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吐泥(へろど)43

2013/06/13 Thu 00:01

『奥さん』と呼ばれた事により、突然私は『妻』へと変貌してしまった。
 今までにも、妻に成り切りながらオナニーした事は何度もあった。巨大ディルドをしゃぶってみたり、乳首専用ローターを乳首に装着してみたり、又はピンクローターを亀頭に押し付けては、女のように悶えた事がある。
 妻の下着を着用するのは日常茶飯事で、ある時など、妻のTバックを履いて出勤し、満員電車の中でこっそり射精した。女子トイレの和式便器にしゃがみ、Tバックを履いたまま『おもらし』した事もあれば、公園のホームレスに妻のパンティーを履いた下半身を露出しながらオナニーした事もあった。

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 それら全て妻に成り切っての変態オナニーだった。妻だったらどうするだろう、妻だったらきっとこうするだろうと、常に妻の心理を想定し、悶々と妻を演じていた。
 私がそうする理由は、妻にそうして欲しいという願望があったからだった。そうした時の妻の心理や行動を考えると、たちまち異常な興奮が湧き上がり、居ても立っても居られなくなってしまうのである。
 だから想像だけでなく、実際に自分が妻を演じる事でその異常興奮を治めていたのだが、しかしそう考えると、いきなり私を『奥さん』呼ばわりして襲いかかってきたサムソンは、そんな私の内面に潜む異常な願望に気づいていたのかも知れなかった。
 事実サムソンは、私に襲いかかる前、「わかってますよ」と何度も言っていた。そして私に襲いかかってきた後も、「最初からわかってたんだよ」と乱暴に怒鳴っては、私を『妻』として扱った。

(この男は……一体何者なんだ……)

 そう怯えながらも、しかし私は、この正体不明の男に『妻』として愛撫される事に激しい欲情を感じていた。
 私は異常性欲者だが、男には全く興味はない。元々私にホモ的な要素はないはずなのに、しかし今、こうして男に嬲られながら女声で喘いでいる私は完全なるホモだった。
 そういえば、さっき木久蔵が汚した妻のパンティーを私が履いた瞬間、大量のヘドロが脳にドス黒い渦を作ったが、あの時私は、そのドス黒い渦にいつもと違う違和感を感じていた。
 あの違和感は、新種のヘドロに違いなかった。
 異常性欲者の私は、寝取られ願望というヘドロを筆頭に、使用済み下着フェチ、スカトロ、レ○プ、露出、獣姦、SM、痴○ン、乱交、等々、様々なヘドロを脳に溜めていた。
 が、しかし、何度も言うが、その中にホモというヘドロは一滴足りとも存在しておらず、という事は、ここに来て私は、新たにホモという新種のヘドロに感染してしまったのだった。

 そんな新種のヘドロは猛威を振るっていた。
 サムソンに乱暴なクンニをされていた私は、同じく、窓の向こう側でクンニされている本物の妻に感情移入しようと、必死に今の妻の気持ちを想像した。
 もちろん、今の妻は一刻も早くペニスを挿入されたいと思っているに違いなかった。ここに来る前、あれだけ私に事前調教されていたため、恐らく今の妻は、もはや誰のペニスでも構わないはずだった。
 しかし、この状況だと、それほど慌てる必要はなかった。ここまで来てしまえば、今から嫌という程にペニスがぶち込まれる事を、妻はわかっているはずなのだ。
 そう考えると、恐らく今の妻は、セックスされる前にフェラチオを望んでいるに違いなかった。というのは、いつも私とセックスをする時、妻はインサートされる前に、必ずフェラチオをする習慣があったからだった。
 その事前フェラは、いつも妻が自ら望んでするものだった。妻は自分の気を昂めるために、ねっとりとした濃厚なフェラをじっくりと時間をかけてする癖があった。
 実際、フェラをする前はカラカラに乾いていた妻の膣は、フェラをしている最中にじっとりと潤み始め、フェラを終了した後には、いつもローションを垂らしたかのようにヌルヌルに濡れていた。
 そんな妻の癖を知っていた私は、今の妻はフェラチオを求めているはずだと確信した。
 そう確信しながら窓の外を見ていると、不意にサムソンが私の股間から顔を上げ、ゆっくりと立ち上がった。

