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吐泥(へろど)10

2013/06/13 Thu 00:01

 翌日から、さっそく私はソレ系のサイトで単独男を探し始めた。人妻の肉体を欲しがるゲスな男たちは、ネットにウヨウヨしていた。だから単独男はいとも簡単に見つかったが、しかし問題は妻の意思だった。当然妻は、そのような見ず知らずの男とのセックスは拒むに決まっているのだ。
 だから私は考えた。妻には単独男の事はギリギリまで内緒にしておき、いきなりホテルで登場させようと。そしてホテルのベッドで妻の興奮が最高潮に高まった時、いきなりサプライズ的に単独男を登場させようと企んだのだった。

 その単独男は、四十後半の猿のような顔をした男だった。
 事情を説明し、事前にラブホテルのクローゼットに隠れていて欲しいとお願いすると、彼はたちまち好奇の目を輝かせながら、「面白そうですね」と了承した。

 何も知らない妻を、単独男が待ち伏せるラブホテルに連れて行った。部屋に入るなり早々とベッドに押し倒し、いきなりパンティーの上からローターを押し付けた。すると妻は、いつもと違う順序に、「どうしたの?」と警戒の色を浮かべ、素直に体を開かなかった。

 いつもの順序では、まずは二人で風呂に入った。そこでたっぷりと尺八させ、妻の巨乳に精液をぶっかけた。それが、私たち夫婦が長年続けてきたセックスのスタートだった。
 初発の精液をシャワーで洗い流すとベッドに移動し、すぐに二発目が開始された。二発目は、いつも決まって正常位で中出しした。その後、煙草一服のインターバルを挟んでから三発目に突入するのだが、そのインターバルの間に、そこで初めてローターが登場した。すでに疲れ果てている妻にローターで喜びを与え、妻の興奮が高まってきた時に、最後の三発目へと突入するのだった。

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 それがいつもの私たちのセックススタイルだった。ローターが登場してからというもの、余程の理由がない限り、いつも決まってこの順序だった。
 しかしこの日は、突然ローターからスタートした。だから妻は戸惑い、大好きなローターを股間に押し付けられても、なかなか気分は高まらなかった。
 しかしこれも計画の一つだった。私は、素の妻が他人によって開花されていく姿が見たいのだ。だから私の肉棒がまだ貫通していない状態で、他人に妻を差し出したかったのである。

「ヤだ……先にお風呂に入ろうよ……」

 妻は必死に太ももを閉じながら、私の腕の中で小さく呟いた。
 そんな妻の生暖かい息を耳元に感じるなり、途端に熱いものがムラッと沸き上り、同時に亀頭がズキンっとした。
 シャワーを浴びていない妻の陰部。今から見ず知らずの男に、嗅がれ、舐められ、入れられるのだと思うと、息苦しくなるほどの凄まじい嫉妬と興奮が胸にムラムラと湧き上がってきた。
 私は強引に妻の太ももをこじ開けた。そして震える声で、「……まだ何も刺激を与えていないクリトリスってのは敏感だろ……先にイカせてあげるよ……」と囁きながらクロッチにローターを滑らせた。
 ローターの先でクリトリスを探した。グニョグニョするクロッチの裏側の中に一箇所だけコリッと硬くなっている部分を見つけ出し、そのスイッチにローターを力強く押し付けてやると、いきなり妻は「はぁん!」と大きく息を吐き、腰をピクン!と跳ね上げた。
 瞬間で妻は欲情した。私に抱きつきながら卑猥にコキコキと腰を動かし、「ああん……ホントだ……いつもより感じる……」などと囁いては、みるみるクロッチを湿らせた。
 この淫らな妻の声が、あのクローゼットの中に隠れている赤の他人に聞かれているのかと思うと、目眩を感じるほどの興奮に襲われた。
 もう我慢できないと思った私は、頭をクラクラさせながら妻の耳元に囁いた。

「実は、ある男をここに呼んでいるんだ……」

 妻は冗談だと思っているのか、子犬のように鼻をフン、フンと鳴らして悶えながら、そんな私の言葉をスルーした。
 それでも私が、「本当なんだ……本当にいるんだ……今からベッドに呼んでもいいか……」と真顔で聞くと、妻は突然、その潤んだ大きな目でソッと私を見上げた。
 妻はジッと私を見つめながら、ポッテリと膨らんだ下唇に真っ赤な舌をペロッと滑らせた。「その人……ここに呼んでどうするの?」と小さく呟くと、まるで私を挑発するかのように、ジーンズの中でズキズキと疼いているペニスを手の平でスリスリと摩り始めた。

