吐泥(へろど)26
2013/06/13 Thu 00:01
妻が肛門を舐め始めた瞬間、今まで胸を締め付けていたその純粋な切なさは、たちまちドロドロとしたヘドロと化した。
妻のそれは、明らかに自分の意思によるものだった。妻は誰に命令されることもなく、自らその人間の体で最も不浄な肛門を舐め始めたのだ。
まして相手は、見ず知らずのタクシードライバーだった。しかも、老猿のような顔をした薄汚い中年親父であり、決してイケメンの若い男ではなかった。
そんな中年親父のそこは、きっと凄まじく汚れているはずだった。ウンチの臭いがツーンっと漂っては、トイレットペーパーのカスなどが尻毛にぶら下がっているに違いなかった。
何より、長時間座りっぱなしのタクシードライバーである彼のそこには、ザクロのようなイボ痔が痛々しく剥き出されている可能性もあり、そんな男の劣悪な肛門を、妻は自らの意思で舐めているのだ。
再び激しいショックに襲われた。妻は、もはやここまで堕ちてしまったのかと思うと、畏怖する反面、身震いするほどの性的興奮を覚えた。
肛門を舐められる運転手は、「あっ」、「うっ」と唸り声をあげながら、まるで殺虫剤を吹きかけられたハエのように手足を蠢かせていた。
暫くすると、妻の顔が尻の谷間からスーッと這い上がってきた。乱れたワンピースからは真っ白な巨乳が溢れ、自分で自分の乳首をコリコリと摘んでいた。
そのまま妻は運転手の膝の上に座ってペニスをシゴき始めた。そして男の顔をソッと覗き込むと、その不浄な唾液でテラテラと輝く唇で何かを呟いたのだった。
妻が運転手に何といったのか聞こえなかった。しかしその後、突然妻が助手席シートに両肘を付き、運転席で寝転がっている男に向かって大きく尻を突き出した所を見ると、妻が運転手に言ったその言葉は、「入れて」だと予想できた。
真っ白な尻が薄暗い車内に浮かんでいた。その中心でベロリと捲れるワレメには、まるでヨーグルトのような白濁の汁がぐちゃぐちゃに付着し、いかにそこを乱暴に指で掻き回されていたかを物語っていた。
そんな卑猥な尻を見せつけられた運転手は、赤い旗に挑発された闘牛の如く鼻息を荒くしながら起き上がると、妻の二つの尻肉を両手でぐにゃりと鷲掴みにした。そしてそこをこれでもかというくらいに押し開くと、大きく突き出した舌でワレメを無茶苦茶に舐めまくった。
運転手はそこをダラダラと舐めながら、妻の丸い尻肉を手の平で叩いていた。その張りの良さと弾力性を楽しむかのようにして、そこを何度もパンパンと叩きまくっていた。
その乾いた音は車外にまで響いてきた。息を殺しながらその音に耳を傾けていると、ふとその音に混じって、「早く入れてください!」と叫ぶ妻の声が聞こえてきたのだった。
それを耳にした瞬間、ズシンっと重たいショックが脳を襲った。
旦那である私が自分で言うのもなんだが、妻は近所でも評判の美人だった。スタイルも良く、性格も優しく、そして何よりも独特な色気を持っていた。
会社の同僚たちは、私の妻の事を『理想の奥さん』だと言った。上司の高橋部長からも、「キミの奥さんは美人だから、不倫されないように気をつけろよ」と言われていた。そのくらい私の妻は美しかった。男なら誰もが抱きたいと思うくらい、妻は魅力的だったのだ。
なのに今、そんな妻は、あの薄汚い中年男に尻を振りながら肉棒を求めていた。しかも妻は、「入れてください」と敬語で乞うていた。今の妻は、そこまで下卑てまでこの男とセックスがしたいのだろうかと思うと、ズシンっと重たいショックが幾度も襲い掛かり、私の脳を滅茶苦茶に破壊した。
