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お仕置き

2012/07/20 Fri 00:09

150お仕置き

《解説》
早稲田卒のお嬢様の股を開いた瞬間、東大卒のエリート銀行員は全てを悟った。
こいつは変態牝豚女だ……。
そんなお嬢様にはお仕置きが必要だった。



夜の都庁の職員通路に、カツコツとヒールの音を響かせながら亜佐美が笑顔で走って来た。
「ごめんね、ちょっと遅れちゃった」
銜え煙草で新宿の夜空をボンヤリ見つめていた須藤は、そんな亜佐美の弾んだ声に歌舞伎役者のような切れ長の目をジロッと向けると、煙草を銜えたまま「遅い」と小さく唇を動かした。
ハァハァと息咳ながら「ごめんね」と微笑む亜佐美は相変わらず綺麗だった。

中村亜佐美。
早稲田大学を卒業後、都庁職員として働き始めた二十三才。
世間を何も知らない、清楚という言葉がそのままぴたりと当てはまるそんな汚れなき美人だ。

須藤はそんな亜佐美の細く品やかな脚にチラッと目を向け、この清楚な娘を滅茶苦茶に汚したい、と不意にそう思いながら背中をゾクっとさせると、そのまま煙草を大通りに向けて投げ捨てた。
「遅刻したからお仕置きだね」
そう呟く須藤に、亜佐美は大きな瞳を優しく歪めながら「たった四分だよ」と笑った。
「だからなんだ」
須藤はやんわりと眉間にシワを寄せながら亜佐美の目を正面から見据えた。
「えっ……」
亜佐美はまだ微笑んだままの表情で、須藤の鋭い目を見つめながら止まった。
「四分だろうと一分だろうと、たとえ十秒だろうと遅刻は遅刻だよ」
亜佐美を見下ろしながら低く呟く須藤の後ろを、一台の原付バイクが通り過ぎて行った。

原付バイクの安っぽい排気ガスに包まれながら立ちすくむ亜佐美は、須藤の目をジッと見つめ、小さくも形の整った唇を小刻みに震わせながら「ごめん……」と呟いた。
「別に謝らなくてもいい。謝って済む問題じゃない……」
そう言うなり静かに亜佐美に背を向けた須藤は、革靴の踵を鳴らしながらゆっくりと都庁裏の歩道を歩き始めた。
しかし、歩き始めてすぐ、須藤は立ち止まった。
新宿の月夜に照らされながらゆっくりと亜佐美に振り返る。
脅えた表情のまま立ちすくむ亜佐美を包み込むように見つめながらもう一度「お仕置きだね」と冷たく微笑んだのだった。

須藤が亜佐美と出会ったのは、亜佐美が大学二年生の時だった。
当時、二十九才だった須藤は、既にエリートと呼ばれるレールに乗っていた。
東大を卒業後、都市銀行に入社した須藤はそれからまもなくしてアメリカでの下積み修行が始まった。しかし、そんな過酷な修行もトップの成績でなんなくクリアした須藤は、帰国後、大手都市銀行の光り輝く椅子をすんなり手に入れ、揺るぎないエリートコースを進んでいったのだった。
そんな快進撃な須藤の所に、突然「合コン」の話しが舞い込んできた。そろそろ結婚しておかなければ出世に響くと日頃から考えていた須藤は、その合コンとやらに参加してみた。
そこで早稲田大学二年生の亜佐美と知り合ったのだった。

そんな亜佐美としばらく付き合ってみた。
今まで東大と出世の事しか考えずに生きて来た須藤にとって、亜佐美はまさしく天使だった。
亜佐美は育ちが良かった。祖父が副都知事の経験を持ち、家族全員が都庁のエリート職員だった。まして亜佐美は、美人でスタイルも良く、性格もお淑やかで頭脳明晰である。そんな亜佐美を欲張りな須藤が指を銜えて見ているはずが無く、須藤は、亜佐美が三年生になると同時にプロポーズをした。

