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変態レストラン(後編)

2009/05/19 Tue 08:56

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「いかがでしたか、本日のアントレは」
テーブルの上のバイブを下げるギャルソンの後ろで、シェフの愚人が勝ち誇ったような笑顔で微笑んでいた。
「最高だ。メインの前に危うく射精するとこだったよ」

シェフは「満足して頂けて光栄です」と言いながら伊堂に近付いた。

ギャルソンが静かにキャンドルの灯を消す。とたんに部屋は真っ暗闇となった。
すぐにカチッというスイッチの音と共に、奥のソファーに真っ赤な照明ライトが照らされた。

「こちらはグラニテ(お口直し)でございます。本日のグラニテは『シャブ中女と童貞ニートのラブハーモニー』となっております」

トランペットジャズの音楽と共に目つきの悪いオンナが現れた。そのオンナの後ろからは髪と髭を伸ばし放題のヲタク青年が恐る恐る付いて来た。

「あのオンナは?」
「あちらは、先日、岐阜の笠松女子刑務所を出所したばかりのオンナでございまして、1979年モノでございます」
「シャブか?」
「さようです。前科三犯。いずれも覚醒剤で服役しております」
「今は効いてるのか」
「はい。三日ほど前に二年の刑期を務め出所してきたばかりでございまして、つい先程、二年ぶりの覚醒剤を打ちまして現在はかなり効いているようです」

シャブ中女のセックスほど見ていて楽しいものはない。まして二年ぶりのシャブともなれば相当な乱れようであろう。これはかなりのぶっ飛びようが期待できそうだと、伊堂は細く微笑んだ。

シャブ中女は床に転がっていたバイブを手にすると、椅子に座る伊堂の目を見つめながらジュボジュボとしゃぶり始めた。
先程のはるかとは比べ物にならないくらい醜い。
しかし、それがこのレストランのグラニテ(お口直し)というものだった。きっとシェフはこのギャップを楽しませたいのであろう、なかなか憎い演出だと伊堂はシェフの腰を指で突っついた。

シャブ中女は床に座ったままソファーに手を付くと、わんわんスタイルになりスカートをたくし上げた。30女の肉付きの良い尻がプルルンと震えている。
シャブ中女は男を尻の前に座るように命令すると、唾液で濡れたバイブを男に手渡し、それを入れろとおねだりしている。シャブの効き目はさすがだった、オンナを淫乱にするというより狂人に変えてしまう。

「男は何者だ」
「はい。静岡産のニート歴15年モノでございます」
「童貞なのか?」
「はい。天然物でございます」

伊堂はとたんに童貞のペニスを触ってみたくなった。
伊堂は決してホモではない。そっち系にはまったく興味も無い。しかし、まだ女性器に入れた事の無い成人男性のペニスというものがどんなモノなのか妙に興味が湧いたのだ。

「シェフ。私とあの男を二人きりにさせてくれないか」

シェフは一瞬「ん?」という表情をしたが、しかし理由は聞かない。ここのシェフはプロなのだ。

「かしこまりました。それではあちらの座敷に男を連れて参ります」

伊堂はシェフの言葉を聞くと「うむ」と席を立ち、先程はるかに悪戯をした座敷へと消えて行った。

しばらくして童貞男が大きな尻をモゾモゾとさせながら座敷に入って来た。

「・・・襖を閉めなさい」
伊堂の絶対的な言葉に、静岡産ニートは鼻の頭にプツプツの汗を作りながら慌てて襖を閉めた。その時の童貞男のプルプルと震える肉付きのいい尻が妙にセクシーだと伊堂は思った。

「こっちに来い」
全裸の童貞男は畳をシュルシュル言わせながら伊堂の前に立った。彼の目は完全にビビっていた。

「手をどけなさい」
伊堂は、下半身を両手で隠している童貞男の手を見つめながら言った。
童貞男がゆっくりと手を離す。らっきょのようなチンポが脂肪だらけのブヨブヨの下半身にプックリとぶら下がっていた。
「醜い・・・」
伊堂はそう呟きながら童貞男のらっきょチンポを指でつまんだ。
「キミはいくつだ」
「・・・28です・・・」
「本当に童貞なのか?」
「・・・はい・・・」
「風俗も?」
「・・・ありません」

