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セイガクグッズ貸し出しは、その後も順調に進んでいた。
さすがにパンティーを着用する客は少なかったが、しかし、女のいやらしい汗とニオイに包まれたそれら使用済みセーラー服などは、パンティーに匹敵するくらいの威力を発揮し、喜八郎を激しく興奮させてくれたのだった。

このサービスを特に利用してくれていたのが援交女子高生達だった。
「私、この学校の制服に憧れてたんだぁ・・・」と言いながら、嬉しそうにレンタル制服に着替えると、客のオヤジも大喜びしながら制服を着た彼女に貪り付いていた。

しかし、困った客も沢山いた。
まず、それらを盗もうとする輩、これはかなり沢山いた。
パンティーくらいなら盗まれても然程痛手は被らないのだが、しかし、プレミアが付いている人気制服などを盗まれるとかなりの損害を被る。
そんな人気制服をセッセとバッグの中に押し込んでは、素知らぬ顔をして部屋を出て行こうとする恥知らずがなんと多い事か!
こちらはそんな犯行現場を全てモニターでお見通しなのだが、しかし、ここが問題なのである。
というのは、本来ならば、制服を盗んだ犯人が部屋を出た瞬間、テレビでよくある万引きGメンのように「お客さん・・・何か忘れてませんか?・・・」と現行犯で捕まえる事ができるのだが、しかしここはラブホテルである。しかも、盗んだ事がどーしてわかったんだ!と開き直られれば、盗撮している事がバレてしまうのである。
そんな事から、目の前で堂々と制服を盗難されていても犯人を取り押さえる事が出来ず、一着ウン十万というプレミア制服をまんまと持ち去られては悔し涙を飲んだ事は何度もあった。

あと困るのが、制服マニアである。
援交女子高生に制服とパンティーを着用させてはアレやコレやと散々弄んだ後、なんとその制服やパンティーを、おっさん自らが着用するのである。小さな制服を無理矢理着込み、パンティーを顔に被りながら「あーっ!あーっ!」と悶えてはセンズリをする変態親父。
制服はミシミシと破れそうだし、せっかくのシミ付きパンティーは親父の歯槽膿漏の唾液でネトネトにされるはで、喜八郎はこの変態制服マニア達など死ねばいいと思いながらも、彼らにはほとほと困り果てていたのだった。

そんな問題を抱えながらも、「セイガクグッズ貸し出し」は、お客的にはそれなりに好評だったわけだが、しかし喜八郎的には、そのリスクとは裏腹に満足を得られない不完全なものであった。

喜八郎はつくづく思う。
やはり使用済みパンティーのシミというモノは、自然な色、匂い、香りがなければ本物とはいえない。ラブホの一室で簡易的かつ人工的に作られたインスタント愛液では、その持ち主の人生背景や健康状態、性格や性癖などを正確に読み取る事は出来ず、そのため想像力は著しく欠け、誠にお粗末なオナニーとなってしまうのだ、と。

そんな不規則な生活を続けている喜八郎さんは、毎日必ず仕事の後にはアサヒ緑健の青汁で健康管理を行なっている。

パンツのシミに対し、あくまでも「自然」にこだわる喜八郎は、「やっぱりパンティーのシミってのはこうでなくっちゃ」(画1参照)と、鼻もへし曲がるような強烈臭パンティーシミの醍醐味を熱く語るのであった。



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そんな喜八郎は、自然な使用済みパンティーを求めるあまり、遂に、この業界では最も危険だと怖れられている「侵入」を試みる事に決意した。

世の中には、使用済みパンティーを手に入れるが為に、危険を顧みず侵入するという「命知らずの冒険家」が多くいる。
例えばそれは、女子寮の管理人、アパートの管理人、下宿の大家、キャバクラ店長、教師、ホテルマン、などなど、彼らは皆、女、若しくは下着のある場所を管理する立場の職業の者が多く、そんな彼らは職を棒に振ってでも使用済みパンティーを手に入れる為に危険な侵入を試みるというマイトガイだ。

しかし、喜八郎のケースは彼らとは違った。そう、喜八郎が背負うリスクは彼らが背負うリスクなど石ころと漬物石ほどの差があるのである。
というのは、喜八郎の場合、「ラブホ侵入」という、侵入時にパンティーの持ち主がその場にいるという最も危険な状況であり、無人の部屋や無人のロッカールームに忍び込むなどというコソ泥レベルの低さではないのだ。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
虎が住む穴に入らなければ、虎の子供を奪い取ることはできない。転じて、大変な危険を冒さなければ、望みの物を手に入れることはできない。