婚約後、間もなくして、2人は初めての夜を迎えた。
それは、亜佐美の祖父が所有している軽井沢の別荘へ行った夜の事だった。
須藤は童貞だった。
今まで勉強と仕事に追われて来た須藤にとって、彼女などは邪魔な存在でしかなく、又、風俗のような汚らわしい場所は問題外だった。
その為、沸き上がる若い性欲は自慰で発散するしか方法が無く、須藤は三十になるまで己で慰めて来たのだった。

当然、亜佐美も処女だろうと思い込んでいた須藤は、自分だけが初体験だという後ろめたさも無く、手慣れぬ仕草で亜佐美をベッドに誘った。
亜佐美をベッドの上に座らせ、キラキラと輝くシルバーのキャミソールを震える手で脱がせた。
ツンっと天井を向いた亜佐美の小さな乳首が薄ピンクに輝いていた。
「恥ずかしい……電気消して」
そう照れながら小ぶりな乳房を細い両手で隠しては微笑む亜佐美に、三十年間溜まりに溜っていた須藤の欲望が一気に爆発した。
「亜佐美……」と、小さく叫びながら亜佐美の細い体をベッドに押し倒した。亜佐美のきめ細やかな肌が須藤のガサついた肌に触れた。亜佐美の細い体をキツく抱きしめ、髪から漂う高級なリンスの香りに包まれながら、女ってのはなんて柔らかい生き物なんだとつくづくそう思った。

突然、須藤の体からすり抜けた亜佐美は「電気、消すね」と言いながらベッドを降りた。
まるで子ヤギのようにスレンダーな亜佐美の裸体が、ベッドで放心状態になっている須藤の目に映った。
照明のスイッチへと小走りに駆け寄る亜佐美の尻がプルプルと揺れた。そんな亜佐美の尻は、ウェストが強烈にくびれている分、とても大きく見えた。
パチッという音と共に部屋の照明が消えた。
ベッドの頭に置いてある小さなスタンドライトだけが茶色くボンヤリと灯り、窓の白いレースのカーテンには、森を照らす月の灯りが優しく浮かんでいた。
部屋が暗くなった事で突然勇気が湧いて来た。
いよいよだ、と期待に胸を膨らませていると、全裸の亜佐美が「んふっ」と優しく微笑みながらベッドに腰を下ろし、須藤の太ももにそっと体を屈めた。

目を疑った。
嘘だろ?
そう思った瞬間、萎れたペニスが生温かいものに優しく包まれた。
慌てた須藤が体をズラしながら自分の股間を覗く。
スタンドライトにボンヤリと照らされた亜佐美は、まるで乳児のように静かに目を閉じながらソレを銜えていた。
少女のような頬がモコモコと動き、亜佐美の鼻息がヘソに伝わって来る。
(や、やめろ亜佐美……そんな不潔な事、やめるんだ……)
須藤は狼狽えた。
この先、エリートの妻として生きて行く亜佐美に、このような不潔な行為は相応しくない。
しかし、そう思ってはいても、亜佐美にそれをやめさせる事は出来なかった。
いや、やめて欲しくなかった。

そんな須藤のペニスは、亜佐美の生温かい口内でたちまち破裂せんばかりに腫れ上がった。
それと同時に、亜佐美の小さな顔が上下に動き始め、静まり返った部屋には、ちゃぷ、ちゃぷ、ちゃぷ、という卑猥な音が響き始めた。
初めてのフェラチオに強烈な刺激を受けた須藤は、脳味噌がクラクラっと揺れ、胸にムラッとした熱い感情が激しく込み上げて来た。
気がつくと、ベッドの上に亜佐美を押し倒していた。
ベッドの上の亜佐美は妖精のようにフワフワとした雰囲気を醸し出しながら、見下ろす須藤に向かって柔らかく微笑んだ。
そして、小動物的な小さな舌で唇をペロッと舐めながら、ゆっくりと股を開いたのだった。

