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吐泥(へろど)4

2013/06/13 Thu 00:01

 ダメだダメだ。ダメだダメだ。とそう何度も自分に言い聞かせながらも、肛門へと垂れ落ちる精液を唇の先で捕らえ、まるで痰を啜るかのようにズズズッと吸い取った。青汁のような苦味と臭味を口内に感じながら、見ず知らずの男の精液を飲み込む自分に興奮を覚えた。
 舌を勃起した男根のように固め、精液だらけの女の裂け目をそれで掻き回した。女は震えているだけで抵抗しなかった。完全に無抵抗だった。ここまで打ちのめされてしまった女というのは、夕刻の海岸沿いに浮かんでいるクラゲのように弛く、もはやなんでも受け入れてしまうのだ。
 まるで納豆を食べているように口内をネトネトさせながら、「大丈夫ですよ、大丈夫ですよ」と呟く私は、その場にゆっくりと立ち上がると、便座の上でぐったりしている女の両足をM字に開いた。両腕で女の足を固定しながら女の顔を真正面から覗き込み、「大丈夫ですから」ともう一度そう呟くと、ダラダラになった裂け目に硬くなった肉棒の先をヌルヌルと擦り付けた。

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 女の喉元がゴクリと上下に動いた。女は悲観した目で私を見つめているだけで、その目に抵抗する意思は見られなかった。
 ここまで本能の赴くままに動いていた私だったが、しかし、女のその目をまともに見た瞬間、突然理性が目覚めた。
 この人は奥さんなんだ。きっと今頃、旦那や子供達は、「お母さん遅いね……」と言いながら時計ばかりを見つめ、それぞれに最悪な状況を思い浮かべては密かに神に祈っている事であろう。
 そう思うと凄まじい恐怖が襲いかかり、この場に及んで私はビビってしまった。そんな旦那や子供たちが想像している最悪な状況を、今私は現実にしようとしているのだ。私ごときの愚かな人間が、一つの家族の運命を左右してしまうなど許される事ではなく、もし私がこの一線を越えてしまえば、今後とんでもない罰が下るのではないかとビビってしまったのだった。
 しかし、そんな理性は一瞬にして消えた。裂け目の表面をヌルヌルと上下していた亀頭が、ぽっかりと口を開いていた小さな穴の中にヌルッと滑り込んでしまうと、そんな安っぽい理性は瞬く間に消え去った。
 見ず知らずの女の膣に亀頭が突き刺さっていた。見ず知らずの男たちの精液が亀頭に絡みついてきた。頭の中で何かがパンっと破裂した。私は猛然と女の肩に抱きつき、その震える唇に吸い付いた。そして硬い肉棒を根元まで押し込み、そのヌルヌルとした生温かい穴の感触に身震いすると、嫌がる女の口内を舌で滅茶苦茶に掻き回しながら、私は狂ったように腰を振り始めたのだった。

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 出来心だった。レ○プされた直後の女ならレ○プしてしまってもいいだろうと思った。どうせこの女は既に二匹の猛獣に食い荒らされているのだから、今更私がその残骸を貪ったところで何も変わりはしないだろうと思った。そんな自己中心的な考えから、私は無抵抗な奥さんの膣内に三回射精し、口内に一回ぶちまけ、肛門にまでそれを注入した。
 その翌日、私は酷い鬱に落ち込んだ。自分が犯したその非道な行いに、改めて凄まじい嫌悪感と罪悪感に襲われた私は、あの時便所の床で無残に潰れていた『おかめ納豆』のパックが頭から離れず、徹底的に苦しめられた。
 しかし私は、あの残酷な光景を思い出しながら何度も自涜した。奥さんのあの脅えた目や、唇を噛み締めながら震えていたすすり泣き、そして、私の腰の動きが早くなる度に時折漏らした、「あぁぁ」という淫らな喘ぎを鮮明に思い出しながら、あの時と同じ不浄な液体を手の中に放出していた。
 そのうち、妻を攻めている最中も、あの時の奥さんを思い出すようになった。悶える妻をそっと見つめながら、もしあの時、便所でレ○プされていたのが妻だったらと想像しては、その恐怖に背筋を凍らせた。
 しかしそんな恐怖は次第に欲望へと変わり、せっせと腰を振っている私の脳裏に背徳的な妄想を巡らせた。
 それは、買い物帰りの妻が、あの獰猛な男たちにラブホテルに連れ込まれるというものだった。妻は全裸にされ、手首を縛られ、他の男たちに見下ろされながらズボズボと犯されていた。あの時の奥さんのようにすすり泣きしながらも、密かにバスローブの紐で猿轡された口から卑猥な呼吸を漏らしていた。

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 揺れ動く巨乳を見つめながら、私はそんな淫らな妻の姿を想像していた。
 異常な興奮に駆られた私は、他人に陵辱される妻が果たしてどう乱れるのかを確かめたいと思った。そして、夫の私にも見せた事のない淫らな姿を他人に曝け出している妻を、本気で見てみたいとそう思った。
 私は凄まじい背徳感に襲われながらも、妻のヌルヌルの穴の中に肉棒を激しくピストンさせていた。そして他人男に妻をヤらせてみたいという欲望を常に漲らせながら、その穴の中に幾度も幾度も不浄な精を放出していたのだった。

 私はあの公衆便所で人間としての第一線を超えてしまった。
 それ以来私は、妻に対する愛情が特殊なものへと変化した。
 確かに私は妻を愛していた。自分の命よりも大切な人だと本心からそう思っていたが、しかしその反面で、私は妻に対して破滅的な妄想を抱き始めた。
 そんな私は、いつしかあの公衆便所の男たちと同じヘドロと化していたのだった。

(つづく)

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