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となりの家出娘1

2011/02/04 Fri 10:37

92隣の家出娘

(解説)
おんぼろアパートの隣の部屋にひとりの娘が住み着いた。
その部屋は酒屋の倉庫だった。
酒屋の親父に飼われるその娘は明らかに家出娘だった。
僕はそんなお隣さんをこっそり覗き、今までにない欲情を覚えるのだった。
スタンダードな昭和エロ物語。



 隣の部屋に誰かが来たようだった。
 煎餅布団の中で目を覚ました僕は、寝ぼけ眼で天井をボンヤリと見つめながら隣から聞こえて来る音に耳を澄ましていた。

 時刻は昼の11時。
 いつもこの時間に来るのは決まって酒屋の親父だ。

「結衣子ちゃん、お腹空いたろう・・・」

 古く薄汚れた壁から、微かに酒屋の親父の声が聞こえて来た。
 僕も腹が減っていた。そういえば昨日の昼に最後のカップラーメンを食べたっきり何も食べていない。
 隣からガサゴソと聞こえて来る袋の開けられる音に僕の妄想は膨らむ。
 あのビニール袋の音からしてコンビニ弁当だろうか?・・・・いや、ピリピリピリっと輪ゴムが取られるあの音は近所のホカホカ弁当かも知れない・・・・
 僕は近所のホカホカ弁当の、いつも半ナマのカラアゲをふいに思い出し、口の中にジワリと唾液を溢れさせた。

 少女が黙々とメシを食っている様子が伝わって来た。
 恐らく、隣の少女も僕と同じで、今、目を覚ましたばかりのはずだ。
 目を覚ましていきなり朝食が用意されているというのは確かに魅力だが、しかし、目を覚ましてすぐ、歯も磨かないで顔も洗わないでいきなり食べ始めるというのはいかがなものか。
 僕はそんな事を考えながら、少女の咀嚼する音をボンヤリと聞いていた。
 酒屋の親父は、何かを飲んでいるようだった。
 缶系の飲み物を、クピクピクピ・・・っと小動物のような音を立てて飲みながら、「よく眠れたかい?」などと、どーでもいい事を少女に質問している。
 僕は煎餅布団の中で大きな背伸びをすると、ゆっくりと起き上がった。
 ペラペラの磨りガラスから太陽の光が降り注ぎ、机の上に置いてある、まだ3ページにも満たない書きかけの小説を鋭く照らしていた。
 僕は気怠そうに机の上の原稿用紙を1枚手にすると、右目にぶら下がっているカリカリの目糞を指で取り除きながらそこに綴られた文に目を通す。

 題名、『キミの毛穴は百万ボルト』。
 2行読んで、クシャクシャに丸めてクズカゴに捨てた。

 机の上に置いてある、なぜか『会議室』とマジックで殴り書きされている灰皿の中から一番長そうなシケモクを摘まみ上げ、指で丁寧に伸ばす。
 フィルター部分の灰をフッ!フッ!と吹き払い、それを銜えてライターの火をシュッと摩ると、ジジジジっと小気味良い音を立てながらタバコに火を付けた。
 しばらくそうしながらシケモクを2、3本吸っていると、隣から酒屋の親父の低音の声が聞こえて来た。

「結衣子ちゃんの為だったらね、おじさん、なんだって言う事を聞いてあげるから・・・絶対にどこにも行かないでくれよ・・・・」

 僕はとてつもなく苦い煙を鼻からゆっくりと吐きながら耳を澄ました。

「・・・ほんと?・・・・」

 少女の声が聞こえた。この少女が喋るのは非常に珍しい。
 少女は滅多に口を聞かないのだ。
 僕は、そんな隣の少女がいったいどんな顔をして喋っているのかを見てみたくなり、再び煎餅布団に這って行くとそのまま壁に顔を押し付けたのだった。

