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露出狂時代4

2009/04/25 Sat 23:41

露出4




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その露天風呂は、夕方には大勢の地元民で賑わう場所だったが、日が暮れて来ると人も疎らとなり、随分と薄ら淋しい露天風呂に変貌していた。

落ち着きを取り戻した恵美子は、露天風呂の前にある大きな石の上に腰を下ろしながら項垂れていた。
かなりヘコんでいるらしい。

私は駐車場に戻り、自動販売機でジュースを買って戻って来ると、恵美子は鬱病患者のような重たい視線を私に投げ掛けた。

「気分はどうですか?・・・はい、ジュース」
ゆっくりと手を差し出し、冷たいジュースを受け取る恵美子。
「また・・・コレですか・・・」
恵美子は、何ともインチキ臭い色をしたスーパーコーラを見つめながらポツリと呟いた。

「うん・・・この辺は、スーパーコーラで村おこしを狙っているらしい・・・自販機のジュースはこればっかりでした・・・」
私が呟くと、恵美子はスーパーコーラーを見つめたまま「クスッ」と微笑んだ。

「でも、このコーラ、なかなか人気あるみたいですよ。自販機の前に張ってあったポスターでは、なんとジャッキーチェンがこのスーパーコーラを飲んでましたからね・・・・」
「・・・へぇ・・ジャッキーチェンがね・・・・」
「はい。でもよく見たら、それはジャッキーチェンではなく、ジャッキーチェンのような恰好をした体操選手の池谷でした」

恵美子が「プッ!」と吹き出すと、二人は大声で笑った。

笑った恵美子は、やっと正常に戻ったようだった。

「私・・・やっぱりどこかおかしいんでしょうか・・・興奮すると、なんか頭の中で糸がプツンと切れてしまうみたいになっちゃって・・・・ワケがわかんなくなっちゃうんです・・・変ですよね、私って?」

恵美子の隣りに腰掛ける私の顔を覗き込みながら、恵美子は切実な表情で訴えた。

「いや、それは異常ではありません。それが普通なのです・・・」
私は糞まずいスーパーコーラを一口飲んだだけでソレを置くと、懐から煙草を取り出しながらそう答えた。

「でも・・・普通の人はあんな行動はしないじゃないですか・・・」

「いえ。普通の人でも、今の奥さんの精神状態に立たされれば、誰だってそうなりますよ・・・」

「・・・・・・」

「異常なのは奥さんではありません。異常なのは、この露出行為なのです」
私は煙草に火を付けると、そのまま話しを続けた。

「見知らぬ男の前で痴態を曝け出し、それだけでも異常興奮状態に陥るというのに、身体を触られ、指を入れられ、挙げ句の果てにはオナニーを見せつけられ、そしてソレをしゃぶらされる・・・・本日、奥さんはこの異常行為を何度も繰り返しております。これで普通だったら、それこそどこか精神構造が狂っているのです」

「・・・・」

「ただし、今回の治療は、それが狙いだったのですけどね・・・」

「・・・私の気が狂うのが狙いだった・・・って事ですか?」

「そうではありません。先程、奥さんは自らの意思で、あの知的障害者の男を誘いましたよね」

「・・・はい・・・」

「あれは、あの知的障害者の男でなければダメだったのでしょうか?」

「・・・いえ・・・誰でもよかったと思います・・・・」

「そこです。その感情が、旦那さんに向けられたとしたらどうでしょうか?今まで、旦那とのセックスはツマンネーと思っていたのに、物凄く興奮してヤリたくてヤリたくて死にそうなくらいぶち込んで欲しい時に、目の前に旦那さんがいたら、貴女はどうするでしょうか?」

「・・・・ヤルと思います・・・・」

「ヤリますよね?あんな薄汚い知的障害者とでもヤろうとしていたくらいですから、貴女は旦那さんとズッコンバッコンと発情したチンパンジーのようにヤリまくるはずですよね?」

