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裸のOL20



 二段ベッドの上の老人からも、隣りのアライグマからも、両方が見えるように大きく股を開きました。ヌルヌルになったワレメに指を滑り込ませ、くちゅ、くちゅ、っといういやらしい音をわざと立てながら、心の中で、(見て)、(舐めて)、(入れて)、と何度も繰り返しました。

 おもわず声が漏れそうになった私は、慌てて薄汚れた布団を口に咥え、その生ゴミのような臭いに包まれながら指を激しく動かしました。私のいやらしい汁は尻の谷間をすり抜け、肛門にまでタラタラと溢れて来ました。私はゆっくりとうつ伏せになると、ジワリジワリと両膝を立てながら猫が背伸びするようなバックの体勢になりました。お尻を大きく突き出し、更に局部を剥き出しながら、いやらしい音をカーテンの中に響かせいていたのでした。

 隣のアライグマには、ぱっくりと開いた膣の奥や、ぷっくりと膨らんだ肛門まではっきりと見えているはずです。そう思うと更に欲情が高まり、私は臭い布団の綿の中にハァハァと荒い息を吐きながら、膣の中に指をズブズブと入れ始めたのでした。

 そうしていると、いきなりベッドのカーテンの端がヒラッと動きました。「はっ!」と私が振り返ると、カーテンの隙間から誰かがジッと私を睨んでいました。恐らく上のベッドの老人です。そのデスマスクのようなドス黒い顔色は、さっきチラッと見たものと同じでした。

 呆然とした私がそのままの体勢で硬直しておりますと、老人はいきなりカーテンの隙間からソッと千円札を差し出して来ました。

「金ないんやろ……ほれ……」

 そう言いながら老人が突き出した千円札は、小刻みにブルブルと震えていました。
 それを見ながら私が戸惑っていると、老人はその千円を私のベッドの中にソッと投げ込みました。そしてカーテンの端からヌッと顔を出すと、真っ黄色に濁った目で私を睨みながら、「それで1発ヤらせてくれや」と笑ったのでした。

 最初私は、老人のその震えは緊張から来ているものだと思っていました。しかし、カーテンから潜り込んで来た老人の全身から漂う安酒の匂いを嗅ぎ、その震えがアルコール中毒から来る震えだという事に気付きました。
 そんな老人は、四つん這いのまま固まっている私をジッと睨みつけながら、「どないやねん」と笑いました。
 私は黙ったまま顔を布団に押し付けました。そして(早く入れて下さい!)と心の中で叫びながら、その千円札をガシっと鷲掴みにすると、老人はそれを了承の合図と受け取り、「ええんやな」と嬉しそうに呟きながら、ブルブルと震えるその手を私の突き出した尻に伸ばしたのでした。

 老人の指は、まるで子猫を虐待するかのような乱暴さで私の尻の谷間を弄り始めました。ドロドロに濡れた膣に真っ黒な指が1本2本と入れられ、それがピタピタといやらしい音を立てながらピストンし始めました。

「なんでこないな事しとんのや……あんた、こういうのが好きなんか?……変態か?」

 私は、老人のその言葉にイヤイヤと顔を横に振りながら、「やめて下さい……警察を呼びますよ……」と、呟きました。
 もちろんそれは本音ではありませんでした。
 それは、このまま行けば普通のセックスで終わってしまうと思ったからです。このままでは、ただの汚い老人とセックスしただけに過ぎなくなり、それでは、何の為にこんな恐ろしい場所に潜入したのかわからなくなるのです。私はセックスがしたいのではなく、スリルと恐怖を感じたいのです。ですから、敢えて警察の名前を出し、老人を挑発してみようと思ったのでした。