 僕が顔を押し付けるその土壁には亀裂が入っていた。
 数日前、僕はその亀裂に薄っぺらい金ヤスリを押し込み、ガリガリと土壁を擦ってはわずかな隙間を開けておいたのだ。
 僕は、灰皿にシケモクを押し付け、シケモクの煙がモヤモヤと天井に上って行く中、鼻の下を伸ばしながらソッと隙間を覗いた。
 六畳一間の狭い部屋の真ん中に敷かれたフカフカの布団の上に、酒屋の親父と少女が向かい合わせに座っていた。
 少女は洗面をしたばかりなのだろうか、緑色のタオルを首にかけ、後は青いチェックのパンティー1枚の姿だった。

「あぁ、本当さ・・・結衣子ちゃんの欲しいものは何だって買ってあげる・・・だからお願いだからどこにも行かないでおくれよ・・・」

 酒屋の親父が少女に顔を近づけながらそう囁くと、少女はソッと酒屋の親父の首に手を回し、酒屋の親父のナメクジのような唇をジッと見つめながら「おじさん・・・スキ・・・」っと切なく呟いたのだった。

 そもそも、この少女が隣の部屋で生活するようになったのは、かれこれ一週間くらい前からだった。
 隣の部屋は、僕がこのオンボロアパートで住むようになって3年間ずっと空き家で、それまでは裏の酒屋が倉庫として借りていたのだ。
 そんな酒屋の倉庫として使われていたこの部屋には、毎朝、酒屋の従業員がカチャカチャと瓶の音を鳴らしながら出入りしていたが、しかし、この少女がこの部屋に棲むようになってからは、そんな店員達の代りに酒屋の店主が毎朝現れるようになった。
 どうやらこの酒屋の親父はこの部屋に女を囲っているらしい。
 そう思った僕は、隣から聞こえて来るこの卑猥な声に、いつも薄ら笑いを浮かべながら耳を傾けていたのだった。
 そんなある日、僕がコンビニへ買い物に行こうと部屋を出ると、偶然にも隣の女と鉢合わせになった。
 その女は、明らかに少女だった。
 いつも卑猥な声を出している張本人は、なんとミニスカートの制服を着た女子高生だったのだ。
 少女は、アパートの廊下ですれ違う僕をクリクリっとした大きな目でチラッと見つめ、何喰わぬ顔をしてアパートを出て行った。
 驚いた僕はしばらくそのまま扉の前で動けなくなっていた。
 そして、正直言って興奮した。
 いつも隣から聞こえて来るあのいやらしい声の持ち主を、商売女のような下品で汚いケバケバしい女だろうと勝手に想像していた僕は、思いもよらぬ激カワ女子高生の登場にクラクラと目眩を覚えるほど欲情してしまったのだ。
 僕は部屋の鍵を慌てて閉めると、少女の甘い香水が微かに漂う木造の廊下を急いで進んだ。
 ギシギシとうるさい木造の階段を滑るようにして降り、足臭が充満している共同の下駄箱へと降りると、取りあえず、目の前に転がっていた誰の物かわからない健康サンダルを急いで履いた。

 アパートの外に飛び出すと、一本線に伸びる下町の路地の遥か彼方にミニスカートの少女が歩いているのが見えた。
 僕は少女の後ろ姿を見つめたまま、誰の物かわからない健康サンダルをペタペタと鳴らしながら少女の後を追ったのだった。

 少女は商店街を通り抜けると駅へと入って行った。


 駅の入口の自販機で切符を買う少女。
 僕はこれ以上少女を追う事はできなかった。
 そう、切符を買う金を僕は持っていないからだ。
 そんな僕は、コインロッカーに身を隠しながら、改札口へと向かおうとしている少女の姿を目に焼き付けた。
 そう、彼女のその姿をしっかりと目に焼き付けておき、すぐにアパートに戻ってオナニーをしようと考えていたからだ。


 そんな理由から、僕はこのオンボロアパートの土壁にヤスリでノゾキ穴を作ったわけだが、しかし、残念な事に、その隙間からは僕が思っているような凄まじいシーンは見る事ができなかった。
 っというのは、この酒屋の親父はインポだからである。
 だから、AVのようなズボズボと結合した過激なシーンはまったくなく、そのほとんどが互いの性器をぴちゃぴちゃと舐め合ったりするシーンばかりで、実にくだらないものだった。
 最初のうちはそんな“舐め合いシーン”でも異常興奮していた僕だったが、しかし、次第にそんなワンパターンに飽きてきた僕は、隣からいやらしい音が聞こえて来ても、まず隙間を覗く事はなくなった。

