堕落のアッコちゃん(17)
2013/05/30 Thu 17:30
変態レイプ集団に捕まった明子は、獣達に徹底的に陵辱された。
頬を叩かれ、ツバを吐きかけられ、暗闇の中を引きずり回されながら、次々に獣達の精液を注入された。
携帯で写真も撮られた。本名と住所、そして学校名まで自白させられると、それをお尻にマジックで書き込まれ、「この写真をネットにバラ撒いてやるからな」と脅されながら写真を撮られた。しかし明子は、一斉に鳴り出したシャッター音に絶望という快楽を感じ、男達の携帯に向かって尻を突き出しては、剥き出した陰部を指で掻き回していたのだった。
撮影が終わると、いきなりジャージの男が、「お次はこんなのはいかがでしょう」と、大きなバッグの中から荒縄を取り出した。
彼らは、毛布、マジック、荒縄、マグライトと何でも持っていた。他にも、ガムテープ、手錠、アイマスク、といった拘束グッズから、サバイバルナイフやスタンガン、催涙ガスや三段警棒といった凶器まで所持し、レイプ集団としての準備は万全だった。
そんなジャージの男は、荒縄を自慢げに見せびらかしながら、皆に自分は緊縛師だと名乗った。AV会社で働いているが、撮影のない日は渋谷のSMクラブでバイトをしているからと言い、「今度遊びに来てくれ」と、皆に店の名刺を配っていた。
そんな緊縛師の突然の登場に、場は大いに盛り上がった。ホームレスが「地下に連れて行こう」と言い出し、そのまま明子は捕獲された野良犬のように連行されたのだった。
ホームレスの言う「地下」とは、昼に加藤に連れて行かれた便所の裏だった。まさに加藤が寝そべりながら明子の放尿を覗いていた、あの階段の下だった。
奈落の底のような真っ暗な階段を、スーツの男が強力なマグライトで照らした。階段に飛び散った昼間のオシッコは、既に乾いて消えていた。
階段を下りると、丘の下の児童公園に繋がる通路が現れた。長い通路の奥はシャッターで塞がれ、行き止まりになっていた。
そのシャッターには、一昔前の暴走族のチーム名がスプレーで殴り書きされていた。
箱型テレビや古タイヤといった廃棄物が放置され、それらの隙間に、脱ぎ捨てられたパンティーや萎れたコンドームなどが散乱していたのだった。
「これに縛り付けよう」
そんな通路の途中で足を止めたホームレスが、コンクリート壁に設置されている赤錆だらけの手すりを指差し言った。
さっそく緊縛師の男は、束にして括っていた荒縄を解き始め、呆然と立ち竦む明子の裸体に荒縄を食い込ませた。
緊縛師の腕前は見事なもので、裸の明子は一瞬にしてSM雑誌のグラビアのように縛られてしまった。
男達が、そんな明子の体を覗き込みながら「ほぉ……」と感心すると、得意満面の緊縛師は「もうちょっとオッパイが大きかったら絵になるんだけどね。ま、女子高生だからしょうがないか」と自慢げに笑ったのだった。
縛られた明子は段ボールの上に座らされた。男達に股を開かされると、ワレメに荒縄が食い込んでいるのが見えた。そんな無惨なワレメを見ていると、ふと、近所の肉屋さんのショーケースに並んでいる生のチャーシューを思い出した。
開いた股を、男達の携帯のライトが照らしていた。無数の白いLEDライトのシャワーを浴びる明子は思わず目を閉じた。
閉じた瞼の中で黒い渦がグルグルと回っていた。シャッター音が鳴る度に明子の下腹部はゾクっとし、陰部に食い込む縄にいやらしい汁が染み込んだ。
光りの向こうで誰かが「毛が邪魔だ」と言い出した。すると誰かが「カミソリ持ってる人いる?」と聞き、また違う誰かが「カミソリはないけどハサミならあるよ」と答えた。
「じゃあ短く切っちゃおっか」
そう誰かが言うと、すぐさま白い光りの中からハサミを持った誰かの手が現れた。
その誰かの指は、陰毛をひと摘みにして引っ張ると、伸びた陰毛の根元に銀色の刃を挟んだ。ザク、ザク、と、小気味良い音が続いた。引き千切るようにして切られた陰毛が、座っている段ボールの上にバサバサと落ちた。ひと摘まみずつ散らばった陰毛の束は、まるで『まっくろくろすけ』のようだった。
陰毛を虎刈りにされた下腹部には、暴力とエロスの匂いがムンムンと漂っていた。そんな無惨な下腹部を覗き込んだ緊縛師が「コレだよコレ」と笑いながら、虎刈りの陰毛を指でジリジリと撫でた。
「この娘はまだまだ綺麗過ぎるから絵にならないんだよ。美しい女を汚すってのが本来のSMプレイの美学だからね………」
緊縛師はそう呟きながら、明子の右膝に巻き付いている荒縄を錆びた手すりに括り付けた。
明子の右足は高く持ち上げられた。そのまま股を大きく開かされ、もう片方の左足を、地面に置いてあったコンクリートブロックに縛り付けられた。