スタンドライトに照らされた亜佐美の秘部が須藤の目に飛び込んで来た。
柔らかな陰毛に包まれた亜佐美の秘部は既に濡れていた。
そして、まるで理科の実験で腹を割かれたカエルの傷口のようにグロテスクだった。

そんな秘部に須藤は無我夢中でむしゃぶりついた。
これが早稲田のお嬢様のオマンコだ! と、わざと卑猥な言葉を心の中で叫びながら、フワフワの陰毛をジョリジョリと舐めまくり、グロテスクな秘部に指を這わせた。
そこは尿を洩らしたかのように酷く濡れていた。
どう愛撫すればわからない須藤の指は、戸惑いながらもあらゆる場所をペチャペチャと弄り、思いあまって小さな肛門にまで舌を伸ばしていた。

そんな亜佐美の蒸れた股間にはいやらしい匂いが漂っていた。
学生時代の悪友は、オンナのアソコは納豆のニオイがするんだぜ、と言っていたが、実際、亜佐美のソコに納豆の匂いはなかった。亜佐美の性器の匂いは、須藤の感情を高揚させてくれる香りだった。
須藤は獣のような体勢になりながら、そんな亜佐美の秘部を荒々しく舐め回した。亜佐美のいやらしい汁が須藤の鼻や頬をネチャネチャと濡らした。
そんな粘りに欲情する須藤は、これが早稲田のお嬢様のオマンコだこれが早稲田のお嬢様のオマンコなんだ、と、何度も自分にそういい聞かせながら、亜佐美の柔らかい穴の中にヌポヌポと舌をのめり込ませた。
生温かい感触と共に、鉄サビのような味が口内に広がった。
亜佐美が赤子のような声で「やだ、やだ」と叫び、白く細い太ももをピクピクと痙攣させた。
そこに溢れ出てくる汁を全て飲み尽くしてやると、亜佐美の股間にブチュブチュと下品な音を立てていると、不意に亜佐美が須藤の頭を両手で押えながら「入れて!」と叫んだ。

その瞬間、何かがプツンっと止まった。
それは、まるで映写機のフィルムが途中で切れ、スクリーンが真っ白になったようなそんな感覚だった。

亜佐美の「入れて!」のその一言で全てが終わった気がした。
それまでの感情が一瞬にして冷めた気がした。

こいつは男を知っている……

今更ながら、そんな絶望に打ちひしがれた。
本来ならフェラチオをした時点でそれに気付くべきだが、しかしあの時はあまりの衝撃にそれどころではなかったのだ。

須藤は、亜佐美の股間からゆっくり体を起こすと、カエルのようにだらしなく股を開いた亜佐美を静かに見下ろした。
そして亜佐美の目の前にピーンと勃起したペニスを突き出しながら、「入れて欲しいのか?」と確認するように聞いた。
須藤のその目は、二度目の不渡りを出した零細企業の社長に引導を渡す、そんな瞬間と同じ目をしていた。

「あぁん、いじわるぅ……」

須藤の絶望に気付かぬ亜佐美は、深夜放送で水着を着ているグラビアアイドルのようにいやらしく微笑んだ。
今までの熱い感情が嘘のように消え失せ、氷のように冷たい冷酷な感情が須藤を支配した。

「じゃあ入れてやるよ」

亜佐美を見下ろしたまま冷たく笑った須藤は、亜佐美の細い両足を両腕に抱え上げると、そのまま股間にグイッ! と肉棒を突き刺した。
何の障害もなく、肉棒はストレートに穴の中にのめり込んだ。
「あぁぁん!」
亜佐美の細い体がベッドの上で捩れた。それを阻止するかのように両手でガッツリと亜佐美の体を押さえ込んだまま、無表情の須藤は激しく腰を動かし始めた。

