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やらせない女1

2009/05/13 Wed 14:44


               1

深夜のマンションの一室で複数の男女が裸で混じり合っていた。
全員がその日初対面の見知らぬ者同士である。
出会ってまだ一時間も経たないうちに、この複数の男女は互いに性器を舐め合い、そして互いの性器に性器を出し入れしていた。
赤坂○○マンション。通称・ヤッカンマンション。
このマンションの入居者にはヤクザと在日韓国人が非常に多い事から、ヤクザの「ヤッ」と韓国の「カン」を取って「ヤッカン」と、この界隈の者達はそう呼んでいた。

そんなヤッカンマンションの七階に私は部屋を借りていた。
私は他にも都内に2カ所のマンションを借りている。それらは、主にイベント用の部屋として使われており、家賃等は毎週開催されるイベントに参加した者達の会費で賄われていたため、都内に2カ所のマンションを借りていても十分やっていけた。というより、その会費収入だけで2カ所分の家賃どころか毎月のベンツのローンと週2回の風俗代と週3回の援交費までも支払う事ができていたくらいだから、この会費収入がいかにおいしいシノギだったかが伺える。

そんなマンションで毎週繰り広げていたイベントは主に乱交パーティーだ。
まだ世の中にはハプニングバーがない時代であり、この「乱交マンション」はその趣味の方々に大変人気となっていた。又、当時はまだ「出会い系サイト」もない時代である。乱交パートナーを探し出すにはソレ系の専門雑誌に投稿するか、若しくはマニアックな店(オカマバーやドラッグカフェ等)に行かなければ相手が見つけられなかった時代なのである。そんな理由から、私が闇経営する「会員制・乱交マンション」の人気は高まって行くばかりであった。

その夜も、ヤッカンマンションの一室には、女2人、男4人の裸の男女が入り乱れていた。
男性は全て会員だが女性は初顔だ。その二人の女性は会員男性の一人である松嶋氏が連れて来た獲物だった。女性の一人・智子は松嶋氏の妻で、もう一人の女性・奈美は妻の友人らしい。

「いゃあ~松ちゃん、凄い上玉連れて来たじゃない。あの奈美って奥さん、ありゃあなかなかの変態だよ」
私は別室で煙草を吹かしながら、風呂から出て来たばかりのバスタオルを腰に巻いた松嶋に笑いかけた。

「だろ?いやね、あの奥さんトコの娘とウチの息子が同じ保育園なんだけどね、保育園でも美人だって評判の奥さんでさぁ、しかし、あんな上品な奥さんなのにこんなに乱れるとはねぇ俺もウチのヤツも驚いてんだよ・・・人は見かけによらないってね・・・」
松嶋氏はそう言いながらソファーに座ると、テーブルの上に置いてあった飲みかけのブランデーをペロリと舐めた。

隣りの部屋からは松嶋の妻と奈美の激しい喘ぎ声が聞こえて来る。私は松嶋氏と雑談を交わしながらも、隣りの部屋の一部始終が映し出されるモニターに目をやっていた。

「しかし、松ちゃんの奥さんも好きだねぇ・・・ここ最近、ずっと参加してるよね」
松嶋氏の妻(34)はスレンダーボディーのわりに妙におっぱいが大きなオンナである。なかなかの痴女っぷりで、その乱れようは会員から絶大な人気を誇っていた。

「ありぁビョーキだね。イベントのない日なんかもスーパーの若い店員なんかまで部屋に連れ込んじゃってさ、ホント困ったもんだよ・・・」

モニターに映し出される松嶋氏の妻。寝転ぶ男のペニスを獰猛にしゃぶりながらもう一人の男からバックで攻められていた。松嶋氏の妻の隣りでは正常位の奈美が大きく股を開かされ激しく腰を突き立てられている。散々腰を振っていた男は、急に奈美の細い身体にがっしりとしがみつくと腰の動きを段々と弱めて行った。

