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変態管理人1




女性専用マンション。
そんな入居者が制限されたマンションでは、本来ならば管理人も女性となるはずであろうが、しかしそこは違った。

そのマンションの管理人はれっきとした男だった。
しかもその男は管理人としては四十才とまだ若く、従来の管理人のように老人ではなかった。
それは、近頃、一人暮らしの女性宅を狙う痴漢や空き巣や変質者による事件が多発している事から、そんな女性入居者を変質者から守ろうという事で、このマンションの管理人には働き盛りの四十代の男が採用される事となったのだ。
つまり、ここのマンションの管理人というのは、マンションの『警備員』も兼ねているという事であり、だから、ここに住む一人暮らしの女性入居者達は安心してこのマンションで生活することができたのだった。
が、しかし、本来安心できるはずのそんな女性専用マンションの管理人こそが、何を隠そう変質者だったとは、まさかそこに住む誰もが夢にも思ってはいなかったのだった……。


「こんにちわぁ」

そう笑顔で管理人室の前を通り過ぎて行く女は、丸の内の証券会社に勤める二十四才のOLだった。

「あれ? 今日はどうしたんですか、そんなラフな格好して」

管理人室の小窓から顔を出す天草がぼんやりと声を掛けた。

「ふふふ。今日は日曜日ですよ管理人さん」

「あっ、そっか、今日はお休みか」

OLはそんなマヌケな管理人に微笑みながらマンションを出ようとする。そんなOLの華奢な背中に再び天草が声を掛けた。

「今夜は遅いんですか?」

OLは入口の前で足を止めて振り向くと、「うぅん……」と首を傾げ、しばらくすると「多分、夜の九時には帰って来ます」と薄ピンク色した唇で呟いた。

「あ、そう。あまり遅くならないように気をつけて下さいね」

天草の言葉に、「うん。ありがとう」と明るい笑顔で答えたOLは、そのまま駐車場へと出て行ったのだった。

管理人室の窓口に座っていた天草は、駐車場を抜けて行くOLの足音と共に、座っていた事務椅子のまま駐車場側の窓へと移動すると、その窓からそっと外を覗いた。OLはマンションの入口に置いてある自販機で足を止めていた。そんなOLのサラサラの長い髪とムチムチの尻が窓から見つめる天草の目に飛び込んできた。

そのOLには、今、彼氏がいない事を天草は知っていた。半年前まで、いつも夜の九時には必ずマンションまで送ってくれた黒いワゴンRの男は最近見かけない。最近の彼女は、いつも一人でトボトボと帰って来ているのだ。

(あのムチムチの体……きっとかなり男に飢えてる頃だな……また昨夜もオナニーしてたんだろうな……)

OLの柔らかそうな尻を見つめる天草は、カビのように無精髭が生えた口元を歪めながらひひひひひっと不気味に笑った。

そんな天草は、そのOLのオナニーシーンを何度も見た事があった。
というのは、天草は彼女の部屋にこっそり盗撮カメラを仕掛けているからだ。

OLが自販機にしゃがんだ瞬間、そのムチムチの尻にパンツのゴムが浮き出たのを見た天草は、ハァハァと荒い息を吐きながら携帯を開いた。そしてマイピクチャーの中にある『二〇八号室』というファイルを素早く開くと、その中の一枚を開いた。

携帯画面には、今まさに目の前にいるOLが全裸でオナニーする画像が写っていた。そんな画像を見ながら、天草はズボンの中で固くなったモノをギュッと握った。

(彼氏もいないのにどこに行くんだよ……もしかして出会い系か?……やっぱりオナニーじゃ物足りないのか?……チンポが欲しいのか?……ん?……これが欲しいのか?……)

そう呟きながら、ズボンのチャックから引きずり出したペニスを手の平に握りしめた。そして、駐車場の隅で缶ジュースをクピクピと飲むOLの口元と、携帯画面に映る卑猥な画像を交互に見比べながら、血管が浮き出る勃起ペニスをシコシコとシゴきまくった。

ものの数シゴきで猛烈な感情が沸き上がった。今ここでイってしまっては勿体無いと、爆発寸前のペニスから慌てて手を離した天草は、ピクピクと痙攣するペニスに「早まるな!」と叫んだ。
そんな一触即発の状態のまま、OLが駐車場から消えて行くのを今か今かと待ちわびた。そしてOLが駐車場から完全に消えたのを確認すると、天草は慌てて管理室の奥へと走り、壁に備え付けられた『緊急時以外持ち出し厳禁』と書かれたキーボックスを開けたのだった。

そんなキーボックスの中には、このマンション全室の合鍵がズラリと並んでいた。天草は乾いた唇をペロペロと舐めながらズラリと並ぶ鍵の番号を素早く目で追った。そして『二〇八号室』の鍵でピタリと目を止めると、ふいに先程自販機の前で見たOLのブリブリの尻を思い出し、頬を緩ませずにはいられなかった。

鍵をポケットに入れた天草は、素早く携帯を開くと、あるアドレスにアクセスした。しばらくすると携帯の画面に暗証番号の記入欄が現れ、そこに手慣れた仕草で『一二二五』と入れた。因みにこれは天草の誕生日で、天草はその名に相応しくイエス・キリストと同じ誕生日だった。

暗証番号により開いた画面には、マンションの入口を映す画像がぼんやりと浮かび上がった。これは、マンションの入口に仕掛けられた『音声付き防犯カメラ』から送信されているリアルタイムな動画で、当然、事前に天草がこっそり仕掛けておいたものだった。
そんな動画を携帯にセットすると、さっそくモップとバケツを両手に抱え、フロアへと飛び出した。そしてすかさずエレベーターに乗込むと、ムチムチOLの部屋のある二階のボタンを素早く押したのだった。


