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汚れし者21



 男は、もう片方の手でジリジリと私の股を開かせようとしていました。
 私は必死に拒んでいました。もしここで股を開かれ、その部分を舐められたりしたら、間違いなく私は声を漏らしてしまいます。
 それだけは避けようと必死に踏ん張っていたのですが、しかし、あまり大袈裟に抵抗すると真野さんに気付かれてしまう恐れがありますので、それ以上の激しい抵抗はできませんでした。
 だから私は、「やめて下さい!」と言えないままモジモジしているだけでした。すると男は、そんな私の立場とこの状況を利用し、大胆不敵にも両手で私の股を押し開いてきたのでした。

 股が開かれた瞬間、慌てて真野さんから目を反らしました。そして透き通った水がトポトポと流れている農業用水路を横目でジッと見つめながら、「困ったわね……」と溜め息混じりに呟き、真野さんに気付かれないようお尻を小刻みに振っては男の舌から逃れようとしていました。
 すると真野さんは、そんな深刻な表情を浮かべる私の顔を恐る恐る覗き込みながら、「水野さんに聞いたんですけどね……便利屋さんって八千円もするらしいんですよね……」と呟きました。そして急に顔を歪めると、「でも、ウチ、今、ピンチなんですよ……」と不貞腐れたように吐き捨て、もの凄く不快な溜め息を「ふーっ」とひとつ漏らしたのでした。

 八千円。割り勘にしても四千円です。このドケチな『ゆとりママ』は、あんな豪華なマンションに住んでいながらも、たったの四千円を出し渋っているのです。
 夜回りは自分の夫に担当させますからと言い出したのは真野さんでした。彼女の夫も、『お任せ下さい』などと私の夫に啖呵を切っていました。なのに彼女は、そんな事はすっかり忘れています。おまけに、「でも、ウチ、今、ピンチなんですよ……」などと、その四千円出さなければならないのはあたかも私のせいであるかのように、不貞腐れているのです。
 不意に、あのビーム光線を振り回しながら子供のように威張っていた真野さんの旦那さんの姿が浮かびました。手も足も出せないホームレスの老人を足蹴にしながら、「社会のゴミが!」と怒鳴っていたあの声が響き、それを見ながらケラケラと笑っていたこの『ゆとりママ』の笑い声も同時に蘇りました。

(こんな夫婦は、早く抹消しなければならない……)

 そう思った瞬間、男は素早く私の股間に潜り込みました。
 そして、両手で私のアソコを思いきり開き、そこに生温かい舌を這わせてきたのでした。

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 遂に私のワレメに男の舌が滑り込んできました。
 敏感な粘膜をベロリと舐められた瞬間、(あぁっ!)と自分の声が脳内で響き、とたんに腰が砕けそうになったため、私は慌てて東屋の仕切りに両手を付きました。

「……大丈夫……ですか?」

 そう首を傾げる真野さんに、「ちょっと目眩いがしただけ。大丈夫」と笑うと、私は、その快感をもう一度味わいたいと貪欲に思い、尻を思いきり突き出しました。

「でも、これはママ友会のキマリなんですから、それでもなんとかしなくちゃならないんですよね……」

 真野さんは、そう溜め息混じりに呟くと、「あーあ、私も東さんみたいに辞退すれば良かったなぁ……」と、足下の泥を長靴の先でグチャグチャと鳴らし始めました。
 その音に紛れるかのように、男の舌は狂ったように動き始めました。もし真野さんが泥をグチャグチャとしていなかったら、私の股間で響くその湿った音は真野さんまで聞こえていたはずです。
 男は両手でワレメをクパッと開き、そこに剥き出したクリトリスも小陰唇も、そして穴の中まで滅茶苦茶に舐め回しました。私は昨夜お風呂に入ったっきりソコを洗っていません。生理時以外はウォシュレットのビデは使いませんから、ソコには半日分の汚れが溜まっているはずです。それでも男は私のソコに舌を這わせ、ソコから溢れる汁を吸い、そして肛門までも舐めまくっているのです。
 私はその舌の動きに感じると共に、その汚れた部分を見知らぬ男に舐められているという羞恥心に身悶えてしまっていました。
 男の舌先は、まるでソコにこびりついている汚れを掃除しているかのように、隅々まで滑り込みました。小陰唇のヒダの隙間やクリトリスの皮の中、そして肛門の皺の一本一本まで丁寧に滑り込んでいました。
 自分のソコが今どんな状態になっているのか、果たしてどんな匂いを発しているのかなど、その羞恥心に胸を締め付けられながらも、私は必死に真野さんを見つめ、(あなたも、東さんみたいになってみる?)と、心の中でソッと呟きました。
 すると真野さんは何かを感じ取ったのか、サッと顔を上げると「えっ?」と私の顔を見つめながら小首を傾げました。
 そんな、小動物のように可愛い真野さんが、東さんのようにあの薄汚いライトバンの中で犯されるシーンが頭に浮かびました。そしてそれを見ながら泣き叫ぶ裕次郎さんの姿も鮮明に浮かび上がり、妄想狂の私は、ただそれだけでエクスタシーに落ちそうになりました。
 そんな私をチラチラと見ていた真野さんは、急に何やらモジモジし始めました。そして媚びた目つきで恐る恐る私の目を見上げながら、「旦那さんは……無理ですか?」と、蚊の鳴くような小声で聞いてきたのでした。

 真野さんの狙いは見え見えでした。もしそれで私が「夫は無理よ」と断れば、晴れて責任転換が出来るのです。
 面倒臭い女だと思いました。この女は、ごめんなさいの一言も言わないまま、とにかく責任逃れをしようと必死なのです。
 そんな姑息な言葉回しに吐き気を感じた私は、「大丈夫だと思うわよ」と言ってやりました。