「おっ・・・前田さんイったな・・・」
私がモニターを眺めニヤニヤしながらそう言うと、松嶋氏が「それじゃあ奈美ちゃんをこっちに連れて来ようか」と席を立った。

しばらくすると、松嶋氏が腰をガクガクとさせながら歩く奈美を支えるようにして別室にやって来た。

「あ~ん・・・喉が乾いたぁ~」
ひっつめ髪に束ねた奈美は私が座るソファーにドサッと倒れ込んだ。
松嶋氏が奈美の顔を押さえ込み、奈美の口の中にペニスを突き立てながら「僕の小便でよかったら飲んで~」と言うと、奈美はプッと吹き出しながらも、それをパクッと喰わえた。

ジュボジュボと音を立てる濃厚な奈美のフェラチオに身を捩らせる松嶋氏。
私はそれを横目にケラケラと笑いながら、奈美の為に冷たいビールを持って来てやった。

そのビールを奪い取った松嶋氏は、口の中にビールを含むと、奈美の口からペニスを引き抜き奈美に口移しでビールを飲ませた。そしてそのまま松嶋氏の舌は奈美の首筋を通り、細い腰を通過すると、つい今しがたまで前田氏のペニスがぶち込まれていた奈美のオマンコに到着した。

「もう、ドロドロだなぁ・・・」
奈美の股間を覗き込む松嶋氏はそう言いながら、奈美の小さな尻を持ち上げ、パックリと開かれたオマンコの中に太い舌を捻り込んだ。

「うぅ~ん・・・」
奈美が身を捩らせながら、ソファーに座る私に抱きついて来た。
「飲みますか?」
私がビールを差し出すと、奈美は「お口で飲ませて・・・」と潤んだ目で私を見つめた。
ビールを絡ませながら激しく互いの舌を吸い合う二人。

「それじゃ、お先に・・・」
松嶋氏が奈美の腰を持ち上げ、ソファーに座る自分の膝の上に奈美の尻を乗せた。
くちゅっ!という卑猥な音が、松嶋氏と奈美の股間から聞こえた。
「あぁぁ!」
松嶋氏の膝の上に乗る奈美は激しく尻を振り始めた。

「愚人さん、見て御覧よ結合部分。この奥さん、ドロドロに汁を出してるよ・・・変態だねぇ・・・」
松嶋氏は卑猥な言葉を並べては、奈美の興奮を更に高めさせていたのであった。


               2

その日、ホテルの仕事が終わると、私はいつものようにヤッカンマンションへと向かった。
今夜は稲見氏が主催する乱交パーティーが行なわれる予定である。稲見氏というのは、大手薬品会社のセールスマンで、彼の主催するパーティーの参加者はほとんどが病院関係者であった。

近くにある高級食材専門のスーパーに立ち寄り、パーティーで振舞う食料品の買い出しを済ませると時計の針は既に九時を過ぎていた。パーティー開始は11時である、私は急いでマンションに帰った。

マンションの部屋は、三日前に行なわれた松嶋氏主催のパーティーのままであり、まるで泥棒に入られたように散らかったままだった。
急いで部屋に散らばるゴミを片付ける。テーブルの上に置いたままの悪臭を放つドミノ・ピザをゴミ袋に押し込み、ベッドルームのフローリング床にへばりついている使用済みコンドームをひとつひとつ摘まみ上げてはゴミ袋の中へ放り込んだ。ベッドの下や浴室に転がっていたバイブレーターやディルドといったアダルトグッズも全てゴミ箱の中へポイ。それらは一晩しか使用していない新品同然のアダルトグッズばかりで少々もったいない気もするが、しかし、ならばこれを誰が使うのか?という問題になる。
ここの会員達は金に余裕のある者達ばかりであり、そんな使い古したバイブなど使う者は誰ひとりとしていなかった。

仕事を終えたばかりの疲れた身体にムチを打ちながら、私は急ピッチで部屋の清掃を続ける。
時計の針は九時半になろうとしていた。もうすぐ嵐のように電話が鳴り続けるのだ急がなければ。