結合部分から、チュパ、チュパ、チュパ、チュパ、っといやらしい音が漏れていた。
亜佐美は子犬のようにキャンキャンと鳴きながら、ベッドの上を激しくのたうち回っている。
須藤には何の快感も何の感動も芽生えて来なかった。
ただただロボットのように淡々と腰を動かしながら、乱れる亜佐美を見下ろした。
喘ぐ亜佐美は自らその結合部分に指を這わしては、白痴のような下品な笑みで私を見つめていた。
そんな亜佐美を冷淡に見つめながら、「このヤリマン牝豚女め」と呟いたのだった。




そんな軽井沢の夜から一週間が過ぎていた。
この一週間、須藤は亜佐美を毎晩抱いた。
ベッドだけでなく、マンションのベランダで背後から犯したり、車の中で犯したりと変態プレイを繰り返していた。

「ねぇ、エルズに行くんでしょ?」

亜佐美は歩道橋の分岐点で足を止めると、フレンチレストラン『エルズ』がある新宿駅方面へ降りる階段を指差した。

「今夜は行かない……」

そう呟きながら須藤が反対方面の階段を降りようとすると、「どうして? 店長に無理言ってやっと予約取ってもらったのに」と唇を尖らせた。

「その店長とはヤったのか?」

須藤が反対側の階段を降りながら聞いた。

「ヤるわけないじゃない……」

溜め息混じりにそう答える亜佐美は、呆れた表情で須藤の横に並びながら「じゃあどこ行くの?」と首を傾げた。
都会の夜風が亜佐美の柔らかい髪をフワッと靡かせた。そんな亜佐美の髪から漂ってくるリンスの香りに残酷なエロスを感じながら須藤は呟いた。

「だから、今夜はお仕置きだよって言ってるじゃないか……」




生まれて初めてラブホという場所に行った。
ラブホは酷く不潔なホテルだった。そのケバケバしいインテリアと空調設備の悪さにとたんに不快な気分に陥った須藤だったが、しかし、そんな不潔なベッドに平然と裸で横たわる亜佐美を見て、こんな牝豚にはお似合いのお仕置き場だと思った。

「今までにも、こんなホテルを利用した事はあるのか?」

そんな唐突な質問に、亜佐美は「えっ?」と顔を驚かせ、一瞬視線を反らした。

「何度目だ?」

まだ濡れていない亜佐美の股間に強引にペニスを押し付けながら、須藤は冷静にそう聞いた。

「……初めてだよ……」

亜佐美は脅えた笑みを浮かべながら須藤から目を反らした。

「嘘なんてつかなくてもいいんだよ……」

須藤は優しく微笑みながら、亜佐美の陰部に唾を垂らし、ヌルヌルに湿ったワレメに肉棒を押し込んだ。
亜佐美は「あんっ」と小さく叫び、須藤の腰の動きに合わせて小ぶりな乳房をプルプルと揺らした。

