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    ある変態男の生々しくも馬鹿馬鹿しい懺悔録3



 友美の部屋の合鍵を、不正な手段により入手した私だったが、しかし、実際に友美の部屋に侵入を試みようとしても、その都度腰が引けてしまい、なかなかその目的を遂行する事は出来なかった。

 他人の家に忍び込むというこの単純な行為が、これほどまでに勇気のいるものだとは今まで思ってもいなかった。
 友美の部屋に侵入するということは、得る物も大きいが、しかしその分、失う物も途方もなく大きい。
 刑法では、例え何も盗んでいなくとも、家主に黙ってそこに侵入すれば住居不法侵入罪と言う罪で罰せられる。即ち、この合鍵を使って相子の部屋に一歩でも入ったその時点で、私はもう犯罪者という事になるのだ。
 もし、それによって私が逮捕されるような事になれば、私の人生は即刻終了する。
 当然、会社は解雇され、子供達は学校で虐められ、この町にも居ずらくなり、結局、せっかく手に入れたマイホームも手放す事になるだろう。
 しかし、それよりもなによりも嫁だ。自分の旦那が親友のマンションに忍び込み、その親友の使用済み下着を物色していた所を警察に逮捕されたなどと言う現実に、果たして嫁は耐えられるだろうか。
 その時の嫁の心境を察すると、さすがの私も心が痛かった。

 そうやって葛藤しながらも、なかなかその第一歩を踏み出せないでいたある日、ふいに友美が我が家に遊びに来た。
 リビグに入って来るなり、ソファーでテレビを見ていた私に向かって「んふふっ」と笑顔で微笑む友美は相変わらず美しかった。
 嫁と友美は、そのままダイニングテーブルに腰を下ろし、いつものようにたわいもない雑談を始めた。
 私は、その横にあるソファーに座り、どーでもいい「パネルクイズアタック25」をぼんやりと眺めては二人の会話にそっと耳を傾けていた。

 そんな、私が腰掛けているソファーは、二人が座るダイニングテーブルよりも一段低かった。
 テレビの画面からほんの少し視線を横にずらせば、ダイニングテーブルの下に伸びる友美の生脚が、丁度いい具合に拝む事が出来た。
 当然、私の視線はダイニングテーブルの下へ釘付けとなった。児玉清亡き後の「アタック25」なんて、ノンアルコールビールの如く味気なく、それはまさしく、田宮二郎亡き後の「タイムショック」くらいにつまらなかった。だから私はテレビを見るフリをしながら、友美の美脚をこっそりと見つめていたのだった。

 そうやって私が友美の脚を何度かチラ見しているうちに、時間は経過していった。
 そのうち、それまで姿勢正しく座っていた友美の姿勢が、だんだんと崩れて来た。
 無二の親友との会話に夢中になっている友美は、ついつい気を許してしまったのか、それまで姿勢良く伸ばしていた脚をそっと曲げ、椅子の上で正座をするような姿勢となったのだ。

 せっかくの美脚が視野から消えてしまった事に憤りを感じ、「友美、行儀が悪いぞ」などと思いながら、なにげにソフアーの上に置いてあった新聞に手を伸ばした。
 と、その時、椅子の上で崩れた正座をしている友美の、その気怠い脚が私の目に飛び込んで来た。
 私はその気怠い脚の奥に何か白いレースのような物が見えた気がして、一瞬息を飲む。そして、友美に気付かれないように、再び新聞に手を伸ばしながら、もう一度視線をテーブルの下にソッと向けた。

 そこには確かに、友美が気怠く開いたスカートの隙間から顔を出す、白いレースのパンティーがキラキラと輝いていた。
 話に夢中になっている友美は完全に無防備で、私にそこを覗かれているとも気付かないまま、股間に張り付くストッキングの継ぎ目までも曝け出している有り様だった。
 私は強烈な目眩を感じながらも、こんなチャンスは二度とないとばかりに、新聞を取ろうとしたり、テレビのリモコンを取ろうとしたりしながら、そこに何度も何度も視線を飛ばした。

「でさぁ、友美はまだ彼氏とかっていないの?」

 私の頭上で、不意にそんな嫁の声が聞こえた。
 私は慌ててテレビに視線を戻しながらも、その、今嫁が聞いた質問の答えに耳を澄ました。
 今後、友美の部屋に侵入する身の私にとって、友美の部屋に男がいるかいないかは非常に重要な点であるからだ。

