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寝取られし者3

2013/05/30 Thu 15:21

寝取られし者4




「……そりゃあ、ひでぇ旦那だなぁ……それじゃああまりにも奥さんが可哀想すぎるじゃねぇか……」

 深刻な表情をした牧田さんが、深く頷きながら根元まで火のついた煙草を灰皿に揉み消した。

 妻は牧田さんの隣りの席に座っていた。妻の正面には信吾君が座り、私は信吾君が座るその奥のソファーに座りながら、冷めてしまったナポリタンをボソボソと啜っていた。
 妻は、酔ったフリをしながらも、事前に私と打ち合わせしていた作り話をその通りに話した。
 私が考えたそのシナリオというのは、浮気をする旦那が家に帰って来ないが為に夜な夜なヤケ酒を飲み歩く人妻、というものだった。
 それはまるで三流の官能小説のような古典的なストーリーではあったが、しかし、この場合、暗く重たい複雑な事情よりも、このような単純な事情の方が良かった。そのほうが、性欲を剥き出しにした牧田さんのような男は釣りやすいのだ。

 案の定、牧田さんは、既に私の妻を『欲求不満な人妻』と見ているようだった。恐らく、今の牧田さんの頭の中では、この欲求不満な人妻をホテルに連れ込み、ありとあらゆる方法で嬲りまくっている妄想が繰り広げられているはずだろう。

 横目でチラチラと妻を視姦していた牧田さんは、「まぁ……」と呟きながら、ゆっくりとソファーにリクライニングした。
 そして、妻の背中を舐めるように見つめながら、「俺達で良かったら、いくらでも奥さんの飲み相手になってやっから、だから、そう気を落としなさんなよ」と、まるで、物わかりの良い駐在所のお巡りさんのような口調で呟き、背後から妻の肩をポンポンっと二回叩いた。
 そんな牧田さんの言葉に、妻が「ありがとうございます……」と呟いた。
 そう呟いた妻は、喫茶店に入ってからというもの終始項垂れていた。それは、緊張しているからなのか、それとも本当に酔いが回って来たからなのか、私にもわからなかった。
 ただ、時折見える妻の頬が異様に火照っている事から、恐らく本当に酔いが回って来たようにも思えるが、しかし、もはや妻とはアイコンタクトを取る事すらできない状況である為、それは定かではなかった。

「まぁ、そんなに落ち込まないでさぁ、今日は何もかも忘れてパァーッと行こうよ、ね」

 それまで黙っていた信吾君が、まるで九十年代のドラマのようなセリフを言いながら,カウンターに向かってビールを注文すると、続いて牧田さんが、

「そうそう、飲んで飲んで飲みまくって、嫌な事はぜーんぶ忘れちまおうぜ!」

 などと、七十年代のドラマのようなセリフを言いながら身を乗り出し、項垂れている妻に向かって、意味もなくははははははははっと笑った。
 そんな牧田さんと信吾君の視線は常に妻の胸に注がれていた。
 ブラジャーをしていない妻の大きな胸には、そんな獣たちを挑発しているかのように、透けた乳首がくっきりと浮かび上がっていたのだった。

 ここまでの流れは、私の作戦通りだった。このノリで、このままホテルへ直行すれば、私の愚かな作戦は成功だった。
 が、しかし、ビールが次々に運ばれて来てからというもの、なにやら雲行きが怪しくなって来た。
 牧田さんと信吾君に次々にビールを飲まされた妻は、なんと、本当に酔っぱらってしまったのである。
 これは予想外の展開だった。
 しばらくすると、妻はソファーにぐったりと沈み込みながら、何やら意味不明な言葉をブツブツと呟き始めた。
 牧田さんは、そんな妻の肩をソッと抱き、妻の唇に無理矢理グラスを押し付けながら、妻の耳元に「ほらほら、一気にググッと飲んじゃえ」などと囁いた。
 すると妻は、苦しそうに顔を顰めながらもそれを一気に飲み干した。もはや意識や感覚が朦朧としてしまっているのか、妻は、牧田さんに勧められるままに、まるで水を飲むようにしてビールをゴクゴクと飲んでいたのだった。

