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変態女装小説「夜蟲2」

2012/12/02 Sun 00:00




 さすが三十万円の女だけはありました。
 下着を脱ぐその仕草にも、可愛さと切なさと気品が感じられます。
 全裸となってベッドに滑り込む彼女を横目で見ながらズボンのベルトを外していた僕は、そんな彼女に性的欲情を感じていました。 
 しかしその欲情は普通の男性が持つ欲情とは違っていました。
 それは、『もし僕が彼女だったら』という感情移入から涌き上がる欲情であり、いわゆるそれは、男目線の欲情ではなく女目線の欲情だったのでした。

 そんな変態性欲に包まれた僕は、今の自分を客観的に思い浮かべながらベッドに進みました。
 もし自分がこの女だったら、こんな男にこんな風にされたいなどとあれこれ頭に描きながらベッドに腰を下ろしました。
 そしてもう一方では、そうされた時の彼女はいったどんなリアクションを見せるのだろうかという観察欲望に急かされ、彼女が身を隠す掛け布団を乱暴に剥いだのでした。

 柔らかな白いシーツに、まるで人工的に作られたような美しい裸体が横たわっていました。
 彼女は、大きな瞳で僕を見ると、『お好きにして下さい』と言わんばかりに、その大きな瞳をゆっくりと反らしました。
 その肌は、まるで全身にファンデーションを塗っているかのように、傷もシミも陰り一つありませんでした。
 僕は黙ったまま、その『雪見大福』のような美しい乳房に指を這わせました。五本の指先で乳肉をふるふると震わせ、その柔らかさと弾力性におもわず息を飲みました。

(こんなおっぱいが……欲しい……)

 そう思いながら、少女のような可愛い乳首を優しく摘みました。
 柔らかい乳首は、指先でコリコリと転がされていくうちに、次第にチューインガムのように固まっていったのでした。

 硬くなった乳首を転がしていると、横を向いていた彼女が不意にクスっと笑いました。そして潤んだ瞳でソッと私を見つめ、「くすぐったい……」と、グロスでテラテラに輝く唇を美しく歪めました。
 僕はそんな彼女の仕草を頭に焼き付けました。一刻も早く自宅に戻り、女装して全裸になって彼女に成り切り、そして自分の乳首をクリクリと弄りながら「くすぐったい……」と呟いてみたいと、そんな欲望がムラムラと僕の胸底を急かします。

「歳はいくつだ……」

 彼女の下腹部に指を滑らせながら聞きました。
 彼女は、半開きの瞳をソッと僕に向け、均等の取れたツケマツゲの隙間から僕を見つめながら、「二十三才です……」と答えました。
 ヘソの下で指を止めた僕は、ツルツルの恥骨を指で撫でながら、「ツルツルだな」と言いました。

「はい……」

「どうして?……」

「……先月、ハワイでグラビア撮影がありましたから……その時に……」

「それで水着の跡がこんなにくっきり残ってるんだな……へぇ……こんなエロい水着で撮影してんだ……」

 僕はそう呟きながら、腰に浮かんだ水着の跡を指でなぞりました。
 そしてその指を中心へと移動させると、「洗っていないオマンコを見なさい」と、いやらしく微笑みながら、そのまま長い脚を左右に開かせたのでした。

 お産する時のように股を大きく広げてやりました。
 ツルツルとした恥骨ラインのすぐ下には、ナイフでスパっと切れ目を入れたようなワレメが、卑猥にペロリと口を開いていました。
 僕はそこを覗き込みながら「恥ずかしいか?」と聞きました。
 彼女は小さく微笑みながらコクンっと小さく頷きました。

「綺麗なオマンコだ……自分の指で開いて、もっと奥まで見せてくれ……」

 僕がそう言うと、彼女は、恥ずかしそうに枕に顔を埋めながら、細く長い指で小さなワレメをネチャっと開きました。
 粘着力のある透明の汁が微かに糸を引いていました。
 もう感じているのか、それとも天然の分泌物なのかと、その糸引き汁を観察しながら、僕は、「両手を使ってもっと大きく広げなさい」と、更に卑猥な要求をしたのでした。
 彼女は、恥ずかしさのあまりに下唇をキュッと噛みながら、もう片方の手を股間に伸ばしました。
 そして十本の指を使ってそこを大きく開くと、キラキラと輝く桃色の内臓をそこに曝け出したのでした。

