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吐泥(へろど)23

2013/06/13 Thu 00:01

 シーサイドラインと呼ばれる国道を延々と進んでいた。窓の外にはひたすら海が続き、既に日が暮れた日本海は漆黒の闇と化していた。
 妻は助手席に座っていた。まるで護送される囚人のようにぐったりと項垂れている。
 私は後部座席から、「股を開きなさい……」と耳元に囁いた。しばらく黙ったまま項垂れていた妻だったが、しかし私が何度もそう囁きながらワンピースの肩をずらし、真っ白な乳肉をそこにタポンっと溢れさせると、やっと観念したのか、妻は股をゆっくりと開き始めた。
 後部座席から手を伸ばし、曝け出された柔肉をタプタプと揺らした。妻は「いや……」と小さく呟きながら、私のその手の動きを止めようとした。すかさず私は、指先で乳首を転がした。そして、「ほら、いつもみたいに自分でコリコリとやってごらんよ……」と囁きながら妻の手を柔肉の上にソッと乗せた。
 すると妻は、更に「いや……」と呟きながらも、その指を恐る恐る乳首に伸ばした。そしてその硬くなった乳首をコリコリと転がしながら、自らの意思でもう片方の手をパンティーの中に滑り込ませ、そこでも指をクネクネと動かし始めたのだった。

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 んふっ……んふっ……んふっ……。
 そんな妻の鼻息が、静まり返った車内に響いていた。後部座席から運転手の横顔をソッと覗き込み、「どうです……凄い変態でしょ……」と笑うと、運転手は横目でチラッと妻を見ながら、「はぁ……」と小さく頷いた。
 そんな運転手は、明らかに怯えていた。当然、こんな客は初めてだろうし、恐らく、今までに他人女のリアルなオナニーなど一度も見た事はないはずだった。だからこの男は怯え、そして狼狽えているのだろうが、しかし、精神的にそうであっても肉体的には違うようだった。それは、彼のその痛々しいほどに膨らんでいる股間を見れば一目瞭然だった。

「この女はね、見られることが嬉しいんですよ。自分の恥ずかしい姿を他人に見られることにね、喜びを感じる変態なんですよ。だから見てやって下さいよ……私の妻の気分を、確実に良くさせてやって下さいよ……」

 私はそう言いながら、助手席と運転席の隙間に刺さっていた、『お客様を確実に気分良くさせるための接客術』を抜き取り、それを運転手にチラチラと見せながら笑った。

 暫くすると長いトンネルに突入した。入り口の壁には、『出口まで約8分』という看板が表示されていた。今までも度々トンネルに出くわしたが、しかし、どれも一瞬で脱出してしまうほどの短いものばかりだった。
 私は、この長い闇に乗じることにした。車内が薄暗ければ、妻もこの男ももっと大胆になれると思ったのだ。
 さっそく助手席に両手を伸ばし、ワンピースの胸元を大きく開かせた。まるでダムの決壊のように巨大な乳肉が溢れ出し、解放された二つの柔肉がタプタプと交互に揺れた。
 その乳肉を背後からムニムニと揉みしだきながら、妻の耳元に「パンツを脱ぎなさい」と囁いた。トンネルの闇がそうさせているのか、妻はまるで催眠術にかけられたかのように素直に従い、それを足首までスルスルと下ろした。

