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裸のOL12



 青い作業服を着た異国人達は、押入れに踞っていた全裸の私を見て騒然としていました。
 男達が一斉にわからない言葉を私にぶつけてきます。私は恐怖のあまりアルマジロのように踞りながら、叫び出しそうな感情を必死に堪えていました。

「アナタ、ナニデスカ?……」

 誰かが踞る私の顔を覗き込みながらそう言いました。
 私は踞っていた腕の隙間から恐る恐る覗きました。そこに立っていたアジア系の男は眉間にキュッと皺を寄せながら私を睨んでいます。

「アナタ、ドシタ、ココイルノデスカ」

 男は強い口調でそう言うと、踞っていた私の腕を掴みおもいきり引っ張りました。私はいとも簡単に押入れから転がり落ち、激しい音を立て誰かの布団の上に転落しました。
 いきなり裸の女が押入れから出て来た事に驚いた彼らは、再び聞き慣れない外国語で騒ぎ始めます。私は必死に掛け布団を引ったくるとそれを抱きしめて体を防御しました。そして、ただひたすらと狼狽えるニワトリのように、騒然とする男達をキョロキョロと見回していたのでした。

 青い作業服を着た外国人達は6人でした。1人の男が罵るかのように私に人差し指を向けながら叫んでおりましたが、しかし後の男達は次第に私を蔑むかのようにニヤニヤとし始め、掛け布団に踞っている私の体をジロジロと見回しております。
 私に人差し指を向けながら叫んでいた男が、いきなり私の肩をドン!と突き飛ばし、私はいとも簡単に布団の上にひっくり返りました。
 慌てて起き上がろうとすると、いつの間にか男達は私に急接近していました。そして、転がった全裸の私をグルリと取り囲むと、意味ありげに唇を歪めながらニヤニヤと笑い始めたのでした。

 指を突き立てて怒っていた男が、後ろの男達に何か言いました。すると後の男達が「おおぉ」と下品な歓声を上げました。
 それが何を意味するのかわかりませんでしたが、しかし、いきなり私が体を隠していた掛け布団が強引に剥がされた状況からすれば、その歓声は十中八九レイプを意味しているのでしょう。
 指を突き立てていた男が、怯える私の顔を覗き込みながら「コエ、ダメ」と言いながらブルブルっと首を振り、そして「イイ?シーッ!ワカル?」と人差し指を鼻の前に立ててそう言いました。
 それはつまり「声を出すな」と言っているのでしょうか、私はそんな彼に向かって「帰して下さい……」と泣きながら必死で頼みました。
 しかし、すぐさま電気が消され、部屋の中には窓から差し込む月の灯りだけとなったのでした。

 まるで深海のような不気味な闇でした。
 群青色の闇に浮かぶ男達の顔は、まるで減量中の力石徹のように、目が窪み、頬が痩け、ギトギトと脂ぎっていました。
 まさに獣の顔だと身震いした瞬間、私の体に無数の手が一斉に伸びて来ました。
 その手は餓えたハイエナ達が一斉に獲物に襲いかかるような、そんな凶暴なものでした。
 彼らの手は、まるで私の体を『触らなければ損』と思っているかのように次々に色々な箇所へと移動しました。 暗闇の中で6人の男が1人の女を触り回るというこの地獄の態様は、まさしく『飢えた闇鍋』のようであり、知性の欠片もない残酷なありさまでございました。
 しかし私はこれを望んでいたのです。
 この計画を立ててからの私は、何度この光景を夢に見た事でしょう。荒んだ彼らに、ここでこうして屈辱される事を思い浮かべながら、何度深夜のバルコニーの隅でコカコーラの瓶をアソコに入れた事でしょう。
 つまりこれは、私が夢にまで待ちわびていた恐怖なのです。

 そんな男達の餓えた60本の指は、瞬く間に私の穴という穴を塞いでしまいました。性器や肛門はもちろんの事、その指は私の口の中にまで這い回り、なんと、口内で怯える私の舌をまるで池の中のおたまじゃくしを捕まえるかのようにヌルヌルと摘まみ上げるのです。
 そのうち誰かがジュルジュルという音を立てて私の乳首をしゃぶりはじめました。暗闇にその音が響き渡ると、その音を合図にするかのように、私の体には60本の指の他に6枚の舌が加わりました。
 そんな彼らの舌は私の胸と股間とそして唇に集中しました。否応なく両足をおもいきり開かされた股間には男達の顔が群がり、私の性器をしゃぶりつつも指で肛門を押し開いては強引に指を押し込んできました。そして両手両肩を押さえ付けられた私は、乳房から腋の下にかけて貪るように舐められ、顔を固定されたまま舌を口内に押し込められました。
 口の中で、見ず知らずの外国人の舌がベロベロと動き回っていました。男の鼻からはキツい香辛料の臭いが溢れ、それが媚薬であるかのように私の脳を溶かしていました。
 陰部、乳首、唇からあぶれた舌達が、私の体中を彷徨っていました。それはまるで、ドブ川に大量発生したボラの大群のようにびちゃびちゃと跳ね回り、足の指の隙間、臍の穴、そして耳の中にまで容赦なく侵入してきたのでした。