「・・・・・」
恵美子がコクンと頷く。

私は大きな石の上に立ち上がった。
そしてゆっくりと恵美子に振り向くと「そこです!」と恵美子の顔に人差し指を向けた。

「それが繰り返されればセックスレスは解消されるのです!」

私は体勢を崩し、危うく石の上からひっくり返りそうになる。

「・・・じゃあ、毎回毎回、こうして露出をしなければいけないってことですか?」
恵美子は「おっとっとっと・・・」とバランスを崩す私の腕を掴みながら聞いて来た。

「いえ、それは人それぞれでしょうが、大概普通の人ですと、一回の露出治療でセックスレスは解消されます。人間の脳というのは、マックやウィンドウズよりも優れておりまして、優秀な記憶装置というものを持っております。その記憶装置の中に、今回のこの異常行為がしっかりとインプットされていれば、わざわざ露出行為をしなくとも、その都度、その記憶を呼び起こせば良いのです」

「旦那とのセックスの前に、露出した時の事を思い出せばいいんですか?・・・・」

「そうです。奥さんの脳に、今回の露出体験が鮮明に記憶されていれば、旦那さんのセックス時にはそれを思い出せばいいのです。エレベーターでオマンコを弄られた事・・・・トイレで巨大ペニスをしゃぶらされた事・・・駐車場で精液を掛けられた事や、知的障害者の男を挑発した事などなど・・・それを鮮明に思い出せば、奥さんのオマンコはジワリジワリと濡れて来て、そしてさっきのように、ペニスが欲しくて欲しくて堪らなくなるのです。そんな奥さんに、旦那さんはむしゃぶりついてくるはずですよ、きっと」

恵美子は何かを想像したらしく、クスッと小さく笑うと、石の上からポンと飛び降りた。
そして石の上に立っている私に振り返ると「記憶が薄くなったら、また如月さんが助けにきてくれますか?」と白い歯を見せて笑った。

「もちろん!もちろんですとも!」
私はそう言いながら、恵美子と同じようにポンと飛び降りようとしたが、瞬間に足が絡まってしまい、頭から地面に叩き付けられたのだった。

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どっぷりと日も暮れ、真っ暗闇の山中にある露天風呂は、ボンヤリとした電球の球だけが弱々しく輝いていた。
近くを走る車の音もなくBGMもない。そこはただひたすらお湯が流れる音だけが響いている世界だった。

私と恵美子の二人は、裸電球の灯りがボンヤリと浮かぶ湯に浸かりながら、宝石を散りばめたような夜空の星をひたすら眺めていた。

「やっぱりこの時間だと誰も来ませんね・・・」
岩に腰掛けながら私が呟く。時計の針は七時を差していた。

「このまま朝まで誰も来ないんじゃないですか?」
火照った身体にほんのりと湯気を浮かび上がらせながら、恵美子は露天風呂の柵から山道を覗いていた。
裸電球に照らされる恵美子の白い肌は、温かくて柔らかそうだった。

私は、恵美子が外を見ている隙に、彼女の後ろ姿を眺めながら勃起したペニスを弄っていた。
散々、私に裸体を見られているせいか、彼女は私の前で裸を隠そうとはしない。
したがって、今も私はこうして彼女の全裸を堂々と眺める事が出来たのだった。

「・・・今、なんか光りましたよね・・・」
恵美子は、垣根をよじ登るようにして身を前に傾けた。
ピーンとアキレス腱の伸びた脚が実に美しい。私はアキレス腱から舐めるように視線を上に向け、プリンっと突き出た尻の中央で視線を止めた。

「・・・もしかしたら・・・誰か来たかも・・・」
恵美子は垣根の中央部分に開いていた穴を覗き込んだ。
白い尻がキュッと突き出されると、ドス黒いオマンコが顔を出した。

私は彼女の尻を覗き込みながらペニスをシゴく。シゴきながら、そっと彼女の背後に近付いた。

彼女の小さくて可愛いアナルが薄ピンクの光を発している。そのままそのアナルを唇でチューチュー吸いたい衝動に駆られる。
私は前屈みになる恵美子の尻の前でペニスをシゴきながら、(あぁ~恵美子~あぁ~恵美子~)と心の中で何度も叫んだ。

