2ntブログ

シアワセニナリタイ

2013/06/21 Fri 21:52

シアワセニナリタイ

【あらすじ】
29才の整体師の女は不幸だった。
不幸からの現実逃避は変態オナニーだった。
そんなある日、知的障害者の患者がやってきた。
無抵抗な患者に淫らな欲情を抱いた女は、そこにひとつのシアワセを見つけだしたのだった。





 私は二十九才の不幸な女です。
 職業は整体師です。
 二十坪ほどの小さな自宅を改装し、そこで整体院を営んでいます。
 三年前、同じ整体師だった夫と離婚しました。慰謝料として貰ったこの家に一人で住みながら、私は今、一人で整体院を経営しています。

 私が、自分の異常さに気付いたのは、夫と別れて一年が過ぎようとしていた頃の事でした。
 あれは今でも忘れません、夏の突然の雷雨が去った直後の、異様な湿気に包まれた午後、夫の患者だった村橋陽介さんがいきなり私の整体院にやって来たのです。
 村橋さんは、整体院の近所に住む、四十を過ぎた独身男性でした。神経痛の持病を持っており、夫がここを経営している頃は週に一回のペースで通っていました。
 夫と別れてからというもの、ほとんどの患者は夫が経営する整体院へ移っていき、夫が担当していた患者さんがこの整体院に来る事はまずありませんでした。
 ですから私は、村橋さんがやって来た時、随分と不思議に思いましたが、しかし、村橋さんが「旦那さんの整体院より、奥さんのとこの整体院ほうが近いから」と、笑って言ったその言葉で納得し、素直に村橋さんを迎え入れる事が出来たのでした。
 いつも夫がしていた方法で、村橋さんを治療しました。
 神経痛の出る肋骨部分を赤外線で温め、肩、腰、足の裏の順でマッサージを施しました。
 赤外線のタイマーが「チン!」と終わりを告げると同時に、私は揉んでいた足の裏からソッと手を離しました。

「ここに来てた患者さん、ほとんど旦那さんの方に行っちゃったね……」

 村橋さんが天井を見つめながらポツリと呟きました。

「そうですね……」

 苦笑いしながら赤外線を外していると、ふいに村橋さんが私の目を見ながら、「生活は大丈夫なの?」と聞いて来ました。
 最近、よく聞かれる質問でした。夫と別れてからというもの、私の医院にはさっぱり患者が寄り付かず、いつも閑散としていたから皆さん心配してくれるのです。

「はい。おかげ様でなんとか……」

 私は、そう話しを流しながら、「それじゃ、今日は終わりますね」と、村橋さんの下半身に掛けていた毛布をソッと剥ぎました。
 すると、毛布を剥ぐ私の手に、なにやら熱く固いモノがコツンっと当たりました。何気にチラッと目をやると、そこには、今までに見た事のないような巨大なペニスが、厳つい血管をゴツゴツと浮き立てながら天井に向けて反り起っていたのでした。

 絶句する私に村橋さんは低い声で言いました。

「シコシコしてくださいよ……別料金払いますから……」

 村橋さんはポケットの中からしわくちゃの五千円札を取り出すと、そう微笑みながら私の手にそれを握らせました。
 一瞬、空気が止まり、診察室は深夜の闇のように静まり返りました。
 裏の路地を走り抜けていく小学生たちのパタパタと響く足音にハッと我に帰った私は、指に触れるお札のカサカサとした感触に身震いを覚え、慌ててそのお金を村橋さんに投げ返しました。
 無言で診察室を飛び出しました。村橋さんをそこに放置したまま奥の自宅へと逃げたのでした。

 診察室から自宅へ繋がる廊下の鍵を掛け、小さなリビングのソファーに倒れ込んだ私は、クッションに顔を押し付けて泣きました。
 それは、あまりにも屈辱的であり、悔しくて悔しくて堪りませんでした。
 が、しかし、そうやって泣きながらも、あの巨大なペニスの色や形が頭から離れません。
 黒い肉棒には太い血管が無数に絡み付き、そのてっぺんでは紫色の亀頭が威嚇するかのようにクワッと開いていました。その獰猛さは、まるで、熱帯ジャングルに生息する危険な肉食の爬虫類のようであり、それがいつまでも私の脳裏に絡み付いて離れてくれませんでした。

 私は、曲げた人差し指で涙を拭い取り、鼻をグスングスンとさせながら、親指と人差し指を大きく広げました。
(これ以上はあったはずだわ……)と、思いながら、ふと、テーブルの上に置いたままのペットボトルの空を握りしめ、(きっとこのくらいはあったはずよ……)と、背筋をブルッと震わせました。
 それは、今までの私の経験にはない未知の逞しさでした。そして、私にとっては、非常に懐かしさを覚える肉の塊でもあったのでした。