 これは愛撫といった生易しいものではありませんでした。
 これはまさしく餌食でした。
 餌。
 私の頭にそんな言葉が浮かびました。
 まさにこれは、『餌』に貪りつく『獣たちの晩餐会』なのです。

 女に餓えた不法就労外国人達にとって、いきなり押し入れの中から全裸の女(しかも陰部はヌルヌル)が現れるというのは、イジメられっ子の机の引き出しから、いきなりドラえもんが登場するに等しい喜びでしょう。
 そんな獣たちは、私の肉体の隅々までその貪欲な舌で味わい、その味が全て舐め尽くされてしまうと、競い合うようにして獰猛な肉棒を突き出して来ました。
 これが日本の獣ならばそれなりの秩序の上で優雅に晩餐を楽しむのでしょうが、しかし彼らは飢えた他国の獣です。己の欲さえ満たされればそれでいいという発展途上国的な考えの彼らには『優雅に楽しむ』という余裕はなく、それはまさしく『必死に奪い穫れ』という野獣そのものでありました。
 だから獣たちは、そのひとつしかない穴を巡って争い、たちまち殴り合いが始まりました。
 ドタバタと殴り合っている最中、その隙を狙ってこっそり挿入してくる卑怯者もいました。
 しかし、やっと肉棒が突き刺されても、また誰かがそれを阻止し、肉棒はすぐに引き抜かれてしまいました。そしてまた違う太さの肉棒が突き刺されても、またしてもそれは数回のピストンで引き抜かれ、新たに違う肉棒が侵入してくるのです。
 性器だけでなく口も同じでした。強烈な悪臭を漂うペニスを口の中に押し込まれても、すぐに乱暴に引き抜かれました。そしてまたすぐに違う悪臭を帯びたペニスがグニグニと押し込まれるのですが、しかしそれも、味わう間もなく無情に引き抜かれてしまうのでした。
 彼らはそうやって私という餌を奪い合いました。それは、仲間たちと餌を共有しようという余裕のない獣たちのあさましい本能が剥き出しにされた全く醜い争いであり、それを目の当たりにする私は、彼らが殴り合う度にその地獄絵図に震え上がっていたのでした。
 そんな獣たちが意味不明な言葉で争う中、まるでリンチを受けるかのように私は乱暴に犯され続けていました。彼らの獰猛な肉棒は、いずれも女体の刺激を忘れていたためか、それともそんな国民体質なのか、性器に侵入するなりものの数回ピストンしただけでけたたましい量の精液を噴射しました。その為に私の膣の中には6人の獣たちの精液が溢れ、まるでマヨネーズのチューブを1本まるごと注入されたかのように悲惨な状態になっていました。
 しかし彼らは極度な早漏ではありましたがその回復は驚異的に早く、その為に私は6本のペニスをエンドレスに入れ続けられると言う凄まじい拷問を受ける事になりました。
 又、そのペニスは膣だけでなく肛門にまで入れられました。これまでにアナルセックスの経験はなく、アナル用のバイブ程度の経験しかなかった私の肛門は、その荒々しい肉棒によって残酷に裂かれました。しかも今までその肛門をピストンしていた血と糞にまみれた肉棒が、再び私の口の中に押し込まれるのです。

 口、膣、肛門。
 その3つの穴を、獰猛な6人外国人に同時に犯されまくるという地獄のようなレイプには、ひたすら恐怖しか湧いて来ませんでした。
 しかし、それを私は求めていたのです。恐怖を与えられる事によってエクスタシーを得るという変態性欲者な私は、この悲惨な光景を夢にまで見ていたのです。
 ですから私は、このような状態の中でも、幾度となく絶頂に達していました。
 恐怖に顔を引き攣らせ、ニワトリの首を絞めるような悲痛な叫び声を上げながらも、密かに凄まじい快感に脳を溶かしていました。
 そんな私を下卑た目で見下ろしていた彼らは、私が快楽の失禁を噴き出す度に鼻でせせら笑っていました。
 そうされながらも、ふと気がつくと、漆黒の闇は消え去り、窓からはギラギラとした太陽の光が差し込んでいました。
 会社に出勤する時間をとうに過ぎていました。
 しかし獣たちはそう簡単に私を解放してはくれませんでした。私は風呂に入れられる事もなく、食事を与えられる事もなく、汚れたままの姿で順番に犯され続けていたのでした。