喜八郎はフロントのトイレに掲げてある、「2010年ことわざカレンダー」のいち文をジッと眺めながら、既に台湾バナナ3本分ほどの長い長いウンコを垂れていた(こんなに長い1本糞が出るのもアサヒ緑健の青汁のおかげだ)。
そして、その貴重な長ウンコを写メに収めると(喜八郎は『今日のウンコ』という題名のブログを持っており、そこで毎日のウンコ画像を公開している)、さっそくその危険な橋に向かっての準備に取り掛かったのであった。



まず、侵入する部屋を23室のうち1室だけに絞った。
208号室。
このラブホテルの中で一番広い部屋だ。
浴室とベッドルームまでの廊下距離が長く、客室への出入口はその廊下のほぼ真ん中辺りにある。客がベッドルームに入り込んでしまえば、浴室への侵入は安易なものだった。

喜八郎は空室となっている208号室を使い、ドアの音や足音などを立てないようにと何度も侵入のシミュレーションを繰り返した。

浴室への侵入はなんとか上手く行きそうだったが、しかし問題は、果たして女性客が下着を脱衣場に置いて行くかというところである。
そこで喜八郎が考えたのは、彼女達が衣類を置きたくなるような「棚」を制作するという事だった。

さっそくヤマダ電気に向かった喜八郎は、大型の食器乾燥機とブラックライト1本を購入した(ヤマダ電機で流れているヤマダ電機の唄は、一度聞くと頭の中で止まらなくなり、気が狂いそうになるのは私だけか?)。

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蓋を外した食器乾燥機をスプレーで真っ白に塗り、網底の奥にブラックライトを取付けた。
食器乾燥機のスイッチを入れると、ブーンという小さな作動音と共に透明アクリルの蓋の中でブラックライトがボンヤリと輝いた。
「よし・・・」と、一息付いた喜八郎は、用意していたプレートを食器乾燥機の上に掲げた。

『衣類殺菌ボックス』

そしてその横に使用方法を書いたポスターを貼る。

『靴下、ストッキング、下着等に付いている雑菌や嫌な匂いを全て除去する衣類殺菌ボックスです。ご自由にお使い下さい』

ついでに若い女の子がもっと惹かれるように「嵐」のブロマイドを貼っておこうかと考えたが、しかしジャニーズは著作権がアーダコーダとうるさいらしいので諦めた。

これで女性客がこの衣類雑菌ボックスに下着を置いていく可能性は高くなった。

後は、客を待つだけだ、と、喜八郎はド下手な手書きのポスターを眺めては、関ヶ原の黒田勘兵衛の如く「カッカッカッカッ」と高笑いしたのであった。


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何組かのカップルが208号室を使用し、衣類殺菌ボックスも順調に使われていたのだが、しかし喜八郎はまだ動かなかった。
というのは、その部屋に入る女達が喜八郎のタイプではないからだ。

もともと女のタイプなど関係のない喜八郎ではあるが、しかし、今回の作戦だけはあまりにもリスクが大き過ぎるため、満足いく女でなければ侵入しないようにしようと決めていた。
下手をすると逮捕されラブホも閉館に追いやられる可能性は高いのだ、それだけのリスクを背負う以上、相手はそれなりの女でなければならない。洟垂れ小娘や分泌物が腐りかけた熟女と人生を引き換えにするわけには行かないのだ。

そう思いながらバタピーをバリボリと齧り、入口を映し出すモニターをぼんやり眺めていると、「んっ?」と気の惹くイイ女が、ロビーの「お部屋パネル」をぼんやり眺めている姿がモニターに映し出された。

歳の頃は17、8歳だろうか、透き通るような真っ白な美肌にほんのりと染めた茶髪がとっても似合う激カワ女子高生だった。
楽しそうにお部屋パネルを眺めるそのパッチリ目玉はアイドル歌手レベルの可愛らしさで、しかも、これまたスタイルが良く、スラッと伸びた細い体に、ボム!っと大きな胸が突き出し、そしてピンクのミニスカートから伸びる細い脚は、若さを象徴するかのようにムッチムチと光り輝いていた。

この娘とセックスさせてくれるなら、100万、いや200万だって惜しくない!、と、駅裏の安キャバレーで、60分4500円ポッキリ!を4000円に負けろ!と大暴れした事がある程のドケチ喜八郎がそう言うのだから(本気で200万も払う気はないが)、その娘はかなりの上玉である事が伺えた。