「うん……まだ仕事が忙しいから……」

「って事は、あんたまだ処女なの?」

 そんな嫁の素っ頓狂な声がリビングに響くと同時に、一瞬にしてリビングが静まり返った。
 私はテレビをジッと見つめたまま、例え針一本落ちようともその音を見逃す物かと耳を澄ます。するとしばらくの沈黙の後、友美が囁くような小さな声で「やだぁ、お兄さんがいるじゃない」と嫁に抗議する様子が聞こえて来たため、私はそれを聞こえていないフリをする為に、すかさずテレビから聞こえて来た「アタック25」の質問に向かって「愛媛県!」と答えたのだった。
 結果、答えは「フォークランド諸島」だった。愛媛県とフォークランド諸島を間違えるそのバカさ加減に我ながら穴があったら入りたい心境だった(しかし、青のパネルの人は、何を勘違いしたのか「およげたいやきくん」と答えており、私よりも馬鹿だった)。
しかし、そんな私の愚答のせいあってか、友美は私が聞き耳を立てていないと思い込み、ヒソヒソ声で会話の続きを話し始めたのであった。

 そんな二人の内緒話を要約すれば、友美はまだ二十六歳にして一度も彼氏を作った事が無く、今まで、何人かの男からはデートに誘われたり、プロポーズを申し込まれた事はあっても、しかし結局は仕事を優先してしまい、その為、彼女の処女膜は未だ健在しているということだった。

 そんな話に聞き耳を立てていた私は、ひとまず、友美のマンションに男がいる可能性が無い事を知り安心し、そして同時に、処女の性器から溢れるオリモノというのは、いったいどんな味がしてそしてどんな匂いがするのかという激しい興味を掻き立てられた。

 それまで私が手にした事のある『汚れた下着』というのは、加藤さんちの人妻・相子と、自分の嫁と、そして駅裏のファッションヘルスで働く三八歳のおばさんの物だけだった。
 そのいずれも非処女であり、各自その箇所はそれなりに使い込んでおり、特にそのおばさんヘルス嬢などは、その個所を長年商売道具に使っているわけであり、強いて言うならそれは大工にとってのカナヅチに匹敵するくらい絶対必需な商売道具であり、依って彼女のそれは、もう見るも無惨に使いこなされては、まさに『職人の道具』と化していたのであった。
 そんな熟練されたプロと人妻の下着しか見た事の無かった私にとって、美しい処女の下着のシミなどというものは全く想像もつかず、その分、その未開のワレメから滲み出るオリモノには強烈な好奇心を抱かされてしまった。

(やはり……これは、なにがなんでも侵入するしかないな……)

 既にアタック25が終わった画面を見つめながら、私がそう一人で決心していると、不意に友美が「あっ、もうこんな時間!」と小さな悲鳴をあげた。
「もう帰らなきゃ」と慌てる友美に、嫁は「ゆっくりできないの?」と残念そうに聞いた。

「うん。これからね、どうしても東京に行かなきゃなんないの……」

 友美はそう言いながらゆっくりと立ち上がった。

「今夜は東京に泊まり?」と、嫁が聞くと、友美はコクンと頷きながら「明日の朝一番で、東京のクライアントと会わなきゃならないの」と唇を尖らせながら答えた。

「明日の朝一番だったらゆっくりできるじゃない。夕飯食べて行きなさいよ」

 嫁のその言葉に私も同乗しながら「うん、そうすれば?」と振り返った。
 そんな私に、天使のような微笑みを浮かべながら「ありがとう」と呟いた友美は、「でも」と言葉を続けた。

「電車の時間が5時なんです。だから、これから帰ってお風呂に入って準備しなきゃ……」

 友美はそう言いながらまた微笑むと、「今度、ゆっくり来るから」と嫁に首を傾げ、そのまま甘い香水の香りを残したままリビングを出て行ったのだった。

 そんな友美を玄関まで送る嫁の足音を聞きながら、私は、頭の中にこびり付いて離れない「これから帰ってお風呂に入って」という友美の言葉を何度も復唱した。

 今夜、友美は帰って来ない……
 しかも、今から風呂に入って準備をするとなれば、当然、今履いているあの白いレースのパンティーを履き替えるわけであり、となればソレを洗濯する暇はなく、当然、今夜、あのブツは汚れたままの身で、洗濯機の中にあるはすだ……

 私はすかさず決心した。
 今夜、友美はいない。そして確実にブツはそこにある。
 こんなチャンスを逃してなるものか。

 よし、今夜、決行だ!

