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裸のOL13



 いきなり頬を叩かれた私は、その何ともいえない狂気の空気に、逃げ場のない恐怖を感じました。
 片山はストッキングの上から私の下腹部をスリスリと撫で、何故か突然、『北酒場』のサビを口ずさみ始めました。
 恐怖で項垂れている私の目に、ストッキングの中で捩じれている白いショーツが映りました。そして白いショーツの股間部分には片山の毛深い指が毛虫のように蠢いているのが見えました。

 片山の指が股間の隙間の中に捻り込み、ストッキングの上から私のクリトリスをグリグリと捏ねくり回します。おもわず私が「あっ」と言いながらしゃがみそうになると、片山は「手を止めるな」と私に手コキを続けさせました。
 立ったままクリトリスを刺激された私は、モジモジと腰をくねらせながらもそれでも片山の命令通り、便器の中でペニスをシゴきました。すると片山は、それまで口ずさんでいた『北酒場』をいきなりピタリと止め、ジッと私の目を見ながら「濡れてるけど?」と首を傾げました。そして、バカにするようにせせら笑いながら、股間に押し込んでいた指を、私の顔に突き付けて来たのでした。

「ストッキングから汁が滲み出るなんて、佐々木山の言う通り、おまえって本物の変態なんだな……」

 片山は侮辱的にそう笑うと、いきなり亀頭を私の腹に突き付けてきました。そして私に向けてペニスをピーンと立たせながら「しゃぶれ掃除屋……俺のチンポも綺麗に掃除しろ」と呟くと、私をその場にしゃがませようとしたのでした。
 私は抵抗しませんでした。抵抗どころか、もはや私は立っていられないくらいに興奮しているのです。
 ゆっくりとトイレの床にしゃがむと、私のすぐ目の前に片山の勃起したペニスが、まるで張り子の虎の首のようにユラユラと揺れていました。
「ほら……」
 そう言いながら片山が私の唇にペニスの先を押し付けると、男性器特有の饐えた臭いがプ〜ンと私の鼻孔に飛び込み、私はクラクラと目眩を感じました。
 再び、片山が『北酒場』を口ずさみ始めました。しかしそれは、いつも「北の〜酒場通りには〜」までであり、その後の歌詞は「フフッフン〜フフフフフフフ、フフフン〜」という鼻歌だけでした。しかもそれはサビの部分だけであり、「フフフン〜」と鼻歌が終わると、またすぐに「北の〜」と戻るのでした。
 そんなお粗末な『北酒場』を頭の隅で聞きながら、生々しいペニスから漂うその据えた臭いに脳をクラクラさせていた私は、「北の〜」の3回目のリピートで、遂に我慢できなくなりました。
 私は、無我夢中で片山のペニスにむしゃぶりつきました。まるでホットドックの早食い競争のようにそれを口の中に押し込み、狂ったように顔を上下させながら亀頭に舌を絡めました。
 そんな私を見下ろしながら、片山は「さすが公衆便女だな」と笑いました。

 公衆便女……。

 凄い言葉だと思いました。私は、口内で片山のペニスをコロコロと踊らせながらも、これ以上にはない屈辱的なその言葉に性的な身震いを感じていました。
 私は片山の尻を両手で固定し、亀頭を喉ちんこまで飲み込みました。公衆便女……公衆便女……と頭の中で繰り返しながら、目の前に迫るウニウニと生え茂る陰毛の汗臭さを胸一杯に吸い込みました。

 そんな私を見下ろしていた片山が、小さな溜め息と共に「そのままパンツ脱げ……」と呟きました。
 そう片山から命令された瞬間、今のこの状況を客観的に頭に描いた私は、おもわずペニスを咥えたまま「ヴヴヴン……」と喘いでいました。
 私はペニスを咥えたまま、しゃがんだ腰に手をあてました。そしてストッキングとショーツを同時に尻まで下げると、肛門にあてていたオリモノシートがパラっと床に落ちました。
 そのオリモノシートには、薄らと血が滲んでいました。すかさず片山が、床に落ちたオリモノシートを見下ろしながら、「おまえ、痔か?」と聞いてきました。
 それは、昨夜、不法滞在の外国人労働者たちに肛門を破られたからでした。だから私は肛門にオリモノシートを張っていたのですが、しかし、まさかそんな事を片山に言えるわけがありませんでした。