 しかし、今日はちょっと違った。
 それは、今までほとんどと言っていいほど喋らなかった少女の声が聞こえたからである。
 僕は少女が普通に会話するシーンを期待しながら、隙間をジッと覗いては少女の次の言葉を待っていた。

「何が欲しいんだ・・・遠慮せずに言ってごらん・・・服か?それともバッグか?」

 そう話し掛ける酒屋の親父に、少女は黙ったまま首を横に振った。

「・・・じゃあなんだい?・・・もしかして携帯か?・・・携帯電話はダメだよ・・・あんな物があるとキミはいつか他の男を見つけ、私の元から去って行ってしまう・・・・」

 酒屋の親父が淋しそうにそう言うと、少女は「そんなんじゃない・・・」と、俯きながら呟いた。
「じゃあなんだい?・・・・」
 酒屋の親父は少女の柔らかそうな頬に頬擦りしながら言った。
「・・・・お風呂が欲しい・・・・」
 少女は、あぐらをかいている酒屋の親父の股間を見つめ、ダラリと項垂れているペニスを握りながら呟いた。
「お風呂か・・・それはもう少し待ってておくれ・・・必ず近いうちに風呂付きのマンションに引っ越しさせてあげるから・・・」
 酒屋の親父が申し訳なさそうに少女の髪を撫でながらそう言うと、少女は柔らかい笑顔で「うん」と頷いたのだった。
 僕は、この2人の会話を聞きながら、今にも噴き出しそうになっていた。
 風呂付きのマンションに住みたいと言う少女と、もう少し待ってておくれという親父。
 この2人は、いったいなんという貧乏臭い関係なんだと思うと、ふつふつと笑いが込み上げて来たのだ。

 しかし、いったいこの少女はナニモノなんだろうか?
 僕は笑いを必死に堪えながら考えた。
 恐らく、16才か17才であろうと思われるこの少女は、一日中この部屋の中に籠りっきりで、制服は持って入るものの1度だって学校へは行っていない。
 携帯電話もなく、友達もなく、ただただ部屋に閉じ篭ってはいつも1人で本を読んだりテレビを見て過ごしており、朝食と夕食は裏の酒屋の親父が毎回部屋に運んでいた。
 監禁されているのだろうか?・・・・
 ふと、非人道的な犯罪の香りが僕の脳をすり抜けるが、しかし、時々、少女はコンビニに行く事もあるし、それに、酒屋の親父は朝と夕方しか来ないのだから、逃げようと思えばいくらでも逃げる隙はある。
 となると、これは監禁ではなく、やっぱり家出だろうか・・・・

 そんな事をアレコレと推理しながら覗いていると、ふいに酒屋の親父が「舐めてくれ・・・」っと少女の耳元に囁いた。
 少女はそれまで指でグニョグニョと弄んでいた萎れたペニスをソッと指で立てると、無言でそのフニャンとした萎れた亀頭にチロチロと舌を這い回らせた。

「あぁぁ・・・気持ちイイよ結衣子ちゃん・・・・・」
 酒屋の親父はフニャチンをチロチロと舐められながら、正座して座っていた少女の尻を優しく撫でる。
 酒屋の親父は、少女が履いていた青いチェックのパンティーの股間を弄りながら少女の股の中に顔を押し込んで行くと、パンティーの上から少女の股間に鼻を押し付けては「結衣子ちゃん・・・結衣子ちゃん・・・」っと何度も囁いていたのだった。
 そんな、実に馬鹿馬鹿しいいつものシーンになると、僕はその見飽きた光景に大きな溜息を付きながら煎餅布団にゴロリと横になった。
 すこぶる腹が減っていた。
 隣から聞こえて来るぴちゃぴちゃという音が、まるでアツアツの酢豚を食っているかのような音に聞こえ、僕は愛欲ではなく空腹に悶えていたのであった。