 真野さんは、五センチほど首を伸びしながら「本当ですか!」と叫びました。

「うん。今夜は残業もないはずだから、わけを話せば多分大丈夫だと思うわよ」

 そう答えると、真野さんは「良かったぁ」と、わざとらしく胸を撫で下ろし、唐突に「んふふふっ」と含み笑いをしました。そんな真野さんのその表情は、いつの間にか、いつものジブリ顔に戻っていたのでした。

 しかし、そんなジブリ顔も今夜までです。
 そうです。目の前に置いてあるテレビのリモコンさえも自分で取らないような私の夫が、夜回りなどするわけがないのです。「わけを話せば多分大丈夫だと思うわよ」なんて、天地がひっくり返っても有り得ない言葉なのです。

 しかし、あの忌々しいアイボリー系のジブリ女を、赤銅色に渦巻く狂気の世界に叩き落としてやるには、もはやこの方法しかないのです。だから私は、この薄汚い乞食に陰部を舐められながらも、汚れた策略を頭に巡らせたのでした。

 私は、男の舌が膣の中を掻き回すヌメリを感じながら、真野さんに言いました。

「ただ、ウチの旦那、帰りが遅いから、恐らく仕事帰りのまま夜回りになると思うのよね。だから待ち合わせ場所が、いつもと変わると思うんだけど……」

 私はそう言いながらもソッと右手を後ろに回し、股間に吸い付いている男の頭にトントンっと合図を送りました。
 すると男の舌がピタっと止まりました。男は股間からヌッと顔を出すと、不審そうにジロッと私を見上げました。
 私は、すぐさま男に目配せしました。そしてソッと真野さんに視線を戻しながら「それでもいい?」と聞きました。

「全然大丈夫です! 便利屋にお金を払うくらいなら、どこまでだって行っちゃいますよ!」

 そうニコニコと笑う真野さんに、私は密かに(地獄まででも行っちゃう?)と心で問い質すと、不敵な笑顔をニヤリと返しながら言葉を続けました。

「うちの旦那、いつも仕事帰りに東口のTSUTAYAでDVDを借りてるの。だから待ち合わせは東口の近くがいいんだけど……」

「東口ですか。じゃあ私もTSUTAYAまで行きますよ」

「ううん、TSUTAYAまでは遠いから悪いわ。もっと近くで待ち合わせしましょうよ。んんん……どこにしようかな……」

 私はそう考えるふりをしながら足下にソッと視線を落としました。
 白痴の野良犬のような顔をした男が、私のその意図を必死に理解しようとしながら私を見上げていました。
 私はそのドロドロに濁った乞食の目を見つめながら、「それじゃあ、あそこで待ち合わせしましょうか……」と、まるで男に合図を送るかのように「あそこ」を強調して言いました。

「すずらん商店街の交差点を郵便局の方に行った所に、大きな酒屋さんがあるのわかる?」

「あぁ、はいはい『ビッグワン』ですね」

「そうそう、そこそこ。そこの酒屋さんの裏にね、大きな倉庫があって、その倉庫の前に空き地があるんだけど、わかるかな……」

「んん……わかんないけど、行けばわかりますよね?」

「うん、すぐにわかると思う。その空き地はね、TSUTAYAから公園へ行く間の通り道なのよ。それに、その空き地からスタートすれば西口のポッポ広場を抜けて、アスレチック広場を回って、そして雫の森をゴールにできるから、帰りが楽でしょ」

「あっ、それいいですね。雫の森がゴールだと私たちのマンションに近いですもんね」

 真野さんは何の疑いもなくそう笑いました。彼女は、そこが立ち入り禁止区域だと言う事に気付いていません。恐らく忘れているのです。どっちにしろ、この女は馬鹿なのです。

 私はそんな真野さんの笑顔に頷きながら、足首を掻くふりをして再び足下の男に視線を落しました。
 そして、どちらともなくこう呟いたのです。

「その空き地に白いライトバンが止まってるから、そこの前で八時に待ち合わせしましょ」

 そう言うなり、真野さんは「わかりました!」と明るく返事しました。
 男は、やっと私の策略を理解したようでした。声もなく「ひひひひ」と肩を揺らして笑うと、そのまま私の股間にしゃぶりつき、激しくペニスをシゴき始めました。

「旦那さんが来てくれるようになって本当に助かりました。便利屋にお金を払うなんて勿体ないですもんね」

 真野さんは安堵の表情を浮かべながらそう言うと、「あっ」と何かを思い出したように、今まで耕していた畑に振り向きました。
 そして、その畑を指差しながら「トマト、沢山穫れたんですよ。今、そっちに持っていきますからからちょっと待ってて下さいね」と言うと、そのまま長靴をグチャグチャと鳴らし畑に向かって行ったのでした。

 今ここに真野さんに来られたら一巻の終わり———

 と、思った瞬間、私の足下で「うっ!」と唸る男の声が聞こえました。
 見ると、自分でシコシコとシゴいていたペニスの先から真っ白な精液が噴き出し、それが私の脹ら脛にビタビタと飛び散っていました。

汚れ者89

 この男に精液をかけられたのは、これで二回目でした。
 脹ら脛を汚すそれは、あの時と同じ温もりでした。

 このままここで犯して欲しかった私でしたが、しかし、もうすぐ真野さんがここに来ます。それに、男はそれを計算してか、さっさと射精すると、そそくさと帰り支度を始めています。

 残念ですが、この東屋で陵辱される夢は諦めます。

 その夢は、今夜の夜回りまで楽しみに取っておく事にします。

(つづく)

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