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吐泥(へろど)12

2013/06/13 Thu 00:01

 彼女が自動ドアを出て行くのを見届け、そのまま急いで座席に着いた。ペニスを引きずり出し、その妄想を続けながらシコシコと悶えた。やはり私にはレ◯プよりもセンズリの方がお似合いだった。

 妄想の中で、泥酔女の巨大な尻にガンガンと腰を打ちつけていた。泥酔女はトイレの給水タンクにしがみつきながら獣のように喘ぎ、そのムチムチとした太ももに大量の小便をダラダラと垂らしていた。
 そんな妄想に合わせて手首を動かしていると、早々とイキそうになった。
 私は慌てて肉棒から手を離した。肉棒は、ビクン、ビクン、と激しく脈を打ち、今にも爆発しそうな状態だった。しかし私は、せっかくなら彼女の泥酔姿を盗み見しながらこっそり射精したいと思った。だから私は、それをビクンビクンとさせたまま、彼女が座席に戻ってくるのを待つことにしたのだった。

 必死に射精を堪えながらソッと天井を見上げた。次々に胸に溢れてくる興奮の塊をフーッと吐き出していると、ふと女の座席の荷物棚にあるルイ・ヴィトンのボストンバッグが目に飛び込んできた。
 それを目にした瞬間、新たなる欲望が湧き上がってきた。泥酔女の緩んだ股から顔を出していた下品なパンティーが鮮明に頭に浮かび、私は、(きっと使用済み下着があるはずだ!)と凄まじい興奮に駆られた。
 さっそく私は、ヒクヒクと痙攣している一触即発の肉棒を、まるで爆発物処理班の如く慎重に扱いながらズボンの中に戻した。そして座席に隠れながら首だけをヌッと伸ばした私は、まるで巣穴から顔を出すミーアキャットのように車内を伺った。
 ドア前の座席に座っている中年サラリーマンのハゲた頭部が見えた。寝ているのか雑誌を読んでいるのか、そのハゲ頭はピクリとも動かなかった。もちろん通路には誰もいなかった。ドアのガラスに目を凝らしても、そこに人の気配は感じられなかった。
 いける、と確信した私は、まるでコソ泥のように腰を屈めながら素早く通路を横切った。女の座席から再びミーアキャットのように首を伸ばし、沈黙を続ける車内を慎重に伺いながら、頭上の荷物棚にゆっくりと手を伸ばした。

 思った以上に軽いバッグだった。片手で簡単に棚から下ろすことができた。それを女の座席に置き、急いで金色のジッパーを開けると、いきなり大型のドライヤーが現れた。化粧ポーチ、ヘアースプレー、ヴィダルサスーンのトリートメントと続き、やっとその下に、Tシャツやタオルといった衣類が押し込められていた。
 とりあえず、そのTシャツを鼻に押し付けた。ユニクロのTシャツとは違い、泡のように滑らかな肌触りをしていた。女はそれを寝巻きに使用していたのか、そこにはボディーソープらしき花の香りが染み込んでいた。
 そんなTシャツの脇の下をザラザラと舐めながら、綺麗に折り畳まれたタオルをペロリと捲った。その下にはクルンっと丸められたパンティーが二つ転がっていた。素早くそれを摘み上げ、テラテラと滑るそのサテン生地に鼻を押し付けてみたが、当然ながらそれは未使用であり、そこからは微かな洗濯洗剤の香りしか漂ってこなかった。

(こんなモノは松っちゃんが出演していないダウンタウンDXくらい価値のないモノだ)

 そう呟きながらそれをバッグの中に落とした。
 それはバッグの黒い底をコロコロと転がった。そこは既に底であり、もはやそれ以上の品は見当たらなかった。
 しかし私は余裕だった。なぜなら私は知っていたからだ。旅行中の女は、使用済み下着だけを別に保管する癖があるという事を、私は毎年の社員旅行時の経験により知り得ていたのだ。

 隠しても無駄だ……。そう呟きながら更にバッグの中を漁ると、案の定、バッグの右端のポケットに、ローソンのビニール袋が押し込められていた。それをシャリシャリと引きずり出し、緩い結び目を素早くスルスルと解くと、袋の奥には、クシャクシャに丸まったレース生地の物体がボテッと横たわっていたのだった。