但し、その娘の相手というのが気に入らない。
なんと、それほどの激カワ女子高生と一緒にラブホに来ていたのは、喜八郎と然程歳の変わらぬエロ親父なのである。

これにはさすがの喜八郎も面を喰らった。
片やパンティーを盗もうと人生を賭けるラブホ親父と、片や激カワ女子高生を今から好き放題にできるエロ親父。
同じ親父カテゴリーとして、これほどまでの格差が応じていいものだろうか鳩山さん、と、喜八郎は少し惨めになりながらも、しかし、彼女が放出するエロオーラに既にヘロヘロになってしまっている喜八郎は、そんな事はもうどーでも良かった。

とにかく彼女のパンティーのシミを舐めたい!、という思いしか頭にない喜八郎は、一気飲みしたコーラのゲップと放屁を同時にするという人間技とは思えぬ曲芸を御披露しながら、彼女が映るモニターに釘付けになっているのであった。


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ロビーにある「お部屋パネル」を眺めながら、どの部屋にしようかと腕を組む2人。
そんな2人をフロントのモニターで見ていた喜八郎は、ポチッ!とボタンを押し、208号室以外の部屋を全て「御利用中」にしてしまった。

いきなり「御利用中」という表示が点滅されたパネルを見て、「あれ?」と驚く彼女はとても可愛く、「なんだなんだ?」と驚くエロ親父はとても憎たらしかった(そのまま『わおーっ!』と叫びながらロビーに飛び出し、狼少年ケンの唄を歌いながらヤツにゆっくりと近付き、そしていきなり『川俣軍司万歳!』と叫びながらヤツの土手っ腹に刺身包丁を突き刺してやってもいいとさえ思った)。

2人は不思議そうな表情のまま、たったひとつだけ空き部屋となっている208号室へと向かったのだった。


まずは208号室への誘導は成功した。
ホッと胸を撫で下ろした喜八郎は、とりあえずバタピーを20粒ほど口の中に放り込み、それをボリボリと貪り喰った。

208号室では、激カワ少女がカラオケを歌い、エロ親父が無料アダルトビデオを見ていた。
安物トランクス1枚の姿で、乳毛と脇毛を曝け出しながらベッドの上で涅槃像のごとく寝転がり、アダルトビデオを「ムフフフフっ」と眺めているこのエロ親父の「余裕」が妙に気に入らなかった喜八郎は、フロントから発信されている無料アダルトビデオの映像を、不意に早送りにしてやった。

エロ親父が見ていた画面の、フェラをしていたAV女優の舌の動きがペロペロペロっとまるで妖怪のように高速で動き出した。
「うお?」と驚いたエロ親父はムクリと起き上がった。
そしてカラオケを熱唱している激カワ娘に「見てみろよ!」と画面を指差す。

激カワ娘が「んっ?」と画面に振り向くと、喜八郎は素早く画面を元に戻した。
「・・・どうしたの?」
「いや、今さ、この女優の舌がペロペロペロってめっちゃ早くなったんだよ・・・」
「・・・ふ~ん・・・」
カラオケの邪魔をされた娘は、「こいつアホ?」とばかりの表情で少し膨れっ面しなが再びカラオケを歌い始めた。

「・・・おかしいなぁ・・・」と、エロ親父が再びアダルトビデオに目をやる。
すかさず喜八郎はスローのボタンを押した。

今度は女優の舌がグワ~ン・・・グワ~ン・・・と超スローで動いている。
「わあ!わあ!」とベッドに立ち上がったエロ親父は、画面を指差しながらベッドの上をピョンピョンと飛び跳ね、慌ててカラオケを歌う激カワ少女を呼んだ。

「もう~なによいったい・・・」
激カワ少女がエロ親父の指差す画面を見る頃には、画面は普通に戻っている。
「・・・だからこれがどうしたの?」
「・・・いや、今ね、なんか、ろくろっ首のお化けみたいに舌がゆっくりと・・・」
「そんなの全然いないじゃない・・・もう、ウザイぃ~」
激カワ少女はそう言って再びマイクに向かった。

喜八郎は腹を抱えてケラケラと笑った。
「おまえはドリフの志村か!」
とモニターに映るエロ親父にツッコミを入れながらも、今度は映像を差し替えるという高度な悪戯をしようと、再びチャンスを伺う。

エロ親父は「おかしいなぁ・・・確かにろくろっ首みてぇだったんだけどなぁ・・・」と首を傾げながらも、再びテレビの前に寝転がる。

しばらくファックシーンが続いた。
もうおかしな現象は起きないだろうと安心しきっているエロ親父は、缶ビールなどグビグビとやりながら、そのファックシーンに釘付けになっていた。
『あぁん!イクぅ!イクぅ!』と、大股を開かされたAV女優がシュッ!シュッ!と潮を噴き始めた。
エロ親父は「うへへへへ」と鼻の下を伸ばしながら、後でコレと同じ体位であの娘をイカせてやろう、などと妄想を膨らませていた。
と、その時、いきなり画面がパッ!と変わった。