伊堂はゆっくりと皮を捲ってみた。分厚い皮の中から蛇イチゴのような小さな亀頭がネチョーッと顔を出した。とたんにプ~ンとイカ臭が伊堂の鼻につく。伊堂は懐かしいその香りにノスタルジックな気分になる。

「起たせてみろ」
「え・・・無理です」
「なぜだ」
「なぜって・・・」
「いつもオナニーしているように触ってみればいいじゃないか」

童貞男はちっちゃなちっちゃな蛇イチゴを指の中でコロコロと転がした。とたんに皮が元に戻り蛇イチゴは頭を引っ込めまた元のらっきょへと戻ってしまった。

「だめか」
「・・・無理です」

いきなり伊堂は男のチンポをつまみ、「どれ、貸してみろ」とチンポをシコシコとやり始めた。

「あ・・・いや・・・あの・・・」
戸惑う静岡産ニート。

「おまえは、あんなイカレた女で童貞を捨ててもいいのか?」
「・・・あ、はい・・・いや・・・」
「どっちなんだ」
伊堂の眼光は鋭い。さすがは資産1000億は軽く超すと言われる伊堂コンツェルンの総裁である、その迫力は映画の中で凄む松方弘樹よりも怖かった。

「・・・ヤれるなら・・・誰でもいいです・・・」

伊堂は全く起たないチンポをシコりながら「そうか・・・」と呟くと、いきなりそのらっきょのチンポをパクッと喰わえた。

「あっ!」

童貞男は一瞬慌てるが、しかし抵抗はできなかった。

伊堂は舌の上でコロコロと転がるチンポに不思議な感情を抱いた。オンナはオトコのチンポを舐める時はいつもこんな感じなのか・・・
当然、チンポを舐めるのは初めての伊堂だった。っというか、他人のチンポを触ったことすらなかった。
なぜ突然こんな行動に走ったのかは伊堂本人すら理解不明だった。もしかしたら伊堂の心のどこかにこんな願望があったのかも知れない。しかし、伊堂は立場のある人物である、さすがにオトコのチンポを舐めるなどという行為ができるはずがない。だから伊堂はそんな願望を今まで全面に出す事はなく心の奥に施錠していたのであろう。
しかしここに来て伊堂の願望は満たされた。それは、相手が童貞という汚れなき存在であった事と、このレストランの雰囲気がそうさせたのかも知れない。

童貞男のらっきょチンポが伊堂の口の中でみるみる大きくなって来た。
伊堂は口の中で段々と固くなって行く感触がたまらなく気持ちよかった。

伊堂の口の中で完全に勃起したペニス。いつもオンナにされている仕草を思い出しながらそれを伊堂は真似てみる。
ピチャクチャといういつものあの音が伊堂のすぐ耳元で鳴っている。顔を動かす度にプ~ンと臭って来る生臭さ。自分もいつもオンナにこんなニオイを嗅がせているのかと不安になった。

「気持ちいいか」
伊堂がしゃぶりながら見上げると、童貞男は「・・・はい」と返事をした。
その時の、童貞男が伊堂を見下ろしたような視線に、伊堂は突然キレた。

ムクっと立ち上がった伊堂は童貞男の鼻をつまんだ。
「私を誰だと思っているんだ。おまえのようなクズは今すぐにでも消す事ができるんだぞ」
そう言うと、童貞男のタプタプの腹を思い切り引っ叩いた。座敷に引っ叩かれた乾いた音と童貞男の「痛っ!」という小さな悲鳴が響いたのだった。

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座敷を出てトイレの洗面所へ行き、備え付けのイソジンで30回ほどハードなうがいをした伊堂は、再びシェフ達が待つテーブルへと付いた。

「もう。よろしいでしょうか?」
シェフは何もなかったかのように伊堂に笑いかける。
「うむ。続けてくれ」
伊堂はイソジンの苦さを消す為にワインを一気に飲み干した。

テーブルの前のソファーでは、座らされた童貞男がシャブ中女の激しいフェラに身を悶えていた。

シャブ中女は久々のオトコのためか、喘ぎ声を出しながらペニスをしゃぶっている。
「まだ、イッちゃあダメだよ・・・」
シャブ中女はピーンと脚を伸ばす童貞男の太ももをピシャンと叩きながらそう言うと、しゃぶりながらパンティーを下ろし始めた。
それを見て興奮した童貞男が、いきなりシャブ中女の露出された股間に手をやり、「あわてんじゃないよ!」と再びピシャンと手を叩かれた。