「シートに両足を乗せて、股をM字に開くんだ……」

 私はそう囁きながら二つの乳首を両指でコリコリと転がした。すると妻がゆっくりと顔を上げ、そっと私の耳元に唇を近づけた。

「ローター……頂戴……」

 妻の甘い囁き声と生暖かい息が私の脳をくすぐった。この状況でそれを求める妻の変態性に強烈な興奮を覚えた私は、脳をクラクラさせながら妻の唇の中に舌を押し込んだ。
 激しく絡み合う互いの舌が、ベプ……ペプ……と音を立てた。そのまま乳首を思い切り摘むと、妻は私の口内で「ング……ング……」と唸り声をあげた。そうしながら横目で運転手を見ると、運転手はそっと前屈みになりながら妻の股を覗き込んでいた。ふと見ると、いつの間にか妻は股をM字に開いていた。
 それを見た私は、バンジージャンプを跳んだ瞬間のような衝撃を受けた。こっそり陰部を男に見せつけていた妻に激しい嫉妬を感じ、そして、どさくさに紛れて、他人の妻の陰部を覗き込んでいるその男の卑しい根性に、激しい怒りを覚えた。
 自ら『見てくれ』と頼みながらも、しかし、いざ本当に見られると激しい怒りを感じるというのが、寝取られ願望者特有の複雑な精神構造だった。そんな怒りは、次第に焦りへと変わり、それが、嫉妬、悲しみ、怯え、絶望、と変化しながら、最終的に快楽へと昇りつめていくというから、これは、一般人では到底理解できない精神構造だった。
 そんな異常者である私は、嫉妬と怒りで脳をクラクラさせながら妻の唇から乱暴に舌を抜いた。ローターを頂戴とせがむ妻を無視し、いきなりハンドルを握っている運転手の左手首をガッと掴んだ。

「わっ、お客さん! 危ないです!」

 そう慌てる運転手に、「あんた、今、私の妻のオマンコをこっそり見てたでしょ」と聞いた。運転手はそれに答えず、ただひたすらに「危ないですから離して下さい!」と焦っていた。

「こっそり見なくたっていいじゃないですか……こっちは最初から見てやってくれって頼んでるんですから、堂々と見てもらって構わないんですよ……」

「わかりましたから、危ないですからとにかく手を離して下さい!」

「いや、あなたこそ、その手をハンドルから離して下さいよ……」

「……えっ?」

「見るだけじゃなくて……触ってやってくださいよ……」

 そう不敵に笑うと、運転手はそれ以上何も言わず、トンネルの闇をジッと見つめたままゴクリと唾を飲み込んだ。
 一瞬の沈黙が流れた。沈黙の中、ハンドルを握る運転手の左手から力が抜けていくのがわかった。
 私はその手を静かにハンドルから外した。運転手は、何の抵抗もする事なく、黙ってそれに従った。その手を妻の股間へと持って行くと、それまで半開きだった妻の股が大きくM字に開いた。それは、妻自らの意思だった。妻は、まさに早く触ってと言わんばかりに性器を突き出しており、途端に私は激しい嫉妬に襲われたのだった。

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 クチャ……クチャ……クチャ……。そんな卑猥な音が微かに響いていた。
 運転手の指は、戸惑いながらも確実に穴を捕らえていた。トンネルの闇をジッと見つめながらも、そこから溢れる汁に指をヌルヌルと滑らせていた。
 妻は完全無抵抗で陰部を剥き出しながら、まるで高熱で魘されているかのようにハァハァと荒い息を吐いていた。時折、蠢く運転手の指先がクリトリスに触れると、突然赤ちゃんの泣き声のような声を出しては、腰をヒクン、ヒクン、と痙攣させていた。
 そんな二人を後部座席から見ていた私は、今までにない強烈な嫉妬に襲われていた。それは、この時の妻があまりにも積極的すぎたからだった。今までのように、嫌がりながらも行為に及ぶという感じではなく、今は、自らそうして下さいと言わんばかりに大胆なのだ。しかも妻は、異常なほどに感じていた。ローターも使わず、指だけでここまで感じている妻など今までに見たことがないのだ。

(こんな加齢臭漂う汚いオヤジに……どうしてこんなに感じているんだ……)

