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たまねぎの皮4

2013/05/30 Thu 15:38

たまねぎの皮4



 優希ちゃんは床にへたり込んでいた。
 無惨に縛られた女オーナーが、新入社員にズボズボと犯される姿を目の当たりにしながら、優希ちゃんは、グスン、グスン、と鼻をすすり、時折「オーナー……」と悲観的に呟いては、顔をくしゃくしゃにして泣いていた。

 泣いている優希ちゃんに見られながら、俺は激しく腰を動かしていた。見られている相手が、アイドル歌手のように可愛い女の子であるため、その快楽は肉体的にだけではなく精神的にも広がっていった。

「見ちゃだめ!」

 女は、グズグズと泣いている優希ちゃんをキツく睨みながらそう怒鳴っていた。その度に優希ちゃんは、女オーナーを助けられない自分の無力さに絶望し、更に大きな声を出して泣き崩れていたのだった。

 俺が、この優希ちゃんという優しい女の子と初めて接したのは、出勤初日の朝だった。
 俺がニートだったという事は既に面接時に判明していた為、俺は出勤初日から店の従業員達に馬鹿にされた。
 厨房のコック達は、俺を『ニート野郎』とか『モグラ男』と呼び、女ばかりのホールスタッフ達は、さすがにそこまで露骨には言わないものの、しかし、女特有の陰口という手段によりコソコソと俺を馬鹿にしていた。
 そんな中で、唯一俺に優しく接してくれたのが、店長の優希ちゃんだった。
 初出勤で何もわからず厨房の隅でウロウロしていた俺に、優希ちゃんはソッとメニューを差し出しながら「取りあえず商品名から覚えましょうか」と、明るく笑い掛けてくれた。
 それは天使のような笑みだった。
 その肌は、毛穴がないのではないかと疑うほどに白く、優しい春の光にキラキラと輝く小川のように透明感のある少女だった。
 常に笑っている優しい大きな目と、ムチムチしながらも細く長いその脚は、二次元アイドルを形取った高性能なフィギュアを連想させた。

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 あの日、俺と優希ちゃんは、営業準備中のオープンテラスに二人で座りながらメニューを眺めていた。優希ちゃんは俺に、良く冷えたアイスハーブティーを出してくれ、中庭の隅でさわさわと揺れているナツツバキの緑を背景に、「私の手作りなの」と自慢げに笑っていた。
 俺は、どれだけ頑張っても『モッツァレラとトマトのカプレーゼ』という言葉が覚えられなかった。この歳になると、コレ系の聞き慣れない言葉を覚えるのは非常に困難なのだ。
 すると優希ちゃんは、「目で覚えようとするから覚えられないのよ。耳で覚えると簡単よ」と言いながら、俺に向かって「モッツァレラとトマトのカプレーゼ」と、何度も囁いてくれた。
 そんな優希ちゃんのプチトマトのような唇をジッと見つめながら、俺もその唇の動きに合わせ、「モッツァレラとトマトのカプレーゼ」と何度も復唱した。
 しかし、優希ちゃんのその可愛い唇の動きを見ているうちに、俺の脳は「モッツァレラとトマトのカプレーゼ」どころではなくなっていた。プニプニの唇が優しく動き、その中から真っ白な歯と滑らかに動く舌が見える度にクラクラと目眩を感じた。もちろんテーブルの下の下半身はこれでもかというくらいに硬くなり、体中の血液が全て下半身に集中してしまったかのように俺の脳はボーっとしていた。
 そんな俺の様子に気づいた優希ちゃんが、のそのそとテーブルの上に身を乗り上げ、俺の顔を覗き込みながら「ん?」と首を傾げた。
 小動物のような優希ちゃんの大きな目が、俺の脂ぎった顔面に迫っていた。「大丈夫?」と首を傾げる優希ちゃんの息に、ほんのりとストロベリーのガムの匂いを感じた瞬間、俺の脳は一気に蕩けた。
 俺は無意識に「イチゴの……」と呟いていた。すると優希ちゃんは「あっ」と小さく微笑みながら、メイド服をアレンジした制服のポケットの中から小さな袋を取り出した。
 その袋には『ぷちぷちグミ』と書いてあり、その背景には真っ赤なイチゴの写真が載っていた。
 優希ちゃんは、「食べます?」と笑いながら、袋の中から一粒のグミを取り出した。そして白魚のような指で摘んだ真っ赤なグミを、俺の手の平の上にコロンっと転がすと、なぜか恥ずかしそうに「ちょっと酸っぱいの」と呟きながら、クスっと小さく微笑んだのだった。

 あの時の、優希ちゃんの優しい笑顔と、ちょっと酸っぱいグミの味を、俺は今でも忘れていない。

 切なかった。

 唯一俺に優しくしてくれた優希ちゃんが、今、俺の目の前でグスングスンと鼻水を垂らしながら泣いている。レズのパートナーが荒縄で縛られ、ズボズボと無惨に犯されているシーンを愕然と見つめながら、ヒクヒクと喉を鳴らしている。