ガクンっと膝から崩れ落ちた私は、アスファルトに両膝を付きながら、その残酷な車内を覗いていた。『新潟タクシー』と書かれた運転席のドアに亀頭を押し付け、そこに発情期の犬のようにコキコキと腰を振りながら、次なる展開に息を飲んでいた。
しばらくすると、妻の尻に顔を埋めていた運転手が顔を上げた。テラテラに濡れ輝く唇を手の甲で拭いながらゆっくりと起き上がると、猫のようにそり曲がった妻の背中を見下ろした。
運転手は深い溜息をつきながら尻肉の谷間を大きく広げた。そしてその濡れた中心部にペニスを突きつけると、腰を艶かしく動かしながら小陰唇に亀頭をヌルヌルと擦り付け、「本当にナマで入れてもいいんですね」と、妻に念を押した。
すかさず、「早く入れてください」という、切羽詰まった妻の声が聞こえてきた。すると運転手は突然ペニスの根元を握りしめた。まるで焦らすかのようにペニスを『の』の字に回しながら、濡れた穴の表面を亀頭でグチャグチャと掻き回し始めた。
「中で出しちゃってもいいんですか?」
そう声を震わせながら、運転手はもう片方の手でクリトリスを弄り始めた。妻は、両手で髪を掻き毟りながら「ああああああっ」と叫んだ。そして、「中で出してください! だから早く! 早く入れてください!」と、必死に叫びながら、自らペニスを挿入しようとそこに尻を押し付けた。
その瞬間、真っ赤な亀頭が濡れた穴の中にヌルッと滑り込んだ。すかさず妻が「あん!」と叫びながら腰をしならせると、同時に運転手が「はっ」とスタッカートな声で唸った。
そのまま一気にズボズボと始まるものだと思っていた。肉棒を根元まで押し込まれ、ガンガンと突かれまくるものだと思っていたが、しかし、ペニスを握っていた運転手の拳が邪魔をして、それ以上深くは挿入されなかった。
すかさず妻が、「もっと奥まで入れてください!」と声を枯らしながら叫び、更に尻をそこに押し付けたが、しかし運転手はペニスを握るその手を離そうとはしなかった。
それでも妻は強引に腰を動かした。子犬のように、フン、フン、と鼻を鳴らしながら必死に腰を振っていたが、しかしその穴には、亀頭だけしかヌポヌポとピストンしていなかった。
そんな無残な結合部分を覗いていた私は、ここまで焦らす必要があるのか? と、そう不審に思いながら運転手の顔を見た。
運転手は、まるで梅干しを頬張っているかのように顔を顰めていた。下唇をギュッと噛み、その目玉は天井の一点をジッと見つめていた。
それは明らかに限界の表情だった。旦那の前で他人妻の陰部を弄り、その陰部を舐めまくり、そして濃厚なフェラをされた挙句、調子に乗って指マンまでしてしまったために、この運転手は、肝心なセックスまで持ち堪えられなかったのだ。
妻が尻をコキコキコキと振ると、四つん這いになった巨乳がユサユサユサと揺れ、穴に亀頭がヌポヌポヌポとピストンした。そんなリズムに合わせながら、運転手も「んっ、んっ、んっ」と苦しそうに唸っていたが、しかし、遂に我慢できなくなった妻は後ろに手を伸ばし、ペニスを握っていた運転手の腕を引っ張るという強硬手段に出た。
男の指から離れたペニスは、その反動でビンッと微動していた。すかさず妻は、その突起物に向かって思い切り尻を押し付けた。それは何の障害もなく、根元までツルンっと飲み込まれた。
途端に妻が「はぁんっ!」と叫びながら天井を見上げた。ガバッと振り乱れた髪は歌舞伎の鏡獅子のように激しく、いかに妻がそれを求めていたのかが見て取れた。
同時に運転手も「あっ!」と声をあげた。その根元までズッポリと突き刺さった結合部分を愕然と見つめながら、まるで瞬間凍結されたかのように固まっていた。
一呼吸おいて、妻が猛然と腰を振り始めた。「あああああああああああああああ」と淫らな声をあげながら、まるでレゲェダンサーのように、器用に腰だけをコキコキと動かしていた。