 獣達の肉棒から解放されたのは、その日の深夜3時でした。彼らが港へ出勤する直後まで、私は約24時間、口と膣と肛門を塞がれ続けていました。
 大量の精液を浴びた顔は蝋で固められたように突っ張り、凄まじい臭気を放っていました。尻肉から太ももに掛け、裂けた肛門から滲み出た血がバリバリに乾いていました。乾いた喉には大量の精液がくっつき、それはまるで肺炎患者の痰のように、息をする度に喉奥でゴロゴロと鳴っていました。
 陰部は無惨なものでした。幾度となく精液を噴射されていた陰毛は、乾燥わかめのようにバリバリに固まり、まるで小麦粉を振り掛けたかのように白い粉を吹いていました。
 真っ赤に爛れた膣は、肛門と同様に裂けていました。恐らく、ふざけた彼らが2本同時に挿入した時に出来た傷だと思いますが、膣と肛門の間の筋には、ナイフの先でスパっと斬ったような2センチほどの痛々しい傷が走り、それが熱を帯びてジクジクと疼いていました。
 そんな無惨な私を、彼らは再び押し入れの中に押し込めると、「ニゲテハ イケマセン、ズット、ココニイル」と言葉を残し、ドヤドヤと部屋から出て行きました。
 彼らが港へと出勤して行くのを、朦朧とした意識で見届けました。
 そしてやっと私は、この天国と地獄の入り交じったアパートから脱出する事が出来たのでした。



 肉体的にも精神的にも凄まじいレイプをされた私でしたが、しかし、アパートに帰ってからの私の気分はいつになく爽快で、それまで私の中にジメジメと溜っていた不快なウツは、膣に溜った獣たちの精液と一緒に洗い流され、排水口の中へと消えて行ったのでした。
 翌朝、スッキリした気分で会社に出勤した私でしたが、しかし会社に行くなり、そんな私の気分は一気にどん底へと叩き落とされました。
 それは、棚崎部長の「キミはいったい何を考えているんだね」という言葉から始まりました。そうです、私は前日、あのアパートに監禁されていたことから会社を無断欠勤してしまっていたのです。
 棚崎部長は他の社員達の前で、耳を塞ぎたくなるような差別用語で散々私を怒鳴り散らしながら「無断欠勤の罰として、会社が終わってからビルのトイレ掃除を1人でやりなさい」と命令したのでした。
 会社が終わってからこの巨大なビルのトイレを全部1人で掃除しろという事は、即ち徹夜しろという事であります。しかし私は、その過酷な労働を与えられた事など別にどうでもいいのです。そんな事よりも、1人で徹夜でトイレ掃除をしている時に、例のセクハラ男性社員達や棚崎部長らがトイレにやって来る事の方が恐ろしかったのです。
 しかし、そんな恐怖に包まれながらも密かに欲情していたのも事実でした。誰もいないこの巨大なビルのトイレで、いったい私はどんな屈辱と恐怖を受けるのかと想像しながら、こっそりアソコを濡らしてしまっていたほどでした。

 そんな恐怖と欲情に襲われながら、私は会社が終わるなり、さっそく女子トイレから掃除を始めました。
 このビルで働く多くの女性社員達がたっぷりと小便を引っ掛けた白い便器を、棒の付いたタワシで擦り、黄ばんだ便器の裏側を雑巾で拭いて行きます。汚物入れに溜った大量のナプキンとオリモノシートをゴミ袋の中に捨て、そのゴミ袋を抱えながら非常階段で上の階へと向かうのです。
 そうやって女子トイレの掃除を終えた頃には既に10時を回っておりました。
 早く終わらせないと本当に徹夜になってしまうと焦った私は、エレベーターで再び1階のロビーへと向かい、次は男子トイレの清掃に取り掛かりました。
 男子トイレは女子トイレと違い小便器用の便器が多いため掃除は意外に簡単でした。この調子で行けば12時には帰宅できると思った私は、小便器用の便器にタワシでカラカラと音立てながら手を早めたのでした。
 そうやって6階の男子トイレを掃除していた時でした。その階のオフィスで残業していた男子社員が、私が掃除している事も知らずいきなりスタスタとトイレに入って来たのです。
 その男性社員は恐らく新入社員でしょうか、歳も若く、着ているスーツもどこかパリっとしておりました。
 男性社員は私が小便器をカラカラと洗っているすぐ隣の便器の前に立つと同時に、ふいに私を見て「ギョッ」としました。きっといつものトイレ清掃のおばさんだと思っていたのでしょう、私の顔を「えっ?」という驚いた表情で見つめながら開けようとしていたズボンのチャックの手を止めたのです。
 私はそんな男性社員に「すみません……」っと一言呟きながら、そのまま知らん顔して掃除を続けました。
 するとその男性社員は、最初のうちはかなり戸惑っているようでしたが、しかしそのうち意を決したかのように静かにズボンのチャックを開け始め、恐る恐る小便を始めたのでした。