 といいますのは、私の夫は、結婚後、間もなくして勃起機能障害という残酷な病に侵されていたからです。
 夫は、いわゆるインポだったのです。
 それは交通事故が原因でした。商店街を自転車で走っている途中、蕎麦屋の出前のオートバイと出会い頭に衝突し、その時、アーケードのタイルに頭を強く打ち付け、それっきり勃起機能障害になってしまったのでした。
 結婚してまだ一年も経っていない頃の事でしたから、子供はまだ居ませんでした。
 精神的ではなく肉体的な事故が原因で勃起機能障害になってしまった夫には、もはや自力で子供を作る事は不可能でした。人工授精も考えましたが、二人とも乗り気がせず、結局、子供ができないまま離婚してしまったのでした。

 そんな私でしたので、『本物』の勃起したペニスを見たのは五年ぶりでした。
 ここで敢えて『本物』っと表現したのは、私はペニスの形に似せたアダルトグッズをいくつか持っているからです。
 それは、ペニスが起たなくなった夫がネットで購入したモノでした。起たない夫は、いつか私が浮気をするのではないかとそればかり心配し、様々なバイブやディルドなどをネットで買い漁っていたのです。
 私は、そんなニセモノのペニスで、夜な夜な夫に嬲られていました。夫は、いつもソレを私のアソコに入れながら、「本当は本物が欲しいんだろ」としつこく責め立てていたのです。

 そんな旦那は明らかに狂っていました。
 自分でバイブを私の性器に入れておきながら、私がそのバイブに少しでも感じようものなら、突然そのバイブにメラメラと嫉妬し、「おまえは裏切り者の淫乱女だ」と口汚く私を罵り、買ったばかりのそのバイブを力任せにへし折ったりするのです。
 夫は、勃起機能障害という後ろめたさから極度な被害妄想に陥っていたのです。
 勝手に色々な事を妄想しては、その度に私を責め立て、近所の酒屋さんと軽く会釈しただけで、こっそりアイコンタクトを取っていたなどと怒り狂い、私と酒屋の旦那さんが浮気しているなどと妄想を掻き立てるのです。

 だから私は女性の患者しか治療させてもらえませんでした。
 整体に御見えになるのは圧倒的に男性患者が多く、私が担当する患者はお婆さんが数人いるだけでした。
 夫は、私が男性患者の体を触る事によって欲情するからなどという馬鹿な被害妄想に狂い、男性患者を一切担当させてくれませんでした。だから離婚後は、ほとんどの男性患者を旦那に持って行かれ、今の私の医院には、数人の老婆しか残っていなかったのでした。


 常連患者だった村橋さんに、いきなり卑猥な男根を見せつけられた私は、しばらくの間、ソファーでぼんやりしていました。
 既に村橋さんに対する怒りは消え、今はただ、生々しい肉棒の姿だけが頭の中を支配しているだけでした。
 その夜、我慢できなくなった私は、クローゼットの奥で眠っていた秘密の箱を取り出しました。
 背筋をゾクゾクさせながら蓋をソッと開けると、一年ぶりに開けられた箱の中からは、コンドームのローションの香りがモワッと溢れ出し、切ない懐かしさを思い出させてくれました。
 その中から、当時、夫が一番気に入っていたディルドを摘み出しました。それは、色、形、感触と、実に巧妙に作られた本物ソックリのディルドで、長さが十五センチほどありました。

 私もこのディルドがお気に入りでした。というのは、このディルドには裏に吸盤が付いているため、それを壁にペタリと張付ければリアルな後背位が楽しめたからです。
 私はそんなディルドをアルコールスプレーで消毒しました。そして洗面所に五十度の湯を溜め、ほかほかと湯気の立つ湯の中にディルドを沈めました。
 全裸になると、既に私の陰部は濡れており、膣周辺の陰毛がぺしゃりと濡れ萎れていました。濡れた性器に触れるのは、実に一年ぶりです。
 ディルドがひと肌に温まったのを確認すると、リビングのサッシ窓にディルドの吸盤を張付けました。
 がっしりと太いディルドが、しゃがんでいる私の目の前で獰猛に威きり立つと、おもわず「はぁぁぁ……」と、いやらしい息を洩らしてしまいました。
 丸い先端を舌先でチロチロと舐め、亀頭を舌で包み込むように舌を絡ませながらそれを喉の奥まで飲み込みました。
 顔を上下に動かしながら素早くコンドームの袋を破き、ヌポッと口から抜いたディルドにピンクのコンドームをペリペリと被せると、そこにゆっくりと尻を向けました。
 既にドロドロに濡れてはベロリと口を開いている私の性器は、すぐにその先端を捕らえました。ゆっくりと腰を突き上げていくと、パサパサとしたコンドームの感触が、すぐさまヌルヌルに変わりました。
 亀頭が子宮にコツンっと当たると、堪らず声を張り上げてしまった私は、その久々の快楽に腰を激しく動かしながら淫獣と化しました。それは、離婚後、初めてのオナニーでした。

