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地味な中年女・後編

2012/12/02 Sun 00:00

地味な中年女2



 その写真には、はっきりと大江の顔が映っていた。全裸の大江が、ひっくり返ったカエルのように股を開きながら寝転がり、そこに全裸の中年男が三人、大江を弄ぶようにして取り囲んでいた。

 それはまさに乱交プレイだった。一人の男は股の中に顔を埋めながら陰部を舐め、右側の男はローターを乳首に押し付け、そして左側の男は大江の胸を弄っていた。

 そんな男達に弄ばれる大江は、恍惚とした表情で喘ぎまくっているようだった。

「これはいかん……これはいかんぞ大江先輩……ここまで来ると、もはや病的だ……」

 目眩をクラクラと感じながらも、そう独り言を呟く香坂は、画面を開いたままの携帯をソッとデスクの上に置き、素早くローターのスイッチを入れた。ヴィィィィィィィィっというモーター音と激しい振動を指に受けながら、香坂はもう片方の手でビンビンに勃起するペニスを掴んだ。

 やっと大江の顔写真を発見した。しかもそれはとんでもなく刺激的な写真だった。
 
(これでイこう。このままこの携帯に精液をぶっかけてやろう)
 
 そう決心しながら、香坂は亀頭にピンクローターを押し付けた。

「はっ! はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 あまりのくすぐったさに、香坂はおもわず悲鳴を上げてしまった。しかし、それを我慢してローターを亀頭にギュッと押し付けていると、次第にそれは何ともいえない快感に変わって来た。

「あぁぁぁぁ……すげぇ……すげぇよ大江先輩……」

 香坂は、我慢汁でヌルヌルになった亀頭にローターを満遍なく走らせた。尿道に押しつけ、カリ首の裏を撫で、そして竿の裏を何度も何度も行ったり来たりさせた。

「大江先輩……気持ちいいですか……三人のおっさんにズボズボに犯されて何回もイったんですか……ああああ、大江先輩……もうダメだ、僕もイキそうです…中で出してもいいですか……中で出しちゃいますよ! ああああああああ大江先輩!」

 そう叫んだ瞬間、不意に後ろで「はい」という声が聞こえた。

 椅子にふんぞり返ってセンズリをしていた香坂は、まるで「恐れ多くも天皇陛下に……」という言葉を突きつけられた大日本帝国の軍人のようにして、いきなりその場にザッ! と立ち上がると、ピシャン! と乾いた音を立てて気を付けをした。

「香坂君?……だよね?……私のデスクで……何してるの?……」

 それはまさしく大江の声だった。香坂は、未だ忠実な軍人のように指の先までピンっと伸ばし、口をギュッとへの字に曲げながら、黙って気を付けを続けている。この一瞬の衝撃により、もはや彼の頭は真っ白になっていたのだ。

「ねぇ……どうしたのよ香坂君……何とか言ってよ……」

 大江はそう言いながら、黙ったまま背中を向けている香坂の顔を恐る恐る覗き込んだ。

 香坂はぎゅっと目をつむっていた。そんな香坂の下半身では、無数の血管を浮かび上がらせた真っ黒な肉棒が、まるで電流を流されているようにピクンピクンと跳ねている。

 大江は、メガネの奥の大きな目を、更に大きく開きながら、跳ねる肉棒を呆然と見つめていた。

「ご……ごめめ……なさい……」

 香坂は、おしっこを漏らした女の子のように身震いしながら項垂れた。香坂が項垂れると同時に、その振動で、真っ赤な亀頭の先で丸く光っていた透明の玉がタラリと竿裏に向かって垂れた。

「あっ!」と大江が小さく叫んだ。

 その瞬間、不意にヌルっとした感触が香坂の下半身を包み込んだ。

「えっ?」と、慌てて香坂が目を開けると、大江がペニスを口一杯に含んでいたのだった。

「お、大江先輩!」

 香坂は声を震わせ叫んだ。しかし、ペニスに吸い付く大江の舌は、更に亀頭に絡み付き、挙げ句にはブジュュュュッといやらしい音を立ててバキュームまでする始末だった。

 そんな大江の舌のヌメリに、香坂は気持ち良いと感じるよりも、今は驚きで一杯だった。まさかこんな展開になるとは夢にも思っていなかったのだ。

「せ、先輩……これは、ちょっと……マズくないですか……いや、僕としてはアレなんですけど……先輩は、まだ結婚前だし……」

 股間で蠢いている大江をジッと見下ろしながら、香坂は声を震わしそう言った。すると、そんな大江の舌の動きがピタリと止まった。そして、今まで恍惚としていた目を、いきなりギョッと見開くと、大江は慌ててペニスを吐き出したのだった。

