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裸のOL10



 会社で受けるストレスを、全裸徘徊という異常な行為で発散する病理的な私は、明らかに性的倒錯といえましょう。
 そんな私に、深夜の暗闇に紛れながら私の体を貪る男達が口々に言います。

「強姦願望があるのか?」

「露出狂か?」

 しかしどれも違います。私は決してレイプされる事を望んでいたり、露出したいが為に全裸徘徊をしているのではありません。いや、どちらかというとその逆で、レイプなど絶対にされたくもありませんし、見ず知らずの他人に裸体などを見られたくもないのです。
 では、なぜわざわざ全裸で徘徊などするのか?
 それはスリルです。
 私は、いつ男達に暗闇の中に引きずり込まれ滅茶苦茶に犯され殺されるかわからないという恐怖にスリルを感じ、それを求めているのです。そのスリルが私に異常な性的興奮を与えてくれ、それが私の中に溜まっているストレスを発散させてくれるため、私はまたこうして1人の人間として生きて行けるのです。

 そんなスリルを求める私は、深夜の公園だけでは物足らず、あらゆる場所に出没するようになりました。
 そんな出没場所は、基本的にレイプされる危険性のある場所じゃないと意味がありません。確かに、深夜のコンビニなどは確実に人がいますからそれなりにスリリングな出没場所かも知れませんが、しかし、コンビニでは狂った男達に取り押さえられて集団レイプされる危険性はなく、スリルを求める私としては物足りないのでございます。又、オールナイトの成人映画館というのもございます。あそこもコンビニと同じように必ず人がいますし、それに、館内が暗闇であったり、欲情した男達が蠢いているという点に置いてはコンビニよりもスリリングな場所ではございますが、しかし、私からすればオールナイトの成人映画館でのレイプというのはあくまでもプレイであり、それでは何のスリルもなく、いわゆるハプニングバーのような「安全なスリル」でしかなく、それでは私のこの狂気的なストレスは発散されないのであります。

 そんな正真正銘のスリルを求めていた私は、ある時、格好の場所を発見致しました。
 それは、港のすぐ近くにあるアパートでした。港の前にズラリと並ぶ巨大な倉庫群の裏で、放置されている廃車となったトレーラーやスクラップにされた自動車に囲まれながら、そのアパートは廃墟のように朽ち果てた無惨な姿を晒してはひっそりと佇んでいました。
 私がそのアパートを発見したのは、ある新製品のサプリメントの営業に回っている最中でした。
 そのサプリメントは、肉体労働といった激しい肉体疲労を伴う職種の方に向けて開発された商品で、その為、私達が営業で回るのは主に建設会社関係だったのです。
 私が営業を担当したのは港湾運送会社でした。そこで働く港湾荷役作業員の人達にこのサプリメントを売り付けるのです。
 しかし、私に営業能力などあるわけがございません。私は極度な人間恐怖症で引っ込み思案な小心者のウツ病者なのです。そんな私が港湾運送会社にセールスに行っても、海千山千の男達からはまるで相手にされず、それどころか荒くれ男達からまるでキャバクラ嬢のような扱いを受けては、慌てて逃げ帰って来るのがオチでした。
 そうやって無駄な営業を回っていた私は、ある港湾運送会社の営業の帰り道、ふとそのアパートを発見したのでした。

 そこはスクラップにされた自動車がズラリと並ぶ暴力的な裏路地で、時折野良猫達が走り去って行く程度の、まったく人通りのない薄ら寂しい路地でした。そんな雰囲気が無性に好きだった私は、スクラップ自動車に囲まれながら、有刺鉄線に巣を張る鬼蜘蛛をボンヤリと見つめておりますと、目の前にあるその廃墟のようなアパートからなにやら狂ったような叫び声が聞こえて来ました。
 驚いた私は慌ててアパートを見上げました。アパートの一番端の部屋の窓が開いていました。例の叫び声が聞こえたのは間違いなくその部屋でした。私は慌ててスクラップの影に隠れると、迷う事なくその部屋を覗きました。すると、窓に干してある作業ズボンの隙間から、部屋の中に屈強な男達が3人立っているのが見えました。屈強な男達はなにやら大声で喚きながらドダバタと暴れ、そしてその度に一人の男が何か喚きながら床に倒されたり蹴飛ばされたりしております。そう、それはまさしく屈強な男達が一人の男をリンチしているのでした。
 リンチされている男はまだ若く、髪を短く刈った色の黒い青年でした。喚いているその言葉はあきらかに外国語で、そして屈強な男達の怒声もやはり外国語でした。
 そんな衝撃的なシーンを目の当たりにした私は、異様な恐怖に包まれながらも、スクラップ自動車の影に隠れながらこっそりスカートの中に手を入れ、陰部にヌルヌルと指を入れていたのでした。