新幹線の中から散々私に焦らされていた妻にとって、この肉棒は待ちに待った御褒美だった。新潟に着いてからというもの、入れて欲しくて堪らなかった肉の塊だった。そんな妻は、左手で自分の乳肉を鷲掴みにし、右手でクリトリスを弄っていた。
そうしながら腰を振りまくっている妻は、まさに獲物を得た飢えた獣のように乱れ狂っていた。しかし、運転手は違った。彼のその表情には喜びはなく、ただただひたすら『苦』の表情が浮かんでいた。
案の定、その後すぐに運転手は腰を引いた。その穴の中で、わずか三擦りしただけで、早々とペニスを抜いてしまった。
運転手は、ヌポッと抜けたペニスを慌てて握り締めると、そこに塗り込まれた妻の汁を潤滑油にしながら、それをピチャピチャと上下にシゴき出した。
すかさず妻が、もっともっと、と言わんばかりに尻を振り始めた。名前も知らない他人男の肉棒を乞う妻のその姿は、まさに貪欲な牝豚だった。
そんな妻の惨めな姿を、私は嫌悪と興奮で顔を歪めながら愕然と見ていた。すると突然運転手が、「はっ!」とスタッカートな息を吐いた。そして「おおおおおおおおおお」と唸りながら体を硬直させると、真っ赤な亀頭の先から、真っ白な汁がビュビュビュッと噴射した。
噴き出した精液は妻の性器にビタビタと飛び散った。運転手は、慌ててペニスを挿入しようとそれを突き出したが、しかし、亀頭が割れ目にパクッと挟まれると、そのあまりの気持ち良さからか、そのままペニスをシゴき始め、そこに全てを出し尽くしてしまったのだった。
ベロリと捲れた妻の赤い割れ目に、他人男の真っ白な精液がドロドロと滴っていた。それが陰毛を伝って助手席のシートの上にポタポタと垂れていた。
それはある意味、中出しされるよりも卑猥で残酷だった。他人の精液を妻の陰部にぶっかけられると言うのは、その瞬間を見ることができる分、内密に行われる中出しよりも精神的苦痛は激しかった。
そんな妻の無残な性器を見つめながら、寝取られマゾヒストな私は、怒りと嫉妬と興奮に胸を掻き毟られていた。
運転手は、「はぁぁぁぁぁぁ……」と長い息を吐きながら、ワレメにペニスをハメたまま精液を全て出し尽くした。
すると、ペニスをシゴいていた男の手の動きが止まるなり、それまで尻を突き出したまま身動きしなかった妻が、いきなりクルリとこちらに向いた。
男はハァハァと肩で息をしながら妻を見下ろしていた。妻は四つん這いのまま男の下半身に顔を近づけると、ソッとアゴを突き出しながら唇を丸く開いた。
妻は、その愛液と精液でドロドロに汚れたペニスを口に含むと、そのままネトネトとペニスをしゃぶり、その表面に付着する不浄な汁を妖艶に味わった。そしてペニスの根元をキュッと摘むと、その指をゆっくりと下ろしながら尿道の残液を口内に絞り出したのだった。
チュポッと吸引しながらペニスを抜いた妻は、不浄な汁を口内に溜めたまままソッと顔を上げ、窓から覗いていた私を見た。
そんな妻の顔は欲求不満の熱で火照っていた。待ちに待っていた肉棒が、わずか三擦りで抜かれてしまったため、妻の欲情は更に昂まっているようだった。
妻は、恨めしそうに私を見つめながらゆっくりと舌を突き出した。その舌には、見ず知らずの男の精液が白く泡立ち、ヘドロのようにドロドロしていた。
それは、明らかに私に対する挑発行為だった。私の異常性癖を知り尽くしていた妻は、わざとそれを私に見せつける事により、見事私を絶望と欲情の谷底に突き落としたのだ。
そんな妻の淫らな舌を見つめながら狂ったようにペニスをシゴいた。 (そんなに他人男たちとヤリたいなら、今からたっぷりとヤらせてやるよ……)と呟きながら、私は運転席のドアに書かれた『新潟タクシー』の社名にその惨めな精液をぶっかけてやったのだった。
