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(この物語はフィクションです。画像は本文とは関係ございません)

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ホームレスに妻を抱かせる。
我ながら無茶苦茶な計画だと真鍋は思っていた。

この夫婦にとって、ホームレスとはいわゆる「大人のおもちゃ」だった。。
人権なんとか擁護なんとかという団体が聞いたら、釜ヶ崎とかプロレタリアとかなんか難しい言葉を並べられて怒られそうだが、しかし真鍋夫婦にとっては人権もへったくれもなく、そのホームレスはただの電動コケシにすぎなかったのだ。

真鍋は裏山に隠しておいたエロ本を探すかのように、隅田川沿いのベンチ周辺をレオを探し求めた。
風子もなんだかんだと言いながら結構ノリノリだった。
まるで団地の裏にこっそり飼っているバター犬に会いに行く変態団地妻のようなそんなノリである。


レオを探しながら真鍋はふと思う。
はたして、他人に抱かれる妻がどれほど乱れるだろうか、と。
もし自分の時よりも妻が激しく乱れたら・・・という不安はあるものの、しかしここらで決着をつけなければならない、と真鍋は考えていた。

自分の妻が淫乱変態ヤリマン女かどうかと言う事を・・・・。

そんな事を考えながらボンヤリとライトアップされた隅田川沿いを真鍋と風子が歩いていると、ベンチでキスをしていたカップルを後からジッと覗き込む男を発見した。

「レオだ!」

セックスの最中にベッドの下からやっとピンクローターを発見したかのように怪しい笑顔を浮かべた2人は、そのままレオの背後に近寄った。

「・・・おじさん」
真鍋がそう呼びかけると、レオは一瞬腰を屈め薮の中に身を潜めた。

「おじさん、私ですよ。この間の・・・」
もう一度真鍋がそう話し掛けると、レオはゆっくりと薮の中から顔を出し、真鍋の顔をソッと見た。

「あ、あぁ、あの時の・・・」
レオは嬉しそうな表情で薮の中から這い出て来た。

「相変わらず、やってますね」
真鍋がそう笑いかけると、レオはエヘへへへへと欠けた前歯を剥き出しにして笑った。

そしてレオは真鍋の後に風子がいるのに気付くと、一瞬風子のスケベな衣装に戸惑いながらも、何か意味深にグフフフフフ・・・・と口に唾をためて笑った。

その笑い方が実にいやらしく、又、変態っぽくて、なにやら妻を視姦しているようなその目に真鍋は不快感を感じたが、しかし、どっちみち今から妻はこいつに犯されるのだから、とレオのその変態笑いに、真鍋も同じように変態笑いで返してやった。

「今夜も・・・ですか?」

レオはグーに握った拳の中に親指の先を出しながらニヤニヤと笑う。

「えぇ。・・・どこか静かな所はありませんか?」
「・・・ありますよ。どうぞ・・・」

レオはそう言いながら薮から出てきた。
なぜか今日のレオのファッションはジャケットなどを羽織りおしゃれに決めている。

レオの後に付いて行きながら「今夜はジャケットなんか着てどうしたんですか?」と真鍋が聞くと、レオは「最近はこんなカッコウしてないとノゾキもできなくなりましてね・・・ホームレスってバレると、あっち行け!なんて怒鳴られっちまうんですよ・・・でへへへへへ」と笑った。

どこから盗んで来たのか、そのジャケットはなかなか上質そうな生地を使っていた。が、やはりそこはホームレス、せっかくのジャケットは泥と垢で酷く汚れていた。

「ここなんかどうです・・・ここは薮に囲まれてっから通りからは見られネェ穴場ですよ、コレやるなら最適です。でへへへへへへへ」

レオはまたグーから親指を出してそう笑った。

確かにそこはなかなかの雰囲気だった。
遊歩道と隅田川沿いの歩道の間にあるそのベンチは四方をグルっと薮に囲まれ、それはまるで墨田区が青カン専用に作ったのではないかと思うようなそんな怪しい空間だった。

又、すぐ後には小さな水道があり、これならレオを洗浄するにも便利だと真鍋はこの場所でスルことに決めたのだった。

「では、ごゆっくり・・・・へへへへへ」
そう立ち去ろうとするレオを真鍋は呼び止めた。

真鍋は風子をベンチに残し、レオを裏の水道まで連れて行った。

「あのぅ・・・突然なんですが、あいつにあなたのソコ、しゃぶらせてやってもらえませんか?」
真鍋は似合わないジャケットを着たレオの股間を指差してそう言った。

「へ?・・・・いやいや、とんでもねぇ、俺なんて、はははは、そりぁあんまりにも奥さんが可哀想だ・・・」
「いや、これは妻が希望している事なんですよ、あなたのソコを舐めたいって・・・・」

レオは少し黙ったまま停止していたが、しかしまた「いやいやそれはいけませんよ、俺なんて汚ねぇし、はははは、綺麗な奥さんが汚れちまいますよ、ははははは」と笑う。

「いえ、汚して欲しいんです」

真鍋は笑顔を消し、真剣な表情でそう言った。

「・・・ひとつ・・・聞いてもいいですか?」
レオが恐る恐る聞いて来た。
「なんでしょう」
「・・・あのぅ、つまり、その、SMみたいな・・・アレなんですかね、これは?」
「SM?」
「えぇ、ほら、だから、ムチで叩いたり、噛んだり、蹴飛ばしたりする・・・・」
「あぁ、違いますよ。私はただ妻にあなたのソレを舐めさせてやりたいだけです」
「じゃあ、唾かけたり、ほら、その、小便飲まされたりウンコさせられたりっつーのはないわけですか?」
「ははははは、そんな事するわけないじゃないですか・・・・っていうか、そんな人、いるんですか?」