 そうギリギリと歯軋りをしながら私は嫉妬に燃えていた。こんな状態なら、妻はすんなりこの男のペニスを受け入れるはずだ。路肩に車を止め、運転席に座る男の膝の上に乗れと命令すれば、きっと今の妻なら喜んでそうするはずだと思った。
 そう思っていると、不意に、騎乗位で腰を振っている妻の姿が頭に浮かんだ。そして同時に、妻の尻をペシペシと叩きながら「うぅぅぅぅ」と唸っている運転手の表情までもが鮮明に浮かんできた。

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 ヘドロのような妄想の中では、運転手のペニスが妻の尻の谷間をズボズボとピストンしていた。目を閉じながら喘いでいる妻は、そのコリコリとした肉棒の感触を必死に味わっているようであり、その乱れ方はもはや淫乱そのものだった。
 妄想の中の運転手は、上下に動く妻の大きな胸に顔を埋めながら、「お客さん……イキそうです!」と唸った。妻は、運転手の加齢臭漂う耳元にソッと唇を寄せると、「中で出して……」と囁き、そしてその耳たぶをペロッと舐めた。すかさず運転手が「うっ!」と呻きながら体を硬直させた。妻はその体にしがみつきながら狂ったように腰を振りまくった。そして妻は、射精中の男の唇の中に自ら舌を押し込みながら、自身も快楽の渦に巻かれていったのだった……。

 そんな妄想を一人黙々と繰り広げ、息ができないくらいに嫉妬に胸を締め付けられていた。頭をクラクラさせながらも現実に戻り、ソッと助手席を覗いてみると、いつの間にか、運転手の指はクリトリスから穴へと移動していた。
 ピンクの粘膜を剥き出しにされた穴の中を、テラテラと濡れ輝く二本の指が行ったり来たりと繰り返していた。年季の入った皺だらけの指に、どす黒い小陰唇がヌルヌルと絡みついていた。
 その指の動きは貪欲だった。まるで場末のピンサロで、安サラリーマンが料金分触らなければ損だとばかりにピンサロ嬢の体を触りまくっているような、そんな必死さが感じられた。

(この男……相当溜まっているな……)

 そう思った私は、もはやこの男は私の性奴隷と化したと確信した。さっそく背後から運転手の耳元に顔を寄せ、まるで暗示をかけるような口調で、「チンポを出してください……」と囁いた。「えっ」と一瞬振り向きかけた運転手は、顔を横に向けたまま横目で前を見つめ、「今……ですか?」と声を震わせた。

「今です……そのままズボンを下げて、そのビンビンに勃起しているチンポを妻に見せてやって下さい……」

 運転手は絶句したまま困惑していたが、しかし、暫くすると陰部からヌルリと指を抜き、そのテラテラと輝く指でズボンのベルトを外し始めた。

 ベルトの金具がカチャカチャと鳴るのを、妻はハァハァと胸を上下させながら横目でジッと見ていた。妻のその目は明らかに異常をきたしており、それは欲情している時の私の目と同じだった。
 ベルトを外した運転手は、恐る恐るシートに腰を浮かせながらズボンとトランクスを同時に下ろし始めた。ズボンが太ももの上をスルッと通過すると、痛々しいまでに勃起した肉棒がビンっと跳ね上がった。

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 肉棒には無数の血管が絡まっていた。獰猛な爬虫類のような亀頭からはヘドロのような汁がダラダラと溢れ、それがゴツゴツとした肉棒に垂れてはテラテラと怪しく輝いていた。
 特に巨大というわけではないが、その肉の棒は凄まじいパワーに満ち溢れていた。ちょっとでも触れれば、すぐにでも爆発しそうな一触即発の気を発していた。
 ソッと妻の顔を見ると、妻はムラムラとした目でソレを見つめながら割れ目に指を滑らせていた。そんな妻の耳元に「シコシコしてあげなさい……」と囁いてやると、妻はそれをリアルに想像して欲情したのか、「はぁぁぁぁ……」と大きな息を吐きながら、自分の穴の中を指で掻き回し始めたのだった。

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(つづく)

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