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汚れし者4



 私は慌ててパンティーの中から手を抜きました。そして夫の声が聞こえなかったふりをしながら、そのまま夫の掛け布団の皺伸ばしを続けました。そんな私の指はヌルヌルと滑り、ギラギラと輝いていました。私はドキドキしながらそれを続け、背後に立つ夫に、早く犯してといわんばかりに尻をいやらしく振りました。
 すると夫は、いきなりドカドカと寝室に入って来ては、私の手首を掴みました。「なに?」と、恍けながら私が振り返ると、夫は鬼のような形相で私を睨みながら「ちょっと来い」と私の手を乱暴に引っ張っぱったのでした。

 そのまま私は廊下を引きずられました。「ちょっと待ってよ! いきなりどうしたのよ!」と叫ぶ私でしたが、しかし私は、そんな夫の乱暴に目眩を感じるほどに興奮していました。
 私が連れて行かれたのは、廊下の奥のウォーキングクローゼットでした。そう呼ぶと聞こえはいいですが、しかしその中はガラクタが無造作に押し込められているだけであり、その埃まみれの空間は、納戸、若しくは倉庫と呼ぶに相応しいものでした。
 恐らく夫は、寝ている子供達に気を使ったのだと思います。今から私を厳しく尋問し、そして激しく犯そうと考えているのです。だからわざわざこんな場所に私を連行したのです。
 納戸の奥にドサッと突き飛ばされた私は、散々引っ張られた腕を摩りながら「どうしたの?……」と夫を見上げました。
 廊下の照明が逆光に照らす全裸の夫の股間では、熱り立った肉棒が黒い影を作っていました。それにむしゃぶりつきたい衝動を必死に堪えながら、私はわざと脅えた目で夫を見上げていたのでした。

「おまえ……誰かとヤッただろ……」と、夫が低く唸りました。逆光でその表情は見えませんでしたが、身動き一つしない体勢のまま仁王立ちになっている所を見ると、その表情はなんとなく想像がつきました。

「そんな事してないわよ……だって今日は一日中、あなたと一緒にいたじゃない……」

 恐る恐るそう答えると、夫はいきなり私の濡れた下着を床に投げつけ、「じゃあこれはなんだ! どうしてこんなに濡れてるんだ!」と、逆さ三日月の目で叫びました。
 因みに、夫が『逆さ三日月の目』をする時というのはマゾ的な興奮に包まれている時でした。悲しんでいるのか笑っているのかわからないようなその『逆さ三日月の目』は、寝取られ妄想によるマゾヒズムの絶頂を感じている瞬間なのでした。
 この時も夫は、私が浮気などしていない事を十分知っているはずでした。それを知っていながらも、私の濡れた下着から異常な妄想を抱き、このシチュエーションに性的快感を感じていたのでした。

 夫は私の作戦にまんまと引っかかったのです。
 私はそんな夫の狂気の目からサッと視線を反らすと、わざとらしく「それは……」と言葉を詰まらせました。
 そんな私の演技を満足げに見下ろす夫は、「あいつか、さっき公園でおまえの後ろでモゾモゾしていたあいつだろ!」と声を荒げると、いきなり私の前にスッとしゃがみ、乱暴に下着を剥ぎ取りました。
 そして四つん這いにさせた私の尻肉を両手で開き、そのドロドロに濡れた陰部を覗きながら、「あいつは……公園の裏に住んでるホームレスだ……」と話し始めたのでした。

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「公園の裏に酒屋の倉庫があるだろ……あいつ、あそこの駐車場の隅に放置されてる廃車の白いライトバンに住んでるらしいぜ……会社の帰り道によく見るんだよ、あいつがコンビニのベンチでパン喰ってるのをな……コンビニの店員が困ってたよ……あいつが来ると店ん中が半端なく臭くなるってな……」