「ご、ごめんなさい!……」

 大江は顔を真っ赤にさせながら叫ぶと、慌ててサッと項垂れた。そして細い肩をブルブルと震わせながら「どうしよう……」と呟いた。

「……香坂君のソレが……私の座布団に垂れそうだったから、つい……」

 大江はそう呟くなり、顔を歪めながら下唇を噛んだ。

 そんな大江の仕草をジッと見下ろしていた香坂は、何やら唯ならぬ興奮に胸を急かされた。

(やっちゃえ、やっちゃえ。どうせ相手は変態中年女だ、ここで一発や二発やった所でどうって事ないよ。それに、こいつは既に俺のチンポをしゃぶってたじゃねぇか!)

 香坂は自分にそう言い聞かせた。言い聞かせるが、しかし、なかなかその勇気が出て来ない。そんな気の小さな自分に、(くっそぉ……)と歯軋りしながら黙って項垂れていると、大江がソッと顔を上げた。

「怒ってない?……」

 大江は大きな黒目で香坂の目を覗き込みながら小さく首を傾げた。

「いえ……怒るなんて……とんでもないです……」

 そう呟く香坂のペニスは、未だ大江の目の前でビクンビクンっと脈を打っている。

「私の携帯……見てたのね……」

 大江は、乱交画像が開かれたままの携帯をソッと閉じながら、ついでに香坂の左手に握られたローターも素早く奪い返した。

「お願い……誰にも言わないで……」

 大江はローターを一番下の引き出しに入れながら悲痛に呟いた。

「絶対に誰にも言いません!」

 香坂が力強く言うと、再び亀頭の先から我慢汁がニュッと溢れた。

 すぐ目の前でそれを見ていた大江は、「約束ね……二人だけの内緒にしてね…」と囁くと、いきなりそこに舌を伸ばした。真っ赤な大江の舌は、蛇のように長かった。そんな舌がゆっくりと亀頭に絡み付き、カリ首の裏をヌメヌメと這い回った。

 舌は亀頭をころんころんと回転させ、そして突然真正面で亀頭を止めると、尿道に舌先をチロチロと走らせながら、上目遣いでジッと香坂を見つめた。

「こういうの……迷惑?……」

 香坂は慌ててブルブルと首を振りながら「とんでもないです」と答えた。

 大江は、香坂の目をジッと見つめながらゆっくりと口を開けた。大きく開いた赤い口紅が、まるで蛇が卵を飲み込むようにして、ゆっくりゆっくり亀頭を飲み込んで行った。
 
 大江は静かに目を閉じた。生暖かい口内に包み込まれたペニスに、大江の舌がいやらしく絡み付いたのだった。

 香坂の口から「あぁぁぁぁぁ……」という深い溜め息が漏れた。それは温泉に浸かった瞬間に漏れる、あの溜め息によく似ていた。

 大江の顔が上下に動き始めた。竿を行ったり来たりする真っ赤な唇が、ぺち、ぺち、っと湿った音を鳴らしていた。

 それは、想像以上に気持ちのいいフェラだった。今まで若くて可愛い女子達から何十回となくソレをしてもらってきたが、しかし大江のコレと比べると、それは、特選松坂牛のサーロインとハワイのおみやげ屋で売っているビーフジャーキーくらいの差があった。つまり、変態中年女のフェラはA5クラスの松坂牛のように濃厚なのだ。

 堪らなくなった香坂は、そのままドスンっと椅子に尻餅をついた。大江の細い指が香坂の太ももを優しく撫で回した。もはやここまで来ると、これは衝動的な成り行きではなく、完全なる愛撫だった。