 僕は、そのあまりの美しさに絶句しました。
 これなら三十万円支払う価値はあると素直にそう思いました。

「美しい……」

 そう呟きながら、僕はそこに顔を近づけました。
 すると彼女は、一瞬躊躇いながらも、「いや……」と呟きました。
 とたんに僕は、その「いや……」という言葉に大きな衝撃を受けたのでした。

 そうなのです。この場合の、この「いや……」が、本来の正しい「いや……」なのです。
 最近の若い女のセックスというのは、どこを何しても「いや……」と呟きます。まるで馬鹿の一つ覚えのように「いや……」、「だめ……」、「やめて……」、の三つの言葉しか言えないのです。
 これらは、そのほとんどが浜崎あゆみ世代の女達といっても過言ではありません。いわゆるその世代の彼女達は、ケータイ小説とやらに影響され、そのケータイ小説で恋愛小説や官能小説などを読み耽ったために、著しくセックスボキャブラリーの少なき女になってしまったのです。
 しかしながら、それはいつの時代も同じです。どの時代の少女も、常に何かに影響されているのです。
 これが、八十年代の松田聖子世代の女となりますと、「エー」、「うそぉー」、「やだぁー」、となります。セックス時にもブリッ子精神を忘れない女の子達なのです。
 はたまた、これが七十年代の五月みどり世代ともなれば、「いやん」、「バカぁん」、「だめぇん」となるわけでして、もうここまで来ると、いったい何が「バカ」なのかわからなくなってしまうのであります。
 このように、いつの時代にもセックスボキャブラリーの少なき女というのはいるわけですが、とにかく、彼女達はその三つの言葉の使い方を間違えています。間違っているから、愛する相手に向かって「バカぁん」などと暴言を吐いてしまうのです。
 つまり、そんな女達はマンコのカスなのです。
 何かというとすぐに顔面シャワーをしたがる男がチンポのカスなら、何でもかんでも「いや……」、「だめ……」、「やめて……」、の三つの言葉しか言えない女というのは、ずばりマンコのカスなのです。
 ですから僕は、この場合の彼女の「いや……」という言葉に、激しい衝撃と大きな感動を受けました。
 洗っていない性器を他人に覗かれた時こそが、本当の意味での「いや……」なのです。
 だから僕は、久々に、正しい「いや……」を使う女に出会えた事に感動しながら、そう嫌がる彼女の股の中に顔を埋めたのでした。

 そんな彼女の陰部には、甘い香水の香りに混じって、おしっこの香りがほんのりと漂っていました。
 イカ、チーズ、といったリアリティーな不潔臭を期待していた僕には少々物足りない研究材料でしたが、しかし、その甘いおしっこの香りは、この女にふさわしいそれなりの香りだと納得したのでした。

 そんな僕は、僕が求めている男を演じながら、彼女の陰部に舌を這わせました。
 因に、僕が求める男というのは、乱暴で変態で図々しい中年男の事です。
 よく、こういった相手には、ジャニーズ系の可愛い男の子や、ワイルド系の逞しい男を想定するものですが、しかし僕は、それ系の男には全く興味ありません。
 というのは、それ系の男にはリアリティーがないからです。ああいった男達とアレしてコレしてというのは、昨今流行っているBL小説とかいう夢の世界の出来事であって、あれはセンズリで欲望が満たされる程度のウブなホモが描いた幻想に過ぎないのです。

「ホモを美化するな!」

 僕は声を大にしてそう言ってやりたい。BL小説という幻想に夢を抱いているホモ達にそういってやりたいと、僕は常日頃からそう思っております。
 所詮、ホモはどこまでいってもホモなのです。ホモは陰茎でケツの穴をほじくりほじくられる変態性欲者であり、著しく不潔で不浄な人種たちなのです。
 そんな腐れ外道に『ラブ』は必要ありません。醜い獣が精液と臭汁にまみれながらひたすら性欲のみに没頭する現場に、『ラブ』などという甘いスパイスは、全く持って不必要なのです。
 僭越ながら僕は、将来、この業界を背負って立つ若きホモ達には、BL小説などという幻想にうつつを抜かさず、もっと現実を見て頂きたいと思っております。
 例えジャニーズ系でもチンカスは付いております。ジャニーズ系といえど、夏になれば金玉は酸っぱいのです。又、青レンジャー的なクールな少年でも同じです。どれだけクールを演じようと、思春期であるがゆえに新陳代謝は活発ですので、腋は酸っぱく足は異様に臭いのです。
 そんな臭男たちが、獣の如く臭汁にまみれるのがホモの現実であり、そこに『ラブ』は存在しないのです。
『ラブ』を夢見るホモはいずれ破滅します。『ラブ』に憧れれば憧れるほど現実を知ったときの幻滅は激しく、そのショックは計り知れないのです。
 だからホモに『ラブ』はいりません。ホモに『ラブ』は残酷なだけです。変態性欲に駆られたホモの末路というのは、悲しい現実だけなのです……。