ベッドルーム、リビング、バスルームと次々に清掃を終えた私は、最後に精液と愛液にまみれたベッドシーツを交換すると、ようやく一息ついた。
後は、ダイニングテーブルにシャンパンやキャビアを並べ、会員達を待つだけである。
と、煙草に火を付けた瞬間、まだトイレ掃除をしていない事に気がつき、私は一服しか吸っていない煙草を慌てて揉み消すとトイレに向かって走り出した。

トイレの扉を開けると、蓋の閉じられた便座の上にレースのパンティーが一枚投げ捨てられていた。
それを見た瞬間、奈美のあの激しい息づかいを思い出し亀頭がキュンと締め付けられた。
そう、そのレースのパンティーは奈美のモノだ。私はあの日、帰り間際の奈美を突然トイレに連れ込むとバックから激しく犯すというレイププレイを楽しんだのだ。その後、便座に両手を付いたまま私の精液を浴びせられた奈美は、狭いトイレの中で次々に会員達に犯され、奈美はその名の通り「公衆便女」と化したのであった。

私は奈美のパンティーを手に取ると、ソレを鼻に当てながら奈美の身体を思い出した。
30女の少し崩れかけた卑猥な体つきだった。ほどよく垂れた胸の柔らかさと、まだまだ張りの残る突き出した尻はフェロモンを撒き散らす発情した牝猫のようだった。

私の右手は自然に股間へと伸びる。私のペニスはズボンの中で焼き鳥屋の砂肝のようにコリコリとしていた。
(軽くウォーミングアップでもしておこうか・・・・)
と、ジッパーからペニスを出した瞬間、リビングの電話のベルが激しく鳴り出した。

ペニスを出したままリビングに戻り受話器を取る。
「はい、如月です」

「・・・山中です」
山中はジブリ系のアニメに出て来そうなノンビリした顔の税理士だ。
「ん~・・・今夜のパーティー、悩んでるんだけど・・・ゲストは?」
ゲストとはオンナのことである。
「今んトコは二人だね。現役看護婦、二人とも24歳」
「あ、そっか、今夜の主催は稲見さんだったね・・・」
稲見氏は薬品会社という職柄、看護婦には強く、会員達からはナースキラーと呼ばれていた。
まだ二十代前半の若者だが、なかなかのヤリ手だった。

「う~ん・・・どうしょうかな・・・」
悩むジブリ山中。税理士といえど参加費の5万は痛いのであろう。
山中が悩んでいる間にも受話器からキャッチの「プップッ・・」という音が鳴り止まない。
毎週この時間は、会員からの問い合せで電話はパンクしそうなのだ。

「じゃあ、予約入れといて。十時半頃には行くようにするから・・・」
ジブリ山中が電話を切ったその瞬間、次の会員の声が受話器に響いた。今から約一時間はこの調子が続く。

               3

本日の主催者である稲見が部屋にやってきたのは十時を少し回った頃だった。
稲見の後ろに瞳の大きな少女が立っていた。

「愚人ちゃん、悪いけどさぁ、この娘、ちょっとだけ見学させてやってくれないかなぁ・・・」
稲見は部屋に入るなりバツの悪そうな表情でそう言った。

パーティーの見学のみというのは、男でも女でも基本的には禁止となっている。このパーティーは全員参加が原則なのだ。

「・・・なんかワケあり?」
いつもの軽いノリとは違う稲見に、私は不穏な空気を読み取った。
「・・・実はさぁ・・・」と、キッチンへ私を誘う稲見。

「あのオンナ、二日前にナンパしたオンナなんだけどさぁ、それからウチのマンションに居着いちゃってて、帰らないんだよね・・・」
「家出?」
私はコソコソ声で話す稲見の耳元に、同じようにコソコソと返した。

「なんか知らないけど、彼氏と別れて部屋を追い出されたとかって言っててさぁ、帰るとこがないらしいんだよね・・・マンションに置いてくるわけにもいかないしさぁ・・・」
稲見は好物のホルモン焼きを食べて来たのだろう彼の息は異常にニンニク臭かった。
「じゃあパーティーに参加させたらいいじゃない。結構カワイイよあの娘・・・」
私はそう言いながら横目で彼女を見た。よく見ると、結構どころかかなりカワイイ。大きな瞳と小柄な体型はロリコン男の心をくすぐる。雰囲気はどことなく小倉優子に良く似ていた。

