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ぬかるみ3

2013/05/30 Thu 15:36

ぬかるみ3



 その後も義父は、何度も野犬を捕まえてきては私を犯させていました。
 野犬は私の中に射精すると、そのまま義父に裏庭へと連れて行かれ、その翌朝、そこで屠ふられるのでした。
 肝は横浜の業者に高値で売り飛ばされ、毛皮は大阪の業者に二束三文で引き取られていました。
 もちろん肉も売れました。高値で売れる肉は業者に渡し、それ以外の肉は家族で食べました。犬のキムチ鍋、犬の唐揚げ、犬のステーキと、あらゆる方法で料理され、我が家の食卓に並ぶのでした。

 そんな野犬の解体は、高齢の義父一人では無理でした。いつも、同じ村の吉岡という四十五歳の中年男が手伝いにやって来ては二人で解体しておりました。
 この吉岡というのはとても嫌な男でした。
 若い頃から大阪の屠殺場で働いていたせいか、犬を屠ふる腕前は見事なのですが、しかし、解体している最中に、肉の一番おいしい所を義父に内緒でこっそり取り除いたり、又は業者と組んでは、高い部分を安く買い取らせ、あとで業者からバックマージンを手に入れるという実に狡賢い事をする男でした。
 義父はそんな吉岡の悪事には全く気づいていませんでしたが、しかし、ある時私はそれに気づきました。
 それは今から一週間程前の事でした。犬の解体後、吉岡が義父の目を盗んで隠しておいた犬の肩の肉を、自分の車の中にこっそり持ち込んだ瞬間を私は目撃してしまったのです。
 その肉は、通称『タレチチ』と呼ばれる肩部分の中心にある赤身の一部でした。『タレチチ』というのは、言葉の如く『老婆の垂れ乳』のように柔らかいという意味で、主に刺身やタタキにして食べられていました。一匹から取れる量が非常に少なく、肝に匹敵するほどの高値で取引されていました。
 もちろん義父もその『タレチチ』は知っていましたが、しかし吉岡がタレチチの一部をわざと骨にくっ付けたまま解体し、それをあたかも屑肉のように誤魔化して骨と一緒に廃棄袋で持ち帰っているなど夢にも思っていません。
 あの日私は、偶然にも家の横の空き地を通りかかった時、窓を開けっ放しの車の中で吉岡と業者がくすねた『タレチチ』の話をしているのを聞いてしまったのです。
 私にそれを聞かれていた事を知った吉岡は、慌てて車の中から飛び出してきました。

「おっさんに言うんか」

 吉岡は在日朝鮮人特有の細い目で私を睨みました。

「言わんよ」

 私はそう言うと、後ろも振り向かずに玄関へと続く石段を上ろうとしました。

「おっさんに言うたら、おまえの事もみんなに話したるぞ」

 その言葉にキッと振り返ると、吉岡はいやらしい表情をしてニヤニヤと笑っていました。

「……あんた、野犬とオメコしとるんらしいやん。ワシ、おっさんから全部聞いとんぞ」

「……………」

 私は吉岡を睨みながらも、無意識のうちに下唇を噛み締めていました。

「そんな顔せんでもええやんか……」

 吉岡はそう笑いながら私の目の前に立ち塞がると、突然私の肩にソッと手を置き「心配すな、誰にも言わんよ。ほら、あんたにも分け前やるさかい、早よ車に乗れや」とニンニク臭い息で囁いたのでした。

 私は吉岡の車の助手席に座りました。別に分け前など欲しくはありませんでしたが、しかし、吉岡のその男性的な野太い囁き声についつい体が動いてしまったのでした。
 後部座席には村橋さんが座っていました。村橋さんは古くからこの村に出入りしている肉買業者で、病死した牛や、罠にかかった猿、野犬や野良猫やカラスの肉までも買ってくれる闇商人でした。
 村橋さんは、助手席に乗り込んだ私に、「奥さん、くれぐれも内緒にして下さいよ。これがバレたら、私は村の人達に井戸に落とされちゃいますからね」と、ケラケラと笑いながら吉岡に一万円を渡しました。
 吉岡は一万円を受け取るなり、血まみれのジーンズのポケットの中に急いで押し込み、そしてもう片方のポケットからしわくちゃの千円札を二枚取り出すとそれを私のスカートの上にポンっと投げつけました。

「ほんまは一割やけど、今日は初日やさかい二割にしといたる」

 吉岡はそう言いながら車のエンジンを掛けると、後部座席で村橋さんが「ユウさんは太っ腹やなぁ」と煙草を吹かしたのでした。

 車は村道を抜け、険しい山道へと入って行きました。
 私がどこに行くん、と聞くと、吉岡はアゴの無精髭を指でブツブツと抜きながら「村さんを下谷野の駐車場まで送ってくんや」と、ぼんやり答えました。
 鬱蒼と繁る木々がまるでトンネルのようにして山道を囲んでいました。木々からの木漏れ日が車内を明るくしたり暗くしたりと繰り返していると、不意に吉岡の血生臭い手が、私のスカートの上にソッと忍び寄ってきました。