 それからの私は、毎晩のようにオナニーをしていました。
 窓に張り付けたディルドで後背位を楽しみ、フローリングの床に張り付けたディルドに跨がりながら騎乗位で悶え、そしてダイニングテーブルの脚にディルドをガムテープで巻き付け、床に仰向けになりながら腰を振りまくっては、正常位で乱れ狂いました。
 そんなオナニーは唯一の私の楽しみとなり、更にエスカレートするばかりでした。
 ある時など、深夜に隣町のコンビニまで車を走らせ、そこのトイレにこっそり忍び込むと、便座に突き刺したディルドで二回もイキました。
 またある時は、国道沿いの大きなマンションの屋上に忍び込み、深夜の誰もいない屋上で全裸になりながらディルドで悶えたり、また最近では、お昼に整体院を抜け出し、午後の日差しが照り付く河川敷に車を停めては、誰かに見られるかも知れないというスリルと興奮に包まれながら野外オナニーに耽っていたのでした。

 そんな私は完全に壊れていました。
 整体院の経営がうまくいかないという苛立ちと、このままこうして一人で年を取ってしまうのかという焦り。それらが長年貯蓄されていたストレスに誘発され、遂に爆発しては、私を変態オナニーという破壊行為へと導いていたのでした。
 こんな事をしていたらいけない。いつか誰かに見られ、町中の評判となり、この町にいられなくなる。
 いつもそう思いながら、野外オナニーを終えた後の帰り道は自己嫌悪に陥っていた私でしたが、しかし、次の日になるとそんな気持ちはすっかり薄れ、またしても私は異常な性欲に支配されてしまうのでした。


             


 そんなある日、整体院に不思議な母子がやってきました。
 八十を過ぎた小さな老婆が、四十半ばの大きな体をした息子を連れてやって来たのです。
 腰を丸めた老婆は、受付の小窓をソッと覗き込みながら、「どうかセイジ君の腰を直してやって下さい」と、今にも消え入りそうな弱々しい口調で深々と御辞儀をしました。
 セイジ君と呼ばれた大きな中年男は、そんな母親の後に立ちすくんだままぼんやりと天井を見上げ、カサカサの唇をベロベロと舐めていました。
 一目見て障害者だという事がわかりました。
 私はそんな母子をすぐさま治療室に案内し、話を聞きました。
 そんなセイジ君が、まさか私の破滅的な病気を治してくれるとは、この時の私は夢にも思っていなかったのでした。

 老婆の説明によると、今朝、セイジ君は階段を踏み外し、二階から転げ落ちたという事でした。
 そのまま救急車で大きな病院に運ばれ、そこで精密検査を受けたらしいのですが、幸い何も異常はなく、ただの打撲と診断されたらしいです。
 老婆は、その医師から、接骨院か若しくは整体院へ連れて行くようにと勧められたらしく、それで私の整体院にやって来たという事でした。

 老婆から説明を聞いた私は、さっそくセイジ君を診察ベッドに寝かせました。
 今年四十七歳になるセイジ君はまったく喋れませんでした。
 かろうじて、痛い、といった意思表示を表情に現すだけで、それ以外は廃人のようにぼんやりとしているだけでした。
 老婆が心配そうに見守る中、私はセイジ君の体を触診しました。
 セイジ君は尻から太ももにかけて酷く痛がり、そこに触れると顔を顰めながらイヤイヤと首を振りました。
 私は、「ここは痛い?」、「ここは大丈夫?」などといちいち呼びかけながら静かに揉んでいき、これは通院が必要だという事を老婆に告げたのでした。

 そんな私の慎重な治療に老婆は安心してくれたのか、次からはセイジ君は一人で整体院にやって来るようになりました。
 送迎はいつもタクシーでした。障害者の場合、治療費だけでなく送迎のタクシー代まで負担してもらえるらしく、セイジ君はいつもタクシードライバーに連れられて整体院にやって来ました。
 そんなタクシードライバーは、帽子からはみ出た髪に白髪が目立つ五十半ばの紳士でした。彼は、古くからセイジ君の専属運転手をしているらしく、セイジ君の扱いにはまるで介護士のように手慣れたものでした。