シャブ中女はビンビンに起った童貞男のペニスをゆっくりとシゴき、ニヤニヤしながらソレの上に跨ごうと脚を広げた。

「やめさせなさい」
突然の伊堂の言葉にシェフが「どうかなさいましたか?」と尋ねた。

「やめさせるんだ。あいつに童貞を捨てさせるな」
伊堂は真剣な表情で二人を見つめながら呟く。

「そこまでです!お二人とももう結構ですよ!・・・おい、料理を下げなさい」
シェフは叫ぶと、ギャルソンにそう命じた。

「あいつをこのまま静岡に返せ。いいかシェフ、この後絶対にあのオンナとヤらせるんじゃないぞ」
伊堂は鬼のような表情でニヤリと笑っていた。

「何だよ途中でヤメろって!冗談じゃないよ!ったくぅ!」
シャブ中女が暴れ出した。奥から駆けつけた数人のギャルソンが女の両腕を押さえつけ、廊下へと引きずり出した。

童貞男は何があったのかポカーンと状況を眺めていたが、次第にペニスが萎え始めると、この場所に自分が場違いだと言う事がやっと気付いたらしく、脱いだジーンズで股間を隠しながら廊下を出ようとした。

「おい」
呼び止める伊堂に男はピクンと肩を揺らし足を止めた。
「オマエは一生童貞のままでいろ。この私に屈辱を与えた罰だ」
童貞男はキョトンとした表情で伊堂を見つめている。
「もう行きなさい」
伊堂の言葉で、ギャルソンが童貞男の腕を掴み、廊下へと連れて行った。

「申し訳ございません。とんだお口直しになってしまいまして」
場を壊したのは全然シェフのせいではないが、しかしそれもこれも全て私の責任です、とばかりに、シェフは伊堂に深々と頭を下げ、そして再び自信に満ちた笑顔で顔を上げた。

「それでは伊堂様。さっそくですが、いよいよメインディッシュへと行かせて頂いてよろしいでしょうか」
「うむ。今夜のメインはなんだ」
「はい。本日のメインディッシュは『多額借金妻と肉体返済アンサンブルの嫉妬夫添え』となっております」

「うむ」と伊堂はいつものように頷きながらも、(さすがはシェフだ、私の好みをよく知っている・・・)と感心していた。

ギャルソン達が再び灯し始めたキャンドルは、そんな伊堂の心と同様にメラメラと炎を揺らすのであった。

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ギャルソンが部屋の中央にある大きな襖を静かに開けると、10畳ほどの畳座敷にレトロな洋風ベッドが置かれているという不思議な空間が現れた。
遊郭時代、この大座敷は宴会座敷として使われていたらしい。部屋の隅にある床の柱に煙草が1本差し込めるくらいの穴が開いている。この穴は、今から70年ほど前の2.26事件で、クーデターを起こした1人の将校が自決した時にできた銃弾だと伊堂は聞いた事があるが、この界隈ではそんな与太話しはよくある話で、伊堂はあまり本気にはしていなかった。

しばらくすると、ギャルソンが若い夫婦をエスコートして来た。シェフの指示で夫婦は大座敷の床の間の前にあるソファーへと案内された。

「何年モノだ」
「はい。妻は1982年モノの27歳で、旦那は1979年モノの30歳でございます」
「ほう。まだ若いな。で、借金というのは何だ?」
「はい。結婚4年目にして妻の浮気。しかも相手は旦那の部下でありまして、その部下は上司の妻を寝取ったばかりでなく、なんと闇金から妻名義で多額の借金をいたしまして、部下はそのままどこかへドロンと消え、その借金だけが残ってしまったという訳です」
「ふふふふ。妻も馬鹿なら旦那も馬鹿だな。で、その借金の額は?」
「はい。借り入れ元金が300。滞納している利息が700。合計1000万円でございます」
「なに?元金300で利息が700だと?」
伊堂は驚いて後ろのシェフに振り返った。
「はい。闇金というのはそういうものですから」
「しかし、それにしても・・・で、毎月いくらの返済だ?」
「はい。利息は五日で一割。元金返済分を含めますと五日で50万でございます」
「旦那の仕事は」
「ビルメンテナンス会社の部長をやっております」
「そんな仕事で五日で50万は返済できないだろう・・・」
「はい。ですから、本日より当レストランで、こうやって夫婦共働きで働く事となったわけでございます」