真鍋が興味津々でそう聞くと、レオは「いっぱいいますよ~」と目を大きく開きながら話しを続けた。

「なんかね、私らホームレスに金をやるから浣腸させろいっ!なんて言う変態夫婦がいましてね、ま、ウンコするだけで金貰えるならこんないい話しはねぇやって俺達相談し合いましてね、知り合いの上田さんが丁度便秘気味だからっつー事でその夫婦んとこに行ったんですが、まーそれがスゲェーのなんのって、隅田川の水をバケツで汲んでそれ全部入れようとするもんだから、途中で上田さん糞垂らしながら泡拭いて気絶しちまってね、大変だったんですから、笑い事じゃねぇですよホント」

真鍋は腹を抱えて笑った。

「あとね、女房のオマンコ見せてやるから来い、なんていう旦那さんもいましてね、俺達ぁおもしれぇから行って見るべって事で旦那さんに付いて行ったんですがね、それがまたスゲェ綺麗な奥さんなんですよね、銀座の三越歩いてるような品のある奥さん。んでね、俺達、どれどれってな感じで、奥さんのスカートん中覗いてたら、急に奥さん小便洩らしましてね、それを俺達の顔に掛けようとするわけですよ、もう、臭い臭い、挙げ句の果てにはムチなんか出して俺達の背中ピシピシと叩くでしょ、あったま来たから交番のおまわりに通報してやりましたよ」

真鍋は堪え切れなくなりベンチを叩きながらゲラゲラ笑った。

「いや、笑い事じゃねぇですよ、ホント」

レオはそう言うと、自分も一緒になってプッと吹き出した。

こいつの話しはおもしろい、居酒屋にでも連れて行ってもっと聞きてぇ、と素直に思う真鍋だったが、しかし、風子をベンチに待たせたままだ、早くしないと風子が可哀想だった。

「私達夫婦はそんな危ない変態じゃないですから心配しないで下さい。私達夫婦は普通の変態ですから」

レオは、普通の変態っつーのも変だね、と笑いながら「んで、どーすればいいんですか?」とヤルキ満々に聞いて来た。

「失礼なんですが、まず、ソコと手を綺麗に洗ってもらえますかね・・・コレで」
真鍋は紙袋の中から、薬用石鹸ミューズとアルコール消毒液を取り出した。

「んじゃ、そこの水道で洗って来ますよ」
レオはソレを受け取ると、嬉しそうな顔をして水道場へと向かって行ったのだった。

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一応、チェックさせてもらった。

レオはズボンからチンポをダラリンと出しながら真鍋の前に突き出した。

レオのチンポは結構太かった。
いや、萎れてこの太さだから勃起したら俺のよりも遥かに太いんじゃないか?と真鍋は、妻に比べられないかと急に心配になった。

レオのチンポを摘んで裏を見る。
他人のチンポをまともに触るのは初めてだ。
真鍋には特にソッチの気はないが、しかし、今からこのブツが妻の口の中や膣の中に入って行くのだと想像しながら触っていると、ムラムラと興奮して来た。

「どうです、ツルツルでしょ」
レオは勝ち誇ったようにテカテカツルツルの亀頭を見せつけた。

一応、合格だった。
見た目には、湿疹やイボ、爛れといった性病の類いは見られない。
ニオイも心配ない。ただ、ズボンが猛烈に臭いだけでチンポそのものはミューズのニオイだ。

「では、行きましょう・・・」

真鍋とレオは風子の待つ穴場へと向かったのだった。

ベンチでは風子が携帯電話をいじっていた。

挨拶とか説明とかややこしい事を抜きにして、いきなりチンポ丸出しのレオを風子の隣りに座らせた。

チンポを半起ちさせながらヘラヘラと笑っているレオに、風子は恥ずかしそうに真鍋の顔を見た。

「触ってみたら・・・」
真鍋がそう言うと、風子は恥ずかしそうに下を向いたまま黙り込んでしまった。

真鍋が風子の隣りに座る。
服の上から風子の乳首を探り当て、それをコロコロと転がしながら「ほら、見てみろよ・・・俺のより大きいぜ・・・」と、あらかじめ気になる部分を白状しておいた。

真鍋は風子の手を取ると、ソレをレオのチンポの上に持って行く。
そして風子の耳元に「握ってみて・・・」と囁きかけた。

風子の指がピクっと反応し、そしてゆっくりと五本の指が動き始めた。
半起ちチンポを握りられたレオは「すんません・・・」と小さく会釈すると、風子が握りやすいようにと腰を突き上げた。

「綺麗に洗ったから大丈夫よ・・・」
真鍋が囁くと、首筋をくすぐったそうに「いやっ・・・」とすぼめる姿が妙に愛おしかった。

そのうちレオのチンポがムクムクと本性を露にして来た。
前回、ソレをよく見ていなかった真鍋は、今、その立派なソレを見て「風子はもしかしたらこのチンポが忘れられなかったのかも・・・」と、セックス時にレオのネタで異常に燃えていた妻の姿を思い出した。