(つづく)
《←目次》《27話へ→》
妻のそれは、明らかに自分の意思によるものだった。妻は誰に命令されることもなく、自らその人間の体で最も不浄な肛門を舐め始めたのだ。
まして相手は、見ず知らずのタクシードライバーだった。しかも、老猿のような顔をした薄汚い中年親父であり、決してイケメンの若い男ではなかった。
そんな中年親父のそこは、きっと凄まじく汚れているはずだった。ウンチの臭いがツーンっと漂っては、トイレットペーパーのカスなどが尻毛にぶら下がっているに違いなかった。
何より、長時間座りっぱなしのタクシードライバーである彼のそこには、ザクロのようなイボ痔が痛々しく剥き出されている可能性もあり、そんな男の劣悪な肛門を、妻は自らの意思で舐めているのだ。
再び激しいショックに襲われた。妻は、もはやここまで堕ちてしまったのかと思うと、畏怖する反面、身震いするほどの性的興奮を覚えた。
肛門を舐められる運転手は、「あっ」、「うっ」と唸り声をあげながら、まるで殺虫剤を吹きかけられたハエのように手足を蠢かせていた。
暫くすると、妻の顔が尻の谷間からスーッと這い上がってきた。乱れたワンピースからは真っ白な巨乳が溢れ、自分で自分の乳首をコリコリと摘んでいた。
そのまま妻は運転手の膝の上に座ってペニスをシゴき始めた。そして男の顔をソッと覗き込むと、その不浄な唾液でテラテラと輝く唇で何かを呟いたのだった。
妻が運転手に何といったのか聞こえなかった。しかしその後、突然妻が助手席シートに両肘を付き、運転席で寝転がっている男に向かって大きく尻を突き出した所を見ると、妻が運転手に言ったその言葉は、「入れて」だと予想できた。
真っ白な尻が薄暗い車内に浮かんでいた。その中心でベロリと捲れるワレメには、まるでヨーグルトのような白濁の汁がぐちゃぐちゃに付着し、いかにそこを乱暴に指で掻き回されていたかを物語っていた。
そんな卑猥な尻を見せつけられた運転手は、赤い旗に挑発された闘牛の如く鼻息を荒くしながら起き上がると、妻の二つの尻肉を両手でぐにゃりと鷲掴みにした。そしてそこをこれでもかというくらいに押し開くと、大きく突き出した舌でワレメを無茶苦茶に舐めまくった。
運転手はそこをダラダラと舐めながら、妻の丸い尻肉を手の平で叩いていた。その張りの良さと弾力性を楽しむかのようにして、そこを何度もパンパンと叩きまくっていた。
その乾いた音は車外にまで響いてきた。息を殺しながらその音に耳を傾けていると、ふとその音に混じって、「早く入れてください!」と叫ぶ妻の声が聞こえてきたのだった。
それを耳にした瞬間、ズシンっと重たいショックが脳を襲った。
旦那である私が自分で言うのもなんだが、妻は近所でも評判の美人だった。スタイルも良く、性格も優しく、そして何よりも独特な色気を持っていた。
会社の同僚たちは、私の妻の事を『理想の奥さん』だと言った。上司の高橋部長からも、「キミの奥さんは美人だから、不倫されないように気をつけろよ」と言われていた。そのくらい私の妻は美しかった。男なら誰もが抱きたいと思うくらい、妻は魅力的だったのだ。
なのに今、そんな妻は、あの薄汚い中年男に尻を振りながら肉棒を求めていた。しかも妻は、「入れてください」と敬語で乞うていた。今の妻は、そこまで下卑てまでこの男とセックスがしたいのだろうかと思うと、ズシンっと重たいショックが幾度も襲い掛かり、私の脳を滅茶苦茶に破壊した。
ガクンっと膝から崩れ落ちた私は、アスファルトに両膝を付きながら、その残酷な車内を覗いていた。『新潟タクシー』と書かれた運転席のドアに亀頭を押し付け、そこに発情期の犬のようにコキコキと腰を振りながら、次なる展開に息を飲んでいた。