「あっ!やっぱり誰か来た!」
突然、恵美子が振り返る。
ペニスをシゴいていた私と目が合った。

ペニスを押さえ慌てて露天風呂に飛び込む私。
「・・・何、やってたんですか・・・」
恵美子は、そこで始めて私を一人の男として意識したのか、慌てて岩の上に置いてあったタオルを掴むと、胸と股間を同時に隠した。

「・・・・いや・・・すみません・・・ちょっとムラムラときてしまいまして・・・」
見られた以上、正直に白状するしかなかった。

「それより、人!、人が二人、露天風呂に向かって歩いて来ますよ!」
恵美子はなぜか嬉しそうに目を輝かせている。

「・・・わかりました。では、私はそこの茂みの中に隠れていますから、何かありましたらお呼び下さい・・・」
今までセンズリをしていた男のその言葉に説得力はない。

私は小枝に突き刺さりながら、茂みの中に潜り込んだ。事前に視察していた通り、露天風呂全体が見渡せる場所に行くと、裸のまま地面にごろりと横になった。

露天風呂に続く山道から男の声が聞こえて来た。男は二人いる。二人の会話から、この付近の渓流に釣りに訪れた者達だという事がわかった。

「あれぇ・・・珍しく電気付いてますよ・・・誰かいるのかなぁ・・・」
二人はこの露天風呂の常連らしい。脱衣場に入るなり、露天風呂に入っているのが若い女だと気付いたらしく、急に二人の話し声は小さくなった。

露天風呂の恵美子は、今まで座っていた岩から腰を上げ、ゆっくりと湯の中に身体を滑り込ませた。

「ふぅー・・・・」
一人目の男が息を吐きながら脱衣場から出て来た。男は桶を手に取ると、露天風呂の湯をすくい、それを股間に流しながらチンカスだらけのペニスをゆすいでいた。
同じように「ふぅー・・・」と息を吐きながらもう一人の男がやって来る。やっぱりこいつも、同じように桶で湯をすくい、チンカスとウンコカスで汚れた股間を洗い流した。

二人して湯に浸かる釣り人。二人は目のやり場に困っているらしく、ひたすら空ばかりを見上げていた。

ジャバ・・・っという音を立て、恵美子が湯から上がった。恵美子の白い肌からモウモウと湯気が立ち上がる。恵美子は膝下だけ湯に残した状態で岩の上に腰掛けると、大きな胸と股間の陰毛が隠れるように、そこにタオルを当てた。

湯の中にある脚を見つめている恵美子。そんな恵美子に気付かれないように、二人の視線はゆっくり恵美子の身体を舐める。

恵美子は二人の視線に気付いているようだった。そんな視線をもて遊ぶかのように、恵美子は時々わざとらしく胸のタオルを落としたりした。

「・・・地元の方ですか?」
一人の男が恵美子に話しかけた。二十代後半といったところだろうか、どこにでもいるサラリーマンだ。二人とも、一見普通の会社員といった感じで、危ない雰囲気はどこにもない。
しかし、こんなヤツが本当は一番危ないのだ。風俗でもタチの悪い客といえば、大概がこんな普通のサラリーマンだ。こんなヤツに限って女の扱いが下手なのである。恐らくこの男は2、3軒のヘルスを出入り禁止になっているタイプだ。

「・・・いえ・・・」
恵美子はいかにもしおらしく、恥ずかしそうに返事をした。つい先程、すぐそこの丘の上で、知的障害者の男を相手に中出しされそうになっていた女だとは誰も思わない・・・。

「へぇ~一人でこんな山奥の露天風呂に来たんですか?」
もう一人の男が聞いて来た。こいつは見るからにチンポがデカそうだ。鼻が異常にデカい。この鼻デカ男は四十代後半といったところか、少しお腹がメタボリックだ。

「えぇ・・・まぁ・・・」
「もしかして露天風呂マニアとか?」
出禁男がニヤニヤと笑いながらそう聞くと、「んなわきゃねぇーだろ」と鼻デカ男が、若手芸人のようなツッコミを入れる。