 結局、女子高生にしゃぶられながらも立たなかった酒屋の親父は、その後はいつものように少女に激しい指マン攻撃を浴びせ、この築五十年は経っていようと思われるアパートじゅうに少女の卑猥な叫び声を響かせた。
 そんな酒屋の親父は、きっと奥さんに怪しまれるのを怖れているのだろう、少女を絶頂に導いた後はいつも電光石火の如く部屋を出て行く。
 酒屋の親父が部屋を出て行った後、少女は何やらガサゴソと動き始めていた。
 恐らく、いつものように近所の銭湯に行くのだろう。
 僕は隣から聞こえて来るそんな音を聞きながら、あまりの空腹により、たちまちガンジーのようにガリガリになってしまうのではないかという恐怖に襲われていた。
 少女は準備を終えたらしく、なにやら鼻歌なんぞを歌いながら足音を立てると、ガラガラガラっと部屋の扉を開けた。

 僕は死んだかのように黙って目を瞑っていた。
 ガタンっと少女が扉を閉めた。
 すかさず、ミシミシミシっという廊下を歩く少女の足音が聞こえ、それが段々と遠離って行った。

 僕はまだ目を瞑ったままジッとしていた。
 今頃、少女は共同下駄箱から厚底のサンダルを取り出し、それを履いている頃だろう。
 ふいに、窓の外からチリンチリンっという自転車のベルの音が聞こえた。
 もしかしたら、いきなり道路に現れた少女に、自転車に乗っていた近所のオバさんがベルを鳴らしたのかも知れない。

 僕はゆっくりと体を起こすと、それを確認するかのようにペラペラの磨りガラスのドアを少しだけ開け、外を覗いた。
 雨でも降ったのだろうか、太陽は出ているものの雨上がりらしき路地は黒く湿り、お向かいの家の庭にある梅の木はしっとりと濡れていた。
 そんなジメっと湿ったアパートの横の細い路地を、正面にある銭湯の煙突に向かってトボトボと歩く少女の姿。
 僕はその少女の姿を確認すると、ピシャン!と窓を閉め、渾身の力を振り絞り立ち上がった。
 そう、少女は部屋の鍵を掛けずに出て行ったのを、僕はこの耳でちゃんと聞いていたのだ。
 さっき少女の部屋を覗いた時、僕ははっきりとソレを見ていた。
 ソレはフカフカの布団の枕元で、まだ半分以上残ったまま無造作に放置されているのだ。

 静まり返った廊下に出ると、昼だというのに真っ暗な廊下にくまなく目を光らせた。
 この時間、このアパートにいるのは、自称小説家の僕と、一番奥の部屋に棲んでいる寝たきり老人の佐々木さんと、割り箸の袋を内職している田辺のおばちゃんだけだ。
 そんな佐々木の爺さんの部屋と田辺のオバちゃんの部屋のドアはしっかりと閉まっている。
 僕は足音を忍ばせながら隣の部屋の扉の前に立ち、その扉の隙間を覗き込んでは鍵が掛けられていない事を確認した。
 その扉に手を掛け、ソッと引いてみると、扉はいとも簡単にガラガラっと開いた。
 僕はソレを手に入れる為に、迷う事なく部屋の中へ侵入したのだった。

 つい先程までいやらしい行為が繰り広げられていたその部屋は、なにやら重たい温もりに包まれていた。
 少女のものらしき香水の甘い香りと、酒屋の親父のものらしき、水に濡れた野良猫のような匂いが狭い六畳間に充満していた。
 ソレを見つけた僕は、すかさずフカフカの布団の上に倒れ込み、唸りながら枕元まで這いずった。
 それは食べかけのシャケ弁当だった。
 その弁当の喰い散らかし方は、食べかけと言えるものではなく、もはや残飯と呼ぶに相応しい有り様で、グシャグシャに掻き回された弁当の中には折れた割り箸まで入っていた。
 まさしく育ちが疑われるような喰い方だったが、しかし、僕にとってはこの方が都合がいい。
 そう、この方が漁った形跡がバレないからである。
 僕はそんな弁当の中に指を突っ込み、久々の白いメシを手掴みで喰った。
 まるで飢えた乞食のように、ほじくり回されたシャケを骨ごと口に押し込み、齧りかけのちくわの天ぷらと酢の物が入っていた銀紙までも同時に喰ってしまい、それを奥歯で噛み締めた時の激痛で、やっと我に帰った。