「ちゃんと先生の言う事を聞くんだよ」

 そう微笑みながらセイジ君を診察室まで連れて来てくれるタクシードライバーは、「それでは一時間後に迎えに来ますので、宜しくお願いします」、と私に告げると、再びタクシーの業務に戻るのでした。

 タクシードライバーが整体院を出て行くと、静まり返った治療室には私とセイジ君の二人きりになりました。
 いつもセイジ君が来る時間は貸切りにしていました。
 もちろん、それは意図的でした。

 私はセイジ君を診察ベッドに寝かせると、いつものように軽いマッサージを始めました。
 セイジ君がここに通うようになってから、既に一ヶ月が過ぎようとしていましたから、セイジ君は、これから何が始まるのか、もうわかっているはずです。
 ベッドに仰向けになりながら、目玉だけをギョロギョロさせているセイジ君の太ももに手を置いた私は、そのままジーンズの太ももをスリスリと擦りながら、指先を股間へと近づけていきました。
 するとセイジ君のカサカサに乾いた唇から震える息が洩れはじめました。それまでギョロギョロしていた目は天井の一点をジッと見つめ、ジーンズの上から優しく擦られる感触に、セイジ君はその目をトロンっと半開きにさせながら恍惚としていたのでした。


             


 私が、初めてセイジ君に性的悪戯をしたのは、三度目の治療の時でした。
 私の中に、初めからそのような感情があったわけではありません。正直申しまして、最初の頃は、セイジ君が暴れ出したりしないかと脅えていたくらいでした。
 だから私は恐る恐るセイジ君の身体をマッサージしていたのですが、しかし、その日の治療中、ふとセイジ君の股間が硬くなっている事に気付いた瞬間から、セイジ君に対する感情が大きく変わったのでした。

 私は、がっしりと硬く膨らんだジーンズの股間に視線を奪われながら、無言で天井を見つめているセイジ君にマッサージを続けました。
 セイジ君は何を話し掛けても無反応でした。まさに魂の抜け殻のようであり、ただただボーッと天井を見つめているばかりでした。
 そんなセイジ君の股間に目を取られていた私は、ふと、今ここで彼の性器に触れても彼は何もわからないだろうと思いました。例え、彼が家に帰ってから、年老いた母親に性器を悪戯された事を告げたとしても、それは治療の最中に偶然触れただけだと言い切れば、きっとあの母親なら素直に納得するだろうと、そんな悪魔のような感情が私の中で沸々と沸き上がって来たのです。

 激しい焦りが私を襲いました。生の肉棒をこの手に握り締めてみたいという性的欲望が私を酷く焦らせました。
 私は胸をドキドキさせながら、セイジ君の顔をソッと覗き込みました。

「腰にオイルマッサージをしますから、ズボンを下げますね……」

 そう囁く私の声は明らかに震えていました。
 いくら障害者とはいえ、相手は私よりも年上の男性です。私のその震える声で、彼に私の企みを悟られてしまうのではないかと緊張しながら、私は震える手でジーンズのズボンを下ろしたのでした。

 YGとプリントされた白いブリーフには、黄色いシミが所々に点々としておりました。
 本来ならば、そんな不潔なシミには嫌悪感を感じるはずですが、その時の私は、そんなシミさえも愛おしく感じるほどに欲情しており、おもわずその黄ばんだシミの一点にさりげなく鼻を近づけては匂いを嗅いでしまったほどでした。

 白いブリーフのゴムに指を掛け、「パンツを下ろすからね」とセイジ君の顔を覗き込みました。
 天井を見つめていたセイジ君は、目玉だけをジロリと私に向けました。そして私の目を一瞬ジッと見つめると、再びゆっくりと視線を天井に戻し、そのままぽっかりと口を開いたまま動かなくなったのでした。
 そんなセイジ君をチラチラと見ながら、白いブリーフをスルスルと下ろしていきました。
 下腹部から太ももへと広がる陰毛がモサモサと現れました。その奥には、焦げ茶色したペニスが、死んだウツボのようにだらりと横たわっていました。
 障害者に対する罪悪感と、ムラムラと沸き上がる性的興奮が複雑に交差さし、ジーンズとパンツを同時に足首から抜き取ろうとする私の手が不自然に震えていました。

 セイジ君のペニスは皮を被っていました。
 それは勃起していないため、仮性なのか真性なのかはわかりませんが、亀頭は分厚い皮にすっぽりと包まれていました。
 陰毛の茂みの中を恐る恐る覗き込みながら、セイジ君の太ももにローションを塗り込みました。セイジ君はくすぐったいのか時折腰を歪め、そのたびにペニスは角度を変えます。

