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さよなら地下鉄3

2012/05/19 Sat 02:10

さよなら地下鉄3




まるで肺に穴が開いてしまったかのように、まともに呼吸が出来なかった。
ただただゼエゼエと不気味な息を漏らしながら、僕は巨大パチンコ店の駐車場にある公衆トイレの個室に踞っていた。

例の地下道からこのパチンコ店の駐車場まで、どこをどうやって逃げてきたのか全く記憶がなかった。
バッグを引ったくった瞬間、女が短く「きゃ!」と叫んだ声と、地下道を全速力で走る自分の足音だけは耳の奥に鮮明に残ってはいたが、しかしそれ以外の記憶は脳にポッカリと穴が開いたかのように見事に消えていた。

捕まったら間違いなく退学だろうな……
いや、退学どころか少年院行きだろ……

そう思いながら、ひったくったバッグを見つめていると、今更ながら事の重大さに足が震えてきた。

しかし、そんな恐怖に包まれながらも僕の股間は熱く固くなっていた。
こんな状態でよく勃起できるもんだと我ながら呆れてしまったが、しかしそのバッグの手触りはまるで彼女の尻を撫でているかのような興奮を与え、もはや欲情せずにはいられなかったのだ。

震える指でバッグのジッパーを開けた。
寒々としたトイレの個室に金具の音がジジジッと響き渡る。
とたんにバッグの中から化粧品の香りが溢れ出した。
小便臭い個室は、一瞬にしてエロい香りに包まれた。

全速力で逃げる際、乱暴にシェイクされたせいか、バッグの中はぐちゃぐちゃになっていた。
化粧ポーチ、財布、エステの割引券、ハイチュウ(ヨーグルト味)、サラ金のポケットティッシュ、ピルケース、スタバのちらし……。

ぐちゃぐちゃに入り乱れるそれらを、ひとつひとつ丁寧に便座の蓋の上に取り出した。
そこにはなぜか、S&Bの『生わさび』が混じっていた。

しかし、肝心の下着は見当たらなかった。
一瞬、もしかしたらあの下着はコンビニの汚物入れに捨てられてしまったのかもしれない、という恐怖に襲われた。
それが欲しくて危ない橋を渡ったというのに、しかしそれは最初から橋の袂に置いてあったなんて笑い話にもならないのだ。

くそぅ……やられた……
と、僕はS&Bの『生わさび』を握りしめながら、お門違いにもあの時コンビニのトイレに入ったサラリーマンを激しく恨んだ。
強く握りしめたチューブのキャップから、緑色した生わさびがまるでウンコのようにウニウニと溢れ出した。

半ベソを掻きながらも、とりあえず財布の中を開いてみた。
グッチの札入れには、一万二千円の現金とツタヤの会員カードが入っていた。
カード入れの中には免許証とVISAカードが刺さっている。

彼女の名前は加藤美咲。年齢は二十四才だった。
免許証の条件欄に『眼鏡等』と書いてあると言う事は、日頃はコンタクトをしているのだろう。
そんな免許証に写っている彼女の髪はベリーショートだった。
色が白く鼻がツンっと高いせいか、ベリーショートの彼女はフランス人のように見えた。

もうこの写真で抜くしかない。
そう思った僕は、彼女の免許証を見つめながらズボンの中からペニスを捻り出した。

さすがにペニスはダラリと項垂れていた。
その淋しそうな項垂れようは、先輩から寿司を御馳走してやると言われ、喜んだ挙げ句そこがカッパ寿司だったという、そんな落胆さを連想させる項垂れようだった。

萎んだペニスをクタクタクタクタっとシゴくと、死んだラクダの首のように項垂れた亀頭の先から、溢れる我慢汁がぴちゃぴちゃと鳴るのが聞こえた。

電車の中で痴漢男に股間をぐちゃぐちゃに弄られていたシーンを思い出す。
男の満足そうな表情と彼女の辛そうな表情。
「いやらしいマンコだな」と囁く男の声と、「やめて下さい……」と答える彼女の悲痛な声。
そんな二人の声が鮮明に甦り、同時に彼女の髪から漂っていたリンスの甘い香りが甦ってきた。

萎んでいたペニスが、たちまち、ずん、ずん、ずん、と力を帯びてきた。
指先で尿道から溢れる我慢汁を掬い取り、それを亀頭に塗り込む。
ヌルヌルとした我慢汁が潤滑油となり、敏感な亀頭を心地良く刺激してくれた。

勃った。
もはやビンビンに勃起した。
白いパンティーの中でグニグニと蠢いていた男の手の動きを思い出しながらペニスを激しくシゴいた。
免許証の写真に「入れてもいい? 入れてもいい?」と語りかけながら、ペニスの根元からペニスの先まで大きくシゴいた。

目眩を感じる程に興奮してきた。
バッグに顔を押し込み、バッグの中に漂う彼女の生活臭を嗅いだ。
財布の表面をペロペロと舐め、ツタヤの会員カードを尿道に擦り付けた。
そこに彼女の指が触れていたと思うだけで興奮した。
だから僕はバッグに入っていた彼女の私物を片っ端から舐めまくってやった。

興奮状態のままS&Bの『生わさび』を握った。
キャップを開けてチューチューすると、とたんに鼻がツーンっとした。
こんなモノをペニスに塗ってたら大変だった、と、ふと我に返った僕は、危うい所でS&Bの『生わさび』を投げ捨てた。