シェフは伊堂から目を背け、天井を見上げながら髭を撫で始めた。何か怪しい。この男は何か隠し事をしていたりソワソワしたりすると必ず髭を撫でる癖がある。伊堂はシェフの態度を怪しみながら顔を覗き込んだ。

「その浮気相手の部下は?」
「・・・いや、そこまでは・・・」
益々怪しい。今までに料理についての質問でシェフがわからないと言った事はないのだ。

「あいつら天然か?」
「もちろん」
「産地は?」
「千葉です」
「千葉?・・・確かシェフは千葉で金貸しの会社を経営していたはずだよな・・・」
「・・・・」
シェフはとぼけた表情を決め込んだまま「さ、伊堂様、早く召し上がらないとせっかくの料理が冷めてしまいます」などと話しを変えようとした。

「ふふふ」
伊堂が笑った。
「何か?」
シェフが焦る。

「本当に天然モノか?」
「もちろんです」
「仕組んだだろ?」
「・・・・」
「その浮気相手の部下はシェフの手下。そしてゴイチ(五日で一割の利息)で金を貸したのがシェフの会社。ふふふふ。最初からあの夫婦を騙すつもりだったんだな」

シェフは観念したように首を振りながら「ふふ」と小さく笑うと、「伊堂様。厨房の仕入れ・仕込みについては御勘弁願います」と頭を下げた。

「で、あの夫婦、働くのは何回目だ」
「本日が初出勤でございます。伊堂様が御見えになるこの日に合わせて初出勤させました」
「そりゃあいい。しかし、あの旦那、かなり頭にきてるみたいだが大丈夫か?途中で逆上したりしないだろうな」
大座敷のソファーでは、脅える妻の肩を抱いた旦那が、伊堂の目をまるで親の仇を見るような目で睨んでいた。

「御心配いりません。もしそのようなトラブルから中止となった場合は、元金と利息を即刻返済するという念書を書いておりまして、そうなればあの夫婦は今住んでいる家も家財道具も小学生の子供のランドセルさえも差し押さえとなり路頭に迷います。確かに嫉妬深い旦那ではございますが、そこまで馬鹿ではございません」

「恐ろしい男だな」
「はい。それをお召し上がりになられます伊堂様も」
二人は顔を見合わせ「ふふふ」と笑った。

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大座敷のベッドに腰掛けると、肩を震わせた妻が伊堂に向かって軽く頭を下げた。旦那は相変わらず伊堂の目を睨んだままだ。

伊堂は旦那から発せられる光線を浴びる度に、いいようの知れない寒気がゾクゾクと背筋を襲う。最初は気味が悪かったが、しかし、そのゾクゾク感は次第に快楽へと変わって来た。

「脱ぎなさい」
伊堂のその言葉に旦那が妻の身体をサッと庇う。

「なんだその目は。嫌なら脱がなくてもいいんだ。私は帰るよ」
ベッドを立ちかけようとする伊堂に「待って下さい!」と妻が叫んだ。

「じゃあ早く脱ぎなさい」
伊堂は再びベッドに寝転んだ。
1枚1枚服を脱いで行く妻を見つめながら、旦那は下唇が内出血するほど噛みしめ「咲子・・・」と床に崩れ落ちた。

ブラとパンティーだけの姿になった妻は俯いたままベッドの端に立ちすくんでいた。
伊堂の「ブラを半分下ろしてパンティーを少しズラしなさい」という言葉に素直に従う妻。

素晴らしい身体だった。小学生の娘がいるとは思えないほど、それほど崩れていない身体だった。

「ベッドに来なさい」
一刻も早くその白い肌を触りたかった。そして一刻も早く旦那の嫉妬に悶える姿を見てみたかった。

「咲子!・・・」という哀れな旦那に何度も振り向きながら、妻は伊堂のベッドで仰向けになった。
ゆっくりと妻の乳房を弄った。指に喰い付くような餅肌だ。妻はコリコリの乳首を指で転がされキュッと下唇を噛んだ。

伊堂はふと自分の妻を思い出す。もしこの女が自分の妻だったら・・・。
伊堂は床で頭を抱えて苦しんでいる旦那を見る。そしてもしあの男が自分だったら・・・。
私ならきっと我慢できずに相手を殺すだろうな・・・・。