日曜日の午後。二階のフロアは静まり返っていた。バケツとモップをエレベーターの横の壁に立てかけると、そのまま足を忍ばせて二〇八号室に向かった。

そんな二〇八号室のドアを乾いた雑巾でセッセと拭き始めた。これは、もしこのフロアの誰かがドアスコープから覗いていたらと想定したカモフラージュであり、用心深い天草は、部屋に侵入する前には必ずこういった小細工を忘れなかった。

しばらくドアを拭いていた天草は、そのフロアにある各部屋のドアに人の気配がないのを確かめると、雑巾をセッセと動かしながらもそっと鍵穴に鍵を差し込んだ。
鍵を回す瞬間、「ヴヴヴン!」と激しく喉を鳴らした。天草の痰を切る音がフロアに響き、その音に掻き消されながら二〇八号室の鍵がカタンっと音を立てて開いた。

そのまましばらくドアを拭き続けた。こういった侵入には、焦りは絶対に禁物だと日頃から自分に言い聞かせていた天草は、一刻も早くOLの甘い匂いを嗅ぎたい衝動に駆られながらも、冷静なる手順を遂行した。そして頃合いを見計らい、そっとドアノブを回した天草は、少しだけ開いたドアの隙間に素早く滑り込んだのだった。

シーンと静まり返った二〇八号室の玄関で、興奮する気持ちを抑えながら静かに携帯を開くと、携帯画面にはマンションの玄関フロアが映し出されていた。そんなマンションの玄関フロアには音感センサーがセットされている為、誰かがそこを通り過ぎるとピンポーンっとベルが鳴り、同時にそれは携帯に映る動画の中からも聞こえてきた。
だからベルが鳴る度に携帯をチェックしていれば、いきなりOLがマンションに帰って来たとしても、素早くこの部屋から脱出する事が出来るのだ。これはそんな事故を未然に防ぐ為の携帯監視モニターなのだった。

そんな携帯を注意深く見つめながら、健康サンダルをそっと脱いだ天草は、足音は忍ばせながら部屋に上がり込んだ。リビングへと続く廊下には甘い香りが漂っていた。それは恐らく、出掛ける前につけたとされる香水の残り香だった。そんな新鮮な香りは、つい今まで彼女がここにいたという現実を知らしめ、天草の変態性欲を更に高揚させてくれた。

キッチンのテーブルの上に、飲みかけのミルクが半分以上残ったマグカップがひとつ置いたままだった。手に取って見ると、それはホットミルクだったらしくマグカップがまだほんのりと温かかった。

彼女が口を付けた部分を想定し、マグカップの飲み口をペロペロと舐めた。マグカップの中に残る生温いミルクから濃厚な乳臭さが漂ってきた。その乳臭さとあのOLのどこか幼稚な仕草がリンクし、とたんにムラっと来た天草は、そのマグカップの中に勃起したペニスを「ちゃぷっ」と挿入すると、ホットミルクの生温かさに包まれながら「ほら、しゃぶってみろ……」などと呻き、ペニスをシゴいたのだった。

飲みかけのホットミルクでOLの疑似フェラを堪能した天草は、食器棚にぶら下がっていた食器拭き用タオルでペニスのミルクを拭き取ると、そのままリビングへと向かった。
そんなリビングはなかなか綺麗に整理整頓されていた。ガラステーブルの上に宅急便の小包が置いてあった。送り主の住所が秋田県だった事から、恐らく実家から何かを送ってきたのだろうと思った。

黄色いソファーの上に乗った。その安物臭いソファーは恐らくニトリの通販で買った物だろう、その上に立つとクッション部分がベコッと凹んだ。
そんなソファーに乗りながら、天井に設置してある火災報知器に手を伸ばした。
火災報知器をカポッカポッと回しながら蓋を開ける。丸い蓋がカポッと外されると、中には高性能な盗撮カメラがぶら下がっていた。

この偽物火災報知器は、もちろん天草が仕掛けた物だった。入居者の誰もが天井の火災報知器に対して疑問や不審感を抱かない為、ここは盗撮カメラを仕掛けるには持って来いの場所だったのだ。
カメラは自動タイマー式で、OLが帰宅する午後六時から翌朝出勤する午前八時までの間を、十五分に一回の割合で撮影し続けた。
そんなカメラにセットされたメモリには、三日分の画像が溜っていた。勃起するペニスを突き出したままニトリのソファーに腰を下ろし、持参したデジカメによって三日分の盗撮画像をチェックする。
しかし、残念な事に今回の画像は全くつまらないものばかりだった。一ヶ月前、全裸でオナニーする画像を発見した時には飛び上がって喜んだものだったが、しかしこの時の画像は落胆させられるようなつまらない画像ばかりだった。

その中でも、まぁなんとか抜けるだろう、と思われるちょいエロな画像をピックアップし、それを眺めながら陰茎をシゴいた。

その画像には、安物臭いソファーでうつ伏せに寝転がりながらプレステをするOLの尻が映っていた。その尻を包むパンティーは二十四才のOLにしては幼稚すぎるシロモノで、そこにプリントされた星柄は実に貧相なものだった。しかし、そんな貧乏臭さが逆にリアリティを高め、そのまるで、渋谷の雑貨屋の店先のワゴンに『三枚千円』で山積みにされているような貧相なパンティーが、妙に彼女の隠されたプライベート感を醸し出し、それによって「これは俺しか見れないのだ」といったお宝的な貴重度を感じさせてくれたのだった。

(この星柄パンティーを舐めたい……)

天草は、OLの尻に食い込む個所をジッと見つめながら、いきなり鼻息を荒くさせた。そのままムクリと立ち上がると、キッチン横にある浴室へと足を速めたのだった。

(つづく)

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