノかわからない精液をペニス全体に塗り込み、ピチャピチャと音を立てながらそれをシゴいた。「これならいいだろ。ほら、早くしゃぶれ」と言いながら両足を伸ばすと、ピーンっと突き立ったペニスがダウンライトに照らされ、まるでエイリアンのように怪しく黒光りした。
 豚女は恐る恐るそこに手を伸ばし、ヌルヌルのペニスを握った。それをゆっくりと上下させながらそこに顔を近づけると、いつもの癖なのか、まずはその乾いた唇をペロペロと舐めた。
 唾液でギトギトになった唇を縦型に丸く開け、チロチロと舌を動かしながら、ゆっくりと亀頭に迫ってきた。それは五月人形でもなく塚地でもなかった。その顔はまさに、女装した高木ブーそのものだった。

ウツボ141

 最初はチロチロと舌を動かしていただけだったが、しかし私が「しゃぶれ、しゃぶれ」と急かしながら、その巨大な尻をバシバシと叩くと、次第に豚女はそれを根元まで銜え込み、ジュブジュブと下品な音を立てながら必死に頭部を上下させた。

(この化け物には二万六千円もの大金を支払っているんだ……元をしっかり取らなければ……)

 そう思いながら素早く立ち上がると、ペニスがヌポッと抜けた状態で口をぽっかり開けたままの豚女に、「行くぞ。立て」と急かした。
 豚女は上目遣いでソッと私を見ながら、「……どこに……行くんですか……」と恐る恐る聞いた。

「私の部屋に決まってるじゃないか」

「……でも……部屋には奥さんが……」

 そう眉を八の字に下げた瞬間、三段バラが浮き出るスリップの腹をドスッと蹴飛ばした。

「キミは、さっきからいちいち一言多いね。キミのような豚奴隷は黙って私の言う通りにしてればいいんだよ。今後、一度でも『でも』とか『イヤ』とか言ったら、さっきの金、全額返して貰うからね」

 そう言いながら、苦しそうに下唇を噛んでいる豚女の尻を蹴った。そしてそれをサッカーボールのように蹴り転がしながら、妻が待つ部屋へと向かったのだった。

 音を立てないよう部屋のドアを慎重に開けると、奥からアダルトビデオの卑猥な声が聞こえてきた。豚女をクローゼット前の通路に残し、息を殺して通路の壁からソッと部屋の中を覗くと、布団に包まった妻の体がベッドにもっこり膨らんでいた。
 もうオナニーは終わったのだろうか。それともオナニーをしないまま眠ってしまったのだろうか。そう思いながらベッドに足音を忍ばせると、妻は私の気配に気づいたのか、不意に寝返りを打った。
 その乱れた髪から妻の顔がチラッと見えた。妻は明らかに狸寝入りをしていた。閉じた瞼をヒクヒクと痙攣させながら、薄目で私を見ていた。
 わざわざ狸寝入りをするということは、今までこっそりオナニーをしていたに違いないと思った。
 枕元には、出かける前に私が置いたローターが、そのままの状態でポツンと置いてあった。そのローターにはある仕掛けがしてあった。ティッシュの端を小指の爪ほどに千切り、それをローターのスイッチの隙間にソッと差し込んで置いたのだ。
 そのスイッチの隙間にティッシュは見当たらなかった。それは妻がローターを始動させた証拠だった。
 ふとテレビを見ると、一人の中年女を三人の中年男たちが激しく攻めていた。モザイクは薄く、そこを出たり入ったりと繰り返している性器の色形がはっきりと見て取れた。こんな卑猥なビデオを見ながら、妻は一人黙々とオナニーに耽っていたのかと思うと、私は気が狂いそうなほどの激しい興奮に襲われ、今すぐその狸寝入りする妻の顔に精液をぶっかけてやりたい衝動に駆られた。

ウツボ142

 しかし私は、妻の狸寝入りに気づいていないふりをした。というのは、今からここであの豚女を犯すからだ。だから妻にはそのまま狸寝入りを続けて貰いたかったのだ。
 これから始まる無残なショータイムを目の当たりにさせ、とことん妻を狂わせたかった。そしてその狂った状態のままサウナに連行し、妻を完全なる肉便器にしたいと企んでいたのだった。