一瞬、真鍋は「このスキモノ女が!」とムカッと来た。
そして「このチンポが欲しくて欲しくて堪らなかったんだろ変態女め・・・」と胸の中で屈辱する。

風子の手がリズミカルにレオのペニスをシゴき始めた頃、真鍋はソッと風子のスカートの中に手を入れてみた。
慌てた風子が「ガッ!」と真鍋の手を制止する。
「どうして?」と、真鍋が聞くと、風子は「やだぁ・・・・」とマジな顔をして下を向く。

真鍋は風子の手をどかせ、強引にパンティーの中に手を入れた。

まるでポケットサイズのローションを1本分垂らしたかのように風子のアソコはヌルヌルだった。

とたんに真鍋の嫉妬が爆発する。
カーッとくる怒りを抑えようと黙ったまま地面をジッと見つめていると、次には言いようも無い絶望感が真鍋を襲う。
その絶望感に約2分程叩きのめされた後、ジワリジワリと訪れるのが「もうどーでもいい」という投げ遣りな気持ちだった。
この投げ遣りな気持ちが生まれると同時に、妻に対する変態的な性欲がふつふつと湧いて来るのが真鍋のパターンだった。

「ほら、いつまで触ってんだよ・・・はやく舐めろよ・・・」

投げ遣りとなった真鍋は、風子の頭に手をやり、レオの股間に押し付けるように風子の頭を押した。

いとも簡単に風子の顔はレオの股間へと行き、そしてペチャピチャと始まった。

(ふん、舐めたかったんだろ。舐めたくて舐めたくてオマンコをヌルヌルに濡らしてたんだろ変態女め)

「おぅ!・・・・あぁ・・・こりゃあ・・・堪りません・・・・」
レオが風子のサラサラヘアーを優しく撫でながら両足をピクピクさせていた。

風子は亀頭の周辺をチロチロと舐めると、ゆっくりと唇を開き、ホームレスのペニスを口の中深くへと飲み込んで行った。

真鍋は風子のパンティーを毟り取り、下半身をスッポンポンにすると、オマンコに指を入れながらクタクタクタクタッとAV男優がよくやっている「横揺れ指マン」を始めた。

ペニスを喰わえながら「ヴグっヴグっヴグっヴグっ」と悶える風子。

「どうです私の妻のフェラは」
真鍋は指マンをしながらレオに聞いてみた。

レオはオマンコを剥き出しに大股を開いている風子の股間を覗き込みながら、「いや、凄く丁寧に舐めてくれています。ホント、奥さんはスケベですね・・・・」と笑った。
レオのその言葉にまたカチーンと嫉妬する真鍋。

(この変態女め!口の中が見えないと思って、舌なんか使いやがって!この!この!この!)
そう心で叫びながら真鍋が風子のオマンコに激しく指をピストンさせると、風子は更に興奮したのか、次はペニスをシコシコと激しくシゴきながらジュルジュルと亀頭をバキュームし始めた。

このテクニックは真鍋が風子の口でイク瞬間に、いつも風子がやってくれるフィニッシュのテクニックで、風子はそうやってバキュームでイカせた後は、尿道に詰まっているいる精液さえも一滴残らず飲み干してくれるのだった。

(こいつ・・・ホームレスの精液を飲むつもりだな・・・・なんて変態なんだよこいつは・・・・)

そう真鍋が思った瞬間、「あのぅ・・・5年ぶりの尺八だからもうイキそうなんですけど・・・・」とレオが申し訳なさそうに言った。

そりゃあそうだろ、風子はおまえの精液を飲む為にホンキになってるんだから・・・と真鍋は思いながらも「いいですよ、こいつの口の中で出してやって下さい」と風子のクリトリスを強くツマミながら言った。

「えっ・・・ホントに口の中で出していいんですか・・・・」

レオが風子にそう聞くと、風子は口一杯にペニスを喰わえながら「うんうん」と頷いた。
しかも左手でレオの金玉を揉みながら・・・・・

真鍋はショックのあまりクラクラと目眩を感じた。

「あぁっ!飛びますよ!ああ!飛びます飛びます!」
ベンチの上で両足をピーンとさせながらそう叫ぶ坂上二郎。

真鍋はすかざす風子の耳元に「絶対に飲むなよ・・・病気になるぞ」と念を押したのだった。

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口の中にたっぷりとレオの精液を含んでいる風子を、下半身スッポンポンのまま水道まで連れて行った真鍋は、紙袋の中からイソジンを出してすぐにウガイするようにと告げた。

そして、突然「あっ!」と叫ぶ。
ウガイをしようとしていた風子が「なに?」と振り返ると、真鍋は「しまった、デジカメを家に忘れて来た・・・」と泣きそうな顔をした。

「そんなの別にいいじゃない・・・」
風子がそう言うと、真鍋は猛烈な勢いで「良くない!俺はデジカメに撮りたかったからわざわざこんな所まで来たんだ!」と風子に詰め寄った。