「でも、珍しいっすよね、こんな山奥に一人でくるなんて」
出禁男はやたらと湯の中で両手を揺らしながら、湯船の循環を良くしている。私も、お風呂の中でおしっこをした時など、よくこの手を使うが、こいつももしかしたらおしっこを洩らしてしまったのか・・・んなわきゃねぇーだろ。

「・・・えぇ・・・まぁ・・・」
恵美子はそう言いながら、胸に当てていたタオルで、額から流れる汗を拭った。
当然、恵美子の形の良いオッパイは曝け出され、股間からチロチロと生える陰毛も丸見えだ。
出禁男の両腕はピタリと止まり、鼻デカ男がポカンっと口を開けたまま、それを眺めていた。

それはそれは驚くだろう。なんといっても恵美子は元モデルである。そのプロポーションの素晴らしさといったら、そこらのAV女優顔負けなのだ。
そんな抜群の美女と、こんな山奥の露天風呂で遭遇する事に、なぜこの男達は不信感を抱かないのか?
お前達は、日本昔話で鶴や鹿やキツネに騙されては、いつも最後にバカを見る庄助どんか。

恵美子はタオルをそのまま洗い場の隅に置くと、ゆっくりと両脚を岩の上にあげ、M字開脚のポーズで二人の顔をジッと見つめた。

「なんか・・・キツネに騙されてるみたいですね・・・」
出禁男がそう言いながら自分で頬を摘む。
「キツネじゃねぇよ・・・こりゃあ鶴だ・・・鶴のように綺麗だ・・・」
鼻デカ男が湯船に沈みかけて、危うく湯を飲み込みそうになっていた。

「・・・近くで見てもいいですか?・・・」
出禁男が恵美子に話しかけると、鼻デカ男が「よせよ・・・」と出禁男の肩を止める。

恵美子の返事も聞かぬまま、出禁男は湯の中を泳ぐようにして恵美子の正面にやって来た。

「うぁ・・・めっちゃ綺麗ですね・・・」
俯いたままの恵美子のオマンコの、真正面で出禁男は感動の声をあげた。

「先輩、先輩もこっち来て見て下さいよ・・・俺、こんな綺麗な人のアソコ見るの始めてだ・・・」
先輩と呼ばれた鼻デカ男は、「おい・・・いいかげんにしないか・・・」と言いながらも、出禁男と同じように湯の中を泳いでやってきた。

「ほら・・・先輩、めっちゃ綺麗でしょ・・・」
鼻デカ男は恵美子の股の中をチラッと覗き込むと、「ほら、もうあっちに行くぞ・・・」と言いながら出禁男の腕を掴む。
そしてもう一度、恵美子のオマンコを直視した後、「ホント、すいませんね、こいつバカですんで・・・」と言いながら再び泳いで帰ろうとした。

と、その時、出禁男が「あっ!」と小さな声をあげた。
「先輩!・・・この人のアソコ、濡れてますよ!」

鼻デカ男の泳ぎが止まった。

確かに恵美子のオマンコは濡れていた。遠く離れた私の位置からでも、ソコがヌラヌラと濡れ輝いているのがわかるほどである。

「じゃあ、俺も!・・・」と、言いながら出禁男は突然立ち上がった。
「ほら、俺のチンポもビンビンに起ってます!」
出禁男はキリンのような長細いペニスをグラングランと揺らしながら、恵美子の前に曝け出した。

「・・・おい!・・・いいかげんにしろよ・・・」
そう言って立ち上がった鼻デカ男もガチガチにペニスを固くさせている。
そのペニスは想像以上にデカかった。まるで沖縄のゴーヤである。

(あのレベルのチンポはマズいな・・・また恵美子が壊れる可能性があるぞ・・・)

恵美子のデカちんぽ好きに、私は心を悩ませた。

「あのぅ・・・ちょっとだけ触ってもいいですか?・・・」
なんという図々しいガキであろうか、出禁男はそう言いながら俯く恵美子の顔を覗き込んだ。

しばらくして、恵美子はコクン・・・と頷いたのであった。

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まぁ、コレ系のリーマン野郎なら、心配はないだろう・・・出禁男が暴走するキケンはありそうだが、先輩の鼻デカがいる事だし・・・こいつらのように世間体を気にするタイプのツマンネー野郎には、ま、レイプは無理だろうな・・・