 案の定、老人は私のその言葉に「なにぃ」と声を荒げました。
 しかし、すぐにケラケラと笑いだすと、ガサガサの指で私の尻肉を左右に開き、

「警察なんか呼んでも来るかい。おまえ、ここをどこや思うてけつかんねん」

 と呟きながら、いきなりそこに顔面を押し付けてきたのでした。

 無精髭が肛門をチクチクと刺激していました。私は布団に顔を押し付けたまま、「やめて下さい……」とお尻を振ると、老人はボロボロになった前歯から随分と血色の悪い舌をペロンと突き出し、それを私の開かれた谷間にグニャッと押し付けては、べちょべちょと下品に舐め始めたのでした。

 今までにない下手糞なクンニでした。女を愛撫しているというより、蟹の甲羅にむしゃぶりついているような、そんな荒々しいクンニでした。
 しかし私は、それを求めていたのです。優しい男に上品に愛撫されるよりも、危険な破滅男に貪欲に貪り喰われたいのです。

 お尻に顔を埋める老人は、四つん這いになる私の乳に右手を伸ばし、それを握り潰すかのように激しく揉んでいました。剥き出した膣に吸い付き、ムグムグと不気味な声を漏らしながら、ヌルヌルの膣の中を舌で掻き回していました。
 私は、気持ち悪さと恐怖と興奮に包まれながら、その老人の舌の動きをじっくりと味わっていました。すると、再びカーテンがパラっと開き、千円を握りしめたアライグマが目をギラギラさせながらヌッと顔を出したのでした。

「しゃぶって……」

 アライグマはニヤニヤと笑いながらそう呟くと、素早く私の手に千円を握らせました。そしてベッド横の通路で腰を屈ませながら、私の顔の前に勃起したペニスをピーンと突き出しました。
 反り立つペニスは、亀頭が異様な紫色をしていました。亀頭の周辺にはカピカピに乾いた白い恥垢がびっしりとこびり付き、生ゴミのニオイをムンムンと発していました。

 アライグマは、そんな激臭ペニスを私の口元に突き立てると、老人が一心不乱に舐めている私の尻の谷間をニヤニヤと覗き込みながら、「爺さん、この女、性病持ってるかも知れないぜ」と老人に笑いました。すると老人は慌ててそこから顔を離し、「ホンマか」と言いながら、私の枕に向けてペッペッとツバを吐き出しました。

 激しい屈辱感に包まれました。
 しかしこの頃の私のウツレベルは常にレッドゾーンを超えており、そんな屈辱感も快楽のひとつでした。
 私は、この男たちの性奴隷なのです。まさに佐々木山が言った肉便器なのです。もはや私は、この劣悪なドヤで燻る最底辺な男たち以下の公衆便女にまで堕ちた女なのです。

 だから私は、そんな屈辱感に脳をクラクラさせながら、アライグマのペニスにしゃぶりつきました。
 咥えた瞬間、猛烈な吐き気に襲われました。まさにポリバケツの下に溜まった生ゴミの汚水を口に含んだような気持ち悪さです。
 それでもそこに舌を絡ませながら顔を上下に動かすと、不意にカピカピに乾燥した恥垢が喉に引っかかり、私ははそれを咥えたまま激しく咽せてしまいました。
 しかしアライグマは容赦しませんでした。咽せている私の口内に狂ったように腰を振り、ウグウグと悶え苦しんでいる私の耳元に、「あんたキチガイだろ?」と囁きながら、ゲラゲラと笑ったのでした。

 そんなアライグマに刺激を受けたのか、再び老人が私の膣にしゃぶりついてきました。膣のビラビラに唇を押し付けたまま、「こうやって欲しかったんか!こうやって欲しかったんやろ!」と叫び、そこにブシュルル、ブシュルルと下品な音を立てました。そして、膣から溢れ出した汁を、私の股間に満遍なく塗り込むと、「ほな入れるでぇ」と笑いながら、そこにペニスを突き立てて来たのでした。

 老人のペニスは、成人のペニスと何ら変わりない太さと固さでした。2段ベッドの天井に頭が当たらぬよう、猫背になりながらスコスコと腰を振っていました。私はアライグマのペニスを必死に咥えながら、出たり入ったりする肉棒の感触に身を捩らせていました。

