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ぶらんこ

2010/04/09 Fri 09:59

(この物語はフィクションです。画像は本文とは関係ございません)

ぶらんこ


(解説)
心を病むユリカ。
学校も友達も親も先生も私もみんなみんな大嫌い!・・・と、深夜の公園で1人嘆く女子高生。
そんな女子高生ユリカに汚れた大人達の魔の手が忍び寄る。






               1

真っ暗な公園をぼんやりと照らす水銀灯は妙に冷たさを感じさせた。
錆び付いたジャングルジムと、砂場に放置されたままの三輪車。
ユリカは、時折襲いかかる生暖かい突風に吹かれながら、この深夜の淋しげな公園を「落ち着く」と素直にそう思った。

ユリカがこの深夜の公園に来るのは初めてではなかった。

初めてココに来たのは1ケ月ほど前の事だった。
学校の事、家族の事、友達の事、そして将来の事・・・。そんな思春期の悩みに押し殺されそうになったユリカは、もう何も考えたくないとヒステリックになり、そして初めて煙草を吸った。
世間の一般常識にハマろうとする脳に、何か悪い刺激を与えてやりたいと思うユリカの被虐的な気持ちは、結局は深夜の公園で1本の煙草を吸うというケチな悪事に過ぎなかった。

それからというもの、嫌な事があるとユリカは深夜の公園に来ては、誰もいない薄ら淋しい公園を眺めてはボンヤリとした時を過ごしていた。

(自殺してお母さんを悲しませてやりたいわ・・・)
風に揺れるブランコを見つめていると、ふっと自暴自棄になる。

(お母さんだけじゃない。お父さんも、先生も、クラスの皆も・・・みんなのせいで私は死んだんだと思い知らせてやりたい・・・)
ユリカは本気でそう思いながら、飛び降りができそうなビルが近くにないかと辺りをキョロキョロと見回した。

と、その時、ユリカが座っているベンチの後で、なにやらガサッという音が聞こえた。
飛び降りるビルを探そうと夜空を見上げていたユリカは、そのままクルッと後を振り向く。

そこには、作業服をだらしなく着た中年の親父が、ベンチに座るユリカをジッと睨んでいたのだった。

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その男はどう見てもホームレスだった。

深夜の公園でホームレスに睨まれるほど怖いものはない。

とたんに薄気味悪くなったユリカだったが、しかし、今ここで公園を走り去る度胸もユリカにはなかった。

ユリカは正面に向き直すと、背後の気配を気にしながらも(どうしよう・・・)と下唇を噛んだ。
ミニスカートの膝がガクガクと震え始め、胃というか腸というか、どこかそこら辺がザワザワとしては気分が悪くなって来た。

『深夜の公園で女子高生惨殺される。ホームレスの男を逮捕』

そんな記事がユリカの頭を過る。

再びユリカの背後からガサガサっという音が聞こえた。と、同時に男の荒い鼻息が近付いて来る。

今にも後からガバッ!と首を絞められるのではないかという恐怖に襲われたユリカは、つい今しがた自殺を考えていたにも関わらず、死への恐怖がヒシヒシと伝わって来た。

「おい・・・」
背後から男の野太い声が聞こえて来たが、あまりの怖さにユリカは振り向く事さえ出来なかった。

「ちっ・・・」
背後の男は、振り向かないユリカの背中にそう舌打ちすると、そのままベンチを横切り、ユリカの正面へと近付いて来る。

公園に生暖かい突風が通り過ぎた。ブランコがキィキィという音を立てては揺れ、公園を囲む木の枝がザワザワと音を立てて揺れた。
男は突風と一緒にユリカの真正面にやって来ると、そのままスッとユリカの前にしゃがみこんだ。

男から目を反らすかのように素早く俯いたユリカは、ガクガクと震える自分の膝を見つめたまま、ひたすら(どうしよう・・・)と何度も心に呟いているだけだった。

男は何も話し掛けては来なかった。ただ、黙ったままユリカの真正面にしゃがんでいるだけだ。
その沈黙が、余計ユリカを恐怖へと陥れた。

大声を出そうか?そうすれば近所の誰かが気付いてくれるかも知れない。でも、でも・・・そんな声、出ない・・・・

ユリカはただ黙ったまま俯き、下唇をギュッと噛みしめては時がこのまま過ぎるのを待った。

しばらくすると、正面の男から「カサカサカサ・・・」という、なにやら洋服が擦れるようなリズミカルな音が聞こえて来た。

(この人・・・なにしてるの・・・体を掻いているの?・・・)
ユリカは微かに聞こえて来るその音を聞きながら、その音がなんであるのかを色々と想像するが、しかしその音には聞き覚えがなく、まったく検討が付かない。

(も、もしかしたらナイフなんかを研いでるとか・・・・)
ユリカは、俯いたまま恐る恐る視線だけを正面に向けてみた。

目の前でしゃがんでいる男のボロボロに汚れたスニーカーが見えた。
乾いて白くなった泥がスニーカーから作業ズボンの裾にまでガサガサになって付いている。
男の太ももが小刻みに揺れていた。と、同時に男全体が揺れている。

ユリカは「はっ!」と息を飲んだ。

そう、男は作業ズボンから大きな男性器を取り出し、それを上下に擦っていたのだった・・・・


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驚いたユリカは、おもわず顔をあげた。

貪よりと濁りながらもメラメラと輝く男の目玉が、ユリカの目の中に飛び込んできた。
そんな強烈な眼光で睨まれたユリカは、そのまま石のように固まってしまい、目を反らす事すらできなくなってしまった。

「おめぇ、いくつだ?」
男が東北訛りでそう言うと、とたんに酒臭い息がプーンとユリカの鼻に突き刺さった。

「・・・・・・」
それに答える余裕はなく、ただ黙ったまま男を見つめるユリカ。

初めて見る他人のオナニー。しかも相手はホームレスの男であり、男は自分を見つめながらオナニーをしている。
人っ子1人いない深夜の公園という状況の中で、これはあまりにも衝撃的過ぎた。

男は勃起した男性器をわざとユリカに見えるように腰を突き上げる。
ユリカの目に、その、赤黒い石焼きイモのような塊が飛び込んで来たのだった。



今までに何度か男性器を見た事はあった。いや、見ただけでなく、口に含んだ事もあればアソコに入れられた事だってある。
過去3回性行為をしたその相手はいずれも中年で、それらの男達は同級生のカズミに紹介してもらった、いわゆる援交オヤジたちであった。

1発2万円。
そうカズミに話しを持ちかけられた時、まだ処女だったユリカには多少の罪悪感はあったものの、しかし、母親や先生に叱られる毎日が続き自暴自棄になっていたユリカには、これは自分を苦しめるには持って来いの自虐行為だと強がり、すんなりカズミにOKをした。

しかし、薄暗いラブホテルの中で繰り広げられた変態行為は、16才の少女には想像を絶する残酷極まりない仕打ちだった。

豚のように鼻を押し付けては全身を舐めまくる中年親父は、処女のアソコに容赦なくバイブを突き刺した。
あまりの痛さに悲鳴を上げるユリカを見て、中年親父は更に欲情しては、ユリカのアナルに唾液でヌルヌルになった人差し指を捻り込ませた。
暴れるユリカを赤いロープで縛り上げ、背後からユリカを犯しては何度も何度も耳元で「気持ちいいだろ」と呟く中年親父。そんな親父は当然の事であるかのように、ユリカの膣の中に大量の精子を注ぎ込んだのだった。