 そのペニスは平常時で十センチほどありました。亀頭が異常に大きく、まさに鳴子こけしのような立派な形をしておりましたが、しかしそれは分厚い皮に遮られ、生身を見る事はできませんでした。
 なんとかその皮を捲って生身の亀頭を見てみたいと思った私は、太股をマッサージしている指を徐々に股間へと近づけ、太い肉棒をソッと握ると、恐る恐る皮を剥きました。

 真っ赤な亀頭は、ぬるぬるの液体でテラテラと輝いていました。カリ首には真っ白な恥垢がびっしりと付着し、辺りには強烈なイカ臭が立ち籠めておりました。
 そんな、長年蓄積された恥垢と匂いを感じながら、ふと、この人は皮を剥いて性器を洗わないのだろうか? と思うと、もしかしたらこの人はオナニーさえも知らず、常に襲い掛かる性欲に耐え忍んでいるのではないだろうかと、激しい同情の念が沸き上がったのでした。

 気が付くと私はセイジ君のペニスを口に含んでいました。
 猛烈な悪臭に吐き気を催しながらも、それでもその時の私には、その悪臭が愛おしく、そして切なく感じていました。
 そんな感情は、濃厚な精液を口内で受け止めた事により、更に強くなっていったのでした。

 その日を境に、セイジ君の治療方法が変わりました。
 私は、治療の度にセイジ君のペニスを手でシゴき、濃厚にしゃぶっては精液を吐き出させました。
 しかし、そうしながらも、性交だけは絶対にしませんでした。
 確かに私はセイジ君のペニスを入れたくて堪りませんでしたが、しかし、さすがの私でも、何もわからない障害者をレ○プするのには抵抗を感じていました。私はあくまでも性的悪戯に留めておきたかったのです。

 だから私は、生の肉棒を膣に押し込みたいのを必死に堪えていました。
 セイジ君のペニスをしゃぶりながらバイブをアソコに挿入し、密かにエクスタシーに達しながら耐え忍んでいたのでした。


             


 その日も私は、いつもの診察用ユニホームとは違うミニスカートに履き替え、ベッドに寝転ぶセイジ君のジーンズのボタンを外しました。
 セイジ君は、何が何だかわからないといった表情で大きな目をギョロギョロと動かしながら、黙って天井を見つめていました。
 しかし、既に身体が覚えてしまっているのか、ボタンを外されたジーンズの中から飛び出してきたペニスは充分なほどに勃起しておりました。

 タクシードライバーがセイジ君を迎えに来るまで、一時間弱しかありませんでした。その間に、セイジ君をスッキリさせ、そして自身も満足しなければなりません。

 急いでベッドに上がった私は、セイジ君の足下に正座しながら威きり立った肉棒を優しく上下し始めました。
 既に我慢汁が溢れ出すペニスは、ピストンされる度に、くちゅ、くちゅ、といやらしい音を立て、そんな音に包まれながらも、私もセイジ君も互いにハァハァと荒い息を吐き出していたのでした。

 セイジ君のペニスをシゴキながら、私は股間に指を伸ばしました。
 そこはショーツの上からでも濡れている事がわかりました。レースのクロッチがヌルヌルに湿り、まるで湯たんぽのように熱く火照っていました。

 そのままショーツを脱ぎました。片足を床に爪先立て、スルスルと濡れたショーツを脚に滑らすと、不意にセイジ君の目玉がギロリと動き、私の脹ら脛から抜き取られるショーツをジッと見ておりました。
 私は、そんなセイジ君の顔を真正面から見据えると、「入れたいの? このビンビンに勃起したおちんちんを私のアソコにヌルヌルと入れたいの?」と、わざと卑猥な言葉で囁きながら、ギュッと閉じているセイジ君の唇をペロリと舐めました。

「……ごめんね……入れさせてあげたいけど、それだけは無理なのよ……我慢して……」

 私はそう囁きながらセイジ君のペニスを激しくしごき、自分の穴の中にも二本の指を挿入させては、グジョグジョと掻き回しました。

 私は、セイジ君のペニスに舌をペロペロと走らせながら、セイジ君に向かってスカートを捲り上げました。
 そして、指でワレメを開きながらセイジ君に見せつけ、いやらしい汁を指にネトネトと引きながら、「入れたいの? ここに入れたいの?」と、同じ事ばかり何度も聞いては、ペニスを喉の奥まで飲み込むのでした。

 何も知らない障害者に露出するというのは、誰もいない公園をノーパンで歩くよりも興奮しました。
 私はベッドの枕元へと移動すると、ゆっくりとベッドの上に這い上がり、そしてセイジ君の顔を跨ぎました。

