ラブホの経営者・喜八郎の陰謀(バイト編)後編
2010/03/12 Fri 10:29
10
青年が働き始めてから1ヶ月が過ぎたある日、「ボイラーの錆び取り作業」という、途方もなく時間の掛かる仕事をわざと青年に言いつけた喜八郎は、久々に久美子と二人きりのコーヒータイムを楽しんでいた。
「実はね久美子ちゃん、こんな書類が来てるんだよ・・・」
喜八郎はそう言いながら1枚のファックスを久美子に渡した。
「なんですかこれ・・・・」
久美子はファックスを受け取ると、大きな黒目をカリカリと動かせながらファックスの文を読み始めた。
『新風営法第2003の8条・不審客の行動監視義務』と、題名の書かれたそのファックスには、
『責任者はラブホテルを利用する不審客の行動を一部始終監視し、未成年者、売春、麻薬等の犯罪を防がなければならない』
と、ヘタクソな字で書かれていた。
「これは・・・どーいう意味ですか?」
久美子が右手に持っていたコーヒーカップを静かに下ろしながら聞いた。
「要するに、ラブホ内で起きる犯罪を未然に防ぐ為に、我々ホテル側が不審な人物の部屋を監視しろ、っていう新しい法律なんだよ」
喜八郎はそう言ってコーヒーカップの底に残っていた最後のひとくちをゴクッと飲み干した。
「監視って・・・どうやってするんですか?」
驚く久美子。
「うん・・・この間の組合で決まった事なんだけどね、各部屋に防犯カメラを設置して、内部の様子を録画しておくんだ。それを後でチェックして、もし犯罪が起きていたらすぐに警察に通報する。組合でそう決まったんだ」
「でも・・・そんな事したらお客さんが嫌がりませんか?」
「そこなんだよ。部屋にカメラが付いているなんて客が知ったら、誰もラブホを利用しなくなってしまうし、それにプライバシーやなんやと訴えられかねないよね。だからこれは経営者達だけの秘密なんだよ・・・」
「・・・・・・・」
「それでね、組合では、女性客へのプライバシーを尊重するという事から、その録画VTRを男性は見ないようにしようという事に決まってね、だから女性従業員がVTRをチェックするという事になったんだけど・・・久美子ちゃん、やってくれるかな?」
「・・・・・・・」
久美子は深刻そうな表情で俯いていた。
これは当然の如く喜八郎のデタラメである。
そう、これは喜八郎の企んでいる計画の一部だったのである。
モニターに映し出される客のセックスシーンを久美子に見させ、そのうちムラムラと欲情して来た彼女をガバッ!と手篭めにしてしまい、久美子が「あうぅぅぅぅ~」とヨガリ始めた瞬間に「結婚しよう!」とプロポーズをするという、今日日、野比のび太でも考えつかないような実に幼稚な作戦なのであった。
「ま、全員の客をチェックしろというわけじゃないし、不審な客に限定してと言う事だから、それほど頻繁にチェックしなければならないというわけでもないんだ・・・・」
「・・・わかりました・・・」
しばらく考えた後、久美子は静かにそう返事をした。
「そうか、やってくれるか。本来ならこれは女房の仕事なんだが、はははは、僕ぁまだ未婚だしね。久美子ちゃんがやってくれるとなれば、とっても助かるよ」
喜八郎は「女房の仕事」という所を特に強調しながらそう言った。
「ただ・・・・さっきも言ったように、これは組合内だけの極秘事項だから、彼には・・・」
喜八郎はボイラー室の方をアゴで指しながら、人差し指を鼻に立てて「しぃー」とやった。
久美子はすぐに「わかりました」と頷き、そして「誰にも言いません」とキッパリと答えたのだった。
11
それから数日後、青年を事務所に残し、喜八郎と久美子はチェックアウトしたばかりの209号室に向かっていた。
例の極秘事項を久美子に伝えてからというもの、喜八郎は毎日全ての客室の盗撮モニターを眺めながら厳選していたのだが、なかなか良いプレイをしているカップルが見つからず、ここ数日間は無駄な日々を送ってしまったのだが、しかしこの209号室のカップルの凄まじいオーラルセックスならばさすがのニート娘でもムラムラと欲情するだろうと確信した喜八郎は、さっそく久美子にこの卑猥なVTRをチェックさせてやろうと、「不審な客を発見しましたよ」などとデタラメを言って久美子を209号室へ誘い出したのであった。
209号室に入ると、2人は乱れたままのベッドの正面に備え付けられている42インチのプラズマテレビへと向かった。
「次回からは久美子ちゃん1人でチェックして貰う事になるから、VTRの操作をよく覚えておいてくれよ」
喜八郎はそう言いながらテレビのリモコンを手にした。
「まず、この入力切換えというボタンを押して、ビデオ3に合わせてくれ・・・」
喜八郎がビデオ3に切り替えると、画面が急に青くなった。
「そして、ここにHDの機械が隠してあるから・・・」と、喜八郎はテレビが置いてある台の下を指差し、「今度はこっちの小さなリモコンをこのHDが隠されている棚に向けて再生ボタンを押すんだ」と、もうひとつのリモコンをポチッと押した。
『きゃははははは・・・ヤッだぁ~』
いきなり若い女の声がスピーカーから飛び出し、ベッドで楽しげに語らうカップルの盗撮映像が画面一杯に映し出された。
「操作手順はわかったかい?」
喜八郎がそう聞くと、久美子はドキマギとした表情を画面に向けながらも、「はい」と小さく頷いた。
「女の方はかなり若いようだが・・・いくつぐらいだろう・・・」
喜八郎はボンヤリと画面を眺めながらポツリと呟いた。
「・・・服装からして・・・18か19くらいじゃないですかね・・・・」
久美子は恥ずかしそうに画面を見つめながらも、しかし目玉だけは真剣に画面を見据え、職務だけはきっちりとこなしていた。
「こーいう若いカップルは麻薬をやったりする可能性が高いから、よくチェックしておいてくれよ・・・」と言いながら部屋を出ようとした喜八郎は、「あ、それからコレ、早送りもできるから、どーでもいい場面は早送りしちゃっていいから」と、まるで久美子が『AV見ながらオナニー』をするかのようにそう説明すると、「ではヨロシク」と209号室を後にしたのであった。
部屋を出た喜八郎は一目散に事務所へと戻った。
そしてデスクの上でボンヤリと週刊誌を読んでいた青年に「キミはもう帰ってよし!」と告げた。
「えっ?・・・でもまだ時間が・・・」
青年が驚いた表情で慌てて週刊誌を閉じた。
「いや、今日はお客も少ないから早く上がらせてやるよ。キミはこの1ヶ月、とてもとてもよく頑張った。だから今日はもうおウチに帰ってゆっくりと休みなさい」
喜八郎が早口でそう言うと、真面目な青年は「しかし・・・」と戸惑った。
「いいから帰りなさい。っていうか帰るんだ」
「・・・・・」
「帰れ!」
喜八郎が軍隊調にそう叫ぶと、青年は「・・・では・・・」と渋々席を立った。
青年がホテルを出て行くのを見定めると、喜八郎は急いでフロントのモニター室に飛び込んだ。
そして久美子がいる209号室のスイッチをプチプチと慌てて押した。
ボワン!っとTVモニターが付き始めると、画面には、ベッドに腰掛けながらテレビを見つめる久美子の姿が映し出された。
久美子は真剣な表情でジッと画面を見つめている。
久美子が今見ているVTRをこのフロントからでも見る事ができた。
喜八郎は6番のモニターを今久美子が見ているHDに切換え、そのVTRと久美子が映る画面を交互に見比べながら、久美子が動揺する姿を楽しむ事にした。
バターピーナッツを口の中に大量に押し込み、それをガリガリと噛み砕きながらVTRを眺める。
噛み砕かれたバタピーを乾いた喉に押し込むと、とたんに苦しくなった喜八郎は「うっ!」と息を詰まらせた。
まるで砂漠の真ん中で彷徨う漂流者のように、「うぅぅぅ」と苦しみながら冷蔵庫へ向かう。
冷蔵庫の扉を開けるといつものコカコーラはなく、代りにカルピスウォーターが1本だけ転がっていた。
なんたる不覚!
喜八郎は「ドン!」と床を叩き悔しがるが、しかしそんな事を言ってる場合ではない、早くしないと砕けたバタピーが喉を塞ぎ窒息死してしまうのである。
喜八郎は「ええいままよ!」とばかりにカルピスを手にすると、それを一気に喉の中に流し込んだ。
とたんに喉のバタピーは崩れ、その残骸はみるみる胃の中へと落ちて行く。
しかし・・・・
まったく気持ち良くない。
コーラの炭酸のシュワー!が感じられなければ、これはもはやバタピーオナニーとは言えないのだ!