豚のような親父に散々屈辱されたその日の晩、ユリカは初めて手首をカッターナイフで傷付けた。
ただそれは、本当に死のうと思ったのではなく、2万円というはした金で豚親父に処女を奪われた記念を身体に記したに過ぎなかった。

それから数日後、またしてもカズミからの誘いにすんなりとOKしたユリカは、再び中年のオヤジに薄暗いラブホテルへ連れ込まれた。
今度の親父は、前の豚親父とは違いとても優しい親父で、ユリカを1人の女として扱ってくれた。
濃厚な前戯は、ユリカの全身を執拗に舐め尽くし、そしてユリカのまだ1度しか使用されていない女性器に男の舌が達した時、男はいきなり小便を飲ませてくれ、と言って来た。
驚いたユリカが「無理です・・・」と小さく呟いた瞬間、男の態度はいきなり急変した。

ユリカの顔を枕に押し付けた男は、ユリカの尻を容赦なく引っ叩き、小便をするというまでヤメないと、冷血な目をして何度もユリカの尻を叩いた。
真っ白なユリカの尻が真っ赤に充血し始めた頃、ユリカはワンワンと泣きながら「オシッコします」と返事をした。
ベッドの上に仰向けになった男の顔を跨いだユリカは、大きく開いた口に向かって小便をし、そして小便を美味しそうに飲み干した男は、グスングスンと泣いているユリカをベッドに押し倒し、羽交い締めにしては乱暴に犯したのだった。

その日の晩も、やはりユリカは手首に傷を付けた。
これからは援交をする度に、こうやって手首に傷を付けて行こうとユリカは決めた。

そして3番目の男もやはり中年だった。
しかし、3番目の男は今までの男とは全く違うタイプの男で、どちらかというと遊び人風の親父だった。

3番目の親父は、ラブホテルではなくおしゃれなシティーホテルにユリカを連れていってくれた。
ホテルではユリカを楽しませてくれた。ルームサービスでシャンパンを頼み、ユリカが初めて見るキャビアという黒くてツブツブの料理も食べさせてくれた。
そんなユリカもまるで恋人同士のようにそのひとときを楽しんでいた。

いたってノーマルなセックスだった。今までの親父達のように叩いたり脅したり中出ししたりしなかった。

そんな優しいセックスにより、初めて「イク」という快感をユリカは知る。
今までにオナニーでは何度もイッた事のあるユリカだったが、セックスでイかされたのは初めてだった。
確かに全身が痺れるように気持ち良かったが、しかし、何かが物足りないとユリカは素直に思った。

セックスが終わったベッドの中で、3番目の親父はユリカの細い体を抱きしめながら、「キミは俺1人のものだ」と呟き、そしてもう二度と他の男とは援交しないと約束してくれ、と、優しくキスをした。
そして帰り間際に1万円もタクシー代をくれた男は、「来週ね」と笑いながらホテルを出て行く。
ユリカは何か物足りなさを感じながらも、部屋を出て行く男の後ろ姿をジッと見つめていたのだった。

その日の晩、ユリカは手首を切らなかった。
そしてその日からキッパリと援交から足を洗ったユリカは、その3番目の親父とも二度と会わなかったのだった。



目の前のホームレスは、赤黒いペニスの先をクチュクチュという、今までとは違う音を立てながら揉んでいた。
ペニスを揉むホームレスの手は真っ黒に汚れ、公園の街灯に照らし出されるその爪は、まるで畑仕事をした後のように爪の中に汚れがびっしりと詰まっていた。

そんな汚れた男の手を見つめながら、ユリカは1番目の豚男と2番目の小便男の、荒々しいセックスをふと思い出していた。

男の爪をジッと見つめていたユリカは、ふいに「おい」と男に呼ばれた。
「はっ」と我に帰ったユリカは、男を見る。

男は酒で真っ赤に充血させた目でユリカを見つめながら、「もう少し、股を開けよ」と、田舎者丸出しの発音でそう吐いた。

ユリカは(怖い!)と思いながらも、無意識のうちにガクガクと震える膝が少しずつ開き始める。

「・・・すぐに終わらせるから・・・もうちょっとガバッと開けよ・・・」
ホームレスは、開きかけたユリカの股を覗き込みながら、ハァハァと酒臭い息を吐いては、汚れた手でペニスを激しく摩擦していたのだった。


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野良猫一匹いない深夜の公園。
時折吹き込む突風がサッカーボールをコロコロと転がし、それはまるで幽霊がボールを蹴飛ばしているようにも見えて妙に不気味だった。

「乱暴しねぇから・・・パンツ脱げ・・・」
ホームレスは鼻の下にある毛虫のような髭を、確認するかのように舌先でザラザラと舐めながらそう言った。

怖い。
それは「ヤられるかもしれない」っという次元ではなかった。もしかしたら「殺されるかも知れない」のである。
たとえ殺されなかったとしても、きっと酷い目に合わされる・・・
そう思ったユリカは、ここは素直にホームレスの言う事を聞いた方が無難だと思った。

ベンチに座ったままミニスカートの中に手を入れたユリカは、腰を少し浮かせてスルスルっとパンティーを脱いだ。

「よこせ」
ホームレスは真っ赤に充血した目をノーパンのミニスカートに向けたまま、そう言って手を差し伸べて来た。

無意識にユリカはパンティーのクロッチをチラッと見た。
黒地のクロッチには真っ白なオリモノが、まるで白い絵具で描いたようにこびり付いていた。

「早く」
ホームレスは獣のような目でユリカを睨んだ。

ゆっくりとパンティーを差し出すと、ホームレスは檻の中のチンパンジーがバナナを受け取るかのように、もの凄いスピードでそれを奪い取った。

ホームレスはパンティーを見つめながら一瞬「フッ」と笑顔を見せソレを鼻と口に押し付けた。

今のうちに逃げ出せないものかと、ユリカは顔は動かさず目だけを動かし辺りを伺った。
左手にある公園の出口までは結構な距離があった。しかも一直線でそこに辿り着くには砂場を通り抜けなければならない。サンダル履きのユリカには砂場を通り抜けて公園の出口まで一気に走るというのは無理だった。それに、たとえ走りきれたとしても、公園から出た所で民家に助けを求めるしか術はなく、こんな夜中に民家の戸を叩いた所ですぐに助けてくれるとは思えない。そんな事をしている間に、背後から首を絞められたら一巻の終わりだ。

ならば右手は、と、ユリカは視線をゆっくり右に移した。
右は雑木林だった。その雑木林の遊歩道を奥に進めば公衆便所があった。
雑木林の奥でボンヤリと光っている公衆便所を見つめながら、とりあえず公衆便所の個室に逃げ込んでそこから携帯で警察に電話しようか・・・と、ふと思う。
この距離ならなんとか走りきれるかも知れない、と考えながら、曲がりくねった遊歩道を見つめていると、いきなりホームレスが地面にドスっと腰を下ろす音が聞こえた。