 そんなアパートに興味を持った私は、次の日、そのアパートの駐車場に「管理地」として看板を掲げていた港湾運送会社にさっそく電話を掛け、さりげなくそのアパートについて調べてみました。
 電話対応したのは若い事務員さんでした。私は不動産屋のふりをしてアレコレと聞きますと、若い事務員さんは何の疑いも持たないまま全てを語ってくれました。
 そのアパートは、その港湾運送会社で港湾荷役作業員として働く外国人作業員専用の独身寮でした。そこで生活する作業員は全員が東南アジア系の外国人労働者で、多種多様の国籍の労働者達が暮らしているという事でした。
 そこまで聞いた私は、いきなり若い事務員さんにカマを掛けてみました。この若い事務員さんはどこかバカっぽく、きっと会社の事など何も知らないままただ電話番をしているだけの事務員だと思ったからです。

「みなさん、就労ビザは持ってませんよね?」

 私がそう聞くと、若い事務員さんは「就労?……なんですかそれぇ?」と今どきのギャルが使うマヌケな口調で聞いて来ました。

「要するに……ここだけの話し、寮にいる外国人のみなさんは入管とか警察にはマズいですよね?」

 私が砕けた口調でそう聞くと、若い事務員はそれを心得ているらしく「あぁ……それは……」っと急に戸惑い、すぐに「ちょっと社長に代わりますのでぇ……」と慌てて電話をオルゴールの音に切り替えたのでした。

 そんな若い事務員の焦り具合や、あの廃墟のように朽ち果てたアパートから見て、私は、その寮に住む外国人労働者達は全員不法就労者だと察しました。

 生温い潮風が降り注ぐ人通りの全くない薄ら淋しい路地裏のスクラップ工場の中にポツンと聳える不法就労外国人達の独身寮。

 私は、あのアパートの暴力的に荒んだ風景を思い出しながら、全裸で四つん這いになりながら、背後から巨大ディルドをアソコに埋め込みました。
 私の狭いアパートの一室に、ブチュ……ブチュ……っという卑猥な音が響き渡ると、まだ繋がったまま床に転がっていた携帯電話から「もしもし!」という乱暴な男の声が聞こえて来ました。
 男は港湾運送会社の社長なのでしょうか、その口調は荒々しく、まるで喧嘩腰に怒鳴って来ます。

「おい、ふざけた事聞いてんじゃねぇぞ! おまえ、どこの不動産屋だ!」

 私はそんな携帯に顔を押し付け、その社長に荒々しく犯されているのを想像しながら股間のディルドを激しくピストンさせました。
 おもわず私の口から「んんん……」っという声が洩れてしまいました。すると、その声に逆上した港湾運送会社の社長さんは「おい。おまえ、舐めてんのか」と、低く唸りました。
 私は素早く携帯をソッと手に取ると、ディルドが引き抜かれてポッカリと開いたままのオマンコの中に携帯をヌルヌルと挿入しました。そして「舐めて下さい!」と叫びました。
 私の膣の奥で、港湾運送会社の社長さんが怒鳴っています。社長が怒鳴る度に携帯は微振動し、その振動が私の子宮をジワジワと刺激します。
 私は、そんな港湾運送会社の荒くれ社長に強姦されるのを想像しながらイキました。畳の上に転がっていたクッションに激しくしがみつき、「もっと、もっと」と腰を振りながらも、一刻も早くあのアパートへ全裸で侵入したいと思ったのでした。


 その後も、港に点在する港湾運送会社に営業に回りながら、私は例のアパートの調査を続けていました。
 2階建てのアパートには合計8室の部屋がありました。寮として使われているのは2階のみで、そのうちの1階の角部屋だけが作業員達の共同食堂と浴室になっているらしく、1階の残りの3室は窓ガラスがバリバリに割られ、潮風が吹き荒むその部屋は無惨な廃墟となっておりました。
 2階の4室で生活している作業員は全部で9人いました。いずれも東南アジア系の外国人ばかりで、彼らがどのようにして4室を使い分けているのかまではわかりませんでしたが、しかし私が表の路地から見る限りでは、6人の作業員が1番端のひと部屋で集団生活しており、残りの3人は各自が1部屋ずつ使っているのがわかりました。

