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堕落のアッコちゃん(7)

2013/05/30 Thu 17:30

●7アッコちゃんタイトル



「一発ヤっちゃえばまた逆戻り。でも、合意の上で見るだけだったらブタ箱二日で釈放なのです」

 中年男は、しゃがんだ明子の股間を覗き込みながら、意味ありげにそう呟いた。
 白い太もも。栗毛の陰毛。チョコレート色した肛門にペロリと捲れた膣。初めて他人に見られた陰部だった。しかも相手は見知らぬ中年男だった。なのにそんな明子の膣穴は、まるでひっくり返した蜂蜜の瓶の口のように、トロトロした液体を垂らしていたのだった。

「濡れてますね」

 中年男のいやらしい囁きが、まるで膣の粘膜を指先でヌルリと撫でるかのように通り過ぎて行った。
 他人に、自分の一番恥ずかしい部分を覗き込まれていると思うと、そのヌルヌルの汁は次々に溢れて来た。恥ずかしいと思えば思うほどに濡れて来るこの感覚は異常だと思いながらも、明子はその部分に触れたくて堪らなかった。

「では、では、そろそろおしっこを御拝見させていただきましょうかね……」

 中年男はニヤニヤと笑いながら「出ますか?」と明子の顔を覗き込んだ。
 尿意は全くなかった。しかし、膣が異様にムズムズし、ちょっと力めば出るような気がした。だけど、今ここで放尿すれば、おしっこは中年男の顔面に掛かってしまう。

「……出しますから……離れて下さい……」

 項垂れたまま上目遣いでそう言うと、中年男は大きく目を丸めながら「なんも、なんも」と首を振った。そして「こんな私の不細工な顔ですが、どうぞどうぞ御遠慮なくぶっかけてやって下さい」と、虫歯で真っ黒になった前歯をニッと剥き出し、嬉しそうに笑ったのだった。

 その顔があまりにも気持ち悪くて顔を背けると、その拍子におもわず下腹部に力を入れてしまい、すぐさま尿がチロッと飛び出した。びっくりした明子が慌てて尿道口を閉じると、それに連動して膣口がヒクッと凹み、尿道口からじわっと漏れる生温かい尿が凹みに流れ込んだ。
 そのまま太ももを震わせながら踏ん張った。しかし、おしっこは、まるで壊れた蛇口のようにタラタラと漏れた。尻を伝わっては地面にポタポタと滴り、コンクリートの床に黒く丸いシミを作った。

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 最初は尿意を催してはいなかったのに、今では膀胱がパンパンに膨れていた。一度尿が出てしまうと次々に尿意は激しくなり、もはや止める事ができなくなってしまっていた。
 みるみると広がって行く床のシミを覗き込みながら、明子はもう我慢できないと思った。恐る恐る階段の下の中年男に「出ます」と告げた。しかし返事はなかった。

 必死に踏ん張りながら視線を階段の下に向けた。すると明子の目に異様な光景が飛び込んで来た。なんと中年男は、明子の股間を覗き込みながらペニスをシコシコとシゴいているのだ。
 明子は愕然とした。頭の中で黒い魔物が牙を出して笑っている。
 階段で踞る中年男は、土から引きずり出されたミミズのようにウネウネと蠢きながら、「見ないで……見ちゃいや……」と弱々しく囁いた。
 そんな中年男の額にいきなり飛沫が飛び散った。その飛沫にハッと我に返ると、いつの間にか明子の尿道口からおしっこが噴き出していたのだった。

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 中年男のペニスは、昌史伯父さんのペニスよりも一回り小さかった。しかし、例え小さくても、その黒くて、先っぽがテラテラと赤く輝くペニスは、まるで凶暴な爬虫類が威嚇するかのように獰猛に見えた。

 明子のおしっこは、シュュュュュュュュュュュっと音を立て、中年男の顔や髪、そして地味な紺のネクタイまでベタベタに濡らした。
 そんな中年男を見ながら、ふと、どうしてこの男はおしっこをしている所を見たいのだろうと思った。女性器を見たいと言うのならわかるが、おしっこしているところが見たいというのは、性欲に目覚めて間もない明子には理解できなかった。
 一方で、それを見たいと思う人の気持ちもわからないが、それを見せたいと思う今の自分の気持ちも理解できなかった。
 明子は、おしっこを人の顔に噴き掛けながらも、どうして私はこんな馬鹿な事をしているんだろうと不思議に思った。しかし今の明子の中には、そう冷静に思う自分と、そうでない自分がいた。
 そうでない自分は異常に興奮していた。放尿しながらも、そこから尿とは別のいやらしい液体をヌルヌルと溢れさせていた。
 そうではない自分は、一刻も早く家に帰ってオナニーしたいと思っていた。噴き出すおしっこに向かって大きな口を開けているこの変態男の醜い姿を想像し、おもいきりクリトリスを引っ張ってやりたかった。

 いつしかおしっこの音は、シャャャャャャャャからボトボトボトボトに変わっていた。中年男の口内にはレモン色の尿が溜まったため、お風呂の湯を溜めているような音が響いていたのだ。