 久々にまともなメシにあり付けた僕は、そのままゴロリとフカフカの布団に横になった。
 僕の体は、食べかけのシャケ弁が恐ろしいスピードでエネルギーとして体内に吸収されているのか、急に体がポカポカと熱くなって来た。
 ふと、少女が使っている枕から、女の子らしいシャンプーの匂いが漂ってきた。
 僕はなにげにその枕に顔を押しあてると、空腹を満たされた僕の脳はとたんに性欲に襲われた。
 下腹部で固くなっているペニスをフカフカの布団に押し付けてみた。
 そしていきなり、あの少女はいつもいつも酒屋の親父の指だけで満足できるのだろうか?っという疑問が湧き上がり、僕の頭の中はやっと小説家らしい妄想に満ち溢れて来た。

 僕はこの部屋のどこかに必ずあるはずのブツを、キョロキョロと部屋の中を見回しながら探した。
 台所の前に、『おいでませ山口へ』と書かれた紙袋が置いてあった。
 最初、その紙袋は山口組が組員を勧誘するための広告付き紙袋かと思ったが、しかしよく見ると山口県の観光用紙袋だった。

 あの少女は山口県から家出してきたのか?・・・・

 そう思いながら、僕はその紙袋の引き寄せると、中を覗き込んではブツを探した。
 紙袋の中には様々なものが入っていた。
 着替え、洗面道具、文庫本、財布、化粧ポーチ・・・・。
 特に気になったのが、なぜかテレビのリモコン。
 そのリモコンは、あきらかにこの部屋に置いてあるテレビの物ではなく、妙に謎を呼んだ。しかし、よく見てみると、そのリモコンの裏には『渋谷・シンデレラリバティー』というラブホテルのシールが貼ってあり、そのラブホから盗んできた物であるという事が判明したが、しかし、なぜこんな物が必要だったのかという新たなる疑問が生まれた。
 そんな疑問を抱きながら、財布の中身を見る。
 現金3千4百円。あとはコンタクトレンズの会員カードやCDショップの会員カードばかり。
 しかしよく見るとそのカードは全て東京の店の物であり、という事は、この「おいでませ山口へ」という紙袋と少女の関連はいったいなんだろうとまたまた新たなる謎が生まれた。

 そうこうしていると、その探し求めていたブツは、その紙袋の中ではなく、「おいでませ山口へ」の謎の紙袋の横でクシャクシャになって転がっているローソンのビニール袋の中に隠されている事に気付いた。
 ローソンのビニール袋には、すでに赤や青といったカラフルな色が透けて見えていた。
 僕はその中のブツを全て畳の上にひっくり返した。
 黒いニーソックス、白いブラジャー、赤いTシャツに、そして青いパンティー。
 僕は、畳の上に無造作に転がっている洗濯物の中から、素早く青いパンティーだけを摘まみ上げると、それをゆっくりと開き、そしてパンティーの裏側を露出させた。