 素早くそれを袋から抜き取り、ひとまずポケットの中に押し込んだ。
 もちろんこれは窃盗罪という立派な犯罪だった。が、しかし、私は余裕だった。なぜなら彼女がそれを盗まれている事に気づくのは、少なくとも家に帰ってからであり、その頃には訴えようにも訴えようがないからである。それを私は、毎年の社員旅行時の経験により知り得ていた。だから私は、堂々とそれを頂戴したのだった。

 バッグの中身を元通りにし、急いでバッグを荷物棚に戻した。再びミーアキャットのように車内を伺い、誰にも見られていない事を確認すると、素早く腰を屈めて通路を横切った。
 自分の座席に戻ると、さっそくポケットの中から例のブツを取り出した。
 それは、手の平の中にすっぽりと収まるほど小さかった。レースのザラザラ感を指に感じながら恐る恐るそれを広げてみると、案の定それは両サイドが紐になった、いわゆる紐パンだった。

 全体的に薄いピンクのそれは、正面のフロント部分だけがレースで、尻部分は布のフルバックだった。あの真っ赤な下品なパンティーと比べれば至って普通の下着だったが、しかしそこに漂う卑猥度は、今まで私が社員旅行時に見てきたモノを遥かに超えていた。
 その卑猥の原因は、そこら中にくっ付いている毛玉や、プツプツと出ている縫い目のほつれ、そしてゴムの微妙な伸び具合だった。
 過去、社員旅行において、数々の女子社員たちの使用済み下着を物色してきた私にとって、この所謂『履き古した下着』は、まさに『お宝』と言えた。私の性癖の範囲では、例えどれだけセクシーなランジェリーであろうと、わざと卑猥にデザインされた大人のおもちゃ屋の穴あきパンティーであろうと、この『履き古した下着』に勝る卑猥下着はなかった。この、何年間も履き続けてボロボロになった自然なフォルムこそが、私にとっては『キングオブ使用済み下着』なのであった。

 そんな下着に激しく欲情していた私は、いよいよその核心に迫るべくクロッチの裏側をペロリと捲ってみた。さすがキングオブ使用済み下着だけはあった。そのシミもまた、『ベスト・オブ・シミ』と呼ぶに相応しい最高の汚れだった。

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 オナニーを目的とした下着のシミというのは、それなりに控えめでなければならなかった。もちろんそれは各個人それぞれの好みに分かれ、一概に全てのマニアたちがそうだとは限らないが、少なくとも私はそうだった。汚れは『多からず少からず』、匂いは『強からず弱からず』、そして味は『濃からず薄からず』。私の場合、シミはそんな塩梅のものでなければならなかったのだった。

 最高の下着を手に入れた私は、さっそくその控えめなクロッチをクンクンと嗅いでみた。
 薄っすらと甘い香水の香りが漂う中に、所々饐えた匂いが混じっていた。それは、駅の公衆便所の小便器に漂う下品な刺激臭によく似ており、その匂いの原因は、拭き損じた小便の残り汁が乾いたものだと分析できた。
 使用済み下着のニオイの中には、恥垢そのものの強烈なイカ臭や、ドリアやチーズといったオリモノ系のモワモワした臭いなど色々あるが、私はこの小便がパリパリに乾いた饐えた臭いが一番好きだった。この臭いは、性器そのものを浮かび上がらせるだけでなく、飛び散る尿までも想像させてくれる、そんな躍動感溢れる臭いなのだ。

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 大好きな小便臭にクラクラと目眩を感じながら、続いて私はそこに舌を伸ばし始めた。
 そのカピカピに乾いた白いシミは、最初は砂のようにザラザラしていたが、しかしゆっくりゆっくり丹念に舌先を動かしていくと、カピカピに乾いたシミは次第にネトネトし始め、オリモノ本来の粘りに戻った。
 あの女の陰部から、このヌルヌルとした卑猥な汁が滲み出ていたのだと思いながらペロペロした。不意に女の股の裏に顔を押し付け、そのドロドロに濡れた裂け目を舐めまくる自分の姿が頭に浮かんだ。そして女は、あの気品ある顔を淫乱に歪め、狂ったように喘ぎながら悶えていたのだった。

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 もう我慢できないと、慌ててズボンからペニスを引きずり出そうとすると、突然背後から自動ドアの開く音が聞こえてきた。
 外しかけていたズボンのボタンを再び元に戻した。ソッと通路を覗いてみると、女がこちらに向かってくるのが見えた。女は相当酔いが回っているようだった。その足取りは今にも倒れそうなくらいフラフラしていた。
 女は座席に着くなり、髪をバサっと垂らしてクタッと項垂れた。そして黒いワンピースの腹を小刻みに動かしながらスースーと寝息を立て始めた。
 秒睡だった。あれだけ酔ってれば……と思いながら、再びズボンのボタンに指をかけた。そして大量の我慢汁を垂れ流しながらギチギチに勃起している肉棒を堂々とそこに引きずり出すと、それを眠った女に見せつけるかのようにして、根元から亀頭の先まで激しく上下にシゴいたのだった。