「サノバビッチ!」と、カルピスに向かって中指を立てていると、久美子が見ているVTRがいよいよ濡れ場に突入してきたのが見え、カルピスのペットボトルをグシャリと踏みつぶした喜八郎は慌ててモニターにかぶりついた。
男の顔が女の股間の中でモゾモゾと動いていた。
男の顔が動く度に女は「あぁぁん!」と激しい声を洩らす。
(クンニ・・・された事はあるかい?・・・・)
喜八郎は真剣な眼差しでVTRを見つめる久美子のモニターにそう話し掛けた。
きっと久美子は今までにこんな生々しい映像は見た事がないであろう。いや、多少なりともネットのサンプル動画などは見た事があるかも知れないが、しかし今久美子の目の前で映し出されているラブホ隠し撮り映像と、そのネットのサンプル動画とは、比べ物にならないくらい、隠し撮り映像の方が卑猥で生々しい。
5年間男を知らないニート娘が、果たしてこの生々しいVTRを見て我慢できるであろうか・・・・
そんな事を考えながら、喜八郎はモニターに映る久美子に向かって勃起したペニスをシゴき始めた。
「他人様がアソコを舐められるシーンを見て興奮してるんだろ・・・・どうだ、おまえもああいうふうにグチュグチャに舐めて欲しいだろ・・・・」
喜八郎は我慢汁をデスクの上にポタポタと垂らしてはペニスを激しくシゴき、そしてそのペニスの先を画面の久美子の口元に近づけながら「しゃぶれ・・・ほら、オマエの大好きなチンポだ、喉の奥までしゃぶりなさい・・・」と呟き、モニターの画面にムニュッと亀頭をくっ付けた。
とたんに「パチン!」という激しい静電気が画面に走り、「ウギャ!」っと白目を剥いた喜八郎はペニスを握ったまま後にひっくり返った。
ゴッ!とコンクリート床に後頭部を叩き付けた喜八郎だったが、しかしすぐに立ち上がり、「スッゲェ!今、バチっ!って電気走ったよな!」と、亀頭にフーッフーッと息を吹き掛けながら叫ぶと、デスクの下に転がっていた「笠原」と書かれたアンパンマンを手に取り「見た?今の見た?」とアンパンマンに尋ね、そしてそれを壁に投げ付けると「死んでしまえ!」と叫んだのであった。
12
久美子が見ている隠し撮り映像は、いよいよ激しい性交シーンへと突入して行った。
プレイが激しくなるにつれ、今までベッドの全体を映し出していたその映像は、性器の結合部分のアップや感じる女の表情などを次々に映し始め、ドアップ映像は次第に過激になって来た。
当然、これも喜八郎の仕掛けた罠である。
この映像を盗撮している最中に、わざと卑猥な部分をアップにしたのである。
「ふふふふふ・・・。どうだ、凄いだろう久美子・・・・」
ペニスに激しくしゃぶり付く女やズボズボとオマンコにペニスがピストンするシーンが次々にアップで映し出される。
そんな映像を見ていた久美子は、小さな唇を半開きのまま、まるで蝋人形のように固まったままだった。
「こりゃあ堪らんだろう久美子・・・我慢できないのならオナニーしたっていいんだぜ・・・」
喜八郎はクチュクチュと我慢汁を泡立てながらペニスをシゴきまくっていた。
久美子の見ている映像は、いよいよクライマックスに突入した。
男が女の顔面をレロレロと舐めながら「イク!イクぞ!」と唸り始める。
女は大きく開いた足をピクピクと痙攣させながら「私もイクぅ!」と叫んだ。
それを真剣に眺めている久美子はゴクッと唾を飲む。
「久美子はイッた事あるか?あん?イカせてやろか?おっちゃんが久美子を天国にイカせてやろか?あん?」
ペニスの根元をギュッ搾り、何度も何度もイキそうになるのを堪えながら画面の久美子にビーバップのテル調でいやらしく語りかける。
「あうっ!」と男が女にしがみつくと、女はピーンと足を伸ばしたまま「あぁぁぁぁぁぁぁ!」と井戸の底へ落ちて行くような声を張り上げた。
それは見事な中出しだった。中出し師範代の中田四郎がこれを見たならば、迷わず100点!と赤旗をあげるであろう、そんな武士道精神の籠った中出しであった。
男がヌポッ!とペニスを抜くと、ポッカリと口を開いたオマンコから、タラーッと白濁の精液が垂れた。
画面を見ていた久美子が、ゆっくりとベッドに振り返る。
「ふふふふ。そうだ。キミが座っているベッドのすぐそこに、あのオマンコから溢れ出た精液のシミがあるんだ・・・・よろしかったらニオイを嗅いでみてはいかがかな?・・・・いつもキミが清掃時に見つけているあのカリカリのシミと同じ匂いがするだろうよ・・・・ふふふふふ」
いつの間にか喜八郎はアシュラ男爵のような口調になっていた。
VTRを見終えた久美子は、すぐに喜八郎に連絡して来なかった。
あまりにも過激な映像を見せられ、さすがにモヤモヤとしている様子の久美子は、フゥーッ・・・と大きな溜息をついたり天井を見上げたりと落ち着きのない行動を繰り返していたのだった。
13
「特に犯罪的な行為は見当たりませんでした・・・・・」
事務所に戻って来た久美子は、秘密のHDのリモコンを喜八郎に手渡しながらそう報告した。
喜八郎は「あっそう」と何事もなかったかのように平然を装い、そして、「彼は先に帰ったから、久美子ちゃんももうあがってもいいよ」と、さり気なくそう言った。
「は、はい・・・・」
そう答える久美子は、まるで熱でもありそうな、そんなどこかボンヤリとした感じでフラ~っと歩き出すと、帰宅前には必ず消毒しなければならないというシャワー室へと消えて行った。
そんな久美子の後ろ姿を眺めながら、ウッシッシッシ・・・と、ひとつ屋根の下のチー兄ちゃん的な笑いを浮かべた喜八郎は、久々のパンティーチェックだ!と、胸を躍らせながら立ち上がったのだった。
いつものようにシャワールームの盗撮画像を携帯電話に転送し、画面を確認しながらシャワー室へと足を忍ばせる喜八郎。
今日のパンティーはいつもと違う・・・という期待に胸と股間を膨らませながら、シャワーの音が響く脱衣場に潜入した。
携帯画面では、ゴシゴシとタオルを泡立てている久美子の姿が写っていた。こちらも気を付けて見ておかなければならない。もしかすると久美子は激しいシャワーを股間に押し当てるというサプライズがあるかもしれないのだ。そんな衝撃のお宝映像があるかも知れないと思っていた喜八郎は、もしかの時を考えて、この時のシャワー盗撮をちゃっかりと録画しておいたのだった。
脱衣場に忍び込むと、いつものようにバスタオルが掛けてある脱衣カゴの前に身を潜めた喜八郎は、ハァハァと息を吐きながらバスタオルをゆっくりと捲った。
くしゃくしゃに脱ぎ捨てられた衣類の奥に、野球ボールくらいに丸まったグレーのスポーツパンティーを発見した喜八郎は、うひひひひひ、と不潔な笑みを浮かべながらそれを取り出した。
「うわぁ・・・・・」
おもわず声を出してしまった喜八郎は、慌てて口を塞ぎシャワールームに振り返った。
磨りガラスの向こうでは、泡だらけのタオルをゴシゴシと体に擦り付けている久美子の姿がボンヤリと透けて見えた。
安心した喜八郎は、再びパンティーに視線を戻す。
そのパンティーのクロッチには、ネチャネチャと糸を引く透明の汁が、まるで「枕のヨダレの跡」のようにクッキリと跡を残し、その透明汁が広がる中心部には、まるで「ペッ」と口から吐き出したクリキントンのようなふやけた黄色いオリモノが、ベッチョリと付着していた。
「スゲェなこりゃ・・・・」
人差し指でその透明汁クチャクチャと掻き回しながら、ソッと鼻を近づけてはクロッチをクンクンと嗅いでみた。
プ~ンとチーズのニオイが漂って来た。それは、いつもの乾いた粉チーズのニオイとは違い、しっとりもっちりとした、いかにもトムとジェリーのジェリーがヨダレを垂らしそうな出来たてホヤホヤのナチュラルチーズといった感じの、実に性欲をそそる香りであった。
堪らなく興奮した喜八郎は、その透明汁に舌を這わせる。
納豆のようなネバネバ感を舌に感じながら、その粘着力の有る汁を満遍なく舐め尽くした。
(久美子が・・・・久美子がエロビデオを見て興奮した・・・汁・・・・・)
ベロベロと激しく動き回る舌は、中心のクリキントンを舐めた。
「塩っぱさの中にまったりとしたコクがある・・・」といった、ド下手なグルメレポーターのようなコメントが頭に浮かぶ。
舐めながら携帯を確認する。久美子は頭にシャワーを流し始めており、どうやらこれから髪を洗うようだ。
まだまだ時間はたっぷりある。
喜八郎の唾液と久美子の透明汁でベチャベチャに濡れたクロッチを、ビンビンに勃起したペニスに当ててみる。
そして膨張し過ぎてパックリと開いた喜八郎の尿道に久美子のクリキントンを擦り付けた。
(あぁぁ・・・久美子のアソコから出て来た汁が俺の体内に入って来る・・・・)
激しく興奮した喜八郎は、ペニス全体をクロッチで包み込み、それをガシガシとシゴきながら、久美子の衣類が詰まっている脱衣カゴの中にズボッと頭を押し込んだ。
久美子の衣類からはいつもの洗濯洗剤の香りが溢れ、より素人感を醸し出してくれる。
ブラジャーに顔を押し付けながら、「久美子・・・久美子・・・・」と唸っていると、突然、ガラガラッ!とバスルームの扉が開いた。
「うっ!」と、瞬間に喜八郎の心臓は凍り付く。
全てが終わった瞬間だった。
ブラジャーを顔に押し付けたままの喜八郎の頭の中では、不意に映画「タイタニック」の主題歌が鳴り出した。
脱衣カゴの中に頭を突っ込んだまま喜八郎が固まっていると、「うぅぅん・・・・」という久美子の唸り声が聞こえて来た。
本来ならば「キャーーーー!」もしくは「ぎゃーーーーー!」といった悲鳴が聞こえて来るはずだ。
なんかおかしいぞ?・・・と思った喜八郎が恐る恐る後ろを振り返る。
そこには、長い髪を泡だらけにしたままギュッと目を瞑った久美子が、何かを手探りで探している姿があった。
泡で目が見えない久美子は、目の前の喜八郎には全く気付いていない様子だった。
モゾモゾと洗面台を手探りしている。
喜八郎の目の前に久美子の生乳や生尻、そして泡にまみれた陰毛が迫って来ていた。
(アソコがこんなに泡でヌルヌルになってたら・・・すぐにチンポはヌルッと入るだろうな・・・)
そう思った喜八郎は、このまま犯してしまおうか?とも考えたが、しかし、この状態からのレイプでは、結婚というゴールインからはかなり遠離ってしまうだろうと諦め、とりあえず、その泡だらけの裸体を見てセンズリする事にした。
水滴を弾く肌は若さを物語っていた。ピチピチの肌にメレンゲのような白い泡がいやらしくデコレーションされている。
喜八郎は、気配を押し殺しながらも、そんな久美子の裸体を眺めながら激濡れパンティーの匂いを嗅ぎそして舐めた。
(このマンコから・・・こんなシミとニオイが・・・)
喜八郎のペニスの先からピュッ!と精液が飛び出した。
はぁぁぁぁぁ~っという脱力感と共にひとしれぬ快感が全身を襲う。
「あった・・・・」
小さくそう呟いた久美子は、洗面所の上に置いてあったヴィダルサスーンのトリートメントを手にすると、また手探りでシャワールームへと戻り始めた。
久美子のプルップルッと震える尻を眺めながら、喜八郎はセンズリの余韻に浸っていたのであった。
14
喜八郎の我慢は限界だった。
目標の6月も、もうすぐ目の前に迫っている。時間的にも精神的にも、そろそろ例の作戦を実行しなければならなかった。
盗撮モニターを監視する喜八郎は、205号室のカップルに目を付けていた。
若くもなく年寄りでもない性欲盛んな30代のそのカップルは、まるで中国雑技団のような体位で激しいセックスを繰り広げていた。
VTRをチェックする久美子がそれを見ては性的欲情を起こすようにと、盗撮VTRにカップルの局部アップや結合部分のアップなど手を加え、より過激で破廉恥なVに仕上げた。
それはそれは凄まじくエロいVが出来上がった。作成していた本人でさえ、おもわず抜きたくなってしまうほどの破廉恥度☆☆☆☆☆なのである。
うひひひひひ、とテンションが上がって来た喜八郎は、そのカップルがチェックアウトすると同時に、久美子や青年にバレないように1人で205号室へ忍び込んだ。
乱れたベッドはシーツの中心に大きなシミを作っていた。それは明らかに女が潮を噴いた形跡である。
そんなシミに頬擦りする喜八郎は、持って来たバッグの中から3本のバイブを取り出すと、それをベッドの上に乱雑に転がした。
「よし・・・・」
そう呟いた喜八郎は、携帯電話を取り出した。
短縮1番を押す。携帯画面に「久美子携帯」という文字が現れ、プップップップッ・・・というディズニーキャラクターの屁のような音が携帯に谺した。
「もしもし」
2コールで久美子が電話に出た。
「あぁ、久美子ちゃん」
喜八郎がそう言うと、受話器の向こうの久美子は「あれ?社長はフロントじゃないんですか?」と不思議そうに聞いて来た。
「いや、ついさっきホテルを出た所だ。今から組合の寄り合いに行かなくちゃならないからね」
喜八郎がそう嘘を付くと、久美子は「いつの間に・・・」と驚いた声を出していた。
「それで、ちょっと調べて欲しいんだが・・・・」
喜八郎は急に声を潜めた。
「・・・はい・・・」
「ついさっきチェックアウトした客はいるかい?」
「あ、はい。205号室のお客様が10分ほど前にお帰りになられました」
「・・・やっぱりウチの客か・・・・」
「どうかしたんですか?」
「・・・うん。実はね、私がホテルを出た時、怪しいカップルを見かけたんだよ。男が携帯で話していたんだけど、その内容がどうやら覚醒剤の話のようでね・・・」
「えっ?ホントですか?」
「うん。それに女の方もどう見てもシャブ中って感じのヤツでね、何か怪しいんだよね・・・」
「・・・・・」
何かを予感した久美子は黙っていた。
前回、若いカップルの濃厚なセックスシーンを監視させられてから、かれこれ2週間は経っている。
そろそろあの衝撃が記憶から消えかかっていた頃なだけに、久美子はVTRを監視させられる事に臆病になっているのであろう。
「この間みたいにVTRをチェックして欲しいんだ」
喜八郎が低い声でそう言うと、久美子は小さな声で「・・・はい・・・」と呟いた。
「私は組合の寄り合いで2、3時間戻れそうにないから、その間、笠原君にフロントをお願いして、キミはすぐに205号室に行ってくれ」
久美子にオナニーをさせるには、まず安全な環境を作ってやる事が大切だ、と、思った喜八郎は、誰にも邪魔されずゆっくりとオナニーが楽しめる「時間の余裕」を久美子に擦り込んだ。
「・・・わかりました」
「あ、あと、わかってると思うけど、呉々もこの事は笠原君には内密に動いてくれよ。キミが205号室に行く事も彼には内緒にするように」
途中で邪魔が入らないよう、喜八郎が念の為にそう言うと、久美子は「・・・はい」と小さな声で返事をしたのだった。
電話を切ると、さっそく喜八郎は全裸となり、ベッドの正面にあるクローゼットの中へと忍び込んだ。
クローゼットの中は狭く、中で服を脱ぐのは非常に困難な為、事前に服を脱いでおかなければならなかった。
クローゼットの中からサッとドアを閉めると、暗闇の中にポツンと小さな穴だけが光っていた。
クローゼットのドアに開けられたその小さな穴を覗くと、正面のベッド全体が見る事ができる。
喜八郎は、ここから久美子を監視し、久美子がオナニーを始めたらすかさず全裸で飛び出すという作戦なのであった。
しばらくすると、205号室の玄関の方からドアを開けるカチッと音が聞こえて来た。
(来たっ!)