しばらくすると、妻の尻に顔を埋めていた運転手が顔を上げた。テラテラに濡れ輝く唇を手の甲で拭いながらゆっくりと起き上がると、猫のようにそり曲がった妻の背中を見下ろした。
運転手は深い溜息をつきながら尻肉の谷間を大きく広げた。そしてその濡れた中心部にペニスを突きつけると、腰を艶かしく動かしながら小陰唇に亀頭をヌルヌルと擦り付け、「本当にナマで入れてもいいんですね」と、妻に念を押した。
すかさず、「早く入れてください」という、切羽詰まった妻の声が聞こえてきた。すると運転手は突然ペニスの根元を握りしめた。まるで焦らすかのようにペニスを『の』の字に回しながら、濡れた穴の表面を亀頭でグチャグチャと掻き回し始めた。
「中で出しちゃってもいいんですか?」
そう声を震わせながら、運転手はもう片方の手でクリトリスを弄り始めた。妻は、両手で髪を掻き毟りながら「ああああああっ」と叫んだ。そして、「中で出してください! だから早く! 早く入れてください!」と、必死に叫びながら、自らペニスを挿入しようとそこに尻を押し付けた。
その瞬間、真っ赤な亀頭が濡れた穴の中にヌルッと滑り込んだ。すかさず妻が「あん!」と叫びながら腰をしならせると、同時に運転手が「はっ」とスタッカートな声で唸った。
そのまま一気にズボズボと始まるものだと思っていた。肉棒を根元まで押し込まれ、ガンガンと突かれまくるものだと思っていたが、しかし、ペニスを握っていた運転手の拳が邪魔をして、それ以上深くは挿入されなかった。
すかさず妻が、「もっと奥まで入れてください!」と声を枯らしながら叫び、更に尻をそこに押し付けたが、しかし運転手はペニスを握るその手を離そうとはしなかった。
それでも妻は強引に腰を動かした。子犬のように、フン、フン、と鼻を鳴らしながら必死に腰を振っていたが、しかしその穴には、亀頭だけしかヌポヌポとピストンしていなかった。
そんな無残な結合部分を覗いていた私は、ここまで焦らす必要があるのか? と、そう不審に思いながら運転手の顔を見た。
運転手は、まるで梅干しを頬張っているかのように顔を顰めていた。下唇をギュッと噛み、その目玉は天井の一点をジッと見つめていた。
それは明らかに限界の表情だった。旦那の前で他人妻の陰部を弄り、その陰部を舐めまくり、そして濃厚なフェラをされた挙句、調子に乗って指マンまでしてしまったために、この運転手は、肝心なセックスまで持ち堪えられなかったのだ。
妻が尻をコキコキコキと振ると、四つん這いになった巨乳がユサユサユサと揺れ、穴に亀頭がヌポヌポヌポとピストンした。そんなリズムに合わせながら、運転手も「んっ、んっ、んっ」と苦しそうに唸っていたが、しかし、遂に我慢できなくなった妻は後ろに手を伸ばし、ペニスを握っていた運転手の腕を引っ張るという強硬手段に出た。
男の指から離れたペニスは、その反動でビンッと微動していた。すかさず妻は、その突起物に向かって思い切り尻を押し付けた。それは何の障害もなく、根元までツルンっと飲み込まれた。
途端に妻が「はぁんっ!」と叫びながら天井を見上げた。ガバッと振り乱れた髪は歌舞伎の鏡獅子のように激しく、いかに妻がそれを求めていたのかが見て取れた。
同時に運転手も「あっ!」と声をあげた。その根元までズッポリと突き刺さった結合部分を愕然と見つめながら、まるで瞬間凍結されたかのように固まっていた。
一呼吸おいて、妻が猛然と腰を振り始めた。「あああああああああああああああ」と淫らな声をあげながら、まるでレゲェダンサーのように、器用に腰だけをコキコキと動かしていた。
新幹線の中から散々私に焦らされていた妻にとって、この肉棒は待ちに待った御褒美だった。新潟に着いてからというもの、入れて欲しくて堪らなかった肉の塊だった。そんな妻は、左手で自分の乳肉を鷲掴みにし、右手でクリトリスを弄っていた。