 セイジ君の熱い息が太ももの裏側に当たり、それがそのまま開いたワレメに吹き掛かりました。
 私はシックスナインの体勢のままセイジ君の睾丸に舌を這わせ、「舐めてもいいのよ……指を入れてもいいのよ……」と、開いたワレメをセイジ君の顔に近づけました。

 その言葉が理解で来たのか、それとも条件反射からなのか、セイジ君は私の陰部に舌を伸ばして来ました。
 私のワレメを、セイジ君の生温かい舌が行ったり来たりと動き始めました。
 私はセイジ君の舌がクリトリスを通過する度に卑猥な声を上げ、セイジ君の臑毛だらけの脚にしがみついておりました。

 以前、隣りの印刷工場で飼われている雑種を夜中にこっそりと家に連れ込み、バターを塗りたくったアソコを犬に舐めさせた事がありましたが、今の私は、あの時とは比べ物にならないくらいに感じていました。

 セイジ君に舐められながら自分でクリトリスを弄っていると、肉棒を入れて欲しくて狂いそうになった私は、もう我慢できないとベッドを飛び降り、いつものバイブを手にしました。

 ベッドの足下からセイジ君のペニスにむしゃぶりつきました。
 そして、そのままお尻を突き出し、そこに巨大なバイブを挿入しました。

「一緒にイこうね……一緒にイこうね……」

 と呟きながら、セイジ君のペニスを激しくしゃぶり、膣の中をバイブでグチャグチャに掻き回していると、ふと、背後に異様な気配を感じ、おもわず私は「きやっ」と小さく叫びながら、慌てて振り向きました。

 そこには、そこにいるはずのないタクシードライバーが、ジッと私を睨んだまま立っていたのでした。

 一瞬にして金縛り状態となった私は、そのまま呆然と立ちすくんでいました。
 いきなり、タクシードライバーの大きな手が目の前に迫り、パシン! という乾いた音と共に、激しい衝撃が頬を襲いました。

「あんたは、なんて事をしてくれたんだ」

 タクシードライバーは、そう低く唸りながら私の髪を掴み、私の顔をベッドに寝転がるセイジ君に向けました。

「あんた、自分が何をやったかわかってるのか!」

 タクシードライバーが背後でそう叫びました。
 私は、ただただガクガクと膝を震わせながら、ペニスを剥き出しにしたまま寝転がっているセイジ君を愕然と見ているだけでした。

 しかし、そんなタクシードライバーの手がいきなり私のスカートを捲り上げた瞬間、私の意識が急速に回復しました。
 背後から、カチャカチャとベルトを外す金具の音が聞こえて来ました。私は、今からタクシードライバーに犯されるのだと確信しました。
 しかし、そこに絶望はありませんでした。
 いや、絶望どころか、早く肉棒を入れて欲しくて堪らないといった淫乱な感情に包まれていました。

 私は自ら尻を突き出し、慌ててズボンを脱いでいるタクシードライバーの股間に、生尻を擦り付けました。
 そんな私を、タクシードライバーは「ふんっ」と鼻で笑い、突き出したお尻をペタペタと手の平で叩きながら、私の耳元に「変態女め」と吐き捨てました。
 タクシードライバーは私の身体を背後から抱きしめると、カチカチに硬くなった肉棒を私の尻の谷間にグイグイと押し付けながら、私の上着のボタンをひとつひとつ外し始めました。

 ブラジャーから溢れ出した乳肉を、背後から両手で揉みしだきながら、「噂には聞いてたけど、おまえは病的な変態女だな」と笑いました。
 いきなり乳首を摘まれ、激しい快楽に身悶えながらも、その噂というのはいったいどんな噂なんだろうと、居ても立ってもいられなくなりました。
 私は、セイジ君の足首にハァハァと崩れ落ちながらも、「噂ってなんですか」とタクシードライバーに聞いて見ました。

「ふん……おまえが、夜の公園で素っ裸になってオナニーしてたとかよ、駅裏のホームレスのチンポをしゃぶってたとかっていう噂だよ……俺達の業界では有名だぜ」

 私は身震いしました。ホームレスのペニスをしゃぶったなどは真っ赤なデタラメですが、しかし、確かに深夜の公園で全裸になってオナニーした事は何度かあったのです。

 あれを誰かに見られていた……
 そう思うと、もうこの町では生活して行けない、という恐怖と、そして、見られていたという性的興奮が入り乱れ、私は複雑な感情に襲われると、何故か「許して下さい!」と叫びながらセイジ君の脚にしがみついたのでした。

 しかし、タクシードライバーは泣き叫ぶ私を見下ろしながら、ヘラヘラとせせら笑うだけでした。「本当はこれが欲しくて堪らねえんだろ」と言いながら、私の濡れた陰部に、硬くなった亀頭をグイグイと押し付けて来ました。