 これは非常にマズいと思った。
 意識が朦朧としてしまっている妻は、既にこの作戦を忘れてしまっている可能性があった。ベロンベロンに酔いながらも、子供達の名前をブツブツと呟いている妻は、ここで私の存在に気付けば、間違いなく「あなた」と呼ぶだろう。そうなれば、私の作戦は失敗に終わってしまうのだ。
 私はテーブルに顔を伏せていた。目さえ合わなければ大丈夫だろうと思いながら、まるで隠れるようにして食後のコーヒーを啜っていた。
 しかし、問題はそれだけではなかった。
 妻がこのままの状態では、牧田さんや信吾君に中出しされてしまう恐れがあるのだ。
 最悪な事に、この日の妻は危険日だった。
 だから私と妻は、二人の中出しを阻止する為の入念な打ち合わせを事前にしていた。
 それを防ぐ方法として私達が考えたのは、セックスの前に妻がコンドームを二人に渡し、「危険日だから必ず付けてね」と念を押すという事だった。その為に、妻のバッグの中には大量のコンドームを用意していたのだ。
 が、しかし、今のこの状態では、妻がそのセリフを言えるとは思えなかった。まして、コンドームを配る事など絶対に無理であろう。
 私は完全に冷めたコーヒーを啜りながら、背筋をゾッとさせた。
 牧田さんは、「俺は生じゃないとイカないんだ」と言いながら、いつもポンメとは生でヤッているような男だった。一方の信吾君も、「僕は素人童貞だから中出しした事がないんだよね。一度でいいから素人の女に中出ししてみたいもんだよ」などと、いつも口癖のように言っていた。
 そんな中出し推進派の二人と意識不明の妻。このまま行けば、妻は確実に生のペニスを入れられ、そして中出しされてしまうのは、火を見るよりも明らかだった。

 テーブルに伏せていた私は、これは非常にマズいぞと思いながら、ソッと上目遣いで妻を見た。
 妻は酔いが冷めるどころか、更に牧田さんに飲まされ続けていた。
 このままでは、状況は益々悪化して行くばかりだった。なんとかして、二人にバレないように妻と接触し、私が旦那である事をばらさない事や、絶対にコンドームを配らせる事など、念を押す必要があった。
 そんなチャンスを伺っていると、不意に妻が「おトイレ……」と言いながら席を立とうとした。
 さっそくチャンス到来だった。この喫茶店のトイレは、一部の盗撮マニアから聖地と呼ばれている、男女共有の大型トイレだったのだ。
 妻がトイレに入るのを見計らい、そのまま知らん顔して私もトイレに入ろう。そしてそこで妻の意識を確認し、場合によっては今日の作戦は中止してしまおうと、密かにそう決めた。
 フラフラしながら妻が立ち上がった。しかし、そのままトイレに向かおうと一歩足を踏み出した瞬間、妻はヨロヨロとよろめきながら、信吾君の足下にドテッと尻餅をついてしまった。
 私が「あっ」と思った瞬間、すかさず信吾君が妻を抱き上げた。

「大丈夫? 足がフラフラしてんじゃん。いいよ、僕がトイレまで連れてってやるよ」

 信吾君はそう言いながら妻を両手で抱え上げると、そのままノソノソとトイレに向かって歩き始めた。
 私は焦った。チャンスを失った事に対しての焦りもあったが、しかしそれよりも、トイレに向かう信吾君が私達に向かってニヤリと笑ったその笑顔に激しい焦りを感じた。
 これはマズいと思った。怪しい笑顔を浮かべる信吾君は、もしやトイレで妻を犯すつもりなのかもしれないのだ。
 私も席を立とうとした。ついでに小便をするふりをして、信吾君が妻に手を出さないかを監視しようと思った。
 が、しかし、そんな私を牧田さんが呼び止めた。

「すげぇ掘り出しもんを見つけて来たな」

 牧田さんはへへへへへっと笑いながら、わざとらしく舌なめずりして見せた。
 私はそんな牧田さんの笑いに合わせて笑いながらも席を立とうとしたが、しかし、牧田さんの話しはまだまだ続いた。