そうしながら腰を振りまくっている妻は、まさに獲物を得た飢えた獣のように乱れ狂っていた。しかし、運転手は違った。彼のその表情には喜びはなく、ただただひたすら『苦』の表情が浮かんでいた。
案の定、その後すぐに運転手は腰を引いた。その穴の中で、わずか三擦りしただけで、早々とペニスを抜いてしまった。
運転手は、ヌポッと抜けたペニスを慌てて握り締めると、そこに塗り込まれた妻の汁を潤滑油にしながら、それをピチャピチャと上下にシゴき出した。
すかさず妻が、もっともっと、と言わんばかりに尻を振り始めた。名前も知らない他人男の肉棒を乞う妻のその姿は、まさに貪欲な牝豚だった。
そんな妻の惨めな姿を、私は嫌悪と興奮で顔を歪めながら愕然と見ていた。すると突然運転手が、「はっ!」とスタッカートな息を吐いた。そして「おおおおおおおおおお」と唸りながら体を硬直させると、真っ赤な亀頭の先から、真っ白な汁がビュビュビュッと噴射した。
噴き出した精液は妻の性器にビタビタと飛び散った。運転手は、慌ててペニスを挿入しようとそれを突き出したが、しかし、亀頭が割れ目にパクッと挟まれると、そのあまりの気持ち良さからか、そのままペニスをシゴき始め、そこに全てを出し尽くしてしまったのだった。
ベロリと捲れた妻の赤い割れ目に、他人男の真っ白な精液がドロドロと滴っていた。それが陰毛を伝って助手席のシートの上にポタポタと垂れていた。
それはある意味、中出しされるよりも卑猥で残酷だった。他人の精液を妻の陰部にぶっかけられると言うのは、その瞬間を見ることができる分、内密に行われる中出しよりも精神的苦痛は激しかった。
そんな妻の無残な性器を見つめながら、寝取られマゾヒストな私は、怒りと嫉妬と興奮に胸を掻き毟られていた。
運転手は、「はぁぁぁぁぁぁ……」と長い息を吐きながら、ワレメにペニスをハメたまま精液を全て出し尽くした。
すると、ペニスをシゴいていた男の手の動きが止まるなり、それまで尻を突き出したまま身動きしなかった妻が、いきなりクルリとこちらに向いた。
男はハァハァと肩で息をしながら妻を見下ろしていた。妻は四つん這いのまま男の下半身に顔を近づけると、ソッとアゴを突き出しながら唇を丸く開いた。
妻は、その愛液と精液でドロドロに汚れたペニスを口に含むと、そのままネトネトとペニスをしゃぶり、その表面に付着する不浄な汁を妖艶に味わった。そしてペニスの根元をキュッと摘むと、その指をゆっくりと下ろしながら尿道の残液を口内に絞り出したのだった。
チュポッと吸引しながらペニスを抜いた妻は、不浄な汁を口内に溜めたまままソッと顔を上げ、窓から覗いていた私を見た。
そんな妻の顔は欲求不満の熱で火照っていた。待ちに待っていた肉棒が、わずか三擦りで抜かれてしまったため、妻の欲情は更に昂まっているようだった。
妻は、恨めしそうに私を見つめながらゆっくりと舌を突き出した。その舌には、見ず知らずの男の精液が白く泡立ち、ヘドロのようにドロドロしていた。
それは、明らかに私に対する挑発行為だった。私の異常性癖を知り尽くしていた妻は、わざとそれを私に見せつける事により、見事私を絶望と欲情の谷底に突き落としたのだ。
そんな妻の淫らな舌を見つめながら狂ったようにペニスをシゴいた。 (そんなに他人男たちとヤリたいなら、今からたっぷりとヤらせてやるよ……)と呟きながら、私は運転席のドアに書かれた『新潟タクシー』の社名にその惨めな精液をぶっかけてやったのだった。
(つづく)
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