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91ありさ ふんどし祈願

※この作品は「愛と官能の美学」のShy様からの投稿作品です。




第1話

<亀仙村に伝わる伝統行事とは>
 滝の前にある土俵で相撲を取り勝者が滝に入る。そして滝の向こう側にある祠の神体に子孫繁栄を祈願する。祈願する作法として、雄石を雌石に挿し込む。

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 ある晩秋の頃、亀仙村(かめせんむら)では大きな悩みを抱えていた。
 村の高齢化が進み、数百年続いている伝統の祭が開催できるどうかの危機に陥っていた。
 年々、村から若者達が減って行くし、わずかに残った若者も参加を渋った。
 それもそのはず、厳寒期にふんどし姿で相撲をとらなければいけないし、しかも相撲に勝てば滝に入らなければならず、まるで『荒行』のような祭にそっぽを向いたのも仕方がなかった。

 そこで大昔から続いた参加資格の「成人男子」から、ついに「成人男女」へと変更が行なわれた。


 しかし大きな問題がひとつあった。
 大昔からの風習で、参加者は「ふんどし姿」にならなければならなかったのだ。
 男性は例年のことだから良いとして、果たして女性にふんどし姿を求められるのだろうか。
 祭の実行委員会は賛否入り乱れ紛糾した。
 村長で委員会会長も兼ねる「亀 仙太郎」氏はついに決断をくだした。

「やはり風習だし、まさか女性だけ水着という訳にも行かないだろう。男女関係なくふんどし姿になってもらおう」ということになった。

 だが、果たして女性が集まるのだろうか。
 委員会の不安は募った。

 そこで秋頃からこの行事を広くPRすることになった。

『亀仙村 女性行者募集中!ただしふんどし姿が条件。参加者には豪華景品あり♪』

 女性参加者には「翌年の松茸狩り1日無料券」「キャンプ場3日間無料券」「茄子1年分」等が贈られると言うのも実にユニークなアイデアであった。
 この噂はたちまち全国的に広がった。
 そして予想とは反対に、信じられないほどの多くの応募者があった。

「面白そうだわ」
「『行』ってどんなことをするんだろう?ぜひやってみたいわ」
「別に全裸になる訳じゃないし、ふんどし姿って水着と同じようなものじゃないの」
という声が聞かれた。

 荒行をやってみたいと思っている女性は、ついに申し込みが100人を超えてしまった。

「うわあ、多すぎる。いくら何でも100人も必要ないのに・・・」

 委員会では嬉しい悲鳴が飛び交った。
 参加者は10人ほどで良いのだ。


 そこで仕方なく簡単な面接試験が開かれ、女行者10人が決められた。

 応募者の中には野々宮ありさ(21歳)の姿もあった。
 ありさはふだんモデルの仕事をしているが、元々好奇心旺盛な女性で、こういったイベントには大いに興味を示した。

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(野々宮ありささん)

「にゃあ☆ふんどし姿?面白そうだにゃん☆Tバックとそんなに変わらないのでは?☆楽しみだにゃあああああ☆★☆まったけ~♪まったけ~☆★☆茄子1年分~☆★☆」

 ありさにはふんどし姿になることよりも、その後に与えられる景品のことしか眼中になかった。


 祭の2週間前に事前説明会が行われた。
 面接で選ばれた女性達はさすがに美女揃いであった。
 今時の女性は、別にふんどし姿くらいでは驚かないようで、緊張もそれほどないように見受けられた。
 事前説明会ではふんどしの締め方を、着衣の上から何度もレッスンした。

 ふんどしと言っても色々種類があるが、ありさの締めたものは「六尺ふんどし」といって、水泳や祭に使われる最もポピュラーなものであった。


第2話

 六尺ふんどしは、一枚の長い布を股間から腰に巻き付けて着用するタイプのふんどしである。生地は真っ白なさらしで、長さは名前のとおり6尺(通常の1尺=約30cmではなく、鯨尺と呼ばれる1尺=約38cmなので、228cmある)ある。
 ありさは当日ジーンズでやってきた。
 ありさの側にやって来た担当は中年のぼくとつとした親父であった。
 畑仕事に明け暮れているのかとても良い色に日焼けしている。