ホームレスはユリカのパンティーを広げながら地面に腰を下ろし、「どっちが前だ?」などと独り言をいいながらパンティーと格闘していた。

今なら行ける!
ユリカはドキドキしながら、雑木林の奥にある公衆便所をもう一度確認し、そして地面にあぐらをかいているホームレスを見た。

ふいにホームレスと目が合った。
ホームレスは広げたパンティーを手にしたままユリカをジッと見つめ、何か言いたそうにニヤニヤしている。

「・・・おめぇのパンツ・・・汚ねぇな・・・」
ホームレスは目をギラギラさせながらそう言うと、ほとんど抜けている前歯を剥き出しにして、ぐふふふふふっと下品に笑った。
そしてクロッチに付いていた白いシミを鼻に近づけながら、「イカ臭ぇ・・・」と呟き、いきなりそのシミをベロベロと舐め始めた。

そんな変態行為を目の前で見せつけられたユリカは、おもわず「イヤ!」と叫んでしまった。

「・・・ほら、こうやってパンツを舐められてると、自分のマンコが舐められてるような気がするだろ・・・ちゃんとこっち見ろよ・・・」
ホームレスは、嫌がるユリカを楽しそうに眺めながらそう呟くと、次はペニスをパンティーで包み込み、「見ろ、セックスしてる見てぇだろ・・・」と、真っ赤に充血した目をギラギラと輝かせた。

ホームレスはユリカのパンティーで包んだペニスをシコシコと上下に動かし始めた。

今まで2人の変態親父と淫らなセックスをした事があるユリカだったが、しかし今とは状況が全然違っている。確かに2人の変態親父も怖かったが、しかしこのホームレスに比べればその恐怖は可愛いものだ。

ユリカは自分のパンティーが汚されて行くのを見つめながら、この公園に来た事をつくづく後悔した。
こんな事なら自宅でお母さんに小言を言われていた方がどれだけマシだろうと、今更ながらそう思っていた。

「おめぇ・・・よく夜中にココに来てたけど・・・誰かに犯して欲しかったのか?・・・・」
ホームレスはクロッチのシミ部分を尿道に擦り付けながら、真剣な表情でそう聞いて来た。

ホームレスのその貪よりとした目があまりにも気味悪く、まるで蛇に睨まれたカエルのようにユリカがオドオドしていると、「ヤリてぇのか?・・・ヤリてぇんだろおめぇ」と、ホームレスは確認するかのように聞いて来た。

今にも襲いかかって来そうなその雰囲気に脅えたユリカが、声を震わせながら「ち、違います・・・」と必死で答えると、ホームレスは「なら、股開いてアソコ見せてみろ・・・濡れてるかどうか見てやるから・・・」と、ニヤニヤと笑った。

もう言う事を聞くしかなかった。
ここまできたら一刻も早くこのホームレスをイカせてしまい、その気を起こさせなくさせるしか方法はなかった。

ユリカはゆっくりと両足を開いた。
深夜の公園に吹き荒む埃っぽい風が、まるで愛撫するかのように開かれた股間の中を通り過ぎて行く。

「それじゃあ見えないだろ・・・両足をココに乗せるんだよ、膝立ててカエルみたいに広げて見せるんだよ・・・」
ホームレスは、座ったままの姿勢で尻をズルズルと言わせながらベンチに近寄ると、ベンチに足を乗せるんだと何度も言いながらバンバンとベンチを叩いた。

近付いたホームレスから生ゴミのような匂いが漂って来た。
近くで見ると、まるで何かの着ぐるみを着ているのではないかと思うくらい汚れた男だった。

「早くしろ・・・」
オドオドしているユリカの足首をホームレスがギュッと握った。
ガサガサとしたグローブのような手だった。

触られた事に更に恐怖を感じたユリカは、素直にホームレスの言う通り、ベンチの上にM字に股を開きながら、女性器をおもいきり露出させたのであった。



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ユリカのパックリと開いた股間を覗き込みながら、ベンチの下であぐらをかくホームレスは激しくペニスをシゴいていた。

「おめぇ、高校生だろ?・・・よく制服着てこの公園来てるよな・・・」
ホームレスはそう言いながらユリカのワレメに鼻を近づけ、クンクンと音を立てて嗅いだ。
そしてゆっくりとユリカを見上げると「スゲェ臭ぇなぁ」と、真っ黒な口の中を大きく広げながらハァハァと喘息患者のような笑い方をした。

ユリカは股間を覗き込むホームレスの頭を上から眺めながらも、その脂ぎった髪から漂って来るウサギ小屋のような匂いに、おもわず吐きそうになっていた。

ホームレスの荒い息が股間にハァハァと吹きかかる。
そんなホームレスの様子から、そろそろ射精するのではないかと思ったユリカが、こっそりベンチの下に目を向けてみると、ホームレスの手は完全に止まり、それを包んでいたパンティーも地面に転がっていた。

ホームレスがなにやら小声で呟き始めた。
それはお経を唱えているかのように聞こえ、ユリカは背筋を一気に凍らせたが、しかしよく聞くとそれは「女子高生のマンコ・・・女子高生のマンコ・・・」と呟いている。

怖くて怖くて堪らなかった。
もう殺されなければ何をされてもいいから、一刻も早くこの場から去りたかった。

いきなり股間にチクッと痛みが走った。
見ると、ユリカのワレメを人差し指でツンツンと突いている。
あの真っ黒な爪が性器の至る所をツンツンしているのかと想像すると、とたんにアソコが痒くなるほど気持ちが悪かった。

そしてその指がクリトリスをコロコロと転がし始めた。
ホームレスは「女子高生のマンコ・・・女子高生のマンコ・・・」とお経のように呟き続け、そして時折「へへへへへ」と気味の悪い笑い声を上げていた。

遠くの方から野良猫の鳴き声が聞こえて来た。
ザワザワザワっと雑木林を揺らす生暖かい風に吹かれながら、ベンチの上でされるがままにジッとしているユリカは、自分でも「えっ?」と思うほど、クリトリスが敏感になっていた。

真っ黒な人差し指が、プクリと膨らんだクリトリスを、グリグリ、グリグリ、と弄くる度に、オナニーとはまた違ったゾクゾク感が下半身から脳へと走り抜ける。
とたんに胸がムカムカとしてきた。この胸に溜ったムカムカとした息を吐くと、それは「あぁん・・・」といういやらしい声に変わっていた。

「か、感じるか?・・・・」
ユリカのその声を聞いてすかさずホームレスが嬉しそうに聞いて来た。

ユリカが黙っていると、ホームレスは「もっと気持ち良くさせてやろうか・・・」などと言いながら、ワレメを閉じていたヒダヒダを指で掻き分けると、その中心に指先を突き立てた。

チクッ!という痛みが下半身に走った。きっとそれはホームレスの真っ黒な爪が当たっているからに違いないと思ったユリカは、一刻も早くアソコを石鹸で洗いたい衝動に駆られた。