「・・・どうするの?」
「・・・今から家に帰って取って来る」

真鍋はポケットの中の車のキーをジャラッと手にした。

「今からって、家まで30分は掛かるわよ。往復で1時間よ」
「あぁ、でも行く。これが俺の唯一の楽しみだったんだから」

真鍋が決心したようにそう言うと、風子が「じゃあすぐ支度するから待ってて」と急いでウガイをしようとした。

「いや、おまえはここに残って、あの親父を見張ってろ。あいつ、出すもん出してしまったから、どっかえ消えて行ってしまうかも知れない」

「でも・・・・」と、風子は不安そうな顔をした。

「大丈夫。すぐに戻って来るから。ただ・・・・絶対に俺のいない所であいつとヤらないでくれよ」
真鍋が淋しそうな顔をしてそう言うと、風子はクスッと笑いながら「当たり前じゃない」と呆れ顔でそう言った。

「じゃあ俺は、あいつに絶対に風子に手を出すなよって念を押してから、行って来るから」

そう言って真鍋はレオのいるベンチへと走った。

ベンチのある薮の中に入ろうとして真鍋はもう一度風子に振り向くと、風子はプリプリの尻を震わせながら蛇口から出る水を吸っていた。

(風子・・・信じているからな・・・・)

真鍋は風子のその白く丸い尻にそう呟いたのだった。

ベンチの上でのんびりと寛いでいるレオは、妙にスッキリとした顔をしていた。

走って来た真鍋を見るなり「いやぁ~此の度は、本当に天国のような気持ちにさせていただきましてぇ~」と深々とお辞儀をした。

「いや、本当の天国はこれからだよ」
真鍋がそう言うと、レオは「へ?」と首を傾げた。

「どうです、まだイケる元気は残ってますか?」
真鍋は風子の唾液と溢れた精液でヌラヌラと輝いているペニスを見ながらそう言った。

「そりゃもう、今すぐにでもビンビンになりますよ、はい」
期待したレオはそう言いながらペニスをシコシコさせた。

「それじゃあ、これから私の言う事をよく聞いて下さいよ・・・・。まず、私は忘れ物を取りに行ったという事にして、この公園を離れます。ですから、ここには妻とあなたの2人だけとなるのです」

レオは黙ったままウンウンと頷いている。

「妻は私が居ないときっとエッチをさせないと思います」
レオは「そりゃそーだ」と頷いた。

「しかし、私が居なくても、ヤっちゃって下さい・・・・」
「・・・・どうやって?」
「何をしても構いません。ただ、あまり乱暴な事はやめて下さい」
「そんな事はしねぇけど・・・でも大丈夫の?俺、あとで強姦罪とかで捕まんない?」
「それは絶対に大丈夫です。私も妻に内緒で、そこの薮の中から覗いてますから、もし妻が騒ぐような事になったら私が出て来て話しをしますから」

レオは「ホントにヤっちゃっていいの?」ともう一度聞き直した。
真鍋は心の中で(ヤれるもんならヤってみろ、オマエみたいな乞食野郎にそう簡単に風子が股を開くはず無いだろ!)と、叫びながらも「ホントにヤっちゃっていいです」と深く頷いた。

「但し、絶対にゴムは最初から付けて下さいよ。絶対にナマはヤメてくださいね」
真鍋はそう言ってレオにコンドームを渡すと、「それじゃ私はそこの薮の中から見てますから」と去ろうとした。

「あの、ちょっと!」

走り去ろうとする真鍋をレオが呼び止めた。

「なんです?」
「・・・いや、こんな事聞くのもなんですが・・・・」
「だから何?」
「・・・・いやね、旦那さんがどーしてこんな事をするのかと気になりましてね・・・・・」

レオの質問に、真鍋自身が「どーしてだろう」と不思議に思った。

いったい俺は何がしたいんだ?
風子がヤったらヤったでショックだし、ヤらなかったらヤらなかったでつまらないし・・・・
俺はいったい何を求めているんだ?
俺はいったい何を見たくてどーしたいんだ!

立ち止まったまま真鍋は尾崎豊風にそう考え込んでしまった。

しかしどれだけ考えても答えは出るはずがない。
変態の心理がそー簡単にわかるはずがないのだ。

真鍋は考えがまとまらないまま、「とにかく私は妻の淫乱な姿が見たいんです。だから・・・とびっきり激しいセックスをお願いしますね」とレオに告げた。

レオの「まかしとけ!」という声を聞きながら真鍋は薮の中に身を潜めたのであった。

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しばらくすると風子が下半身を手で隠しながらベンチに戻って来た。

「すみません、そこに私の下着が・・・」
風子が恐る恐るベンチを覗き込むと、レオが「えっ?奥さんパンツ履いてなかったの?」と慌ててベンチを立ち上がった。

「・・・はい、確か、そこに下着とスカートが置いてあったはずなんですが・・・」
「いやぁ・・・今さっき私もベンチに戻って来たんですけど、そんなものは置いてなかったですよ・・・」
レオはベンチの下を覗き込んだ。