「これからどうする?」

 牧田さんは、私にそう言いながら灰皿のシケモクを摘まみ上げると、しわくちゃのシケモクに付着した灰をフーフーと吹き飛ばしながら、ライターの火をシュポッとつけた。

「どうする?……」

 私は立ちかけていた腰をゆっくりと下ろしながら、シケモクに火をつける牧田さんに首を傾げた。

「だからさぁ……この後、俺はあの変態女をホテルに連れてこうと思ってんだけど、あんたも一緒に来るかって聞いてんの」

 牧田さんは、虫歯だらけの前歯を下品に剥き出しながらニヤリと笑った。
 そんな下劣な笑いを浮かべる牧田さんの表情に身震いした。この男なら、嫌がる妻に何度も何度も中出しするに違いないと確信した。
 そんな悲惨な光景を思い浮かべ、密かに身震いしながらも、こんな下劣な男に、自分の妻が『変態女』と呼ばれた事に対して激しい怒りを感じた。
 が、しかし、そんな怒りの一方では、やはり例の複雑な感情がムラムラと湧き上がって来た。この薄汚い男に、変態女と罵られながら犯される妻の姿が鮮明に浮かび上がり、私は今までにない変態的な性欲に襲われてしまっていたのだった。

「あの女、かなりのヤリマンだぜ。旦那に浮気されたなんてのは、きっと嘘だよ。チンポが欲しいから出鱈目な口実を作ってるだけさ」

 牧田さんは得意気に推理しながらシケモクを根元まで吸い尽くした。
 私は、牧田さんの鋭い推理に驚きながらも、それがバレている以上、妻は普通のセックスでは済まされないだろうと再び身震いした。
 牧田さんは根元がジリジリと焦げるシケモクを消しながら呟いた。

「あれはメス豚だ。オマンコして欲しくて餓えてるメス豚だよ。あんな豚女はさ、みんなで滅茶苦茶に犯しちまおうぜ。ズボズボにヤリまくって、肛門までチンポぶち込んで、んで、たっぷりと中出ししてやろや、な」

 まるで悪魔のような目をしながら、クックックッと嬉しそうに笑った。
 私はそんな牧田さんの悪魔の笑い声に、クラクラと目眩を覚えながらゆっくりと立ち上がると、私は牧田さんに振り向きもせぬまま「小便してきます……」とトイレに向かって歩き出した。
 まるで夢遊病者のようにフラフラと歩き出した私の背中に、更に牧田さんの残酷な言葉が突き刺さった。

「多分、信吾のアホがチンポしゃぶらせてるぜ」

 そんな牧田さんの言葉が私の背中を急速に押した。
 まるで競歩の選手のような早足でトイレに向かう私の心では、そうあって欲しくないという気持ちと、そうあって欲しいという気持ちとが複雑に絡み合い、わずか数センチに満たない短小ペニスを異様なほどに勃起させていた。

 ハァハァと重たい呼吸を吐きながらトイレに繋がる細い通路を抜けた。通路に敷かれた緑色のカーペットはかなり使い込まれているらしく、そこらじゅうが擦り切れては裏地の黒ゴムを剥き出していた。
 トイレの角の大きな柱に、『ここは男女兼用トイレです。不審者は警察に通報します』という張り紙が貼られていた。それは信用金庫のカレンダーの裏にマジックで殴り書きされたお粗末なもので、不審者の部分だけが赤マジックで二本線が引かれていた。
 そんな張り紙が貼られた柱の影からトイレの中をソッと覗くと、二人が向かい合いながらしゃがんでいるのが、いきなり目に飛び込んできた。
 私の心臓は魔人に鷲掴みされたように縮まった。なんと、しゃがむ妻の股間を信吾君がくちゅくちゅと弄っていたのだ。

「入れて欲しいの? ここにちんちんを入れて欲しいのか?」

 信吾君の囁く声が微かに聞こえて来た。そんな信吾君の言葉に妻が小さくコクンと頷くのを目にした瞬間、おもわず私は「信吾君!」と叫んでしまっていた。
「わっ」と小さく叫んだ信吾君がビクッと肩を跳ね上げた。

「びっくりしたなぁ……いきなり大きな声出さないで下さいよ、マスターかと思ったじゃないですか……」

 信吾君は、入口で立ちすくんでいる私を見てそう苦笑いした。
 しかし、妻は無反応だった。項垂れたまま床の冷たいタイルをぼんやりと見つめている。

「な、何をしてるんですか……」

 私は、自分の頬がヒクヒクと引き攣るのを感じながら信吾君に聞いた。開いた股と、飛び出した乳首に、表現できない感情が腹の底からムラムラと湧き上がり、私は今にもその場に崩れ落ちそうになっていた。