 私はそのまま書斎へと走った。
 友美を見送った嫁が、玄関に立ちすくんだまま「どうしたの?」と私を見て驚いている。
 私は書斎に駆け込みながら「大変だ。明日までに書き上げなきゃなんない書類を忘れてた」などと嘘を付き、そのまま書斎のドアを閉めた。
 私は急いでパソコンを立ち上げると、震える手でマウスを握りながら、「変態小説」を開いた。
 そして、例の「女子社員宅侵入」という短編小説を開くと、ソレをもう一度最初から読み始め、今夜実行しようと企む「嫁の親友宅侵入」に備えての復習を、にわかに始めたのであった。


 深夜一時。
 書斎の窓を開けると、夜露に濡れた草花の一種独特な匂いが鼻に付いた。
 事前に用意していたスニーカーを中庭にそっと投げ捨て、息を潜めて書斎の窓から中庭に這いずり出すと、不意に隣の家から深夜電機温水器が点火するボワンっという音が鳴り響き、驚いた私の心臓は半回転した。
 そうやって私は、コソ泥の如く我が家を抜け出したのであった。

 静まり返った道路に出ると、遠くで聞こえる救急車の音を聞きながらもう一度我が家を振り返った。
 徹夜で書類を書き上げると嫁に嘘を付いた。そんな嫁が寝ている寝室の窓を見上げると、不意に嫁の寝顔が浮かび、とたんに私の心がキリキリと痛んだ。
 しかし、だからといって今更作戦を中止できるほど、私は人間ができていない。
 既に私は、「変態」という欲望の病に取り憑かれてしまった狂人であり、そんな私には、もはや愛情も人情も法律も秩序もなにもなく、あるのはただ己の性欲を満たす為だけの身勝手な欲望であり、まさにその時の私は犬畜生と化してしまっていたのだ。

 そんな性獣は、深夜の歩道を全速力で走り抜け、ものの三十分もしないうちに友美のマンションに辿り着いた。
 防犯カメラが設置してある可能性の高いエレベーターを避け、非常階段を使って四階まであがった。
 なにくわぬ顔でマンションの通路を進むと、極自然体で友美の部屋の前で足を止める。
 下手に周囲をキョロキョロしたり、念の為にとインターホンなんぞを押すといった行動は、余計怪しまれる可能性がある為絶対にしてはならない、という変態小説の教えを守り、私は、もし友美が部屋にいたらどうしようという恐怖に包まれながらも、堂々と部屋のドアを開けた。

 ドアを開けるなり、闇に包まれた部屋の奥から、友美がいつも愛用している甘い香水の香りが溢れて来た。
 その生々しい香りに一瞬怖じ気ついた私だったが、しかし、そのような人間的な感情はすぐに消え去り、逆にその香りを性的に感じとった私は、玄関に踏込むなり慌ててドアを閉めた。
 ドアを閉めた瞬間、暗闇に包まれた。
 照明のスイッチがどこにあるのかわからず、玄関の壁を手の平で擦りながら手探りしていると、不意に部屋の奥から冷蔵庫のモーターの音が響き出した。
 私は照明を諦め、冷蔵庫のモーター音を頼りに暗闇の中を進んだ。

 リビングに出ると、レースのカーテンから注ぎ込む駐車場の街灯が、部屋を薄暗く照らしてくれていた。
 このまま電気を点けない方が安全だと察した私は、取りあえずその薄暗い部屋の真ん中にあるガラステーブルの上の飲みかけのペプシを手に取ると、まずはキスからスタートだ、とばかりにそのペットボトルの口をレロレロと舐め始めたのだった。

 目的のブツが脱衣場にある洗濯機の中だという事を知りつつも、あえてそこは後回しにし、まずは部屋中を物色する事にした。
 寝室のドアを開けると、ダブルベッドの上の掛け布団がクシャクシャになったままだった。
 この布団に包まりながら友美はどんな夢を見ていたのだろうかと、そっとベッドに腰を下ろすと、不意に枕元に置いてあった、何の変哲もないティッシュの箱にいきなり欲情してしまった私は、そのままハァハァと荒い息を吐きながら服を脱いだ。
 全裸になると、まるで張り子の虎のようにピンピンと吊り上がるペニスを揺らしながら、薄暗い部屋の中を歩き回った。

