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汚れし者外伝・下等淫婦1

2013/05/30 Thu 18:03

下等淫婦1



 恐らく、ヌルヌルになっていると思います。

 煙草の臭い。
 安い整髪料の香り。
 荒い息。
 卑しい視線。

 会社帰りの満員電車で、いつも私は中年サラリーマン達に押し潰されながら、その咽せるような加齢臭に異様な興奮を覚えていました。私は、そんなムラムラした気分でマンションまでの夜道を歩きます。

 立ち並ぶ高級マンション群。
 廃墟のような木造家屋。
 平成の香りと昭和の臭い。
 東京新宿若葉二丁目。
 明治時代まで、東京の三大貧民窟と呼ばれていた町。

 貧と富とを交互に感じながら坂を下って行くと、貧とも富とも言えない薄汚れたマンションが見えてきました。
 マンションのエレベーターに乗るなり、私はスカートを捲り上げました。白い太ももと履き古した紫の下着が露になり、その狭い空間に卑猥な空気が漂いました。
 静まり返ったエレベーターホールに人影はありません。蜘蛛の巣だらけの蛍光灯が、チカチカしながら寿命が迫っている事を必死に訴えているだけです。
 そんな退廃したエレベーターホールに向けて下着を晒す私は、誰かに見られるかも知れないという恐怖と興奮に胸を鷲掴みにされながら、下着のゴムに指を引っかけました。
 ドカドカと鈍い音を鳴らしながらエレベーターの扉が閉まりました。それと同時に下着を太ももまで下ろすと、自然に「はぁぁぁ」という深い溜め息が漏れました。
 見るとそこは、やはりヌルヌルになっていました。白濁の液体がクロッチに溜まり、それが一本の透明の糸となって卑猥に伸びていたのでした。

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 部屋のドアを開くと同時に玄関の照明を灯しました。薄暗い廊下の先のリビングには、空気が止まったままの深い闇が息を潜めていました。それはまるで出口のないトンネルのようであり、私は冷たい恐怖を背筋に感じながらドアを閉めたのでした。

 玄関に積み重ねられたAmazonの空段ボール。
 廊下の天井を彩るロシア連邦のような形をしたシミ。
 ダイニングテーブルの上に放置されたままの昨夜のペヤング。
 カーテンの横に並ぶ黄ばんだ障子。
 和と洋が不自然に入り乱れたバブル時代の恥ずかしい汚点。

 古臭いシャンデリア調の照明がぶら下がるリビングに入るなり、私は忌々しい事務服を脱ぎ捨てました。ブラウスのボタンを外しながらキッチンへと向かい、震える指で冷蔵庫を開けました。
 迷う事なくそこからキュウリを掴み出すと、その足で寝室のクローゼットへと向かい、三段目の引き出しの奥から『極厚』と書かれたコンドームを取り出しました。
 それは、ロングプレイを望む男性が使用する厚めのコンドームでした。キュウリのイボイボから粘膜を守るには、このくらい厚めの方が適しているのです。

 そんな特殊なコンドームはネットのアダルトサイトで購入しました。そんな物をわざわざネットで買うくらいなら、最初から高性能なバイブを買えば良いのですが、しかし私は、どうもあのバイブという物が好きになれません。どれだけ興奮していたとしても、あの人工的なわざとらしい姿を目にすると、たちまち興ざめてしまうのです。
 私という女は、オナニーでは常にレイプを妄想している異常者で、しかも相手は格好良い男の子ではなく、決まって薄汚い中年サラリーマンでした。そんな異常な私ですから、やはり使用する器具も異常で、キュウリ、人参、ナスは無論の事、オロナミンCやフライパンの取っ手、時には生魚なども、その時々の妄想シチュエーションに合わせて挿入してしまうのでした。

 袋の中からゴムを摘まみ出しました。ハァハァと肩で息をしながら、それをキュウリにペラペラと被せ、立ったままドロドロに濡れたクロッチを横にズラしました。
 ゴム付きキュウリの先を、よく濡れた裂け目にヌルヌルと滑らせました。ぴょこんっと飛び出したコンドームの精液溜まりが、赤く爛れた粘膜に擦り付けられてはピタピタと卑猥な音を立て始めました。
 既に私の頭の中では、さっきのエレベーターの中で中年男に乱暴される妄想が描かれていました。その中年男は下着を露出していた私を見て一瞬ギョッとしながらも、それでも扉が閉まるなり下着の上から私の股間を撫でてきました。