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 そこは、少女のアソコから滲み出た黄色いシミが、まるで赤ちゃんのヨダレ掛けのシミのように広がっていた。
 その中心部分は、まるで少女の原型を残すかのように縦のシワがクッキリと浮かび上がり、そして、その縦のシワに沿って何やらヌルヌルの液体が付着していた。
 僕は、つい先程、酒屋の親父が、このパンティーを履いたままの少女の股間に鼻を押し付けていたシーンを思い出した。
(まさか、おっさんの唾液じゃねぇよな?・・・・)
 僕はそう思いながら、恐る恐るそのヌルヌルの汁に鼻を近づけてみた。
 ツーンっとしたチーズの匂いと共に、甘い香水の匂いが漂っていた。
 このヌルヌル汁が酒屋のおっさんの唾液ではなく、少女の愛液だと判断した僕は、迷う事なくそのヌルヌルとした部分をペロッと舐めた。
 オブラートを食べた時のような粘着が僕の舌に糸を引いた。
 味はほんのりと塩っぱく、なかなかいい塩梅だ。
 そんな、所々が小便臭いパンティーのクロッチを、僕はダイナミックにベロベロと舐めながらペニスをシゴいた。
 そして、いつもインポのオヤジにアソコを中途半端に弄られてはモンモンとしているであろう少女を思い浮かべながら、「ほら・・・僕が、太くて固いのを入れてあげるよ・・・」などと呟いては、そのパンティーのシミ部分を亀頭に擦り付け、1人でウンウンと唸りながら少女のパンティーの中に大量の精液をぶちまけたのであった。


 それからというもの、癖になってしまった僕は、少女の部屋に侵入しては、少女の使用済み衣類でオナニーをした。
 僕にはそんな趣味はなかったはずなのだが、しかし、小学生の頃、放課後の下駄箱へ行ってはクラスの好きな女の子の上履きの匂いをこっそり嗅ぐといったフェチ行為を繰り返していた時期があった。そう考えれば、元々僕にはそんな癖があったのかも知れない。
 30を目前にして、新たな性癖が開花されるなんて、なにかとっても得した気分だった。


 そんな少女はやはり僕が睨んだ通り家出娘だった。
 少女の部屋に侵入するようになってからの僕は、少女の履いていた下着の柄やオリモノの色と香り、そして酒屋の親父に愛撫された時に溢れる性的分泌物の量など、事細かに記すようにしていたのだが、同時に、隣から聞こえて来る酒屋の親父との会話も、僕はこまめに原稿用紙に書き連ねていた。
 そんな彼らの会話を改めて文章にして読んでみると、この少女が家出娘であるという事が決定的に伺えてきたのだ。
 まず、少女は板橋区に実家があるという事がわかった。
 両親は健在で、他にも姉と弟がいるようだ。
 そんな父親は公務員で、母親はJRで働いているらしい。
 少女には過去に何度も家出の前科があるらしく、その度に親は警察に捜索願いを出していたようだが、しかし実際には1度も警察に保護された事はなく、いつも1、2ヶ月経つと、自らフラッと家に帰るという事だった。
 そんな少女は、学校は既に1年ほど前から退学処分になっているらしい。
 家出ばかりを繰り返しているため、当然、その間は学校へ通う事はできず、出席日数が足りないという事から退学処分にされたようだ。
 しかし、少女は今だに学校の制服を着用しているのだが、その理由を酒屋の親父に尋ねられると、少女は「可愛いから」っとポツリと呟いていた。
 こんな少女と酒屋の親父の出会いは、ある掲示板のサイトだったらしい。その掲示板は、なにやら全国の家出娘たちが情報交換している掲示板のようだ。
 家出している少年少女たちが、「どこそこのネカフェは少年課の刑事が頻繁に出入りしているから危ない」や、「どこそこの漫画喫茶は通報される」といった危険情報を教えてくれたり、又、家出人でもOKのアルバイトなどの情報を教えてくれたりするなど、家出している少年少女にしてみたらとっても便利な掲示板のようだった。
 もちろん、そんな掲示板を別の意味で活用しようとする“悪い大人達”も多いらしく、その掲示板には、そんな“悪い大人達”からのアプローチ的な書き込みがほとんどだったらしい。
 その“悪い大人達”というのが、この酒屋の親父というわけだ。
 酒屋の親父は『女性に限りアパートを無料で貸します』というタイトルで掲示板に書き込みしていたようで、全国の家出娘たちからの申し込みは殺到していたらしい。
 そんな殺到する多くの家出娘達の中から、酒屋の親父がどうやってこの少女を選んだのか、そして少女とはどんな約束をしてこのアパートを貸すようになったかまでは、さすがにそこまで知る事はできなかった。

