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変態管理人5






その日は朝から猛烈に暑かった。このマンションの管理会社が、闇雲に「節電、節電」とうるさく、その為にマンションのエントラスや管理人室のクーラーは強制的に二十九度に設定されてしまい、そこはまるでサウナ風呂のようにムンムンとしていた。

こんな暑さには耐えられぬ! と、その暑さで発狂しそうになった天草は、こんな時は誰かの部屋に侵入し、ガンガンにクーラーの効いた部屋でシコシコしたいものだと、顔を顰めながら額の汗を拭い取った。

すると、そこにエレベーターがグワワワワンっと開く音が聞こえた。獲物かな? と期待しながらエントランスの小窓を覗き込むと、四〇三号室に住む女子高生が「あちぃ、あちぃ」と手の平で仰ぎながら出て来たのだった。

その女子高生は、去年の春に茨城から上京してきた、近所の私立の女子高に通う高校二年生の詩織だった。
やたらと目がクリクリと大きく、そのまるで人形のように可愛い顔とその妖精のような雰囲気は、まさに今どきの女子高生であり、いや、今風に言うならば『激カワJC』とでも言うのか、とにかくとても可愛い女の子だった。

天草は、そんな詩織の東京での一人暮らしを心配した詩織の両親から、いつもくどいくらいに「呉々も悪い友達と付き合わないように見張ってて下さい」と頼まれていた。そんな天草にとって、彼女はまるで姪っ子のようなそんな存在だった。

「こんな朝早くからどこ行くんだい?」

天草は小窓を覗き込みながら詩織に笑いかけた。詩織は最近よく遊びに来ている女友達と二人だった。どうやらその友達は昨夜マンションに泊まったらしい。そんな二人は天草の顔を見るなり、互いに顔を見合わせると、ふいに「うふっ」と微笑んだ。そして二人して天草の顔を見ると「デートよ」とまた笑った。

おいおい冗談じゃない、今ここで男なんか作られた日にゃ俺がおまえのおっ母さんから恨まれちまうよ、と、慌てた天草が「ちょ、ちょっと待って」と慌てて二人を呼び止めると、二人は更にケラケラと笑いながら「嘘よ管理人さん。今から二人で新宿に映画を観に行くのよ」と小窓に向かって可愛くアッカンベーをした。

そんな女子高生の可愛い悪戯に、天草は「この野郎」と微笑みながら、駐車場側の窓をガラリと開けると「早く帰って来るんだよ」と叫んだ。女子高生二人はそんな天草をクスクスと笑いながら見つめ、そして紅葉のような小さな手でバイバーイと手を振ると、二人仲良く駐車場を出て行ったのだった。

天草は、そんな可愛い詩織のショートパンツの腰から食み出る赤いパンティーを見て、素直に欲情した。
詩織の部屋には先日侵入したばかりだった。本来、立て続けに同じ部屋には侵入しない天草だったが、しかしこう暑くては、もはやここにいるのは苦痛すぎる程の苦痛だった。だから天草は一刻も早く詩織の部屋に侵入するべきだと思い、迷う事なく合鍵が保管されているキーボックスを開けたのであった。

四〇三号室のドアにソッと忍び込むと、ほんのりと残っているクーラーの冷気が天草の汗ばんだ体を包み込んだ。
全体的にピンクが基調とされた部屋は、素直に可愛い女子高生を物語っていた。リビングのソファーに腰掛けた天草は、テーブルに置いてあったクーラーのリモコンを手にすると、直ちに「ピピッ」と音立てた。グワワワン……とクーラーが稼働し始めた。そんなクーラーからは、微かに甘酸っぱい処女の香りが感じられたのだった。

詩織は一〇〇%処女だと天草は確信していた。いつも帰りは決まって六時だし、それに、外泊した事もなければ、男を連れ込んだ事も一度もなかった。

(あれだけ親が厳しけりゃ、おちおちオマンコする暇もねぇわな……)

そう思いながら天草は、テーブルの上に置いてあったスナック菓子をボリボリと齧った。

そんな処女のパンティーは実に素晴らしかった。一週間に一回の割合でこの部屋に侵入していた天草は、いつもその度に、その汚れなきシミと香りに驚愕しては、未だ肉棒に汚されていない幼気なワレメから溢れるその清純なオリモノを、色が消えるまで綺麗に舐め尽くしていた。

そんな詩織はいつもほとんど下着を汚していなかった。最初はオリシーを愛用しているのかと思っていたが、しかしクロッチに微かながらもシミや匂いを残している事から、詩織がオリシー愛用者ではないと考えられた。