 片山の言葉を無視し、しゃがんだままの足からストッキングとショーツを同時に抜き取りました。
 脱いだストッキングをしゃがんでいた腹の中に押し込みました。すると、それを見ていた片山がいきなりそれを奪い取り、ストッキングの中からショーツだけを抜き取ると、それを天井の蛍光灯に向けて広げました。

「おい……これって、ちょっと異常じゃねぇか……」

 片山は、そうニヤニヤと笑いながら、ペニスを銜えている私に広げたショーツを見せつけて来ました。
 そんな白いショーツのクロッチには、まるでアイスコーヒーのシロップを垂らしたかのように、濃厚な透明液が大量に光っていました。
 片山は、嬉しそうに笑いながら、「すげぇなぁ……さすが公衆便女だね、こんな風にされてもこんなに濡れちゃうんだもんな」と言いました。そしてクロッチに指先をヌルヌルと滑らせ、汁をぴちゃぴちゃと音立てながら、「変態」と呟きました。
 そんな片山の指の動きをジッと見ていた私は、自分の性器が弄られているような感覚に陥り、おもわずしゃがんでいた太ももを上下にモジモジさせながら股間の性器を擦り合わせました。

「入れて欲しいのか?」

 片山は低く呟きました。私が上目遣いでソッと片山を見上げると、片山は鬼のように目玉をギラギラと輝かせながら私をジッと見下ろしていました。
 片山と目が合った瞬間、片山はいきなり私の腕を掴んで立ち上がらせると、そのまま乱暴に私を個室トイレに突き飛ばしました。そしてハァハァと荒い息を吐きながら私を壁に向かせ、私の顔をトイレの冷たいタイル壁に押し付けると、背後から私のスカートを捲ったのでした。

「綺麗なケツしてるよな……俺は何度お前のこのケツを想像してセンズリしたかわかんねぇよ……」

 突き出された私の尻を両手で擦りながら、片山はウルウルした声でそう呟きました。
 一刻も早く肉棒を入れて欲しかった私は、片山が入れやすいようにと洋式便器の蓋の上に左足を乗せ、ヒールの踵をコトッと音立てました。
 そんな私の仕草に高揚した片山は、左手で私の尻肉を鷲掴みにしながら右手で自分のペニスを握り、ペニスをグラングランと回しながら私のヌルヌルに濡れた膣の入口を掻き回しました。
 片山の亀頭が私の入口にあるヒダヒダを押し開き、ピチャ、ピチャ、といういやらしい音を響かせます。

「へへへへ……すげぇヌルヌルだぞ変態女……とろろ芋掻き回してるみたいだよ……おおおお……」

 片山はそんな事を呻きながらペニスの挿入を焦らし、尻肉を鷲掴みしていた左手で私のくびれた腰をスリスリと擦り、そして下から上着の中へと左手を忍び込ませると、ブラジャーの上から乳房を鷲掴みにしたのでした。

 昨夜、外国人達から散々乱暴に扱われていた乳房に激痛が走りました。その痛みに私が「うっ」と声を洩らすと、片山は私が感じていると勘違いしたのか、「我慢できなくてウズウズしてんだろ変態、ん?ん?」と、中年親父のように荒々しく興奮し始め、「おら!」と小さく叫ぶなりヌルッとペニスを滑り込ませたのでした。

 それは、わずか13センチ程度のペニスでしたが、ヌルっと入れられた瞬間、脳に快楽の電気が走りました。それはまるで、1週間便秘で踠き苦しんだ挙げ句に噴き出した下痢のように気持ち良く、このまま全身が溶けてしまうのではないかと思うほどの快感でした。
 喘ぎ声も忘れてしまうほどの快感の渦に巻かれていると、片山の脂肪だらけの腹が私の尻肉にパンパンパンっと叩き付けられる音がフェードインし、ゆっくりと意識が回復してきました。
 いつの間にか私は啜り泣き、気が付くと失禁もしておりました。生温かい尿が太ももの内側をダラダラ流れ、くるぶしを通過してはパンプスの中に溜まっていました。
 ズンズンと前に押される私は、倒れないようにと必死に便器のタンクの排水パイプに掴まっていました。
 するといきなり、背後から「もしもし」という片山の声が聞こえ、私は膣の中で暴れ回る肉棒に快楽を感じながらも背筋が凍ったのでした。