「それがダメなんだよ・・・あのオンナ、馬鹿みたいに固い女でさぁ、二日間一緒に暮らしててもヤらせるどころかキスだってさせないんだよ・・・じゃあ出てけって言っても出てかないしさぁ・・・もう困っちゃってんだよね・・・」
稲見はいつもの稲見らしくない曇った表情でそう私に訴えた。

私はもう一度彼女を見る。
キッチンでコソコソと話す私達を気にする気配もなく、彼女は平然とした表情で窓の外に広がる宝石箱のような夜景を見つめていた。

その仕草、その雰囲気、私の脳をクラクラとさせるほどカワイイ。
そう思いながら彼女を眺めていると、不意に彼女と目が合った。
彼女はサッと目を伏せる。

「・・・だからさぁ、悪いんだけど、パーティーの間だけ、あの娘ココに置いてくんない?」
稲見のニンニク臭い息が私の顔面に降り注ぐ。

「・・・わかりました。では、彼女は私の秘書という事にしときましょう」
私のその言葉に、稲見の表情が突然パッと明るくなり、いつものC調な表情へと戻った。
「助かったぁ~ありがとう!」と、稲見が叫ぶと、素知らぬ顔をして窓の外の夜景を眺めていた彼女は、警戒心たっぷりの目で私の目をチラッと見たのだった。

               4

それからは嵐のような電話対応に追われた。
受話器片手に予約ボードとにらめっこしている私に、まったく興味なさそうな表情でボンヤリとテレビを見ている彼女。

時計の針が十時半を差すと、私はいつものように電話器から電話線を引き抜いた。予約受付の終了である。

「何人集まりましたか?」
バスローブ姿の稲見がワインを片手にソファーにふんぞり返る。彼は既に準備万端だ。

「女性が2人に男性が11人です。って事は、稲見さんと女性のお連れさんを入れると、全部で女4人に男が12人って事になりますね・・・」

男性参加費が1人5万円。女性と主催者(稲見)は無料となるため、この日の売上げは55万円。
ここから雑費(食品代・酒代・アダルトグッズ代・シーツ類のクリーニング代、等)と箱代(部屋代)を引くと、ざっと40万円の利益だ。これを主催者と私とで折半する。
稲見は思ったよりも参加者が集まり、20万円ほどの収入を得た事ですこぶる満足そうにワインを一気飲みした。

「オトコ12人に対してオンナが4人ってのはちょっと少なすぎるな・・・」
顔を赤らめた稲見が調子に乗る。
「おまえも参加しろ」
稲見が彼女の肩に手を回した。
「バッカじゃない」
彼女は稲見を小馬鹿にするようにフン!とテレビに目をやった。

「うわぁ~可愛くねぇオンナ!そんなんだから彼氏に捨てられるんだろな」
彼女がキッ!と稲見を睨んだ。
「・・・なんだよその目は・・・おまえねぇ、いったい誰のおかげでこうしていられると思ってんの?俺がいなかったら、オマエは今頃隅田川のホームレス達と一緒にブルーシートの中なんだぜ?」
稲見の言葉に彼女がスクッと立ち上がった。
「・・・じゃあ帰る・・・」
「あぁ出てけ出てけ、せいせいするわ」

私が「まぁまぁまぁまぁ・・・」と彼女を止めなければ、本当に彼女は出て行ったであろう。

見かけに寄らずなかなか気の強い娘である。

               5

隣りのベッドルームでは、12人の男と4人の女がまるでスポーツでも楽しむかのように、不健康的な汗を流し合っていた。
飛び込み参加の女性二名も、そこそこのエロい女だったが、しかし、稲見が連れて来た現役看護婦はかなりの美女だった。そこらのAV女優にヒケを取らないナイスバディーとなんともエロい顔立ち。そんな二人の美人看護婦がモノホンのナース服を身にまといベッドの上で乱れまくるのだ。これだから稲見主催のパーティーには毎回参加者が大入りとなるのだった。