「ここに座れ……」

 サムソンは、今まで自分が座っていた床を指差しながら私にそう言った。その口調はまるで命令であり、妻も同じように外道共から命令されているのかと思うと、私はそこに座らずにはいられなかった。
 床に正座すると、今まで私が座っていた椅子にサムソンが座った。私のすぐ目の前に、サムソンの肉棒がヌッと突き出していた。それは、ゴツゴツとした血管が無数に浮き出し、まるで生まれたばかりの子馬のようにヌルヌルしていた。
 
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「舐めたいんだろ……」

 サムソンは不敵な薄ら笑いを浮かべながらにそう言った。
 私は、(冗談じゃない……そんな気持ち悪いもの……)と思いながら、素早くペニスから顔を背けた。

「わかってんだぞ……あの女、あんたの女房なんだろ……」

 サムソンが呟いた。それがどうしたって言うんだ、と思いながらサムソンをキッと睨むと、サムソンは勝ち誇ったような表情で窓の外を指差しながら、「あっちは始まってるよ」と笑った。
 慌てて視線を窓の外に向けた。露天風呂の湯に、妻の丸い尻がポッカリと浮かんでいた。妻は露天風呂の中で四つん這いになり、仰向けで湯に浮かんでいる茶髪男の下半身にしがみついていた。
 ドキドキしながら亀のように首を伸ばした。それでも見えなかったため、両膝を立てて浴槽の中を覗くと、妻は茶髪男のペニスをフェラチオをしていたのだった。

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 予想通りだった。妻は湯からヌッと突き出しているペニスを握り締め、まるでソフトクリームを舐めるかのようにペロペロと舌を這わせていた。
 最初からわかっていた事だった。わかってはいたが、しかし実際にそれを目の当たりにすると、激しい嫉妬と興奮で気が狂いそうになった。
 妻の舌は献身的だった。尿道口、カリ首の裏、竿の裏筋にチロチロと舌先を走らせ、まるで商売女のように丁寧に舐めていた。茶髪男から指示や命令をされぬとも、彼が感じる部分を自主的に探し出しているようだった。
 それだけでも激しい目眩を感じていた私だったが、しかし、いよいよ妻の唇が大きく開かれ、今まさにそれを口に含もうとするのを見てしまった瞬間、(もうやめてくれ!)と、そう心の中で叫び、慌てて目を閉じてしまった。
 たちまち脳の奥がクラクラっと揺らぎ、そのまま私はその場にベタッとへたり込んでしまった。
 グタッと項垂れたままジッと目を閉じていると、不意に、新幹線の中で『食べログ』を見ながら、「ここの海鮮丼美味しそうだよ〜」と笑っていた妻の顔が浮かんだ。
 妻は、元々こんな女ではなかった。真面目で大人しく、結婚当初は、AVにさえ嫌悪を示すほどの潔癖な女だった。
 なのに妻は、今、見ず知らずの他人の性器を平気でしゃぶっている。しかも、相手をより感じさせようと積極的に舌を動かしているのだ。
 それを思うと、妻が愛おしくて堪らなくなり、この現実に耐えきれなくなった。
 私はそっと目を開けた。妻のパンティーからはみ出す亀頭には、既に大量の我慢汁が溢れ、まるでフレンチドレッシングを垂らされたプチトマトのように輝いていた。
 今すぐそれを狂ったようにシゴきまくり、他人棒を咥える妻を見ながら大量のヘドロを放出したい衝動に身震いしていると、頭上から「おい……」というサムソンの声が聞こえた。
 恐る恐る見上げると、すぐ目の前にサムソンのペニスが突き立てられていた。

「お前もしゃぶれ……あの女みたいにしゃぶってみろ。きっと楽になるぞ……」

 そんなサムソンの声は催眠術のようだった。ヘドロが渦巻く頭の中に、「楽になるぞ……楽になるぞ……」というサムソンの声が延々と木霊し、その声と共に唇をゆっくりと開いていた。
 丸く開いた口に、紫色の亀頭が迫ってきた。下唇に亀頭が触れ、我慢汁がヌルヌルした。パンパンに腫れた亀頭は、巨大なグミのような感触だった。