 心が痛かった。

 この糞生意気な女オーナーなど、泣こうと叫ぼうとどうでも良かったが、優希ちゃんの涙はさすがに俺の胸を締め付けた。
 が、しかし、だからといって俺の腰が止まるわけではなかった。
 それとこれとは別だった。俺の中で、切なさと性欲は、食後のデザートとメインディッシュのステーキほどに別腹だった。

 だから俺は、優希ちゃんに見られながら性交をしているというこのシチュエーションに興奮し、そして、優希ちゃんの愛おしいレズパートナーを寝取ってやっているというサディスティックな状況に激しく悶えていた。

 優希ちゃんが見ている前で、女の大きな尻をおもいきり叩いてやった。そして、そのまま乱暴に女をうつ伏せにすると、「おらぁ、ケツを突き出せ」と、再びその尻をおもいきり引っ叩いた。乾いた音が寒々とした通路に響く度に、優希ちゃんは肩を窄めながらギュッと目を閉じた。
 女は腰の縄を強引に引っ張られた。腰を持ち上げられ、尻を突き出すその体勢は、まるでワイヤーで吊られた子鹿の死骸のようだった。

 最後にもう一発、パチン! と尻を叩くと、俺は右手で尻肉を押し開いた。ヌルヌルに萎れた陰毛がモズクのように渦を巻いていた。そこに亀頭をぐにゅぐにゅと擦り付け、ベロリと口を開いた穴の中にペニスをヌルっと滑り込ませたのだった。

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 うなぎのように黒光りした肉棒が、腐った果実のようなドロドロの穴の中をゆっくりとピストンしていた。
 汚れたタイル床に頬を押し付ける女は、下唇をギュッと噛み締めながら凄まじい形相で裏口のドアをジッと睨んでいた。
 そんな女の姿を涙目で見守る優希ちゃんは、まるでキリスト様に祈るかのように小さな拳を口の前で重ね、それをブルブルと震わせていた。

 俺は、そんな優希ちゃんに「おい」と声を掛けた。
 優希ちゃんはギョとしながらゆっくり横目で俺を見た。

「見ろよ……おまえのレズ相手のオマンコから、こんなにいやらしい汁がダラダラと溢れてるぜ」

 俺はそう言いながら、不気味な物体がピストンしている結合部分を優希ちゃんに向けて開いた。
 優希ちゃんは、「いや……」と顔を背け、口元で組んでいた拳の指を白い前歯でカリカリと噛み始めた。

「ほら、目を反らすんじゃねぇよ、ちゃんと見るんだ……おまえはこの女に、いつもこんな風にヤられてるんだろ、ナスとかキュウリとか、でっけぇバイブなんかを突っ込まれてよ、散々オモチャにされてるんだろ……」

 そうニヤニヤ笑うと、優希ちゃんは「やめて下さい!」と悲痛な声で叫んだ。
 それと同時に、俺は素早く優希ちゃんに手を伸ばし、その二つ縛りにした髪の毛を掴んだ。そして髪を思い切り引っ張りながら俺の横まで引きずると、白いTシャツの胸元に微かにプクっと浮き出ていた膨らみに、手の平をギュッと押し付けた。
 優希ちゃんは、子猫が尻尾を踏まれた時のような「きゃん」という変な悲鳴を上げながら、慌てて両腕で胸をガードした。

 優希ちゃんの胸は想像していたより小さかった。しかもそのTシャツの柔らかい生地は女子小学生を連想させたため、たちまち俺は禁断のロリータエロスに襲われた。

 ロリータには苦い過去があった。数年前、『小さな妖精たち』という、少女たちの性器画像がアップされている有料サイトに登録した事があった。もちろんそこに登録したクレジットカードは親父のカードだったが、料金は月々五百円で、しかもカード引き落としの名目は『優良企業派遣会社』になるというから、俺は安心して親父のカードを無断で拝借した。
 しかし、実際は違っていた。開いたサイトには、股を開いた子犬や子猫の画像しか掲載されておらず、御丁寧にも、そのサイトの最後のページには「死ねよバカ」と大きく掲示されていた。
 当然、料金もデタラメで、五百円のはずの料金が五十万になっていた。おまけにカード引き落としの名目は『女子小学生陵辱画像サイト』となっており、その日から、親父の携帯には、五分おきに巻き舌のお兄さんから電話が掛かって来るようになった。
 俺は親父にガラス製の灰皿でぶん殴られ、額が割れて前歯が欠けた。結局親父は、巻き舌のお兄さんに泣きつき、料金を二十五万円に負けてもらうと、すぐさまそれを振り込んだ。その金は俺が親父から借りた借金という事になり、今では利息が膨れ上がっては三百万円に達していた。

 ロリータには、そんな『ウシジマくん』のような苦い過去があった。思い出すだけでも反吐が出たが、しかし、そもそもロリコン嗜好のある俺は、優希ちゃんの可愛い胸に触れた瞬間、そんな過去をすぐさま忘れた。

