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天の邪鬼4

2012/05/19 Sat 01:00

    天の邪鬼4




「凄いね。お尻までネトネトに濡れてるよ……」

僕は女の両脚を押さえ込んだまま、そのM字に開いた股間を覗き込んだ。
女は僕をキッと睨みながら「キモいんだって親父」と悪態をつくが、しかし女はその大きく開いた股を閉じようとはしなかった。

「うわぁ……コレってクリトリスでしょ? なんか異様に大きくない?」

そう微笑みながら、ワレメの上でコリッとしている突起物を指で押した。
女は眉を顰めると腰をヒクッと引きながら、鼻息をスっと吐いた。

「これって、オナニーのヤリ過ぎなんだよね?……」

小指の先ほどもあるクリトリスをクリクリと転がしながらそう呟くと、女は反論もせぬまま下唇をギュッと噛んで項垂れてしまった。
そんな女をジッと見つめながらひたすら性器を弄った。苦しそうに呼吸をする女の髪が、俯く頬にパラパラと散らばった。
女の呼吸が荒くなるにつれ髪は更に乱れた。そのうち女の口の中に髪が数本入り、その朱色の唇は妖艶なエロスを醸し出した。

女の性器は、まるで葛湯を垂らしたかのようにヌルヌルした汁が溢れていた。
僕はその指をクリトリスからワレメへと移動させながら、「舐めてあげよっか?……ここ、舐めて欲しいんでしょ?」と女の顔を覗き込むと、女は今にも泣き出しそうな表情で僕を睨んだ。

いつしかテレビで垂れ流しされていたAVが洋モノに変わっていた。プレイボーイのロゴの入ったタンクトップを来た金髪巨乳女が、獰猛な肉体をした黒人男三人にぐちゃぐちゃにされていた。

「本当はキミも、あんな風にされたいんでしょ?」

そうニヤニヤと笑いながら女の股を限界まで開き、その股の間でうつ伏せになった。

「さっき、AV見てオナニーしてたよね?」

女の太ももの裏に唇を押し付けた。裏肉のプニプニとした感触が唇に伝わり、同時にヌルヌルと輝くドス黒いワレメから卑猥な匂いがモワッと漂って来た。

そんなワレメを指で押し広げながら、太ももをぺしゃりぺしゃりと舐める。そして、股間から上目遣いで女を見つめながら、「キミがオナニーしてたのも、寝ている僕のペニスをしゃぶっていたのも、全部僕は知ってたんだよ……」と告げ、女の急所に尖らせた唇をチュッと押しあてたのだった。

女は眉間に縦皺を浮かばせながら苦しそうに目を綴じた。
女のその表情は、快楽を得ながらも羞恥に耐えるという、実に官能的な表情だった。

生臭いワレメにチロチロと舌を走らせると、女のワレメから滲み出た濃厚な汁が、僕の舌にネトネトとまとわりついた。
ぴちゃぴちゃというコケティッシュな音と共に、女の荒い息づかいが部屋に響いた。

「キミのココ、かなり使ってるよね。キミってヤリマンなの?……」

そう尋ねながら、両手の指で歪なワレメをパックリと開いた。
そして、大きく開いた膣の表面に舌腹を押し付け、まるで大型犬が水を飲むかのようにベロベロと激しく舐めまくってやった。

「ヤリマンなんだろ、おまえは誰にでもただでヤらせる汚ねぇ肉便器なんだろ、えっ、どっちなんだよ、答えろよ変態女」

そう乱暴に言いながら、舌で股間をブジュブジュと鳴らすと、今までジッと沈黙していた女が遂に叫んだ。

「あぁぁん……」

僕はムクリと起き上がると、唇に滴るヌルヌル汁を手の甲で拭い取りながら、女の股間にカチカチに固まったペニスを這わせた。

「入れて欲しかったらちゃんと答えろよ……お前は肉便器なんだろ?……毎晩、出会い系で違う男を見つけては、そいつらにズボズボとヤラせまくってる変態ヤリマン女なんだろ? どっちなんだよ……」

正常位の体勢で、肉棒をワレメに添えてスリスリと擦り付けた。
ほんの少し腰の角度を変えれば、肉棒はそのままヌルンっとスムーズに滑り込むだろう。

ゴツゴツと固い肉棒が、ピタピタと音を立てながら膣とクリトリスを同時に愛撫した。
女は一刻も早く入れて欲しいといった感じで、喉をヒクヒクさせながら僕をソッと見上げている。