「もしかしたら盗まれたかも知れねぇな・・・ここは下着ドロが大勢いるから・・・」

そんな2人の姿を薮の中から息を殺して見ていた真鍋の手には、風子のスカートとパンティーが握られていた。

「・・・どうしよう・・・」
風子は下半身の陰毛部分を片手で押さえたまま、ベンチの上のバッグの中から携帯電話を取り出した。

それを見た真鍋は、慌てて携帯をバイブにすると、静かに薮を抜け出し、そして遊歩道を一目散に駆け出した。

かなり離れた場所まで走って来た頃に携帯がブーッブーッと震えた。見るとやっぱり風子からだ。

呼吸を整えた真鍋はゆっくりと電話に出た。
「もしもし・・・・」
「ごめん、風子だけど、実はね、私の下着とスカート、盗まれちゃったの・・・・」
「はぁ?・・・じゃあおまえ、オマンコ出したままでいるのか?」
「・・・・ごめん・・・それでね、戻って来る時に私の下着とジャージを持って来て貰いたいの」
「・・・あぁ、ま、それはいいけど・・・おまえ、絶対にエッチするなよ」
「・・・大丈夫って・・・」
「オマンコ出したまんま、今まで尺八していた男と一緒にいるんだぞ、絶対に変な気を起こすなよ」
「だから大丈夫だって」
「・・・信用してるからな」
「・・・切るわよ、下着とジャージ、お願いね」

電話を切った真鍋は、フーッと大きな溜息をついた。

真鍋が立っているすぐ横のベンチで若いカップルがオデコをくっ付け合いながら愛を語っていた。
なにかとっても可愛いカップルだな・・・と真鍋は思い、そして今の自分達夫婦の現状を比べた。

(オマエ達もあと10年もすればありきたりなセックスに刺激が足りなくなってくるだろうよ・・・そん時はレオを紹介してやるよ)

真鍋はフン!と鼻で笑うと、また元の薮の中へと戻って行ったのだった。


ベンチの上では、下半身をバッグで押さえながら隠している風子と、なにやら真面目な顔をしたレオの2人が真剣な表情で話し合っていた。

「・・・だから奥さん、ちょっとだけでいいから見せてもらえませんかね・・・・」

真鍋が薮の中に落ち着くと、レオの声が聞こえて来た。

「・・・でも・・・」
「いや、絶対に触りませんよ。誓ってもいいです。ただ拝ませてもらうだけでいいんですよ・・・・私は20年前に秋田の田舎からこの東京に出て来ましてね、何一つだってイイ事はありませんでしたよ、はい。でも、今夜こうしてあなたたち夫婦に巡り会えましてね、本当に幸せな気分を感じさせてもらったんですよ、だから、そのついでといっちゃあ何ですが、最後にもう一度だけ奥さんのソレを拝ませてもらいたいんですよ・・・」

レオは必死になって風子を口説いていた。

「・・・じゃあ、見せるだけなら・・・」
風子が仕方なくそう言うと、レオは「ありがとうございます!しっかりと目に焼き付けておかなくっちゃ!」と嬉しそうに、風子の足下にしゃがみこんだ。

(マジかよ・・・・何やってんだよあのバカ女は・・・・)
真鍋はそう思いながらカチカチに勃起していた。

ベンチの上で風子はゆっくりと股を広げた。

「おぉ・・・これは綺麗だ・・・形も色もいい・・・」
レオの言葉に、風子は恥ずかしそうに苦笑いをした。

「毎晩旦那さんは奥さんのココにチンポを出し入れしてるわけですね・・・羨ましいなぁ・・・」

レオは巧妙にエロを交えながら話している。
こうやってエロい話しをしては風子をその気にさせるつもりなのだ。

「このあいだ、旦那さんが言ってましたけど、奥さんのココ、物凄く具合が良いんだってね・・・こないだ見ててもわかりましたけど、チンポを入れながらヒクヒクと動いてましたもんね、奥さんのオマンコ・・・・ありゃ餌を欲しがる鯉の口みててぇでさぞかし気持ちイイだろうなぁ奥さんのオマンコ・・・・」

レオはやたらと「オマンコ」を連発した。

「・・・もう、いいですか・・・」
風子はゆっくりと股を閉じようとした。

「いや、ちょっと待って下さい、図々しくももうひとつだけお願いがあるんですが、奥さんのオマンコを見ながらセンズリさせてはもらえませんかね・・・・」

「え?さっき出したばかりなのに?」
風子は目を丸くした。

(ふん。どーせ俺は一度射精したら3日は起たねぇーよ)
真鍋は、目を丸くして驚いている風子にかなりムカついてきた。

「いや、奥さんのこんな綺麗なモンを見せられて起たねぇヤツなんていないでしょ」
レオはそう言いながら「ね、ね」と念を押し、そしてビンビンに起ったペニスを剥き出しにした。

相変わらずレオのペニスは太かった。
男の真鍋から見ても惚れ惚れするようなその太さだから、あの状況であんなモノを見せつけられた風子は堪んねぇだろうなぁ・・・と真鍋はドキドキしていた。

「・・・結構、太いんですね・・・・」
しやがんでセンズリをかきはじめたレオのペニスをベンチの上から見下ろす風子が言った。

「いやぁ、太いっすけど、こんなモン宝の持ち腐れってやつだすよはははははははははははは」

そう言いながら風子のオマンコにジリジリと顔を近づけて行くレオ。
それを感じながらもジッとレオのペニスを見つめる風子。

真鍋はそんな雰囲気を見て(マズいな・・・)と感じ取っていた。

「・・・奥さん・・・なんかキラキラと濡れて来ましたよ・・・」
レオの言葉に風子はツンっと顔をあげた。
風子が感じている時に見せる表情だ、と真鍋は足下の雑草を握りしめた。

「・・・絶対に触りませんから、ちょっとだけこのオツユのニオイを嗅がせてもらってもいいですか・・・」
「・・・やだぁ・・・恥ずかしいです・・・・」
「恥ずかしいなんて、そんな事言っちゃ、センズリしてる私のほうが恥ずかしいですよ、へへへへへへ」