伊堂は今までに無い興奮を覚えた。

「脚を開きなさい。自分で触るんだ」
妻は屈辱に耐えながらも脚をゆっくりと開くとパンティーの上から股間を弄った。
妻にオナニーを強要すると伊堂は妻のコリコリの乳首をペロペロと舐め始めた。
舐めながら伊堂は、時折、床で苦しんでいる旦那に向かって誇らしげな笑みを零した。
その度に握り拳をドン!と床に叩き付ける旦那。それが伊堂にはたまらなく興奮したのだった。

「パンティーをズラしてオマンコを見せなさい」
散々、他人の妻の上半身を舐め回した後、伊堂は妻の足下から妻のオナニーを眺めてはそう呟いた。
妻がゆっくりとパンティーをズラす。陰毛とオマンコのビラビラが真っ白な肌にとても卑猥に輝いていた。

「おい。おまえもこっちに来て見てみろ。おまえの女房、俺に身体中を舐められてこんなに濡らしているぜ」
伊堂の残酷な実況中継に、妻が「許して下さい・・・」と声を振り絞ると旦那が「くそうっ!」と床に崩れ落ちる。
伊堂はオマンコを指で弄る。ピチャピチャピチャという音をわざと立てた。
「ふん。こんな時でもこんなに濡らして・・・。よっぽどの淫乱だな」

伊堂は妻を座らせると、妻の顔の前にビンビンのペニスを突き出した。
「シゴきなさい。いつも旦那にしているようにシゴいてみなさい」
「咲子!」と叫ぶ旦那の目を反らしながら、妻は伊堂のペニスを握った。細い華奢な妻の指が黒くて太い伊堂のペニスを上下に動かす。

「おお、垂れそうだ。舐めておくれ」
伊堂のガンダムのようなゴツいペニスの先から我慢汁が滴り落ちようとしていた。
「咲子ー!」と叫ぶ旦那の悲鳴の中、妻は目を伏せたまま一気に伊堂のペニスを口に含んだのだった。


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ペニスを喰わえさせられ、四つん這いにされオマンコを弄られる妻。それを目を充血させながらジッと睨みつけている旦那。
伊堂には最高のメインディッシュであった。

「うまいじゃないか・・・あの浮気相手の男にもこうやって舐めていたのか」
伊堂はおもいきり乳首を引っ張りながら聞いた。
「そう言えば、おまえの部下だったらしいじゃないか、その浮気相手は」
旦那の目がみるみると潤んで来た。この男にとってかなり辛い過去らしい。
「情けない男だ。妻を寝取られた上に借金まで背負わされるなんて。挙げ句にはこのザマだ」
伊堂は大きな声で笑った。
グッ!と旦那の身体が動く。
「あなたやめて!」
妻がペニスを口から離し叫ぶ。

伊堂は旦那の前に立ち塞がった。
「今から、おまえの女房を犯す。よく見ろ。このペニスでおまえの女房のオマンコを掻き回してやるんだ」
普通で見ても伊堂のペニスはデカい。まして下から見上げる旦那から見れば、そのペニスは途方もなく大きなモノに映ったに違いない。

「お、御願いします・・・どうか勘弁してもらえませんか・・・」
いきなり旦那が土下座をする。
「急にどうした。さっきまでのあの勢いはどうしたんだ?」
「・・・もう、もう限界です!金はなんとかして作ります!だから、だからどうか妻だけは・・・」
旦那は喉をヒクヒク言わせながら泣き始めた。

伊堂は最高潮に興奮して来た。
もっと泣け!もっと嘆け!と思う度にペニスの先がキュンキュンしてくる。

伊堂はベッドの妻に飛び掛かると、これでもかと言うくらいに股を開かせた。
伊堂のガンダムのようなゴツいペニスをしゃぶらされていた妻のオマンコからは、ドロドロの愛液がテカテカと輝いていた。

「よく見てろよ」
伊堂はオマンコにペニスを突き刺した。ヌルッという感覚とググッという膣のシマリが伊堂のペニスを刺激する。

「あぁ!」
つい声を洩らしてしまった妻が慌てて枕に顔を押し当てた。
「おい。おまえの女房、感じているようだな」
旦那はもはや放心状態でその光景を眺めていた。

ガンガンと突いて来る伊堂の腰の動きに、妻はハァハァという息から「あん!あん!」という本格的な喘ぎ声に変わって来た。
「咲子・・・声を出さないでくれ・・・感じないでくれ・・・」
他人に抱かれ喘ぐ妻を見て、旦那は遂に泣き出してしまった。