 その寮に住む作業員達はいずれも強靭な肉体の持ち主ばかりで、港湾荷役という仕事の過酷さがその筋肉隆々とした肉体から窺え知る事ができました。しかし、そんな健康的な肉体に比べその表情は貪よりと暗く、特に集団部屋で生活する6人の作業員のその顔は、まるで強制労働させられる奴隷のような、そんな覇気のない表情をいつもしておりました。
 そんな彼らは、深夜の3時頃になるとブラブラと歩きながら港の倉庫へと向かいます。帰って来るのはバラバラで、早い時は1時間もしないうちに帰って来たり、また、遅い時は深夜まで帰って来ない事もありました。毎日仕事があるわけではなく、港の仕事がない時は、アパートの前に積み重ねられているスクラップを運んだりしておりました。
 集団部屋で生活する彼らは、出勤時に集団部屋の鍵は掛けていませんでした。それは、作業員達の各自の終業時間がバラバラだったりする事からでしょうか、出勤する彼らが集団部屋の鍵を掛けるシーンは一度も見た事がございません。

 それらの調査をしながらも、私は、隠れて調査しているのがもし彼らに見つかったらという恐怖に何度も襲われ、その度に異常興奮していました。
 そして、あまりの興奮に気が動転してしまったのでしょう、なんと私は、フラフラとアパートに近付き、遂に1階にある廃部屋に忍び込んでしまったのです。
 ハッと我に返ると、いつの間にか私は、吹き荒む潮風を受けながら全裸となっていました。
 ガラスの破片が飛び散る廃部屋の押し入れの中に潜り込み、狂ったようにオナニーをしていました。

 そんな事を繰り返しながらも、それでもこのアパートを調べていた私は、このアパートが危険であると思えば思うほど、一刻も早くあの集団部屋に侵入したいと言う気持ちに駆られました。
 そんなアパートの集団部屋に若い女が全裸のまま侵入するというのは非常に危険です。もし見つかれば確実に集団レイプされます。いや、もしかしたら不法就労の彼らはレイプの発覚を怖れ、レイプした後に私を惨殺し、そしてズタズタに切り裂かれた私の死体を目の前の東京湾に捨てる可能性だって考えられます。
 しかし、そんな危険は私にとっては性的起爆剤なのです。その危険さを想像するだけで私の局部は激しく濡れ、そしてズタズタに切り刻まれて殺されてしまうかも知れないという恐怖感に襲われながら、濡れた局部に指を入れなくては我慢できない状態になってしまうのです。

 そのアパートの調査を初めて1週間、私の中のそんな危険な精神は最高潮に達していました。
 そんなある日、私は棚崎部長に在庫が保管されている倉庫に呼び出されました。棚崎部長は倉庫の一番奥にある書類倉庫へと私を連れ込み、その何年間も誰も入った事のないような書類倉庫の棚を指差しながら、「いったいこのホコリはなんだ!」といきなり私の頬を叩きました。
 そうやって無理難題を仕掛けて私の抵抗意思を無くさせるのが、いつもの棚崎部長の手口なのです。

「こんなにホコリだらけにして……キミはいったい何を考えてるんだ……」

 そうブツブツ呟きながら私の体を制服の上から弄り、そして社長の文句をブツブツと愚痴りながら私のスカートの中に手を入れてきました。
 何の躊躇いもなく私のショーツを剥ぎ取ると、「この会社はそもそも理念というものに欠けてるんだよ……」と言いながら、私を床に四つん這いにさせました。そしてノーパンのスカートを捲り上げると、剥き出しになった私の生尻に顔を近づけては私の性器や肛門をクンクンと嗅ぎ回り、「社長はこの不景気を甘く考えすぎだ!」と声を枯らして叫び、シコシコとオナニーを始めました。
 棚崎部長は、犬のようにクンクンと鼻を鳴らしながら私の局部の匂いを散々嗅いだ挙げ句、激しくシゴくペニスを私の尻肉に向けました。そして、「社長なんか死ねばいいんだよ」とそう呟くと、大量の熱い精液を私の局部に向けて発射し、「おまえも死ねばいい」と、せせら笑ったのでした。

 その日の夜、電気を消したアパートに踞っていた私のウツのレベルは、急激に60に達しました。
 時計を見ると既に深夜2時を回っていました。
 私はアパートを飛び出しました。いつもならそんな時の私は迷う事なく公園へと向かうのですが、しかしその日は大通りでタクシーを拾うと、不法就労者の巣窟がある港へとタクシーを走らせました。