「何度目だ? 正直に言ってみろ」

ユッサユッサと腰を振りながら亜佐美の顔を覗き込んだ。ベッドの背後では消音された安物AVの画面が忙しなく動いている。

「二度目……」と亜佐美は小さく唇を動かし、自分のその言葉を遮るかのように「あぁぁぁ」っと髪を振り乱した。

「相手は誰だ」

亜佐美の両足を天井に高く掲げながら、容赦なく股間に腰を打ち付けては聞いた。

「いやよ」

亜佐美は下唇を噛みながら、枕に顔を埋めた。
そんな亜佐美を見下ろしながら、この変態女がたったの二度なわけがあるまい、と心でせせら笑いながら、更に激しく腰を振る。

「あん! あん! あん!」

腰の動きに合わせて叫ぶ亜佐美。いつしか結合部分は亜佐美の汁でヌルヌルに溢れている。

須藤はそんな亜佐美を見下しながら、こいつはこの薄汚いラブホでどんな男にどうやって犯されていたんだろうと、嫉妬とは別の好奇心が湧いて来た。
その男にもこうやっていやらしい声を出していたのか?
その男のチンポもこうやってヌルヌルに濡らしていたのか?
そんな事をムラムラと考えながら、亜佐美が他の男に犯されているシーンを想像していると、いつもより早く絶頂が訪れた。
いつもは亜佐美の腹で放出していた須藤だったが、今日に限ってこの変態女の中で出したいと激しく思った。見ず知らずの男が汚したかも知れぬその穴を、自分も汚してみたいと言う欲望が芽生えたのだ。

「その男はどこで出した?」

腰を激しく動かしながら、亜佐美の耳元で囁いた。
亜佐美はその腰の勢いに激しく叫びながら、そんな須藤を無視した。

「中で出されたんだろ? このいやらしい穴の中にいっぱい中出しされたんだろ? そうなんだろ?」

そう問い質している最中にも須藤のペニスからは精液がぴゅっぴゅっと飛び出した。
「はうっ!」と体を硬直させた須藤は、亜佐美の細い体をガッシリと抱きしめながら、その快楽を味わうかのように腰の速度を落とした。

「こうやって……こうやって中出しされたんだろ……」

そう何度も亜佐美の耳元に囁いては、初めて味わう中出しの快感に脳味噌を溶かした。

「やだぁ、中で出したらマズいよぅ」

亜佐美は甘える子猫のように須藤のうなじに顔を埋めながら囁いた。
そんな亜佐美の細い肩を優しく抱きしめながら、須藤は「どうして?」と聞いた。

「だってぇ……まだ結婚もしてないのに赤ちゃんがデキちゃったらパパに怒られちゃうでしょ……」

亜佐美は小さくクスッと笑いながら、枕元のスイッチ板の横にあるティッシュの箱を引き寄せた。
シュッ、シュッとティッシュを二枚抜き取ると、それを股間にキュッと挟んだ。その手慣れた手付きが、須藤はどうにも許せなかった。

「でも、須藤さん、全然パパに会ってくれないから丁度良いかもしれない。ね、赤ちゃんがデキちゃったらパパに会ってくれるでしょ?」

亜佐美は、まるでどこかの清純派アイドルのような笑みを浮かべながら須藤の顔を覗き込んだ。
しかし、その仕草は清純派アイドルのようでも、股間に挟まる卑猥なティッシュは汚れた売女のようだった。
そんな亜佐美を、まるで歩道に吐き捨てられた痰を見つめるようにしながらゆっくりとベッドを立ち上がった須藤は、溜め息混じりにポツリと呟いた。

「赤ちゃんって誰のだよ」

そう振り向くと、亜佐美は唇を尖らせながら、
「誰のって、須藤さんの赤ちゃんに決まってるじゃない」っと頬を膨らませた。

「どうしてそう言い切れる」

「……だって……今ここに出したじゃない……」

股間に挟んだティッシュを指差しながら呟く亜佐美に、「じゃあ、こっちも丁度イイや……」と吐き捨てた須藤はそのまま部屋の入口に向かって歩き出した。
眉を顰めた亜佐美がムクリと半身を起こし、「丁度イイって、どういう事?」と抗議の視線を須藤に刺した。

「丁度イイってのは、こういう事だよ」

そう笑いながら須藤が部屋の扉を開けると、小さな玄関に大きな男が3人、ぼんやりと立っているのが見えた。
サッと亜佐美の顔から血の気が引いた。
慌ててベッドの下に放り出された敷き布団を引き上げ、それで身体を隠した。