 夫は、自分の妄想を更に濃厚にさせようとしているのか、あの男が駅の駐輪場で立ち小便をしていた時の話や、公園を管理する民生委員のおばさんを殴った話など、まるでドラマの回想シーンのように一人ブツブツと呟きながら、私の尻の谷間に亀頭を擦り付けてきました。
 ドロドロに濡れたワレメの表面を、コリコリとした肉の塊がネチャネチャと音を立てて滑っていました。夫は焦らすかのように亀頭だけをヌポヌポと出し入れし、ヌルヌルに濡れたクリトリスを指で転がしたりしながら、喘ぐ私の背中を満足そうに見下ろしていました。
 我慢できなくなった私が「もう入れて……」と更に尻を突き上げると、そんな私の尻肉を手の平でパンパンと叩きながら、「あいつに何をされたんだ。正直に話せ。そしたら入れてやるよ」と交換条件を出してきました。
 夫は要求しているのです。私があの男に強姦されましたとデタラメな作り話をするのを暗に求めているのです。

 これがいつもの私たち夫婦のプレイでした。寝取られ願望がありながらも、実際にはそれを実行する勇気のない夫の、惨めな寝取られ妄想プレイでした。
 しかし、そんなプレイも今夜はいつもとは少し違っていました。私は現実にあの男に痴漢されていたからです。そして夫も、不自然に濡れた私の下着を現実に見ているのです。ですからこれは、いつもの妄想ではありません。今夜のこれは、限りなく事実に近い妄想なのでございます。

 夫は、私の口からいったいどんなショッキングな作り話を聞かせてもらえるのかとムラムラしているようでした。卑猥な妄想を掻き立てながら膣に亀頭だけをヌポヌポと出し入れさせ、その私のデタラメな告白を今か今かと待ちわびているのです。
 そんな夫の期待をひしひしと感じながら、私は小さな声で「胸を覗かれたの」と呟きました。
 すると夫は一瞬動きを止め、「胸?」と語尾を上げました。いつもならストレートに「レイプされました」と来るはずなのに、「胸を見られた」などという、思いもよらない変化球が飛んで来た為、夫は戸惑ってしまったのです。

「そう……胸……私、うっかりブラジャーをつけ忘れてたの……それで、あの人に後ろから胸元を覗かれている事に全然気付いてなくて……」

 夫は、いつものパターンとは違う私の告白に小さく首を傾げながらも、「そ、それでどうなったんだよ」と話の先を急がせました。

「自分で乳首を触ってみろって言われたの……」

「……触ったのか?……」

「うん……だって、怖かったんだもん……」

 そう言った瞬間、夫はいきなりペニスを挿入してきました。話の内容がいつもと違ってあまりにもリアルだったため興奮したのでしょう、根元までペニスを突き刺した夫は、ハァハァと荒い息を吐きながら激しく腰を振って来たのでした。

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「そ、それで何をされたんだ」

 夫は私の尻肉が歪んでしまうほどに深く挿入しながら、声を震わせました。

「あの人……私が自分の乳首を触っているのを見ながらオナニーし始めたの……」

「オナニーって……あんな所でチンポを出したのか?」

「うん……私の背中に隠れながらオチンチン出してた……」

「そんな事されてどうして黙ってたんだよ!」

「だって……あなたはずっと遠くにいるし……周りには誰もいないし……」

「だからと言って、そんな事させるのはおかしいだろ、どうして抵抗しなかったんだよ」

「怖かったのよ……あんな事されたの初めてだったから、どうしていいかわかんなくなって……」

 今にも泣き出しそうな声でそう言うと、そんな私の演技が夫の妄想を更に刺激したらしく、夫は狂ったように腰を振りながら、床に向かってダラリと垂れ下がる私の乳を右手で鷲掴みにしたのでした。

「ハァハァ……それでどうなった……ハァハァ……そのままバックから入れられたのか……」

「そんな事されないわ……精液を掛けられただけよ……」

「掛けられたのか! 精子をぶっ掛けられたのか! どこに!」

 夫の腰の動きは更にスピードを速め、狭い納戸には二人の肌がぶつかり合う音が激しく響いていました。
 私は床に転がっていたクッションにしがみつきながら、膣の天井をグリグリと刺激される快感に悶え、必死に「背中に……」と答えました。