 私は、狸寝入りする妻の顔を覗き込みながら、ドアの前でジッと身を潜めている豚女に向かって「入って来なさい」と言った。
 その言葉に驚いたのか、一瞬、妻の瞼が開きかけた。しかし、私が妻の顔を覗き込んでいるのを知ると、妻は開きかけた瞼を慌てて止め、再びわざとらしい寝息を立てた。
 そうしながら、妻はジッと様子を伺っていた。しばらくすると、ぐったりと項垂れた豚女がノソノソと部屋に入ってきた。それを薄目で見ていた妻の唇がヒクヒクと震え始めた。
 おそらく妻は、再び私がさっきのタクシードライバーを呼び戻したとでも思っていたのだろうが、しかし、そこに現れたのはスリップ一枚の薄汚いおばさんだった。
 妻は薄眼を開けたまま驚愕していた。そんな妻を横目でチラチラ見ながら、その醜い女をベッドの上に座らせると、驚いた妻が、一瞬「あなた」と言ったが、敢えて私は聞こえないふりをした。
 戸惑う豚女をベッドに寝転がせた。豚足のような太い脚を強引に開き、わさわさと陰毛が轟く股間に顔を近づけながら、改めてもう一度妻を横目で見た。
 妻は布団で顔を半分隠しながら、愕然と私を見ていた。私はそんな妻の目を見つめながら、酷い匂いがモワモワと立ち上る陰部に指を這わせた。そのドス黒く濡れ輝いた臭肉を、指でぐちゃぐちゃと音立てながら、挑戦的な目で妻を見据えてやった。
 いきなりマンコを弄られた豚女は、「んんん……」と唸りながらドラム缶のような腰を捻った。そして恐る恐る私を見ながら「奥さんが……」と小声で言った。

「大丈夫だ。妻はぐっすり寝てるから気がつかないよ……」

 そう言いながらムチムチの太ももの間に顔を埋めると、そのぐにゃぐにゃの臭肉に舌をヌルヌルと回転させた。陰毛越しに妻を見つめながら不敵にニヤリと微笑んでやると、妻は私の意図するところを把握したのか、カッと見開いていた瞼をソッと閉じ、再び薄目に戻ったのだった。

ウツボ143

 他人女の陰部を舐めている所を最愛の妻に見られていた。そう思っただけで全身の産毛は逆立ち、今までにない興奮に襲われた。
 それは、いつも私は見る側の人間であり、これを見ている側の人間の気持ちが痛いほどにわかるからだった。
 今、これを見せつけられている妻の脳は混乱しているはずだった。怒りと嫉妬と恐怖が入り乱れ、この醜い女のアソコを舐めまくっている私に対して吐き気すら感じているはずだった。
 しかしそれは今だけだった。今にそれらは脳の中でジクジクと化膿し、変態的な興奮へと変化していくのだ。
 不思議な事に、その興奮は相手が醜ければ醜いほどに昂まるものだった。仮にその相手が絶世の美女だったとしたら、そこには嫉妬しか残らない。その嫉妬はいずれ怒りへと変化し、妻は性的興奮どころか絶望と悲しみで心を塞ぎ込んでしまう事であろう。
 私自身そうだった。
 私は、妻の相手が醜男でなければ興奮を得られなかった。薄汚い助平親父や社会不適合なオタク青年、加齢臭漂うサラリーマンやアル中のホームレスといった、いわゆるダメ人間に犯されながら悶える妻に私は欲情を感じるのだ。しかし、逆にそれが、手慣れたホストやジャニーズ系の美少年だとしたら、妻は体だけではなく心までも奪われてしまうのではないだろうかという焦りばかりが先立ち、性的興奮どころの騒ぎではなくなってしまうだろう。
 そういった意味でも、この豚女はこのプレイに最適な玩具と言えた。さすがに、これほどまでの醜女は嫉妬の対象にはならないからだ。
 が、しかし、それにしてもこの豚女は酷かった。グニョグニョの陰部の表面にはパルメザンチーズのような強烈な匂いが漂い、そのウツボカズラのような穴の奥からは、魚の腐ったような匂いがムンムンと漂ってきた。
 私はその異様な匂いに、何度も何度も吐きそうになった。それでも私は、一刻も早く妻を興奮させようと、必死に穴の中を舌で掻き回し、その悪性腫瘍のような巨大なクリトリスを人差し指で転がしまくっていた。
 そうしながらも、吹き出物だらけの醜い尻の端からソッと妻を見ていた。妻は薄目で私を見つめながら、眉間にくっきりと皺を寄せていた。その厳しい皺は一向に緩和する気配はなく、それどころかヒクヒクと痙攣させては、発狂寸前の日本猿の眉間のようになっていた。
 怒りと憎しみがくっきりと浮かび上がる眉間を見つめながら、やはり正常人な妻には、この醜くも卑猥な交わりを性的興奮に変化させるだけのイマジネーションはなかったのかと落胆した。あれほど私に調教されていながらも、たかだかこの状況を性的興奮に変えられないような妻は、所詮は正常人なのだと残念に思った。
 そう思うと同時に、私の心にモヤモヤと暗雲が立ち込めた。こんな正常人を、果たしてあの異常者だらけのサウナに連れて行って大丈夫なのだろうかという不安に駆られたのだ。
 しかし、もはやそんな不安に駆られている暇はなかった。時間がなかった。一刻も早くこの軟弱な正常者を狂った異常者に変えなければ間に合わないのだ。
 私は豚女の股からガバッと身を起こした。唇に付着したギトギトの臭汁をワイルドに手の甲で拭いながら、ハァハァとバウンドしている豚女の三段腹を冷血に見下ろした。「入れてやろう……」と低く呟きながら豚女の両足を両手で持ち上げると、妻が隣にいるというこの状況に欲情しているのか、豚女は赤く爛れた膣をヒクヒクさせながら「入れてください……」と悲願したのだった。