両腕は荒縄で固定され、手すりに吊り下げられた。その腕を動かそうとすると連結された縄が連動し、ギシギシと不気味な音を立てて明子の体中に食い込んだ。
もはや明子は身動き一つできなくなってしまっていた。荒縄が全身に複雑に絡み合い、まるで蜘蛛の巣に捕らえられた蝶のようになってしまっていた。
そんな明子を、男達はニヤニヤと笑いながら見下ろしていた。
不意にホームレスが「どうする?」と皆に聞いた。「まだヤリ足りないって人がいるなら今のうちだよ」と、ホームレスが皆の顔を流し見ると、Gジャンの男が「俺はもう五発もイッとるで満足だわ」と下品に笑った。
皆がそれに同調すると、ホームレスは「それじゃあ、今日はこの辺でお開きって事にしますか」と言いながら、縛られる明子の前にゆっくりとしゃがんだ。
「ボクたちこれで帰るけど、キミはこのままにしといてあげるから」
ホームレスは脅える明子の目をジッと覗き込みながらニヤリと笑った。
「こうして欲しかったんでしょ? キミはボクたちに、こうして虐めて欲しかったんでしょ? だからこのまま放置しといてあげる」
ニヤニヤと笑いながら立ち上がるホームレスに、明子は絶望の表情を浮かべながら、必死に『助けて』と目で訴えた。
「ふふふふふ。大丈夫よそんなに怖がらなくても。朝の五時になれば神主がここにゴミを捨てに来るからさ、その時に助けてもらえばいいよ。だからそれまで、ここでたっぷりと放置プレイを楽しむがいいさ」
ホームレスがそう微笑むと、スーツを着た男が腕時計を覗き込みながら、「あと四時間くらいは楽しめるね」と笑った。
確かに明子の周囲には、青いポリバケツや、『ペットボトル』とマジックで書かれたゴミ箱がいくつか置いてあった。
今まで気が付かなかったが、周囲には生ゴミの据えた臭いがプンプンと漂っていた。
左足が括り付けられているコンクリートブロックの横には、『お買い得』というシールが貼られた『サバの切り身』の空きパックが転がり、そこに数匹の蠅が集っていた。
(私は……ゴミ捨て場に……捨てられる……)
そう愕然としていると、不意に男達が歩き出す音が通路に響いた。慌てて振り返ると、男達がぞろぞろと階段を上って行く後ろ姿がぼんやりと見えた。
「待って下さい!」と叫ぼうとした。しかし、アゴが震えてその言葉が出なかった。
階段を上って行くマグライトの明かりがみるみる遠ざかり、ジワリジワリと漆黒の闇が明子を包み始めた。まだ間に合う、今ならまだ助けてもらえる、と焦りながらも、しかし、どうしても明子の口からは声が出てくれなかった。
マグライトの明かりと男達の足音が完全に消えてしまうと、まるで冷蔵庫の中に閉じ込められたようにシーンッと静まり返った。通路は身の毛もよだつほどに暗かった。ただただひたすら真っ黒で、見事に何も見えなかった。
暗闇の中で長時間縛られていると、なにやら体が宙に浮いているような気がしてきた。あまりの恐怖で意識が朦朧とし、脳が現実逃避をしようとしているのか、強烈な睡魔が襲って来た。
ここはどこなんだろう。私はここでいったい何をやっているんだろう。家に帰りたい。ふかふかのベッドで眠りたい。お腹が空いた。お風呂に入りたい。お母さん……
闇の中でふわふわしながらそう思っていると、チクチクする荒縄とザラザラするコンクリートの壁が、必死に逃避しようとしている意識を現実に引き戻した。
強烈な生ゴミの匂いが鼻についた。闇の中で小さな何かがガサゴソと動く気配がし、ふと、体中に蜘蛛やトカゲやゴキブリが這い回っているような錯覚に囚われ、全身に異様な痒みを感じた。しかし、体を動かそうとすると荒縄が体中に食い込み、荒縄の刺が柔肌を刺激した。
痒みを我慢していると、それは次第に痛みに変わってきた。特に性器は酷く、ワレメに食い込む荒縄の刺がベロリと捲れた粘膜を刺激し、まるで火傷した時のようなヒリヒリとした痛みと痒みが交互に襲い掛かって来た。
「うぅぅぅぅ……」と呻くと、通路に響く自分の呻き声が、「たっぷりと放置プレイを楽しむがいいさ」と言っていたホームレスの声に変わった。
ふと明子は、そんな男の声に我に返った気がした。闇の一点をジッと見つめながら、私は本当にこれを求めていたのだろうかと思った。そして、そもそも私はどうしてこんな所に来て、あんな男達に乱暴されていたんだろうと思った。
冷静に考えれば考えるほど不思議でならなかった。東大の受験が迫っているこの時期に、こんな事をしている暇はないのだ。それよりも、こんな事をしていたら、東大どころか、どこの大学も入れて貰えなくなってしまうのだ。
(どうして私はこんな事をしているの!)