「どうだい奥さん。旦那に見られながら犯される気分は」
伊堂はグチョグチョとうるさい腰の動きを弱めながら聞いた。
妻は何も答えなかった。答えなかったが、その激しい喘ぎ声とおびただしい愛液が全てを物語っていた。

「中で出してもいいか」
伊堂は呆然としている旦那に質問する。
「ヤメて下さい!」
妻が伊堂の耳元に悲願した。
と、その時、旦那の股間が膨らんでいるのに伊堂は気がついた。

伊堂はスポンッ!とペニスを抜くと、放心状態の旦那を無理矢理立ち上がらせた。
「出せ」
伊堂の言葉に何が何だかわかならい旦那は慌ててペニスを取り出した。
伊堂のガンダムに比べると少々お粗末なモノだったが、しかし亀頭の張りは良く、ザクのようにパワーが満ちあふれていた。

伊堂はテーブルベルを押す。
すぐにシェフが駆けつけて来た。
「何か問題がございましたでしょうか」
シェフは旦那が暴れたとでも思ったのであろう、かなりの狼狽ぶりだ。

「さっきのシャブ中女はどうした」
「・・・・・」
シェフは首を傾げた。
「さっきのシャブ中女はどうしたかと聞いてるんだ」
「あ、はい。アレは少し落ち着いたようですので、別室で休ましておりますが・・・」
「すぐにここに連れて来なさい。金なら払う。ついでにもう一発シャブを打ってやりなさい」

シェフはしばらく考え込んだ後、ニヤリと不敵に笑うと「かしこまりました」と部屋を出て行った。

シャブ中女が来る間、伊堂は妻をバックにしたり上に乗せたりと散々弄んだ。
ザクのようなペニスを剥き出しにした旦那は、悶える妻を眺めながらハァハァと胸の熱いモノを吐き出していた。

「自分でヤってみろ」
妻を松葉崩しの体位で犯しながら、ベッドの下の旦那に命令する伊堂。
旦那は何かのスイッチを入れられたかのように、シコシコとペニスをシゴき始めた。

「デヘヘへへ・・・気持ちよさそうやな・・・」
大座敷の入口で不気味な笑い声が聞こえた。
全裸のシャブ中女がクリトリスをクリクリさせながら伊堂達を眺めては笑っている。

「こっちへ来い。その男とセックスしろ」
伊堂の言葉に妻がとたんに「えっ!」と反応した。

「なんだ。おまえは散々遊んでいるくせに、旦那には遊ばせたくないのか」
「でも・・・約束が違います・・・」
「約束もへったくれもあるか。中出しされたくなかったらおとなしくしてろ」

シャブ中女は旦那のザクにしゃぶりついた。旦那は抵抗する事もなくすぐにシャブ中女の濃厚な舌技に身を任せた。

シャブ中女は、先程のように途中で中止される事を怖れてか、今度は急いで旦那の上に跨がると速攻でペニスを股間に誘導した。

「ヤメて!ヤメて下さい!」
伊堂の下で、旦那が犯される姿を見ながら妻が叫ぶ。

「おっ!おぉぉ・・・・フゥ~・・・・」
二年ぶりの男の味に、シャブ中女は目を細めてヨダレを垂らした。

「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
突然悲鳴を上げる旦那。太ももの上で腰を振るシャブ中女を床に押し倒すと、物凄い勢いで腰を振りザクを暴れさせた。
「あうっ!おぅ!おぅ!おぅ!おぅ!」
旦那の腰の動きに合わせて、まるでUSA裏ビデオのハードコアのように大袈裟な声を張り上げるシャブ中女。

「おまえの旦那。相当溜まっているらしい。見ろ、キスまでしているじゃないか」
妻は「いや!」と顔を背けるが、少しするとこっそり旦那のセックスシーンを盗み見していた。
旦那がシャブ中女を抱き始めてから、妻の動きが大胆になって来た。きっと旦那のセックスを見ては興奮したのであろう。
旦那も腰を振りながら犯される妻を見ていた。旦那も妻同様、妻が犯されるシーンを見て今までにない興奮を感じているのであろう。

伊堂はそんな夫婦を眺めながら、言いようもない興奮に襲われた。
中出しでイキたい。と思った瞬間、そうだ、京都へイこう!と即決した。

突然立ち上がった伊堂は、旦那の首を掴むとシャブ中女から身体を引き離した。
「おまえは女房でイけ」
そう言うと、伊堂はシャブ中女のブラックホールにガンダムを突入させた。

