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毒キノコ3

2010/12/03 Fri 10:48

    毒キノコ3
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 しばらくすると、静まり返った廃墟の庭にガサガサと数人の足音が聞こえて来た。
 監督の舌で2回もイカされていた優は、流し台の上で慌てて股を閉じた。
「ああ、心配入らないよ、ウチのスタッフだから・・・」
 監督は唇の回りに溢れる優の汁と唾液をひとくくりに腕で拭き取ると、なにやら怪しい笑みを浮かべてふふふふふっと笑ったのだった。

 男達は庭に面した部屋に案内されると、なにやら監督とヒソヒソと相談を始めていた。
 台所に取り残されていた優は、かろうじてパンティーは履いているものの、しかし制服は彼らが密談している部屋に置きっぱなしになっている。そんな優がパンティー1枚の姿で台所をウロウロソワソワしていると、いきなり一人の男が台所にノソッと現れた。
 男は都会的なスマートな青年だった。青年は裸の優を見るなり「わおっ」と大袈裟に仰け反ると、そのまま恥ずかしそうにして「トイレはどこですか?・・・」と、台所の隅に踞っている優に聞いて来た。
「・・・わかりません・・・」
 困ったように優がそう答えると、青年は「だよね・・・」と笑いながら台所の奥にある勝手口の前で足を止めた。そして、優の方をチラチラと見ながら「ちょっと失礼しますね・・・」と呟くと、なんといきなりペニスを取り出したのだ。
(えっ!・・・)と、優は慌てて青年から目を反らすと、ふいに青年の方からドボドボドボ・・・・っという鈍い音が聞こえて来た。
(こんなところで・・・)
 自分の膝をジッと見つめながら俯いていた優が、その音のする方へ恐る恐る視線を移すと、青年は、朽ち果てた勝手口のドアから外に向かって立ち小便をしていた。
 朽ち果てた勝手口から夏の日射しがそそぎ込み、青年のペニスから飛び散る小便はキラキラと黄金色に輝やいていた。
 優は、そんな青年のペニスを上目遣いにソッと見続けた。そして、異様に大きく開いている青年のキノコの傘を見て、まるでエリマキトカゲのようだと思った。
「優ちゃん!ちょっとこっちへ来ておくれ」
 奥の部屋からそんな監督の声が響いて来た。優は慌てて「はい」と返事をしながら、大きな胸を両手で隠して立ち上がる。
 ふと、立ち小便していた青年と目が合った。
 青年は、優の体を舐めるように見つめながら「綺麗な肌してますね」とニヤリと笑い、小便の雫がポタポタと垂れるエリマキトカゲのようなペニスを、意味深にブラブラと振って見せたのだった。

 両手で胸を隠したまま隣の部屋へソロリソロリと行くと、監督を囲むように車座になっていた男が2人、同時にジロッと優を見た。
「あのぅ・・・私の制服は・・・」
 そう言いながら怯えた優が部屋の中を見渡すと、監督が「まぁまぁ心配入りませんよ、彼らはウチの優秀なスタッフです。みんなキミの味方だから」と、ふほふほと変な笑い方をし、自分の横に脱ぎ捨ててあった優の制服を優に渡そうとはしなかった。
 すると優の後から先程の立ち小便の青年が現れた。青年は、優の細い肩を馴れ馴れしく抱くと「監督、彼女、最高に綺麗ですね」と、アメリカ人が驚くように首をゆっくりと振りながら驚いてみせた。
「気に入った?」
 監督は小便青年を見て首を傾げる。
「もちろんですよ」
 小便青年が目を大きく見開きながらそう答えると、監督は「じゃあヤらせてもらいなさい」とヘラヘラと笑った。
 恥ずかしそうに俯いていた優が、「えっ!」と顔をあげると、青年が「いいんですか?!」と歓喜の声を上げた。
「ああ、いいとも。彼女は私と約束してるんだ。私の命令にはなんでも従うとね・・・」
 監督は自慢げにそう言いながら、優に向かって「だよね?」と念を押して来た。
 優が反論せぬまま、モゾモゾしながらゆっくりと俯くと、すかさずもう一人の男が「監督俺も!」と、蜘蛛の巣だらけの天井に向かって手を上げた。
「おお、いいとも!大いにヤらせてもらいなさい。これだけのベッピンお嬢様を抱けるなんてもう二度とないかも知れないぞ」
「えっ、でも・・・」
 優は勝手に進んで行く話しに戸惑っていると、監督は、いきなり部屋の隅に座っていた中年男に向かって指を差し、「但し、山内くんはダメだ!キミはまだクラミジアが治ってはおらんからな!」と、叫び、優の意見も聞かぬまま1人でゲラゲラと笑い始めたのだった。