 ダイニングキッチンのフローリングの上に仰向けで寝転がり、ややブリッジ気味に腰を浮かせると、そのまま天井に突き起ったペニスをシコシコとシゴいた。

「あぁぁ……友美……」

 そう唸りながら、ダイニングテーブルの下に転がっていた赤いスリッパを手に取った。
 そしてそのスリッパを床に置くと、今度はうつ伏せの体勢になり、床のスリッパを手で押えながら、スリッパの中に肉棒を押し込んだ。
 正常位の体勢でコキコキと腰を振ると、スリッパの中のペニスが激しく擦られる。
 しかし、思っていた以上に気持ち良くなかった為、アホらしくなってすぐにやめた。

 その後も、友美がデザインを書く時に使用しているペンを肛門に出し入れしたり、冷凍庫の中の氷をひとつひとつ口に入れては舐め回し、そしてまた冷凍庫の中に戻したり、はたまた、全裸でベッドの中に潜り込んでは、シーツや枕にペニスをグリグリと擦り付け、ペニスから溢れる我慢汁をそこらじゅうに付着させるなどといった、見るも無惨な変態行為をあれこれと繰り返していた私だったが、しかし、随時頭の片隅には洗濯機の中のレースのパンティーが頭から離れず、どんな変態行為をしていても、然程大した快感が得られる事は無かった。

 そんな私は、早いとこメインディッシュに取り掛からねば、このせっかくの興奮が冷めてしまうと焦り、我慢汁をダラダラと垂らしながら脱衣場へと向かう。
 脱衣場のドアを開けると、そこには外国製らしきボディーソープの香りが漂っていた。そんな舶来な香りに包まれながら最新型の洗濯機の蓋をドキドキしながら開けた。
 一瞬、友美の甘い香水の香りが漂うが、しかしその香りは妙な汗臭さに変わった。洗濯機のドラムの中には思っていた以上の大量の洗濯物が押し込まれていたのだ。
 興奮の頂点に立った私は、その洗濯物の全てをドラムの中からごっそりと取り出し胸に抱えると、それをおもむろにリビングまで運び、そして床の上に豪快にぶちまけた。
 大きなバスタオルから小さなハンドタオル、スリムなジーンズやTシャツ、そしてニーソックスや靴下や下着類といった洗濯物が、まるで宝石箱の中のダイヤモンドがひっくり返されたかのように、辺り一面に散らばった。
 私は、強烈な興奮に包まれながら、足下に転がっていた黒いニーソックスを摘まみ上げ、その爪先に鼻を押しあてた。
 ほとんど0に近い程、そこに臭みはなかったが、しかし確かにそこには人間の足臭らしきものがほんのりと漂い、それが使用済みである事を物語っていた。
 私は迷う事無くニーソックスを広げ、その小さな穴に足を押し込んだ。
 全裸でニーソックスを履いた私は、友美が裸体を拭いたとされる湿ったバスタオルを全身に擦り付け、特にその湿った部分を亀頭に擦り付けた。
 すると、もう興奮し過ぎてなにがなんだかわからなくなってしまった私は、続いてスリムなジーンズを手に取ると、絶対無理だと思いながらもそれを必死に履き始めた。
 しかし、そのジーンズはスパッツ系の物であり、かなり伸びる素材だったらしく、意外にも私はそのスリムなジーンズを履く事が出来た。
 私の下半身は強烈に締め付けられた。今まで友美のアソコに食い込んでいた生地が、容赦なく私の尻の谷間にグイグイと食い込み、歩く度に金玉が潰れるような痛みを感じては、悶え苦しんだ。

(このジーンズを履いている時の友美は、いつも股間をこんなに締め付けているのか……)

 そう思うと、その痛みはみるみる快感へと変わってきた。
 私はすかさず友美になりきり、あの引っ越しの時に友美がしたいたようにテーブルの下に潜り込むと、「あぁぁん、お兄さん見ちゃいやぁン」などと囁いては尻を振り、そのジーンズの生地がグイグイと金玉を締め付ける快感を感じながら、そのままジーンズの中に小便を洩らしたのだった。

 そんな、ジーンズの股間をびしょびしょに濡らしたままの自分の姿を、携帯のカメラで撮影した。
 こうしてカメラに収めておけば、それを見ながらいつでもオナニーができるのだ。
 だから私はそんな自分のあらゆる変態行為を携帯のカメラに逐一収めていった。

 そうこうしているといよいよ私の興奮度はクライマックスへと突入して来た。
 もう我慢の限界だった。これ以上友美の洗濯物と戯れていようものなら、そのうち大欲情の挙げ句に大量の精液を爆発させてしまい、せっかくのパンティーをお目にかかる前に、例の射精後に起きる嫌悪感に包まれてしまいかねないのだ。