「やっぱり濡れてるじゃねぇか・・・」
ホームレスはハァハァと荒い息を吐きながらそう呟くと、いきなりユリカの両太ももをガッシリと押さえ付け、更に股を開かせると、パックリと開いたワレメにヌッと顔を近づけた。

ホームレスのタワシのような髭がザワザワっと下半身を襲う。
反射的に「イヤっ」と腰を引くと、太ももを鷲掴みにしていたホームレスの手が、更に激しくユリカの太ももに食い込んだ。

生暖かくてドロドロとした感触がアソコに広がった。
まるでナメクジが膣の周りを這っているような、そんな気味の悪さだった。

ホームレスのザラザラとした舌がパックリと開かれた膣の中にまで侵入して来た。
ユリカは瞬間的に、初めて援交したときの豚親父を思い出した。豚親父は、ユリカをわざと風呂には入れず、汚れたままのアソコやアナル、そしてワキの下から足の指まで、ユリカの全身を舐め尽くした。
あの時の気持ち悪さと言ったら耐えられなかった。お尻の穴に舌を捩じ込まれた時には、あまりの気持ち悪さに泣き出してしまったほどだ。

あの時と同じ嫌悪感だった。

ユリカは下唇をギュッと咬みながら、気持ち悪いのか気持ち良いのかわからない、なんとも複雑な気持ちに包まれていたのだった。


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ホームレスの髪から漂って来る生ゴミの匂い。
そんな匂いに吐き気を催すユリカは、股間を犬のように舐めるホームレスから顔を背けた。
深夜の公園は静かだった。遠くの方で赤くチカチカと輝く新宿ビル群の点滅灯が、早く逃げろと危険信号を送っているように見えた。
微かに聞こえる救急車のサイレンを聞きながら、ユリカは街灯の下に立っている時計をボンヤリと見ていた。
AM3:00。
(もうこんな時間か・・・また学校、行けないな・・・・)
ユリカは学校を休む口実ができて少し気が楽になった。

そう言えば、同じクラスの堅也からメールが届いていたのをふと思い出した。
最近学校に来ないけどみんな心配してるぞ、から始まるそのメールには、明らかにユリカの肉体を欲しがっている堅也の腹の底がミエミエだった。
ユリカは堅也の事を好きでも嫌いでもなかった。どちらかというとどーでもいいクラスメートの1人だ。
しかし堅也は違った。
堅也はユリカに妙にしつこく付きまとうのだ。
しかしそれは恋愛感情ではない。堅也がユリカにしつこく付きまとうのは、ユリカが援交をしていたのをカズミから聞いて知っていたからである。

そんな堅也は、ある時、ユリカにこんなメールを送って来た事がある。
「いくらでヤらせてるの?」

メールだけではない、直接、携帯にまで電話をかけて来てはネチネチといやらし事を聞いて来る事もあり、その度にユリカは曖昧に答えていたのだが、ある晩、ユリカが初めて援交をした時の状況を興味があるから聞かせて欲しいと堅也が聞いて来た。

「そのおっさんのチンポはデカかった?」
「どんなニオイがした?」
「濡れた?」

受話器の向こうの堅也は、ナゼか息苦しそうにしながらも、そんないやらしい質問を次々にユリカにしてきた。

次の日、カズミがニヤニヤしながらユリカに近付いてきた。
「堅也のバカさ、ユリカと携帯で話しながらコレしてるらしよ」
カズミは右手の拳を握りながら上下に振り、そしてクスッといやらしく笑ったのだった。


遠くから聞こえていた救急車のサイレンが次第に小さくなり、完全にその音が消えてしまうと、ユリカの股間から、ピチャ、ピチャ、っというリアルな音がまた聞こえ始め来た。

視線をソッと下に向けると、髭だらけのホームレスの口から飛び出す赤黒い舌が股間でレロレロと動いているのが見えた。
ホームレスはユリカの膣を舐めながら自らペニスを上下させている。
(早くイって・・・)
ユリカはホームレスの臭気に顔を背けながら、心で何度もそう呟いた。

すると、それまで雑木林が風に揺れる音と、ホームレスのぴちゃぴちゃと舐める音だけが響いていた公園に、全く違う音が聞こえて来た。

「うん・・・うん・・・はははは、やっぱりそうだったんだ」

その声は公園の入口から聞こえ、そして段々と確実にユリカのいるベンチに近付いて来ているようだった。

人が来る!
ユリカがそう思った瞬間、公園の入口にある街灯の下に携帯電話を耳に当てた男がヌッと現れた。

バッ!と後を振り向くホームレス。
そのホームレスの激しい動きに、「ん?」と気付いた男は、一瞬ピタリと足を止めジッとこちらを見ていた。

助けて!
そう叫びたいユリカだったが、しかし心と体はまだ思うように動いてくれなかった。

「ちっ!」
ユリカの股間でそう舌打ちしたホームレスはいきなり素早く立ち上がると、薄汚れたスニーカーをザッザッと音立てながら走り去って行ったのだった。


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「・・・大丈夫?・・・」

男は携帯電話をパチッと閉じると、ベンチに座ったままのユリカを見下ろしながら心配そうにそう言った。

「・・・は、はい・・・」
乱れたミニスカートを直しながら、ユリカは恥ずかしそうにそう答えた。

「今・・・ホームレスがここにいたよね?」
ベンチに座るユリカを頭の先から爪先まで舐め回すように見つめながら男が言った。

「・・・はい・・・」

「なんかされたの?警察呼ぶ?」

男はそう言いながら再び携帯をパシッと開き、今にも110番しそうな体勢になった。

「・・・いえ、大丈夫です・・・」

「でも・・・」と言いながら男は公園をキョロキョロと見回し、「まだこの辺にいるかも知れないし、やっぱり警察に連絡した方がいいんじゃないの?」と、暗闇の公園に目を凝らしてはホームレスの姿を探し、諭すようにそう呟いた。

「・・・いえ・・・お母さんが心配するから・・・」
ユリカがそう言いながらベンチの下に転がっていたサンダルを拾っていると、男は「ふ~ん・・・」と頷きながら、ユリカの隣にスっと腰を下ろした。

男がベンチに座った事により帰るタイミングを逃してしまったユリカは、サンダルに付いた砂を手で払い落としながらこの沈黙をどうしようかと焦っていた。

男は「ふーっ・・・」と大きな溜息を付きながら夜空を見上げると「飲み過ぎちゃった・・・」と独り言を呟いた。
馴れたキャバ嬢なら「えーどこでそんなに飲んで来たの?」と、作り笑顔で上手く間を持たすものだが、しかしユリカにキャバの経験はなく、又、そんな接客をする必要もなく、ただただ黙って俯いているだけだった。

「こんな夜中にどうしてこんなとこにいるの?」
男は夜空を見上げたままポツリと聞いて来た。

「・・・ただの散歩・・・」

「こんな夜中に?」
男はわざとらしく驚いてみせた。

「・・・・・・」

「高校生?」

「・・・・一応・・・」

「一応ってことは、あんまり学校へは行ってないってことか・・・」
男はユリカの返事を聞くまでもなく、勝手にふふふふっと笑い出した。

男のその笑い声が夜風に乗ってどこかへ飛んで行ってしまうと、またしても思い沈黙が続いた。

それじゃあ失礼しますありがとうございました、と言いながら立ち上がり、ペコリと頭を下げて立ち去れば言いだけなのに、しかし気が小さいユリカにはそれがなかなかできない。
だからユリカはこの沈黙の中、心の中で(早く帰って・・・早く帰って・・・)と何度も呟いていたのだった。

どれだけ沈黙が経っただろうか。
男はふふふふと笑ってからは、何も言葉を発していない。
自分の指先をモゾモゾと触っているユリカの視野に入って来る男の姿は、ベンチに凭れながらジッと一点を見つめているだけだった。

(もしかして寝ちゃったのかな?)

