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入院付添人

2012/11/17 Sat 04:25

入院付添人

《あらすじ》
彼女がノロウィルスで緊急入院した。高熱に魘される彼女に僕は付き添った。
看護婦さんが汗をかいた彼女の裸体を丁寧に拭いてくれた。アソコまで綺麗に拭いてくれた。
それを見て欲情した僕は、ある変態な作戦を思い付いたのだった・・・




真夜中に涼子が四十度の高熱を出した。涼子から連絡を受けた僕は急いで涼子のマンションへと向かい、ウンウンと唸る涼子を抱えて車に乗せると、近所の総合病院の救急へと車を走らせた。

涼子はノロウィルスに感染しており、そのまま入院という事になった。
危険な感染病という事で、涼子はすぐに個室に隔離された。
付き添いの僕も全身に消毒液を吹き掛けられ、プラスチックのマスクを着用させられた。なにやら物々しい事になった。

「伸一くん、ごめんね……」

顔を真っ赤に火照らせながら涼子が呟いた。いくつもぶら下がる点滴の管が痛々しい。

「気にすんな。今夜はずっと付いててあげるから安心して寝ろ」

僕はそう微笑みながら涼子の大学友達の裕子に電話を掛け、事の次第を告げると、当分僕と涼子は大学を休むからと言って電話を切った。

いつの間にか眠ってしまった涼子の前髪を優しく撫でた。涼子の額は湯たんぽのように熱く、汗がダラダラと垂れていた。
調べると全身汗だくだった。薄ピンクの病衣も濡れ雑巾のようにぐっしょりと湿っている。
何も用意をして来なかった僕はナースコールを押し、着替えの病衣とタオルを貸して欲しいと頼んだ。すぐさま看護婦さんが真っ白なタオルとピンクの病衣を持って病室に来てくれたのだった。

「汗、拭きましょうね……」

そう微笑みながら病室に入って来た看護婦さんは、僕達と然程歳の変わらぬギャル系の若い女の子だった。大きなマスクで顔を覆われていたが、しかしその茶髪のサラサラヘアーと大きな目からして、かなり可愛い子だと言う事が伺い知れた。

看護婦さんはぐったりしている涼子の病衣を手際よく脱がせると、乾いたタオルで涼子の白い肌を拭き始めた。何か手伝いましょうか? と僕がベッドを覗き込むと、看護婦さんはマスクの中で「うふっ」と微笑み、静かに首を横に振ったのだった。

何も手伝う事の無い僕は、そのまま窓際のソファーに腰を下ろした。ソファーに凭れながら、看護婦さんが涼子の裸体を拭く手際の良さをぼんやり眺めていると、ふと、ぐったりと横たわったままの涼子が死体のように思え、おもわず背筋がゾッとした。

「下着は持って来てますか?」

いきなり看護婦さんが背後の僕に振り返りながらそう聞いた。

「いえ、まさか入院すると思ってませんでしたから何も用意してなくて……」

そう答えながらソファーから立ち上がると、パンティー一枚でベッドに横たわる涼子の姿が目に飛び込んで来た。汗で額に張り付いた前髪と赤く火照った頬が、まるでセックス後のように思え、僕は小さな欲情を覚えた。

看護婦は眉間に困惑した表情を浮かべながら、

「どうしよう……下着もぐっしょり濡れちゃってるし……」

と呟き、白い下着のサイドをペタペタと撫でた。
看護婦のその言葉とその言い方が、更に僕を欲情させた。
僕は看護婦の口からもっとそんな言葉が聞きたくて、「履き替えないとダメなくらい濡れてますか?」と、わざと質問した。

「そうですね……お尻も、ここも……湿ってますから……」

看護婦は、『ここ』と言う時、少し躊躇った。看護婦の言う『ここ』とは、もっこりと膨らんだ恥骨の部分の事だった。
僕は看護婦に、『ここ』の正式名称を言わせたかった。『オマンコ』とまでは言わせれなくとも、『陰部』、若しくは『膣』という言葉を言わせたいと猛烈に思った。
しかしそんな言葉を言わせられるわけがなく、僕はそれを妄想だけに留めながら、病院前にあるコンビニへと走ったのだった。