私はそんな事を思いながら、安心してソレを眺めていた。

露出にレイプのキケンはつきものである。しかし、だからといって安全牌ばかり掴んでいても、そんな露出はおもしろくない。ほどよいキケンを伴いながらも安全地帯で尻を出す。これが露出のロケーションとしては一番いい。そう、今の、このリーマンコンビのような、人畜無害でありながも、しかし、相手は赤の他人、と言ったのが、一番楽しめるのだ。

私は警戒していた緊張を解くと、蚊に刺された尻をボリボリと掻きながら、露天風呂を見つめたのだった。

M字に股を開く恵美子の前に行った出禁男は、そのままゆっくりと湯に浸かると、湯船の中から手を差し出し恵美子のオマンコを弄り始めた。

「うわ・・・穴ん中、めっちゃ熱いっすね・・・」
出禁男の声に恵美子が「あん・・・」と声を洩らす。

「すげぇ濡れてますよ・・・お尻の穴までネチャネチャっす・・・」
出禁男の実況中継に、M字の恵美子も、突っ立ったままの鼻デカ男も、尻を蚊に刺されながら覗き見する私も、そこにいるみんなが耳を傾けていた。

「・・・先輩・・・先輩もこっち来て下さいよ・・・俺達、こんなに綺麗な人の身体なんて滅多に触れないんですから、今のうちに触らなきゃ損ですよ・・・」
出禁男は、容赦なく恵美子のオマンコに指を入れて来た。最初二本だった指が、次第に三本になり、四本へと増えて行った。
クチュクチュというリズミカルなオマンコの音が、漆黒の闇の中に響き渡る。
同時に恵美子の「あん・・あん!」という喘ぎ声も聞こえて来た。

盛り上がる二人を眺めていた鼻デカ男が遂に動き出した。
お湯を掻き分けゆっくりと進む、鼻デカ男のペニスは、あまりの重量に少し垂れ気味だが、しかし、上下左右に揺れるその威風堂々とした姿は、百獣の王ライオンに匹敵するくらいの存在感だった。

鼻デカ男(以下、ライオン男)は、恵美子の横に静かに腰を下ろすと「こんばんは・・・」といきなり挨拶をした。きっとお見合いパブの癖が出たのであろう。

ライオン男は股の下で、グチュグチュと音を立てているオマンコを覗き込む。
「私も・・・触ってもよろしいでしょうか・・・」
大丈夫だライオン男、ここはおまえがいつも通っているおっぱいパブではない。チップを要求される事はないから、安心して触れ・・・。

ライオン男は恐る恐る恵美子の胸に手を回すと、掌から肉が溢れ出る豊満なその胸を、ゆっくりゆっくり揉みしだいた。

「先輩・・・自分、ちょっと舐めてみてもいいですかね・・・」
出禁男は、何故かそれを恵美子に聞かず、ライオン男に聞く。
「まぁ、嫌がってる感じじゃないし・・・いいんじゃない?」
ライオン男の勝手な意見に、出禁男は「じゃあ・・・」と言いながら、恵美子の股間に顔を埋めた。

恵美子がオマンコを舐められるのを見るのは始めてだった。
私は、昼に匂いを嗅いだ恵美子のパンティーの匂いを思い出す。
香水の香りの中に、微かにチーズ臭が混じり、発情した牝の匂いを醸し出していた、あのパンティー。

私は、腹と土に挟まれながら勃起していたペニスを握り、あの匂いとその光景をリンクさせながらペニスをシゴいた。

「あぁぁぁん!・・・いや・・・あん!」
恵美子はオマンコを舐められ、今まで見せた事のなかった乱れた姿を私に見せた。

私はペニスをシゴきながら、中島氏に電話を掛けた。
プルッというワンコールに満たないスピードで中島氏は電話に出た。

「今、どこにいるんですか」

待ってましたとばかりの中島氏のその声は、あきらかに怒っていた。

私は下手に会話をすると面倒臭そうだったので、「とにかく映像を送りますので、テレビ電話に切り替えて下さい」と一言だけ言うと、私は受話器から耳を外し、ピッとテレビ電話に切り替えた。