喜八郎は既に興奮していた。勃起したペニスからは我慢汁がポタポタと垂れ、喜八郎の足の甲をヌルヌルに濡らしていた。
フーッ・・・と溜息をつきながらベッドに座った久美子は、そこに転がっている3本のバイブを見て、再び大きな溜息をついた。
久美子はモニターチェックしながらそのバイブもついでに消毒してしまおうと考えたのか、持って来たお掃除バックの中から「手に優しい性病消毒オイル」を取り出した。
喜八郎の思惑通りだった。
テキパキと作業をこなす段取り上手な久美子の事だ、きっと、バイブ消毒をしながらモニターチェックをするだろう・・・バイブをシコシコさせながら、あんなハードなVTRを見れば、どんな女だってムラムラと・・・・
喜八郎はそう予想し、そこに3本の貸し出しバイブを転がしておいたのだ。
久美子は秘密のリモコンをテレビの下に隠してあるHDに向けると、いよいよプチッと再生ボタンを押したのだった。
15
クチュ・・・クチュ・・・クチュ・・・という音が部屋に響いていた。
久美子はグリグリとパールが埋め込まれたバイブを特製ローションでシゴきながら、男と女が絡み合うVTRを真剣に眺めていた。
VTRはかなりドギツイシーンを映し出していた。
シックスナインの体勢で、互いの性器を激しく舐め合う男と女。
ニート歴5年の久美子にはかなり刺激の強いシーンだろうと、ドアの小さなノゾキ穴からそれを見ていた喜八郎はそう思いながら、ペニスを静かに摩擦していた。
女が巨大なペニスを喉の奥まで飲み込むシーンや、男がマンコのビラビラをしゃぶりつくすシーンなどがドアップで映し出される度に、バイブを消毒している久美子の手がピタリと止まっていた。
(オナニーまで、時間の問題だな・・・・)
喜八郎がそう思ったその時、久美子の手がスッとスカートの中の股間に降りた。
久美子の細い指がミニスカートの裾をゆっくりと捲り、カルピスのような水玉パンティーを曝け出した。
そのまま久美子の指は何の躊躇いもなく、スルリとパンティーの中へと滑り降りた。
(やった!)
遂に久美子をオナニーにまで導く事が出来た喜八郎は、まるで金属バットで後頭部を叩かれ脳味噌をグワングワンとさせたオラウータンのような顔をして小さな穴を覗いていた。
久美子の細い指が水玉パンティーの中でモゾッと動くのがわかった。
1度だけパンティーの中でモゾッと動いた指は、再びスルッとパンティーから取り出された。
久美子がジッとその指を見ている。
離れたクローゼットから見ている喜八郎でさえ、久美子のその指がテラテラと光り輝いているのがわかった。
久美子はその指をさりげなく鼻に近付け、クンクンとニオイを嗅いだ。
(女もあんなふうにしてニオイを嗅いだりするのか・・・・)
いつも仮性包茎の皮の中を指で掻き回し、その指をクンクンしている喜八郎は、小さなカルチャーショックを受けていた。
ベッドに座る久美子が、いきなりスクッと立ち上がり、玄関の方を覗き込むようにして見た。そして次には部屋中をキョロキョロと見回し始める。
その挙動不審な行動は、明らかに「オナニー前のチェック」だ。
何の異常もない事を確認した久美子は、再びベッドに上がると、今度はベッドにゴロリと横になった。
うつ伏せのまま股間に手をやり、モゾモゾと腰を動かしている。
そのうち、腰の動きが激しくなるにつれ、久美子は遂にスカートを脱いでしまったのであった。
16
女子校を卒業してからというもの5年間をニートとして引き蘢っていた女のオナニーは、なかなか凄まじいものがあった。
たとえニートであろうと性欲というものは世間一般なみにあるはずだ。いや、暇を持て余している分、よからぬ妄想ばかりが湧いて出て来て、その性欲は一般人よりも激しいかも知れない。
喜八郎はそんな久美子のオナニーを見つめながら、(さすがニートだ、オナニーに年季が入ってるじゃねぇか・・・)と、ポカンと開けた唇からタラッと涎を垂らした。
アエギ声を出す事もなく、ただひたすら股間に指をモゾモゾと這わせてはVTRを見ていた久美子は、そのうちゆっくりと膝を立て始め、いつしかワンワンスタイルになっていた。
久美子の突き出された尻がモロに喜八郎から見て取れた。
(あん中にヌルッと入れてぇ・・・・)
今にもクローゼットを飛び出しそうな喜八郎だったが、まだ時は熟しておらん、と、グッと堪えていた。
突き出した尻の中心をただモゾモゾと弄っていた久美子だったが、しかしその指はピアノを弾いているかのように華麗に動き始め、徐々にパンティーをズラし始めた。
真っ白な尻の中央に、薄ピンクのワレメがテカテカと輝いていた。
細い指で閉じていたワレメを押し開くと、中からショッキングピンクの内部が顔を出し、久美子の指はソコにヌルリと滑り込んだ。
「あぁぁん!」
初めて久美子が卑猥な声を張り上げた。
クチュ、クチュ、クチュ、という、まるで爺様が入れ歯を動かすような音が部屋の中に響いていた。
(出るか?そろそろ出るか?)
クローゼットの中の喜八郎は、ガクガクと膝を震わせながら迷っていた。
しかし、まだ久美子がバイブを使っていない。喜八郎の計画では、バイブをオマンコにぶち込み、グニグニと捏ねくり回したそのタイミングで「久美子ちゃん!」と飛び出す予定なのだ。
喜八郎はもう少し様子を見てからにしようと、今は出陣を諦めた。
久美子の指が激しく動き始め、ワンワンスタイルの久美子の腰がカクカクと上下し始めた。
久美子のオマンコから溢れ出る愛液は、白い太ももを伝い折り曲げられた膝にまで達していた。
股間ばかりに注目していた喜八郎は、ふと久美子の顔を見て愕然とした。
なんと、久美子は、四つん這いでオマンコを弄りながらバイブを口の中に喰わえ込んでいるではないか。
「うぐ、うぐ、うぐ」
激しく頭を上下に振りながらバイブをしゃぶる久美子のその姿は、いつも喜八郎の前で見せる清純な面影はどこにも見当たらなかった。
それはまるで男に餓えた色情魔そのものの姿であり、それを見ていた喜八郎は恐ろしささえも感じるほどだった。
そういえば・・・・と、喜八郎はあるサイトに書いてあった言葉を思い出した。
対人恐怖症というのは激しいストレスが溜る・・・そのストレスが何らかの理由で爆発した時、その反動によりまるで別人のように変わってしまう・・・・・
喜八郎はそう心で呟きながら、別人となってしまったベッドの久美子をジッと見つめていたのだった。
17
久美子はハァハァと激しく息を吐きながら、ゴロリと仰向けに寝転んだ。
そして足をM字に曲げ、オマンコをパックリと開かせると、久美子の唾液でギトギトになったバイブをその先に当てた。
(いよいよだな・・・・)
乾いた喉にゴクリと唾を飲む喜八郎。
久美子はバイブの先をパックリと開いた穴に当てたまま、もう片方の指でクリトリスをグリグリと転がし始めた。
「あぁぁん・・・・あぁぁん・・・」
悩ましい久美子の声か喜八郎の頭の中に谺している。
久美子はクリトリスを転がしていた指をヌルヌルに濡れたマンコに滑らすと、人差し指と中指でVサインをするかのようにオマンコを開いた。
新鮮なホルモンのようにピンク色に輝く穴の中は、バイブを迎え入れる準備は万端のようだ。
バイブの先がヌルッとオマンコの中に滑り込んだ。
とたんに「あぁぁ!」という悲鳴に近い声をあげる久美子。
バイブはまるで底なし沼にはまったかのように、ヌプヌプとその体を穴の中に沈めさせて行った。
クチョ、クチョ、クチョ、とバイブがピストンされる音が響いていた。
そのバイブはまだ半分くらいしか入っておらず、喜八郎の計画にある「バイブをグニグニと捏ねくり回す」までには行っていなかったが、しかし喜八郎はもう我慢ができなかった。
(ここまで変態な行為をしているんだ、今更俺がスッポンポンで出て来た所で何も言えまい・・・)
そう思った喜八郎がクローゼットのドアを開けようとしたその瞬間、久美子がいきなり携帯電話を手にした。
(なんだ?・・・まさかテレホンセックスでもする気か?)