そう思ったユリカは、公園の時計を見るフリをしながら少しだけ顔をあげ、横目でソッと男を見た。

男は起きていた。
男は黙ったまま、ベンチの前の地面をジッと見つめている。

ユリカは男のその視線の先を見て驚いた。

なんとそこには、ユリカのパンティーが無造作に転がっていたのだった。


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ユリカは恥ずかしさのあまり頭の中が真っ白になった。
しかし、今さらそれを取りに行く事もできないユリカは、(お願い見ないで!)と何度も心で叫んでいた。

「・・・ねぇ、やっぱり警察に言った方が・・・」
そう男がユリカに声を掛けた瞬間、おもわずユリカはベンチを立ち上がった。
そして真っ赤な顔をしながら「トイレ・・・行ってきます」と呟くと、体が勝手に雑木林に向かって歩き始めていたのだった。

あの場にいるのは耐えられなかった。とにかくその場から離れたいという思いから、ついトイレなどと言ってしまったユリカだったが、しかしトイレに向かう雑木林を歩きながら、どうして帰るって言わなかったんだろう・・・と後悔していた。

トイレの前に来ると蛍光灯の灯りが眩しいくらいに爛々と輝いていた。
女子トイレの入口の「極●悪」と殴り書きされたスプレーの落書きを見て、こんな気味の悪いトイレなんて入りたくないよぅ・・・と思いながら、ソッと後を振り向いてみた。

ベンチの男はさっきと同じポーズで座っていた。
しかし、男の手には・・・・
ユリカのパンティーが握られていた。

(ヤダぁ!)
ユリカはおもわず公衆トイレの横にある茂みの中に身を隠した。
その茂みはトイレの蛍光灯に照らされておらず、ユリカはいきなり真っ暗な世界に包み込まれた。

暗闇の茂みの中からベンチの男をソッと見た。
男はパンティーをジッと見つめながらも、何度も何度も公衆トイレに顔を向けては様子を伺っているようだった。

ユリカはとたんに怖くなった。
このままベンチに戻れば、きっとあの男に何かされる。
そんな危険信号がユリカの胸に鳴り響いていた。

男は、何度も何度も公衆トイレに振り向きながら持っていたパンティーを開いてはジッと見つめ、そしてふいにパンティーのニオイを嗅いだ。

(うそっ!)
ユリカは再びさっきと同じ恐怖に包まれた。
サッ!とパンティーのニオイを素早く嗅いではまた公衆トイレに振り向き、それを何度も何度も小刻みに繰り返している男を見つめながら、膝がガクガクと震えて来た。

恐怖に包まれながら(早く逃げよう・・・・)と、そう思うユリカだったが、しかし、この公園は高いフェンスで囲まれており、公園を出るには男が座っているベンチを横切って出口へと行かなければならなかった。
今ここで男の前を素通りして行くなんて、気の小さなユリカにはとてもできるわけがなかった。

そうこうしているうちに、男は広げたパンティーを鼻に近づけてはクンクンとしながらゆっくりと立ち上がった。

(やった!帰ってくれる!)
ユリカは掴んでいた茂みの中の小枝を、おもわずベシっと握り折ってしまった。

しかし男はおもいきりユリカの期待を裏切った。
男は持っていたパンティーを無造作にポケットの中に捩じ込むと、そのままスタスタと雑木林の遊歩道を進み、公衆トイレに向かってやって来たのだ。

瞬間的に「犯される」という予感が、茂みの中で息を殺しているユリカの頭を通り過ぎた。
そのまま猛ダッシュして女子トイレの個室に駆け込み、携帯で警察に電話しようかと咄嗟に考えるが、しかし今ここで茂みを飛び出せば男に見つかってしまう。
そうなればきっと男は凄い勢いで襲って来るだろうとそのシーンをリアルに想像したユリカは(そんなの怖い!絶対ムリ!)と、足をギュッと固めてしまった。

男は辺りをキョロキョロしながら、ゆっくりとトイレに近付いて来る。
茂みの中で息を殺してはジッとそれを見ていたユリカは、声が出そうなくらい恐怖に陥っていた。

雑木林の暗闇から、トイレを煌々と照らす蛍光灯の下に現れた男は、女子トイレの前で足を止め、まるでユリカを待っているかのようにキョロキョロと女子トイレの中を覗いていた。

ユリカはそんな男の不審な行動を見つめながらも、もしかしたら私を心配して来てくれたのかも知れない・・・と、ポジティブに考えては見たが、しかし、それならばなぜパンティーの匂いを嗅いだり、それをポケットに押し込んだりするのか、という疑問がうまれ、またすぐに「私を犯そうとしている」というネガティブな感情に引き戻されてしまった。

男は上半身を女子トイレの中へ入れては中の様子を伺っていた。
そしてまたトイレの前まで来ると警戒しながら公園をキョロキョロと見回し、しばらくするとまた女子トイレの中を覗き込む。
そんな不審な動作を何度も繰り返す男を見たユリカは、間違いなくあの男は何か企んでいると確信したのだった。

すると男は、いきなりスッと女子トイレの中に姿を消した。

ユリカはギュッと下唇を噛んだ。
逃げるなら今だ。

考えるよりも先に体が動いた。
ガクガクと膝を震わす細い足が茂みの中からガサッと飛び出し、そのまま引き寄せられるように体が茂みの中から飛び出した。

(早く走らないと!・・・・)
そう焦るユリカだが、膝が無意識にカクッと深く折れてしまい、走るどころか歩くのさえやっとなのだ。

やっと雑木林の遊歩道に辿り着いたユリカは、ガクガクと歩きながら後を振り返った。
煌々と輝くトイレの蛍光灯に、大きなハエが、バツ、バツ、と体当たりしているのが見えた。
今頃あの男は女子トイレで何をしているのだろう・・・
私を探し出そうと個室をひとつひとつ覗き込んでいるに違いない・・・・
そう思うと怖くて怖くて堪らなかった。
トイレにユリカがいないと知った男が、今にもトイレから飛び出して来そうで、怖くて怖くてなかなか足が思うように動いてくれなかった。

もう少しで暗闇の遊歩道から脱出できる。
雑木林の遊歩道を出たらすぐに携帯で警察に連絡しよう。

そう考えた時、そうよ!今ここで携帯を使えばいいんじゃない!と、瞬間的に閃いたユリカは、ゆっくりと歩きながらポケットから携帯を取り出した。
震える手で携帯をパカッと開くと、いきなり携帯の明かりが暗闇の雑木林をパッと照らした。