 小便でグショグショになったジーンズを脱いだ私は、再び身軽な全裸になると、ガラステーブルの下に転がっていた空色のパンティーを指で摘み上げた。
 先程、うちにやって来た時の友美が履いていたパンティーは、白いレース模様の物だった。という事は、これは恐らく、昨日履いていたパンティーだろうと思われる。
 私はそれをそっと床に置き、興奮の漏れる声で「処女の生下着……」と呟きながら、ゆっくりとソレを指で開いた。

 白いクロッチには、オレンジ系のシミが薄らとシミ付いていた。
 私は「あぁぁ……友美ちゃん……」と、感極まったしゃがれ声で唸りながら、そのオレンジ色のシミを指先でザラザラと擦った。
 その指先を我慢汁が溢れる尿道にヌルヌルと擦り付けながら、その広げたパンティーを再び写メで撮影した。

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(坂井氏から送られて来た画像です。青い下着は実際に友美さんが履いていたものらしいです)

 撮影を終えると、いよいよそれを手に取り、そのシミの部分にそっと鼻を近づけた。
 ぷ~んとチーズのような発酵臭が漂って来た。
 はっきり言って臭かった。が、しかし、その香りは汚れを知らない処女の香りであり、まして、女優顔負けの美人の香りであり、そう思うとこのムンムンと漂うチーズ臭が非常に貴重な香りに感じられ、逆にその発酵臭が激しい性的興奮を呼び起こしてくれたのだった。

「友美ちゃん……お兄ちゃんがキレイキレイに舐めてあげるからね……」

 私は阿呆のようにそう呟くと、ソレを再び床に広げ、まるで友美の性器を舐めるかのようにソコに顔を近づけながら、蛇のような長い舌をウネウネと這わしたのだった。
 処女のオリモノのはただただ塩っぱいだけだった。
 去年の健康診断で「塩分を控えるように」と言われていた私だったが、しかし興奮のあまり、その塩っぱいオリモノを綺麗サッパリ舐め尽くしてしまった。
 そうして、オリモノが綺麗に舐め尽くされたクロッチをペニスに包み込み、それを上下にシゴきながら、床に散乱している洗濯物の中から続いてのパンティーを探し始めた。

 その目当ての白いパンティーはすぐに見つかった。
 私は、そのレース生地の白いパンティーに頬擦りしながら、これがつい数時間前、憧れの友美の下半身を包んでいた物なのだとひしひしと感動し、それをゆっくりと手の中で開いた。

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(画像はイメージです)

 そのクロッチに染み付いていたオリモノは、先程の空色のパンティーに付着していた爽やかなオリモノとは別物だった。
 それは、まるで栄養ドリンクを飲んだ後の小便のようにやたらと黄色く、そしてなにやら妙にネチャネチャと粘着性があり、まるで膿汁のようだった。
 正直言って気持ち悪かったが、しかし、これが新鮮なオリモノの醍醐味なんだと自分に言い聞かせながら、恐る恐るソレに鼻を近づけた。

「くんっ」と嗅いだ瞬間、まるでトンカチで脳天を叩かれたような衝撃を受けた。
 一方の空色パンティーが発酵したチーズ臭なら、こっちは明らかに果物の王様「ドリアン」である。

「す、凄いね友美ちゃん……あぁぁ、凄く臭くて鼻が曲がっちゃいそうだよ……」

 そう唸りながらペニスをシゴく。
 クロッチに付着する、友美の性器からジワジワと滲み出て来たその膿汁もどきのオリモノをくんくんと嗅ぎ、同時に友美のあの爽やかな笑顔と、小動物的な可愛らしい仕草を思い出しては、その臭さとあの可愛さのギャップを密かに愉しんだ。
 が、しかし、さすがの私も、そのオリモノに対してソレ以上の愛情表現はできなかった。嗅ぐのが精一杯であり、それに舌を這わせるなんて到底無理なのだ。
 だから私はその白いパンティーを「履き用」とし、空色パンティーは「嗅ぎ用」として使用する事にした。

 さっそくその白パンティーを履いた。
 スリムのジーンズの時と同様、生地が激しく金玉に食い込み、下腹部に重い鈍痛を与えた。しかし、その窮屈さがなんともいえない密着感を生み出し、異様な興奮を与えてくれる。

