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哀奴 ま ど か2

2012/01/13 Fri 13:31



第1章「堕 る」

あの日から一週間も経たない内に、私はご主人様に身も心も完全に支配されてしまいした。

ご主人様は毎晩私の寝室を訪ねられ、私を様々に愛撫して下さるのです。
もちろん私は全裸になって、ご主人様のおいでになるのを待っていなければならないのです。

最初の内こそ、私もご主人様の身体をいろいろとお慰めしたのですが、ご主人様はご自分の身体に触れられるのは、余りお好きでないようです。
2~3日も過ぎると私は、柔らかい綿のロープで手足を固定され、一つの抵抗も許されず、ご主人様の気の向くままに弄ばれ、責められることになったのです。


あの洗濯バサミは、ご主人様のお気に入りになってしまいました。
毎晩のように私を飾る、赤い小さなプラスチックの装身具に、何度涙を流したのでしょうか。

最初は単純に、私の乳首に取り付けるだけだったのです。
でも直ぐに、私が耐えられないように、いろいろと工夫されるようになられたのです。


まず、私が声を出せないようプチタオルかハンカチを、口の中に詰められます。
そうした後、取り付けた洗濯バサミを強く引いたり、私が拘束されて自由にならない体を捩り、脂汗を流すまで捻り廻されたりされるのです。
私は必死にイヤイヤと首を振り、涙を溜めた目で許しを請うしかないのです。


ある時は、始め縦に噛まされた洗濯バサミを一旦外されて、直ぐに今度は横向きに噛まされたのです。
ご存知でしょうか、乳首に食い込んだ洗濯バサミは、外される時に強烈な痛みをもたらすのです。
その疼きが消えぬ間に、直ぐに別の向きに噛まされる時の激痛は、本当に耐えられるものではないのです。

その日は、4度も5度も、続けざまに噛まされては外され、外されては噛まされたのです。
私はタオルで塞がれた口から、くぐもった悲鳴を上げ続け、やっと許して頂けた時には、私の乳首は真っ赤に腫れ上がっていたのです。


そしてあの日――いつものように、ベッドに縛り付けられるのではなく、後ろ手に拘束されただけで――私は、気を付けの姿勢を取らされていました。

ご主人様は隠し持っていた洗濯バサミを見せて下さいました。
それはご主人様によって、実に残忍な責め具に変身していたのです。

まず私の小さな乳首を挟む、あのワニ口の部分に、何重にも輪ゴムが巻き付けられていました。
更に握り拳ほどの大きさの石が、糸で洗濯バサミに取り付けられていたのです。

そのままでも、あれほどの激痛を与えるバネなのです。
それを何倍にも強力にする仕掛けを施されて、あれで挟まれたらきっと潰れてしまいます。
その上、あの石の重さで引張られるのです。

私は想像するだけで、ガタガタと震えだしてしまいました。

「アラ、まどか・・嬉しそうネ・・・
そんなに喜んで貰えるなんて、今日ズット考えてた甲斐があったわ・・・
そんなに催促しないの・・直ぐに付けてあげるから・・・」

違うのです。
怖くて震えているのです。
でもそんなことは、ご主人様は見通しておられるのです。

ご主人様は焦らすように、私の乳首を撫でたり擽ったりしながら、遊んでおられるばかりでした。

何時、あれが使われるのだろう・・何時、私に噛みつくのだろう・・

私は不安と、そしてホンの少し期待の入り混じった気持ちで、机に置かれた洗濯バサミを見つめるばかりでした。

「フフフ・・欲しいんでしょ・・早く苛めて欲しいんでしょ・・・
だったら、チャンとおねだりしなさい・・・
「まどかは、悪い子です。お仕置きして下さい」って・・・
言わないと、このまま帰るから・・・」

意地悪なご主人様のお言葉です。
私は、喉まで出かかった台詞が、それでもなかなか言えないのです。

死ぬほどの苦痛に身悶えすることになるのか・・
このままモノ足らぬ気持ちで終わるのか・・
どちらも私には、選ぶことができないのです。

「いいのよ・・黙っているなら、もう二度と来ないから・・・
まどかは、一人で生きて行きなさい・・・」

あぁっ、そんなのイヤです。
私は思い切って、お願いすることにしました。

そうしなければならないのです。
もう私には、ご主人様のいない生活なんて、考えられないのです。

《まどかにご主人様のお作りになられた、その新しい・・のを、飾って下さい・・》

私の耳に聞こえたのは、掠れて震えながらおねだりする、哀れな奴隷の声でした。
言い終わってご主人様に目を向けると、ご主人様は嬉しそうに微笑まれていたのです。

きっと激痛に咽ぶ私を想像して、楽しんでおられるのでしょう。
私も、胸の奥からこみ上げてくるものがありました。

でも、実際に起こったことは、想像以上のことだったのです。

「いいわね・・絶対に声を出さないのよ・・・
みんなが起きてきて、こんな姿を見られたくないでしょ・・・」

コクッと頷いた私に、ご主人様は二つの石を左手で持ち上げます。
石から垂れた糸の先端で、洗濯バサミが揺れています。

ゆっくりと近づいたご主人様は、洗濯バサミを一つ取り上げると、指に力を入れてそれを開きました。
指が白くなるほど力を入れておられます。
それ程閉じる力が強力なのです。

私はこみ上げる恐怖に思わず顔を背け、固く目を閉じてしまったのです。

・・ックククゥゥッッッ・・・

想像を絶する激痛が、私の乳首を襲いました。
私は何も考えられず、目を開いても霞んで見える部屋の中が、ゆらゆらと廻っているだけなのです。

感じるのは、確かに存在するのは乳首の痛みだけ・・それ以外に何もない・・・
地獄、まさに地獄の底に突き落とされたと思ったのです。
しかし、これが入口にすぎなかったとは・・・

ククク・・クワアァァァッッッッ・・・

もう一方の乳首からの激痛が、全身を駆けめぐります。
不思議なことに、両方の乳首の痛みを、同時に感じることができないのです。
一方の乳首からの、引き千切られるような痛みが私を苛むと、次の瞬間には反対の乳首が、この世にあるとは思えない痛みを訴えるのです。
痛みは交互に、切れ目なく続き、そしてどんどん酷くなるのです。

とても耐えられない・・・もう、とても我慢できない・・・

許しを願おうと目を開けた時、私の涙に霞む目にぼんやりと映ったご主人様は、ちょうどあの錘の石を、乳首の高さに持ち上げておられて・・それをパッと放されたのです。


気が付いた時、私はベッドに寝かされておりました。

後で聞いたことでは、石が落下した衝撃であの強力な洗濯バサミが、私の胸から弾け飛んだのです。
さすがに大きな悲鳴を上げようとした私に、ご主人様は手で口を塞ぐように飛びつかれたのだそうです。
そのままベッドに倒れ込んだ私は、失神してしまったのです。

ご主人様は、私の縛めを解き、そして乳首に薬を塗って手当をして下さっていました。
ズキズキと疼く乳首に目をやると、薄く血を滲ませた何本もの擦傷ができていました。
そして、いつもの倍ほどにも腫れ上がっていたのです。

ご主人様が、優しく手当をして下さる度に、乳首に触れられる度に、とても耐えられないようなヒリヒリとした痛みが湧き起こるのです。
それでも、私はとても嬉しかったのです。


私はどこまで堕ちて行くのでしょうか・・でも、それが私の幸せなのです・・・

       - つづく -

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この作品の作者、イネの十四郎様の美しくも卑猥な小説サイト。
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