と、突然、その携帯の明かりは男の顔を映し出していたのだった。

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「どこ行ってたの・・・心配したよ・・・」

携帯の青い光に照らされた男の顔は、まるで刑事ドラマに出てくる殺人鬼のような顔のようだった。

「あ、あ、・・・・・・」
ただただガタガタと体を震わせて立ちすくむユリカ。

「どこに電話するの?・・・」
男はゆっくりとユリカに近付き、開かれた携帯を覗き込んだ。

「・・・い、いえ・・・」
ユリカは慌てて携帯をパシンと閉じた。

「キミがあんまり遅いからさ、またホームレスに襲われてるんじゃないかと思ってトイレを見に来たんだけど・・・キミがいなくなってたから心配したよ・・・」
男は目だけを真剣に光らせながら、口だけをニヤリと笑わせた。

「す、すみません・・・」

「あぁ、別にいいよ。たださ、俺、キミを探している間に携帯を落としちゃったらしいんだよね・・・」
そう言う男のズボンのポケットからは、先程使っていた携帯のストラップがブラブラと垂れていた。

「悪いんだけど、一緒に探してくれないかなぁ?」
男はそう言うと、いきなりユリカの細い手首をギュッと掴んだ。

「えっ、でも、私帰らないと・・・」
ユリカはカモシカのように細い足で踏ん張った。
しかし男は「ちょっとだけ頼むよ・・・」と言いながら、かなり強引に腕を引っ張り、ユリカはまるで引きずられるようにしてまた雑木林の中へと連れ込まれた。

「たぶん、トイレの裏だと思うんだよね・・・」
男はそう言いながらユリカの手を掴んだまま、ズカズカとトイレの裏へと進んで行く。

「ちょ、ちょっと待って下さい!」
ユリカがそう叫んだ時には、既にトイレの裏へと連れ込まれた後だった。

そこは公園からはまったく視界が遮られた完全な密室状態だった。

男は「この辺に落としたのかも知れないんだよな・・・」などと言いながら、立ちすくむユリカの足下にスっと腰を下ろした。
そしてユリカの足下に生えている雑草を掻き分けながら、「あれ?キミ、こんな所を蚊に刺されてるよ?」と、ユリカの足首をギュッと掴んだ。

「うっ!」とユリカは顔をくしゃくしゃにさせながら目を綴じた。

「おかしいなぁ・・・確かこの辺だったんだけどな・・・」
男はそう呟きながら、ユリカのミニスカートの中を覗き込んでいた。

そんな男の姿を薄目を開けながら見ていたユリカは、男が自分に乱暴しようとしているのはもう絶対に間違いない、と確信し、絶望のどん底に叩き落とされたのであった。

 
              10


男は携帯を落としたなどと言いながらも、その右手には携帯がしっかりと握られていた。
男はユリカのスカートの中を携帯の光で照らしながら覗いているのである。

「ねぇ・・・もうちょっと足・・・開いてよ・・・」
雑草に顔を押し付けながらスカートの中を覗き込む男は、掴んでいたユリカの右足首をジワリジワリと開かせながらそう言った。

「・・・もう・・・帰らせて下さい・・・・」
必死でそう呟いたユリカの目からはポロポロと涙が溢れ出して来た。

「ああ。すぐに帰してあげるよ・・・だからさ、もう少しだけ足を開いてよ・・・」
携帯のLEDライトが強烈な光を放ち、ユリカのスカートの中を爛々と照らしていた。

ユリカは言われるままに少しだけ足を開いた。
するとすかさず「ポロポロリン~♪」というシャッター音が男の携帯から鳴り響いた。

「ちっ!駄目だよ、全然写ってないよ・・・もう少しさ、ガバッと開いてよ・・・」
撮った画像を確認した男は不機嫌そうにそう言うと、再び携帯をスカートの中に入れて来た。

「・・・お願い・・・もう帰して・・・」

「うるさいなぁ、すぐに帰してやるって言ってるじゃないか・・・だからもっと足開けよ・・・」
そう言いながら男はスカートの中に手を入れ、閉じているユリカの太ももの間に手を押し込んで来た。

「こうやって、もっと開いてくれよ・・・・」
太ももを押し開こうとした時、男の指先がユリカのワレメをヌルッと通り過ぎた。

男の動きが突然止まる。
スカートからゆっくりと手を引いた男は、そのまま立ち上がり、開いていた携帯をパシッと閉じるとそれをポケットの中に滑り込ませた。

「もしかして・・・感じてる?」
男は泣いているユリカの顔を覗き込んだ。
「帰ります・・・」と逃げようとしたユリカの肩を男はガシッと押さえ付けた。

「さっきのホームレスに触られて感じてたんだろ?ほら、濡れてるよ?」
男は逃げようともがくユリカの顔をそう言いながら覗き込んだ。

そして男はトイレの壁にユリカを押し付けると、服の上からユリカの胸を鷲掴みにしながら乱暴にスカートの中へ手を入れて来た。

「いや!」

「頼む、な、な、ちょっとだけ頼むよ、すぐに終わるから」
イヤイヤと首を横に振るユリカに、強引に唇を押し付ける男。

男の大きな舌がユリカの唇をこじ開けようとすると、ユリカは条件反射で男の舌先をカリッと咬んでしまった。

「いてっ!」と、顔を引いた男のその顔は、みるみると赤く火照り、目は狂ったように釣り上がった。

いきなりガシッ!とユリカの髪の毛を掴んだ男は「殺すぞ・・・殺すぞオマエ・・・」と低く唸りながら、ユリカの膝をガッ!ガッ!と蹴りまくる。

「イヤ!お願い!助けて!」
ワンワンと泣きながらユリカがそう叫ぶと、男は「じゃあしゃぶれよ・・・」とウルウル声で呟き、必死になってズボンのボタンを外した。

ビーン!と破裂しそうなくらいに勃起したペニスがズボンから飛び出した。
男はユリカの掴んでいた髪を下へと押し付け、ユリカの顔をペニスへと導いた。

その場にドスンと両膝を付かされたユリカは、頬を1発叩かれると「口を開けろよ・・・」と男の指で前歯をこじ開けられた。

「いいな、絶対に咬むんじゃネェゾ・・・もし咬んだら首締めて殺すからな・・・」
男はそう脅すと、少しだけ開いたユリカの口の中にペニスを押し付けて来たのだった。

「ウング・・・ウグ・・・・」
閉じているユリカの口元でペニスが激しくノックしていた。
ピンポン玉のような男の亀頭がユリカの唇にグリグリと押し付けられ、ユリカの唇は歪な形になっていた。

「いいか・・・大人しくしてればすぐに終わるから・・・いいね・・・」
男はユリカを見下ろしながらそう言うと、ユリカの頬をプニプニと摘みながら「丁寧に舐めろよ・・・」と不敵な笑みを浮かべた。

ここまで来て抵抗するのは危険だ。
過去に何度も危険な目に遭っていたユリカは咄嗟にそう思った。
ホームレスとは違いこの男ならまさか最後に殺すなんて事はしないだろう・・・・