あらゆる妄想をしながら彼女の私物で楽しんだ。
そろそろフィニッシュを決めようと、楽しみにしていた化粧ポーチを手に取る。
僕は、その中にある口紅をペニスに塗りたくろうと企んでいた。
彼女の唇に触れた口紅を、敏感な亀頭に塗り込むそのシーンを想像しただけで、僕のペニスはヒクヒクと反応した。

『D&G』とプリントされた化粧ポーチのジッパーをジジジっと開けた。
小さなスペースの中にファンデーションや口紅がぎっしりと詰まっていた。
ふと、その一番端に、キラキラと輝く白い布切れが押し込まれているのを発見した。

僕はおもわず公衆トイレの天井を見上げた。

(こんな所に……隠していたのか……)

天井の端の雨漏りのシミを見つながら大きく深呼吸すると、自然に溢れて来る笑みに頬肉を揺らしながら、その白い布切れをポーチの中からソッと摘み出したのだった。


白い生地にはストライプの銀ラメがキラキラと輝いていた。
その生地やデザインからして、これはマツキヨで売っている三枚千円の安物パンティーではないと思った。

まるで冬眠するハムスターのように丸まっている下着を、ドキドキしながらゆっくりと広げた。
この瞬間が堪らなかった。
使用済み下着のクロッチの裏側を広げる瞬間というのは、カツ丼の蓋を開ける瞬間のようにワクワクした気分になれるのだ。

そんな秘密のクロッチが、いよいよ僕の目の前で開花した。
その瞬間、おもわず僕は「嘘だろ?」と声を出してしまった。
なんとそのクロッチは、まるでシロップを垂らしたかのようにネトネトに湿っているではないか。

とたんにカーッと頭に血が上った。
胸に溢れ来る熱い塊を必死にハァハァと吐き出し、もう一度「嘘だろ?」と自分に問い質しながらソコに目を凝らした。

ネトネトの液体は、まるで黄色いシミをコーティングするかのように、全体的にベッチョリと付着していた。
そんな液体に恐る恐る指先を突きつけ、鼻糞をほじるように指先をクニクニと動かしてみた。
精液ほどブニュブニュしていなかった。
精液のような濃厚さは感じられなかったが、しかし粘着性は強く、クニクニと動かす指先はたちまち糸を引いていた。

痴漢・写真2

普通……痴漢でここまで濡れるか?……

指先をクロッチに滑らせていた僕は、ふと疑問に思った。

……っという事は、あの女は感じていたという事か?……

そう思った瞬間、僕の亀頭にズキン!と衝撃が走った。

あの女は痴漢にマンコを弄られて感じていたんだ……
あんなに苦しそうな表情をしながら「やめて下さい、やめて下さい」と何度も言っていたくせに、実は痴漢のその指の動きに感じてしまっていたんだ……

堪えきれなくなった僕はペニスをギュッと握りしめた。
便座で伸ばした両脚をピーンッと引き攣らせながら、ビンビンに勃起するペニスをシコシコとダイナミックにシゴいた。

強烈な快感が僕の脳を刺激した。
このままピュッ!とイってしまいたい衝動に駆られながらも、しかしイキそうになると慌ててパッ! と手を離した。
これほどまでの最高のネタにありつきながらすぐにイッてしまうのは、一貫千円の大トロを噛まずに飲み込んでしまう程に勿体無いのだ。

一触即発のペニスから慌てて手を放した僕は、ハァハァと肩で息をしながら再び濡れたクロッチを覗き込んだ。
黄色いシミが擦り付いている部分に鼻を近付けると、恐る恐るクンクンっと匂いを嗅いだ。

化粧ポーチの中に入っていたせいか、全体的にファンデーションの香りが漂っていた。
しかしクロッチだけは違っていた。
ポーチの中で、クロッチを保護するかのように丸められていた為、クロッチは新鮮な生の匂いを保っていたのだ。

そんなクロッチには、ツーンっと鼻に来るアンモニア臭が漂っていた。
恐らく、この黄色いシミはオシッコの残り汁なのであろう。
そう思うと、あの美人OLに妙な親近感が沸き、とたんに愛おしく感じられた。

指先で糸を引く汁をペロッと舐めて見た。
汗のような涙のような塩っぱさが舌の先に広がる。
指先でそのヌルヌル汁を掬い取り、こんどはパンパンに腫れ上がった亀頭に擦り込んでみた。
敏感なカリ首の裏に指を滑り込ませて擦ると、太ももの辺りがジンジンと痺れた。

あああもう我慢できない、とクロッチに舌を伸ばした。
まるでオブラートを舌に乗せた時のようなネバネバとした感触が舌を包み込んだ。
味はひたすら塩っぱく、これは塩分の取り過ぎなのではないだろうかと、ついつい余計なお節介までしてしまった。

まるでワレメを舐めるかのように、その黄色いシミに沿って舌を上下に動かした。
ペロペロと舌を上下させると、クロッチに染み込んだ彼女のイヤらしい汁がペプペプと変な音を立て始めた。

便座に座って顔にパンティーを押し当てる。
必死にペロペロしながら、ハァハァとシコシコする。
そんな今の自分の姿を客観的に想像すると、まさにそれは変態の何者でもなく、我ながら凄い事してるなと恥ずかしく思えてきたのだった。

(4へ続く)

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