 あと1時間もすれば彼らは港へと出掛けて行きます。集団部屋の鍵は開いたままですから、侵入するのは簡単です。
 あらゆる妄想を掻き立てては激しい興奮に包まれた私は、タクシーの後部座席に踞りながら性器を弄りました。
 既に私のアソコからは愛液が激しく溢れ出しております。私は左の指でショーツの股間をズラし、スカートの中でアソコをパックリと開きながら、わざと運転手に聞こえるように右手の指腹でアソコをヒタヒタと叩いては車内に「ぴちゃぴちゃ」といういやらしい音を響かせました。
 そんないやらしい音に気付いた運転手は、やたらとバックミラーで後部座席の私をチラチラと見ました。私はそんな運転手にバックミラー越しで見つめられながら、人差し指で突起したクリトリスに愛液を塗り付け、それをクリクリと転がしました。

「こんな時間に港でなんかあるんですか?」

 信号で止まった運転手は、助手席に置いてあったボードの書類に何やらカリカリと書き込みながら聞いて来ました。
 私は何も答えませんでした。運転手の後頭部をジッと見つめ、黙ったままヌルヌルになった性器に指を2本挿入させました。そして膣の中で指をグニグニと動かしながら必死で声を押し殺し、(オナニーをしているのが運転手に見つかったら殺される)という何の根拠もない妄想に浸っては、その恐怖快楽に身を溶かしていたのでした。

 港の近くの路地でタクシーを降りると、路地の端の堤防に身を寄せました。胸の高さほどのある堤防から漆黒の海をソッと覗き込むと海はすぐ目の前まで来ており、真っ黒な水がポチャンポチャンと小さな音を立てながら不気味に揺れていました。
 私は、ペットボトルや長靴といったゴミがびっしりと浮いている黒い水を見つめながら、もし自分がそこに落ちたらと想像し、そこにウヨウヨと蠢いているであろう黒い蟹や得体の知れないブヨブヨとした生物に身体中を蝕まれていく恐怖をひしひしと感じました。
 暫くそうしていると、私の背後でいきなり車が止まりました。振り向くとそれはさっきのタクシーでした。
 スーッと助手席の窓を開けた運転手は「ねぇ」と私に声を掛けました。
 ふと見ると、カーラジオの灯りにボンヤリと照らされた陰茎が見えました。まるで巨大なウンコのような色形をしたペニスを、運転手は握りしめたまま笑っていました。

「この辺は危険ですよ……変な外人がウロウロしてますからね……」

 そう言いながら助手席の窓から私の顔を覗き込んだ運転手は、握った陰茎をゴシゴシと上下に擦り始めました。

「もし誰かと待ち合わせしてるなら……車の中で待っててもいいですよ……」

 そう声を震わせながら言う運転手を見つめながら、私はこの薄汚い運転手にタクシーの後部座席で滅茶苦茶に汚されるのを想像し、密かに身震いしました。

「……結構です……」

 私が顔を強張らせながらそう答えると、急に運転手の陰茎を擦る手が早くなりました。

「この辺はね、変質者とかね、痴漢とかがね、多いからね……ハァハァ……気を付けた方が……いいですよ……」

 運転手がそう言った瞬間、運転手の陰茎の先から濃厚な汁がビュッビュッと飛び出すのが見えました。
 それを呆然としながら見つめていると、いきなりタクシーは発進しました。そして、まるで逃げるかのように凄い勢いで走り去って行ったのでした。

 私はそんなタクシーのテールランプが遠離って行くのを見つめながら、しばらくの間タクシーが撒き散らしていった砂埃に包まれていました。
 走り去るタクシーの音が完全に消え去ると、堤防の向こうから真っ黒な水がポチャンポチャンと揺れる音がまた聞こえて来ました。
 その音に我に返った私は慌てて携帯を取り出しました。
 時刻はAM3:10。そろそろ彼らがアパートを出て行く時間です。
 私は急いで路地の横にある小さな土手を登り、その奥にある錆びたドラム缶と古タイヤが大量に積み重ねられている真っ暗な空き地を早足で通り過ぎると、錆だらけの貨物コンテナがズラリと並ぶ駐車場に出ました。
 その駐車場では巨大なトレーラーがピッピッピッピッと音を鳴らしながらバックし、水銀灯に照らされる黄色いヘルメットを被った男が「オラーイ!オラーイ!」と叫んでおります。

 既に港は動き始めていました。

(つづく)

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