画面には、若い頃の細川たかしが「どじょう掬い」をしている映像が流れていた。
この映像は、20年前の「新春かくし芸大会」を録画したVTRで、喜八郎のコレクション「懐かしのお宝映像」のワンシーンだ。

「うっ!・・・・」と、エロ親父の表情が止まる。
ヘタに彼女のカラオケを止めようものなら、今度こそ彼女はキレて帰ってしまうかも知れない。
しかし、いきなり現れた、この「どじょう掬い」をする細川たかしを、このまま黙って見過ごすわけにはいかない、なんとしても自分以外の第三者にも見てもらわなければ気が修まらないのであろう。

エロ親父は、画面の細川たかしが消えないようにと、画面をジッと見つめたまま、「あのぅ・・・」と少女に声を掛けた。

丁度サビの部分に差し掛かった彼女が「・・・なに?」と振り返った瞬間、喜八郎がまた元の画像に戻した。

「・・・・・・」
エロ親父は黙ったまま、潮を噴くAV女優を見ていた。
「だからいったい何なの?」
テーブルの上にマイクを置いた少女がドスンとベッドに座りプッと膨れっ面をした。
「・・・いや・・・なんでもない・・・・」

そんなエロ親父の悲しそうな顔を見て、喜八郎はブーブーと放屁しながら爆笑したのであった。


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そんなくだらない悪戯で暇つぶしをしていると、遂に少女が動き始め、いよいよ勝負の時は刻一刻と近付いて来た。

「お風呂入れて来るね・・・」と、少女はスタスタっと軽い足取りで浴室に向かう。

ドボドボドボ・・・とバスタブに湯を落とし、「♪ふんふんふん♪」と鼻歌を歌いながら脱衣場に出て来た少女は、洗面所の鏡に顔を近づけては化粧のチェックなどを始めた。

そしてふと「衣類雑菌ボックス」に目をやった。
喜八郎が書いた手書きのポスターを読みながら、食器乾燥機の蓋をカポッと開ける。中をジロジロと覗いた後、また蓋を閉めてスイッチを押した。
ブーン・・・・という始動音と共に、パラパラパラっとブラックライトが点灯する。

「わっ!すごい!」
彼女は大きな目を更に大きくして、ブラックライトが怪しく輝くインチキボックスの中を覗き込みながらそう叫んだ。

(これは・・・イケそうだな・・・・)
そんな彼女のリアクションをモニターで眺めながら、喜八郎は満足そうに微笑む。

脱衣場の少女は、鏡の前で、「♪ふんふんふん♪」と鼻歌を歌いながら服を脱ぎ始めた。
露になった真っ白な肌がモニターの中でキラキラと輝いている。
ピンクのブラジャーをポチッと外すと、パンパンに張ったお乳がプルン!と零れ落ちた。
さすが若いだけはある、そのパンパンに張ったお乳は一カ所も垂れる所はなく、小豆色した乳首はピーンと上を向き、実に綺麗な形をしている。いわゆる「釣り鐘型おっぱい」というヤツだ。

少女はピンクのパンティーをスルスルッと下ろすと、桃のように見事な丸い尻をムチムチっと放り出した。

さてさてここからが問題だ。
そのピンクのパンティーを殺菌ボックスに入れるかどうかで、これからの喜八郎の運命は決まるのである。

少女はパンティーを手にしたまま、殺菌ボックスをジッと見つめていた。
すると奥から「♪北ぁのぉ~酒場通りには~♪」と細川たかしの唄を口ずさみながらエロ親父がやって来た。
「ねぇねぇ、見て見て、下着の消臭とか消毒とかをしてくれるんだって。おっちゃんのパンツ、入れてみたら?」
少女のその言葉に、モニターを見ていた喜八郎は「ノゥ!」と激しく首を振った。

「へぇ~そんなのがあんのかぁ~俺のインキンも殺してくれるかなぁ・・・」
エロ親父はそう言いながらトランクスを脱ぎ、ドテッとした竹輪のようなチンポを曝け出すと、そのインキンまみれのトランクスをポイッ!と殺菌ボックスの中に投げ入れた。

これじゃあ殺菌ボックスではなく雑菌ボックスぢゃないかぁ!・・・・・
喜八郎はそう嘆きながらも、モニターに映る少女に両手を合わせながら「頼むから入れて!お願いします!」と何度も拝んだ。