そう笑いながら、レオは風子の返答を聞かないままオマンコに鼻を近づけた。

風子の濡れたオマンコを犬のようにクンクンと嗅ぐホームレス。
風子は股間でクンクンとやっているレオを、ジッと見つめていた。

風子の呼吸が荒くなって来たのがわかる。
風子は小さな体をハァハァと上下に揺らしていた。

「あ、奥さん、オツユが溢れそうだ、もったいねぇ!」

レオは一瞬の早業で、オマンコから垂れ落ちようとしていた愛液をペロッと舐めた。
それは呑んベェ親父が赤ちょうちんの屋台で日本酒をペロッとやるのに似ていた。

自分のアソコが舐められるシーンをモロに見せつけられた風子は、ギュッと目を閉じると無言で空を見上げた。

「あ、また出て来た、あぁ、もったいねぇ!」

ペロッ!

そのうちレオの舌は止まらなくなり、まるでチュッパチャップスを舐める少年のようにペロペロと激しく上下し始めた。

「あぁぁん・・・・」
夜空を見上げている風子が遂に声を出した。

「こりゃいけねぇ、大量に溢れ出してきたぞ・・・・」

レオはオマンコに薄汚い鼻を押し付け、ハァハァと本格的に舐め始めた。

「あぁぁん!あん!」
かなり感じてしまっている風子は、レオが舐めやすいようにと腰をあげ、そして両手でドテの肉を持ち上げてはオマンコを剥き出しにした。

それを薮の中から見ていた真鍋は絶望のどん底に突き落とされていったのだった。


               11

信用していた妻が裏切った。
薄汚いホームレスごときに妻を奪い取られた。
これがホームレスじゃなく、普通の人間だったら・・・きっと妻はヤツラのセックスにどっぷりとハマり込んでしまい、のりPのように覚醒剤を使用しては人生を転げ落ちていくだろう・・・・
風子の成れの果ては、やはり渋谷のラブホで変死体か・・・・・・

真鍋は、約3分くらい絶望のどん底を這いずり回り、そして4分目には「どーでもいいや」と開き直り、絶望のどん底を這い上がって来ると、究極の変態と化していた。

真鍋は勃起したペニスを取り出すと、ポケットに捩じ込んでいた風子のパンティーを取り出した。

ほとんど汚れはないが、しかし、先程のコンビニで溢れ出した愛液がしっかりと染み込み、クロッチは酸っぱいニオイが充満していた。

「風子・・・」
真鍋はホームレスにオマンコを舐められながら感じている妻を見ながら、妻の愛液がたっぷりと染み込んだパンティーを舐めた。


するといきなりレオが、オマンコを舐めるのを止め、急に立ち上がった。

「奥さん・・・もう俺、我慢できません・・・入れさせて下さい・・・」
レオは「えっ?」と驚く風子の前で、太いペニスをシゴきながらそう言った。

「・・・でも・・・主人が・・・」
「大丈夫ですよ、旦那さんはまだ帰って来ませんから、それまでにはイキますから、ね、ね、」

レオはそう言いながら妻の身体をベンチに寝かせようとした。

「ちょっと待って、でも・・・」
「何を言ってるんですか奥さん、奥さんのオマンコ、もう入れて欲しくてヒクヒクとしてますよ、ほら、ちゃんとコンドーさんも付けますから、ね、ね、」

レオはそう言いながらコンドームの袋をピリリッと破ると、中から卑猥に輝くピンクのコンドームを取り出した。

「・・・奥さん、付けてもらえますか・・・」

調子に乗ったレオは、風子の前にペニスを突き出しながらコンドームを手渡した。

それを無言で風子は受け取る。

(風子・・・それじゃあまるで風俗嬢じゃないか・・・)
真鍋はベロベロとパンティーを舐めながらシコシコとペニスをシゴく。

風子は躊躇いながらもレオの太いペニスを摘むと、なんと、ゴムを付けるどころかペニスを口の中に入れていった。

ジュボジュボ・・・・と唾を溜めながらしゃぶる風子。
レオは「おまえも好きだなぁ・・・・」と薄ら笑いを浮かべながら風子の頭を鷲掴みにした。

いつしか立場は逆転していた。
レオは風子の事を「おまえ」と呼ぶようになるまで調子に乗っていた。

「あぁぁぁ・・・気持ちイイ・・・・ほら、おしゃぶりはそのくらいにして、早くゴムを付けてくれ・・・イキそうになっちまう・・・・」

レオの言葉にヌポッとペニスを口から抜いた風子は「絶対に旦那には内緒にしてよ」とレオの顔を見て念を押した。

「あぁ、わかってるって、さぁ、早く入れさせろよ・・・・」
ゴムを持つ風子の手をレオがペニスに持っていくと、風子は持っていたゴムをポイッと薮の中に投げ捨てた。

「あっ!」
レオと同時に真鍋も声を出してしまった。

「私、ゴム付けてると感じないの。だから生でいいよ。ただ、絶対に中で出さないでね」
風子がそう言いながらベンチに仰向けになると、レオは「でも・・・・」と真鍋が隠れる薮の方を見た。