 僕は、隣からボソボソと聞こえて来るそんな酒屋の親父の話しをメモに書き取りながら、以前、酒屋の親父が少女に言っていた「携帯電話はダメだよ・・・あんな物があるとキミはいつか他の男を見つけ、私の元から去って行ってしまう・・・・」という言葉をふいに思い出した。
 きっと酒屋の親父は、少女がまた家出掲示板を見ては、もっと条件の良い他の男を探してここから出て行ってしまうのではないかという事を怖れて、少女の携帯使用を禁止したのだろう。
 僕は、そんな酒屋の親父が妙にミジメに思えると同時に、なぜか無性に切なくなった。

 そんな酒屋の親父は、娘ほど歳の離れているこの少女のアパートに毎日2回は必ず現れ、食料やジュース、そして少女が暇をしないようにとゲームや漫画やDVDなどを山のように持ち込んできていた。
 それらを提供する見返りとして、酒屋の親父は少女の体を貪っていたのだが、しかし、残念な事に酒屋の親父は重症のインポらしく、いつも合体する事なく慰め程度で終わっていた。
 しかし、酒屋の親父は、自分が満足なセックスをしてやれないという事から、いつか少女が性的に欲求不満を持ってはこのアパートから出て行ってしまうのではないかという恐怖心を抱き始め、数日前から電動バイブを持ち込むようになった。
 酒屋の親父は、幼気な少女のアソコにグロテスクなバイブを突っ込んでは、陸に打ち上げられた魚のように全身をピクピクさせては絶頂する少女を満足そうに眺めていたのだった。

 そんなある日、突然、夜中に隣からバイブの音が聞こえて来た。
 こんな時間に酒屋の親父が来るなんておかしいぞ?っと、不審に思った僕は、小説を書いていたペンを置き、こっそり壁の隙間を覗いてみた。

 ペニスの形をした青いバイブがウィンウィンといやらしく首を振りながら、M字に股を開く少女の股間の中にヌプヌプと押し込まれていた。
 そう、少女は酒屋の親父が持って来たバイブでオナニーをしていたのだ。
 僕はとたんにカーっと頭に血が上った。
 壁の隙間をジッと覗きながら手早くズボンとパンツを膝まで降ろす。
 少女は、テラテラと輝くサテン生地のピンクのパンティーを膝に引っ掛けたままM字に足を開き、なぜか高校の制服を着ていた。
 少女の体は、僕が覗いている壁側に向きながら横向きになっている為、バイブがグニョグニョと蠢いている少女の卑猥な性器は丸見えだった。
 少女は、自分の結合部分をジッと覗き込みながら「いや・・・やめて・・・」っと呟いた。
 少女が何を想像しながら性器にバイブを挿入しているかはわからないが、しかし、少女が呟くその言葉からして“無理矢理”というシーンを少女が連想しているという事が窺い知れる。

(強姦願望があるのだろうか・・・・)

 女の生オナニーという衝撃的なシーンを始めて目撃しては大興奮していた僕は、そんな少女の囁く言葉にソワソワと焦らされていた。
(きっとこの娘は強姦して欲しいんだ・・・生のチンポを無理矢理にズボズボと入れられたいんだ・・・どうしよう・・・)
 僕は、このまま隣の部屋に飛び込むべきかどうするか悩んでいた。
 今なら、すんなりとヤらせて貰えそうな気がするのである・・・・。
 少女はバイブを根元までスッポリと押し込むと、こんどはそれをゆっくりピストンさせ始めた。
 バイブのヴィィィィィィっという振動音と共に、クチャ、クチャ、っといういやらしい音が聞こえて来る。
 そのうち、そんな少女の手首のスピードが速くなって来た。
 するとその音は、クチャ・・・クチャ・・・っという音から、クチャクチャクチャクチャ、っという激しい音に変わって来た。
 少女は「お願い!もう許して!イヤ!」などと首を振りながら叫び、同時にもう片方の手でクリトリスをグリグリと弄り始めた。
 僕は少女のその緊迫した動作に、ペニスをシゴく手を止めては、ゴクリと唾を飲みながら見入ってしまった。
 少女は顔を激しく上に向けると、いきなり枕の端に噛みついた。
 そして「うぅぅぅぅぅ」っという悲鳴のような唸り声をあげながら、ピーンと伸ばした爪先をピピピッと痙攣させ始めたのだ。
 僕は少女が絶頂に達したのを知るや否や、その瞬間を逃しては行けないと思い、慌ててペニスをシゴき始めた。
 僕のペニスの先からは恐ろしい量の我慢汁が溢れ、それは既に射精してしまったかのような状況だった。
 僕はそんなヌルヌルとする我慢汁をペニス全体に塗り込むと、ピキピキピキっと尖った音を立てながらペニスを激しくシゴいた。
 少女の真っ白な太ももがピクピクと痙攣していた。そんな官能的なシーンを見つめながら僕がフィニッシュを決めようとすると、いきなり少女の性器に突き刺さっていたバイブが、穴の中からヌルッと飛び出した。
 それはまるでウナギが壷の中から滑り出て来たようなシーンだった。
 敷き布団の上にポトリと落ちるバイブは少女の愛液でネトネトに輝き、そして、ポッカリと穴の開いたままの少女の膣は、その奥にあるピンク色した生肉を剥き出しにしていた。