 シュッ、と最後の噴射が終わると、残尿は弱々しくタラタラと尻を伝った。丸い尻肉の谷間でいやらしい汁と合流し、そのままコンクリートの床にニトーっと糸を引いて落ちた。
 濁った眼球を剝き出しながらその瞬間を見ていた中年男は、ゴクリと喉を鳴らして明子の尿を飲み込んだ。
 それを見た正常な明子は、恐怖で背筋をゾクっと凍り付かせた。しかし、もう一人の異常な明子は、違う意味で背筋をゾクっとさせていた。異常な明子は、もはやこの変態男に、ここで無惨に犯されてもいいと本気で思ったのだ。

 中年男は、わざとらしく舌をペチャペチャと鳴らしながら尿を味わい、まだしゃがんだままの明子を見てニヤニヤと笑っていた。

「あなたが濡れてるものですから、ついつい見とれてしまってイキそびれてしまいましたよ……」

 そう残念そうに笑いながら、モゾモゾとズボンの後ろポケットから使い古した財布を取り出した。そして開いた財布の中の一万円札を指先で摘んだまま、「御相談があるのですが……」と明子の目をジロッと睨んだ。

「あなたが履いているそのパンティーを、なんとか五千円でお譲り願えないでしょうかね……」

 一瞬、明子の脳裏に昌史伯父さんの顔が浮かんだ。ニヤニヤと笑いながら一万円札と五千円札を同時に抜き取った中年男が、お年玉をくれる時の昌史伯父さんとダブって見えた。

(どうせならここでこのままセックスして下さい)

 そんな言葉が、異常な方の明子の頭に過ったが、しかし、正常な方の明子は、中年男のその濁り目に睨まれながら、しゃがんだ膝をガクガクと震わせたまま動けなくなっていた。

「五千円じゃダメですか?……」

 中年男の声と同時に、頭上からカチカチという音が聞こえて来た。先ほどから一匹のカラスが、公衆便所のトタン屋根の上を歩き回っているのだ。

 明子は返事ができなかった。声が出なかった。そんな明子の中では、一刻も早くここから逃げ出したいという気持ちと、このままこのザラザラとしたコンクリート床に押し倒され、無惨に犯されたいという気持ちが激しく激突していた。

「なぜ黙ってるんですか?……断るんですか?……もし断るというのなら殺しちゃいますよ?」

 殺すと言う言葉に、正常な明子も異常な明子も胸をドキッと突かれた。どちらの明子も、この男なら本当にやりかねないと意見が一致したのだ。
 明子は、頬までブルルルっと震わせながら、無言でコクンと頷いた。本当に怖かった。本当にここで殺されてしまうと思ったのだ。

 明子は震える膝で必死に堪えながら、しゃがんだままの体勢でショーツを足首から抜いた。
 中年男はそれを受け取ると、「はぁぁぁぁぁ……」と深い溜め息を吐きながらそれを頬にあてた。ショーツのお尻の部分に頬擦りし、同時にもう片方の手でペニスをシゴき始めた。

 早く逃げなければ。そう焦った明子は、『みゆき殺す』とスプレーで落書きされたコンクリート壁に手を付き、ヨロヨロと立ち上がった。
 中年男は震える手でショーツを開いた。そして素早くクロッチをひっくり返し、そこに染み付く黄色い汚れを明子に見せつけ、「んふっ」と女のように笑ったのだった。

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「せっかくですから射精するまで見てて下さいよ……」

 中年男はそう笑うと、その黄色シミをクンクンと嗅ぎながら、「料金は射精後にお渡ししますから」と呟き、亀頭を明子に向けてペニスをシコシコとシゴいた。
 震える膝から、恐怖がジワジワと全身に広がった。汚れたショーツを弄ばれるのはこれで二度目だった。が、しかし、この時の恐怖は、あの時の恐怖とは違っていた。
 昌史伯父さんのあのシーンを目撃した時はショックの方が大きく、恐怖と言うよりも悲しみの方が強かった。しかし今感じている恐怖は、背後に『死』という絶望が迫っており、あの時の恐怖とこの時の恐怖とは比べ物にはならなかった。

 中年男は、階段からムクリと起き上がると、膝まで下ろしていたズボンを脱ぎ始めた。そしてクロッチの黄色いシミを真っ赤な舌でチロチロと舐めながら階段を上って来た。
 下半身を剥き出しにした中年男は、そのまま明子の横を通り過ぎた。そして便所の裏口の前で静かに足を止めると、ゆっくりと明子に振り向きながら言った。

「……そこはヤブ蚊が多くていけない。中でゆっくりヤリますから、どうぞ御見学してやって下さい」

 そんな中年男の尻には、蚊に刺された跡がポツンポツンと三つくらいあった。赤く腫れた箇所をポリポリと掻きながら、中年男は便所の中に入っていった。便所の屋根の上から、真っ黒なカラスが震える明子をジッと見つめていた。

(つづく)

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