真鍋は飛び出そうかどうしようか悩んだ。
もし性病でもウツされては大変だ。

しかし・・・・ホームレスに生でヤられる妻も見てみたかった。
ホームレスに犯されて感じる妻を見たい、これは性病の恐怖よりも勝っていた。

「じゃぁ、本当にいいんだな・・・・知らネェゾもう・・・」
レオは開き直るようにそう言うと、風子の片足を高々と持ち上げ、パックリと開いたオマンコの中にヌプヌプヌプ・・・・とペニスを捩じ込んでいった。

「あぁぁぁぁぁ!」
ペニスが挿入されると同時に風子は大きな声で喘ぎだした。

「す、すげぇシマリだなこりゃ・・・・・」
レオは風子のオマンコの中にヌポヌポと腰を振りながらそう呟いた。

真鍋もさっそく風子のパンティーをペニスに被せた。
そして今レオが感じている、風子のあの鯉の口のようなヒクヒクを思い出しながら、ガシガシとペニスをシゴきまくった。

「奥さん、奥さん、そんなに絞めるなよ、ハァハァ、俺ぁ、我慢できなくなるよぅ・・・ハァハァ」

風子はホームレスにペニスを入れられ、ベンチの上で狂ったように腰を振り始めた。

そんな妻の姿を見ながら、やっぱりあいつは変態のチャンピオンだ・・・・とオナニーをする真鍋。

「・・・クリトリス・・・触って・・・・」
腰を振りながら風子がレオに言った。
レオは汚れた爪のまま、結合部分を弄ると、ピョコンと飛び出している豆を発見し、それをコロコロと激しく指腹で捏ねくり回した。

「あぁー!あぁー!気持ちイイー!いくぅー!」
そう叫んだ風子は、「うっ!」と顔をしかめ、高く持ち上げていた両足をピクピクと痙攣させた。

真鍋はその見慣れた風子の姿を見ながら、複雑な気分で一杯だった。
自分以外の男が風子をイカせている・・・しかもホームレスが・・・・

「奥さん、お、俺もイキそうだ・・・」

風子は急に腰を止め「まだダメ」と言うと、ヌポッとペニスを抜いた。

抜き出されたレオのペニスには風子の淫乱な汁がネトーーーーっと糸を引いて垂れ落ちている。

風子は立ち上がると、ベンチの背もたれに上半身を凭れかけ、レオに尻を突き出した。

「・・・入れて・・・」

レオは狂ったようにハァハァ言いながら、風子の形の良い尻に手を掛けた。

風子は、より深く挿入できるようにと自ら片足をベンチの上に乗せた。

ヌプヌプヌプ・・・・・

レオの太いペニスが風子のオマンコの中に沈んでいく。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

マッサージにツボを押された時のような、気持ちの良さそうな声を風子は洩らした。

グチョグチョグチョ・・・・と腰を振りながら「おまえは変態の淫乱女だなぁ・・・」とレオが呟く。

風子が片足を上げているため、その結合部分が真鍋の場所からもしっかりと見る事ができた。
ゆっくりとピストンされるたびに、レオのパキパキに張った亀頭が風子の小さな穴に引っ掛かっていた。

「もっと・・・もっと早くシテ・・・」
風子の声にレオが「これでもか!これでもか!」と激しく風子の尻に腰をぶつける。
そのうち、パン!・・・パン!・・・パン!・・・という肌と肌がぶつかり合う音が、パンパンパンパン!と激しくなって来た。

まるで動物のように悶えまくる風子は「お願い!クリトリスを触って!」と叫び始めた。
それがイク合図だと知ったレオは「じゃあ俺も一緒にイクぞ!」と声を張り上げた。
もちろん真鍋も、ペニスに被せたパンティーの位置を直し、発射体勢に入った。

「あっ!あっ!イク!イキそう!・・・・」
「おっおっおっ、俺も飛びそうだ!おっおっおっ!」
(あー・・・俺も一緒にイクよ風子・・・・)

アー!おー!ぐふっ!と三人は同時に絶頂に達した。

「あーーーー飛ぶ飛ぶ!あああーーーー飛びます飛びます!」
オマンコからペニスを抜いたレオはそう叫びながら、イキそうなペニスを握ったままイキ場所を探しては走り回っていた。
風子は2度目の絶頂でグッタリと体をベンチに沈めている。
そして真鍋はそんな風子をジッと見つめながら風子のパンティーの中にシュッ!と精液を飛ばした。

と、その時だった!
飛びます飛びます!と坂上二郎の如く走り回っていたレオは、こともあろうに真鍋が潜んでいる薮に向かって「ぬおっ!」と精液をぶっ飛ばしたのだ。

レオの精液は薮の間を突き抜け、真鍋に向かって飛んで来た。
真鍋は「うわぁ!」と顔を伏せるが、しかし真鍋の動きよりもレオの坂上二郎光線のほうが遥かに早かった。

ぴっ!
真鍋の頬に一粒の精液が飛び散った。

しかし真鍋は今はまだイッている最中である。
とりあえずはこの下半身に堪っているモヤモヤを放出してしまわなければ、と、頬にホームレスの精液を付けたまま快感の底へと落ちていったのだった。