 私は、心の底からその硬い肉棒を入れて欲しいと思いました。膣が滅茶苦茶になるくらいにその大きな肉棒で掻き回して欲しいと思いました。

 タクシードライバーは、ニンニク臭い息を私のうなじに吐きかけながら、「セイジ君のマッサージを続けろ」と、私の胸をムニムニと揉みしだきました。
 私は、男の汗ばんだ手の平に異様な興奮を覚えながら、セイジ君のペニスを静かに握ると、ビンビンに勃起しているそれを上下にシゴき始めました。

 もはや精神のコントロールができなくなった私は、ただただセイジ君の脚にすがりつきながら、早く入れてと祈っていました。
 するとタクシードライバーは、私のお尻をパシパシと引っ叩くと、「お望み通り入れてやるから、もっと脚を開けよ」と、ペニスの根元をガッチリと握りながら、その先を膣にグニグニと押し付けて来ました。

 私は、まるで催眠術にかけられたように無意識に脚を開いていました。いや、それはセックスして欲しいという日頃の願望から、意識的に開いたものなのかもしれませんが、しかしその時の私は、そんな事を考える余裕はありませんでした。

 石のように硬いモノが、膣の奥深くズズズッと入って来ました。
 凄まじい衝撃に脳味噌を破壊された私は、言葉にならない喘ぎ声を発しながらも、自らの意思で腰を振りまくりました。

 タクシードライバーは、そんな私の耳元に、「すげぇなぁ」と一言呟くと、またしても私のお尻をペシペシと叩きながら、「ほらほら、セイジ君のマッサージもちゃんと続けろ」と笑いました。

 私は、無我夢中でセイジ君のペニスを握ると、それを上下にシゴきました。そして、自分のアソコに出たり入ったりしている硬いペニスをリアルに思い浮かべながら、セイジ君の睾丸を必死に舐めまくりました。

 タクシードライバーの硬いペニスは、いつも愛用しているディルドよりも遥かに大きなサイズでした。膣にぎっしりと収まったペニスが上下する度に、大きく開いたカリ首が膣壁をガリガリと引っ掻き、私は、今までに感じた事のない快感に髪を振り乱しながら、狂ったような悲鳴をあげて悶えていました。
 
 ズン!っと奥まで突かれると、とたんに脳がクラクラし、そのままその場にへたりこみそうになりました。
 そんな私のお尻を、乱暴に鷲掴みしながら支えるタクシードライバーは、「腰が抜けそうなくらい気持ちいいか、ん?」と、せせら笑いながら、大きく広げた尻肉の谷間に、更に激しく肉棒を突き刺して来るのでした。

 狂ったように悶えている私を、セイジ君は黙ったままジッと見つめていました。そんなセイジ君の冷めた目が、更に私のマゾ心をくすぐり、私は獣のようにセイジ君のペニスをしゃぶりまくりました。
 ぶちゅぶちょぶぶっ、と卑猥な音を立てながら口内でピストンさせていると、次第にセイジ君の腰がモゾモゾと動き始め、半開きの唇から「うぅぅ……うぅぅ……」という呻き声を出し始めました。

 そろそろ射精するなと思った私は、ペニスを口に含みながら棚のティッシュに手を伸ばそうとすると、タクシードライバーは私のその手を制止させ、「飲んでやれ」と呟きました。
 今まで、何度かセイジ君の精液を口で受け止めた事はありましたが、しかし、セイジ君の精液は半端な量ではない為、その度に私は激しく咽せていました。
 だから最近では、ティッシュの中に射精させていたのですが、しかし、タクシードライバーが囁く、その「飲んでやれ」という言葉に異様な興奮を覚えた私は、咽せてもいいから精液を飲みたいという感情に包まれ、そのまま行為を続けました。

「あうっ」というトドのような唸りと共に、セイジ君の尿道から精液が飛び出して来ました。
 精液は私の喉ちんこに直撃し、私は咽せそうになるのを必死に堪えながら、ジッと眉を顰めていました。
 セイジ君の精液は次々に飛び出し、一向に止まる気配を見せませんでした。口内にタプタプと溜っていく生温かい精液が、肉棒を挟んでいる唇の端から溢れ出すと、それを覗き込んでいたタクシードライバーが、「飲めって言ってるだろ!」と怒鳴りながら、乱暴に腰を振り出しました。

 私は口内に溜る精液を無我夢中で飲み込もうとしました。しかし、濃厚な精液はスムーズに喉を下りてはくれず、喉ちんこの辺りでネバネバと粘着しては、私の喉をくすぐります。
 私は咽せるのを必死に耐えました。膣を硬い肉棒でガンガンと攻められながら、今にも窒息しそうになりながら我慢しました。