「安彦は全く使い物にならへんのか?」

 吉岡はそう呟きながら私の太ももをスカートの上から撫でました。
 すると、後部座席でスマホを弄っていた村橋さんが「旦那さん、大変みたいですねぇ」と、嘘くさい同情を込めて呟きました。
 私は無言で吉岡の手を振り払いました。しかし、吉岡の手は執拗で、振り払っても振り払っても私のスカートの中に潜り込もうとしてきます。

「もう降ろして」

 遂に私が声を強めると、吉岡はそのまま車を山道の脇に急停車させました。

「ここから歩いて帰るんか?」

 吉岡は余裕の表情でニヤニヤと笑っていました。
 しかし、私が「森を抜けたらすぐやわ」と強がりを言いながらドアを開けようとすると急に真剣な表情になり「待てや」と言いながらいきなり私のスカートを剥いだのでした。

「なにすんの!」

 私が叫ぶなり、吉岡の手が私の腹を滑りパンティーの中にスッと入り込みました。そしてアメリカのB級ホラー映画に出て来るモンスターのような表情で「もうヌルヌルやん」と笑ったのでした。

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 吉岡のその指は、まるで逃げまとうドジョウのようにして、ドロドロに濡れた私の陰部を掻き分けてきました。

「なんでこんなに濡れとんねん」

 吉岡はそう囁きながら私のうなじをベロリと舐めました。
 すると後部座席にいた村橋さんが、突然「ちょっと私、おしっこしてきますわ」とドアを開け、そのままいそいそと車を出て行きました。
 後部座席のドアがバン! っと閉まるなり、私は「もうやめてって!」と、吉岡の手を下着の中から引き抜きました。
 そんな吉岡の指はテラテラと輝いていました。吉岡はその指を犬のようにクンクンと嗅ぎながら、「発情したメス豚のオメコ汁とおんなじ匂いや」と笑い、もう片方の手で素早くジーンズのボタンを外しました。
 ジーンズとトランクスを同時にゴソゴソと脱いだ吉岡は、運転席のシートに大きく凭れながら、私に性器を見せつけてきました。
 それは、妙に長いペニスでした。竿は黒光りし亀頭は真っ赤なイチゴのようでした。
 吉岡は、指に付着した私の汁を亀頭にぬるぬると塗り込みながら、「どや、久々のチンポは堪らんやろ」と笑いました。
 そして指先を、我慢汁が溢れる尿道に擦り付けながら「ホンマはな……」と私の顔をソッと見上げました。

「ワシ、おっちゃんから頼まれてんねん……あんたとオメコやったってくれってな……」

 吉岡はガタガタに欠けた前歯を真っ赤な舌で舐めながらそう笑いました。
 私は、そんな吉岡の言葉は絶対に嘘だと思いました。義父は私が村人と浮気をするのを最も恐れているのです。浮気をして夫を捨ててそして家を出て行かれる事が義父は怖くて仕方ないのです。だからわざわざ野犬などを捕まえてきては私にけしかけていたのです。
 しかし、例えそれが嘘だとわかっていても、目の前の現実には激しく心を動かされました。
 吉岡のそれは、きっと通常時は皮を被っているのでしょう、真っ赤な亀頭のカリ首には真っ白なカスが付着し、それがその他の汁と交わってはテラテラと怪しい輝きを放っていました。
 人間のペニスは久しぶりです。ましてこれは、夫のペニスよりも逞しく、そして石のように硬そうなのです。
 そんな吉岡のペニスは、わざとらしくヒクヒクと跳ねながら、私を誘っていました。
 頭がクラクラし、自然に口呼吸が荒くなってきました。マラソン後のように肩を上下させて呼吸をしながらゴクリと唾を飲み込むと、腰を上げた吉岡が更にそれを突き出し、「いいよ……しゃぶっても……」と呟きました。
 何かに引っ張られるかのようにして、私は顔を吉岡の胸に押し付けました。
 そんな私の頭部を吉岡は優しく撫でながら「洗ってねぇからちょっと臭せぇぞ」と囁きました。
 私のすぐ目の前で、黒光りする肉棒が、異様な匂いを発しながらヒクヒクと痙攣していました。
 私は口をゆっくりと開けながら肉棒に迫って行きました。そして、釣り針の餌に食いつく魚のようにして、一気にそれをパクっと口内に銜えたのでした。

(つづく)

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