大病院の前のコンビニのせいか、そこは沢山の衣類が充実していた。
ラックには色んなショーツが並んでいたが、しかしどれも地味でおばさん臭いショーツばかりで、女子大生の涼子にこれを履かすのは気の毒な気がした。
そんなラックの隅に、ひときわ派手な箱に入ったショーツがいくつか並んでいた。いかにも若者をターゲットにした商品らしく、これなら涼子も納得してくれるだろうと思い、赤いシールが張ってある箱に決めたのだった。

病室に戻ると、既に涼子は病衣を着せられていた。ぐったりと眠る涼子の脇の下に『ひんやりシート』を貼っていた看護婦が、僕を見るなり「ありがとうございます」と微笑んだ。

箱ごと看護婦に渡した。看護婦は無言で箱を開けながら、「今、お熱を測ったらまだ41度ありました」と心配そうに呟いた。
ベッドを覗き込むと、涼子は夢の中でうんうんと唸っていた。

「後で氷枕を持って来ますからね」と呟きながら、看護婦が箱からショーツを取り出した。看護婦の動きが一瞬止まった。ふと顔を上げると、ショーツを広げた看護婦が目を丸くしていた。
なんとそのショーツは真っ赤なTバックだった。

それを広げて目を丸くしている看護婦と目が合った。気まずい空気が二人の間にピーンッと張った。
僕はおもわず「しまった……」と呟いた。すると看護婦の目がみるみると三日月のように歪んで行き、大きなマスクの中で「ぷっ」と噴き出したのだった。

確かに、レジでお金を払う際、コンビニのショーツにしてはやたらと値段が高いと不審に思っていた。それは現役モデルのP子がプロデュースしたというブランド物のショーツらしく、真っ赤なTバックの他にも、糸のように細い黒いTバックがもう一枚入っていた。

「どう……しますか?……」

箱を呆然と見つめていた僕の顔を、看護婦はそっと覗き込みながらそう聞いた。

「しょうがないですから……今夜だけそれで我慢してもらいます……」

そう言うと、看護婦は少し笑いながら、「じゃあ赤い方を履かせますね」と言い、素早く病衣の紐を解いた。

病衣が開かれると、中から涼子のムチムチとした胸が飛び出した。両脇に貼られた『ひんやりシート』は熱でぐにゃりと折り曲がり、今にも剥がれそうだった。

看護婦はぐっしょりと濡れた白いパンティーの両端にそっと指を引っかけた。
他人に下着を脱がされる涼子の姿を見るのは初めてであり、なぜか僕は異様な羞恥感を覚えた。
湿ったパンティーは、いつものセックスの時のように素直にスルスルッとは行かなかった。水に浸していたかのように全体がぐっしょりと濡れているため、スルスルではなくズルズルっといった感じだった。

パンティーが紐のように丸まりながら下がって行くと、白い肌に黒々とした陰毛がくっきりと浮かび上がった。しかしその陰毛も、いつものフワフワとした陰毛ではなく、汗と熱でしんなりと萎れては、まるで味付け海苔をペタリと張付けたようになっていた。

湿ったパンティーはズルズルしながら太ももまで降りて来た。不意にクロッチの裏側がべろりと捲れ、なんとも卑猥な黄色いシミが僕と看護婦の目に晒された。
すると看護婦は、慌てて捲れたクロッチを元に戻し、僕にその黄色いシミを見せないようにした。それはまるで、看護婦自身が自分のクロッチを隠しているような、そんな仕草だった。

たちまち亀頭がズキンっと疼いた。キミの下着もこんな風に汚れているんだろ、と、心の中で呟く僕は、看護婦の下着を強引に引っ張りながらクロッチに付着した黄色いのシミを覗き込む想像した。

看護婦は手際よく涼子に真っ赤なTバックを履かせた。その慣れた手つきを見ながら、看護婦さんもTバックとか履くんですか? と聞いて見たくて堪らなかった。

「もし、嘔吐しても絶対に吐瀉物に触れないで下さいね。ナースコールを押して頂ければ掃除に来ますのでそのままにしておいて下さい。あと、ノロウィルスは下痢が酷いですから、もしかしたら下着を汚してしまう事もあるかもしれませんが、その時も絶対に汚物には触れないで、すぐに看護婦を呼んで下さい」