 その、クラミジアの山内と言う男をその部屋に1人残し、全員は、その平屋の奥にある大広間へと向かった。
 足の踏み場もないくらいに荒れ果てた廊下を進みながら、監督が怯える優の肩をソッと抱いた。
 そして、リンスの漂う優のウナジに顔を近づけて小声で囁く。
「・・・心配しなくてもいいよ。たった一度きりだ。・・・まぁ、ここで彼らにいい思いをさせて味方につけておくのも、今後の佐山との戦いには有利になると思うしね・・・だから、ちょっとの間、我慢してくれ・・・」
 監督はそう呟くと、ふいに優の頬にチュッとキスをした。
 優は、襖やタンスが滅茶苦茶に転がっている荒れ果てた廊下を進みながら、(たった一度だけ・・・それであの佐山の地獄から抜け出せるなら・・・)と決心し、今はとにかく監督に全てを任せようと決めたのだった。


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 その大広間は、まるでここで熊が暴れたかのように滅茶苦茶に破壊されていた。
 二人の男が、ガラクタをポイポイと隅に投げながら、荒れ果てた大広間の中央にスペースを作り始めた。
 監督は、座敷の奥にあるグチャグチャの押し入れの中から白いシーツを引っ張り出し、それを縁側でバタバタと埃を祓うと、男達が作ったスペースにそれをバサリと広げた。
「よし。準備完了。じゃあ、とっととヤらせて貰いなさい」
 監督がサバサバとそう言うと、二人の男はニヤニヤしながらズボンを脱ぎ始めた。
「あのぅ・・・もしかして2人一緒にですか?・・・」
 怯えた優が監督の背中にそう聞くと、振り向いた監督がいきなり優の細い体を抱きしめ、そして無言で濃厚なディープキスをして来た。
「うぐ・・・ぐっ・・・」
 監督の舌が優の口内で暴れ回る。
 ヌポッ・・・と唾液を光らせながら舌を抜いた監督は、そのまま優の小顔を両手で押えながら優の顔を真正面から覗き込んだ。
「キミは本当に美しい少女だ・・・実は私は、今回、佐山と早川からキミのAVを撮るようにとここに派遣されて来たのだが・・・しかし、あの別荘でキミのその純粋な瞳を見た瞬間、私にはキミを撮れないと確信した・・・これ以上、キミが汚れるのは見たくない・・・素直にそう思ったんだ・・・」
 監督はそう呟きながら優を優しく抱きしめた。
 優はそんな佐山と早川の謀略に背筋をゾッとさせながらも、監督の温かい胸に抱かれながらソッと監督を見上げた。
「監督・・・本当に、私を救ってくれるんですね?・・・」
「・・・当然だとも・・・あんなケダモノ共にいつまでもキミを好きなようにはさせてはおかない・・・大丈夫、私に任せておきなさい・・・」
 監督が優の耳元にそう囁いていると、背後から「準備できました」という声が聞こえて来た。
 優が振り向くと、座敷の中央に敷かれた白いシーツの上に、全裸になった男が2人、ニヤニヤといやらしい笑顔を浮かべている。
「・・・怖いか?」
 監督が優の小さな耳を指先で優しく愛撫しながら聞いた。
「・・・ちょっと怖いけど・・・我慢します・・・」
「うん。安心しなさい。佐山や早川なんかよりも彼らの方がずっと紳士だよ・・・」
 監督はそう囁きながら優を座敷の中央へと連れて行った。
 床に転がるガラクタを避けながらふと見ると、座敷の奥の床の間の隅に、いつの間にかクラミジアの山内が座敷童のようにひっそりと座っていた。
 優がそんな山内を見て驚くと、監督は「大丈夫。ヤツは見てるだけだけから、指一本触れさせないから」と、可笑しそうに笑った。

 優が全裸の男達の前へ行くと、監督は優の頬に優しくキスをし、そのまま山内が座っている床の間の方へ去って行った。
 立ち小便をしていた青年が立ち上がり、ニヤニヤと笑顔を作りながら優の肩にソッと手を触れる。優がビクッと体を震わせると、もう一人の男が優の足首に唇を押し当てて来た。
 2人の男の両手は、まるでタコの足のようにグネグネと蠢き、優の身体中を隅々まで弄った。