「ヤったぜ。ああ、今、チンポ入れた所だよ。噂通り速攻だったよ。へへへへ。でも、もうこいつダメだね、こいつは完全に壊れてるよ。変態だよ。やっぱ佐々木山の言った通りだよ」

 片山の口から佐々木山という名前を聞き、身体中の血が逆上して発狂しそうになりました。

 そもそも私をこんな女にしたのは佐々木山なのです。あのクリスマスの夜、佐々木山があの忌々しい旅館に私を連れてさえ行かなければ、私は今頃普通のOLとして普通に暮らしていたのです。なのに佐々木山は、私の人生を滅茶苦茶にしておきながらも、私の事をありとあらゆる男性社員におもしろおかしく噂し、それだけでは物足りないのか、付き合っていた時分に佐々木山に無理矢理撮られた私の淫らな写真を皆に見せては私の人生をズタズタに引き裂いたのです。
 佐々木山の事を思うと、今でも急激な怒りに襲われます。私の人生を滅茶苦茶にしたのは佐々木山だと思えば思うほど激しい怒りに駆られ、そしてその激しい怒りが瞬間的にウツへ変わり、私のウツのレベルを一気に向上させるのです。
 
 そんな佐々木山の名前を耳にした私の感情は、快楽から一転してウツの方向へと傾いていきました。
 それまで快楽だった涙も、今ではすっかり悔し涙に変わり、私は便器にしがみついたまま、喘ぎ声と啜り泣きを繰り返していました。

 すると突然、廊下の向こうから、数人の足音がバタバタと聞こえてきました。
 慌てた私が振り返ろうとすると、背後で腰を振っていた片山が「大人しくしてろよ変態」と、意味ありげな笑みを浮かべました。
 片山のその『余裕』に、嫌な予感を感じました。しかし、時既に遅し。そう予感している間にも、あのセクハラグループの男達がドカドカとトイレの中に乱入して来たのです。

 彼らは、結合する私と片山を見るなり大声で笑い出しました。それはまるで、小学生の男の子達が道端に転がっているウンチを発見した時のような悪意に満ちた笑い声であり、私の脳は一瞬にして凍り付きました。
 彼らをここに呼び出したのは、明らかに片山の仕業でした。片山は、最初からコレが目的だったのです。

 片山は、騒ぐ彼らに「うるせぇよ、静かにしてろよ、イかねぇじゃねぇか」と、怒鳴りながら笑いました。すると誰かが「了解しました隊長!」と戯けて言い、今まで騒がしかった笑い声は、急にニヤニヤとした含み笑いへと変わったのでした。

 そんな不快な空気の中で、私は大勢の男達に見られながら片山に犯され続けました。
 声を出さないようにしようと必死に下唇を噛んで堪えていると、ふと、その男達の中に見覚えのある笑顔を発見し、私のウツレベルは急激にレッドゾーンを越えてしまいました。
 その笑顔こそ、あのクリスマスの夜に見た、佐々木山の笑顔だったのでした………