看護婦はそう説明しながら汗だくになった病衣をビニール袋の中に入れ、涼子の汚れた下着をコンビニの袋に入れた。二つの袋の口を頑丈に縛り、コンビニの袋を僕に渡した。
ノロウィルスという菌は空気感染することもあるらしく、汚物の付いた衣類はビニール袋でしっかりと密封してくれと言われた。又、それらの衣類は、八十度以上の湯に十分間漬けて熱消毒するか、もしくはハイターで殺菌してくれと言われた。

看護婦が病室を出て行くと、僕はソファーに寝転がった。
時刻は午前二時を過ぎていた。今夜はこの細菌だらけのソファーで寝るのかと思うと憂鬱になった。
三十分くらい天井をぼんやり見つめていた。色々な出来事が重なり興奮しているせいか全く睡魔は襲って来ず、さっきの看護婦の事ばかり考えていた。

もう無理だった。こうして天井を見つめていた所で胸のモヤモヤが消えるはずがなく、ただ眠れぬまま時間が過ぎて行くばかりだと思った僕は、一発抜いてスッキリしたほうが手っ取り早いと決断した。

ベッドの涼子が寝ているのを確認しながらジーンズのボタンをソッと外した。パンツをズリ下ろすと、中からカチカチに固くなったペニスが、弓矢を放った後の弦のようにビヨヨヨヨンと揺れながら飛び出した。
手の中にコリコリとした肉感を感じながら、ペニスをゆっくりと上下に動かした。いつもはネットの動画をネタにオナニーしている僕だったが、今夜のネタは看護婦が涼子の汚れた下着を取り替えていたあのシーンを思い出すだけで十分だった。

ギャル系看護婦の大きな目。細く長い脚。そしてムチムチの胸と尻。
それらを思い出しながら、僕があのベッドで看護婦の汚れた下着を取り替えるシーンを妄想した。
羞恥の色を浮かべた看護婦の目。そんな目にジッと見つめられながら、僕は看護婦の汚れた陰部を覗き込み、そして「綺麗にしましょうね」と呟きながらそこに舌を這わせるのだ。

おもわずイキそうになった僕は、慌ててペニスから手を離した。こんなに簡単にイってしまうのは勿体ない気がしたのだ。
僕はペニスをシゴキながらゆっくりと立ち上がった。爆睡する涼子の病衣の紐をソッと外し、陰毛が透けるTバックを見下ろした。

涼子という女はセックスに淡白だった。淡白というより冷淡だった。フェラもクンニも冷めており、どれだけ激しく攻めても喘ぎ声すら出す事もなく、ただただマグロのように寝転がっているだけだった。
そんな涼子だったから、コレ系のエロ下着を履く事など一度もなかった。

涼子のTバック姿を満足そうに眺めていた僕は、右手でペニスをシゴキながら左手で涼子の股間を撫でた。そのうち興奮度が増して行き、気が付くと涼子の片足を持ち上げながら、赤いTバックの細いクロッチに鼻を押し付けていた。

クロッチを指でズラすとアワビの吸盤のような小陰唇がだらりと垂れているのが見えた。熱があるせいか、陰核も小陰唇も陰毛も全体的にぐったりしているように見えた。
そんな小陰唇を指で開くと、しっとりと潤んだ粘膜穴がぱっくりと口を開いた。僕はハァハァと荒い息を吐きながらペニスをシゴき、そしてその穴にペロペロと舌を這わせた。もちろん、あの看護婦の顔を想像しながら。

イキそうになる度にナースコールを押したい衝動に駆られた。スピーカーから聞こえてくる、「どうしましたか?」という彼女の声を聞きながらイキたいとそう思ったのだ。

しかし、どうせなら看護婦の目の前でイキたいと思った。射精シーンを看護婦に見せつける事は不可能としても、なんとか看護婦をこっそり眺めながら射精できないものだろうか。
ペニスを剥き出しにしたまましばらく考えていた僕は、それを可能にするあるひとつの作戦を思い付いたのだった。