詩織は、ただ単に分泌物の少ない、マニアが言うところの『妖精系』の部類の少女だと思われたが、しかし、部活動が激しかった日などのソレは半端じゃなく汚れており、鼻がひん曲がる程に強烈なニオイを発している事から見ても、やはり彼女も普通に健康な女子高生なんだと安心させられるのであった。

久々のクーラーの冷気にみるみると活力を取り戻した天草は、「さて……」とソファーを立ち上がると、馴れた足取りで洗濯機のある浴室へと向かった。

そんな女子高生の脱衣場は、マツキヨの化粧品コーナーのような甘い香料に満ち溢れていた。奥にポツンと置いてある最新型の洗濯機の蓋をパカンっと開けた。中にはドサッと洗濯物が詰め込まれ、マニアックな天草の気分を高揚させてくれた。

シルバーのドラムの中で眠る、Tシャツ、バスタオル、ジーンズ、を一枚一枚丁寧に捲っていく。ここで滅茶苦茶に漁ると、後の証拠隠滅が大変になるためここは慎重に丁寧に作業を進めて行かなければならない。

ショッキングピンクの小さなTシャツの下に、それらしきグレーの布切れを発見した。肌触りの良い木綿を指に感じながら、ゆっくりとそこから抜き取る。ほとんど白に近いグレーのそのパンティーは、最近彼女が特に愛用しているパンティーだった。確か先日もこのパンティーだったはずだ。

先日ヌいたばかりのパンティーと同じとはちょっと残念な気もしたが、しかし、それがこの少女のお気に入りのパンティーなのだと思うととたんに親近感が沸き、天草は「僕もこのパンチー好き……」などと気味悪く囁きながら、その清潔そうなパンティーをゆっくりと広げた。

クロッチには、まるで赤子のヨダレ掛けのシミのような、微かな黄色いシミがほんのりと走っていた。さすが美少女だけあり実に清潔そうなシミだった。その幼気なシミのデザインには『妖精の分泌物』とタイトルをつけてやりたいくらい、そのくらいに可愛いシミだった。

天草はハァハァと荒い息を吐きながら、パンティーを鼻に押しあてた。全体的に洗濯洗剤の香りが漂い、所々に汗のような人間臭を感じた。そんな所帯染みたプライベートな香りに興奮した天草は、「あぁぁ……」と大袈裟に呻きながらも、その微かなシミに鼻を近づけた。そして麻薬犬のようにクンクンと鼻を鳴らした瞬間、突然、なんとも言えない異臭が天草の脳天を貫いた。

「な、なんだ?」

おもわずそう叫んだ天草は、驚きながらもう一度その微かなシミを見直した。

(なんだこの匂いは……あいつはあの若さで糖尿か?……)

そう思いながらもう一度恐る恐るクンクンと嗅ぐ。再び今までにはない奇妙な香りが天草の鼻孔をくすぐった。

それは明らかにフルーツ系の香りだった。パイナップルのような酸味とマンゴーのような甘みが交差し、妙に甘ったるい異臭を作り上げていた。その香水の香りでもなく、オリモノの香りでもない、そのどちらでもない不思議なシミの香りに、それまで狂ったようにハイテンションだった天草の気分はみるみると降下して行ったのだった。

期待を裏切られた天草は、残念そうにそのパンティーを洗濯機の中に戻すと、素早く証拠隠滅した。そして「ちっ」と小さく舌打ちしながら再びリビングに戻り、クーラーの前で腹を出しながらTシャツをバタバタと振った。

そんな天草の目に、ふいにひとつのボストンバッグが飛び込んで来た。それはリビングの隅にポツンと置いてあり、あきらかにこの部屋の住人のものではない、お客様的な雰囲気を醸し出していた。そんな黒いボストンバッグを見つめながら、ふと天草の脳裏に、先程詩織と一緒にいた女友達の顔が浮かんで来た。

ショートカットがよく似合う、プニプニとした娘だった。清純系の詩織とはまた違った美少女タイプで、どこか活発的なその大きな瞳には、背筋をゾクっとさせる不思議な魅力を持っていた。

詩織のパンティーの不思議臭で落ち込んでいた天草は、そのボストンバッグが昨夜お泊まりした彼女のモノだと予想すると、一も二もなくボストンバッグに飛びついた。

(頼むぞ……あってくれよ……)

そう願いながらボストンバッグのファスナーを開き、綺麗に畳まれているTシャツ類をそろりそろりと剥ぐっていった。

キティーちゃんのポーチの下に、パサパサと音のするビニール袋を発見した。これだ! と、興奮した天草がソレを恐る恐る引きずり出す。そんな透明のビニール袋の中には、まさに天草が求めていたお宝の数々が、薄らと透けていたのであった。