「この人、我慢できずにここで小便洩らしちゃったんですけどね……」

 信吾君は意味ありげにニヤニヤと笑いながら私を見た。二人の足下のタイル床には妻のそれと思われる液体が丸い水溜まりを作っていた。という事は、妻はこの見知らぬ青年に放尿シーンを見せたという事だ。
 私は、ムラムラと込み上げて来る感情を必死に抑えながらも、信吾君のその意味ありげな笑顔に脅えていた。もしかしたら妻は、私が夫である事を信吾君に話してしまったのではないかと冷汗をかきながら、私は彼の話しの続きをジッと黙って待っていた。

「なんと、ここでセックスしてくれって言うんですよ……」

 信吾君はそうニヤニヤと笑いながら、しゃがんだ妻の太ももを私に向けて開いた。
 カラカラに乾いた喉に唾を押し込みながら視線を下げると、ねっちょりと光る妻のワレメがだらりと口を開いているのが見えた。
 そんな妻の太ももを押し広げている信吾君の指も、妻のワレメと動揺にネトネトに濡れ輝いていた。
 恐らく、信吾君は私が来る前まで妻の濡れた穴の中に指を入れていたに違いない。それを思うと、私は今ここでズボンの中からペニスを捻り出し、二人が見ている目の前でそれをシコシコとシゴキまくりたい衝動に駆られた。

「この人、僕にちんちんを入れてくれって言うんです……ほら、もうこんなにヌルヌルになっちゃってるでしょ……」

 信吾君はそう笑いながら、ネトネトに輝く妻のワレメに人差し指をヌルヌルと擦り付けると、「どう思います? ここでちんちんを入れてあげたほうがいいと思います?」と、クスクスと笑い出した。

 そんな信吾君の妻を侮辱した笑い声に凄まじい怒りを感じながらも、私は、そのままこの汚れたタイル床に押し倒されてズボズボと犯される妻の姿を想像しては、熱い吐息を何度も漏らした。

 信吾君は、そんな私にニヤニヤと不敵な笑顔を浮かべたままゆっくりと立ち上がり、「悪いけど、ちょっとだけ見張っててもらえません? すぐ終わらせますから……」と、しゃがんでいる妻の手を引いた。どうやら信吾君は、妻を個室トイレに連れ込む気だ。
 手を引かれた妻が、フラフラになりながら立ち上がるのを見た私は、ここで妻を個室に連れ込まれたら、彼に何をされるかわかったもんじゃないと焦り、慌てて信吾君に言った。

「でも、牧田さんはどうするんです。あの人、信吾君がトイレで抜け駆けしてるんじゃないかって、かなりイライラしてますよ」

 私はそう嘘をつきながら、今にも牧田さんがトイレに来るような気配を装い、何度も何度もトイレの通路に振り返ったりした。
 そんな私の嘘に、信吾君は小さく舌打ちしながらも個室に行こうとしていた足を止めた。そして、フワフワしながら立っている妻の肩を優しく抱きながらソッと私を見つめ、「このまま三人で裏口から逃げませんか」と、トイレの奥にある非常口の扉を見ながら声を潜めた。

 それもいい、と私はふと思った。
 妻がこんな状態である以上、できるだけリスクは背負いたくなかった。信吾君だけなら、なんとか言い聞かせる事もできそうだったが、しかし、牧田さんは恐らく私の言う事に耳を貸さないだろう。きっと牧田さんは妻を滅茶苦茶にしてしまうに違いないのだ。
 そう考えた私が、わかりましたと返事をしようとした瞬間、突然、背後から牧田さんがヌッと顔を出した。

「二人で抜け駆けは良くないよ……この女はみんなの共有物なんだから、みんなで楽しまなくちゃ……」

 ひひひひひっと笑いながらトイレに入って来た牧田さんは、信吾君に抱かれていた妻を強引に奪い取った。
 そして人形のように無抵抗な妻を背後から抱き抱えると、妻の大きな胸を背後から揉みしだきながら、「早くホテルに行こうぜ」と、下品に笑い出したのだった。

(四話に続く)

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