 そんな4本の腕、20本の指に身体中を愛撫される優は、とたんに我慢ができなくなりその場にガクリと膝を落とした。
 しゃがんだ優の背後に立ち小便の青年が忍び寄る。背後から優を抱きしめた青年の手は、優の大きな乳房を悪戯っ子のように弄び、優の首筋を舐める。そして、もう1人の青年は優の真正面にしゃがむと、しゃがんだ優の白い太ももを優しく擦りながら優の唇の中に舌を押し込んできたのだった。
 しゃがんだままサンドイッチ状態にされた優は、次第に心地良い快感が全身を包み込んで行くのがわかった。揉まれるおっぱいの乳首は固く勃起し、しゃがんでいる股間のワレメからはいやらしい汁が溢れて来るのが自分でもわかった。
 背後の青年が、しゃがんでいる優のお尻をスリスリと撫で回し、そして、股間の中へと手を忍び込ませて来た。
 青年の指先はパンティーの上から優の股間を縦割れに沿ってツツツーっと滑る。
 青年は股間に触れながら優の耳元で「濡れてるね・・・」と優しく囁いた。
「あぁん・・・」
 青年の生温かい息に耳をくすぐられた優が天井を仰ぎながらそう声をあげると、上を向いた優の目の前に、正面にいた青年のペニスがニョキッと現れた。
 青年は20センチはあろうかと思われる巨大なペニスを自分で上下にシゴきながら、優の目をジッと見つめては「舐めて・・・」とソレを突き出して来た。
 青年のペニスの先には我慢汁がダラっと溢れていた。紫色した亀頭は、どことなく佐山の毒キノコを思い出させるイヤな色だった。
 優は口の中にその巨大なモノを入れられながら、キノコの先から溢れている毒を舌の先で味わった。それはやはり佐山と同じ塩っぱい味がした。
 ジュブ・・・ジュブ・・・・と卑猥な音を立てながらペニスをしゃぶっていると、背後の青年がしゃがんでいる優の股間の中に顔を潜り込ませて来た。
 恥ずかしさのあまりにおもわず優が起き上がろうとすると、青年は股の下から優の太ももをギュッと固定し、器用に舌を動かしながら舌でパンティーのクロッチをズラした。
 うなぎのように蠢く青年の舌が優のワレメの中に潜り込んで来た。和式便器で用を足すようなその体勢は、青年の蠢く舌を優の膣の奥まで導いてくれる。
「うぅぅぅ!うぅぅん!」
 ペニスを銜えながらアソコを舐められていた優が悶えると、すぐ目の前にクラミジアの山内と、監督が立っているのが目に飛び込んで来た。
 2人は真剣な表情で縺れ合う優達を眺めている。クラミジアの山内はなぜか大きなボストンバッグを手に持ち、ボソボソと話し掛ける監督にウンウンと無言で頷いていた。
 監督がなにやら小さな声で呟くと、2人の青年はいきなり愛撫をやめ、しゃがんでいた優を床の上に仰向けに寝転がせた。
 優は瞬く間にパンティーを脱がされると、二人の男から足首を掴まれ、両方に大きく股を開かされた。
 開いた股の正面に、クラミジアの山内が立っていた。山内は残酷な目で優を見つめ、そしてパックリと開かれた優のアソコを覗き込む。
「綺麗なオマンコしてるね・・・」
 青年がそう呟きながらパイパンの優の股間に舌を伸ばして来た。それと同時に立ち小便をしていた青年が、仰向けになっている優の口元に、あのエリマキトカゲのようなキノコを突き付けて来た。
 それは、いわゆるカリ首と呼ばれる部分が異常に広がっている凶暴なペニスだった。
 優はソレを口の中でズボズボとピストンされる度に、唇の端がペニスのカリ首に引っ掛かり、まるで釣り上げられた魚のように唇を歪ませていた。
(これは凄い毒キノコだわ・・・・)
 そう思った瞬間、優はおもわず噴き出しそうになった。