「あんたデケェんでないのー!」
シャブ中女は伊堂のガンダムに歓喜の声を張り上げると、伊堂に羽交い締めにされながらも腰をグイグイと振りながら攻撃し返して来た。

「咲子ー!」
旦那が妻の身体をがっしりと抱きしめながら、太ももの裏をピクピクとさせている。
妻も「忠ー!」と叫びながら旦那の背中に爪を立てた。

伊堂もこりゃ負けられないと思い、「シャブ中ー!」と叫び大量の精液をシャブ中女の膣の中に射精すると、シャブ中女は「まだ早いやろボケーッ!」とヘドロ臭い息でツッコミを入れたのだった。

               15

伊堂は中庭を見下ろすチェアーに腰掛け、秋の夜風を感じながらアヴァン・デセール(デザート)を楽しんでいた。
本日のアヴァン・デセールは「冷たいキャバ嬢のむかつきムース」だ。
ツンと機嫌の悪そうな無言のキャバ嬢と二人きりで飲む食後のコーヒータイムは、この重い空気がなんとも伊堂には新鮮だった。

キャバ嬢が三本目の煙草に火を付ける。伊堂の前で堂々と煙草を吸う人間は、亡くなった祖父と先代の父だけだった。そんなマナーの知らないキャバ嬢にムカムカしている伊堂の顔にキャバ嬢の吐き出す煙が秋の夜風に乗ってふんわりと通り過ぎていった。

「いかがでしたでしょうか本日のお料理は」
音もなくシェフが伊堂の背後に近付いて来た。
「うむ。今夜は特に旨かった」
「光栄です」
シェフはテーブルの前に立ち止まると、そう言って深々と頭を下げた。

「ところで、あの夫婦はどうした」
伊堂がそう聞くと、突然キャバ嬢の携帯電話が鳴り出した。着メロは青山テルマの「ここにいるよ」。
キャバ嬢は「ちっ!」と舌打ちをすると、携帯画面を眺めたままなかなか電話に出ようとしない。
着メロが流れている間、シェフと伊堂の会話は止まったままだった。

伊堂の前で堂々と着メロを鳴らせても許されるのは、この世の中で娘の梨花だけである。他の者は伊堂の前では恐れをなして携帯の電源を切ってしまっているのだ。青山テルマのウンコ臭そうな歌声に対し猛烈なムカムカ感が伊堂を襲う。しかしこのデザートはこのムカムカを楽しむ為のものである。伊堂はムカムカしながらもそのムカムカを存分に楽しんでいるのだ。

しばらくしてキャバ嬢が電話を切ると、やっとその憎たらしい着メロが止まってくれた。

「あの夫婦は伊堂様の気遣いにとても感謝しておりました。これで明日からも頑張って働きますと元気を取り戻したようです」
「うむ。それでシェフ、相談があるのだが・・・」
伊堂が話そうとした瞬間に再びキャバ嬢が話しの腰を折る。なんとキャバ嬢は伊堂が最も気に入っている中庭からの夜風を「寒い」と一言残し、窓をバタン!と閉めてしまったのだ。

ムカッ!と伊堂の腹の中で内臓がしゃっくりした。
かなり大きいムカである。テレビを付けていれば、ピコンピコンピコンと電子音が流れ、画面の上に「只今のムカは震度6強」と「ムカ情報」とテロップが出てくるはずだ。

「相談とはなんでしょうか?」
シェフは伊堂のムカ度を察してか、間髪入れずに聞いて来た。
「・・・うむ。実は、あの夫婦、私に譲る気はないかね」
「?・・・と、いいますと?」
「うむ。あの夫婦の借金を私が立て替えようじゃないか。いやいやもちろん、タダでとは言わない。キミ達もあの夫婦を手に入れる為には色々と経費が掛かっているだろうからね。どうだい、彼らの借金の倍の値段で譲っては貰えないだろうか?」

シェフは珍しく少し動揺していた。
本来なら、なぜですか?や、あの夫婦を買ってどうするつもりですか?などと聞くところだが、シェフはそんなヤボな事は口が裂けても聞かなかった。