午前三時の病院の廊下というのは、実に薄気味悪い闇を漂わせていた。これだけ大勢の病人を抱えた大病院であれば、今この瞬間にも誰かが息を引き取った可能性は高く、もしかしたらその霊が今の僕と同じようにこの廊下を徘徊しているのではないかと、歩きながら背筋をゾッとさせた。
エレベーターホールへ行くと、自動販売機の影からナースステーションをソッと見た。看護婦が一人、デスクでカチカチとPCを弄っていた。
その横顔は間違いなくさっきの看護婦だった。彼女がそこにいる事を確認した僕は急いで病室へと戻ったのだった。

洗面所に備え付けられていたグラスに水を溜めた。水を少量ずつ手の平に垂らしながら、涼子の病衣の肩、腹、腕にその水を擦り付けた。
病衣はしっとりと湿った。本当に汗をかいているように見えた。

これで看護婦を病室に呼ぶ口実はできたが、しかしそれだけではおもしろくなかった。これだけではさっさと病衣を着替えさせるだけで終わってしまうのだ。
看護婦を眺めながら満足な射精をするには、彼女をここに留めておくだけのそれなりの時間が必要であり、その為には複雑な作業を看護婦にさせなければならないのだ。

僕はベッドの床にティッシュペーパーを数枚広げた。そしてベッドのパイプにしがみつきながらティッシュの上にしゃがみ込むと、肛門をヒクヒクと締めては、そこにほんの少しだけウンコを捻り出した。

キャラメル程度のウンコを出したつもりだったが、しかしティッシュの上で湯気を放つウンコはモンキーバナナくらい大きかった。
それをグラスの中に落とした。少しずつ水を加えながら指でウンコを溶かした。ドロドロに溶けていくウンコのニオイが目に染みた。改めてウンコの臭さを思い知った気がした。

グラスの中のモンキーバナナは、たちまちスープカレーへと変身した。
何も知らずに爆睡している涼子の寝顔にゴメンと心で詫びながら、赤いTバックの尻にスープカレーを垂らしては真っ白なシーツに茶色いシミを作った。
これで看護婦がTバックを脱がすのは間違いなく、更に涼子の陰部をいやらしく拭き取るシーンも拝む事ができるはずだ。

病衣を元に戻し、涼子の体に敷き布団をソッと掛けると、急いで次の作業に取り掛かった。
次の作業とは、いかにして看護婦にバレないよう射精するかの細工だった。
これは非常に難しく、ただ射精するだけでなく、射精と共にそれなりの快楽を得るようにしなければならなかった。
ましてその場合、手は使えなかった。まさか看護婦の目の前でシコシコとシゴくわけにはいかないのだ。

そこで僕が考えたのが携帯電話だった。
バイブモードに切り替えた携帯をペニスに巻き付け、もうひとつの携帯で股間の携帯に電話を掛ける。看護婦にバレないようにバイブの振動でペニスを刺激し、そのままズボンの中でこっそり射精してしまうという、いわゆるリモコンバイブの要領だ。

涼子の携帯電話をバイブモードに切り替えた。尻を糞まみれにされ、おまけに携帯まで精液まみれにされる涼子。そんな涼子にもう一度心で詫びながら、僕はジーンズのボタンを外した。

ペニスに携帯を固定するのに医療用のテープを使う事にした。ベッドサイドテーブルの上に、点滴の際に使う医療テープが置きっぱなしになっており、それを拝借する事にした。

ずっと勃起したままのペニスは我慢汁が満遍なく塗り込まれ、亀頭をプチトマトのように赤く輝かせていた。
開いたままの携帯電話を添え木のようにしてペニスに這わすと、そこに医療テープをグルグルと巻き付けた。

テストで涼子の携帯を鳴らしてみた。ズボンの中から、ヴィィィィン、ヴィィィィン、ヴィィィィン、と振動音が聞こえて来た。ペニスだけでなく太ももから金玉までその振動は行き渡り、強烈な快楽を与えてくれた。

準備を終えた僕は、もう一度涼子の寝顔に「ごめんよ」と詫びた。そして涼子からプンプンと漂うウンコ臭に慌てて顔を背けると、ベッドの枕元にぶら下がるナースコールをポチッと押したのだった。