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 見ず知らずの女が眠るすぐ横で、その女の下着のニオイを嗅ぎながらオナニーをした。肉体的な快楽だけでなく、このスリリングなシチュエーションに激しい興奮を覚えていた私は、不意に川端康成の小説『眠れる美女』を思い出し、あの作家もとんでもない変態だと改めて思った。
 
 汚れたクロッチに亀頭を当てると、眠る女をソッと見つめた。ネトネトになったオリモノを尿道に擦り付けながら、四つん這いにさせた女の割れ目の表面に亀頭をヌルヌルと滑らせているシーンを想像をした。

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(入れて欲しいか……この硬い肉棒を、お前のそのドロドロに濡れたオマンコにヌプッと入れて欲しいか……)

 そう呟きながら、我慢汁でヌルヌルになったクロッチを亀頭に被せた。そしてペニス全体を下着で包むと、(ほら……入っちゃったよ……ズッポリと突き刺さってるよ)などと呟き、半開きの目でハァハァと悶えながらそのシーンを頭に思い浮かべた。

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 肉々しい女の尻に激しく腰が打ち付けられては、黒光りした肉棒が出たり入ったりと繰り返している結合シーンが浮かんだ。それはまるでエロいgifのように、頭の中で何度も何度もリピートしていた。
 下着に包んだ肉棒をゴシゴシとシゴきながら悶えていた私は、このままここに中出ししてしまおうか、それとも精液で汚さないまま持ち帰り、家に帰ってからもう一度楽しもうか、と、悩んでいた。
 そんな二者択一に迫られながらゴシゴシしていると、不意に女が「んんん……」と唸りながら寝返りを打った。
 女は私の座席に体を向けながら横向きになった。頬に乱れる髪。半開きの唇。そして、ぐにゃっと歪んだ大きな胸と、だらしなく緩んだ股。それらを真正面から見る事が出来るようになると、たちまち私の悩みは消え、このまま女の痴態を眺めながら、こいつの下着の中に中出してやろうと決まった。

 女はスースーと寝息を立てながらも、時折「んんん……」と唸っていた。その度に私はひやっとし、手首の動きを止めていた。
 唸る女を見ながら、恐らく小便がしたいのだろうと思った。勝手にそう思いながら、そこで女が大股を開き、車内に小便を噴き出すシーンを思い浮かべた。

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 見ないでください……見ないでください……と、今にも泣き出しそうな表情でそう言いながらも、私にそれを見せつけてくる露出狂のマゾ女。
 そんなシーンを想像しながら下着をかぶせたペニスをシゴいていた私は、ふと、妻にもそんな露出をさせてみたいと思った。
 そう思った瞬間、太ももの内側にゾクゾクとした痺れが走り、ピーンっと伸ばした両足が自然にスリスリと擦れあった。

(そうだ、妻に露出をさせよう)

 そんな、京都の観光キャッチコピーのような言葉が頭に浮かぶと同時に、私の尿道から精液がビュッと飛んだ。
 あああああああああ、と頭の中で叫びながら、下着に包んだペニスをゴシゴシとシゴきまくった。射精で朦朧とする意識の中、妻が見ず知らずの男に陰部を剥き出している姿が浮かんでは消えた。

(露出だけなら妻も嫌がらないだろう……だから最初は露出だけをさせておき、それが慣れてきたら、徐々にサウナに誘導し……)

 そんな事を考えているうちにも精液は女のクロッチに容赦なくドクドクと放出された。それは次第に下着から溢れ出しては、まるで白蛇のように陰毛の中へと滑り込んで行った。

 肉棒から下着を慎重に剥がし、それを素早く三つに折り畳んだ。下着の中には精液がたっぷりと包まれており、それはずっしりと重みを増していた。
 いつの間にか越後湯沢を過ぎ、気がつくともうすぐ高崎だった。
 まだ生暖かいそれを右手に持ったまま窓の外を見ていた私は、早く女がトイレに行かないかとそればかりを待ちわびていた。
 もちろんそれは、その下着をそのまま女のバッグの中に戻すためだった。

(つづく)

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