それは、明子が正常に戻った瞬間だった。
しかし、明子がそう心の中で叫ぶなり、またしても巨大な渦が闇の中に現れ、目の前がグルグルと回り始めた。
強烈な吐き気と頭痛が襲い掛かり、意識が朦朧とした。たちまち体中に巻き付けられていた荒縄が蛇に変わり、性器に食い込む荒縄が蛇のようにズルズルと動き出した。
明子の正常な精神を惑わすかのように、蛇はクリトリスをチロチロと舐め始めた。
それは幻覚だった。明らかに幻覚に決まっていた。しかし実際には触れていないはずのクリトリスは感じ、おもわず声を漏らしそうになった。しかし明子は声を必死に堪えた。ここで声を出せば、また渦の中に巻き込まれてしまうと思ったからだ。
(私は病気なんだ……きっと精神状態が不安定なんだ……)
そう呟きながら明子は、闇の渦に挑むかのように、渦の中心をギッと睨んだ。渦の中に巻き込まれないよう必死に耐えながら、(私は病気なんだ、これは全てその病気が作り上げた幻覚なんだ)と、何度も何度も自分に言い聞かせていた。
するといきなり目の前を山手線が走り抜けて行った。闇の通路に、ガガンガガン、ガガンガガン、と凄まじい音が響き、走り去る車内の明かりがパラパラと目の前を通り過ぎて行った。その電車には山崎や夏美達が乗っていた。制服を着た大勢の友達が、電車の窓から明子の無惨な姿を呆然と見つめていた。
おもわず「見ないで!」と叫びそうになりながらも、これは幻覚なんだと自分に言い聞かせ、慌てて目を閉じた。しかし、例え目を閉じても幻覚は消えてくれなかった。そもそもこの暗闇では、目を閉じていても開いていても同じなのだ。
いくら目を閉じても見えてしまう幻覚は、逃げ場のない地獄だった。それでも明子は自分を見失わないよう、必死に円周率を唱えていた。
電車が走り去って行くと、今度は闇の中に無数の目が浮かび上がった。よく見ると、それは闇に紛れた全裸の黒人だった。屈強な黒人達が明子を取り囲み、目玉だけをギラギラと輝かせながら笑っているのだ。
悲鳴を上げそうになった明子だったが、慌てて下唇をギュッと噛み、まるでお経を唱えるかのように(5966120758、1261859440……)と円周率を続けた。
黒人達は明子の目の前に巨大なペニスを突き出した。いくら目を閉じていても、黒人達のペニスは明子の目の前でヒクヒクと痙攣している。
黒人達が、明子を見下ろしながら一斉にペニスをシゴき始めた。しゅこ、しゅこ、しゅこ、と、皮が蠢くリアルな音が響き、外国人特有の体臭までもがリアルに匂って来た。
その音と匂いに吐き気を覚えながら、それでも必死に円周率を唱えた。
しかし、いきなり目の前で「シュッ!」という音がした瞬間、唱えていた円周率が(……8562!)と、ピタリと止まってしまった。
その音は黒人の射精だった。濃厚な精液が明子の顔面を直撃し、おもわず明子は絶句してしまった。
明子の鼻から唇へと垂れるドロドロの精液は、顎で糸を引き、そのまま胸の前でぶらぶらとぶら下がった。
それと同時に皆が一斉に射精し始めた。次々に明子の体に生温かい精液が迸った。胸、太もも、性器、顔。ありとあらゆる場所に精液がぶっかけられ、今まで唱えていた円周率は一瞬にして消えてしまったのだった。
全身にドロドロ垂れるそれは、さっきあの男達から精液をかけられた時と同じ感触だった。それを思い出すなり、突然、居ても立ってもいられなくなり、ウズウズと涌き上がる性的興奮にクリトリスがジンジンと痺れ始めた。
「オクチヲ、アケテクダサイ」
一人の黒人がそう笑いながら、突然明子の顔のすぐ目の前でペニスをシゴき始めた。
いつしか黒い渦は明子をどっぷりと巻き込んでいた。明子は渦に巻かれながらも、ダメ、ダメ、と自分に叫ぶが、しかし体は言う事を聞かず、明子はゆっくりと口を開いてしまった。
真っ黒なペニスの先から、真っ白な精液が、ドクッ、ドクッ、ドクッ、と連続して飛び出した。
明子は、迷う事なくそれを口で受け止めた。すると明子の口内に、さっき男達に精液を飲まされた感触がリアルに蘇り、激しい欲情を感じた。
そんな明子は、再び奈落の底へと突き落とされてしまったのだった。
(つづく)
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