 大江はペニスを銜えたまま頬を凹ませた。吸盤のように吸い付きながら頭部を上下に動かすと、ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ、という小気味良い音が響いた。

 香坂はハァハァと荒い息を吐きながら、そんな大江の肩にソッと手を乗せた。そして、大江の耳たぶを指で優しく愛撫しながら、「おっぱい……揉んでもいいですか……」と聞いた。

 大江は、その大きな目を恐る恐る香坂に向けると、潤んだ目で香坂を見つめながら制服のブラウスのボタンをゆっくり外し始めた。三つ目のボタンが外されると、白いブラジャーに包まれた手の平サイズの乳肉がタプタプと揺れているのが見えた。香坂はゴクリと唾を飲みながら、その中に手を入れ、ブラジャーの隙間に指を入れた。そこは、まるで猫の腹のように、温かくもプニプニとしていたのだった。

 乳首を指でキュッと摘むと、大江はペニスを銜えたまま「んんっ」と眉間にしわを寄せた。そんな刺激に興奮したのか、大江は更に激しく顔を上下させ、そこにだらりと垂れ下がる睾丸を手の平でやさしく包み込みながら、もう片方の手で黒いタイトスカートを捲り上げた。

 黒いガーターベルトと黒いTバックが香坂の目に飛び込んできた。大江はおもいきり尻を突き出し、真っ白な尻を淫らにくねらせている。香坂は慌ててそこから目を反らした。今、そんな刺激物を見れば、たちまち射精してしまうのだ。

「うぅぅぅ……」と香坂が唸ると、大江はチュポっと音を立てながら、ゆっくりとペニスを口から抜いた。そして、潤んだ瞳で香坂を見つめながら「口で出してもいいのよ……」と、優しく呟いた。

 香坂は、そんな大江を見つめながら、ゴクリと唾を飲んだ。ヤらせて下さい、の一言がなかなか出て来ない。

 そんな香坂の気持ちを察したのか、大江は、Tバックの中心に指を這わせ、そこをそっと指で撫でながら「それとも……ここに入れたい?」と、小さく首を傾げた。

「い、いいんですか……」

 香坂はもう一度唾を飲み込みながら必死に聞いた。

「うん……でも……二人の内緒よ……」

 大江はそう恥ずかしそうに呟きながら、細い脚に黒いTバックをスルスルと滑らせた。

 香坂は、そんな大江を素直に美しいと思った。さっきは、地味な中年女だとか根暗なOLだとか散々悪態をついていたが、しかし今では、この人なら足の裏でも肛門でもどこでも舐められるとはっきりそう確信した。

 大江はゆっくりと香坂に背を向けると、そのまま後ろのデスクに両手をつき、つま先立ちながら尻をキュッと天井に向けた。開いた尻の谷間から、画像で見たツルツルのワレメが涎を垂らしているのが見えた。

 香坂はゆっくりと立ち上がりながら、ペニスの根元を指で固定すると、もう片方の手で大江の尻を固定した。

 そこに、若い娘達のようなムチムチとした感触はなかった。中年女特有の、クラゲのような柔らかい肌だった。しかしその肌は、まるで底なし沼のように香坂の指を飲み込み、尻肉に食い込ませた。このまま全裸で抱き合い、この肌に包み込まれてみたいというマザコン本能が香坂をジワジワと刺激した。

「早く入れて……」

 大江は催促しながら自分の手で尻肉を開いた。ツルツルのワレメが、ネチャっと糸を引いて口を開いた。そこに亀頭をヌルヌルと擦り付け、両手で大江の細い腰を固定し、そして一気に腰を突き上げた。ヌルっという感触と共に、何ともいえない温もりがペニス全体を包み込んだ。デスクに頬を付ける大江は「あぁぁぁぁ」と高く唸り、柔らかい尻肉を鷲掴みにしながら腰を動かす香坂は「あぁぁぁぁぁ」と低く唸った。

 ハモった二人の声が、静まり返ったオフィスに静かに響いた。こんな気色の良いセックスは生まれて初めてだ、と、心底そう思った香坂は、大江の熟した生肉にグイグイと吸引され、ペニスだけでなく、脳も心も全て飲み込まれてしまったのだった。