ドアを開けようとした喜八郎の手は止まった。
久美子はバイブを上下にさせながら、手慣れた感じで携帯を操作し、そしてソレを耳に当てた。
「もしもし・・・・」
いつもの久美子とは違う、何やら甘えた口調だ。
「ねぇ・・・今から205号室に来て・・・」
205号室。その言葉に喜八郎は嫌な予感がした。
「うん。社長はね、組合の寄り合いがあるとかで2、3時間は帰って来ないっていってたから大丈夫よ・・・ねぇ、すぐに来て・・・」
喜八郎は目眩がした。久美子に限ってまさかとは思うが・・・しかし、これは現実だ。
久美子は「すぐ来てね」と言うと、ピッと携帯を切り、そして今度は枕の横に転がっていた黄色いローターを手にした。
そのローターは喜八郎が持ち込んだモノではない。かといって客が捨てて行ったモノでもない、喜八郎が部屋に入った時、あんなモノはベッドの上にはなかったはずだ。
という事は・・・・あれは久美子の私物・・・・久美子は最初からVTRをチェックしながらオナニーをするつもりでいたのか・・・・
喜八郎の胸にムカムカとした感情が溢れて来た。それは怒りや興奮とは違う、どこか嫉妬に近いようなそんなムカムカであった。
カチャッ・・・・
玄関の方からドアを開ける音が聞こえた。
久美子は聞こえないふりをしているのか、黙々とローターをクリトリスに当ててはハァハァと切ない吐息を吐き出している。
そんな久美子の目の前に1人の男がノソリと現れた。
男はベッドの上で激しく乱れる久美子を見て、顔色ひとつ変えずに薄ら笑いを浮かべている。
そう、その男は紛れもなく笠原青年であった。
18
「気持ちいいか・・・変態女・・・・」
笠原は、ローターをクリトリスに当てては悶える久美子にそっと語りかけた。
「あぁぁん・・・・イキそうなの・・・・」
久美子が喉をヒクヒクさせながら笠原にそう答える。
「あぁぁん・・・見ててね・・・・イクから見てて・・・・」
「あぁ、ちゃんと見ててやるよ・・・・早くイキな・・・・」
「あん!」
久美子が小さな叫びをあげると、久美子のピーンと伸びた爪先がピクピクと軽い痙攣を起こした。
「あぁぁぁん!」
激しい久美子の叫び声と同時に、ボトボトボというポットの湯が垂れたような音が聞こえた。
そう、久美子はイキながら小便をちびってしまったのだ。
「スゲェなぁ・・・変態女・・・こんなにシーツを濡らしちゃって、社長に知れたら叱られるぞ・・・」
笠原は、久美子のヒクヒクと痙攣する尻をペタペタと叩きながら、いやらしくそう言った。
「ねぇ、入れて?お願い、すぐに入れて」
そう言いながら笠原の下半身に抱きついた久美子は、笠原のジーンズのボタンを外し始めた。
そんな淫乱な久美子を見つめながら、喜八郎は、ふと「今夜の夕飯は何にしようか・・・」などと考えたりしている。ビルが崩壊するように全ての計画が崩れ落ちた喜八郎は、悲しみ怒りを通り越し、今はただひたすら死にたいと思うだけであり、それが現実逃避となって、まったく関係のない「今夜の夕飯」を思い起こしたのだ。
ガンガンに勃起した石焼きイモのように逞しいペニスがジーンズから飛び出し、久美子の顔にパチンと当たった。
「あぐ・・・・うぐ・・・・・」
久美子はまるで闇市で盗んだイモを慌てて食う浮浪児のように、欲望を剥き出しにして笠原のペニスをしゃぶり始めた。
「ふふふふふ」と、不敵に笑う笠原は、下半身で蠢いている久美子を見下ろしながら、1枚1枚服を脱ぎ始めた。
笠原の引き締まった体に、気が狂ったようにむしゃぶりつく久美子。
笠原をベッドに寝かすと、笠原の股間に顔を埋め、ダラダラの金玉や毛もじゃらなアナルをハァハァと荒い息を吐きながら舐め回す。
まさに淫乱娘だ。
「お願い、入れて!」
自ら仰向けに寝転がる久美子が叫ぶ。
「ふふふふ。この変態めが・・・」
日焼けした笠原の体が久美子の白い肌を覆った。
「あぁぁぁ!」
久美子の両足が天井に向かってピーンと伸びる。
「ほらほら変態女、もっと喚いてみろ・・・」
久美子の股間の中でリズミカルに腰を動かしながら、笠原はピシャピシャと久美子の白い尻を何度も叩き、そう罵った。
「あぁん!あぁん!気持ちイイ!もっともっと!」
久美子の叫びに応じ、笠原の腰の動きが更に早くなって行く。
グチャグチャと激しく交わる2人の結合部分を見つめながら喜八郎は泣いていた。
ベッドの枕元に設置されている、大きな鏡に映る2人を見つめ、鼻水とヨダレと涙で顔をグシャグシャにさせながら(それでもペニスはシゴいている)、小さな小さな声で「久美子・・・」と呻き、ひたすら泣いた。
「あぁぁメチャクチャにして!もっともっと激しく突いて!」
そう叫ぶ久美子を笠原は見下ろしながら、ひひひひっとイヤラしく笑い、そして「出るぞ」と腰を早めた。
「あぁぁあん!出してぇ!中にいっぱい出してぇ!」
久美子はそう絶叫しながら、カエルのように開いた両足をピクピクと痙攣させては結合部分からブシュ!と潮を噴いたのであった。
19
「社長、ちょっとよろしいでしょうか・・・・」
デスクで新聞を読んでいた喜八郎に、恐る恐る笠原が声を掛けた。
「ん?・・・どうした?」
新聞をバシャリと捲りながら喜八郎がチラッと笠原を見た。
「はい・・・あのぅ、今月の給料なんですけど・・・」
笠原が角刈り頭をポリポリと掻きながら言う。
「給料?給料なら昨日キミの口座に振り込んだはずだぞ?・・・少なかったか?」
喜八郎は『72歳の男・下着泥棒で現行犯逮捕』という記事に「ぷっ」と吹き出しながら、またチラッと笠原を見てそう言った。
「いえ、そうじゃなくて・・・いつもより・・・多いんです・・・」
笠原がそう言うと、いつの間に来たのか笠原の横に久美子も並び、「私もなんです・・・」と呟いた。
「あぁ、その事か・・・」
喜八郎は新聞に目を向けたまま答えた。
「キミ達は私の留守中に本当によく働いてくれているからね。だから、今月も少し多めに色を付けておいたよ・・・」
喜八郎はそう答えると、三面記事の片隅にあった『オカマの住職が寺を放火』という見出しを見て、また「むふっ」と吹いた。
「でも・・・先月も給料をあんなに上げてもらったばかりなのに・・・今月も・・・本当にいいんですか?」
笠原と久美子は、たった2ケ月で給料が倍に増えた事に困惑していた。
「当たり前じゃないか。キミ達2人は本当に一生懸命働いてくれる。そのくらいの給料を貰って当然だよ。ま、気にする事はない、それはキミ達の成果の報酬だ、気持ちよく受け取っておくれ」
喜八郎はそう言いながら新聞をパシャリと閉じると、「さて・・・」と立ち上がった。
「私は今日も出掛けなくてはならないから、あとは2人に頼んでおくよ・・・」
喜八郎がそう言いながら入口に向かって歩み始めると、2人は揃って大きな声で「いってらっしゃい」と頭を下げた。
「うむうむ・・・」と、ホテルの勝手口のドアを開け、裏の通用口を右に曲がり、隣りのビルの地下駐車場へ続く階段をトコトコと下りると、一番端の駐車場に止めておいたワンボックスカーの後部座席へと乗り込んだ。
この車を2人は知らない。喜八郎が車を持っている事も、そしてこの駐車場を月極で借りている事も2人は知らなかった。
いつも喜八郎はホテルを出ると、近所のサウナへと行き、夕方にはキャバクラで飲んでいると2人は思っている。
まさか喜八郎が、ホテルのすぐ隣りの地下駐車場に止めたワンボックスカーの中に潜んでいるなんて、2人は夢にも思っていないはずだ。
喜八郎は座席のシートを倒すと、大きなアクビをしながら天井に吊ってあるモニターのスイッチを入れた。
シートの横に備え付けられている冷蔵庫からよく冷えたコーラを取り出し、座席テーブルの上に散乱していたバタピーを鷲掴みにすると、それを口の中に放り込みバリボリと噛み砕いてはモニターを見上げた。
モニターにはホテルの事務所の様子が映し出されていた。
「しかしアホだよなあの社長、俺達が毎日ヤリまくってる事も知らねぇで・・・・」
モニターの小さなスピーカーから笠原の声が洩れて来た。
「そんな事言っちゃダメよ。せっかくお給料を上げてくれたんだから」
デスクの上の領収書を整理しながら久美子が笑う。
「なんだよ・・・オマエ、社長の肩を持つのかよ・・・」
笠原がデスクに座る久美子を後から抱きしめた。
「・・・いや・・・・」
久美子は言葉ではそう抵抗しながらも、背後の笠原にキスを求めた。
喜八郎は2人の濃厚なディープキスを眺めながら、喉にパンパンに詰まったバタピーをコーラで一気に流し込む。
舌を絡める笠原の手が久美子のスカートの中を弄った。
「・・・ここじゃイヤ・・・」
ネトッと唾液を光らせながら唇を離すと、久美子が熱い吐息と共にそう呟いた。
「今、開いてる部屋はどこだ?」
笠原がそう聞くと、スイッチ板をチラッと見た久美子が「201号室・・・開いてるよ」とニヤリと笑った。
「201号か・・・SMの部屋だな・・・・」
笠原が不敵に笑う。
ガボオォォォォォォォォォォォ・・・・・と、まるで地上40メートルのビルから突き落とされた牛の鳴き声のような、そんな果てしないゲップをした喜八郎は、「201」と書かれたスイッチをポチッと押した。
画面には、赤と黒で統一された不気味な内装の部屋が浮かび上がった。
鉄格子に仕切られた部屋には天井からは太い鎖が何本もぶら下がり、奥の壁には真っ黒なレザー張りの十字架張り付け台が設置され、そして部屋の中央には、まるで巨大なカニのような真っ赤な開脚拘束台が堂々と置いてあった。
喜八郎は携帯をピッと押し、それを耳と肩とで挟むと、「竹島屋のバターピーナッツ」と書かれた大きな袋から、大量のバタピーを鷲掴みにした。
プルルルルル・・・・
呼び出し音と共にバタピーをバリボリと貪り喰う。
「もしもーし!」
妙にテンションの高い男が電話に出た。
「あぁ、飯村だけど・・・」
ガリゴリとバタピーを噛み砕きながら喜八郎が言う。
「どーも飯村社長、ガリゴリ言ってますが、またまたバタピー中ですか?」
「うん・・・・あのさぁ、例のカップルなんだけど・・・」
「はいはい、いつもの久美子ちゃんシリーズね」
「うん。あれ、今回のはSMになりそうだよ・・・」
