限りなく欲情に近い嫉妬4
2012/05/19 Sat 02:00
「おっさんのチンポと、僕のチンポとどっちが大きい」
僕はハァハァと激しく息を吐きながら,必死でそう聞いた。
美佐子はキャンキャンと子犬のように鳴きながら、「わかんない」と言った。
「わかんないわけないだろ」と言いながら、尻をパン!と叩くと、美佐子はもっと叩いてと尻を付き出した。
「おっさんにもこうやって尻を叩かれたのか?」
僕は尻肉が赤く充血するまで叩きながらそう聞いた。
美佐子は激しく腰を振りながら、コクンと頷いた。
「そのオヤジからいくら貰ったんだ」
ガンガンと腰を突き立てながら聞いた。
美佐子は腰の動きと連動して「あんあんあんあん」と叫びながら「お金なんて貰ってない」と叫んだ。
「じゃあタダでヤらせたのか!」
僕は強烈な嫉妬に包まれながら、開いていた肛門に親指を押し込んだ。
「そこはイヤ!」と尻を逃がそうとする美佐子。
こんなに可愛い美佐子が、あの糞親父にこうやって叩かれながらヒィヒィと感じている姿をふいに想像した。
強烈な嫉妬と怒りに興奮した僕は、美佐子の肛門におもいきり親指を押し込んだ。
「うっ!」と背筋を反らしながら、美佐子は「ごめんね。常連さんだったから仕方なかったの」と呟いた。
「何回ヤったんだ!」と、僕は美佐子の細い体を持ち上げ、乱暴に後部座席に押し倒した。
そしてそのまま両足を抱え込み、正常位でペニスを突き刺すと「正直に言え!」と、強姦するかのように乱暴に腰を振った。
「一回だけ! 本当に一回だけなの! 信じて!」
美佐子はアエギ声と共にそう叫び、僕にキスを求めた。
僕はそんなキスを拒否した。
美佐子を見下ろしながら「こうやってヤられたのか! こうやって汚いチンポを入れられたのか!」と、そのシーンを想像しながら腰を激しく動かした。
そして、溜まりに溜っていた大量の精液を美佐子の膣の中に放出してしまったのだった。
そんな美佐子との仲は、この時のカーセックス以来、すっかり冷めてしまっていた。
さすがの僕でも、豚親父と浮気した婚約者をそう簡単に許す事はできなかった。
しかし、僕はまだ美佐子を愛していた。
例え豚親父にオメコをほじられていようと、僕は美佐子の事が好きで好きで堪らなかった。
そんなモヤモヤとした気分のまま、僕は一人で車を走らせていた。
大通りを右折するとそこは緩い坂道だった。
街灯ひとつない広大な田園の一本道を延々と走る。
舗装されていない山道に右折し、フロントガラスに襲いかかる雑草の中に車をどんどん進めた。
坂道を上りきると『立入禁止』の文字が見えて来た。
空き地の真ん中で、しばらく車のライトを点けたまま煙草を吹かしていた。
高速道路の高架下の竹林がフワフワと夜風に揺れ不気味だった。
ラップなのかR&Bなのかわからない洋楽のボリュームを少し上げながら運転席の窓を開けた。
夏虫の鳴き声と夜の草木の香りがムワっと車内に侵入して来た。
大きな工場の煙突が夜空にポッカリと浮かんでいた。
そこから立ち昇る真っ白な煙が月夜に照らされ、それはまるで天に昇る白竜のようだった。
二本目の煙草に火を付けようとした時、空き地の隅のドラム缶の裏からガサッという足音が聞こえた。
僕は火を付けようとしていた二本目の煙草を銜えたまま、暗闇の空き地に目を凝らした。
ドラム缶の後からこちらをソッと覗いている男の影が見えた。
その見覚えのある影は間違いなくあいつだった。
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