ユリカはペニスをゆっくりと握った。
そしてその握った手を静かに上下させながら、亀頭の先に小さな舌をチロチロっと這わせた。

「そうそう・・・あぁ・・・もっと亀頭を舐めてくれ・・・」
男はユリカに亀頭を舐められながら、そのシーンを携帯で「ポロポロリン♪」と撮影したのであった。


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ユリカの開いた口からハァハァと荒れた息が溢れ、唾液でテカテカと輝く亀頭に吹きかかっていた。
ユリカは、まだ恐怖から解放されていないにも関わらず、亀頭に舌を這わせた瞬間から明らかに感じ始めていた。

(コリコリしてて固い・・・)
ユリカはパンパンに腫れ上がった亀頭に吸い付きながら、そのコリコリ感を唇に感じていた。

「喰わえて・・・」
男はユリカの耳を指先で愛撫しながら静かに囁いた。
すかさず大きく口を開けたユリカが、まるでバナナを喰わえるかのようにピーンと聳え立つペニスをヌチャっと口の中に含んだ。

「ふぅぅぅ・・・」
男が湯船に浸かるオヤジのような息を漏らす。

ジュブ、ジュブ、ジュブ・・・・
いやらしい音がユリカの唇から聞こえ始めると、男はしゃがんでいるユリカのサンダルをツンツンと蹴り「もっと股を開いて・・・」と呟いた。

ユリカは懸命にペニスを喰わえながら、男の言われるまま、まるで小便をするかのように股を大きく開いた。
生温い夜風がユリカの股間を通り過ぎ、地面に生える雑草がユリカの生尻をサワサワとくすぐる。

男はペニスをしゃぶられながらも、そんなユリカの姿を携帯で撮影していた。
ペニスを喰わえる唇と、真っ白な股間から濛々と生え茂る陰毛を同時にカメラに収めたいらしく、携帯を覗き込みながら「もうちょっとスカートをあげて」などと細かい注文をしてきた。

深夜の公園。公衆便所の裏。ホームレスに悪戯され、そして見知らぬ男に淫らな行為を強要さられながらそれを撮影される。
そんな残酷なシチュエーションが、自暴自棄だったユリカに火を付けた。

(もっと滅茶苦茶にして・・・もっともっとイジメて・・・)
恐怖が次第に快楽へと変わってきたユリカは、この男にとことん汚される事を願った。

それは、援交のラブホテルで変態親父たちに屈辱された時と同じ感覚だった。
最初は恐怖の余りに泣き叫んで抵抗するが、そのうちその恐怖が性的興奮へと変わって行く・・・。
そんなユリカを屈辱していた親父達は、決まってユリカの事を「マゾ」と呼んだ。
ユリカの全身を舐め回した豚親父などは、ユリカの股間にペニスを出し入れさせながら「気持ちいいかマゾ女・・・」と何度も何度もそう耳元で囁いていては、ユリカの丸い尻をペシペシと叩いていた。

(やっぱり私はマゾなの?・・・)
そう思いながら見知らぬ男のペニスをしゃぶるユリカの股間からは、愛液がネトーッ・・・と糸を引いては垂れ、まるで夜露のように地面の雑草をテラテラと輝かせていたのだった。


「・・・じゃあ、次は立って・・・」
男はユリカの唇から唾液で光るペニスをプチョっと抜き取った。

ユリカがしゃがんだまま躊躇っていると、男は「もう出そうなんだよ、早くしろよ」とユリカの腕を掴んだ。

まるで自分は公衆便所のようだ、と、ユリカは思いながら、ゆっくりと立ち上がる。

ゆっくりと立ち上がるユリカの体を凄い力で引っ張った男は、公衆便所の壁にユリカの顔を乱暴に押し付けた。

「尻突き出して、足を開いて・・・」
男はそう言いながらユリカの水風船のように弾力性のある尻をピシャンと叩いた。

入れられる・・・と思いながら尻を突き出すと、いいようのない興奮がユリカの背筋をゾクゾクと通り過ぎて行った。

男はそんなユリカの突き出された尻を覗き込み、人差し指でユリカのワレメをクチャクチャと弄りながら「スゲェ濡れてるじゃん・・・こいつ変態か?・・・」と小さく呟いた。

男は背後からユリカを抱きしめると「オマエ、ココにヤられに来てたのか?」と尋ね、ペニスの先をグチョグチョに濡れているワレメに這わせながら聞いた。

「・・ち、違います・・・」
公衆便所の壁に頬を押し付けられながら、ユリカは小さな唇を動かした。
「じゃあこんな夜中にこんなトコで何してたんだよ・・・」
パックリと開くワレメに亀頭の先をヌポヌポと押し付けながら、男はせせら笑うようにそう言った。
「・・・・・・・・」
「さっきのホームレスにエッチな事させてたんじゃないの?・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・こんな事を・・・されたかったんだろ!」
そう言いながら男はグッ!と腰を突き刺した。

まるで巨大な座薬を入れたようなニュルッ!という感覚がユリカの膣に広がり、その異物感にユリカは「うっ!」と息を止めながら背骨を反らせた。

チュポっ、チュポっ、チュポっ、というリズミカルな音が結合部分から洩れている。
男はハァハァと荒い息を吐きながら、更に奥にまで挿入しようとユリカの尻肉を両手で押し開く。
そして尻肉が押し開かれた結合部分を見つめては「スゲェ・・・」と独り言のように呟いていた。

ユリカには、男のペニスに「気持ちイイ」という感覚はほとんどなかった。
入れられたペニスそのものよりも、入れられているというこの状況に性的興奮を感じていたユリカは、単調にピストンされているペニスに物足りなさを感じていた。

(もっとイジメて!滅茶苦茶にして!)
そう思いながら、尻を突き出していたユリカだったが、しかし男はもうこれで満足してしまっているらしく、ユリカのプニプニの乳を背後から揉みながら「ツルツルしてて綺麗だな・・・」などと感心するありさまだ。

いっその事、抵抗してみればまた乱暴になるかも知れない・・・などとユリカが考えていると、公衆便所の隣にある茂みの中で何かがモゾモゾと動いているのに気がついた。

(もしかして・・・)
公衆便所の壁に顔を押し付けられながら、ユリカが茂みの中にこっそり目を凝らして見ると、思った通り、その茂みの中でモゾモゾと動いているのはさっきのホームレスだった。

ホームレスはユリカが犯されるシーンを覗きながら、剥き出したペニスをシコシコとシゴいていた。
ホームレスのそのペニスは男のペニスとは違いかなり大きく、亀頭を赤黒く輝かせるその攻撃的な姿はまるで獣のようだった。

一瞬、ホームレスとユリカがパッと目が合った。
慌ててユリカは目を反らす。

「・・・イキそうだ・・・イキそうだよ・・・」
男がユリカの耳元で弱々しく囁く。
(中で出していいよ・・・)
ユリカは心の中でそう囁きながら微かに尻を上下に振った。

「あっ、あっ、動かすな、あっ、いく!」
男はそう唸ると、ヌポッとペニスを素早く抜き取り、ユリカの真っ白な尻肉に向けてペニスをシコシコとシゴいた。

ボトボトボト!っという生暖かい精液がユリカの尻に直撃した。
「あぁぁぁ・・・・」と男は唸りながら右手でペニスをシゴき、そして左手でユリカのワレメに乱暴に弄りながら指を押し込んで来た。