 その後、二人の男に散々愛撫された優は、もう、ワレメから大量の蜜を垂れ流し、まるで色情魔の如く大きな声を出して悶えていた。
 そんな優を見下ろしていた監督が、2人の青年に合図を出した。
 2人の青年は、監督の合図と同時にゆっくりと優の体勢を変えさせ、優をその場に四つん這いにさせた。
 優は男達に尻を突き出しながら、目の前の荒れ果てた部屋を眺めその瞬間を待ちわびた。
 男の手が優の尻肉をギュッと鷲掴みすると、優のワレメにコリコリとした肉棒の感触がグニョグニョと広がった。
 優はその肉棒の固さからして、それは恐らく立ち小便の青年だろうと予想し、あの強烈なカリ首が自分の中に出し入れされるのを想像しながら恐怖と期待に包まれた。
 ニュルッ・・・っという感触と共に、想像を絶する快感が優の全身を襲った。傘が巨大に開いた毒キノコは、そのまま優の奥までグググッと進んで行く。
「あぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
 マンションの屋上から飛び降りるようなそんな声が自然に優の口から洩れた。
 エリマキトカゲのような凶暴なペニスは、優の穴の終点まで行くとそこでピタリと止まった。優の中で嵐の前の静けさが広がる。もう1人の青年の指が、四つん這いになってはブラリと垂れ下がっている優のタポタポのオッパイを優しく揉んでいた。
 すると、いよいよ終点で止まっていたペニスがゆっくりと動き出した。
(・・・来る!・・・)
 優がそう思った瞬間、エリマキトカゲは猛スピードでバックを始め、優の狭い穴の中をその凶暴なカリ首で引っ掻いた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 背骨を撓らせ叫ぶ優の尻に、青年は容赦なく何度も何度も何度も何度もペニスを上下させた。
 ブチョ!ブチョ!ブチョ!という音と、パン!パン!パン!という音が交じり合い、それらが廃墟の平屋に響き渡った。
 獰猛な肉棒を容赦なくピストンされる優は、あまりの強烈な快感に我慢できず四つん這いにしていた膝をベタリと床に落としてしまった。
 それでも青年の毒キノコは容赦なく優の尻肉をパンパンと激しく揺らす。
 そして、ふいに俯せにされていた体を横向きにされると、そのまま天井に向かって仰向けにされ、優は青年の腹の上に乗せられたまま背後からガンガンと攻められた。

 すると今度は正面からもう1人の青年が優に抱きついて来た。
 背後から攻めていたエリマキトカゲがスッと抜けると、その瞬間に正面の青年の20センチ級のペニスが間髪入れずに優の中に入って来た。
 それは見事な連係プレイだった。いつの間にか背後いた青年は消え、優はそのまま正面の青年に仰向けに押し倒されて正常位で攻められた。
 20センチ級のペニスは、優の穴の終点の壁をドンドンとノックする。しかも、その長い肉棒は、入って来る時間と出て行く時間が異常に長いため、通常なら「あぁん!」と悶えるタイミングが「あぁぁぁぁん!」と長くなってしまう。
 そんな長い快感を高速連続され続けられた優は、たちまち絶頂感が下腹部の底から沸々と湧いて来た。
「あぁぁぁ!イクっ!」
 優がそう叫んだ瞬間、20センチ級のペニスがヌポッ!と抜かれた。
 ペニスを抜いた男と小便青年は素早く優の足首を掴んで左右いっぱいに開くと、ピンクローターをクリトリスに押しあててきた。
「あっ!」と優の中で何かがプツン!と切れ、優の全身に飛行機が墜落するような急降下感が襲いかかった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 叫ぶと同時に優の股間からビシュ!ブシュ!と潮が噴き出した。
「お嬢様が潮噴いちゃったね・・・」
 いやらしい言葉を耳元で囁く小便青年。20センチペニスの男は、クリトリスの上でピンクローターを転がしながら優のタプタプのお乳を舐めまくっていた。
 脳味噌がジンジンと痺れ、なんともいえない快感が股間を中心に全身に広がっていた。そんな優が虚ろな目で、大きく開かれた自分の股間からビュッ!ビュッ!と飛び出す噴水を見つめていると、ふと、開かれた股の真正面にクラミジアの山内がしゃがんでいるのが見えた。山内は、上野駅で途方にくれている東北から夜逃げして来た男のように、大きなボストンバッグを膝に抱きながら、淋しそうな目で優をジッと見つめていたのだった。

 その後、優は2人の青年からありとあらゆる変態行為で弄ばれた。
 全身を荒縄で縛られた挙げ句、廃墟の天井からぶら下げられては膣にきゅうりを入れられたり、畳の上で小便をさせられたりした。
 そして極めつけは、背丈ほどの雑草が生い茂る廃墟の裏山に全裸で連れて行かれ、いきなり監督から「走って逃げなさい」と言われた。「えっ?」と優が首を傾げていると、どこから捕まえて来たのか大きな青大将を手にした2人の青年が優に向かって走って来た。「きゃー!」と優が悲鳴をあげて監督の後に逃げ込むと、監督が「早く逃げるんだ!ヘビをアソコに入れられるぞ!」と優の尻をおもいきり引っ叩き、優は狂ったように叫びながら必死で雑草の中を逃げ出した。そして薮の中で青年達に捕まると、乱暴に土の地面に押し倒され、泥だらけにされながら代わる代わるに犯されたのだった。
 そんな変態行為をされている間も、いつもクラミジアの山内は少し離れた所からジッと優を見つめていた。そしてそんな山内は、やっぱり大きなボストンバッグを抱えていたのだった。