「濡れてるね」

 そう言いながら私の股間を弄る中年男は、私を警戒しながらも、恐る恐るクロッチをズラしてきました。男のぎこちない指は、ヌルヌルと滑りながらも裂け目をパックリと開き、そしてもう片方の手で自分のズボンのボタンを外すと、中から獰猛に反り返った肉棒を引きずり出しました。

 メリメリと皮を剥かれた亀頭。
 赤い生肉に粘り着く、汗と恥垢と小便の残り汁。
 ムンムンと漂う、スーパーの鮮魚コーナーのような生臭さ。
 外尿道口から糸を引いて垂れる尿道球腺液。

 中年男は、いかにも敏感そうな生肉を剥き出しにしながら「入れてあげるから股を開きなさい」と低く囁きました。妄想の中の私は「やめてください」と、顔をイヤイヤさせながらも壁に凭れると、そっと目を伏せながら肩幅ほどに股を開きました。中年男はハァハァと煙草臭い息を吐きながら私の体を壁に押し付けました。そして私の右足を左腕に抱え上げると、クロッチをズラしたそこに赤い亀頭をヌルヌルと擦り付け、その部分をジッと見ました。私は男の肩にしがみつきながら、加齢臭の漂う耳元に「いやです」と囁きました。するとその瞬間亀頭はツルンっと滑り込み、反り返った肉棒が狭い膣をミシミシと押し広げたのでした。

 そんな妄想に耽りながらキュウリを挿入しました。現実の私は、猛然と腰を振り出した中年男の姿を妄想しながらキュウリを激しくピストンさせました。そして、馬に跨がるロデオのように腰をカクカクさせながら、ものの三分も経たないうちに醜い悲鳴を上げ、大量のおしっこを漏らしてしまったのでした。

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 あまりにも早くイッてしまった事に物足りなさを感じた私は、素早くおしっこを拭き終えると、クローゼットの中から私服を引きずり出しました。薄ピンクのサマーセーターに鳥格子柄のミニスカート、ショーツは、いかにもおじさん達が好きそうな木綿のパンティーに履き替えました。
 簡単に化粧を直すと、そのまま部屋を出ました。再びエレベーターに乗り込み、ついさっき見たばかりの淋しいエレベーターホールに降りました。
 今着た道を駅に向かって歩き出しました。誰でもいいから入れて欲しい……と、そう何度も呟きながら、貧富の差が激しい三大貧民窟の夜道を黙々と進みました。
 歩く私の太ももの内側では、パンティーから滲み出たいやらしい汁が、まるで水戸納豆の如く密かにネチャネチャと糸を引いていました。人とすれ違う度にその音がバレてしまうのではないかとひやひやしていたのでした。

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 私は、自分で言うのもなんですが、結構美人です。年齢も二十五歳とまだ若く、町を歩けばそれなりの男達が言い寄って来ます。

 長い黒髪。
 スラリと細い体と長い脚。
 小振りでありながらも、先がツンっと尖ったお椀型の乳房。
 くびれた腰からパンっと張り出すムチムチのお尻。

 そんな私は、いわゆる「イイ女」でしたが、しかし私は「イイ男」が嫌いでした。格好良い男は格好良い分だけ面倒臭いからです。相手が格好良ければ格好良いほど、自分の醜い本性を曝け出すのが躊躇われるからです。だから私は醜い男が好きなのです。

 人生を捨てたサラリーマン。
 借金地獄に疲れた自殺願望者。
 クスリに狂ったミュージシャン。
 酒に溺れる日雇い労働者。
 死んだように生きるホームレス。
 何事にも貪欲な体脂肪三十%以上の豚男。

 そんな理性を失った破滅的な中年男に、私は異様な魅力を感じてしまうのです。
 狂った中年男のセックスというのは、ただただひたすらに己の欲望を発散しようとしているだけであり、相手の事など全く考えていません。彼らは、まさに豚共が無我夢中で餌を貪り食うように荒々しく攻めて来ますので、私も恥じらう事なく、その胸の奥に秘めた変態性欲を、下等な獣の如く曝け出す事が出来るのです。すると男達は、そんな私の乱れように悲鳴を上げて歓びます。この女は自分よりも下級なのだと歓び、更に激しい陵辱を私に与えてくるのです。
 私は、そんな破滅的な豚男達に、体だけでなく人生までも滅茶苦茶にされたいと思っています。狭い一室に監禁され、延々と陵辱を繰り返されるその姿をビデオに撮影され、それをネットに公開されては、女の人生を滅茶苦茶に破壊されたいと本気で思っているのです。

