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ママ友の汁9・被虐の巻

2013/05/30 Thu 15:36




 この旅館には、温泉ではない露天風呂付きの大浴場があった。しかしそれは混浴ではなく、きっぱりと「男湯」と「女湯」の二つに分かれていた。
 静まり返った廊下に、俺と中村さんのスリッパが、ヒタ、ヒタ、ヒタ、と交互に鳴っていた。俺の後ろから三歩離れて付いて来る中村さんは、まるで処刑場に連行される死刑囚のようにぐったりと項垂れていた。
 いかにも鄙びた昭和の宿にありそうな『卓球場』を横切った。寒々としたホールの壁に、『使ったラケットやボウルはちゃんとカゴにしまって下さい』と、手書きで書かれた張り紙を見つけた。俺はそれを横目で見ながら、この場合、「ボウル」が正しいのか「ボール」が正しいのか考えた。しかし、よくよく考えれば、その場合、「ピンポン球」と書くべきであり、やはり「ボウル」はおかしいだろ、と思った瞬間、卓球場の奥に置いてあった巨大な柱時計が「ゴン」っと鳴った。
 そんな柱時計の、下のガラス部分には『棚橋旅館さんへ 大友工務店与利』と金のペンキで書かれていた。時刻を見ると、もはや深夜の枠に突入していた。
 こんな時間なら、誰もいないだろう。そう思いながら歩いていた俺は、『男』と書かれた青い暖簾の前で立ち止まった。
 俺が止まると同時に、背後から聞こえていた中村さんのスリッパの音も同時に止まった。
 ソッと振り向いた俺は、廊下の真ん中でポツンと脅えている中村さんに「早く」と手を振りながら、青い暖簾を捲り上げた。
 一瞬、中村さんの唇が動いた。声は聞こえなかったが、その唇の動きから「でも……」と言っているようだった。
 俺は静かに引き返すと、戸惑う中村さんの腕を掴んだ。そして強引にその腕を引っ張りながら青い暖簾の中に入って行ったのだった。

 案の定、玄関に客のスリッパはひとつもなかった。俺は強引に中村さんを脱衣場に連れ込むと、年代物の扇風機の前で抱きしめ、濃厚なディープキスをしながら素早く浴衣を脱がせた。
 洗面所にある大きな鏡に映った中村さんの裸体には、今まさにセックスを終えたばかりです、と言わんばかりの卑猥なオーラが漂っていた。ノーブラ、ノーパン、精液が飛び散った胸にはティッシュの破片がぺたりと張り付き、白い下腹部にわさっと生える陰毛は、どことなくじっとりと湿っていた。
 そんな『弛んだ裸体』に欲情した俺は、その場でいきなりしゃがむと、立ったままの中村さんの太ももを大きく開いた。そして股間を覗き込むようにしながらそこに舌を伸ばし、未だドロドロになっている小陰唇をびちょびちょと下品に舐め始めた。

「いや、人が来ます」

 そう慌てながら、中村さんは俺の頭を両手で押さえつけた。
 
「人が来た方がいいんだろ?……いやらしい姿を他人に見られたいんだろ……ん?」

 俺はそう笑いながら両手を腰の後ろに回し、そのまま尻肉を鷲掴みにした。尻肉を押し開くとそれに連動して膣も大きく開いた。
 一瞬、彼女の股間に卑猥な匂いが「もわっ」と溢れた。それは、激しいピストンの末、いきなりぴたりと口を閉ざされていた粘膜の匂いだった。

 ドロっとネチャ付く穴の中に舌を滑り込ませ、そこを舌で激しく掻き回しながら、俺は額に陰毛をジリジリと鳴らした。
 中村さんは、立ったまま腰をガクガクとさせていた。そして「だめ、人が来ちゃう」と言いながらも、いやらしい呼吸を「はぁはぁ」と脱衣場に響かせていた。
 そんな中村さんの呼吸がいよいよ声に変わろうとした瞬間、俺はいきなりムクっと立ち上がった。鏡に映る俺の顔は、まるでローションを塗りたくったようにテラテラに輝いている。
 途中でやめられた中村さんは、残念そうに眉を八の字に下げながらも、緩んだ股間を慌てて閉じていた。
 
 俺はそんな中村さんを浴場へと連行した。
 誰もいない深夜の大浴場は、蒸し風呂のような湿気に包まれていた。浴槽の隅に置いてある金色のライオンの口からは大量の湯が次々に溢れ、ドボドボと音を立てていた。
 そんな大浴場を裸足でヒタヒタと通り抜け、『足下に注意』と書かれた露天風呂のドアを開けた。
 外に出てドアを閉めると、一瞬にして大浴場の喧噪が消えた。シーンっと静まり返った露天風呂には、竹筒からチロチロと零れる湯がトポトポトポと小気味良い音を立てているだけだった。