大量の精液を尻に受けながら、そっとホームレスの茂みに目をやったユリカは、ホームレスの巨大ペニスから精液が飛び出す瞬間を見た。
それはユリカの尻に迸る水鉄砲のような弱々しい射精とは違い、ホースの先を指で摘んだ時の水圧のような、そんな激しい勢いの射精だった。

目を半開きにさせながらユリカをジッと見つめるホームレスは、精液を全て出し尽くすと、意味ありげに「ニヤッ」とユリカに微笑みかけ、そしてペニスを露出させたままサッ!と暗闇の中へ消えて行った。

「ピロピロリン♪」
ユリカの背後から携帯カメラの撮影音が響く。
男はユリカの尻に迸った自分の精液を撮影すると、「ありがとう」と一言残し、逃げるかのようにその場を走り去って行ったのだった。


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燦々と降り注ぐ太陽の光に目を細めながら自宅を出たユリカは、久しぶりの朝の風景に戸惑いを感じていた。
登校する小学生達のランドセルをボンヤリと眺めながら歩くユリカの足取りは重かった。

一週間ぶりに嗅いだ校舎の匂いは、ひどくユリカに不快感を与えた。
久々に登校して来たユリカを見つけては、クラスメートが「大丈夫?」と声を掛けて来る。
ユリカは「うん・・・」と笑顔で答えながらも、クラスメート達の顔が妙に懐かしく思えた。

昼休み、教室の窓際でボンヤリと校庭を眺めていると、背後から「待ってたよ~」というカズミの声が聞こえた。
ユリカが振り向かないでいると、カズミが「うひひひひ」と笑いながら、猫娘のような笑顔でユリカの顔を覗き込んで来た。

「ねぇねぇ、来週の月曜日。イケる人?」
「・・・・・・・」
ユリカはカズミの目をチラッと一瞥すると、また窓の外に目を向けた。

「なんかね、どっかの偉い社長さんらしいんだけどさ、2人で来たら10万円くれるって言うんだよね。だからさ、2人で一緒に行かない?」
カズミはニヤリと笑いながら、さも「イイ話し」を持ってきたかのように少し威張った。

「・・・行かない・・・」
溜息混じりでユリカが答える。

「どーしてよ、10万だよ10万。2人で分けても5万だよ。男2人の3Pだったらヤだけどさ女2人の3Pだったら楽でいいじゃん。ね、ね、行こ~よユリカ~」
カズミは駄々をこねる子供のようにユリカの手をブラブラと振った。

そしてそれでも何も反応して来ないユリカに、カズミは声を潜めながら「もしかして男、できたの?」と聞いて来た。

「・・・・・・・」
ユリカは返事もせずグラウンドで転がるサッカーボールを眺めていた。

「あ、わかった。誰かパトロン捕まえたんでしょ?誰よ誰よ、抜け駆けなんて卑怯よ」
カズミは柑橘系のコロンの香りを振り撒きながら、ユリカの腕にしがみついて来た。

つい、クスっとユリカが笑ってしまうと、それに安心したのかカズミは尚も激しくユリカの腕にしがみつきながら「ねぇ誰よぅ、私にも紹介してよぉ~」と、じゃれる猫のように懐いて来た。

ユリカはゆっくりと視線を空に向けながら「・・・いいよ」と呟いた。

「ホント!いついつ!」

「・・・今夜、会うけど・・・一緒に来る?」

すかさずカズミは横目でユリカをジロッと見つめながら「その人、おいしい?」と聞いた。
カズミの言う「おいしい」とは、お小遣いを沢山くれるかという意味だ。

「・・・・うん。とってもおいしいよ・・・」
ユリカは青空に浮かぶ雲を見つめながらニヤッと笑ったのだった。



時計は深夜2時を回っていた。
カズミは制服のままユリカと待ち合わせしている公園へと向かっていた。

深夜の制服姿は異常に目立つ。カズミはワザと路地裏ばかりを通り抜けながら、わざわざ制服着て来いなんてオヤジってのは面倒だね・・・などと独り言を呟いていた。

静まり返ったその公園に着いたのは、ユリカとの待ち合わせ時間を10分ほど過ぎた2時40分だった。
公園には当然の事ながら人の気配なく、夜風に靡く雑木林と砂埃だけがカズミを出迎えてくれた。

「マジ不気味・・・・」
ユリカとの待ち合わせ場所である雑木林の奥の公衆便所を見つめながらカズミがポツリと呟く。

(こんなトコでヤルなんて・・・変態?・・・・)
カズミはトンネルのように暗い雑木林を進みながら、でも、こんな所でヤルのならかなりの収入が見込めそうだわ、と内心細く微笑む。

公衆便所の前に来ると、静まり返った雑木林の中に「あぁぁん!」という声が響いた。
それは、前に何度か聞いたコトのある、ユリカがエッチしてる時の声だった。

(ヤってるヤってる・・・)
カズミはドキドキしながら公衆便所の裏へと続く小道の中へと入って行った。

小枝を掻き分け、蜘蛛の巣を除けながら小道を進むと、ユリカの激しい声と共に、ユッサユッサと腰を振る音が聞こえて来た。
(これはかなりワイルドだわ・・・)
顔に付いた蜘蛛の巣を慌てて取りながら、ソッと公衆便所の裏を覗いた。

ツインテールに縛った髪に蜘蛛の巣を引っ掛けたまま覗き込んだカズミに、作業服を着た男達が一斉に振り向いた。
男達は3人いた。
いずれも髪はグシャグシャで髭は伸び放題、ボロ雑巾のようなシャツを着て、ズボンを脱いだ原始人のような下半身からは、ニョキッと勃起したペニスが天を向いていた。

「えっ・・・・」と固まるカズミ。

3人の原始人が囲んでいる中心には制服姿のユリカがいた。
ユリカはサビだらけのドラム缶の上に座らされ、大きく股を開かされてはもう1人の原始人に犯されていた。

「・・・か、か、カズミちゃんか?待ってたよ・・・」
原始人の1人がボロボロに欠けた前歯を剥き出しては、ニヤニヤとカズミに近付いて来た。

「えっ?えっ?」
カズミが驚いていると、奥にいた仙人のように痩せ細った老人が、フニャちんをシコシコとシゴきながら「こっちゃ来い・・・」とカズミに手招きした。

「ちょ、ちょっとユリカ!」

その光景に脅えたカズミが、公衆トイレの壁にしがみ付きながらそう叫ぶと、原始人に達に囲まれながら犯されているユリカがゆっくりとカズミに振り向いた。

「ど、どういう事よコレ!」

今にも泣き出しそうな声で叫ぶカズミに、ユリカは「ふっ」と笑顔を見せる。

そして、ボロ雑巾のようなホームレスに腕を掴まれ、「キャー!」っと悲鳴をあげるカズミに向かって、目をトロンと虚ろにしたユリカは「この人達・・・結構・・・おいしいよ・・・」と途切れ途切れに呟いたのであった。

おわり



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