 私のすぐ隣で見知らぬ男が小便をしております。私は便器用タワシを小便器の中でカタカタと音立てながら、隣のその様子に神経を集中させております。
 シャー……っという勢いの良い音が聞こえて来ました。私は目の前の便器を見つめながら、今、この部分に彼の小便が当たっているんだろうなどと考えては便器をタワシで擦ります。
 微かに顔を横に向けると、私の視野に男性社員の姿が映りました。ふと、便器に飛び散る尿から、ほんわりとした湯気が漂ってきたような気がしました。
 彼は、そんな私を全身で意識していました。便器ギリギリまで体を便器に押し込み、恥ずかしそうに天井を見つめたままジッと体を硬直させていたのでした。

 そんな男性社員が慌てて立ち去ると、私は迷う事なく、今あの男性社員に小便を掛けられていた便器にタワシを入れました。タワシで擦りながらそっと便器に顔を近づけてみました。若い新入社員がたった今小便をしたばかりの便器には、まるでコーヒーのような生温かい香りが溢れており、ふいに私はその便器を舐めてみたい衝動に駆られました。

 そうやってどんどん上の階に進んで行きますと、8階の男子トイレで、ついにセクハラ男性社員のグループの1人がニヤニヤと笑いながら現れました。
 その男は片山という32才の独身男でした。私が会社に入社した当時、私は片山から何度かお酒を飲みに誘われ、その度にバーの片隅で「付き合ってほしいんだ」と告白されていました。当時の私には、既に佐々木山と言う彼氏がいましたから、当然私はそれを断ったのですが、しかし片山は「佐々木山に内緒で、1回だけ頼むよ」としつこくセックスを求めて来るのです。ある時など、本当にホテルに連れ込まれそうになった事もあり、それからというもの私は怖くなって片山の誘いを断り続けていたのでした。
 そんな片山が嫌な笑みを浮かべながらトイレに入って来ました。しかも、いつも一緒にいるセクハラグループ達の姿はなく片山1人です。自然に私の表情は強張りました。

 そんな私の様子を見ていた片山は「心配すんなよ、小便しに来ただけだから」と不敵に笑いました。
 片山は、一番奥の小便器を洗っていた私のすぐ隣の便器までわざわざ来ると、便器からかなり離れた位置に立ち、ズボンのチャックに手を掛けました。
 そんな片山の体は個室便所と小便器の間の通路を塞ぎ、それはまるで、意図的に奥にいる私を逃がさないようにしているかのようでした。
 私はそんな片山を無視して目の前の便器をタワシで擦り始めました。しばらくすると、「ジィィィィ……」っという片山がズボンのチャックを下ろす音が聞こえて来ました。私はそんな片山に背を向けるようにして便器を擦っていたタワシを足下のバケツの中に入れて濯ぎました。

「おい……」
 片山が私を呼びます。私は片山を無視してバケツの中でタワシをガラガラと音立てます。
「おい、ちょっと……」
 もう一度片山が私を呼びました。私は背を向けたまま小さな声で「はい……」っと返事をすると、片山が「これはちょっと、いくらなんでも酷過ぎるだろ……」と苦情のような口調で言いましたので、私はつい「えっ?」と振り返ってしまいました。
 私の目に、はち切れんばかりに勃起した片山のペニスが飛び込んできました。片山は便器にペニスを向けたまま私にニヤニヤと笑い、そして「こんなに固くなってたら小便が出ねぇよ……」と私にソレを見せつけるように上下にシコシコとシゴいたのでした。