 そんな変態行為が終わる頃には、辺りは真っ赤な夕焼けに染まっていた。
 冷たいのを我慢して井戸水でアソコを洗浄した優が大広間に戻ると、監督が優しい笑顔で微笑みながら「はい」っと制服を渡してくれた。
 優が台所で制服に着替えていると、大広間で雑談する男達の声が聞こえて来た。
「やっぱ廃墟って、暗くなって来ると不気味っすよね・・・」
 立ち小便の青年がそう言いながらフーっとタバコを吹かした。すると監督が「あっちの部屋にピンクレディーのポスターが貼ってあるんだけど、目、合わせない方がいいよ」とわざと低い声で言うと、20センチの男が「ヤメて下さいよ~、僕そーいうの苦手なんですからぁ~」と戯けながら笑い、すかさず小便青年が「どっち?ケーちゃんミーちゃん?」と好奇心旺盛な声で監督に聞いていた。
 そんな隣からの声を聞きながら、制服に着替えた優がスルスルとニーソックスを履いていると、「準備できた?・・・」と監督が台所を覗いた。

「・・・はい・・・」
 カモシカのように細い美脚に、ニーソックスのゴムがパチッと音を立てると、いきなり台所に入って来た監督が背後から抱きついて来た。
「・・・キミは本当に可愛いお嬢さんだ・・・顔もスタイルも性格も完璧だ・・・」
 監督は優の耳元にそう呟きながら、優の尻を制服の上からいやらしく撫でた。
「・・・本当に・・・ビデオは取り返して貰えるんですね?・・・」
 優が監督に念を押す。
「ああ・・・もちろんだとも・・・」
 監督の手が優の制服のミニスカートを捲り上げ、ムチムチとした優の股間に忍び込んで来た。
「もう・・・今、洗ったばかりなんですから・・・」
 優が後ろに向きながらクスッとそう笑うと、監督は「最後にもう一回だけ・・・」と言いながら、剥き出したペニスを優の尻の谷間に押し込んで来た。
 優はゆっくりと尻を上げ、蜘蛛の巣だらけの台所に両手を付いた。そして、隣から聞こえて来る「監督も好きだなぁ・・・」という青年達の笑い声を聞きながら、監督のキノコを素直に受け入れた。
 監督のキノコは、乾いた優のワレメに再び潤いを与えた。優はそんな監督のキノコを奥深く膣の底に感じながら、どうかこのキノコは毒キノコではありませんように、と、心の底でそう願っていたのだった。


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 別荘に戻ると、壁に掲げられた巨大スクリーンで『仁義なき戦い』を見ていた佐山が、「遅かったなぁ・・・」と大きなアクビをした。
 優と監督と、そしてスタッフのみんなが、ソファーでふんぞり返ってスクリーンを眺める佐山に近寄ると、なんと、佐山が座るソファーの下には東京に帰っていたはずのアイドル少年が踞り、上半身裸になっている佐山の股間に顔を埋めていた。
 そんなシーンを目の当たりにした優がギクッ!と足を止めると、監督達はそれがさも当然の事であるかのように平然とソファーに腰掛けた。
「新顔ですか?・・・」
 監督がそう言いながら佐山の足下の少年を覗き込む。
「あぁ。ヤニーズ事務所の卵なんだけどね・・・。来年のメンズジャケットのデルモに起用して欲しいってうるせぇんだよ山ちゃんが・・」
 佐山はぶっきらぼうにそう言うと、足下の少年に「もうそこはいいから、コッチを舐めろ」と、ダラダラの金玉袋を指で摘んで少年に示した。
「で、どうだった?・・・」
 佐山は少年に金玉袋をチューチューと吸われながら、テーブルの上のタバコを手にした。
 監督は素早くポケットの中から銀のライターを取り出してシュッと火を付けると、それを煙草を銜える佐山の前に突き出しながら「ええ。やっぱり実録モノは迫力が違いますね・・・」と答えると、煙を吐きながらフッと微笑む佐山の顔を見つめながら満足そうにカチッ!とライターを閉じた。
「おまえらも御苦労だったな・・・」
 佐山はタバコを吹かしながらスタッフ達に笑いかけ、そして、入口の前で呆然と立ちすくむ優を見上げながら「おまえもな」と不敵に微笑んだ。
 そんな佐山の微笑みに、優の顔からサッと血の気が引く。