 そしていよいよ練習開始。
 3メートル余のさらしを左肩から背負い、股の間を通してねじる。
 股に通した部分をさらにねじりながら右から腰に巻き後ろでからめる。
 これだけ捻じられるといくらジーンズといっても、さすがにデリケートな部分を刺激する。

(いやぁーん☆★☆だはぁ~・・・アソコが擦れるにゃん☆★☆)

 後ろで絡めたさらしは左側の脇腹に向かって、二重にねじり込んでいく。
 初めに背負った部分を前に垂らし、幅を整えながら股に通す。
 初めに通したさらしに、さらに巻きつけていく。
 ここをしっかり巻かないとあとで緩む、と親父は真顔で言う。
 尻の間から順にネジは右脇腹側へねじり巻く。
 終わりまできれいに巻く。

 さあ、できあがった。
 たるみなくビシッと決まれば、とても動きやすいと親父は言うが・・・。
 それは男の場合じゃないか?
 ありさは股間への強い食込みにちょっとした違和感を感じた。

(やだにゃん、Tバックとは全然違う感じ・・・☆★☆)


 練習も無事終わり、ついに祭の日が訪れた。
 ありさは遠方ということもあったため、前日から宿泊して当日に備えた。
 当日ともなると、近郊から多くの人が集まって来たし、どこから噂を聞きつけたのか高価な機材を備えたカメラ小僧の姿も見られた。
 そして新聞記者や雑誌記者までが現れた。
 女のふんどし姿は滅多に見られるものではない。


 男の好奇心をくすぐるには充分過ぎるコスチュームと言えよう。

 一同はふんどし姿の女性達が登場するのを固唾を呑んで待った。
ところが更衣室でふんどしを着けて出てくるはずの女性達が一向に現れない。
 どうしたのだろうか。
 やはり気後れしたのだろうと、女性参加反対派が嘲笑する中、ありさがひょっこり私服のままで出てきた。

「困ったにゃん☆締め方がよく分からなくなったんですぅ☆★☆」

 男達は顔を見合わせ苦笑いをしたが、誰もありさ達女性の元に行く気配がなかった。
 それもそうだろう。
 練習の時はスラックス類の上に着用させたが、今日はそうはいかない。
 一糸まとわぬ全裸の女性にふんどしを着けるのだ。
 スケベ根性丸出しの男達もさすがに行くのをためらってしまった。

「あのぉ・・・村長。ここはやっぱり長老でもある村長が行くべきです。女性達にふんどしを締め方を教えに行ってくれませんか?」


第3話

「なんじゃと?このわしが教えるのか?」
「はい、お願いします!」
「仕方がないのう。それじゃ行って来るか」

 亀村長が選ばれたのは、表向きは村長で長老だからということであったが、本音は「あの村長ならきっと役に立ちそうにない」という大変失礼な理由で、女性に説明する担当に選ばれた。

 亀村長は更衣室へ入って行った。
 入った途端、亀村長は腰を抜かしそうになった。
 それというのも若い女性達が全裸でふんどしと格闘しているではないか。

(ふう、何という凄い光景じゃ。わしも長生きしとるが、こんな凄い場面を見たことがないわ。ほう、長生きして良かったわい)

 亀村長はそう思った瞬間、長年忘れていた男の興奮がムクムクとよみがえった。

(ううう、どうしたことじゃ。こりゃあマズイわい。息子が元気になってきよったぞい)

 真剣にふんどしと格闘していた女性達も、外から男性が入って来たことにようやく気がつき、秘所や乳房を隠そうとしたが、入って来たのが長老の亀村長と分かり、いささか安堵の色を見せた。

 ありさは悪びれもしないで、裸のまま村長のそばに行った。

「村長さあ~~~ん☆★☆困ったにゃん!☆★☆ふんどしが上手く締められないんですぅぅぅ☆★☆」
「おお、そうかそうか。それは無理もなかろう。一度しか練習をしておらんからなぁ。よしよし。では皆聞いてくれ~。今から、ここにいる女性にわしがふんどしを締めてみるから、あんた達もよ~く見て同じように着けるんじゃぞ。いいな?」
「は~~~い!」