 常日頃からそんな事ばかり考えている僕ですから、ここで言う『僕が求める男』というのは、ズバリ、エロくて臭くて下品で貪欲な中年男の事です。そんな男に、卑猥に乱暴に犯されたいと願望を抱いているのです。

 ですから今の僕は、そんな男を演じながら彼女を攻め、そして攻められる彼女を冷静に見ておりました。
 彼女の陰部をわざとベロベロと下品な音を立てながら舐め、タバコ臭い指でグジュグジュとほじくり回し、そして八つ目ウナギの如くクリトリスに吸い付きました。
 こんなエロ親父にこうされると、果たして若い女はどうなるのかと、密かに観察していたのです。

 執拗に陰部を弄られる彼女は、子犬のように「ふん、ふん」と鼻を鳴らしながら、漏れそうになる声を必死に堪えているようでした。
 僕はそんな彼女の様子をしっかりと頭に叩き込むと、続いて彼女に肉棒を突きつけてやりました。
 彼女はうつろな目でハァハァと荒い息を吐きながら、僕の肉棒をがっしりと握りしめました。
 下品な中年親父を演じる僕は「ほら、これが欲しいんだろ……」と、昭和のエロトピアのようなセリフを呟きながら、彼女の鼻先で仮性包茎の皮をビロリと捲ってやりました。
 すると、皮の中から真っ赤な亀頭がツルリと現れたその瞬間、僕と彼女の間にスルメイカのニオイがモワモワと溢れたのでした。

(さぁどうする!)

 僕は、彼女がこの激臭ペニスに対してどう出るかと、息を飲んで見ていました。
 すると彼女は、そんなニオイには全く気にしていないかのように振る舞いながら、平然と僕の股間に潜り込んで来ました。そして、僕の太ももを押さえながら僕の股を大きく開かせ、その恥垢が付着する真っ赤な亀頭をツルリと口の中に呑み込んでしまったのでした。

 さすがはプロだ、と素直にそう感動しました。
 出会ってまだ数十分しか経っていない中年男の、しかも風呂に入っていないチンカスだらけのこのペニスを、彼女は何の躊躇いもなくしゃぶっているのです。
 普通ならば「おえっ」と嘔吐いたり、少なくともそれらしき表情を顔に浮かべるはずです。しかし彼女は、そんな素振りを一切見せる事なく、まるで恋人のペニスをしゃぶるかのように舌を絡ませているのです。
 僕は、そんな彼女に尊敬の念までも抱きながら、尺八する彼女の視線や表情、そして舌の動きや指の動きまで、しっかりと頭に焼き付けたのでした。

 ぺちょっ、と口からペニスを抜いた彼女は、真っ赤な亀頭に舌をペロペロと踊らせながらソッと僕を見上げました。
 そしてペニスの根元を小刻みにシゴきながら、「気持ちいいですか?」と聞いてきました。
 それは、絶妙なタイミングでした。気持ちよくなりかけてきた頃にいきなりペニスを抜き、色っぽい目でジッと見上げながらそう囁かれれば、大概の男は唸りを上げるでしょう。
(さすがだ……)
 僕はそう感心しながら「気持ちいいよ……」と小さく呟き、彼女の髪を優しく撫でました。
 すると彼女は、「あああ……欲しい……」と独り言を呟くと、突然四つん這いになった尻をモゾモゾと蠢かし始め、そのまま僕のペニスに激しくしゃぶりつきました。
 口内にいっぱい唾液を溜め、激しく顔を上下に動かしました。じゅぶ、じゅぶ、ベプ、ベプ……という卑猥な音が部屋に響きました。
 突然呟いた彼女の独り言が僕の脳を刺激し、そしてその激しいバキューム攻撃が僕の性感帯を刺激しました。
 たちまち僕は何ともいえない快感に包まれました。
 僕は、彼女が呟いた独り言をそっくりそのまま繰り返して呟くと、慌てて彼女の口からペニスを抜いたのでした。