『広島極道はイモかもしれんが、旅の風下にゃあ、いっぺんも立ったことはないんでぇ!』
 小林旭がスクリーンで怒鳴ると同時に、佐山もいきなり怒鳴り出した。
「あ痛っ!・・・こらガキ!なんべん言うたらわかるんじゃ!金玉は皮だけ吸わんかい!玉も一緒に吸い込んだら痛いじゃろうがぁ!ボケェ!」
 少年は佐山の大木のような足に蹴飛ばされ、そのままゴロンと床に転がった。
 一瞬、床に転がる少年と優の目が合った。

「とにかく薮蚊が酷くて酷くて、もう大変でしたよ・・・」
 クラミジア山内がそう言いながらボストンバッグをテーブルの上に置いた。山内はボストンバッグのジッパーをビィィィィっと開けながら「もう、汗ビッショビショですわ」と笑い、そしてその中から銀色に輝くビデオカメラを取り出した。
「えっ!・・・・」
 カメラを見た瞬間、優はおもわず叫んでしまう。
 しかし、そんな優に目を向けたのは、床に正座させられている少年だけだった。

「どれどれ、それじゃあさっそく試写してみようか・・・」
 佐山がニヤニヤしながらカメラの中のカセットを取り出すと、それを20センチの青年にポイッと投げ渡した。テープを手にした20センチの青年は、そのままソファーの裏にあるビデオデッキへと行くと、手慣れた仕草でそのテープをセットし始めた。
 優の膝がガクガクと震え始めた。夢でしょ?・・・夢でしょこれ・・・と、優は何度も何度も心の中で叫んだ。

 スクリーンから菅原文太の顔が消え、代りに優のアップが映し出された。ボストンバッグの中から撮影されたカメラはアングルが不安定でブルブルと手ブレを起こしている。
「これこれ、この実録感が堪んないンだよな。やっぱり今からのAVはよ、東映のアレみたいに実録モンじゃなきゃダメなんだよ・・・」
 佐山がニヤニヤと満足そうに笑うと、スクリーンからは優がペニスを舐めるピチャピチャという音が響いた。
 優はそんな卑猥な音を聞きながらガクリと肩を落とし、そのまま床にペタリと尻餅を付いた。ポトポトポトっと、大量に溢れる優の涙がフローリングの床に音を立てて弾けた。
「あぁぁぁん!あぁぁぁぁん!」
 スピーカーから聞こえて来る自分のはしたない声。優はそんな自分の声を第三者的に耳にしながら、極自然に自殺しようとそう思った。
「おお、いいじゃねぇか、いいじゃねぇか、コレだよコレ、このリアルな変態お嬢様がいいんだよ、うん」
 佐山が興奮しながら身を乗り出すと、スタッフ達が一斉に「あらっす!」と嬉しそうに返事をし、監督も満足そうに「演技した甲斐がありました」っと笑った。

 フローリングに水溜まりを作った涙を人差し指で弄りながら、優はゆっくりと顔をあげた。スクリーンには四つん這いにされながらケモノのように悶える自分の姿が映っていた。
 優は、頬に涙を溢れさせながら、ソファーに凭れる監督の肩を後からボンヤリと眺め、(信じていたのに・・・)とキュッと下唇を噛む。すると、ふと、床に正座している少年と目が合った。
 少年は、豹のような鋭い目付きで優をジッと見つめていた。
 そんな少年は、優と目が合っている事に気付くなり、豹のような鋭い目をサッと優しい目に変えた。そして優しい表情で優を見つめながら、静かにニヤッと微笑んだ。