               12

真鍋夫婦がそんな貴重な体験をしたその日から、秋が来て冬が来て春が来てそてまた夏が来た。

渋谷のセンター街の入口に立つ風子は、何度も時計を見ながら「チッ!」と舌打ちをしていた。

「ごめんごめん!」
横断歩道の人混みの中から髪の毛をギラギラとさせた不潔っぽい中年が風子に向かって手を振りながら走って来る。

「遅いよー!」
風子は中年に向かって「ふん!」と顔を横に向けると、中年は「ごめん本当にごめん!」と言いながら風子のスレンダーな体に倒れかかった。

「お詫びに何でも好きなモノをご馳走するから、ね?」
中年は風子の顔をこっちに向かせると、まるでキスでもするかのように顔を近づけたままニヤっとボロボロに欠けた前歯を見せた。

「じゃあ・・・・すぐ行こっ」
風子がはにかみながら小さな声でそう言うと、中年は「・・・どこへ?」といやらしくニヤニヤと笑った。

「だから・・・・あそこ」
風子は恥ずかしそうにそう呟くと、中年は「おまえは本当にスキモンだなぁ!」と大きな声で叫び、2人は周りの視線も気にする事無く大きな声で笑ったのだった。



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そんな風子のいる渋谷から、千代田区を抜け中央区を抜け台東区に入ると、浅草の仲店をちょちょっと通り抜け江戸通りを渡りきると隅田川のほとりに大きな公園が見えて来る。

ズラーーーーっと並ぶ青いお家。
その一番端の、まだ青いお家になっていない一斗缶と段ボールの囲いしかないその中に、真鍋はひとりポツンと座っていた。

真鍋はまたしても携帯電話を開いていた。
今日でそのサイトを見るのは26回目だ。

「あんだよ、また携帯見てんのけ、何度見たって一緒だよ、この御時世にワリのイイ派遣の仕事なんてまわってこねぇって」

段ボールを背負ったレオがそう言いながら真鍋の陣地にやって来た。
「ほれ、とにかくビニールシートが手に入るまではこの段ボールで壁を作るんだな・・・」
レオはそう言いながら、背中の段ボールを真鍋の陣地の中にドカドカドカっと放り込むと、ふーっと溜息を付きながらその場に座り込んだ。

「しかし、あれだね、人生なんてわかんないもんだね・・・・去年の今頃、奥さん連れてココに遊びに来てたアンタが、今じゃここの住人だもんな・・・・ホント、一寸先は闇ってのはこーゆー事言うんだな・・・」

(それもこれも全部おまえのせいじゃないか・・・おまえが風子を癖にさせちまったんじゃねぇか・・・)

真鍋はそう思いながら最後の煙草に火を付けた。

「・・・んで、どうなの。奥さんは見つかった?」
レオは真鍋が捨てた煙草の箱の中を覗きながらそう聞いた。

「いえ・・・まだわかりません・・・」

「俺さぁ、なーんか怪しいなぁーって思ってたんだよね、ほら、冬に荒川の土手に行った時にさ、いたでしょ、あの元ホストとかなんとかって言ってたホームレス。あいつと奥さんがアレやった後にね、なーんかお互いに携帯を持ったりしてさぁ電話番号の交換なんかをしてたよーな気がすんだよなー」

レオは真鍋の煙草を物欲しそうに眺めながらそう言った。

「奥さんさー、ちょっと暴走し過ぎちゃったよな、あれじゃあまるでAV女優だもん。ここらのホームレス片っ端からヤっちゃうんだから驚いたよねー・・・」

「・・・・・はい」

「ん?」

「いいよ、吸っても・・・・」

真鍋はまだ一服しか吸っていない煙草をレオの前に差し出した。

「おっ!こりゃあありがてぇ、んじゃ、遠慮なく・・・」
レオは煙草を摘まみ上げると、また返せと言われるんじゃないかと少し離れた所まで行き、そこでフハーッ・・・と旨そうに煙を吹いていた。

真鍋は再び携帯電話を開いた。
そしてブックマークの『変態淫乱出会いの場』にアクセスすると、先程自分が投稿した欄までスクロールして行く。

『68 Name変態露出ホームレス

はじめまして、私は隅田川のほとりに住む変態ホームレスです。隅田川のほとりでレイプされたいという変態女はいませんか?
ホームレス仲間のギャラリーを集めて盛大に公開レイプしますので興味のある女性の方(できれば30歳位の方)は御連絡下さい。
尚、貴女がイク寸前にはクリトリスに吸い付いて離れませんので覚悟してくださいね。

6/3(金)15:29 [W421P/au]』

返事の欄には、『アホ』と『死ね』しかコメントされていなかった。

しかし、風子は絶対にこの出会い系サイトを見ているに違いない。
風子が、全財産を持って蒸発する少し前、真鍋は様子のおかしい風子の携帯電話をこっそりとチェックし、このサイトを発見していたのだ。

今や、ホームレスのニオイや汚さに異常興奮するようになってしまったホームレスフェチの風子だったから、必ずやこのサイトを見て、真鍋が書き込んだコメントに返答してくれるものだと、真鍋は信じていた。

ピッ!・・・と携帯を切ると、真鍋は、またいつかきっときっと会えるさ・・・と携帯電話に願いを込めて、携帯をパタン!閉じた。




それから2日後、渋谷のラブホテルで30代と思われる身元不明の女性が変死体で発見された。
その翌日、スピード逮捕された犯人は、住所不定無職・元ホストのホームレスだった。

何も知らない真鍋は、また今日もひとり隅田川のほとりで携帯電話を眺めている・・・・・。

(おしまい)

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