喜八郎はそう言って、パンパンに喉に詰まったバタピーをコーラで流し込んだ。
「ブラボー!SMモノ最高ですね!久美子ちゃんのSMモノでしたら高く売れますよ~」
男はひひひひひひっと嬉しそうに笑った。
とたんにゴオォォォォォォォォォ・・・・っという、大型トラックが高速道路のトンネルに入った時の音のような果てしないゲップをやらかす喜八郎。
「で、いくらで買い取ってくれるの?」
ゲップの余韻に浸りながら喜八郎が聞く。
「そりゃあもう、超人気シリーズの『顔もアソコもモザイク無しのラブホ盗撮V』ですからね~、いつものようにドーンと太っ腹にいかせてもらいますよ~」
ワンボックスカーのモニターに2人の姿が映し出された。
すかさず喜八郎は録画ボタンをプチッと押す。
「じゃあ、今回はSMモンって事で1,5倍でどうだ?」
喜八郎がそう言うと、ハイテンション男は「うぅぅぅぅ~ん・・・・」とわざとらしい渋い声で唸ったが、しかしすぐに「わかりました!最近の久美子ちゃん、益々人気出てますし、ようでがんす、1,5倍で手を打ちましょう」と裏声混じりでそう叫んだ。
「んじゃ、夕方にはいつもの所に動画送っておくから、銭もいつもの口座に頼むよ・・・」と、喜八郎は言いながら携帯を尻に向けると、受話器に向かってブアッ!と放屁し、すかさずピッと携帯を切った。
モニターでは、笠原がバラ鞭を振り回しながら久美子を追いかけ、何も知らない2人はキャッキャッと無邪気に遊んでいる。
そんな2人の姿をモニターで眺めながら、「もっともっと稼がせてくれよベイベー・・・」と、喜八郎はニサリと笑うのだった。
(おしまい)
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青年が働き始めてから1ヶ月が過ぎたある日、「ボイラーの錆び取り作業」という、途方もなく時間の掛かる仕事をわざと青年に言いつけた喜八郎は、久々に久美子と二人きりのコーヒータイムを楽しんでいた。
「実はね久美子ちゃん、こんな書類が来てるんだよ・・・」
喜八郎はそう言いながら1枚のファックスを久美子に渡した。
「なんですかこれ・・・・」
久美子はファックスを受け取ると、大きな黒目をカリカリと動かせながらファックスの文を読み始めた。
『新風営法第2003の8条・不審客の行動監視義務』と、題名の書かれたそのファックスには、
『責任者はラブホテルを利用する不審客の行動を一部始終監視し、未成年者、売春、麻薬等の犯罪を防がなければならない』
と、ヘタクソな字で書かれていた。
「これは・・・どーいう意味ですか?」
久美子が右手に持っていたコーヒーカップを静かに下ろしながら聞いた。
「要するに、ラブホ内で起きる犯罪を未然に防ぐ為に、我々ホテル側が不審な人物の部屋を監視しろ、っていう新しい法律なんだよ」
喜八郎はそう言ってコーヒーカップの底に残っていた最後のひとくちをゴクッと飲み干した。
「監視って・・・どうやってするんですか?」
驚く久美子。
「うん・・・この間の組合で決まった事なんだけどね、各部屋に防犯カメラを設置して、内部の様子を録画しておくんだ。それを後でチェックして、もし犯罪が起きていたらすぐに警察に通報する。組合でそう決まったんだ」
「でも・・・そんな事したらお客さんが嫌がりませんか?」
「そこなんだよ。部屋にカメラが付いているなんて客が知ったら、誰もラブホを利用しなくなってしまうし、それにプライバシーやなんやと訴えられかねないよね。だからこれは経営者達だけの秘密なんだよ・・・」
「・・・・・・・」
「それでね、組合では、女性客へのプライバシーを尊重するという事から、その録画VTRを男性は見ないようにしようという事に決まってね、だから女性従業員がVTRをチェックするという事になったんだけど・・・久美子ちゃん、やってくれるかな?」
「・・・・・・・」
久美子は深刻そうな表情で俯いていた。
これは当然の如く喜八郎のデタラメである。
そう、これは喜八郎の企んでいる計画の一部だったのである。
モニターに映し出される客のセックスシーンを久美子に見させ、そのうちムラムラと欲情して来た彼女をガバッ!と手篭めにしてしまい、久美子が「あうぅぅぅぅ~」とヨガリ始めた瞬間に「結婚しよう!」とプロポーズをするという、今日日、野比のび太でも考えつかないような実に幼稚な作戦なのであった。
「ま、全員の客をチェックしろというわけじゃないし、不審な客に限定してと言う事だから、それほど頻繁にチェックしなければならないというわけでもないんだ・・・・」
「・・・わかりました・・・」
しばらく考えた後、久美子は静かにそう返事をした。
「そうか、やってくれるか。本来ならこれは女房の仕事なんだが、はははは、僕ぁまだ未婚だしね。久美子ちゃんがやってくれるとなれば、とっても助かるよ」
喜八郎は「女房の仕事」という所を特に強調しながらそう言った。
「ただ・・・・さっきも言ったように、これは組合内だけの極秘事項だから、彼には・・・」
喜八郎はボイラー室の方をアゴで指しながら、人差し指を鼻に立てて「しぃー」とやった。
久美子はすぐに「わかりました」と頷き、そして「誰にも言いません」とキッパリと答えたのだった。
11
それから数日後、青年を事務所に残し、喜八郎と久美子はチェックアウトしたばかりの209号室に向かっていた。
例の極秘事項を久美子に伝えてからというもの、喜八郎は毎日全ての客室の盗撮モニターを眺めながら厳選していたのだが、なかなか良いプレイをしているカップルが見つからず、ここ数日間は無駄な日々を送ってしまったのだが、しかしこの209号室のカップルの凄まじいオーラルセックスならばさすがのニート娘でもムラムラと欲情するだろうと確信した喜八郎は、さっそく久美子にこの卑猥なVTRをチェックさせてやろうと、「不審な客を発見しましたよ」などとデタラメを言って久美子を209号室へ誘い出したのであった。
209号室に入ると、2人は乱れたままのベッドの正面に備え付けられている42インチのプラズマテレビへと向かった。
「次回からは久美子ちゃん1人でチェックして貰う事になるから、VTRの操作をよく覚えておいてくれよ」
喜八郎はそう言いながらテレビのリモコンを手にした。
「まず、この入力切換えというボタンを押して、ビデオ3に合わせてくれ・・・」
喜八郎がビデオ3に切り替えると、画面が急に青くなった。
「そして、ここにHDの機械が隠してあるから・・・」と、喜八郎はテレビが置いてある台の下を指差し、「今度はこっちの小さなリモコンをこのHDが隠されている棚に向けて再生ボタンを押すんだ」と、もうひとつのリモコンをポチッと押した。
『きゃははははは・・・ヤッだぁ~』
いきなり若い女の声がスピーカーから飛び出し、ベッドで楽しげに語らうカップルの盗撮映像が画面一杯に映し出された。
「操作手順はわかったかい?」
喜八郎がそう聞くと、久美子はドキマギとした表情を画面に向けながらも、「はい」と小さく頷いた。
「女の方はかなり若いようだが・・・いくつぐらいだろう・・・」
喜八郎はボンヤリと画面を眺めながらポツリと呟いた。
「・・・服装からして・・・18か19くらいじゃないですかね・・・・」
久美子は恥ずかしそうに画面を見つめながらも、しかし目玉だけは真剣に画面を見据え、職務だけはきっちりとこなしていた。
「こーいう若いカップルは麻薬をやったりする可能性が高いから、よくチェックしておいてくれよ・・・」と言いながら部屋を出ようとした喜八郎は、「あ、それからコレ、早送りもできるから、どーでもいい場面は早送りしちゃっていいから」と、まるで久美子が『AV見ながらオナニー』をするかのようにそう説明すると、「ではヨロシク」と209号室を後にしたのであった。
部屋を出た喜八郎は一目散に事務所へと戻った。
そしてデスクの上でボンヤリと週刊誌を読んでいた青年に「キミはもう帰ってよし!」と告げた。
「えっ?・・・でもまだ時間が・・・」
青年が驚いた表情で慌てて週刊誌を閉じた。
「いや、今日はお客も少ないから早く上がらせてやるよ。キミはこの1ヶ月、とてもとてもよく頑張った。だから今日はもうおウチに帰ってゆっくりと休みなさい」
喜八郎が早口でそう言うと、真面目な青年は「しかし・・・」と戸惑った。
「いいから帰りなさい。っていうか帰るんだ」
「・・・・・」
「帰れ!」
喜八郎が軍隊調にそう叫ぶと、青年は「・・・では・・・」と渋々席を立った。
青年がホテルを出て行くのを見定めると、喜八郎は急いでフロントのモニター室に飛び込んだ。
そして久美子がいる209号室のスイッチをプチプチと慌てて押した。
ボワン!っとTVモニターが付き始めると、画面には、ベッドに腰掛けながらテレビを見つめる久美子の姿が映し出された。
久美子は真剣な表情でジッと画面を見つめている。
久美子が今見ているVTRをこのフロントからでも見る事ができた。
喜八郎は6番のモニターを今久美子が見ているHDに切換え、そのVTRと久美子が映る画面を交互に見比べながら、久美子が動揺する姿を楽しむ事にした。
バターピーナッツを口の中に大量に押し込み、それをガリガリと噛み砕きながらVTRを眺める。
噛み砕かれたバタピーを乾いた喉に押し込むと、とたんに苦しくなった喜八郎は「うっ!」と息を詰まらせた。
まるで砂漠の真ん中で彷徨う漂流者のように、「うぅぅぅ」と苦しみながら冷蔵庫へ向かう。
冷蔵庫の扉を開けるといつものコカコーラはなく、代りにカルピスウォーターが1本だけ転がっていた。
なんたる不覚!
喜八郎は「ドン!」と床を叩き悔しがるが、しかしそんな事を言ってる場合ではない、早くしないと砕けたバタピーが喉を塞ぎ窒息死してしまうのである。
喜八郎は「ええいままよ!」とばかりにカルピスを手にすると、それを一気に喉の中に流し込んだ。
とたんに喉のバタピーは崩れ、その残骸はみるみる胃の中へと落ちて行く。
しかし・・・・
まったく気持ち良くない。
コーラの炭酸のシュワー!が感じられなければ、これはもはやバタピーオナニーとは言えないのだ!