              


 チャペルの音が、春の風にやさしく吹かれながら青空へと舞って行った。ウェディングドレスの大江と、タキシード姿の香坂がバージンロードに出て来ると、同僚達が一斉に花びらを二人を投げつけた。

「おめでとうございます!」

 着飾った女子社員達が、照れ笑いをする二人を囲んだ。「幸せになれよ」と、村井が香坂の肩をがっしりと抱いた。その隣で、部長が「残念ながら、これで君の残業も終わりだな」と呟くと、皆が一斉にドっと笑い出したのだった。

 香坂と大江は、あれから二ヶ月後にめでたくゴールインした。

 香坂一樹二十六歳、大江和美三十三歳、と、随分と歳の離れたカップルだったが、誰一人として二人を祝福しない者はいなかった。

 あれから、香坂と大江は毎晩のように残業を続けた。

 香坂は、大江の熟した肉体とその濃厚すぎるほどのテクニックに骨抜きにされ、どっぷりと大江の体にのめり込んでいた。

 そんな二人が結婚するのに時間来掛からなかった。もはや香坂は、大江のセックス無しでは生きられない体になってしまっていたのだ。


 教会の噴水広場は、春の麗らかな日差しに照らされていた。

 終始にこやかな同僚達は、披露宴会場へとぞろぞろと移動し始め、香坂と大江も、お色直しの為に控え室に向かっていた。

 そんな大江の背後に、スッと男が寄り添った。

「おめでとう」

 そんな低い声に大江が振り向くと、松永がニヤニヤしながら歩いていた。

 香坂は松永の存在に気づいていなかった。大江は、並んで歩く香坂から徐々に歩調をずらすと、後ろを歩いていた松永の横にソッと並んだ。そして二人は、申し合わせたように歩く速度を落とし、前を歩く香坂と距離をとったのだった。

「……うまくいったな」

 松永が視線を前に向けたままポツリと呟いた。

 大江もまっすぐ前を向いたまま静かに頬を緩めた。

「あの時、俺が香坂に電話しなけりゃ、こんなにうまくはいかなかった……」

「全部、あんたのおかげよ」

 大江は香坂の後ろ姿を見つめたまま唇を歪めた。

「いや、あれはおまえの作戦が巧妙だったからだよ……でも、俺の協力がなかったら、こんなに上手くは行かなかっただろうけどな……」

 松永はそう呟きながら、横目で大江に微笑んだ。

「俺に感謝してるか?」

 松永が聞くと、大江は「当然よ」と、真っ赤な唇から白い歯を覗かせた。

「あんな若い男と結婚できたのは、全部あんたのおかげよ」

「謝礼は?」

「ふふふ……なにがお望み?」

「そうだな……」

 松永が首を小さく傾げていると、不意に前を歩いていた香坂が振り返った。

「なんだ松永、こんなとこにいたのかよ!」

 香坂は廊下の真ん中で立ち止まり、嬉しそうに微笑みながら松永を待った。松永も満面の笑みで香坂を見つめながら、素早く大江に囁いた。

「……んじゃ、とりあえず、今夜、いつもの所で乱交しようぜ……」

 松永はそう告げるなり、香坂に向かって「おめでとさん!」と笑いながら足を速めた。

「今夜は結婚初夜よ」

 松永の後ろで、大江は小さくプッと噴き出した。が、しかし、結婚初夜に新郎の目の前で輪姦される新婦を瞬時に想像した変態女は、背筋に唯ならぬ寒気をゾクっと走らせた。

 噴水公園のチャペルの鐘はまだ鳴り続いていた。

 廊下の真ん中で、両手を広げて二人を待つ香坂は幸せそうだった。彼は、全て大江が仕組んだ婚活作戦だったという事を何も知らなかったから、本当に幸せそうだった。

 赤絨毯の長い廊下の真ん中で、香坂と松永が抱き合いながら背中を叩き合っていた。

 そんな二人を見つめながら微笑む中年女は、さて、結婚初夜の日にどうやって香坂を乱交パーティーに誘い出そうかと、密かに新たなる作戦を練っていたのだった。

(地味な中年女・完)

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