「お前と……セックスさせるんだ……」

 妻は、いつもの私の妄想劇だと思っているのか、冗談っぽく微笑みながら「他の男とセックスしてもいいの?」と囁いた。そしてジーンズのジッパーの中から熱り立った肉棒を摘み出すと、その白魚のような人差し指を、我慢汁が溢れる尿道にヌルヌルと滑らせた。
 私は背筋をゾクゾクさせながら、「お前が他の男とヤってるところが見たいんだ……いいだろ……」と声を震わせた。すると妻は「いいわよ」と挑発的に微笑み、たじろぐ私を見つめながら肉棒を上下にシゴき始めた。そしてそのまま私の耳元にソッと唇を這わせると、明らかに欲情した声で「舐めさせて……」と囁いたのだった。
 思わず私は震える指でジーンズのボタンを外した。それと同時にムクリと顔を上げた妻は、ハァハァと荒い息を吐きながらそれを突き出している私にニヤリと微笑んだ。そしてその卑猥な汁でテラテラと輝く亀頭をヌルリと口に含むと、テュパ、テュパと音を立てながらしゃぶり始めたのだった。

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 そんな妻は、明らかにいつもと違っていた。まるでこの後の展開を予期しているかのように乱れていた。
 そんな妻の妖艶な姿に悶えながら、私は『いきなりローター』の威力の凄さを実感させられた。こんな妻なら五回は抜けると思った私は、今後のセックスの順序を改めるべきだと強く思った。
 私は、ペニスをしゃぶる妻の乳肉を鷲掴みにした。そしてそれをグニグニと乱暴に揉みながら、もう片方の手でパンティーの中にローターを滑り込ませ、直接その敏感な部分にそれを押し付けてやった。
 途端に妻は喘ぎ始めた。肉棒を咥えながら、ウグウグと苦しそうに悶えていた。そんなパンティーの中は、まるでペペローションを大量に垂らしたかのように濡れており、今までヴィィィィィンと響いていたローターの振動音がピチャピチャと卑猥な音に変わった。

 機は熟していた。今なら妻はあの男を素直に受け入れるだろうと確信した。
 私は男が隠れているクローゼットに振り向いた。既にクローゼットの扉は半分開かれ、その扉の隙間から全裸の男がジッと私を見ていた。
 男の巨大な肉棒は、まるで龍が天に昇るかのように反り立っていた。亀頭の大きさ、竿の太さ、竿の長さ、すべて私のモノより遥かに勝っていた。今から妻はあんな凶暴なモノを入れられるのかと思うと、恐怖と共に激しい嫉妬に駆られ、それが複雑に混ざり合っては異常な性的興奮へと変わった。

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 私は、ぺちゃぺちゃとペニスをしゃぶっていた妻をソッとベッドに寝かせた。そしてパンティーの中でローターを響かせながら、できるだけ妻が驚かないよう、穏やかな口調で囁いた。

「ほら……見てごらん……あそこに男がいるよ……」

 妻はローターで身悶えながら、私が指差す方向にチラッと視線を向けた。
 半開きで潤んでいた妻の目がいきなりギョッと見開いた。そして「誰!」と短く叫びながら私にしがみつき、そのまま驚愕しながら凍りついた。