 ありさは一瞬キョトンとして亀村長にたずねた。

「え?私がモデルですか?☆★☆」
「そうじゃが。嫌か?」
「いいえ、そんなことはないんですけど・・・☆★☆」
「そうか、そうか、それなら良い。では早速始めるとしようか。表ではみんな首をなが~くして待っとるからのぅ」

 ありさは緊張の表情で亀村長の行動を見守った。
 亀村長は高齢とは言え、ふんどしの締め方はさすがに慣れている。
 さすがのありさもふんどしを股に通した瞬間はビクリとした。
 さらしはグイグイと二重に捻じり込まれていく。

「あ~ん☆村長さん、ちょっと痛いよ~☆★☆」

 それもそのはず、捻じり込まれた部分が、割れ目にグイっと食込んでしまったのだ。

「やっぱり痛いか?男の場合も最初は痛がりよるが、女の場合はもっと痛かろうよ。オソソにきっちりと食込むもんね、ウッシシ~」
「いやぁ~ん、エッチ~☆★☆」
「かなり痛かろうが、祭の間だけは悪いが我慢してくれ。しばらくの辛抱じゃから」
「にゃ~ん、分かりました!☆★☆」

ありさから了解を取り付けたことを良いことに、村長は屈んでしげしげと覗き込み、股間の締め付け具合をわざわざ確認した。

「う~ん、まだ緩いかも知れんなぁ。もうちょっと締めたほうが良さそうじゃな」


第4話

「え~!まだ締めるんですか~?いやぁ~ん☆★☆」
「ほれほれほれ」

(ギュッギュッギュッ)

「イタタタタ・・・★☆★」

 締込みはありさの割れ目に完全に食い込み、何とビラビラがはみ出すほどであった。

「何かSMチックな感じ・・・☆★☆」
「気にするな、気にするな。しばらくの辛抱じゃわい」
「はぁ・・・それはまぁ・・・★」


「よし。できたわい。これで良い」

 うしろから見るとかなりの食込みで、とてもTバックの比ではなかった。
 それでもギュギュッと締め上げると、見た目には若い女の尻はさまになった。
 亀村長は気合いを掛けるように、ありさの尻をパンと叩いた。
 男と違ったねっとりした肌触りが亀村長の手に残った。

(なんと~、こりゃたまらんわ。久しぶりじゃのぅ、この感触は・・・)

 他の女性達も見よう見まねでようやくふんどしを締めることができた。
 上手くいかない女性のところへは亀村長が行ってありさと同じように締めてやることにした。


 ようやく準備も整って10人の女性達がふんどし姿で表に現れた。
 それを見守る観衆からは大きなどよめきが巻き起こった。

「おおっ!すげえやぁ!女のふんどし姿って初めて見たぞ~!」
「おいら、鼻血が出そうだ~」
「水着とは比べ物にならないくらいエロいな~!」
「町のストリップよりも興奮する~♪」
「おいらはあのふんどしになりてえなぁ」
「目に焼き付けておいて今晩抜き倒すぞ~!」
「どさくさに紛れてバカ言うな!このエロおやじが!」

 拍手喝采の中、ありさ達は準備体操を始めた。
 真冬の全裸は見ているだけでも寒くなるものだが、何故か男達の股間は熱くなっていた。
 動くたびにふんどしが締め上がって来る。
 もう割れ目に完全に食込んでしまっている。
 ありさ達は準備体操中、それを感じてはいたが我慢をするしか無かった。

 目の前に小さな滝がある。
 水が落ちるところに10人が並んで立ち黙とうする。
 今年一年の村の安全祈願と豊作を祈った。

 ありさ達は足首を水に浸けた。
 突き刺すように冷たい。
 一歩進むたびに、ふんどしの締込みが割れ目にグイグイと食込む。
 やがて腰の辺りも水に濡れ冷えて来ると、さらに締まって来ることをありさ達はまだ知らなかった。




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(野々宮ありささん)

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