「背中?……顔だろ、顔。顔にぶっかけられたって言えよ」

 イキそうな夫は、もはやリアリティーよりも俗欲的な刺激を求めているらしく、そのような非現実的なリクエストをしてきました。
 だけど私は妥協しませんでした。いつもなら、夫のその時の気分に合わせて物語を進める私でしたが、しかしこの時は違いました。
 背中に精液を掛けられたと言うのは事実なのです。私にとってはそれが、異様な興奮を呼び起こしてくれた起爆剤だったからです。
 だから私は、いくら夫が「顔に掛けられたと言ってくれ」と頼んで来ても、頑として「背中に掛けられた」と言い続けたのでした。

 すると夫は突然「チッ」と舌打をし、いきなり私のお尻を両手で突き飛ばしました。ペニスがヌポッと抜け、四つん這いになっていた私の体は納戸の床にベタっと倒れてしまいました。

 あと少しで絶頂に達しようとしていた私は、いきなりペニスを抜かれて頭の中が真っ白になってしまいました。
 夫はそんな私の髪を鷲掴みにすると、乱暴に私の体を起こしました。
 まるで魂の抜け殻のように呆然と座っている私の顔の前で、夫は「顔だろ? 顔に掛けられたんだろ? な?」と、しつこくそこにこだわりながら、自分でペニスをシゴき始めました。

 嫌な予感がしました。ヌルヌルの肉棒がクチャクチャと摩擦され、その汁が白く泡立つのをジッと見つめながら嫌な予感をひしひしと感じていました。
 すると夫は突然「こうやって顔に掛けられたんだろ!」と唸り、いきなり私の顔に向けて大量の精液を飛ばしてきました。
 生温かい汁を幾度も顔面に受ける私は、この残酷な予感の的中に奥歯を噛み締めていたのでした。

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 あっという間にセックスは終わってしまいました。くだらない妄想に刺激されながら、まるで機械のように腰を振り合うだけの醜いセックスは、終わってみると果敢なくも惨めなものでした。

 イケなかった私は、欲求不満をモヤモヤと溜めたまま、顔の精液をカサカサとティッシュで拭っていました。
 すると、ハァハァと肩で息をしながらペニスの汁を拭き取っていた夫が、不意に「だけどよ……」とポツリと呟きました。
 そのまま黙っている夫に、「ん?」と私が顔を上げると、夫は満足そうな笑みを浮かべながら丸めたティッシュを手の平の上でポンポンと飛ばしていました。

「今の、なかなか良かったよ……」

「何が?……」

「ほら、公園であいつに乳首見られたとか、背中に精子ぶっかけられたとかっていうあれだよ。本当っぽくってマジに興奮したよ」

 夫は「むふふふふっ」と恥ずかしそうに笑いながらそう言うと、丸めたティッシュを握ったままゆっくりと立ち上がりました。そして、未だムラムラ感が治まらない私をソッと見下ろしながら、「こりゃあ、もう一回シャワー浴びなくちゃな」と、汁でカピカピになった陰毛をバリバリと撫でると、そのまま廊下に出て行ったのでした。

 フローリングの廊下に、夫の足の裏がヒタヒタと吸い付く音が響いていました。そんな足音を聞きながら私はクローゼットの奥の引き出しに手を伸ばし、中から黄色いローターをソッと取り出しました。
 それは、半年ほど前、夫がAmazonで購入したローター三点セットのひとつでした。膣用の青色とクリトリス用のピンク、そして防水仕様になっている黄色の三点がついて八千七百円でしたが、しかし、青とピンクはすぐに壊れてしまい、今はこの防水仕様の黄色しか残っていませんでした。
 私はクッションの上に仰向けに寝転がり、両脚をM字に曲げて股を開くと、ヌルヌルに濡れた陰部にローターを這わせました。
 惨めなオナニーでした。こんな事でこのモヤモヤが解消されるわけがありません。いや、ローターで刺激する事によってそのモヤモヤは余計に膨れ上がり、更に惨めになるだけでした。
 それでも勃起したクリトリスをそれで転がすと、すぐに絶頂が訪れました。私は「はぁん!」と短く声を上げると、足をM字に開いたまま腰をビクンっと跳ね上げました。そしてそのままシューッと失禁しながら快楽の渦に巻かれると、ハァハァと息を荒げながら夫が消えて行った廊下を見つめ、「全部、本当よ」と呟いてやったのでした。

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(つづく)

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