(あの穴の中に中出ししたい・・・・)

 そう思った瞬間、僕のペニスの先からピュッピュッと精液が飛び出した。
 飛び散った僕の精液は、濃厚なカルピスの原液のように白く輝きながら、薄汚れた土壁をナメクジのようにヌラヌラと下って行く。
 枕を噛んでいた少女は、「ふぅ・・・」っという溜息と共に噛んでいた枕から唇を離した。
 僕もそんな少女と同時に、「ふぅ・・・」っと溜息をつくと、土壁を垂れ落ちる精液をそのままにして、煎餅布団の上にゴロリと横たえたのだった。



 そんなショッキングなオナニーシーンを目撃してしまった僕は、少女がコンビニに出掛けるのを見計らい、少女の後を付けた。
 そしてコンビニで買い物をしたり、本屋で立ち読みしている少女をこっそりと盗み見していた。
 少女はどこに行くにもいつも制服を着ていた。
 昼間っから制服を着たまま、商店街や駅前などをブラブラしている少女はとてもよく目立った。
 元々、少女は顔は可愛い。そしてスタイルもポチャッとしていて中年親父には堪らない女子高生だ。

 そんな少女は、やっぱり色々な場所で中年の親父に声を掛けられていた。
 ある時など、駅前のマックでボンヤリしていた少女に、なにやら声を掛けながら少女の隣に堂々と座って来た中年親父がいて、僕を妙にドキドキさせた。
 それを外から見ていた僕は、所持金300円しかなかったが、慌てて店内へ飛び込んだ。
 飲みたくもないコーヒーを買い、僕は急いで少女のテーブルの横にわざとらしく座っては、隣の会話に耳を澄ました。
 中年親父は、明らかに少女を誘っていた。
 こんな時間に学生がブラブラして・・・学校はサボっちゃったの?っという親父の声が聞こえた。
 それに対して少女は、ツンとしたまま窓の外を見つめている。
 しかし親父は、少女に無視されながらもしつこく食い下がった。
「お小遣いあげるから、どこか遊びに行かない?」
 親父は辺りを伺いながらも声を潜めてそう言った。
「2万円でどう?」
 親父はそう言いながら少女のミニスカートの上にゴツゴツとした大きな手をソッと乗せた。
 とたんに少女は椅子をガタン!と音立てながら立ち上がり、親父をカチ無視したままツカツカと店を出て行った。
 不意に、そんな親父と僕の目が合う。
 親父は恥ずかしいのか、僕の目を見ながら「えへへへへ」っと笑ったのだった。

 そんな少女の後を追う僕は、家出娘のわりにはなかなか貞操観念のしっかりしたお嬢さんだ、などと思いながら、遠くに見える少女のか細い背中にそう呟いた。
 少女がそこらのヤリマン娘じゃなかったという事を知った僕は、なんだか無性に嬉しくて堪らなかったのだった。

しかし、そんなある時、とんでもない事件が起きた。

(2へ続く)


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