その甲斐あってか、少女は「私も入れてみよっ」と言いながら、殺菌ボックスの中にそのピンクのパンティーをポイッと入れ、意味ありげにクスッと笑った。
「なんだよ・・・おまえ、もしかしてパンツ臭ぇのか?・・・どれ、ちょっと見せてみろよ・・・」
エロ親父が、せっかく入れられたピンクのパンティーを再び取り出そうと殺菌ボックスの蓋に手を掛けた。

「やめろー!やめろー!」
喜八郎は、まるで終戦直後の闇市で、アメリカ兵に妻を犯されそうになっている復員兵のように、そう必死で叫びながら、モニターにしがみついた。
もし、これが原因で少女がボックスからパンティーを取り出してしまうような事があったらば、ひと思いにあの親父を刺し殺しそして俺も潔く自害しよう、と、そこまで真剣に考えていた。

「もうヤダぁー!」
殺菌ボックスに手を掛けた全裸のエロ親父を少女がドン!と突き飛ばすと、エロ親父はヨタヨタヨタっと後にヨロけ、そして浴室の固形石鹸に足を滑らせ、ドタン!とダイナミックにひっくり返った。

「よっしゃ!」
喜八郎は、鹿島アントラーズがゴールを決めた時のサッカーファンのようにガッツポーズで飛び上がり、そして地面に着地すると、そのままピタッと止まったまま気の遠くなるほど長いゲップをしたのだった。


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風呂から上がった2人は、ほどよく体を湿らせたまま、そのままベッドに潜り込んだ。

もちろん、殺菌ボックスの中の少女のパンティーはそのままである。

喜八郎はさっそく準備に取り掛かった。
昔の銀行強盗がよく身につけていたニットの目出し帽を被り、モデルガンをズボンの腰に押し込んだ。
これは、もし侵入が見つかった際、「てめーら金を出せ!」と脅す為のグッズであり、やつらに強盗だと思わせる為の偽装工作だ。

そして喜八郎は、パソコンのキーボードをカチカチと叩くと、ベッドの中で戯れる2人の映像を、喜八郎の携帯画面に転送した。
これは、今、ベッドルームのやつらがどんな状況にいるかを逐一チェックする為のアイテムであり、もし途中でヤツラに何か動きがあればいつでも部屋から逃げ出せるように、終始この携帯画面をチェックしながら行動しなければならなかった。

万全の準備を終えた喜八郎は、いよいよ出動だ、と、ペットボトルに残っていたコーラーを一気に飲み干した。
グォォォォォォォォォォ・・・という牛の雄叫びのようなゲップをしながら、転送された携帯画面を見る。

ベッドの上で激しく腰を動かすエロ親父。携帯の小さなスピーカーからは少女のアエギ声が洩れ、それはまるで乳飲み子の泣き声によく似ていた。

忍者のようにサササササッっと廊下を走り抜ける。
この格好で他の客と出会ってしまったら大変だ、ここは素早く実行しなければならない。

208号室の前で足を止める。
この部屋のオートロックの鍵は事前に解除している。しかも、物音が聞こえないようにと、208号室に流れる有線のボリュームを少しだけあげてきている。

準備万端だ。

喜八郎はドアノブを静かに回した。
中から有線の音と生暖かい空気が溢れ出て来る。
ソッとドアの隙間に体を滑り込ませ、スニーカーの裏にスポンジを貼った特製消音スニーカーのまま、廊下に侵入した。

携帯画面を確認しながら滑るようにして廊下を進む。
わずか1分足らずで目的地に到着した喜八郎は、さすが206回もシミュレーションしただけはある。
その華麗な動きは、まるでプロのノビ(忍び・コソ泥)のようであった。

殺菌ボックスの蓋を開ける。
エロ親父のインキントランクスの下に、隠すように置いてあるピンクのパンティーを素早く取り出した。

本来ならば、このブツをフロントへと持ち帰り、ゆっくりと愉しみたい所ではあるが、しかし、そんな余裕はない。あのエロ親父はもしかしたらとんでもないソーローであるかも知れないのだ、今の喜八郎には一刻の猶予も残されていなかったのである。

喜八郎は素早くズボンからペニスを取り出すと、それをシコシコと刺激しながら、手の中で丸まっている少女のパンティーを鼻に押し当てた。
手の平の中のパンティーは清潔な洗濯洗剤の香りを放っていた。

とたんにハァハァと興奮して来た喜八郎は、その手の平の中で丸まっている小さなパンティーをゆっくりと広げた。
そしてクロッチを指で裏返し、そこにシミ付いた少女の「汚れ」を確認した。