 俺は、女の尻に腰を振りながらも、優希ちゃんのミニスカートの中に手を入れ、それを阻止されるとすかさず胸を触り、またそれを阻止されると再びスカートの中に手を入れるという、イタチごっこを繰り返していた。攻める俺と、阻止する優希ちゃんの手の動きは、まるで香港のカンフー映画のようだった。
 それに気づいた女が、「その子に触るな!」と、凄まじい声で叫んだ。
 それでも俺はそれを無視して手を伸ばしていると、そのうち優希ちゃんは疲れてきたのか、手の動きが俺のスピードに付いて来れなくなってきた。

 遂に俺の手がスカートの中にスルッと滑り込み、俺の指先にパンティーの生地が触れた。優希ちゃんが「ヤダ!」と言いながら、紅葉のような小さな手で俺の腕を押さえつけたが、俺は素早くパンティーの生地を指に引っ掛けると、そのままスカートの中から手を抜いた。

 真っ白な優希ちゃんの脚に、黒いパンティーがスルッと滑り落ちると、膝で止まった黒いパンティーの裏側が蛍光灯に照らされた。
 俺は目を疑った。
 なんとその裏返しにされたクロッチは、まるでシロップを垂らしたかのようにタラタラと濡れていたのだ。

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 優希ちゃんは、慌てて濡れたパンティーを手で隠したが、しかし、卑猥に濡れたクロッチは瞬間的に俺の頭に焼き付き、俺は激しい興奮に襲われた。

(ヤダとかイヤとか言いながらトロトロに濡れてるじゃねぇか……こんなに可愛い顔をしてるくせに変態女じゃねぇか……)

 俺は、すげぇ、すげぇ、と頭の中でわめき散らしながら、自分のその声に合わせて激しく腰を振りまくった。
 縛られた女の尻肉と俺の太ももが衝突に、パンパンと乾いた音を立て、四つん這いで踏ん張っていた女の頬が床に激しく擦り付けられた。女は長い髪を振り乱しながら、鶏のような悲痛な声で呻いている。

「へへへへ。見ろよ。あんたの愛するオーナーさんが感じてるぜ」

 項垂れていた優希ちゃんにそう囁くと、優希ちゃんはいきなりサッと顔を上げ、俺を凄まじい形相で睨みながら「鬼」と呟いた。

 今まで色んな人達から散々貶されて来た。
 ゴミ、クズ、ぐうたら、怠け者。
 バカ、ウジ、不細工、貧乏人。
 糞、ハゲ、チンカス、コンジローム。
 そんなジメジメとした言葉で貶され続けて来た俺だったが、しかし、「鬼」と呼ばれたのは生まれて初めてだった。
 何やら無性に嬉しかった。鬼と呼ばれる事は、善かれ悪かれその人達よりも立場が上という事であり、今まで誰にも相手にされずにイジメ続けられてきた俺にとっては、頬が笑えて来るほどに嬉しい呼ばれ方だった。

 鬼と呼ばれて意気揚々とした俺は、更に激しく女の尻を叩きながら狂ったように腰を振った。
 今まで俺を馬鹿にし続けていた奴らに、ざまぁみろ! ざまぁみろ! ざまぁみろ! と、心で何度も叫びながら腰を振っていると、その優越感と高揚感が電流のように全身を駆け抜け、不意にピストンする亀頭に今までにはない快楽が走った。

「おら、ちゃんと見てろ、中で出すぞ」

 優希ちゃんにそう言いながら尻肉を押し開き、そのグロテスクな結合部分を見せつけた。
 すると、今まで俺を睨んでいた優希ちゃんの視線はゆっくりと下がって行き、ブジュブジュと卑猥な音を立てる結合部分をソッと捕らえた。

(あぁぁ……あんなに可愛い子に見られている……)

 そう思った瞬間、尿道に精液が走った。
 「んふっ!」と踏ん張ると、大量の精液が、どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ、と三回立て続けに発射した。
 頭の中で(ああああああああああああああ)と叫びながら女の尻肉を鷲掴みにした。おもわず口から「気持ちいい……」という言葉が洩れ、唇からはだらしない涎がタラっと垂れた。

 腰のスピードを徐々に落としながら、半開きの目で優希ちゃんを見た。優希ちゃんは、まるで人が殺される瞬間を目撃したかのように愕然とし、俺の肉棒がドクドクと痙攣しながら精液を注入しているシーンを食い入るように見ていた。

 そんな真剣な優希ちゃんは、いつの間にか体育座りになっていた。ミニスカートは捲れ、ノーパンの股間が丸見えになっている。

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 俺は、乾いた喉にゴクリと唾を飲み込みながらそこを凝視した。

 陰毛を剃られた痛々しい股間には、子猫の膣のような小さなワレメがペロリと口を開いていた。そしてその奥には白桃色の粘膜が見え、透明のおツユがその部分だけをキラキラと輝かせていた。

 そんな俺の視線に「ハッ」と気づいた優希ちゃんが慌てて股を閉じた。
 優希ちゃんは、その可愛い目を必死に吊り上げながら俺を睨んでいる。

 俺はそんな優希ちゃんをおもいきり睨み返した。

 そして心の中で「俺は鬼だ」と自分に聞かせると、未だ聳り立っているペニスを女の穴から抜いたのだった。

(つづく)

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