しばらくすると、看護婦が業務的な笑顔を浮かべながら病室にやって来た。
便を洩らしているようです……と、申し訳なそうに告げると、看護婦は「はい、大丈夫ですよ」とその笑顔を崩さないまま優しく答えた。
ノロウィルスのウンコでさえ、これほど爽やかな笑顔で快く始末してくれるのなら、もしかしたら僕の精液も、「はい、大丈夫ですよ」と笑顔で搾り出してくれるのではないかとふと思い、唐突に看護婦にペニスをしゃぶってもらうシーンが頭に浮かんだ。

看護婦は手際よく涼子の病衣を脱がせると、赤いTバックの奥をソッと覗き込みながら、「あぁ、ちょっと洩れてますね」とさりげなく呟いた。
看護婦は素早くTバックを脱がしに掛かった。爆睡する涼子は、まるで高級ダッチワイフのように、されるがままにTバックを脱がされた。僕はそんな看護婦の正面に立ち、Tバックを脱がされる涼子を見下ろしていた。

全裸にされた涼子の尻の下にビニールのシートが敷かれた。看護婦は、まるで赤ちゃんのオムツを取り替えるようにして涼子の右足を持ち上げ、剥き出しにされた陰部にジッと目を凝らした。僕のスープカレーは、涼子の股間の至るところに広がっていた。

「全体が汚れてますから、消毒しておきますね」

看護婦はそう僕に告げながら、涼子の尻に付着する僕のウンコをティッシュで拭き取り始めた。
実はそれは僕のウンコだよ。そう心で呟きながら、看護婦の手の動きに注目した。

看護婦は、尻に広がる僕のスープカレーを綺麗に拭き取ると、今度はハンカチのような白いガーゼをいくつか並べ、そこに消毒液らしきスプレーをシャーシャーと大量に吹き掛け始めた。

「人体には全く影響の無い消毒液ですから心配しないで下さいね」

そう微笑みながらそのガーゼを一枚摘まみ上げた看護婦は、涼子のヘソの下の陰毛部分にソッとあてた。そして下半身にグッと顔を近づけると、陰毛の奥を一本一本覗き込んではその地肌にガーゼを擦りつけ、陰毛をカシュカシュカシュっと音立てた。

「そんな所まで消毒するんですか……」

そう感心しながら涼子の股間を覗き込んだ。

「そうなんです。ノロは強力ですから、念の為に全体を消毒しないといけないんですよ」

そう答える看護婦の指は陰毛をゆっくりと下がって行き、いよいよ裂け目に突入しようとしていた。そんな涼子の裂け目には、ついさっきまで僕がベロベロに舐めまくっていた唾液がたっぷりと付着しているはずだ。

そろそろだな、っとポケットの中にソッと手を押し込んだ。看護婦の官能的な指の動きを見つめながら手探りでリダイヤルを押し、そのまま素早く手を抜いた。
たちまち静まり返った病室に、ヴィィィィン、ヴィィィィン、ヴィィィィン、っというバイブ音が響いた。
振動する携帯は思っていたよりも刺激が強く、思わず僕は「んふっ」と息を止めながら腰をスッと引く。

しばらくすると、看護婦がソッと顔を上げた。

「携帯……鳴ってますよね?」

そう首を傾げる看護婦は、渋谷の風俗店で働く女の子ように、可愛くて色っぽかった。

「ええ。いいんです。最近イタズラ電話が多くて、無視してるんです」

そう答えると、看護婦は、そうなんですかぁ、とふわりと微笑みながらまた作業に戻った。

それにしてもこの振動は凄まじかった。
携帯を広げてペニスに縛り付けている為、その振動はペニスの隅々にまで行き渡っていた。だから逃げ道は無く、まるで高級電動オナホールにずっとペニスを入れっぱなしのような状態なのだ。

堪らなくなった僕は再びポケットに手を忍ばせ携帯を切った。バイブ音がピタリと止まり、再び病室は静けさに包まれた。

そうこうしているうちに、看護婦の指は涼子の性器で蠢いていた。白いガーゼを裂け目に沿って優しく上下に動かし、指先で小陰唇を捲りながらその裏側まで徹底的に消毒していた。
そんな看護婦の指の動きを見ながら、彼女はいつもお風呂ではこういう風にアソコを洗っているんだろうな、オナニーもこうやってやっているんだろうな、と、そのシーンを生々しく想像しては激しく悶えた。