そのまま、その露天風呂で繰り広げられている3Pを携帯電話に映し出す。
中島氏は、素早くテレビ電話に切り替えたらしく、黙って送信される映像を見ているようだった。

出禁男の伸ばされた舌が、恵美子のオマンコの中で暴れ回っている。
私はそれをズームで映し出した。

「やめろ・・・もうやめさせろ!」
携帯の中で中島氏が叫んでいる。

ライオン男が、胸を揉みながら、何やら恵美子の耳元で囁いている。
何と言っているのかわからないが、恵美子が何度も首を横に振る姿から想像すると、「ヤらせて下さい」とでも言っているのであろう。

そんな姿をアップで送信してやろうと、私はソレをズームでとらえる。
しかし、その瞬間、なんとライオン男は恵美子にキスをしたのだった。

「やめろーーーーー!やめてくれーーーーーーー!」
受話器の中で中島氏が絶叫した。


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雲行きが怪しくなって来た。露天風呂を警戒しながら中島氏の電話を勝手に切った。

恵美子は羽交い締めにされながら、ライオン男に唇を奪われている。

恵美子のM字に開かれていた脚が、急にバタバタと暴れ出した。

「おい!おまえちゃんと脚を押さえておけよ!」
ライオン男が叫ぶと、出禁男が「ちょっと!大人しくしてて下さいよー!」と言いながら、恵美子の両足を押さえつけた。

「いやぁーーーーーー!」
思い切り叫んだ恵美子の口をライオン男は掌で塞いだ。恵美子は洗い場に寝かされ、股を大きく開かれている。

(こりゃあマズイぞ・・・・)

私は薮を駆け下りると慌てて露天風呂に飛び出した。
「ちょっと!何やってんだよアンタ達!」

第三者の登場に、コレ系のリーマンなど、すぐに怖じ気付くだろうと鷹をくくっていた。
が、少し様子が違った。

私の登場に「なんだテメーは!」といきなり食って掛かるライオン男。
「あっち行けよ!」と出禁男が風呂桶を投げつけて来た。

いよいよピンチである。
相手は二人、僕一人。しかも、草食系のリーマンだとばかり思っていたライオン男は、近くで見たらどー見ても肉食系の野蛮人ではないか。

「ケーサツ呼びますよ!ケーサツに通報しますからね!」

遠くから叫ぶ私の声など、二人には届かないようだ。

「良治!おまえしっかり脚を押さえてろよ!」
ライオン男が、泣き叫ぶ恵美子の身体の上に乗る。
物凄く勃起したライオン男の沖縄ゴーヤは、ドッくんドッくんと脈を打ち、今にも爆発しそうなくらい獰猛になっていた。

(あんなモノ入れられたら裂けちまうよ・・・・)

と、その時、突然、露天風呂の外がガヤガヤと騒がしくなった。
かなりの人数がこの露天風呂を目指して歩いて来たのである。

二人は、その騒々しさに気付いたらしく、動きを止めたまま耳を澄ましていた。

私はここぞとばかりに大声を張り上げた。
「誰かぁー!誰か来てくれー!強姦魔だぁーー!レイプマンだぁーー!」

二人は慌てて立ち上がった。そして脱衣場まで猛ダッシュすると、二、三回コケながら、脱衣場の服を抱きかかえ、裸のまま山を駆け下りて行ったのだった。

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偶然にもたまたま露天風呂にやって来た村人達。
事情を説明すると、この露天風呂は露出カップルの穴場らしく、それをノゾキにやってくるギャラリーと露出者との間でトラブルが絶えず、毎年、暴行事件や強姦事件が必ず発生しているという、実に危険な露天風呂だと教えてくれた。