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 だから私は醜い男が好きでした。
 あの気色の悪い、身の毛もよだつような豚セックスに、気が狂うほどに感じてしまうのです。
 そんな変態な私は、こうして宛もなく夜道を徘徊しては、一人黙々と妄想に耽る事が多々ありました。暗い路地を覗き、廃墟のように朽ち果てた家々を眺めながら、豚男にそこに引きずり込まれる自分を想像して悶えているのです。
 ですから、そのまま野外でオナニーをしてしまう事も何度もありました。

 荒れ果てた古いマンションの非常階段。
 痴漢多発地区にある児童公園のベンチ。
 スプレーの落書きだらけの駐輪場。
 元暴力団事務所があった廃ビルの地下駐車場。
 大勢のホームレスが寝ている高架橋の下。

 そんなアングラな場所を見つけ出しては、そこで黙々とオナニーに耽っているのです。
 先日も、一家五人が殺害されたという家に忍び込みました。そこは新宿区内にある大きな屋敷で、関東地方で電子部品工場を七つも経営している社長の家でした。
 家族全員がガムテープで縛られ、キッチンに並べられたまま無惨に殺されていたらしいです。そして奥さんと高校生の娘さんの遺体からは、複数の者の体液が検出されたと週刊誌に書いてありました。
 中国人グループによる犯行らしいのですが、八年経った今も犯人は捕まっていません。ですからその屋敷には、未だに『関係者以外立ち入り禁止』という警視庁の看板が立て掛けられており、当時の生々しい状態のまま取り残されているのです。
 しかし玄関には頑丈な南京錠がかけられており、残念ながら庭までしか侵入する事ができませんでした。

 午前三時の静けさ。
 鬱蒼とした木々に覆われた庭。
 淋しい闇。
 朽ち果てた外壁。
 裏口の窓から見える荒れ果てたキッチン。

 玄関先には、主を失くしたアンパンマンの三輪車が、淋しそうに月明かりに照らされていました。
 そんな玄関先に立ち竦む私は、あまりの恐怖と悲しさにおもわず涙を流しながらも、同時にアソコを濡らしていました。
 突然押し入って来た薄汚い中国人達。ガムテープでぐるぐる巻きにされ、家族が見ている前で輪姦された挙げ句、そのまま無惨に殺されてしまう。そんな残酷性が、私は究極の被虐エクスタシーに思えてならなかったのです。

 異様な興奮に襲われた私は、スカートと下着を同時に下ろしました。そのままおしっこをするようにしてしゃがむと、ぐにゃりと口を開いた粘膜が月明かりに照らされ、まるで産み落とされたばかりの子牛のように透明の汁でギトギトに濡れ輝いていました。
 二本の指を入れ、狂ったように掻き回しました。頭の中で出鱈目な中国語を呟き、カミソリのように鋭い無数の目を想像しながら、そこにぐじゅぐじゅと音を立てていると、溢れる汁が手首を伝い、埃で黒ずむ玄関の白いタイル床にポタポタと垂れ落ちました。
 弛んだ唇から喘ぎ声が漏れ出すと、一緒に涎も垂れてきました。半眼で闇を見つめながら「命だけは助けて下さい」と呟き、それを何度も呟きながら、溶き卵をするようにして指でアソコを激しく掻き混ぜていると、ものの数分で失禁と同時に奈落の底に落ちてしまったのでした。

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 このように私は、破滅的な中年男に闇に引きずり込まれる願望を常に抱きながら、夜な夜な闇に紛れては猟奇的なオナニーに耽っていたのでした。

 私は、過去にも数々の変態行為を繰り返してきました。
 もちろんそれはオナニーだけでなく、実際に男達から変態行為をされた事も何度かありました。
 そんな私が変態行為に目覚めたのは、私がまだ高校に通っている時でした。
 私に変態行為を目覚めさせた相手は、二十七歳のサラリーマンでした。

(つづく)

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