そんな妄想を繰り返しているうちに、もう我慢できないと思った僕は、そのままさりげなく移動し、看護婦の真後ろにあるソファーに素早く腰を下ろした。
ソッと看護婦の背中を見上げた。涼子の陰部を拭いている彼女の背中は無防備すぎるほど無防備だった。
肩から腰へと視線を下ろし、スカートから伸びる太ももの裏を舐めるように眺め、ピーンッと張った健康的なアキレス腱に激しい興奮を覚えた。

そのまま前屈みになった。視線はそのままで上半身だけをゆっくりと屈めた。看護婦と僕の距離はわずか八十センチ足らずだった。看護婦は新たなガーゼにシューシューっと消毒液を吹き掛け始め、背後の僕には全く無関心だ。まさに今がチャンスだった。

ソッとポケットの中に手を入れると、リダイヤルのボタンを押した。ヴィィィィン、ヴィィィィン、ヴィィィィン、っとバイブ音が響き、再び凄まじい快楽が僕を襲った。
上半身をおもいきり前屈みにさせ、そのままゆっくりと顔を斜めに傾けると、白いストッキングに包まれた太ももが目に飛び込んで来た。

心臓の鼓動がアメリカンクラッカーのように激しく鳴り出した。容赦なく襲って来るバイブの快感に身を捩らせながら更に深く顔を傾けると、ストッキングに包まれた丸い尻が見えた。
見事な曲線を描いたその尻は、まるで発情した雌猫のようにツンっと天井を向き、その尻肉の谷間に白いパンティーがキュッと食い込んでは唯ならぬオーラをムンムンと発していた。

ペニスの裏側にピッタリと張り付いた携帯が、亀の裏、尿道口、竿裏といった性感帯を容赦なく刺激した。
涼子の開かれた陰部と、それを弄る看護婦の細い指と、そしてその看護婦のストッキングに包まれた蒸れた尻。そんな最高のおかずを走馬灯のように眺めながら、イクなら今だ、とソファーに座る両脚をソッと伸ばすと、突然下腹部にドンっと重たい衝撃が走った。

ウンコはさっきしたばかりじゃないか、と自分に言い聞かせながら、取りあえず今この時を存分に楽しもうと下腹部の膨満感を無視し、看護婦のスカートの中を覗き込みながらフィニッシュを決めた。

精液が尿道を走る感触に身を捩らせた。あぁぁぁぁぁぁぁぁっと脳が溶けて行き、足の爪先からジンジンとした痺れが這い上がって来た。

パンツの中に精液がみるみると溜っていき、なんとも言えない生温かさが下半身を包み込んだ。最高だハンパじゃなく気持ちいい、と心の中で叫びながら、足下から這い上がって来た痺れに酔いしれていると、その快楽を打ち消すかのように、再び下腹部に重たい痛みを感じた。
邪魔するんじゃねぇよ、とその痛みを脳から排除した。

と、その時だった。
いきなり携帯のバイブ音が激しくなった。
今までのヴィィィィン、ヴィィィィン、ではなく、まるでダム放水のサイレンのように、ヴィヴィヴィヴィヴィヴィ、と凄い音を鳴らし始めたのだ。

当然、それは音だけでなく振動も凄まじく、とたんに強烈なくすぐったさが下半身に走った。それはまるで射精後の敏感なペニスに湯圧の激しいシャワーをぶっかけた時のような、そんな逃げ場のない苦痛だ。

僕は慌ててポケットの中に手を突っ込み、携帯を切った。が、しかしその振動は携帯を切っても治まらない。
嘘だろ、と焦りながらも、この感触はあの時の感触によく似ていると、ふと嫌な思い出が頭を過った。

あれは今から三年くらい前の事だった。高校最後の夏休みに茅ヶ崎の浜辺でキャンプをした時、酔った僕は服を来たまま海に飛び込んだ。ポケットの中には財布と携帯が入ったままだった。財布は無事だったが、しかし水に濡れた携帯が悲鳴をあげた。そう、今僕の股間で、ヴィヴィヴィヴィと泣き叫んでいるように。