「スゲェ、スゲェよ監督。こりゃあ今世紀最大のヒット作だよ、うん。マジモンのお嬢様がホンキ汁ピューピュー飛ばして喘いでんだもん、これは売れるぜぇ・・・」
 佐山がスクリーンを見つめながらそう唸ると、すると監督が「ふふふふ」っと笑いながらソファーに身を乗り出し、「佐山さん、この娘のプライベートビデオも持ってるんでしょ?その映像をオープニングに噛ませてやったらもっとリアル感が出ると思いますけどね・・・」と、佐山の顔を覗き込みながら言った。
「おお、それいいねぇ!それ貰った!あれ使おう!」
 佐山はそう叫びながら立ち上がると、慌ててビデオデッキの下に隠してあった箱を取り出した。その箱の中には小さなビデオカセットがびっしりと詰まっている。佐山は興奮しながら箱の蓋を開け「優ちゃん・・・優ちゃんのビデオはどれだっけ・・・」と呟きながらガラガラと漁り、そして、「あった!」と叫んでは1本のビデオカセットを取り出すと、インデックスに『○○女子校・優』と書かれたそれを監督に投げ渡し、「俺の顔はモザかけろよ」と笑った。
 すると監督はヘラヘラと笑いながら「もちろんです。そのかわり・・・ギャラの方もアップアップで御願いしますね」と両手で佐山を拝んでウィンクした。
「あたりめぇだ、今回はおまえらいい仕事したからよ、全員スリーアップしてやるよ」
 佐山がそう言いながらグラスのビールを一気飲みすると、スタッフ達は「あらぁーす!」と元気よく叫び、そして監督は満足そうに「ふほほほほほ」っと腕を組みながら笑ったのだった。
 そんな下品な笑い声が響く中、優は再び少年と目が合った。少年は、絶望的な表情で項垂れていた優を優しい目でジッと見つめていた。
 飲み干したグラスをテーブルの上にゴン!と乱暴に置いた佐山が、「おい!」と少年の正座している太ももを蹴飛ばした。
 少年の目の前に、佐山の毒キノコがドクドクと脈を打ちながら聳え立っていた。
「ほら、続きやれ」
 ソファーにふんぞり返る佐山が少年にそう言いながら毒キノコを突き出すと、少年の目が再び豹のようにキッと険しくなった。
「しかし・・・最近のヤニーズもマンネリだなぁ・・・みんな個性がないから全部同じ顔に見えちゃいませんか・・・」
 監督は佐山にそう呟きながら、正座する少年の尻の谷間に爪先を押し込み、少年の尻肉を爪先で左右に掻き分けながらチラッと中を覗いた。
 少年はそんな監督の足を手で払い除けながら佐山の下半身に擦り寄ると、豹のような目をしたまま佐山の毒キノコを口に含んだ。
「へん・・・ダメだよこんなヤツ・・・所詮、ダッチボーイで終わりだよ。こんなその辺にゴロゴロしてるよーなヤツがさ、イムタクとかアツジュンみてぇになれるわけねぇっつーんだよな・・・ま、俺達の慰み者になって、チンポ銜えてるのが関の山っつーとこだ」
 佐山はペニスをしゃぶる少年を見下ろしながら太々しく笑った。すると、監督が少年の尻の谷間を覗き込みながら、「自分も・・・後でちょっとだけ借りてもいいですか・・・」と呟く。
「なんだよ監督、こんなのが趣味かよ、こんなのが好きならいくらでもいるぜ。なんならもう2、3人連れて来させようか?」
「いゃあ、私は佐山さんみたいに豪傑じゃありませんから、これ一匹で結構ですよ」
 監督が揉み手をしながらそう答えた瞬間、ソファーの上の佐山の身体がガクン!と揺れた。
「えっ?」
 監督が不思議そうに佐山の顔を見た。
 突然、佐山が「てめぇ・・・なにしたんだ?」と唸り、股間の少年をおもいきり突き飛ばした。
「えっ!」
 その場にいた全員が目をひん剥きながら身体を硬直させた。
「プシュュュュュュュュュ!」
 根元からバッサリと切られた佐山の股間からまるで噴水のように血が噴き出した。
「あわわわわわわわわわ」
 ソファーの上で股を広げたままの佐山は、白目を剥いては口からブクブクと泡を噴き出した。
 そんな佐山の足下に踞っていた少年がムクッと立ち上がった。少年は豹のような険しい目付きで監督をジロッと見ると、口の中から肉の塊をシュポっ!と吐き出した。
 それはフローリングの床をバウンドし、へたり込んでいた優に向かってコロコロと転がって来た。まさしくそれは、根元から噛み千切られた佐山の毒キノコだった。
 毒キノコは床をコロコロと転がりながら優の膝の前でポテッと止まると、断面部から伸びていた血管から最後の血をピュッと吐き出し息絶えた。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
 監督とスタッフは一斉に叫ぶと、逃げ出す蜘蛛のようにあたふたと両手足を動かしながらソファーを飛び越え、ドタバタと一目散に部屋を飛び出して行った。
「あわわわっ・・・あわわわっ・・・」
 少年は、痙攣を起こしている佐山を見下ろしながら黙々と服を着始めた。そして頭から被ったTシャツからスポッと顔を出すと、その場でへたり込んでいる優を見て、また優しい目でニコッと笑った。
 少年はそのまま、ビデオデッキの中から優のビデオを抜き取ると、それをテーブルの上に置いてあった『○○女子校・優』と書かれたテープと一緒にガラス製の大きな灰皿の中にコロロン!と投げ入れた。
 そして、テーブルの下に置いてあった『ZPPO』と書かれたオイルの缶を取り出すと、そこからチューッ・・・とオイルを飛ばしては灰皿の中のテープに満遍なく吹き掛ける。
 少年は再び優に振り向くと、真っ白な歯を輝かせながらニッと笑い、そしてそれにライターの火を近づけた。
 たちまちライターの火はテープの上にメラメラメラっと広がって行く。
 それをジッと見つめていた少年は、灰皿の中のカセットのプラスチック部分がヘナヘナヘナっと萎れて来るのを確認すると、優をチラッと見て、爽やかな表情で「帰ろっか」と笑ったのだった。