「秀吉の時代からココは強姦事件が絶えねぇ場所でよ、呪われてんじゃねぇかって事で、毎年お祓いしてもらってんだ」
村の長老のようなおじいさんは、入れ歯をモゴモゴとさせながらそう言うと、「でも助かってよかったよかった」と目を細めた。

5人の村人達は、それぞれが「よかったよかった」と口走りながら服を脱ぎ、「まだその辺に隠れてっかもしんねぇから気を付けて帰れよ」と言うと、どやどやと露天風呂に消えて行った。

「・・・大丈夫でしたか?」
私はあらためて恵美子に声を掛けた。
「・・・はい」

「すみません・・・助けてやれなくて・・・」
「いえ、私が悪いんです、あの時、あの男が、ヤらせてくれって言った時に、キッパリと私が断っていれば・・・」
「男に・・・なんて言ったんですか?」
「・・・・・」
恵美子の表情が硬くなった。

「あの先輩と呼ばれていた男、何か奥さんに囁いていましたよね・・・ヤらせてくれって言ってたんでしょ?それで、奥さんはなんて答えたんですか?」
「・・・・ごめんなさい・・・」

「いや、ごめんなさいとかって事じゃなくて、奥さんがなんと答えたかを聞いているんです」
「・・・1人だけなら・・・って・・・・」

「フゥーーーーー・・・・・」
私は身体の力が一瞬にして抜けた。

「一人だけならヤらせてもいいと・・・そう言ったんですね?」
「だって!・・・・だって・・・あんな事されたら・・・私だって我慢できなくなるし・・・」

力の抜けた私は、脱衣場の椅子の上に、ドカッと腰を下ろした。

「でも!・・・・でも、如月さんだって、さっき私のお尻見て、自分でシテたじゃないですか!」

「それとこれとは関係ないでしょう!」
「関係あります!アナタだって我慢できずに自分でシテたのと一緒で、私だって我慢できなくなってしまうんです!」

「しかし、これは我慢するのが治療であって、我慢するからこそ意味があるのです!たかがアソコを舐められたくらいでいちいち我慢できなくなってるようじゃ、まだまだ甘いですね奥さんは!」

「フツーはアソコ舐められたら我慢できなくなりますよ!我慢我慢って言いますけど、私、知ってるんですよ、如月さんが、ショッピングセンターの駐車場で私の下着を見てオナニーしてた事・・・」

「えぇぇ!どーして今そんな事関係してくるんですかー!私の事なんて今は関係ないじゃないですかー!えぇぇ~どーしてそーいう事いうかなぁー」

「私の下着を舐めてたのも知ってるんですからねー!それに、私の家のトイレで自分でシテたのも知ってるしー!」

「えぇぇぇ!マジィー!奥さんって結構性格悪ーっ!せっかくチーズ臭いパンティーでオナってやったのにショックだなー!」

「あのぅ・・・・・」
いきなり露天風呂から村人が顔を出した。
「えっ?」
二人がハッと村人を見る。
「・・・アンタらの話し・・・全部聞こえてんだよね・・・なんか盗み聞きしてるみてぇで悪りぃし・・・もうちょっと小さな声でケンカしてくれねぇかなぁ・・・・」

露天風呂から村人達の笑い声が一斉に聞こえて来た。

そのみんなの笑い声を聞きながら、私も恵美子も顔を見合わせ、プッと吹き出してしまったのだった。



               28

車はいよいよ目的地の温泉街に突入した。時計の針は既に十時を過ぎていた。

「なんか色々あったけど・・・今日はとっても楽しかった」
助手席の恵美子がフロントガラスを見つめたまま、ポツリと呟いた。

中島氏が待つ旅館は、もうすぐそこだ。もうすぐ、恵美子との露出の旅は終わってしまうのだ。
私は何かこの胸のモヤモヤとした感情がスッキリせず、このまま恵美子と別れるのがとても辛かった。

「また、会えますよね?」
恵美子はクリクリの瞳を上目遣いに私に向けた。
「・・・いや・・・中島さん、かなり怒ってましたから・・・これからも奥さんと会えるかどうか・・・」