「サノバビッチ!」と、カルピスに向かって中指を立てていると、久美子が見ているVTRがいよいよ濡れ場に突入してきたのが見え、カルピスのペットボトルをグシャリと踏みつぶした喜八郎は慌ててモニターにかぶりついた。
男の顔が女の股間の中でモゾモゾと動いていた。
男の顔が動く度に女は「あぁぁん!」と激しい声を洩らす。
(クンニ・・・された事はあるかい?・・・・)
喜八郎は真剣な眼差しでVTRを見つめる久美子のモニターにそう話し掛けた。
きっと久美子は今までにこんな生々しい映像は見た事がないであろう。いや、多少なりともネットのサンプル動画などは見た事があるかも知れないが、しかし今久美子の目の前で映し出されているラブホ隠し撮り映像と、そのネットのサンプル動画とは、比べ物にならないくらい、隠し撮り映像の方が卑猥で生々しい。
5年間男を知らないニート娘が、果たしてこの生々しいVTRを見て我慢できるであろうか・・・・
そんな事を考えながら、喜八郎はモニターに映る久美子に向かって勃起したペニスをシゴき始めた。
「他人様がアソコを舐められるシーンを見て興奮してるんだろ・・・・どうだ、おまえもああいうふうにグチュグチャに舐めて欲しいだろ・・・・」
喜八郎は我慢汁をデスクの上にポタポタと垂らしてはペニスを激しくシゴき、そしてそのペニスの先を画面の久美子の口元に近づけながら「しゃぶれ・・・ほら、オマエの大好きなチンポだ、喉の奥までしゃぶりなさい・・・」と呟き、モニターの画面にムニュッと亀頭をくっ付けた。
とたんに「パチン!」という激しい静電気が画面に走り、「ウギャ!」っと白目を剥いた喜八郎はペニスを握ったまま後にひっくり返った。
ゴッ!とコンクリート床に後頭部を叩き付けた喜八郎だったが、しかしすぐに立ち上がり、「スッゲェ!今、バチっ!って電気走ったよな!」と、亀頭にフーッフーッと息を吹き掛けながら叫ぶと、デスクの下に転がっていた「笠原」と書かれたアンパンマンを手に取り「見た?今の見た?」とアンパンマンに尋ね、そしてそれを壁に投げ付けると「死んでしまえ!」と叫んだのであった。
12
久美子が見ている隠し撮り映像は、いよいよ激しい性交シーンへと突入して行った。
プレイが激しくなるにつれ、今までベッドの全体を映し出していたその映像は、性器の結合部分のアップや感じる女の表情などを次々に映し始め、ドアップ映像は次第に過激になって来た。
当然、これも喜八郎の仕掛けた罠である。
この映像を盗撮している最中に、わざと卑猥な部分をアップにしたのである。
「ふふふふふ・・・。どうだ、凄いだろう久美子・・・・」
ペニスに激しくしゃぶり付く女やズボズボとオマンコにペニスがピストンするシーンが次々にアップで映し出される。
そんな映像を見ていた久美子は、小さな唇を半開きのまま、まるで蝋人形のように固まったままだった。
「こりゃあ堪らんだろう久美子・・・我慢できないのならオナニーしたっていいんだぜ・・・」
喜八郎はクチュクチュと我慢汁を泡立てながらペニスをシゴきまくっていた。
久美子の見ている映像は、いよいよクライマックスに突入した。
男が女の顔面をレロレロと舐めながら「イク!イクぞ!」と唸り始める。
女は大きく開いた足をピクピクと痙攣させながら「私もイクぅ!」と叫んだ。
それを真剣に眺めている久美子はゴクッと唾を飲む。
「久美子はイッた事あるか?あん?イカせてやろか?おっちゃんが久美子を天国にイカせてやろか?あん?」
ペニスの根元をギュッ搾り、何度も何度もイキそうになるのを堪えながら画面の久美子にビーバップのテル調でいやらしく語りかける。
「あうっ!」と男が女にしがみつくと、女はピーンと足を伸ばしたまま「あぁぁぁぁぁぁぁ!」と井戸の底へ落ちて行くような声を張り上げた。
それは見事な中出しだった。中出し師範代の中田四郎がこれを見たならば、迷わず100点!と赤旗をあげるであろう、そんな武士道精神の籠った中出しであった。
男がヌポッ!とペニスを抜くと、ポッカリと口を開いたオマンコから、タラーッと白濁の精液が垂れた。
画面を見ていた久美子が、ゆっくりとベッドに振り返る。
「ふふふふ。そうだ。キミが座っているベッドのすぐそこに、あのオマンコから溢れ出た精液のシミがあるんだ・・・・よろしかったらニオイを嗅いでみてはいかがかな?・・・・いつもキミが清掃時に見つけているあのカリカリのシミと同じ匂いがするだろうよ・・・・ふふふふふ」
いつの間にか喜八郎はアシュラ男爵のような口調になっていた。
VTRを見終えた久美子は、すぐに喜八郎に連絡して来なかった。
あまりにも過激な映像を見せられ、さすがにモヤモヤとしている様子の久美子は、フゥーッ・・・と大きな溜息をついたり天井を見上げたりと落ち着きのない行動を繰り返していたのだった。
13
「特に犯罪的な行為は見当たりませんでした・・・・・」
事務所に戻って来た久美子は、秘密のHDのリモコンを喜八郎に手渡しながらそう報告した。
喜八郎は「あっそう」と何事もなかったかのように平然を装い、そして、「彼は先に帰ったから、久美子ちゃんももうあがってもいいよ」と、さり気なくそう言った。
「は、はい・・・・」
そう答える久美子は、まるで熱でもありそうな、そんなどこかボンヤリとした感じでフラ~っと歩き出すと、帰宅前には必ず消毒しなければならないというシャワー室へと消えて行った。
そんな久美子の後ろ姿を眺めながら、ウッシッシッシ・・・と、ひとつ屋根の下のチー兄ちゃん的な笑いを浮かべた喜八郎は、久々のパンティーチェックだ!と、胸を躍らせながら立ち上がったのだった。
いつものようにシャワールームの盗撮画像を携帯電話に転送し、画面を確認しながらシャワー室へと足を忍ばせる喜八郎。
今日のパンティーはいつもと違う・・・という期待に胸と股間を膨らませながら、シャワーの音が響く脱衣場に潜入した。
携帯画面では、ゴシゴシとタオルを泡立てている久美子の姿が写っていた。こちらも気を付けて見ておかなければならない。もしかすると久美子は激しいシャワーを股間に押し当てるというサプライズがあるかもしれないのだ。そんな衝撃のお宝映像があるかも知れないと思っていた喜八郎は、もしかの時を考えて、この時のシャワー盗撮をちゃっかりと録画しておいたのだった。
脱衣場に忍び込むと、いつものようにバスタオルが掛けてある脱衣カゴの前に身を潜めた喜八郎は、ハァハァと息を吐きながらバスタオルをゆっくりと捲った。
くしゃくしゃに脱ぎ捨てられた衣類の奥に、野球ボールくらいに丸まったグレーのスポーツパンティーを発見した喜八郎は、うひひひひひ、と不潔な笑みを浮かべながらそれを取り出した。
「うわぁ・・・・・」
おもわず声を出してしまった喜八郎は、慌てて口を塞ぎシャワールームに振り返った。
磨りガラスの向こうでは、泡だらけのタオルをゴシゴシと体に擦り付けている久美子の姿がボンヤリと透けて見えた。
安心した喜八郎は、再びパンティーに視線を戻す。
そのパンティーのクロッチには、ネチャネチャと糸を引く透明の汁が、まるで「枕のヨダレの跡」のようにクッキリと跡を残し、その透明汁が広がる中心部には、まるで「ペッ」と口から吐き出したクリキントンのようなふやけた黄色いオリモノが、ベッチョリと付着していた。
「スゲェなこりゃ・・・・」
人差し指でその透明汁クチャクチャと掻き回しながら、ソッと鼻を近づけてはクロッチをクンクンと嗅いでみた。
プ~ンとチーズのニオイが漂って来た。それは、いつもの乾いた粉チーズのニオイとは違い、しっとりもっちりとした、いかにもトムとジェリーのジェリーがヨダレを垂らしそうな出来たてホヤホヤのナチュラルチーズといった感じの、実に性欲をそそる香りであった。
堪らなく興奮した喜八郎は、その透明汁に舌を這わせる。
納豆のようなネバネバ感を舌に感じながら、その粘着力の有る汁を満遍なく舐め尽くした。
(久美子が・・・・久美子がエロビデオを見て興奮した・・・汁・・・・・)
ベロベロと激しく動き回る舌は、中心のクリキントンを舐めた。
「塩っぱさの中にまったりとしたコクがある・・・」といった、ド下手なグルメレポーターのようなコメントが頭に浮かぶ。
舐めながら携帯を確認する。久美子は頭にシャワーを流し始めており、どうやらこれから髪を洗うようだ。
まだまだ時間はたっぷりある。
喜八郎の唾液と久美子の透明汁でベチャベチャに濡れたクロッチを、ビンビンに勃起したペニスに当ててみる。
そして膨張し過ぎてパックリと開いた喜八郎の尿道に久美子のクリキントンを擦り付けた。
(あぁぁ・・・久美子のアソコから出て来た汁が俺の体内に入って来る・・・・)
激しく興奮した喜八郎は、ペニス全体をクロッチで包み込み、それをガシガシとシゴきながら、久美子の衣類が詰まっている脱衣カゴの中にズボッと頭を押し込んだ。
久美子の衣類からはいつもの洗濯洗剤の香りが溢れ、より素人感を醸し出してくれる。
ブラジャーに顔を押し付けながら、「久美子・・・久美子・・・・」と唸っていると、突然、ガラガラッ!とバスルームの扉が開いた。
「うっ!」と、瞬間に喜八郎の心臓は凍り付く。
全てが終わった瞬間だった。
ブラジャーを顔に押し付けたままの喜八郎の頭の中では、不意に映画「タイタニック」の主題歌が鳴り出した。
脱衣カゴの中に頭を突っ込んだまま喜八郎が固まっていると、「うぅぅん・・・・」という久美子の唸り声が聞こえて来た。
本来ならば「キャーーーー!」もしくは「ぎゃーーーーー!」といった悲鳴が聞こえて来るはずだ。
なんかおかしいぞ?・・・と思った喜八郎が恐る恐る後ろを振り返る。
そこには、長い髪を泡だらけにしたままギュッと目を瞑った久美子が、何かを手探りで探している姿があった。
泡で目が見えない久美子は、目の前の喜八郎には全く気付いていない様子だった。
モゾモゾと洗面台を手探りしている。
喜八郎の目の前に久美子の生乳や生尻、そして泡にまみれた陰毛が迫って来ていた。
(アソコがこんなに泡でヌルヌルになってたら・・・すぐにチンポはヌルッと入るだろうな・・・)
そう思った喜八郎は、このまま犯してしまおうか?とも考えたが、しかし、この状態からのレイプでは、結婚というゴールインからはかなり遠離ってしまうだろうと諦め、とりあえず、その泡だらけの裸体を見てセンズリする事にした。
水滴を弾く肌は若さを物語っていた。ピチピチの肌にメレンゲのような白い泡がいやらしくデコレーションされている。
喜八郎は、気配を押し殺しながらも、そんな久美子の裸体を眺めながら激濡れパンティーの匂いを嗅ぎそして舐めた。
(このマンコから・・・こんなシミとニオイが・・・)
喜八郎のペニスの先からピュッ!と精液が飛び出した。
はぁぁぁぁぁ~っという脱力感と共にひとしれぬ快感が全身を襲う。
「あった・・・・」
小さくそう呟いた久美子は、洗面所の上に置いてあったヴィダルサスーンのトリートメントを手にすると、また手探りでシャワールームへと戻り始めた。
久美子のプルップルッと震える尻を眺めながら、喜八郎はセンズリの余韻に浸っていたのであった。
14
喜八郎の我慢は限界だった。
目標の6月も、もうすぐ目の前に迫っている。時間的にも精神的にも、そろそろ例の作戦を実行しなければならなかった。
盗撮モニターを監視する喜八郎は、205号室のカップルに目を付けていた。
若くもなく年寄りでもない性欲盛んな30代のそのカップルは、まるで中国雑技団のような体位で激しいセックスを繰り広げていた。
VTRをチェックする久美子がそれを見ては性的欲情を起こすようにと、盗撮VTRにカップルの局部アップや結合部分のアップなど手を加え、より過激で破廉恥なVに仕上げた。
それはそれは凄まじくエロいVが出来上がった。作成していた本人でさえ、おもわず抜きたくなってしまうほどの破廉恥度☆☆☆☆☆なのである。
うひひひひひ、とテンションが上がって来た喜八郎は、そのカップルがチェックアウトすると同時に、久美子や青年にバレないように1人で205号室へ忍び込んだ。
乱れたベッドはシーツの中心に大きなシミを作っていた。それは明らかに女が潮を噴いた形跡である。
そんなシミに頬擦りする喜八郎は、持って来たバッグの中から3本のバイブを取り出すと、それをベッドの上に乱雑に転がした。
「よし・・・・」
そう呟いた喜八郎は、携帯電話を取り出した。
短縮1番を押す。携帯画面に「久美子携帯」という文字が現れ、プップップップッ・・・というディズニーキャラクターの屁のような音が携帯に谺した。
「もしもし」
2コールで久美子が電話に出た。
「あぁ、久美子ちゃん」
喜八郎がそう言うと、受話器の向こうの久美子は「あれ?社長はフロントじゃないんですか?」と不思議そうに聞いて来た。
「いや、ついさっきホテルを出た所だ。今から組合の寄り合いに行かなくちゃならないからね」
喜八郎がそう嘘を付くと、久美子は「いつの間に・・・」と驚いた声を出していた。
「それで、ちょっと調べて欲しいんだが・・・・」
喜八郎は急に声を潜めた。
「・・・はい・・・」
「ついさっきチェックアウトした客はいるかい?」
「あ、はい。205号室のお客様が10分ほど前にお帰りになられました」
「・・・やっぱりウチの客か・・・・」
「どうかしたんですか?」
「・・・うん。実はね、私がホテルを出た時、怪しいカップルを見かけたんだよ。男が携帯で話していたんだけど、その内容がどうやら覚醒剤の話のようでね・・・」
「えっ?ホントですか?」
「うん。それに女の方もどう見てもシャブ中って感じのヤツでね、何か怪しいんだよね・・・」
「・・・・・」
何かを予感した久美子は黙っていた。
前回、若いカップルの濃厚なセックスシーンを監視させられてから、かれこれ2週間は経っている。
そろそろあの衝撃が記憶から消えかかっていた頃なだけに、久美子はVTRを監視させられる事に臆病になっているのであろう。
「この間みたいにVTRをチェックして欲しいんだ」
喜八郎が低い声でそう言うと、久美子は小さな声で「・・・はい・・・」と呟いた。
「私は組合の寄り合いで2、3時間戻れそうにないから、その間、笠原君にフロントをお願いして、キミはすぐに205号室に行ってくれ」
久美子にオナニーをさせるには、まず安全な環境を作ってやる事が大切だ、と、思った喜八郎は、誰にも邪魔されずゆっくりとオナニーが楽しめる「時間の余裕」を久美子に擦り込んだ。
「・・・わかりました」
「あ、あと、わかってると思うけど、呉々もこの事は笠原君には内密に動いてくれよ。キミが205号室に行く事も彼には内緒にするように」
途中で邪魔が入らないよう、喜八郎が念の為にそう言うと、久美子は「・・・はい」と小さな声で返事をしたのだった。
電話を切ると、さっそく喜八郎は全裸となり、ベッドの正面にあるクローゼットの中へと忍び込んだ。
クローゼットの中は狭く、中で服を脱ぐのは非常に困難な為、事前に服を脱いでおかなければならなかった。
クローゼットの中からサッとドアを閉めると、暗闇の中にポツンと小さな穴だけが光っていた。
クローゼットのドアに開けられたその小さな穴を覗くと、正面のベッド全体が見る事ができる。
喜八郎は、ここから久美子を監視し、久美子がオナニーを始めたらすかさず全裸で飛び出すという作戦なのであった。
しばらくすると、205号室の玄関の方からドアを開けるカチッと音が聞こえて来た。
(来たっ!)