 すると、そんな我慢が私をエクスタシーに導きました。
 本来、被虐願望の強い私は、この性奴隷のようなシチュエーションに耐えられなかったのです。

 口の中に溜っていた大量の精液を、セイジ君の太ももの上にブチョッと吐き出すと、私は、「イキます!」と叫びながら、その大量の精液の中に顔を埋めました。
 そんな私の声に反応したタクシードライバーは、「ふーふー」とマラソン選手のような息を吐きながら、今まで以上に奥深く挿入させ、そしてピストンのスピードを速めました。

 私の泣き叫ぶ声が診察室に響きました。
 腰をガクガクと痙攣させる私の股間からは、シュッシュッと音を立てながら潮が噴き出していました。挿入されたまま潮を吹いたのは生まれて初めてでした。

 タクシードライバーはそんな潮吹きを覗き込みながら、「マジかよ」と驚き、そしてそれに刺激されたのか、すぐさま「俺もイクぞ」と鼻息を荒くさせました。

「中で出してもいいか」と聞いて来るタクシードライバーに、私はセイジ君の精液だらけの太ももにしがみつきながら、何度も「うん、うん」と頷きました。
 そのとき、もし子供ができたら、などという考えは全く浮かびませんでした。それよりも、あの懐かしい射精の感触を一刻も早く膣に感じたいと願うばかりでした。

「おっ……おおおおぉ……」

 そんなタクシードライバーの低い唸りと共に、私の膣の中で彼の精液がビシャビシャと飛び散りました。
 膣に溢れる精液は、上質な潤滑油となって更に結合部分を滑らかにさせ、スピードは衰えたものの未だスコスコと上下する肉棒の感触を、より濃厚にしてくれました。

 三人は、しばらくの間、そのまま精液と潮にまみれていました。
 あと二十分で、次の予約の松井さんが接骨院にやって来ます。
 慌てた私が、私の背中でぐったりしているタクシードライバーに「あのぅ、そろそろ次の予約の患者さんが来るんですけど……」と言うと、タクシードライバーは「おう……」とゆっくり体を起こしながら、ヌポッとペニスを抜きました。

 私は急いで蒸しタオルを取り出すと、精液でカピカピになっているセイジ君の太ももを拭き取りました。
 そしてそのタオルで、床に噴射した自分の潮を吹き取ろうとしゃがむと、ノーパンの私の性器からタクシードライバーの生温かい精液がトロッと溢れ、それが床にピチャッと滴り落ちたのでした。

「また来てもいいか……」

 タクシードライバーは、セイジ君をゆっくりと起こしながら、私にボソッと呟きました。
 私が顔を赤らめながら黙っていると、タクシードライバーは「今度は患者として来るよ。ちゃんと診察料も払うからさ、だから明後日の二時に予約入れておいてくれねぇかなあ」と、いやらしい笑顔でニヤリと笑ったのでした。



              


 時計の針が十時を指すなり、朝の整体院にはいつものように電話のベルが鳴り響きました。
 朝の清々しい空気に包まれながら玄関に水を撒いていた私は、慌てて事務室に駆け込むと、鳴り響く電話の受話器を取りました。

「どもども、山田だけど、今日の昼って予約取れるかなあ」

 私は、おはようございます、と挨拶しながら、急いで顧客ファイルから『山田』を探し出しました。
 そこには『山田』だけでも、三人の名前が載っており、私は、「失礼ですけど、どちらの山田様でしょうか……」と恐る恐る聞きました。

「なんだよ、俺の声を忘れたのかよ……日榮タクシーの山田だよ、三共タクシーのあのデブの山田とは違うぜ、ほら、この間、あんたのアナルで中出ししちゃった大馬鹿野郎の山田だよ」

 山田さんはそう言いながらケラケラと笑ったのでした。


 あの出来事があってからというもの、私の整体院は嘘のように繁盛していました。
 それは、あの時のタクシードライバーが、タクシー仲間に私の事を宣伝してくれたからでした。
 それからというもの、私の整体院はタクシードライバー達の間で噂となり、今ではこの町のタクシードライバー達の穴場となっていたのでした。

 おかげ様で、私の整体院は繁盛し、そして、私の異常な欲求不満も解消されました。

 経済的にも精神的にも、そして肉体的にも充実しています。

 そんな私は、今、とっても幸せです。

(シアワセニナリタイ・完)



66センチ白枠人気ブログランキング66センチ白枠FC2バナー166センチ白枠

変態

FX
ブログパーツ アクセスランキング