(やはりこいつは真の異常者だ)

 そう思いながら、大きく開いた醜い股間に向かって、思い切り腰を打ち付けた。勃起した私の肉棒は、何の障害もなくヌルッと滑り込み、不気味なウツボカズラに根元まで飲み込まれた。しかしその穴は、私の唾液と愛液をたっぷりと含みながら弛緩しており、まるでヘドロの中に挿入したかのように味気のないものだった。

ウツボ144

 それでも私は必死になって腰を振った。弛緩したガバガバの穴にコリコリの肉棒が激しくピストンし、まるで卵を溶いているのような音が部屋中に響いていた。
 ガバガバではあったが、豚女はそれなりに感じているようだった。全身の贅肉をユッサユッサと揺らしながら、まるでトドの出産のように「ああ、ああ」と不気味に喘いでいた。
 そんな豚女の横で妻は布団に包まっていた。いつしか妻の眉間に深く彫り込まれていた皺は緩んでいた。恐らく、その生々しい性交をまともに見せつけられたことにより、今まで彷彿していた怒りが悲しみへと変化したのであろう、今までキッと吊り上がっていた眉も、いつしか八の字に垂れ下がっていた。
 そんな妻の変化をチャンスだと思った私は、天井を見上げながら不気味に喘いでいた豚女の体を素早く裏返しにした。ゴロリとひっくり返った肉の塊を両手で持ち上げようとすると、豚女は自らその巨大な尻をヌッと突き出した。

ウツボ145

 それは凄まじい光景だった。ムチムチの肉の谷間からは痛々しいイボ痔が飛び出し、そこから滲み出た黄色い膿が、ベロリと捲れた割れ目にドロドロと垂れていた。あの強烈な匂いはこれが原因だったのかと思うと、突然激しい吐き気に襲われたが、しかし、目的がある私には、今ここで敵前逃亡するわけにはいかなかった。
 肉厚な尻の谷間を掻き分け、ぽっかりと口を開いた赤穴に肉棒を滑り込ませた。腰を振ると巨大な尻肉は水風船のように波を打った。最初のうちはパンパンっと小気味好い音を鳴らしていた尻肉だったが、しかし私の腰の動きが速くなるにつれ、肉波の反動は大きくなり、いつしかそれは、パコン、パコン、っと重圧な音に変わっていた。
 四つん這いの豚女は、まさに豚そのものだった。私の腰の動きに合わせて、ハァン、ハァン、と喘いでいるその声も、ブヒ、ブヒ、と鳴いているようにしか聞こえなかった。
 
ウツボ146

 腰を振りながらソッと妻を見ると、妻のその表情は、もはや完全に落ちてしまっていた。それは悲しみの淵から奈落の底へと突き落とされた絶望の表情であり、私の経験上、この特殊な絶望の次に異常な性的興奮が訪れるはずだった。
 このまま一気に勝負をつけてしまおうと、私は四つん這いになる豚女の、そのタプタプとした三段腹を両手でがっしりと抱きかかえた。そして結合したまま、ジャーマンスープレックスをかけるように豚女の体をおもいきり持ち上げ、そのまま勢いよく後ろにひっくり返った。
 ブリッヂ状態の私の腹の上に、丸々と肥えた豚女の背中が伸し掛かり、肉付きの良い肩が私の顔面を押し潰した。その肩肉は、中華街の露店で売られている蒸し豚の塊のように弾力性があり、思わず私は、そのままそれをガブリと食い千切りたい衝動に駆られた。
 豚女の右肩からヌッと顔を突き出すと、照明に照らされた豚女の垂れ乳と三段腹と剛毛な陰毛が目の前に現れた。張りがなくブヨブヨとしたそれは、もはや女体というよりも、ひっくり返ったガマガエルの裏側のようであり、醜さこの上なかった。
 そんな私の両足はM字に開いていた。豚女の両足もM字に開いていた。その状態でペニスはズッポリとハマっていた。所謂それは、四十八手でいうところの『撞木反り』という体位だった。

ウツボ147

 そのまま腰を振っていると、大開放された結合部分からは、クチャ、クチャ、と粘った音が鮮明に聞こえてきた。
 そんな結合部分は、狸寝入りをしている妻の顔のすぐ横にあった。当然、その部分は妻から丸見えであり、その粘った音どころか、卑猥な匂いまでも漂うはずの距離だった。
 その部分を妻に凝視されている事を意識しながら、私は腰を動かした。ガンガンと激しく突いたり、根元まで押し込んだままグリグリと掻き回したり、時には、亀頭だけを短くピストンしては、カポ、カポ、と奇妙な音を鳴らしたりした。
 そうやって私は必死にペニスをピストンさせ、その悲惨な部分を妻に見せつけてやった。
 それを続けながら豚女の肩越しに妻の顔をソッと覗くと、妻のその表情は明らかに変化していた。両目をカッと見開きながら、その悲惨な結合部分を見つめるその目は、まるで挑発された闘牛のように血走っていたのだった。

(つづく)

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