薄いピンク地に薄黄色いシミが、まるでオマンコの原型を形取った「マン拓」のように、その形をクッキリと浮かび上がらせていた。

その縦ジミを指で測ってみる。
(あの娘・・・こんなに小ちゃなオマンコしてるのか・・・・)
喜八郎はペニスの先から我慢汁をタラーッと垂らしながら、その黄色いシミを見つめ、そして静かに鼻に近づけた。

ぽわ~ん・・・と酸っぱい匂いが漂って来た。
それはまるでポン酢のような爽やかな香りである。
しかし、臭い。
正直言って、臭い。
女子高生特有の新陳代謝が活発な、元気のイイ臭さである。

(これなんだよコレ!やっぱり使用済みパンティーはこーでなくっちゃ!)
その臭さに感動した喜八郎は、携帯画面を眺めながらパンティーのシミに舌先を近づけた。

ピリっと痺れるような感じが舌先を襲う。
この酸っぱさとこの痺れ成分は、いったいあれほどの美少女の体内でどのようにして作られているのだろうかと、ふと不思議に思う。

ザラザラとするクロッチをベロベロと舐めて行くと、そのカリカリに乾いていたオリモノが唾液で溶かされ、オリモノ本来の粘り気を取り戻して来た。
ニオイも先程よりはかなりキツく変化している。
もはやあの酸っぱい香りはどこかに消え失せ、グチョグチョに溶けたオリモノはチーズそのもののニオイを発していた。

喜八郎はそんなオリモノを舐めながら、携帯画面を見た。
ベッドの上で、正常位でガンガンと攻められている少女をズームアップする。

髪を乱した少女が、アンアンと切ない顔で悶え苦しんでいる。
ふたつの大きな乳房は、エロ親父の腰の動きに合わせてはボヨン!ボヨン!と上下し、その真っ白な餅肌は、全体的にポッと火照り赤らんでいた。

(こんなにカワイイ娘のアソコがこんなに臭いとは・・・)
喜八郎はパンティーのシミ部分を、我慢汁でネトネトになっている尿道に擦り付けた。
ザラザラとした刺激と、間接セックスをしているという刺激がひとつになって喜八郎に襲いかかる。

「うっ!」
突然、何の前触れもなく喜八郎のペニスから大量の精液が飛び出した(おまえは中学生か!)。
白濁の精液は少女のパンティーの中でプチュプチュプチュ・・・と音を立て溢れ出して来た。

「あふぅ・・・・・」
最後の一滴までパンティーの中に搾り出すと、喜八郎は深い溜息と共に深い満足感に包まれたのであった。

しかし、のんびりと余韻浸っている暇はない。
さっそく隠蔽工作に取り掛らなければならなかった。

まずは精液でネトネトになったクロッチを洗わなければならなかった。
水道の音を搾りながら、チョロチョロと流れる水で、ゼリー状に固まる精液を洗い流す。
トロトロの精液が排水口へと流れ込むのを確認すると、濡れたパンティーを素早く殺菌ボックスの中へと入れる。

そして殺菌ボックスに付いている、「強・中・弱」のボタンを弱から強へと変更し、最大の1200ワットに変えた。
本来の食器乾燥機としての威力を発揮した殺菌ボックスは、ゴオォォォという力強い音を立てながらも、その濡れたパンティーを一気に乾かし始めたのだった。

これで隠蔽工作は終わった。
そう、完全犯罪。全てうまく行ったのだ。

(さすが・・・俺・・・・)と、ニヒルに微笑みながら自分を褒める喜八郎。
明日からは自分の事をルパンと呼ぶ事にしようと、心の中で「ルパン三世のテーマ」を口ずさみながら、スポンジ底のスニーカーを滑らせ廊下を進んだ。

玄関に辿り着いた時、ふと、ベッドルームから「あぁぁ!イキそうだ!出るぞ!中に出すぞ!」というエロ親父の声が聞こえた。
少女はまるで、そんなエロ親父の興奮を高めてやるかのように「私もイク!あぁぁん!一緒にイッて!」と叫んだ。

ルパン喜八郎は、そんな少女の茶番劇に「ふっ」と笑みを洩らすと、「せいぜいそのエロ親父から、た~っぷりと金を踏んだくるこったな、不二子ちゃん」と静かに呟きながら、人差し指と中指で「チュ」と投げキッスをした。