「す、須藤さん!」

布団に包まりながら亜佐美がそう叫ぶと、須藤は3人の男を部屋の中へ招きながら亜佐美に呟いた。

「だから、何度も言うけど、今夜はお仕置きだって言ってるじゃないか」

そう微笑む須藤の後で、3人の男達がせっせと服を脱ぎ始めた。
男達はいずれも豚のように太ったデブばかりで、その目つきも尋常とは思えぬ怪しい目つきだった。

「予定は急遽変更。みんなゴムは入らないよ。遠慮なくこいつの穴ん中に中出ししちゃっていいから」

須藤は全裸になった男達に向かってそう微笑んだ。
まるで女の乳のように垂れた胸肉を醜く揺らしながら、太った男達が一斉に笑い始めた。
猪のような獰猛な顔をした親父が「中出しして赤ちゃんデキちゃったらどうすんのよ」と、気色の悪い前歯を剥き出しながら笑った。そんな猪親父の巨大なペニスは、既にビンビンに勃起している。

「赤ちゃんがデキちゃったら、みんなでこいつのパパさんに会いに行けばいいんだってさ。な、そうなんだろ亜佐美?」

須藤のその言葉を皮切りに、亜佐美が泣き出した。
布団に包まりながら「どうして! どうしてなのよ須藤さん!」と金切り声で泣き叫んでいる。
そんな亜佐美の悲痛な声を無視しながら、須藤は男達にベッドに行くよう指示した。

デブ3人が一斉にベッドに腰を下ろすと、ベッドは地震のように大きく揺れた。
一瞬、亜佐美の泣き声が止まった。
掛け布団が乱暴に剥がされると、亜佐美は冬眠する熊のように全裸で踞っていた。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

そんな亜佐美の叫び声がスタートの合図だった。
デブ3人は、まるで餓えたハイエナのように一斉に亜佐美の裸体に群がった。

踞る腕を乱暴に解かれ、まるで十字架に張り付けられるように、ベッドの上に両手両脚を大きく広げられた。
そんな亜佐美の股間には、先程のティッシュが貼り付いたままだった。

猪親父が、天に向いた豚鼻をヒクヒクと動かしながら股間に貼り付いたティッシュをペリペリと剥がした。
亜佐美のパックリと開いた性器が卑猥に晒された。全くの赤の他人の男達が、その晒された性器を覗き込みながら、いやらしく笑う。

須藤は、押し開かれた亜佐美の性器からトロトロと溢れる自分の精液を見た。
そんな精液にまみれた亜佐美の性器を、豚共は汚い指で弄り、嗅ぎ、そして舐めた。

須藤は今までにない性的興奮を感じていた。
フィアンセに裏切られた美女が、フィアンセの目の前で薄汚い豚共に汚されて行く。
そんな光景を目の当りにしていた須藤は、さっき放出したばかりだというのに、痛いくらいに勃起していた。

巨大なペニスを、代わる代わるズコズコとピストンされながら泣き叫んでいる亜佐美を、ベッドの脇に立ちながら静かに見下ろした。
突き立てた人差し指で銀縁の眼鏡をスッと上げる須藤を、亜佐美は狂ったように泣き叫びながら恨めしそうに睨む。

「亜佐美。お仕置きだからしょうがないんだよ」

須藤はそう微笑んだ。
そして、その場に静かに腰を屈めると、亜佐美の唇に勃起したペニスをグイッと押し付けたのだった。







狂ったように暑い夏が過ぎ、ようやく秋の爽やかな風が都会を優しく包み込んだ。
ラブホでのお仕置きがあってから半年後、須藤と亜佐美は結婚した。
須藤は、計画通り華麗なる一族の仲間入りを果し、銀行内での確固たる地位を確立した。

そして更にその半年後、二人の間に第一子が誕生した。
男の子だった。
名前は、義父の一字を貰い、武雄と名付けた。

そんな武雄は猪のように厳つい顔をしていた。
須藤は、武雄のその天を向いた豚鼻と獣のように鋭い目を見る度に、いつも自分に言い聞かせていた。

お仕置きだからしょうがないんだよ……と。

(お仕置き・完)



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