「でも、まだ私、完全に治ってないんでしょ?」
「・・・まぁ、それは、これから奥さんが、旦那さんとヤってみなければわからない事で・・・」
突然、恵美子が中島氏に抱かれるシーンが、まるでフラッシュバックのように私の脳裏に走った。
グッと胸が締め付けられる。今日見て来た様々な恵美子の姿が、これから中島氏に抱かれる恵美子の姿とダブって見えた。

「そっか・・・・今から私はアイツとセックスするのか・・・」
助手席でそう呟く恵美子に、私はゆっくりと視線を向けた。
恵美子も私を見ていた。

中島氏が待つ旅館の看板が見えて来た。
もう、あと一分足らずで、恵美子とはお別れだ。もう二度と恵美子と会う事はないだろう・・・・

旅館の手前でウィンカーがカチカチと鳴る。この角を曲がれば・・・・お別れだ・・・・

「ねぇ・・・私・・・まだ治ってないと思うんだけど・・・」
旅館の駐車場の入口で一旦停止した時、恵美子がポツリと呟いた。

旅館の玄関に浴衣姿の中島氏が立っていた。中島氏は私の車に気付くと、下駄をカタカタと鳴らしながら車に向かって走って来る。飼い主を見つけた駄犬のようだ。

「私・・・今、アイツとセックスしても、きっと濡れないと思う・・・」
恵美子は中島氏を見つめながら呟いた。

中島氏が浴衣の帯を踏んづけてダイナミックに転倒した。

「じゃあ・・・まだ診察は続けなくてはなりませんね・・・・」
私の言葉に、助手席の恵美子の表情はパッと明るくなり「うん!」と大きな返事をした。

私の車はタイヤを軋ませ急発進するといきなり方向を変えた。
駐車場でひっくり返っていた中島氏が「うそ!」と叫ぶ。

私はCDのスイッチを入れる。
ウーハーが妙に効いたスピーカーから、デトロイトが誇る最強のテクノ軍団・アンダーグラウンドの心地よい重低音が響き出し、それがズンズンと胃に響いた。

車は細い坂道を突き抜け、そのまま安っぽいネオンがきらめく夜の温泉街に突入した。

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「キミに・・・謝らなくちゃならない事がある・・・」
ストリップ小屋の前で涼んでいた、浴衣姿の観光客が美味そうに生ビールを飲んでいた。

「?・・・・」

「・・・私は・・・キミに嘘をついている・・・」

「・・・・」

「実は、私は・・・・」

「精神カウンセラーじゃないって事?」

「!・・・・知ってたのか?」

「知り合いのお医者様に聞いたら『新陽径』なんてツボはないって。それと、『性神経刺激正常回復法』なんてのも始めて聞いたといってたわ・・・その先生、若い頃はハンガリーで精神医学の教授をしていてね、今は国際精神医学会の名誉教授を務めているの・・・精神医学では世界的に有名な先生よ」

「・・・・・・」

「その先生に『オリモノ検査』の話しをしたらね、今すぐ警察に通報するべきだ!って・・・」
恵美子は「プッ!」と吹き出した。

「・・・嘘だとわかっているのに・・・何故ついてきたんだ・・・」

「う~ん・・・やっぱり刺激が欲しかったのかなぁ・・・貴方みたいな男とだったら楽しめそうって思ったし・・・」

薄汚れたスナックの前で、昭和スタイルのヤクザが温泉客の浴衣の襟を掴み怒鳴っていた。恐らくボッタクリのスナックだろう、このタイムスリップしたような温泉街にはそんな店が沢山あった。

「・・・っで・・・楽しめた?・・・」
サンルーフからそそぐ夜風に恵美子の髪がなびく。恵美子は髪を掻き分けながら、私の顔をゆっくり見つめた。
「・・・・すごく。・・・でも・・・」
「でも?」
「・・・まだ・・・物足りない」
恵美子が怪しい目をしてニヤリと笑った。

さてさておもしろくなってきた。最後にドデカい花火、どうやって打ち上げてやりましょうか・・・・・

(つづく)

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