喜八郎は既に興奮していた。勃起したペニスからは我慢汁がポタポタと垂れ、喜八郎の足の甲をヌルヌルに濡らしていた。
フーッ・・・と溜息をつきながらベッドに座った久美子は、そこに転がっている3本のバイブを見て、再び大きな溜息をついた。
久美子はモニターチェックしながらそのバイブもついでに消毒してしまおうと考えたのか、持って来たお掃除バックの中から「手に優しい性病消毒オイル」を取り出した。
喜八郎の思惑通りだった。
テキパキと作業をこなす段取り上手な久美子の事だ、きっと、バイブ消毒をしながらモニターチェックをするだろう・・・バイブをシコシコさせながら、あんなハードなVTRを見れば、どんな女だってムラムラと・・・・
喜八郎はそう予想し、そこに3本の貸し出しバイブを転がしておいたのだ。
久美子は秘密のリモコンをテレビの下に隠してあるHDに向けると、いよいよプチッと再生ボタンを押したのだった。
15
クチュ・・・クチュ・・・クチュ・・・という音が部屋に響いていた。
久美子はグリグリとパールが埋め込まれたバイブを特製ローションでシゴきながら、男と女が絡み合うVTRを真剣に眺めていた。
VTRはかなりドギツイシーンを映し出していた。
シックスナインの体勢で、互いの性器を激しく舐め合う男と女。
ニート歴5年の久美子にはかなり刺激の強いシーンだろうと、ドアの小さなノゾキ穴からそれを見ていた喜八郎はそう思いながら、ペニスを静かに摩擦していた。
女が巨大なペニスを喉の奥まで飲み込むシーンや、男がマンコのビラビラをしゃぶりつくすシーンなどがドアップで映し出される度に、バイブを消毒している久美子の手がピタリと止まっていた。
(オナニーまで、時間の問題だな・・・・)
喜八郎がそう思ったその時、久美子の手がスッとスカートの中の股間に降りた。
久美子の細い指がミニスカートの裾をゆっくりと捲り、カルピスのような水玉パンティーを曝け出した。
そのまま久美子の指は何の躊躇いもなく、スルリとパンティーの中へと滑り降りた。
(やった!)
遂に久美子をオナニーにまで導く事が出来た喜八郎は、まるで金属バットで後頭部を叩かれ脳味噌をグワングワンとさせたオラウータンのような顔をして小さな穴を覗いていた。
久美子の細い指が水玉パンティーの中でモゾッと動くのがわかった。
1度だけパンティーの中でモゾッと動いた指は、再びスルッとパンティーから取り出された。
久美子がジッとその指を見ている。
離れたクローゼットから見ている喜八郎でさえ、久美子のその指がテラテラと光り輝いているのがわかった。
久美子はその指をさりげなく鼻に近付け、クンクンとニオイを嗅いだ。
(女もあんなふうにしてニオイを嗅いだりするのか・・・・)
いつも仮性包茎の皮の中を指で掻き回し、その指をクンクンしている喜八郎は、小さなカルチャーショックを受けていた。
ベッドに座る久美子が、いきなりスクッと立ち上がり、玄関の方を覗き込むようにして見た。そして次には部屋中をキョロキョロと見回し始める。
その挙動不審な行動は、明らかに「オナニー前のチェック」だ。
何の異常もない事を確認した久美子は、再びベッドに上がると、今度はベッドにゴロリと横になった。
うつ伏せのまま股間に手をやり、モゾモゾと腰を動かしている。
そのうち、腰の動きが激しくなるにつれ、久美子は遂にスカートを脱いでしまったのであった。
16
女子校を卒業してからというもの5年間をニートとして引き蘢っていた女のオナニーは、なかなか凄まじいものがあった。
たとえニートであろうと性欲というものは世間一般なみにあるはずだ。いや、暇を持て余している分、よからぬ妄想ばかりが湧いて出て来て、その性欲は一般人よりも激しいかも知れない。
喜八郎はそんな久美子のオナニーを見つめながら、(さすがニートだ、オナニーに年季が入ってるじゃねぇか・・・)と、ポカンと開けた唇からタラッと涎を垂らした。
アエギ声を出す事もなく、ただひたすら股間に指をモゾモゾと這わせてはVTRを見ていた久美子は、そのうちゆっくりと膝を立て始め、いつしかワンワンスタイルになっていた。
久美子の突き出された尻がモロに喜八郎から見て取れた。
(あん中にヌルッと入れてぇ・・・・)
今にもクローゼットを飛び出しそうな喜八郎だったが、まだ時は熟しておらん、と、グッと堪えていた。
突き出した尻の中心をただモゾモゾと弄っていた久美子だったが、しかしその指はピアノを弾いているかのように華麗に動き始め、徐々にパンティーをズラし始めた。
真っ白な尻の中央に、薄ピンクのワレメがテカテカと輝いていた。
細い指で閉じていたワレメを押し開くと、中からショッキングピンクの内部が顔を出し、久美子の指はソコにヌルリと滑り込んだ。
「あぁぁん!」
初めて久美子が卑猥な声を張り上げた。
クチュ、クチュ、クチュ、という、まるで爺様が入れ歯を動かすような音が部屋の中に響いていた。
(出るか?そろそろ出るか?)
クローゼットの中の喜八郎は、ガクガクと膝を震わせながら迷っていた。
しかし、まだ久美子がバイブを使っていない。喜八郎の計画では、バイブをオマンコにぶち込み、グニグニと捏ねくり回したそのタイミングで「久美子ちゃん!」と飛び出す予定なのだ。
喜八郎はもう少し様子を見てからにしようと、今は出陣を諦めた。
久美子の指が激しく動き始め、ワンワンスタイルの久美子の腰がカクカクと上下し始めた。
久美子のオマンコから溢れ出る愛液は、白い太ももを伝い折り曲げられた膝にまで達していた。
股間ばかりに注目していた喜八郎は、ふと久美子の顔を見て愕然とした。
なんと、久美子は、四つん這いでオマンコを弄りながらバイブを口の中に喰わえ込んでいるではないか。
「うぐ、うぐ、うぐ」
激しく頭を上下に振りながらバイブをしゃぶる久美子のその姿は、いつも喜八郎の前で見せる清純な面影はどこにも見当たらなかった。
それはまるで男に餓えた色情魔そのものの姿であり、それを見ていた喜八郎は恐ろしささえも感じるほどだった。
そういえば・・・・と、喜八郎はあるサイトに書いてあった言葉を思い出した。
対人恐怖症というのは激しいストレスが溜る・・・そのストレスが何らかの理由で爆発した時、その反動によりまるで別人のように変わってしまう・・・・・
喜八郎はそう心で呟きながら、別人となってしまったベッドの久美子をジッと見つめていたのだった。
17
久美子はハァハァと激しく息を吐きながら、ゴロリと仰向けに寝転んだ。
そして足をM字に曲げ、オマンコをパックリと開かせると、久美子の唾液でギトギトになったバイブをその先に当てた。
(いよいよだな・・・・)
乾いた喉にゴクリと唾を飲む喜八郎。
久美子はバイブの先をパックリと開いた穴に当てたまま、もう片方の指でクリトリスをグリグリと転がし始めた。
「あぁぁん・・・・あぁぁん・・・」
悩ましい久美子の声か喜八郎の頭の中に谺している。
久美子はクリトリスを転がしていた指をヌルヌルに濡れたマンコに滑らすと、人差し指と中指でVサインをするかのようにオマンコを開いた。
新鮮なホルモンのようにピンク色に輝く穴の中は、バイブを迎え入れる準備は万端のようだ。
バイブの先がヌルッとオマンコの中に滑り込んだ。
とたんに「あぁぁ!」という悲鳴に近い声をあげる久美子。
バイブはまるで底なし沼にはまったかのように、ヌプヌプとその体を穴の中に沈めさせて行った。
クチョ、クチョ、クチョ、とバイブがピストンされる音が響いていた。
そのバイブはまだ半分くらいしか入っておらず、喜八郎の計画にある「バイブをグニグニと捏ねくり回す」までには行っていなかったが、しかし喜八郎はもう我慢ができなかった。
(ここまで変態な行為をしているんだ、今更俺がスッポンポンで出て来た所で何も言えまい・・・)
そう思った喜八郎がクローゼットのドアを開けようとしたその瞬間、久美子がいきなり携帯電話を手にした。
(なんだ?・・・まさかテレホンセックスでもする気か?)