 数人の男達に見つめられながら、片山が「うっ!」という唸り声を発しました。
 片山はまるで私の膣の中に薬品を注入するかのように、私の尻を両手でしっかりと固定しながら慎重に肉棒を上下させ、そして、トク、トク、と確実に私の穴の中に精液を注入したのでした。
 ペニスを抜き取った片山はガラガラと音立てながら大量のトイレットペーパーを引き千切ると、そこにヌルヌルになったペニスを包み込みながら、個室のドアから顔を出して覗いている仲間達に向かって「ごちそうさまでした」と戯けて笑いました。
 すると再びトイレの中は一斉に騒がしくなりました。なんと、男達がジャンケンを始めたのです。
 私はそんな無情な声を聞きながら慌ててお尻を隠しました。剥き出しのお尻を両手で押さえると、お尻の谷間から生温かい精液がヌルリと溢れ、手の平をネトネトに汚しました。
 その手を拭き取ろうとトイレットペーパーに手を伸ばそうとすると、不意に個室をジッと覗いていた佐々木山と目が合いました。
 佐々木山を見るのは1年ぶりでした。1年前、会社のロビーで偶然佐々木山とすれ違いました。携帯を耳に挟んだまま歩いていた佐々木山は、私に気付くなり慌てて電話を切って私を呼び止めましたが、しかし私は佐々木山の顔を見た瞬間から猛烈なウツに襲われてしまったため、そのままエレベーターに飛び乗って逃げたのでした。

 佐々木山は、個室トイレの隅でブルブルと震えている私と目が合うなり、一瞬、やっと捕まえたぞ的な笑みを浮かべました。
「元気だった?」
 佐々木山は、みるみると力が抜けて行くウツ状態の私の目を見つめながら優しく笑いました。
 私が黙ったままポロポロと涙を流していると、佐々木山はその優しそうな表情を、底意地悪そうな表情へと一転させ、「肉便器……」とポツリと呟きました。

「おい、佐々木山どけよ、今度は俺の番なんだからよ」

 堂山という太った男が、個室の入口を塞いでいた佐々木山にそう言いました。佐々木山は「わりぃわりぃ」と戯けて言うと、素早く堂山に道を譲りました。
 下品な笑みを浮かべた堂山が「いひひひひひ」と笑いながら個室に入ってきました。彼は女子社員達から『毒饅頭』と呼ばれている、社内でも有名なセクハラの常習犯でした。

 ドアが閉まるなり、堂山はいきなり私にキスをしてきました。一瞬躊躇いましたが、しかし私はその豚のような男の汚れた舌をすんなりと受け入れました。もはやウツの最高潮に達してしまっていた私は、堂山の思うがままに舌を絡めてやりながら、いつまでもいつまでも頭から消え去らない佐々木山の奇妙な笑い声を、頭の片隅でジッと聞いていたのでした。

 堂山の体からは、デブ特有の『汗が腐った臭い』が漂ってきました。私はそんな悪臭に咽せながらも無抵抗のままブラウスのボタンを外されました。
 引き千切るようにしてブラジャーを外した堂山は、零れ落ちる私の真っ白な乳房にむしゃぶりつきながら私の体を抱きしめ、芋虫のような指で尻肉を掻き分けました。そしてその芋虫は、お尻の谷間にグイグイと潜り込むと、片山の精液がたっぷりと溜まっている壷を卑猥に掻き回し始めたのでした。

 ハフハフと臭い息を吐きながら私の乳房を舐めまくる堂山はまさしく豚でした。顔中に浮き出る脂を、私の胸にヌルヌルと擦り付けながら必死で乳首を吸いまくる彼をジッと見ていると、不意に堂山が「なに見てんだよ」と言いながら私を睨みました。
 そう凄む堂山の目が恐ろしく、慌てて目を反らしました。すると堂山はいきなり私の髪の毛を掴み「てめぇも俺の事、毒饅頭って呼んでるんだろ?」と私の顔を覗き込みました。
 すぐ目の前に堂山の顔が迫っていました。地黒の肌には無数の吹き出物が広がり、左頬にある巨大なニキビからは黄色い膿がプツッと顔を出しています。
 この吹き出物が、彼が毒饅頭と呼ばれている由来らしいのですが、しかし私は、彼の事をそんな風に思った事は1度もありませんでした。

「まぁいいや……毒饅頭でも糞饅頭でも好きなように呼べよ……」

 堂山は悪びれるようにそう言うと、いきなり私を洋式便器の上にドン!と突き飛ばしました。そして私を見下ろしながら、「そんな毒饅頭様のチンポをしゃぶらせてやるよ……」と、汚い頬肉をタプタプと揺らしながら笑い、ズボンのベルトをカチャカチャと外し始めたのでした。