「大丈夫。心配するな、あの人は私がネットで見つけてきた単独さんだ」

「……た、単独さんって……」

 妻は声を震わせながら、更に私にしがみついてきた。そう怯えている妻は、さっきの妖艶な妻よりも百倍エロティックだった。

「単独さんというのはね、私の代わりにお前とセックスしてくれる人のことだよ……だからお前は、今からあの人とセックスするんだ……」

 そう髪を撫でながら優しく囁くと、妻は恐る恐る私の顔を見上げ、今にも泣き出しそうに目をうるうるさせながら「どうして……」と呟いた。

「お前が愛おしいからだよ……だからお前が他人に抱かれる姿が見たいんだ……」

「愛おしいのに、どうして私が他の人に抱かれるのを——」

「——それはわからない。この感情は自分でもわからない。何が何だかわからないけど、とにかくお前が他人に抱かれる姿が見たくて見たくて我慢できないんだ」

 そう話している間に、男はスリスリと絨毯を鳴らしながらベッドの端にやってきた。「初めまして。田島と申します」と妻に優しく微笑みながらも、その凶暴に勃起したペニスはビクンビクンと波打っていた。
 妻は慌てて掛け布団をひったくり、ガバッと音を立ててその中に潜り込んだ。
 男は不安そうな顔で私を見つめながら、「大丈夫ですか?」と言った。
 私はそんな男に「大丈夫です」と答えながら布団の中に手を入れた。
 妻の柔らかい太ももに手を滑らせた。ピタッと閉じられていた太ももの隙間に一本一本指を差し込み、少しずつそこを開いていった。
 半開きになった太ももにローターを滑り込ませ、ジトッと湿ったクロッチにそれを押し付けながらスイッチを入れた。
 膨らんだ布団の中からヴィィィィィィィィィィンという振動音が響いた。
 しばらくして、ソッと布団の隙間から中を覗くと、喉をヒクヒクさせながら必死に声を堪えている妻と目が合った。

「ソファーで見てるよ……」

 そう呟くと、私は持っていたローターを静かに手放した。一瞬何か言いかけた妻だったが、しかしすぐに言葉を飲み込み、そのまま黙って瞳を閉じた。
 そこで抵抗しないということは、妻がそれを受け入れたという事だった。私はそんな妻に、嬉しい反面、強烈なショックを受けた。私が布団から手を抜くのと入れ替わりに、男の手が布団の中に潜り込んだ。
 それは、初めて私の目の前で、妻の体が他人に触れられる瞬間だった。布団の中がモゾモゾと蠢いていた。男の指が妻のどこを弄っているのか想像すると、もはや卒倒しそうになった。私はベッドの端に立ちすくんだまま、そんな残酷な布団の動きを呆然と見つめていた。
 しばらくすると、男がニヤニヤと笑いながら、「相当濡れてますね」と呟いた。そんな言葉に私は殺意を覚えた。このままここにいたら、本当にこの男を殴り兼ねないと思い、ソッとその場から離れようとすると、突然男は「ほら」と言いながら布団の端を摘み、そのまま一気に布団を剥いだ。

 ビクンッと驚いた妻の顔が一瞬にして固まった。
 ドロドロに濡れたローターが、ヴィィィィィンと唸ったまま白いシーツの上に放り投げられていた。
 妻のパンティーはすでに太ももまでずり下げられ、まるで出産する時のように股を大きく開いていた。そしてその淫らに濡れ輝いた裂け目には、男の指が二本突き刺さり、それが蛇のようにクネクネと蠢きながら、くちゃくちゃと卑猥な音を奏でていた。

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 まるで、警察の死体安置所で妻の惨殺死体を見せられたようだった。
 妻は明らかに男の指で感じていた。あれだけ好きだったローターを放り出し、見ず知らずの男の指に身をよじらせていた。
 そんな妻の姿を呆然と見つめながら、裏切られた、裏切られた、裏切られた、と何度も呟く私は、ベッドの端で寂しく響いているそのローターがどこか自分に見えた。

 作戦は大成功だった。ローターにより欲情してしまった妻は、嫌がりながらも他人男を受け入れ、そして確実に他人男に感じていた。
 私は今までにない複雑な感情に包まれていた。怒りと悲しみに渦巻かれ、気が狂いそうなほどに嫉妬し、そして絶望に打ちひしがれていた。
 しかし、そんな絶望の後には、必ず胸底からおどろおどろしい性欲が湧き上がってきた。それは、客のいない場末のスナックの奥のボックスで、豚のように太った醜いママのチーズ臭い蒸れた陰部に舌を這わすような、そんな破滅的な異常性欲によく似ていた。

 そんな異常性欲に襲われた私は、他人棒でズボズボされている妻を見ながら自涜に耽っていた。
 嫌悪と絶望と快楽に脳みそをぐちゃぐちゃにされた私は、この通常では考えられない特殊な愛欲の病魔に、既にどっぷりと侵されていたのだった。

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(つづく)

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