 当然の如く、老人は私の中で射精しました。老人がヌポッとペニスを抜くなり、アライグマが「早く交われ!」と老人をベッドから引きずり出し、飢えたオオカミのようにハァハァ言いながらベッドに這い上がって来ました。
 私を仰向けにしたアライグマは、私の両足をおもいきり開き、右手に持っていた携帯を私の股間に向けました。そして、何度も何度もシャッターの疑似音を鳴らしながら、老人の精液が溢れ出る私の性器を写真に撮りました。

 携帯をポンッと枕元に投げると、凶暴な表情をしたアライグマが私の体の上に飛び乗って来ました。老人の精液が滴る膣は、アライグマのペニスをスルリと簡単に招き入れ、はち切れんばかりの固い肉棒に私は悲鳴を上げました。
 悶える私を見下ろすアライグマは、「うりゃっ!うりゃっ!」と変な掛け声を上げ、カチカチの肉棒で凶暴に私の膣を掻き回してきました。そして私の顔を覗き込みながら「気持ちいいか?」と嬉しそうに聞くと、私の返事を聞く間もなく私の唇の中に舌を滑り込ませてきました。
 私の口内にドロドロと舌を蠢かせながら、アライグマは激しく腰を振りました。太い肉棒がピストンする度に、ぶちょぶちょと下品な音が鳴り、体をガッシリと押さえ込まれた私は、まさに肉便器の如く、ジッと黙ってその音を聞いていました。
 
 そうされながらふと横を向くと、通路の向かえのベッドにいたインドの修行僧のような男が、悶える私をジッと見ていました。そんな男の手には、いつの間にか私のピンクのショーツが握られており、男はショーツの股間部分をクンクンと嗅ぎながら、シコシコとペニスをシゴいていました。

(この男にも……きっと滅茶苦茶にヤられるんだわ……)

 そう思うと、居ても立ってもいられないほどの嬉しさを感じました。
 しかも、部屋の入口には薄汚い労務者達がドヤドヤと集まっており、凄まじい熱気をムンムンと発しながら、ベッドで悶えている私を見ています。その数、8人。いや、ドアから覗き込んでいる顔が8人だけで、その後にはもっと大勢の労務者達が蠢いている気配が感じられます。

 私は、アライグマのペニスに身を捩らせながら、そんな不特定多数の労務者達に無惨に犯される自分を想像しました。(殺されてしまう)と思うなり、大量のアドレナリンが脳に溢れ出し、狂った私は、(もっと虐めて! もっと犯して! もっともっと滅茶苦茶にして!)と頭の中で叫びながら、更に深く挿入するようにと、自ら両脚を高く掲げたのでした。

 私が悶えれば悶えるほど、男たちの笑い声は大きくなりました。男たちは、死に物狂いで戦っている闘犬を見物している観客のような目で私を見つめ、残酷な笑顔でニヤニヤと笑っていました。
 そんな男たちの中に、ポツンと管理人の老婆の顔を発見しました。
 私は、そこに集まる男たちを挑発するかの如く、わざと老婆に叫びました。

「おばあさん! 助けて! 警察を呼んで!」

 すると老婆は露骨に嫌な顔をしました。
 そして、その表情をゆっくり苦笑いに崩すと、「ふん」と鼻で笑いながらポツリと呟きました。

「あんた、ここをどこや思うてけつかんねん」

 そんな老婆の言葉に、私は今までにない安らぎを感じました。

 私は肉便器です。
 誰でも使用可能な公衆便女です。

 やっと、自分の居場所を見つけた気がしました。

 もう二度と下着は履きません。
 もう二度とあの面倒臭い制服は着ません。

 私は裸のOLです。
 ここで、このまま、死ぬまで裸のOLです。


(裸のOL・完)




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