 便座に座る私の目の前で、ブヨブヨとした堂山の下腹部がタプンっと揺れていました。その脂肪の塊は、見事に股間を埋め尽くしていました。まるで豚の死骸を下腹部にぶら下げているようであり、一昔前の小錦関の腹を思い出させました。

「舐めさせてやるよ」

 そんな脂肪だらけの下腹部を私に突き出しながら、堂山は私にそう呟きました。
 強烈な屈辱が私を襲います。堂山は日頃、女性社員達から『毒饅頭』と呼ばれている豚のような醜い男です。そんな男に「舐めさせてやるよ」と上から目線で言われ、悪臭に満ち溢れた下腹部を突き出されたのです。自分で言うのもなんですが、私の容姿というのはどちらかというと『綺麗』な女性の部類に入る女だと思っています。実際、街など歩いていても男性からはよく声を掛けられますし、それにこの会社でも私に言い寄って来る男は大勢いるのです。又、会社に出入りしているある業者の社長さんなどは、毎月三十万のお手当を出すから週に一度会ってくれないかと愛人契約を迫って来たほどなのです。そんな私が、今、この豚のような毒饅頭に「舐めさせてやるよ」と、赤く爛れた湿疹だらけの醜い下腹部を突き付けられているのです。
 これは激しい屈辱でした。それなりにダンディーな片山に犯されるならまだしも、この毒饅頭の言葉だけは私のボロボロの精神を更にズタズタに切り裂きました。
 が、しかし、そんな屈辱感が高くなればなるほど、私の自虐的な欲求は膨れ上がり絶望の闇の中を這いずり回るのです。そしてそれがいつしか性的興奮へと変わって行くのです。

 最も憎むべき佐々木山の登場によりレッドゾーンに達していた私のウツレベルは、佐々木山の「肉便器」という言葉と、堂山の「舐めさせてやるよ」という言葉により、完全に飛びました。今の私なら、全裸で東京タワーに昇り脱糞しながら飛び降りろと命令されても、又は全裸でアソコに異物を挿入したまま都庁のロビーで割腹自殺しろと命令されても、何の躊躇いもなく実行する事でしょう。
 そのくらい私の精神は破壊されていました。だから今、目の前にあるこの醜い肉の塊が、次第に愛おしくなってきました。こんな醜い獣に滅茶苦茶に犯されたい。そんな自虐的な性的感情に襲われた私は、最低最悪な男に見下ろされながらも、恐る恐るその醜い肉の塊に手を伸ばしたのでした。

 股間に垂れ下がっていた腹の肉を左手で持ち上げました。脂肪の下からぽっこりと膨らんだ肉が飛び出してきました。その肉には、まるで熊に引っ掻かれた傷のような無数の脂肪線が並び、そこに白髪混じりの陰毛が汗でべったりと張り付いていました。
 しかしそこにペニスは見当たりませんでした。そのポテッとした肉の塊の中心には、縦の筋がスッと走っているだけで、そこにペニスらしき物はありません。

「早くしろよ」

 私の乳房を乱暴に弄っていた堂山が、デブ特有のこもった声でそう急かしました。
 仕方なく私は、どこにペニスがあるのかわからないまま股間に顔を近づけ、指でその筋を開いてみました。
 するとブニョブニョの脂肪の中にコリッとした感触が指に伝わりました。私は牛小屋のような臭いが漂う堂山の脂肪の中に顔を埋め、開いたワレメに舌を押し込みながら、そのコリッとした部分を舌で探しました。
 ザラザラした肌に舌を走らせていると、舌になんとも言えない気味の悪い味が広がりました。その味は、学生時代に韓国へ旅行した時、友達と夜の屋台でおもしろ半分に注文したものの、結局一口食べて吐き出してしまった『豚の贓物の煮込み』の味に良く似ていたのです。
 それでも私は、その奇妙な味がする脂肪の中にグリグリと舌を潜り込ませました。そしてその奥にあるコリッとした肉の塊を発見し、それを唇で吸い取るようにしながら、やっと肉の中からソレを引き出したのでした。
 やはりそれはペニスでした。5センチに満たないほどの突起物です。
 それを指で摘み、恐る恐る皮を捲ってみました。中から真っ赤な亀頭がニュルっと顔を出し、その亀頭の回りには米粒を潰したような真っ白な恥垢がびっしりと付着していました。