逸る気持ちを押えながら、固く結ばれたビニール袋を慎重に弛めた。天草の指の中で結び目が緩むと、それはいとも簡単にスルスルスルっと解けて行った。

開いたビニールの口を鼻に押し当て、まるでシンナー遊びをするかのように、中に溜まっていた空気をスースーと吸った。洗濯物の中には、女子高生の甘い香りと共に、微かに饐えた汗臭さが籠っていた。

その所帯染みた香りにたちまち天草は欲情した。詩織の部屋に侵入し、詩織の友達の洗濯物を物色する。まるで詩織に隠れてこっそり友達を汚すといった、そんな後ろめたさをヒシヒシと感じさせてくれた。

ビニール袋の中を覗き込みながら、洗濯物がどのように押し込まれているかをじっくりと観察した。それは、物色後、正確に元に戻しておかなければならないからだ。

黒Tシャツ、グレーの靴下、ピンクのパンツ、ストッキング……
その順番をしっかりと記憶しながら、それらをひとつひとつ摘み出してはフローリングの上に並べた。それを並べる時の心境は、まるで地中深くに埋められた財宝を土の中からひとつひとつ取り出す遺跡発掘者のような、そんな心ときめく心境だと天草はいつも思っていた。

フローリングの上にズラリと並べられた財宝。その中に、ひときわ光り輝くブツがある。そう、それは清純女子高生らしからぬ黒いTバックだ。天草は思いもよらぬ財宝に、激しい興奮と微かなショックを覚えながら、鼻息荒くそれをそっと広げて見た。

その細いクロッチには、女子高生の分泌物が白く乾涸び付着していた。

(あらららら……こんなエッチな下着に、こんなにいやらしいシミを作っちゃってるじゃないか……)

天草はそのカリカリに乾いたシミを指先で弄りながら深い溜息を吐いた。そして、「詩織、ごめんよ……浮気してごめんよ……」などとトチ狂った事を呻きながらそのいやらしいシミに鼻を近づけた。

そのとたん、またしてもなんとも言えない異臭が天草の脳天を貫いた。そう、それはまさしく、あの詩織のパンティーのシミと同じ南国フルーツのような不気味な香りだ。

「またかよ!」

激高した天草は黒いTバックを床に叩き付けた。ブルブルと握り拳を震わせながら、天草の脳裏にもしかしたらという不潔な予感が過る。天草はもう一度その黒いTバックを摘まみ上げながら、これはもしかしたら『変態撃退グッズ』なのかも知れない、と、ふと思った。

(確かアマゾンの『害虫駆除』のコーナーに、ネズミの嫌いな匂いを発してネズミを寄せ付けない『ネズミ撃退パンチ君』という商品が売られていた記憶がある。という事は、もしかしたらこの下着のシミにこびり付く南国フルーツ臭も、『変態撃退パンツ君』などという名の、変態駆除グッズのひとつなのではないだろうか……)

そう思った天草は、出掛ける前の彼女達が、使用済み下着のクロッチに特殊なスプレーをシュッシュッと振りかけるシーンを想像し愕然とした。が、しかし、そんなバカな事があるわけない、と直ぐに正常に戻った天草は、二人して同じシミを分泌するその不思議なメカニズムを冷静に分析してみた。

しかし、どれだけ考えても低能な天草の頭には答えが浮かんでこず、結局は(もしかしたらアイツら、昨日の夜にパイナップルかなんかをキチガイみてぇに食べ過ぎたんじゃねぇの……)といった低級な分析結果を出しては、それ以上何も解決しないままボストンバッグの中をダラダラと漁っていたのだった。

そうしていると、不意に携帯から『ピンポーン』というチャイムが聞こえた。慌てて携帯を見ると、一〇四号室の中年女がどこかに出掛けようとしていた。天草は携帯画面に映る中年女のいやらしい尻をジッと見つめながら、熟れた中年女も悪くねぇな、と思い始めた。そして、さっそく侵入先を一〇四号室に変えようと決断し、そこらに散らばる洗濯物をボストンバッグの中に仕舞おうとしたその瞬間、ボストンバッグの一番奥に押し込んであった凄まじいブツが天草の目に強烈に飛び込んで来た。


「な、なんだこりゃ……」

ブルブルと震える手をボストンバッグの中に伸ばし、そのコリコリとした固いゴムの感触を指に触れた。

「マ、マジかよ……」

おもわずそう呻きながらソレをゆっくりと持ち上げた。そう、それはレズが使用するという『双頭バイブ』なのであった。

(つづく)

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