彼女達の喘ぎ声をBGMに、私と彼女はリビングでテレビを見ていた。

「・・・よろしかったら、好きなモノ食べて下さいね」
気まずい空気を打開しようと、私はテーブルの上に並べられた御馳走を彼女の前に差し出す。
私は何かにつけて彼女に話しかけていた。しかし彼女は、その度にペコっと頭を下げるだけで、私とは会話をしようとしてくれなかった。

「何か飲みます?」
首を振る彼女。
「カクテルでも作りましょうか?」
ジッと私を見つめる彼女。
「じゃあ・・・プレステでもします?龍が如くの新しいヤツありますよ?」
少し間を置いてプッと彼女が吹き出した。
「プレステ・・・嫌いですか?」
彼女は笑顔のまま髪を乱しながら大きく首を横に振ると、また私の顔をジッと見つめそして黙りこくった。
物凄く大きな瞳だった。そんな瞳で見つめられると吸い込まれてしまいそうだ。

「アッチの部屋、行かないんですか?」
しばらくの間、彼女の瞳に金縛りになっていた私は、彼女の言葉にはっと我に帰った。
「え?・・・あぁ、はい、いや・・・・ははははは」
動揺する私に彼女は再びクスッと笑った。

「私の事だったら気にしないで下さい・・・本当はアッチに行きたいんでしょ?」
彼女のコロコロの瞳が私の汚れた目を覗き込んだ。

ベッドルームを映し出すモニターには、ナース服姿の現役看護婦に群がる裸の男達が野性的な男性自身を剥き出しにコキコキと腰を振っていた。
アッチの部屋に行きたいか?と聞かれて行きたくないと答えるのはホモかインポくらいであろう、あれだけの美女ならむしゃぶりつきたくなるのが正常な男性である。
しかし今の私はナイスバディーな現役看護婦よりも、目の前に座る美少女のほうが断然興味があった。

「いや・・・それより、キミはいくつなの?」
私は勃起するペニスに気付かれぬよう、ゆっくりと足を組んだ。
「19歳。おじさんは?」
おじさん、と呼ばれ、益々私のペニスは反応した。私は援交学生とのセックス中に「おじさん」と呼ばせては燃える男である。女子高生に耳元で「おじさんイクぅ~」などと囁かれようものなら、童貞早漏デブチビ坊やのようにとたんに射精してしまう親父なのだ。

「・・・おじさんは40。名前は如月。キミ、名前は?」
彼女はジッと私の目を見つめながら唇を尖らせた。
「名前の次は『どうして彼氏と別れたの?』と聞いて、その次は『いくらでヤらせる?』って聞くんでしょ?・・・おじさん達ってみんな同じね・・・」
彼女はプイッと頬を膨らませた。

同じねって私はまだ何も言っていない。ましてヤらせてくれなど・・・・
そう思っていると、私の顔を見つめながらニヤニヤする彼女。
「優子。篠崎優子。彼氏とはまだ別れていないよ。ただケンカしただけ」
彼女はソファーの足をブラブラさせながらそう言った。
「でも、二日も家に帰らなかったら・・・彼氏にマズいんじゃないの?」
「大丈夫。いつもの事だから。それより、早くヤろうよ」

「えっ!・・・・」と私が息を詰まらせる。

「あはははは・・・馬鹿ねぇプレステよ。『龍が如く3』早くヤろうよぉ」

「あぁ、プレステね、プレステ。はははは、急にヤろうなんて言うからおじさんびっくりしちゃったよ・・・」
そう言いながらテレビの下の台からプレステ3を引っ張り出した。
引っ張り出されたプレステ3と「龍が如く」を見て、彼女が「これ3じゃなくて2だよぅ・・・おじさんの嘘つき・・・」としょんぼりしたその仕草に、再び私の心は時めいたのであった。


               6

龍が如く2は既にクリアしている彼女は、更にテレビの下の台を引っ掻き回し、奥からホコリだらけの「シーマン」を見つけ出した。

「懐かしい~ねぇねぇおじさんプレステ2ある?」
確かプレステ2はクローゼットの中に放り込んであるはずだ。
「あるある。ちょっと待ってて・・・」
私はプレステを通じて彼女と仲良くなれた事が何かとっても嬉しくなり、まるで子供のように急いで寝室に駆け込んだ。