しかし・・・ここは変態レストラン。普通の人間は足を踏み入れない特殊なレストランである。シェフは理由も聞かず快く引き受ける事にした。

「かしこまりました。それではお帰りの際におみやげとして御持ちできるように御用意いたしましょう」

実に物わかりのいい男だ。と、伊堂はこのレストランの常連になった事を誇らしく思った。

「お話中すみませんけど、もう少しあっち向いて喋って貰えます?なんか凄く息が臭いんだけど・・・」
キャバ嬢はハンカチを鼻に当てながら、伊堂をゴキブリでも見るかのような目でジロジロと見た。
伊堂の息を臭いという人間は・・・・この世に誰もいなかった。しかし、伊堂のこの時のムカ度はほとんど0に近かった。なぜなら、自分の息が臭いのは自分自身が一番良く知っているからである。




「今夜は本当に楽しませてもらったよ」
チェアーを立ち上がった伊堂は、ふいにシェフに握手を求めた。
「光栄です」と、伊堂の手を両手で受け止めるシェフ。
突然、青山テルマの「ここにいるよ」のテクノバージョン着メロが大音量で鳴り出す。先程のテルマよりもかなり早いテンポで、ズンチャカズンチャカという電子音が伊堂のムカムカ度をマックスに達そうとしていた。

「それじゃあまた来週頼むよ」
伊堂はムカムカの表情を押し殺しながらシェフにそう告げると出口に向かう廊下を進んだ。

廊下の角を曲がる瞬間、背後から聞こえるキャバ嬢の声。
「足短っ!」

伊堂は、止めようと必死に掴むシェフの腕を振り払い、猛ダッシュでキャバ嬢の元へと駆け寄ると、そのクルクルの巻き髪の後頭部めがけておもいきり飛び蹴りを喰らわせてやったのだった。



レストランの外に出ると、秋の夜風が伊堂の背中をブルブルっと震わせた。

「おや?お車はどうなさいましたか?」
見送りの為に一緒に玄関に出たシェフは、いつもなら玄関の前にひっそりと止まっている伊堂のセンチュリーがない事に驚いた。

「いや、今夜はちょっと歩いてみたくてね。車を呼ばなかったんだよ」
振り向いたその伊堂のその表情が、いつもより穏やかなのにシェフは気付いた。
「・・・さようですか・・・。では、御気を付けて」
「うむ」

伊堂は軽く手を振ると、そのまま柳の木が並ぶ川沿いをゆっくりと歩き出した。
夜にこんな薄ら淋しい場所を一人で歩くなんて何十年ぶりだろうか。

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柳の木を10本ほど過ぎた頃、伊堂の背後から何者かが走って来る音が聞こえた。一人はサンダル、もう一人は革靴、そんな足音が暗闇の中から聞こえて来る。

「先生!」
暗闇の中から男がそう叫んだ。
伊堂は「総裁」とは呼ばれるが「先生」と呼ばれた事は一度もない。

しかし、電柱の街灯の下を二人の姿が一瞬通り過ぎた時、その二人があの夫婦だという事に伊堂は気付いた。

駆け寄って来た二人は「ハァハァハァ・・・」と肩で息をしている。二人は手を繋いでいた。

「なんだ」
「先生!借金を・・・借金を立て替えてもらいまして、本当にありがとうございます!」
旦那がそう叫びながらアスファルトに土下座をすると、妻も一緒になって土下座になった。
旦那の大声に近所の犬が吠え始め、その犬の鳴き声に遠くの犬も挑発され近所中の犬が一斉に吠え始めた。

「借りたお金は、必ず、必ずお返しします!この御恩は一生忘れません!」
旦那がそう叫ぶと妻は嗚咽入りで泣き始めた。

「もういい。金なんか返さなくていい。キミ達はもう自由だ」
伊堂はそう言うと再び柳の木に沿って歩き始めた。

「し、しかし!」

伊堂は前を向いたまま無言で手を振った。

後ろで夫婦の咽び泣きが聞こえて来た。

伊堂は秋の夜風に吹かれながら、夫婦で泣き合える二人を羨ましいと思った。

「女房かぁ・・・」

伊堂は歩きながらそう呟くと、今まで一度も掛けた事のない女房の携帯電話に電話を掛けてみた。
「あなた!どうかなさいましたか!」
伊堂からの電話を生まれて初めて受けた女房は、伊堂が何か大きな事件に巻き込まれたのではないかととても心配してそう叫んだ。

「おい。久しぶりに散歩でもしてみないか」
伊堂の声はまるで少年のようだった。

(変態レストラン/完)

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