 処女の性器から分泌されたあの黄色い膿汁のようなオリモノが、私の金玉の裏から肛門にかけてペタリとくっ付いていた。
 私はソロリソロリと下半身に手を回した。そして、あたかもそこが友美の股間であるかのように錯覚させては、そのクロッチ部分を指で擦り、それを嫌がるかのように両足をモゾモゾさせては「やめてお兄さん……」などと色声を出した。

「どうしてだい?……いつもは一人でこんな事しているんだろ?」

「いや、お兄さんの意地悪」

「ふふふふ。いいんだよ恥ずかしがらなくても……どれ、友美のまだ誰にも触られていないアソコ、お兄さんに見せて御覧……」

 私は阿呆のように一人芝居をしながら、自分の金玉に食い込むクロッチを指で引っぱり、そしてそれを裏返しにした。

「おおぉ……凄く汚しているじゃないか……」

 そう感激しながら自分の股間を見つめ、そしてそのひっくり返されたクロッチに付着するグチュグチュのオリモノを指先で弄りながら、同時にその反対側から突き出ているペニスをもう片方の手でシゴいたのだった。

 確かに、非常に阿呆らしい一人芝居ではあるが、しかしそのオリモノは実際に友美のオリモノである事を考えれば、これはかなり高度なオナニーともいえよう。

 私は素早く空色のパンティーを手に取ると、それを頭からかぶった。そしてクロッチが鼻に押し付けられるように調節すると、友美の股間の香りを胸一杯に吸い込みながら、ペニスを激しくシゴいた。

 ゾクっとした快感が、足の爪先から脊髄へと走り抜けた。
 おもわず「あぁぁぁ!」という声が洩れ、私の両足は背伸びをするかのようにピーンッと伸びた。
 まるで十数階建てのビルの屋上から飛び降りた瞬間のような爽快感を感じながら、「くふっ!」と大きく息を吐いた瞬間、ドロドロの精液が物凄い勢いで尿道を走り抜けた。

「ぴゅっ!」

 白い塊となった精液は、洗濯物が散乱するフローリングの上に容赦なく飛び散った。
 強烈な快感だった。日頃、射精時にはペニスにティッシュを被せていた私だった為、この開放感溢れる放出は、まるで膣内射精のように実に心地良く、「友美……友美……」と、嫁の親友の名を何度も何度も唸りながら、私は水に溶けていくオブラートのように全身を蕩けさせていったのだった。

 これほどまでに劇的なオナニーは今までになかった。
 これならば、そこらのデリヘル嬢に高い金を払って中出しさせてもらうよりも百倍イイ。
 私は未だジンジンと襲って来る余韻を陰茎に感じながら、こうして危険を犯してまでも友美の部屋に侵入して良かったとつくづく思い、そして同時に、あの「変態小説」を愛読していて本当に良かったと実感させられた。

 一息付いた私は、さっそく携帯を手にすると、その精液がダラダラと垂れるペニスを撮影した。
 この感動を形ある物にして残しておきたいという気持ちから、友美のパンティーを履いたままの自分の姿を何枚も撮影した。

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(坂井氏から送られて来た画像です)

 それと同時に、友美の部屋の中も隈無く撮影し始めた。
 友美のベッド、友美の便座、友美のゴミ箱の中……
 しかし、そんなあらゆる場所を撮影している最中、不意に、いつもオナニー後に襲われる例の嫌悪感が、突然私の心にジワジワと沸き上がって来た。

 瞬間、なにもかもが嫌になった。
 それまでの幸福な気分が一瞬にして消え去り、代りに強烈なイライラ感と脱力感が交互になって襲って来た。

「おまえはアホか!」

 私はそう自分に叫びながら、持っていた携帯を床のクッションに叩き付けた。
 いきなり、それまで心地良かった股間の食い込み感が無性に腹立たしく思え、尚かつ、そこにひっついている友美の膿汁のようなオリモノが気持ち悪く思えると、すかさずパンティーが食い込むその箇所が異様に痒くなってきた。