 監督達が引き返して来たらマズいという事で、2人は舗装された道路を使わず、険しい山の中を通り抜けながら山を下っていた。
「あ、ここ、滑るから気を付けて」
 少年は粘土状になっている坂を指差すと、後の優にソッと手を差し出した。
「・・・ありがとう・・・」
 優は少年の細い指をギュッと掴むと、そのまま少年に引かれるようにしてその坂を降りた。
 森の中は、月の灯りが差し込み、まるで白夜のように明るかった。
 山の麓には熱海の町のネオンが宝石箱のようにキラキラと輝いている。
 小枝にしがみつきながら小さな坂を恐る恐る下りて行く少年が、ふいに「ねぇ、今、いくら持ってる?」と聞いて来た。
 坂の下から優に手を差し伸べる少年を見ながら、優は「たぶん3千円くらいしかない・・・」と答える。
「3千円か・・・僕は5千円しかないから、あわせて8千円・・・」
 少年は優を坂から下ろすと、ネオンに輝く熱海のホテル群を見下ろしながらポツリと呟いた。
「8千円じゃ、やっぱり2部屋は無理だよなぁ・・・」
 優は、そんな少年の横顔を見ながら、ウチに電話をすればパパの会社の人が迎えに来てくれるわよ、と、言い掛けて、その言葉を呑み込んだ。
 そして、恥ずかしそうに少年の目を見つめながら「私・・・同じ部屋でもいいよ」と呟いてみせた。
「でも・・・」
 少年は急に恥ずかしそうにモジモジとし始め、ワケもなく小枝の葉っぱをプチッと毟っている。そんな少年の仕草が優は愛おしくて堪らなくなった。
「私、ラブホテルって所に入ってみたい」
 優は目を輝かせながら少年を見た。
「・・・ラブホに・・・入った事ないの?」
 少年は恐る恐る優の顔を見上げた。
「うん。一度もない・・・」
 唇を窄めながらコクンと頷く優。
「よし、じゃあ今夜はラブホに泊まろう!」
「わーい!」
 優はパチパチと小さく手を叩きながら嬉しそうに笑った。
「じゃあ早く山を降りよう、ここ、なんか凄く蚊が多くて、僕、もう三カ所も刺されちゃったよ」
「うん、降りよう降りよう・・・」
 そうやって2人が進みかけた時、ふいに優が「あっ!」と何かを思い出したように叫んで足を止めた。
「どうしたの?」
 慌てて少年が振り返る。
 優は「うふふっ」と意味ありげに肩を窄めると、「ちょっと待ってて・・・」と言いながら辺りをキョロキョロ見回した。少年はそんな優を不思議そうに首を傾げながら見ている。
「うん・・・ここがいい・・・ここにしよう・・・」
 優は大きな杉の木を見つけると、その杉の木に向かってガサガサと歩き出した。
 そして何かをポケットから取り出すと、そのまま杉の木の根元にしゃがみ込み、右手で地面をバサバサと掘り始めた。
「・・・なにしてんの?・・・」
 少年は不思議そうにしゃがみ込む優の後から覗き込んだ。
「うふふふっ」
 嬉しそうに優が振り返った。
「あっ!」
 少年は杉の木の根元を見て息を飲んだ。杉の木の根元には、ちょん切られた佐山のペニスがまるでそこから生えているかのようにスポッと差し込まれていたのだ。
「・・・持って来ちゃったのコレ・・・・」
「・・・うん・・持って来ちゃった・・・」
 ゆっくりと立ち上がった優は、手に付いた土をスカートでパタパタと払い落としながら杉の木の根元からニョキッと生える佐山のペニスを満足そうに見下ろした。
 月明かりに照らされた佐山のペニスに不気味さはなく、むしろ2人にはアニメのキャラクターっぽく可愛く感じた。
「なんか・・・キノコみたいだね」
 少年が呟くと、優は「うん。毒キノコ」と呟いた。
 暗い森の闇は、同時にクスッと笑う2人を優しく深く包み込んでいったのだった。

(毒キノコ・完)

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