そして颯爽と立ち去るルパン喜八郎。

・・・の、はずだったが、握ったドアのノブは、カッ!と小さなロック音を立てたっきりピクリとも動かない。

「・・・どーいう事?」
ルパン喜八郎はもう一度強くノブを捻ってみた。

空しくもカッ!という音だけが響き、ドアは開いてはくれなかった。

一気にルパン喜八郎の背筋はゾゾゾーッと寒くなる。

よくよく考えてみれば、このラブホのドアのオーロック解除は毎回手動でやらなければならず、一度フロントから解除のボタンを押さなければ中から開ける事は絶対に出来なくなっているのだった。

206回のシミュレーションでは、当然この部屋は使用されていなかった事から、もともとオートロックは解除されていたのだ、しかし、本番ではオートロックは作動しているわけであり・・・・

(くそぅ!なんたる不覚だ!なにが完全犯罪だ!なにがルパンだこの野郎!)
喜八郎はロックされたドアノブを握りしめながら、己をルパンなどと命名したことを心から恥じた。

激しい怒りが沸き上がった後に、「どうしよう・・・」というビビリが喜八郎を襲う。
携帯画面を見ると、ベッドでぐったりと横たわる少女と、チンポをティッシュで拭くエロ親父が楽しそうに雑談している。
やつらが浴室にやって来るのも時間の問題だ・・・・。

喜八郎は腰に差していたモデルガンを手にした。ズッシリと来る鉄の重さは、たとえニセモノであっても喜八郎に勇気を与えてくれた。

(とりあえず銃で脅して・・・)と、考えていると、ふとある事に気付いた。

脅した後・・・どうする?

そう、フロントには誰もいない。このラブホには喜八郎以外の従業員は誰もいないのだ。当然ながら部屋のオートロックを解除できるヤツがいないのである!
という事は、たとえ彼らを銃で脅してみても、自分がこの部屋から出る事は出来ないのだ。いや、自分だけではない、彼らも、そして今このラブホに入っている客全員も部屋から一歩も出る事は出来ないのだ!

おいおい大変な事になるぞ・・・・

喜八郎は、部屋から出られなくなった客達が警察へ連絡し、そして大勢の警察官達がラブホに大挙して来るシーンを想像した。
フロントに突入した刑事達は、まずフロントに設置されている20数台の盗撮モニターを見て絶叫する事だろう・・・・
そして全室のオートロックを解除し、ひと部屋ずつ客が解放されると、208号室からノコノコ出て来たラブホ経営者・・・しかも、目出し帽を被り手にはモデルガン・・・・
エロ親父はここぞとばかりに刑事に向かって叫ぶだろう、「こいつ!俺達の部屋に忍び込んでたんだ!」と・・・・
するとタバコ臭い刑事は鋭い目で喜八郎を見つめながら言う、「とりあえず署に来てもらうよ」と。しかしそれは「とりあえず」ではなく、そのまま「逮捕」となり、翌朝の朝刊にはデカデカと「ラブホテルの変態経営者逮捕」という見出しが載る事くらい・・・アホの喜八郎でもさすがにわかっていた。

破滅・・・。
たった1枚のパンティー欲しさに破滅した男。

喜八郎は玄関にドカッと崩れ落ちると、潔く自決して果てようと、その場に正座したまま銃を口の中に入れた。

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涙と鼻水とヨダレでグシャグシャになりながら「お母ちゃん・・・ごめんよ・・・」と呟くと、引き金をガチャン!と引く。
モデルガンだ、弾など出るわけがない。

すると寝室の方からドスンドスンという足音が聞こえて来た。少女の笑い声とエロ親父の「腹減ったなぁ」という暢気な声が聞こえて来る。
ヤツラは、浴室に向かおうとしているのだ。

喜八郎は「あわわわわわ」と、慌てて立ち上がると、廊下の中央にあるトイレに慌てて飛び込んだ。
そしてドアを閉めると、トイレの中からドアに向かって銃をかまえた。
もしトイレのドアが開けられたら・・・撃ってやる・・・と、弾など出るわけもないモデルガンを強く握るアホ。

しかし、少女とエロ親父は楽しそうに笑いながらトイレを通過し、浴室へと入って行った。

ほんの少しだけ猶予が与えられた。
ヤツラが風呂から上がる前になんらかの方法でこの場を切り抜けなければならない。

どうする俺!と、焦りながらトイレの中をクルクルと3回廻ると、とりあえず便座に腰を下ろし「うる星やつら」の主題歌を口ずさんだ。この歌は、喜八郎が幼い頃から精神統一の時には必ず口ずさむ歌だったが、しかし、「♪そんなにソワソワしないでぇ~♪」という歌い出ししか知らない喜八郎は、後はメロディーを口ずさむだけだった。