きっと、ペニスに張付けた携帯の電子部分に精液が入ったんだろうと思った。焦った僕は、鳴り止まないヴィヴィ感に敏感なペニスを刺激されながら、必死に起き上がろうとした。一刻も早くトイレに駆け込み携帯を取らなければ、僕は悶え死んでしまうのだ。

しかし、凄まじい衝撃が邪魔をして思うように立ち上がれなかった。立ち上がろうと踏ん張ると、まるで生まれたばかりの子馬のように膝がガクンっと折れてしまうのだ。
看護婦はそんな僕に振り向きながら、「どうしたんですか?」と、目を丸くさせながら驚いていた。
それでも僕は、「いえ、なんでもないです大丈夫です」、と引き攣った笑顔で答えながら必死で立ち上がろうとしていた。

すると、突然病室のドアがサラサラサラッと開いた。
眼鏡を掛けた男が「様子はいかがですか?」と呟きながら病室に入って来た。それは、さっき救急病棟で診てもらった若い医師だった。

看護婦は慌てて涼子の下半身を掛け布団で隠した。そしてその医師に涼子がウンコを洩らした事を説明し始めると、医師は「うんうん」と説明を聞きながらも、看護婦の肩越しに僕を見つめながら、いきなり「キミ、マスクしないと感染するよ!」と僕を指差し、そう叫んだ。
それはまるで、笑うセールスマンの喪黒福造に、ドーン!とされたようだった。
そのドーン!が、中腰で立ったままの僕の中にあるドス黒いスイッチをポチッと押したのだった。

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振り向いた看護婦が、僕の足下を指差しながら「あっ」と小さな悲鳴をあげた。
その床を慌てて覗き込んだ医師も、同じように「あっ」と叫んだ。
僕はゆっくりと顔を下げ自分の足下を見ると、やはり同じように「あっ」と叫んだ。

ジーンズの裾から大量の下痢グソが垂れていた。
水のような下痢グソは、まるで火山の溶岩のようにドロドロと溢れながら僕のスニーカーを茶色く染めた。

「ノロだな」

医師はそう頷きながら、だから感染するぞって行ったじゃないか、と勝ち誇ったかのようにひとりごちた。
僕はノロウィルスに感染した涼子の陰部を舐めた事を激しく後悔した。

看護婦が「そのまま動かないで下さいね」と慌てながら僕のジーンズを脱がそうとした。
僕は慌てて「自分で脱ぎますから」と背を向けようとするが、しかし、僕の股間では未だヴィヴィヴィヴィヴィヴィと鳴っており、動いた瞬間に腰が砕けてヘロヘロとその場にしゃがみ込んでしまった。

「キミ、動かないでって言ってるでしょ。下手に動くとウィルスをバラ捲く事になるから。っていうか、携帯鳴ってるよ」

医師は冷静にそう言いながらナースコールをポチッと押し、そこに対応に出た看護婦に、「全員来て下さい」と指示を出した。

嘘だろ、っと下唇を噛むと、ズボンの中で水のような下痢グソが再び発射した。それはおもしろいように噴き出し、まるで水鉄砲のようプシュプシュと発射した。

二人の看護婦が大きなバケツを持って駆け込んで来た。
医師はその二人に、僕のジーンズを脱がせるようにと命令した。
二人はナチの親衛隊のようにコクンっと深く頷くと、問答無用で僕の体を取り押さえた。

絶体絶命だった。
ペニスに巻き付けた携帯をどう説明すればいいんだ。

モンゴル力士のような看護婦が僕の背後に回った。
モンゴル力士はいきなりそこにしゃがみ込むと、僕のジーンズとパンツを同時にズリ下げた。

僕の貧弱な下半身がスルッと現れた。
正面から見ていた看護婦が、ペニスにぶら下がる携帯を見つめながら「えっ?」と首を傾げ、隣りにいた医師が「ありゃ?」と驚いた。

それと同時に三度目の噴火が起こった。

僕の尻を覗き込んでいたモンゴル力士が顔面にノロの洗礼を受けた。

(入院付添人・完)

《←変態病院物語短編集・目次へ》



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