ドアを開けようとした喜八郎の手は止まった。
久美子はバイブを上下にさせながら、手慣れた感じで携帯を操作し、そしてソレを耳に当てた。
「もしもし・・・・」
いつもの久美子とは違う、何やら甘えた口調だ。
「ねぇ・・・今から205号室に来て・・・」
205号室。その言葉に喜八郎は嫌な予感がした。
「うん。社長はね、組合の寄り合いがあるとかで2、3時間は帰って来ないっていってたから大丈夫よ・・・ねぇ、すぐに来て・・・」
喜八郎は目眩がした。久美子に限ってまさかとは思うが・・・しかし、これは現実だ。
久美子は「すぐ来てね」と言うと、ピッと携帯を切り、そして今度は枕の横に転がっていた黄色いローターを手にした。
そのローターは喜八郎が持ち込んだモノではない。かといって客が捨てて行ったモノでもない、喜八郎が部屋に入った時、あんなモノはベッドの上にはなかったはずだ。
という事は・・・・あれは久美子の私物・・・・久美子は最初からVTRをチェックしながらオナニーをするつもりでいたのか・・・・
喜八郎の胸にムカムカとした感情が溢れて来た。それは怒りや興奮とは違う、どこか嫉妬に近いようなそんなムカムカであった。
カチャッ・・・・
玄関の方からドアを開ける音が聞こえた。
久美子は聞こえないふりをしているのか、黙々とローターをクリトリスに当ててはハァハァと切ない吐息を吐き出している。
そんな久美子の目の前に1人の男がノソリと現れた。
男はベッドの上で激しく乱れる久美子を見て、顔色ひとつ変えずに薄ら笑いを浮かべている。
そう、その男は紛れもなく笠原青年であった。
18
「気持ちいいか・・・変態女・・・・」
笠原は、ローターをクリトリスに当てては悶える久美子にそっと語りかけた。
「あぁぁん・・・・イキそうなの・・・・」
久美子が喉をヒクヒクさせながら笠原にそう答える。
「あぁぁん・・・見ててね・・・・イクから見てて・・・・」
「あぁ、ちゃんと見ててやるよ・・・・早くイキな・・・・」
「あん!」
久美子が小さな叫びをあげると、久美子のピーンと伸びた爪先がピクピクと軽い痙攣を起こした。
「あぁぁぁん!」
激しい久美子の叫び声と同時に、ボトボトボというポットの湯が垂れたような音が聞こえた。
そう、久美子はイキながら小便をちびってしまったのだ。
「スゲェなぁ・・・変態女・・・こんなにシーツを濡らしちゃって、社長に知れたら叱られるぞ・・・」
笠原は、久美子のヒクヒクと痙攣する尻をペタペタと叩きながら、いやらしくそう言った。
「ねぇ、入れて?お願い、すぐに入れて」
そう言いながら笠原の下半身に抱きついた久美子は、笠原のジーンズのボタンを外し始めた。
そんな淫乱な久美子を見つめながら、喜八郎は、ふと「今夜の夕飯は何にしようか・・・」などと考えたりしている。ビルが崩壊するように全ての計画が崩れ落ちた喜八郎は、悲しみ怒りを通り越し、今はただひたすら死にたいと思うだけであり、それが現実逃避となって、まったく関係のない「今夜の夕飯」を思い起こしたのだ。
ガンガンに勃起した石焼きイモのように逞しいペニスがジーンズから飛び出し、久美子の顔にパチンと当たった。
「あぐ・・・・うぐ・・・・・」
久美子はまるで闇市で盗んだイモを慌てて食う浮浪児のように、欲望を剥き出しにして笠原のペニスをしゃぶり始めた。
「ふふふふふ」と、不敵に笑う笠原は、下半身で蠢いている久美子を見下ろしながら、1枚1枚服を脱ぎ始めた。
笠原の引き締まった体に、気が狂ったようにむしゃぶりつく久美子。
笠原をベッドに寝かすと、笠原の股間に顔を埋め、ダラダラの金玉や毛もじゃらなアナルをハァハァと荒い息を吐きながら舐め回す。
まさに淫乱娘だ。
「お願い、入れて!」
自ら仰向けに寝転がる久美子が叫ぶ。
「ふふふふ。この変態めが・・・」
日焼けした笠原の体が久美子の白い肌を覆った。
「あぁぁぁ!」
久美子の両足が天井に向かってピーンと伸びる。
「ほらほら変態女、もっと喚いてみろ・・・」
久美子の股間の中でリズミカルに腰を動かしながら、笠原はピシャピシャと久美子の白い尻を何度も叩き、そう罵った。
「あぁん!あぁん!気持ちイイ!もっともっと!」
久美子の叫びに応じ、笠原の腰の動きが更に早くなって行く。
グチャグチャと激しく交わる2人の結合部分を見つめながら喜八郎は泣いていた。
ベッドの枕元に設置されている、大きな鏡に映る2人を見つめ、鼻水とヨダレと涙で顔をグシャグシャにさせながら(それでもペニスはシゴいている)、小さな小さな声で「久美子・・・」と呻き、ひたすら泣いた。
「あぁぁメチャクチャにして!もっともっと激しく突いて!」
そう叫ぶ久美子を笠原は見下ろしながら、ひひひひっとイヤラしく笑い、そして「出るぞ」と腰を早めた。
「あぁぁあん!出してぇ!中にいっぱい出してぇ!」
久美子はそう絶叫しながら、カエルのように開いた両足をピクピクと痙攣させては結合部分からブシュ!と潮を噴いたのであった。
19
「社長、ちょっとよろしいでしょうか・・・・」
デスクで新聞を読んでいた喜八郎に、恐る恐る笠原が声を掛けた。
「ん?・・・どうした?」
新聞をバシャリと捲りながら喜八郎がチラッと笠原を見た。
「はい・・・あのぅ、今月の給料なんですけど・・・」
笠原が角刈り頭をポリポリと掻きながら言う。
「給料?給料なら昨日キミの口座に振り込んだはずだぞ?・・・少なかったか?」
喜八郎は『72歳の男・下着泥棒で現行犯逮捕』という記事に「ぷっ」と吹き出しながら、またチラッと笠原を見てそう言った。
「いえ、そうじゃなくて・・・いつもより・・・多いんです・・・」
笠原がそう言うと、いつの間に来たのか笠原の横に久美子も並び、「私もなんです・・・」と呟いた。
「あぁ、その事か・・・」
喜八郎は新聞に目を向けたまま答えた。
「キミ達は私の留守中に本当によく働いてくれているからね。だから、今月も少し多めに色を付けておいたよ・・・」
喜八郎はそう答えると、三面記事の片隅にあった『オカマの住職が寺を放火』という見出しを見て、また「むふっ」と吹いた。
「でも・・・先月も給料をあんなに上げてもらったばかりなのに・・・今月も・・・本当にいいんですか?」
笠原と久美子は、たった2ケ月で給料が倍に増えた事に困惑していた。
「当たり前じゃないか。キミ達2人は本当に一生懸命働いてくれる。そのくらいの給料を貰って当然だよ。ま、気にする事はない、それはキミ達の成果の報酬だ、気持ちよく受け取っておくれ」
喜八郎はそう言いながら新聞をパシャリと閉じると、「さて・・・」と立ち上がった。
「私は今日も出掛けなくてはならないから、あとは2人に頼んでおくよ・・・」
喜八郎がそう言いながら入口に向かって歩み始めると、2人は揃って大きな声で「いってらっしゃい」と頭を下げた。
「うむうむ・・・」と、ホテルの勝手口のドアを開け、裏の通用口を右に曲がり、隣りのビルの地下駐車場へ続く階段をトコトコと下りると、一番端の駐車場に止めておいたワンボックスカーの後部座席へと乗り込んだ。
この車を2人は知らない。喜八郎が車を持っている事も、そしてこの駐車場を月極で借りている事も2人は知らなかった。
いつも喜八郎はホテルを出ると、近所のサウナへと行き、夕方にはキャバクラで飲んでいると2人は思っている。
まさか喜八郎が、ホテルのすぐ隣りの地下駐車場に止めたワンボックスカーの中に潜んでいるなんて、2人は夢にも思っていないはずだ。
喜八郎は座席のシートを倒すと、大きなアクビをしながら天井に吊ってあるモニターのスイッチを入れた。
シートの横に備え付けられている冷蔵庫からよく冷えたコーラを取り出し、座席テーブルの上に散乱していたバタピーを鷲掴みにすると、それを口の中に放り込みバリボリと噛み砕いてはモニターを見上げた。
モニターにはホテルの事務所の様子が映し出されていた。
「しかしアホだよなあの社長、俺達が毎日ヤリまくってる事も知らねぇで・・・・」
モニターの小さなスピーカーから笠原の声が洩れて来た。
「そんな事言っちゃダメよ。せっかくお給料を上げてくれたんだから」
デスクの上の領収書を整理しながら久美子が笑う。
「なんだよ・・・オマエ、社長の肩を持つのかよ・・・」
笠原がデスクに座る久美子を後から抱きしめた。
「・・・いや・・・・」
久美子は言葉ではそう抵抗しながらも、背後の笠原にキスを求めた。
喜八郎は2人の濃厚なディープキスを眺めながら、喉にパンパンに詰まったバタピーをコーラで一気に流し込む。
舌を絡める笠原の手が久美子のスカートの中を弄った。
「・・・ここじゃイヤ・・・」
ネトッと唾液を光らせながら唇を離すと、久美子が熱い吐息と共にそう呟いた。
「今、開いてる部屋はどこだ?」
笠原がそう聞くと、スイッチ板をチラッと見た久美子が「201号室・・・開いてるよ」とニヤリと笑った。
「201号か・・・SMの部屋だな・・・・」
笠原が不敵に笑う。
ガボオォォォォォォォォォォォ・・・・・と、まるで地上40メートルのビルから突き落とされた牛の鳴き声のような、そんな果てしないゲップをした喜八郎は、「201」と書かれたスイッチをポチッと押した。
画面には、赤と黒で統一された不気味な内装の部屋が浮かび上がった。
鉄格子に仕切られた部屋には天井からは太い鎖が何本もぶら下がり、奥の壁には真っ黒なレザー張りの十字架張り付け台が設置され、そして部屋の中央には、まるで巨大なカニのような真っ赤な開脚拘束台が堂々と置いてあった。
喜八郎は携帯をピッと押し、それを耳と肩とで挟むと、「竹島屋のバターピーナッツ」と書かれた大きな袋から、大量のバタピーを鷲掴みにした。
プルルルルル・・・・
呼び出し音と共にバタピーをバリボリと貪り喰う。
「もしもーし!」
妙にテンションの高い男が電話に出た。
「あぁ、飯村だけど・・・」
ガリゴリとバタピーを噛み砕きながら喜八郎が言う。
「どーも飯村社長、ガリゴリ言ってますが、またまたバタピー中ですか?」
「うん・・・・あのさぁ、例のカップルなんだけど・・・」
「はいはい、いつもの久美子ちゃんシリーズね」
「うん。あれ、今回のはSMになりそうだよ・・・」
喜八郎はそう言って、パンパンに喉に詰まったバタピーをコーラで流し込んだ。
「ブラボー!SMモノ最高ですね!久美子ちゃんのSMモノでしたら高く売れますよ~」
男はひひひひひひっと嬉しそうに笑った。
とたんにゴオォォォォォォォォォ・・・・っという、大型トラックが高速道路のトンネルに入った時の音のような果てしないゲップをやらかす喜八郎。
「で、いくらで買い取ってくれるの?」
ゲップの余韻に浸りながら喜八郎が聞く。
「そりゃあもう、超人気シリーズの『顔もアソコもモザイク無しのラブホ盗撮V』ですからね~、いつものようにドーンと太っ腹にいかせてもらいますよ~」
ワンボックスカーのモニターに2人の姿が映し出された。
すかさず喜八郎は録画ボタンをプチッと押す。
「じゃあ、今回はSMモンって事で1,5倍でどうだ?」
喜八郎がそう言うと、ハイテンション男は「うぅぅぅぅ~ん・・・・」とわざとらしい渋い声で唸ったが、しかしすぐに「わかりました!最近の久美子ちゃん、益々人気出てますし、ようでがんす、1,5倍で手を打ちましょう」と裏声混じりでそう叫んだ。
「んじゃ、夕方にはいつもの所に動画送っておくから、銭もいつもの口座に頼むよ・・・」と、喜八郎は言いながら携帯を尻に向けると、受話器に向かってブアッ!と放屁し、すかさずピッと携帯を切った。
モニターでは、笠原がバラ鞭を振り回しながら久美子を追いかけ、何も知らない2人はキャッキャッと無邪気に遊んでいる。
そんな2人の姿をモニターで眺めながら、「もっともっと稼がせてくれよベイベー・・・」と、喜八郎はニサリと笑うのだった。
(おしまい)
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