ラムちゃんのテーマを歌いながらノリノリになってきた喜八郎は、いつしかラムちゃんになりきり、肩や腰をカクカクとさせながら変な踊りを始めた(↓動画の0:38からの踊り)。確か、親父が脳溢血で倒れた時も、昏睡状態の親父の病室で突然この踊りを始めた喜八郎は親戚中から非難され、弟からは「出て行け!」と殴られた。しかし、喜八郎にとって追いつめられた時にはこのラムちゃんの踊りが一番落ち着くのである。

と、その時だった。
便座の前で足をカクカクとさせながら回転している喜八郎の目に、汚物入れの中からヒョロっと顔を出す赤いロープが飛び込んできた。

「ん?」と喜八郎はふとそのロープを引っ張ってみた。

それはSMでよく使われる赤いロープだった。前にこの部屋を使用した客が、汚物入れの中に使用済みの赤ロープを捨てて行ったのであろう、1人で部屋の清掃をこなしていた喜八郎は、この部屋の汚物入れの交換をうっかり忘れていたのだ。

喜八郎がそのロープを汚物入れから引っ張ると、スルスルスルっとロープが伸びる。ロープの所々には下痢グソのような悪臭漂う液体がベッチョリと染み込んでおり、それはかなり長かった。

(これだ!)と、とたんに喜八郎は閃いた。

慌てて便座に座ると、そのロープで自分の足を縛り始めた喜八郎は、(これしかない!)と自分に言い聞かせる。
両足をしっかりと結ぶと、次は靴下を脱ぎそれを「猿ぐつわ」のようにして自分の口に巻いた。
そしてギュッ!と目を閉じ、モデルガンで自分の顔面をガツン!ガツン!と何度も殴る。額がパックリと割れ、タララーッと真っ赤な血が鼻を通って落ちてきた。
急いでモデルガンの指紋を綺麗に拭き取り、それを目出し帽と一緒にトイレのタンクの中にポトンと落とした。

後は両手を縛るだけだ。
しかしこれが一番難しい。
縛られた両足で固定し、猿ぐつわされた口を器用に使いながら、両手にロープ結んで行く。
ロープの端を喰わえながらグッ!と引っ張ると、ロープに染み込んでいた下痢グソがジュワっと口の中に広がった。
ペッ!ペッ!と口に溜る下痢グソを吐き出しながら、これで完璧だ・・・と喜八郎はホっと肩をなで下ろしたのだった。

しばらくすると、廊下から「ヤダぁ~」っという少女の笑い声が聞こえて来た。
「今度はケツの穴に入れてやるからよ」と笑うエロ親父の声は、シアワセに満ち溢れていた。

2人の足音がベッドルームへと進んで行く。
トイレの前を通りかかった時、喜八郎は(今だ!)と心で叫んだ。

ドカン!とドアを蹴飛ばした。
廊下から「キャッ!」という少女の短い悲鳴と、「わあ!」というエロ親父の驚いた声が聞こえて来た。

喜八郎は靴下の猿ぐつわからダラダラとヨダレを垂らしながら、ドアをドンドンと蹴り、そして「うー!うー!」と叫んだ。

「なんだなんだ!」
廊下でそう叫ぶエロ親父が慌ててトイレのドアを開けた。

「わあああ!」
両手両足を縛られ、猿ぐつわをされながら額から血を流している喜八郎を見て、エロ親父と少女が仰け反った。

「ど、どうしたんだアンタ!」
エロ親父がそう叫びながら、「うーうー」と唸る喜八郎の猿ぐつわを外した。

「警察を呼んで下さい!私はこのホテルの者です!強盗です!強盗にやられました!早く警察を!」

必死でそう叫ぶ喜八郎を見て、腰を抜かさんばかりに驚いたエロ親父は「あわわわわ」と言いながら、ベッドルームへ携帯を取りに走った。

廊下にドスンと尻餅を付いたままの少女が、呆然として喜八郎を見つめている。

喜八郎は苦しそうに「うぅぅぅ・・・」と呻きながら、チラッと少女を見た。
ピンク色の浴衣を来ていた少女はノーパンだった。
廊下にペタリと尻餅を付いたまま体育座りをする少女のオマンコはパックリと開いていた。

「け、警察ですか!ご、強盗です!」
ベッドルームからエロ親父の必死な声が聞こえて来た。

額からタラタラと血を流す喜八郎は、赤黒くテラテラと光った少女のオマンコをジッと見つめながら、(アンタのそこ・・・酸っぱいね)と、心で呟いたのであった。

(ラブホ経営者・喜八郎の失態/フェチ編 おわり)

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