「おい天の邪鬼。欲しいんだろ。チンポを入れて欲しくて堪らないんだろ。早く言えよ。私は肉便器です、って言っちゃえよ。そしたら気持ち良くなれるんだぜ……」

しかし女はこの場に及んでも尚、強情を張った。
今にも泣き出しそうな顔をしながらも唇は真一文字に結び、洩れそうになる声を必死に堪えていた。
ここまで頑固な強情っぱりも珍しい。こんな気の強い女を徹底的に焦らすのも楽しいだろうと思いながらも、しかし、その前に僕が耐えきれなくなって来た。
膣から溢れるヌルヌル汁が、ピストンするペニスに実にいい塩梅で絡み付き、今や僕の亀頭は爆発寸前でヒクヒクと痙攣しているのだ。

(早く答えろよ……)

と、一触即発の状態の僕は、気を紛らわせようと何気に女の乳を触ったものの、しかしその乳のあまりの柔らかさに激しく脳が刺激され、心の中で(あっ、もう無理だ!)と叫んだ。

叫んだ瞬間、尿道の奥が奇妙にゾクゾクとした。慌てて腰の動きを止めるが、そのゾクゾク感は噴火山のマグマのように胸の底からみるみる湧いて出て来た。

(あっ、出る!)

プツン!と頭の中で糸が切れた瞬間に身体を屈めると、そのままパックリと開いたドス黒い穴の中に、ピキピキに勃起したペニスをヌルッと滑り込ませてしまったのだった。

不意に飛び込んで来たペニスに、女が「うっ!」唸った。その瞬間、おもわず射精してしまった僕は「ふんっ!」鼻息を吐いた。
女の肉壁がペニスを圧迫し、凄まじい快感が全身に走り抜けた。
とたんに頭の中が真っ白になり、無意識に「あぁぁぁぁ」という情けない声が洩れた。そんな僕は、いつしか唇の端から長い糸を引く涎を垂らしていたのだった。


その後、女とは合計三発ヤった。
それは全て中出しで、ほとんど抜かないままヤリ続けた。
最初のうちは、頑に自分の殻の中に閉じ篭っていた女だったが、しかし回を重ねるごとに、いつしかその天の邪鬼な心は柔軟さを見せ始めていた。

「気持ち良かったかい?……」

三発目を終えた後、煙草の煙をくねらせながら僕が尋ねると、シーツに顔を埋めたままの女は、恥ずかしそうに小さく頷いた。

(こうやって素直だったら、結構可愛いのに……)

僕はそう女を見つめながら、もう一度会いたいと素直にそう思った。

シャワーを浴びて服を着た。
黒い網タイツをスルスルと履く女の後ろ姿を眺めながら、女にソッと声を掛けた。

「携帯の番号教えてよ。今度、もう一度ゆっくり会わないか」

すると女はサラサラの髪を靡かせながら振り向き、僕をジッと見据えた。

「絶対にヤだ。あんたキモ過ぎ。セックス下手過ぎ。それにオヤジ臭い」

女は刺々しくそう吐き捨てるとスカートを一気に上げた。
そのままスタスタと出口に向かって歩き出した。
しかし女は、ドアの前で足を止めると、僕に再び振り向いた。

「どうしても、もう一度私と会いたいのなら一億円ちょうだい」

女はそう言うと、バッグの中からボールペンを取り出し、冷蔵庫の上に置いてあった伝票の裏にスラスラと何かを書き始めた。
そしてそれを冷蔵庫の上にペタンっと置きながら、「その気があるなら電話して」と小さく微笑むと、そのまま後も振り向かずドアを出て行ったのだった。

パタンっと締まったドアを見つめながら、僕は、素直に彼女の事が好きになりかけていた。
強情でバカで気が強くて天の邪鬼な女だけど、彼女のそんな毒に僕の心は奪われてしまった。

(一億円か……)

苦笑しながら冷蔵庫へ進む。もし、本当に一億円を持っていたら、今の僕なら素直に彼女に渡してしまいそうだった。

(さっそく、明日にでも電話してみようかな……)

そう照れ笑いしながら、彼女が書いた伝票を手に取った。

『人のパンツでセンズリするな糞おやじ』

伝票の裏には、とっても乱暴な字でそう殴り書きされていた。
そんな女は、最後の最後まで天の邪鬼だった。

(天の邪鬼・完)



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