「なにが処女だ、この行かず後家め!」

 私は怒り狂いながらその不快極まりないパンティーを慌てて脱いだ。パンパンに広がった小さなパンティーをあまりにも強引に脱いだため、太ももからズリ下げようとした瞬間、ビリっという音を立ててフロント部分が破れた。
 そんな破れたパンティーを壁に叩き付け、もう二度と来るもんかとブツブツ怒りながら自分の脱ぎ捨てた衣類を探すが、しかし、何分、そのリビングには大量の洗濯物が散乱しているため、その中から自分の衣類を探し出すのはなかなか容易な物ではなかった。
 そうこうしているうちに、猛烈な尿意を催した。
 今更トイレに行くなど真っ平御免だと、迷う事無くリビングのソファーに向けて小便を撒き散らした。
 小便でびしゃびしゃに濡れていくソファーを見つめていると、何やら急に気分が和らいで来た。
 この何とも言えない開放感は、先程の射精など比ではない。
 そんな心地良さに包まれながら、ついでにウンコもしてやろうかと不意にそう思った瞬間、引っ越しの時、「これはイタリア製なのよ」と自慢げに笑っていた友美の得意気な顔を思い出し、「ふざけんなドリアン女!」と吐き捨てながらも、そのイタリア製とかいうダイニングテーブルの上に這い上がった。
 ダイングテーブルの真ん中にしゃがんだ私は、しゃがんだ股間を覗き込みながら下腹部に力を入れた。
 とたんに私の肛門が、まるで火山が噴火する直前のようにもっこりと膨らむのが見えた。
「んっ」と力むと、その膨らんだ肛門からムキムキムキっと奇妙な音を立てながら、バナナ型の一本糞が豪快に捻り出て来た。
 それを見ておもわず愉快な気持ちになった私は、「ドリアン!ドリアン!エイドリアーン!」とロッキーの如く叫びながら、モリモリとウンコを捻り出し、そこから立ち籠めるほやほやとした臭気に我ながら「うっ」と顔を背けつつ、そのまま手を伸ばして、キッチンにぶら下がっていた手拭きタオルを奪い取ると、それで肛門の糞を拭き取ったのだった。

 なんだか無性に笑えて来た。
 私はダイニングテーブルの上の一本糞を見つめながらケラケラと笑い転げては、その胸に溜まっていた『オナニー後の嫌悪感』をさっぱりと一掃させると、爽やかな気分に包まれながら自分の衣類を見つけ出してはそそくさと服を着た。
 そして部屋をその状態にしたまま、なぜか「田舎っぺ大将」の主題かなんぞを口ずさみながら玄関へと進むと、そのまま豪快に部屋を後にしたのだった。



 その日の昼頃、書斎のソフアーで踞るように寝ていた私を、嫁が慌てて揺すり起こした。

「なんだよ……会社には遅刻するって言っただろ……昨日は遅かったんだ、もう少し寝かせてくれよ……」

 寝ぼけ眼でそう呟く私に、嫁は緊迫した口調で「大変なのよ!」と叫んだ。

「……なにが?」

「今、友美が東京から帰って来たらしいんだけど、そしたらね、友美の部屋が滅茶苦茶に荒らされてるらしいのよ」

「………」

「でね、今警察を呼んだらしいんだけど、でも心細いからマンションに来て欲しいっていうのよ。だからあなたも一緒に来てよ」

「やだよぅ……」

 そう呻きながら私は再びソファーの上で猫のように踞った。
 冗談じゃないと思った。自分が捻り出したバナナ型のウンコが、鑑識にパシャパシャと写真を撮られるシーンなど、想像しただけでゾッとするのだ。
 だから私はそのまま寝たフリを決め込んだ。
 すると嫁は仕方ないっといった風に溜息を漏らすと、そのままドタバタと家を飛び出していったのだった。

 嫁の遠離っていく足音を、書斎の天井をボンヤリ見つめていた私は、不意に『警察』という言葉を実感し、ブルブルっと背筋を震わせた。
 が、証拠は何も残していない。まぁ、確かに精液や小便、それにバナナ型の巨大ウンコは残して来た物の、別に殺人事件でもあるまいし、それに何か盗まれたというわけでもないから、それらをDNA鑑定したりする事はまずないだろうと自分に言い聞かせ、そのブルブルと怖れる感情を強引に安心させた。

 しかし、そうとはわかっていても、もしこれが発覚した時の事を思えば、そうそう安心してもいられなかった。
 それが私の犯行だと発覚すれば、私の人生は問答無用でゲームオーバーとなるのである。
 だから私は、もしもの事を考えて、携帯に保存しておいた数々の証拠写真を今のうちに消去しておこうと一計を案じた。

 ソフアーに寝転がったままポケットの中を弄った。
 瞬間、私の身体がソファーの上で飛び跳ねた。

(携帯が……ない!……)

 ソファーから転げ落ちるようにしながら起き上がると、必死になって部屋中を探しまくった。
「嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ嘘だろ」
 そう叫びながら、あるはずもないソファーの下にまで手を突っ込んで探しまくった。
 不意に私の脳裏に、あの時、「おまえはアホか!」と叫びながら、手にしていた携帯を、床の花柄のクッションの上に叩き付けた、あの感触が甦って来た。

(今ならまだ間に合う!)