「後ろから入れて下さい……」

 彼女は、待ってましたとばかり四つん這いの腰を妖艶にくねらせ、ムチムチの尻を僕に向けてきました。
 水着の跡が残る真っ白な尻の中心には、パックリと開いたワレメが透明の汁をテラテラと輝かせていました。
 もはや僕は観察どころではありませんでした。涌き上がったマグマを一刻も早く放出したいという一念で彼女の尻にしがみつきました。
 四つん這いのまま手を後ろに回した彼女は、僕のペニスを素早く摘み自分の穴へと導きました。
 いつの間にここまで濡れたのか、彼女の膣は瓶のシロップをゴボッと垂らしたかのようにヌルヌルになっておりました。
 いとも簡単にペニスは滑り込み、僕は生暖かくもヌルヌルとした感触に包まれたのでした。

「激しくして下さい……」

 白いシーツにしがみつく彼女が声を震わせました。
 膣の感触とその言葉とで頭にカーッと血が上ってしまった僕は、彼女に言われるままに激しく腰を振りました。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ」

 僕の腰の動きに合わせて彼女が激しい腹式呼吸を始めました。
 彼女が腹式呼吸をする度に、膣の筋肉がきゅっきゅっと締まるような気がした僕は、もはや一触即発でペニスを出し入れしております。

「ああああ、もうイキそうだ……我慢できない……」

 おもわずそう本音を漏らしてしまった瞬間、突然、彼女の動きが激しくなりました。

「中に出して下さい!」

 そう叫びながら自ら腰を振り始めた彼女は、いきなり「ああああああああああああああ」とビブラートの声を上げ始めました。
 そんな彼女の姿に、たちまち僕の脳で何かが弾け、尿道にドクッと精液が走りました。

「イクっ!」

 僕は彼女の背中に倒れ込むと、彼女の細い体を背後からがっしりと抱きしめながら激しく腰を振りました。
 大量の精液が彼女の穴の中にドクドクと注入されていきます。
 脳がグルグルと回っています。
 そんな射精の真っ最中、ベッドに押しつぶされている彼女が、ふと小さく呟きました。

「凄い……」

 その一言に、一瞬にして僕の脳と体はスライム状態に蕩けました。
 そのまま僕は、二十三歳のグラビアモデルの穴の中に全てを吸い込まれてしまったのでした。

 凄まじい脱力感と爽快感に包まれながら、彼女の背中にピタリと張り付いておりますと、彼女はソッと僕の体からすり抜け、僕の顔を覗き込みながら「クスっ」と優しく微笑みました。

「シャワーを浴びてきますね……」

 そう呟く彼女の小さな足音が静かに遠ざかっていきます。
 ソッと彼女の後ろ姿を見ますと、その少女のような可愛い尻には、白いティッシュが挟まれていたのでした。

 僕はゆっくりと仰向けになりました。汁にまみれた肉棒がだらりと首をもたげています。
 ソッと横目で時計を見ました。この部屋に来てから、わずか三十分しか経っていませんでした。
 三十分で三十万。一分一万円。
 それは、AV全盛期時代の飯島愛のギャラと同じでした。
 僕は最初からわかっていました。
 プレイ中に彼女が発した、
「あああ……欲しい……」
「後ろから入れて下さい……」
「激しくして下さい……」
「中に出して下さい!」
「凄い……」
 という言葉の全てがシナリオであった事を。
 そしてあの腹式呼吸とビブラート。僕が射精している最中に、僕の指をギュッと握った事や、最後に「クスっ」と微笑む仕草など、それら全てが、僕の心理をついた彼女の巧妙なテクニックだという事も知っていました。
 当然です。彼女はプロなのですから、それら姑息な手段を使って一分一秒でも早く男をイカせなければならないのです。
 三十分で三十万。一分一万円。
 それが高いかどうかは、人それぞれの価値観によって違いますからどちらとも言えません。
 しかし、少なくとも僕は、この法外な金額でも満足しております。
 それは、性欲が満たされたというわけではなく、今後の僕の女装性癖に更なる意欲を与えてくれたという点で満足しているのです。
 
 結局、女を抱く事によって雄としての本能を呼び戻そうと考えた僕の作戦は、見事失敗に終わりました。
 っというか、逆に、彼女を抱いた事によって女装願望は高まり、そして更に『男に抱かれたい』という異常性欲までもが激しく募りました。
 
 今僕は、彼女のようになりたいと心からそう思っています。
 ルックスもセックスも完璧な淫売女。
 そんな女に、今僕は激しく憧れています。

 非常に危険です。
 一歩間違えば奈落の底です。
 しかし、もはや僕に僕を止める事はできません……

(つづく)

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