「あぁぁぁ……じれってぇなぁ、早く口の中に入れろよ……」

 イライラしながらそう言うと、堂山は私の頭を両手で押えつけました。
 私はその不憫なペニスを2本の指で摘みながら優しく上下しました。そして、激安な商売女ですら顔を背けそうなその醜いペニスに向けてゆっくりと唇を開きました。
 すると、私がそれを口に含もうとした瞬間、天井から「マジかよ……」という声が聞こえ、それと同時に数人の男達のクスクスという笑い声が聞こえて来ました。
 ソッと天井見上げると、案の定、個室の壁の上には男達の顔がずらりと並んでいました。

 個室の中を覗く男達は、今まさに堂山のペニスを舐めようとしている私を、下品な笑みを浮かべながら見ていました。
 佐々木山が唇の端で禁煙パイポをカリカリと噛みながら「そんなモノ舐めたら舌が腐っちゃうぞ」と言うと、真っ赤な顔をした堂山が「見るなよ!」と怒鳴りました。また別の男が「毒饅頭の毒は猛毒だぞ」と笑うと、堂山は半分泣きそうになりながら「うるせぇ!」と叫びました。

 そんな堂山が、なぜか無性に可哀想に思えてきました。こんな醜いペニスであっても、人並みの男と同じように性欲があるのだと思うと、女子社員達から毒饅頭と呼ばれて嫌われているこの醜い男が哀れに思えて堪らなくなったのです。

 私はそんな彼らの屈辱的な笑い声を聞きながら、わざと大きく舌を突き出しました。そしてその醜い突起物を舌先でチロチロとくすぐり、そのままストローを吸うようにして口の中に滑り込ませました。
 すると頭上から、堂山の「あぁぁぁ」っという唸り声が聞こえてきました。その声に異様な興奮を覚えた私は、それを口内でコロコロと転がしながら、窄めた唇で上下に擦ってやりました。
 堂山は、「ああぁぁ、ああぁぁ」とまるで赤ちゃんが泣き出す寸前のような声を洩らしながら腰を振り始め、股間に顔を埋めていた私の額に巨大な脂肪の塊をタプタプと打つけて来たのでした。

「この女、ウンコでも喰うんじゃねぇの?」

 誰かが個室の上でそう言うと、その言葉を合図に、それまでどん引きしていた男達がヘラヘラと笑い出しました。

「次は豚とヤらせてみようぜ」

「豚なんか連れてくるの大変だろ、ホームレスでいいんじゃね」

「あ、それいいね、誰か駅裏の地下道行ってホームレス連れて来いよ」

「ダメだよ、俺たちまだヤってないんだから、ホームレスは俺たちの後にしてくれよ」

 そんな男達の屈辱的な言葉を聞きながらひたすら唇でピストンしていると、私の頭を押さえていた堂山の手に、急に力が入りました。そして、「ん……ん……」と、喉から息を小刻みに漏らしながら、グイグイと腰を突き出してきました。
 イキそうだと気付いた私は、更に唇を窄め、その突起物を激しく摩擦してやりました。
「ふんぐぅ!」
 堂山は、まさに豚が屠殺される寸前に出しそうな唸りを鼻の穴から噴き出すと、それと同時に私の口の中に精液を吐き出しました。
 その精液はまるで水風船を口の中で噛み潰したかのような勢いで噴射し、私の喉ちんこに直撃しました。
 私は、迷う事なくそれをゴクリと飲み込みました。
 上から覗いていた男達は絶句し、まるで殺人事件の死体写真を見るような表情で顔を顰めていました。

「よし。じゃあ次は誰だ」

 そう言ったのは佐々木山でした。

 私は、元婚約者のそんな無情な言葉を黙って聞いていました。

 しかし、ふと気が付くと、私は堂山のペニスに吸い付いたまま、自分で自分の性器を弄っていたのでした。

(つづく)

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