 そう思った私は、まるでゲートが開かれた瞬間の競走馬のように、物凄い勢いで家を飛び出した。
 警察が友美のマンションに到着する前に、なんとしても携帯を取り戻さなくては! あの写真が発覚すれば、私の人生は終わりだ!

 そう思いながら、必死に歩道を走る私は裸足だった。
 裸足で走る私と、110番通報を受けたパトカーとでは、海中を泳ぐイルカとメダカくらいのスピードの違いはあろう、勝てるわけがなかった。
 それでも必死になって全速力で走っていた私だったが、しかし遂にタバコ屋の角で体力が尽きてしまい、そのまま倒れ込むようにして電信柱にしがみついた。
 とたんに、酸素欠乏した私の脳裏に、携帯の画像を見ながら驚愕している友美と嫁の顔が浮かんだ。
 私は小さく「終わった……」と呟きながら電信柱の根元に崩れ落ちると、粘着性のあるヨダレを唇の端からニトーッと垂らしたのであった。


 これが、「変態小説」という恐ろしいブログにハマってしまった男の末路である。
 その後、当然の如く携帯電話を見つかってしまった私は、住居侵入罪の罪によりあっけなく警察に逮捕され、薄ら淋しい留置場の中で、嫁が差し入れしてくれた離婚届に署名した。
 結果、十万円の罰金と、もう二度と友美には近付かないと記された内容の誓約書に署名しただけで、無事に釈放されたワケだが、しかし、釈放された私には、実刑を言い渡されるよりも過酷な試練が待ち受けていたのは言うまでもない。

 それもこれも、全て「変態小説」のせいだ。
 あのような小説に心を惑わされた私は、女の汚物に性的興奮を感じるよう調教された挙げ句、そして遂には嫁の親友のマンションにまで侵入するよう唆されたのだ。

 これはまさしく反社会的洗脳小説のなにものでもない。

 かの作者は、さも好奇心煽るような小説を描いては、我々一般人の気を巧みに惹き付けておきながら、実は密かにその文書において我々をリモートコントロールし、変態性欲者と化した我々によってこの世の秩序の転覆を謀ろうと企んでいるのである。

 だから私は、この変態小説を読んでいる読者の皆さんに声を大にして忠告しておきたい。

「こんな馬鹿げた小説に挑発され、人生を棒に振るな!」

 ……以上、この忠告を〆として、変態男の生々しくも馬鹿馬鹿しい懺悔録を終わらせていただくとする。


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 これが、坂井と名乗る読者から送られて来た、『目覚め』というタイトルが記されたメールの全貌です。
 もちろん、ここに御紹介した彼の懺悔録は、作者である私の妄想とデッチ上げによって、その真実の内容を著しく創作され、あくまでも「フィクション」として描かれてしまっているわけですが、しかし、坂井氏の言わんとしている要点は、文中にて、しっかりと伝えているつもりでございますので御了承下さい。

 尚、坂井氏のメールに添付されていた、相子さんの顔写真と友美さんの顔写真、そして、友美さんの部屋を物色した時の様子を撮影した数点の写真(バナナ型のウンコ等)は、プライバシーを配慮すると共に、又、あまりにも生々しいゆえに、私個人の判断で掲載いたしませんでした。
 何卒御了承して頂きたく存じます。

追伸
この場を借りて坂井氏に御礼と激励をさせて頂きます。
この度は、大変貴重なお写真と生々しい告白を、誠にありがとうございました。
おかげ様で、私個人の中でも最も好きな作品に仕上げる事が出来ました。
それもこれも、坂井氏の勇気ある告白のおかげであると心より感謝しております。

尚、今後も変態道を邁進しようとする貴殿のその精神は、誠にもって御立派であり、同じ変態性欲者として尊敬の念を感じずにはいられません。
この失敗を懺悔といわず、これをあるひとつの登竜門と考え、今後の貴殿の変態道の益々の御発展の足掛けとして頂きたく存じます。
次回の染みパン画像、愉しみにしております。

変態小説家 愚人

(ある変態男の生々しくも馬鹿馬鹿しい懺悔録・完)

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