 私が慌てて目を反らすと、片山は「なんとかしろよ掃除屋さん。おまえがそんな所にいるから欲情して固くなっちまったんだぜ……責任取ってもらわねぇと困るよ掃除屋さん……」と、ヘラヘラと笑いながら私の背後に立ち、いきなり腕をギュッと握ってきました。
「やめて下さい……」
 私は必死で手を引きますが、しかし片山は男の力でおもいきり私の手を引っ張り、ズルズルっと私の体を隣の便器に引き寄せると、私の手をその固く勃起しているペニスに押し付けたのでした。
「このままじゃ小便出ないからさ、手で抜いてくれよ……」
 そう言いながら私の手をゴツゴツと固い肉棒に押し付けてきました。
「ほら、早く握ろよ……ちょっとシコシコするだけでいいからさ……」
 片山は、腰を引きながら逃げようとする私の耳元にそう囁き、わざと煙草臭い息を私の横顔に吹き掛けてきたのでした。

 事実、その時の私は激しく欲情していました。そもそも男子トイレというのは性的倒錯な私にとっては非常にエロティックな場所なのです。ここは、不特定多数の男達が性器を剥き出しにし、代わる代わる便器に小便をぶっかけていく場所なのです。
 私はそんな小便器をいくつもいくつもタワシで擦りながらも、何度この便器になりたいと思った事かわかりません。そのくらい、その時の私は欲情していたのです。
 そんな私でしたから、内心、早く彼らが現れてくれる事を望んでいたのかもしれません。表面的には拒否しながらも、心の奥底では彼らに男子トイレでセクハラされる事を、きっと強く望んでいたのです。
 私は「ヤメて下さい」と嫌がりながらも、握っていた拳をゆっくりと弛めました。
 すかさず片山はハァハァと荒い息を吐きながら、指が緩んだ私の手の平の中に13センチほどの醜い肉の塊を差し込んできました。
「握るんだ……」
 私の手の平の中にペニスがスッポリと入れられると、片山は私の右手首を握りながらそう言いました。
 私の指の関節がゆっくりと曲がり始めました。そしてトクトクと脈を打つペニスが私の五本の指に包まれた瞬間、片山が私の右手首を揺すったのです。
「シゴけ……シコシコとシゴくんだ……」
 そう呟きながら片山が私の手首をユサユサと揺すると、私の手の中で片山のペニスの皮が上下に動き出し、その皮の中でコリコリとしている筋肉がピクピクと反応し始めました。

 片山はソッと私の手首から手を離しました。すると私の右手は、もう片山に手首を掴まれていなくとも、自然に上下に動いていました。
 便器の前に立っている片山の右側に寄り添いながら、便器に向けた片山のペニスをシコシコと手コキしている私のその姿は、まるで体の不自由なお年寄りに小便をさせる介護士のようでした。
 上下にシゴかれる片山のペニスからは我慢汁が溢れ出し、それが私の親指の付け根の上で激しく練り回されては白い泡状の液体になっていました。それがクチャクチャクチャっといういやらしい音を奏で、静まり返った夜の男子トイレに響いておりました。
 そのうち、片山の手が私の胸を弄り始めました。そんな片山の手を、体を捻りながら私が拒否すると、ふいに片山は「俺はキミの事、本当に好きだったんだぜ……」と呟きながら、私の首筋に顔を押し込もうとしました。
 それさえも私が顔を仰け反らせて逃げると、片山は今度は私のスカートの上から股間をスリスリと擦りはじめ「佐々木山の野郎、俺がキミの事を好きだと知ってながら横取りしやがったんだ……」と、忌々しそうに吐き捨てたのでした。

 そんな片山の指は、慣れた動きで私のスカートをスルスルとたくし上げて行きました。私は肉棒をシゴきながら「イヤです……」っと腰をくねらせながら拒否すると、いきなり片山は「おまえ、佐々木山と乱交パーティーに行ったんだってな」と、鼻でフンと笑いました。

「せっかくお前の事を好きだったのによ……乱交パーティーなんかに行かれたら、百年の恋も一瞬にして冷めちまうよな……」

 そう笑う片山の目には冷酷で残酷な光りが宿っていました。明らかに私を変態と決めつけた、そんな目つきでした。
 瞬間に私は(犯される)と思いました。男達がそんな目で私を見る時は、決まってその後、私は男達に散々に屈辱された挙げ句、まるで唾を吐きかけるかのように私の膣の中に精液を放出されるのです。今までに何度もそんな経験をしていた私は、片山のその目を見た瞬間、恐怖を感じると共に、もはや立っていられないくらいの興奮を覚えました。

「残念だな……せっかく彼女にしてやろうと思ってたのに……」

 そうニヤリと笑った瞬間、片山はストッキングの上から股間に指を突き立てました。そして、そこに指先をグリグリと押し付けながら、「いいよ。彼女じゃなくて奴隷にしてやるから」と笑うと、いきなり浅草寺の仁王のような険しい形相で私の顔を睨みつけ、私の頬をおもいきり引っ叩いたのでした。

(つづく)

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