 俺は、項垂れる中村さんの手を引きながら、ゴツゴツとした岩に囲まれた浴槽の中に入って行った。
 露天風呂は広かった。ちょっとしたプールほどの大きさはあり、そんな浴槽の真ん中に大きな岩が置いてあった。
 湯の中をバシャバシャと進むと、俺は中村さんをその岩に向かって立たせた。そしてその岩に両手をつかせると、ムチムチの丸い尻をプリンっと突き出させた。
 月の明かりに照らされた丸い尻は、まるで白玉のように美しかった。俺は手の平に湯を掬うと、丸い尻に湯を掛けた。滑らかな尻のカーブに湯が流れ落ち、それは更にテラテラと輝きながら湯けむりにぽっかりと浮かんでいた。

 そんな尻を舐めたり撫でたり、時には叩いたりしていたが、しかし三度も立て続けに射精していた俺のペニスは、もはやウンともスんとも反応しなくなっていた。
 そうしていると、不意に、大浴場の湿気の中にぼんやりと人影が映った。
 一瞬焦った。もし旅館の従業員だったらと思うと、なんと言い訳をすればいいのかと激しく動揺してしまった。

 俺は中村さんの尻の谷間に指を滑らせながら「誰か来たぞ……」と囁いた。
 中村さんは「いや」と脅え、そのまま膝を曲げて湯の中に潜り込もうとした。
 そんな中村さんの腹に腕を回し、「ダメだ」と言いながら体を持ち上げると、再びそこに尻を突き出させた。

「見てもらうんだ……おまえのこのヌルヌルになったド変態な穴を、見ず知らずの男に見てもらうんだよ……」

 中村さんは、突然岩に顔を押し付けながら泣き出したが、しかし、尻は突き出したままだった。
 俺は、やっぱりこいつは露出狂だ、と、思いながらも、大浴場の湯気に目を凝らし、その人物が露天風呂にやって来るのを今か今かと待ちわびた。

 しばらくすると、そんな人影は露天風呂のドアに向かって進んで来た。「来るぞ」と中村さんに囁くと、「許して下さい」と、中村さんが啜り泣いた。
 人影がドアのガラスにくっきりと浮かんだ。ガチャ、っとドアが開き、股間に白いタオルを巻いた男がノソッと現れた。

 二十代後半の痩せた青年だった。その慣れない足取りからして、どうやら旅館関係者ではなく一般の宿泊客のようだ。
 最初、青年は中村さんの存在に気づかないまま、浴槽の隅にしゃがんで体に湯を掛けていた。そして、ゆっくりと両脚を浴槽に入れ、大きな溜め息と共に浴槽の縁の岩に腰を下ろすと、そこで初めて中村さんの存在に気付き、細い目を一瞬ギョッとさせながら無言で仰け反った。

 俺はそんな青年を横目に見ながら、無言で中村さんの尻の谷間を弄っていた。
「見てるぞ」と中村さんの耳元に囁くと、それまで体を震わせていた中村さんが、いきなり卑猥な声で喘ぎ始めた。

 俺は尻肉を大きく開き、青年に見えるようにしながら穴の中に指をピストンさせた。
 トポトポトポ……という湯の音に混じり、くちゃくちゃくちゃ、という粘着音と、「あぁぁ、あぁぁ」と喘ぐ中村さんの声が、静まり返った深夜の露天風呂に響いていた。

 穴の中を指で掻き回しながら、ソッと青年を見た。青年は愕然としながら、俺の指の動きに釘付けになっていた。
 ふと、青年と目が合った。ニヤッと微笑みながら「こんばんは」と声を掛けると、青年は慌てて背筋を伸ばしながら「あっ、はい」と深く頭を下げた。
 真面目そうな青年だった。こんなプレイをするには、もってこいの相手だと思った。

「お一人ですか?」

「はぁ……」

「旅行?」

「いえ……出張で……」

「出張かぁ、こんな田舎町に珍しいですね……で、どこから来たんですか?」

 俺がそう聞くと、青年は「新潟ですけど……」と答えながらも、急に声を潜めて「何かの撮影ですか?」と聞いて来た。

 俺は「違います」と笑った。

「趣味ですよ。この変態女はね、人に見られると興奮する露出狂なんです」

 俺がそう言うと、青年は表情をドギマギさせながら「そうなんですか……」と呟いた。

「凄いですよこのマンコ、鯉の口みたいにパクパクしてますよ。近くに来て見てやって下さいよ」

 そんな俺の言葉に、中村さんが「いや……」と呟きながら股を閉じようとした。俺はすぐさま強引に股を開かせると、膨れ上がったクリトリスを指で転がした。すると中村さんは「あん」と尻を跳ね上げ、再び股がだらりと弛んだ。

「ほら、早く」

 青年をそう急かせると、青年は「はぁ……」と戸惑いながら湯の中に体を沈めた。
 青年は湯の中でしゃがみながら、まるでネッシーのように湯から顔だけ出してジワジワと迫って来た。
 闇に包まれた黒い湯がたぷたぷと揺れた。きっと青年は普通に歩ける状態ではないのだろうと思うと、さっき濡れた白いタオルから透けて見えた黒い影が、タオルを突き抜けて飛び出している姿が頭に浮かんだ。

「こっちに来るぞ」と、中村さんの耳元で囁くと、中村さんは「許して下さい……」と啜り泣いた。

 しかし、そんな中村さんの指は、自ら勃起したクリトリスを弄り始めていたのだった。

(つづく)

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