寝室では16人の男女が汗まみれで交わっていた。私は「ちょっとごめんなさいね・・・」と言いながら、ベッドの下でシックスナインの最中のカップルを押しのけるとクローゼットの扉を開けた。

クローゼットの中からいきなり飛び出して来たガラクタの山。物凄い音を立てて床に転がり落ちた。
「痛てぇ!」
シックスナイン中の男の額に『人生ゲーム』が叩き付けられた。

「愚人さん、何やってんだよ・・・」
看護婦のアナルをチロチロと舐めていた稲見が、勃起したペニスをピコピコさせながら顔を顰めた。
「いや・・・確かここにプレステ2が・・・・あ!あったあった!・・・」
プレステ2を引きずり出すと、その上に置いてあった『曲内臓マイク型カラオケ』がシックスナインをしていた女性の尻の上に落ちた。
「痛ったーい!・・・ちょっとぉ・・・何よコレぇ・・・」
女性がプリプリの尻を押さえながら立ち上がる。
「それはジャパネットタカタで買ったカラオケマイク。1200曲も内臓されてるけど、ほとんどがマイナーな曲ばかりでほとんど使ってません。よろしかったらお持ち帰り下さい・・・」
私はそう言い残し、プレステ2を脇に抱えると慌てて寝室を逃げ出した。

それを見ていた優子はケラケラと腹を抱えて笑っていたのだった。



優子がシーマンを始めて20分くらい経った頃だったろうか、寝室からナース服姿のオンナを抱きかかえた熊切氏がリビングにやってきた。

「ちょっと邪魔するよ・・・」
熊切氏はそう言うと、ナース女をソファーの上に寝かせた。隣りでゲームをやっていた優子が露骨にイヤな顔をしながら尻をずらす。

「・・・あいつ舐めるのヘタだったろ・・・俺がじっくりと舐めてやるから・・・」
熊切はナース女の耳元でコソコソとそう呟くと、ソファーに寝転がるナース女のスカートの中に顔を埋めた。
イイ女だった。看護婦にしておくにはもったいないくらいの色気だ。
私がそう思いながらクンニシーンを眺めていると、ナース女はそれに気付いたのか、私の股間にそっと手を差し伸べて来た。
瞬間冷凍冷蔵庫のCMのバナナのように瞬間に固まる私のペニス。
ナース女は、勃起したペニスに気付くと「うふふふふ・・・」と私を見つめながら微笑んだ。

私はペニスを弄られながら、テレビに向かってゲームをしている優子の背中をチラチラ見る。
こんな商売をしている私なのに、何故かそのシーンを優子には見られたくなかった。

いよいよナース女の手は本格的に私のペニスをシゴき始めた。
小さな声で「大っきい・・」と呟くと、ニヤニヤしながら私のスボンのチャックを下ろしにかかる。
それはさすがにマズイ。勃起したチンポをシゴかれているシーンを優子に見られるくらいなら、ジャパネットたかたで買ったカラオケマイクで水前寺清子の『ありがとう』を突然熱唱して、みんなから怒鳴られるほうがまだマシだ。

ナース女が気を悪くしないようにジワリジワリと腰を引きながら彼女の手を躱した。

と、その時だった。
「やめてよ変態!」
叫び声と共にピシャン!と乾いた音が部屋に響いた。

変態。私を含め、ここにいる17人全員が変態である。今のこの部屋ではタブーの言葉だった。

「触んないでって言ってるじゃない変態!」

ダメ押しの「変態!」に、一瞬寝室の喘ぎ声が止まった。

優子に叩かれているのは熊切だった。
「なんだよ・・・ちょっとくらい触ったっていいだろう・・・」
熊切はナース女のスカートの中に顔を突っ込みながら、器用にも優子のミニスカートの中に手を突っ込んだのだ。
「絶対ヤダ。触んないで」
そう言いながら優子はソファーの端っこまで尻をずらす。

「何このオンナ・・・おかしいんじゃない?」
熊切りは私に向かって首を傾げる。

いやいや熊切よ、おかしいのは明らかにキミのほうだよ・・・酔っぱらったチンドン屋みたいな顔して・・・と、言ってやりたかったが、しかし、彼らはあくまでもお客様だ。私はゴメンゴメンと手を合わせながら「彼女、ウブなんですよ・・・」と笑って誤摩化した。

「へぇ~・・・ウブな小娘がこんな場所にいるなんてねぇ・・・ま、いいや。ならばこのウブなガキに大人の醜さってものを教えてやらないとね・・・・」
熊切はそう言うと、ナース女をソファーの下に座らせ、ソファーにふんぞり返る自分の股間にナース女の顔を持って行った。
「ほれ、しゃぶってるとこ、このウブなお姉ちゃんに見せてやって・・・ほれほれ」
熊切はオロナミンCサイズのペニスをブンブンと振って見せた。

熊切のペニスにナース女の細い指が絡み付き、ナース女の濡れた舌が熊切の亀頭をまるでチュッパチャップスを舐めるようにペロペロと這い回った。
「おぉ・・・」
熊切は呻きながら背中を向けている優子の髪を掴んだ。

「ヤメてよ・・・もう・・・」
優子が振り向くと、それを見計らっていたかのようにナース女が熊切のペニスをパクッと喰わえた。
「じゅぶ・・・じゅぶじゅぶじゅぶ・・・」
唾液の中でペニスが泳ぐ卑猥な音が、部屋の中に谺する。

優子はキッ!と睨みながらも、その卑猥な光景を目の当たりにし、顔をみるみると赤くさせた。
私はそんな優子の表情をドキドキしながら見ていた。
どんなに遊び慣れしている女でさえ、いきなり他人のフェラシーンを見せられたら戸惑うはずだ。まして優子はまだ19歳である。こんな刺激の強いシーンを見せられては「シーマン」どころではないはずだ。

「ほらほら・・・ウブなお姉ちゃんよく見ろよ・・・オンナってのはこうやってオトコのチンチンをしゃぶってイイ女になって行くんだぜ・・・あぁ・・・」

優子は悔しそうに下唇を噛んだまま睨んでいるが、しかし、それはどこか金縛りにあっているようでもあった。

「よし・・・それじゃあこっちに寝て・・・ほら、このウブなお姉ちゃんによく見えるように股を大きく開くんだ・・・」
熊切はナース女をソファーの上に横向きに寝かせると、背後からがっしりと抱きつきながら股を開かせ、ソコに勃起したペニスを突き立てた。
「・・・よく見てろよ・・・入れるからな・・・」
熊切がグッと腰を突き出すと、ペニスはナース女のパックリと開いたオマンコの中にニュルッ!と入った。
「あっ!あぁ・・・・ん」
ナース女が優子の膝元で大きな悦びの声をあげる。
その声に反応したシーマンが「なんだって?聞こえネェよはっきり喋ろよ」とツッコミを入れた。

「ハァハァハァ・・・どうだいウブな姉ちゃん・・・ちゃんと奥まで見えるか・・・・ハァハァハァ・・・」
熊切は優子の腕を掴むと「もっとこっちに来て覗き込んで見ろよ・・・」と引っ張った。

「・・・触らないで・・・」
優子のその声には、先程のような気の強さは抜けていた。今にも泣き出しそうな弱々しい声だった。
優子は熊切に手を引かれ、ソファーの上から滑り落ちると床に尻餅を付いた。
「ほら・・・よく見えるだろ・・・ぐちょぐちょ言ってるだろ・・・」
床に座る優子の目の前に、性器が出し入れされる卑猥な光景が広がる。

「もうヤダ・・・」
優子は立ち上がるといきなり窓を開けバルコニーへと出て行った。
「ははははは・・・・ホントにガキだな・・・・」
熊切がそう言って笑うと、画面のシーマンが「ガキっていうなよジジィ!」と怒っていたのであった。

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