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 恐る恐る舌を伸ばすと尿道に触れた。ジッと目を閉じながら、『人』という字に舌先を滑らせていると、そこからみるみる我慢汁が溢れ出し、まるで納豆を食べているかのように口内がネバネバになった。
 初めて舐めた我慢汁の味は、鼻水のように塩っぱかった。
 その生温かい我慢汁に舌先を滑らせながら、先程の妻の真似をしてカリ首の裏や裏筋へと舌を伸ばした。妻もこうしていたのかと、そればかりを想像しながら舌をチロチロと動かし、自分のペニスをシコシコとシゴいた。
 そうしていると、突然サムソンは私の後頭部に手を当てた。私の頭部が逃げないように右手で固定し、ゆっくりと腰を突き出してきた。
 私の口内にコリコリとした肉の棒が滑り込んできた。それを根元まで押し込まれると、そこで初めて強烈な生臭さを感じ、私はそれを咥えたまま「おぇっ」と嘔吐いてしまった。
 すると嘔吐く口内の感触が気持ち良かったのか、サムソンは「んんん……」と唸りながら腰を振り始め、私の口内にそれをヌポヌポとピストンし始めたのだった。

 口内を犯される私は、そのコリコリとした肉棒にいつしか感じてしまっていた。まるで頬の裏に性感帯があるかのように、その出たり入ったりと繰り返す肉棒の感触は不思議な快感を与えてくれた。
 その快感は、妻を演じる事により更に激しくなった。今頃妻も、こうやって他人棒を咥えながら悶えているのかと想像すると、不意に私は自分の意思でそれを根元まで飲みこみ、狂ったようにしゃぶりまくったのだった。

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「おぉぉぉ……凄いじゃないか奥さん……いつもそうやって旦那のペニスをしゃぶってるのか……あぁぁぁ……いいぞ……いいぞ……もっと激しくしゃぶってくれ……あぁぁぁ……」

 サムソンにそう奥さんと呼ばれる度に私は身震いした。恐怖と快感に身震いしながら、汗臭い陰毛をジャリジャリと鼻に擦り付けた。
 そうしていると、不意にサムソンが「おい……見てみろよ……いよいよ始まったぜ……」と笑った。
 私は頭部を前後に動かしながらソッと横目で窓の外を見た。
 湯に浮かんだ妻の真っ白な体に三匹の外道が群がっていた。外道共は妻にペニスをしゃぶらせ、必死にペニスを咥えている妻の尻に指を挿入し、そしてタプタプと揺れる乳房にしゃぶりついていた。

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 まさにそれは、スカパーのアニマルプラネットで見た『サバンナの掟』のワンシーンだった。ジャッカルの群れに襲われたインパラが、無残に貪り喰われて行くあのシーンそのものだった。
 妻は、これでもかというくらいに尻肉を押し広げられていた。その押し広げられた谷間に指を入れられ、浴槽の湯が激しくポチャポチャと波打つほどにピストンされていたが、それでも妻は抵抗する事なく、むしろ、もっとそこを穿って欲しいかのように尻を突き出していた。
 サムソンもそれに気づいていたのか「あの女……ケツに入れられたくてウズウズしてるみたいだな……」と笑った。
 何気にそう呟いたサムソンだったが、しかしその言葉は、もはや完全に妻に成り切っていた私の胸を残酷に抉った。
 まるで夢遊病者のように何が何だかわからなくなった私は、ペニスをゆっくり口から抜いた。そして、いつも妻がそうしているようにカリ首の裏や竿をピチャピチャと舐めながら、震える指で恐る恐るパンティーを脱ぎ始めた。
 膝までパンティーを下ろすと、木久蔵の精液でドロドロに汚れたクロッチが目に飛び込んできた。それを見るなり、まるで自分が汚したかのような感覚に陥った私は、(こんなに濡れてれる……)と呟きながら妻を演じ、木久蔵の精液がドロドロと付着する睾丸を指で弄った。
 そんな精液は肛門にまで達していた。肛門は、まるで下痢を漏らしたかのようにドロドロに濡れていた。
 そこに人差し指をヌルヌルと滑らせながら尻を突き出し妻を演じた。早く入れて、早く入れて、と心で何度も呟きながらペニスにしがみつき、その無数に血管が浮き出る竿にベロベロと舌を這わせた。

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 そんな私にサムソンが気づいた。サムソンは、パンティーを半分までずらしながら肛門を愛撫している私に気付くと、「お前も入れて欲しいのか」と、嬉しそうに笑った。
 私は必死に妻を演じた。こんなモノを入れられたら肛門が裂けてしまうと怯えながらも、それでも妻に成り切りたかった私は、恐る恐るコクンっと小さく頷いた。

「よし。いいだろう。奥さんにも入れてやるよ。ケツをこっちに向けろ……」

 サムソンはそう言いながら、伸ばした右足で私の尻をドンっと突いた。
 無理だ、絶対に無理だ。そう心で叫びながらも私は立ち上がった。そしてドキドキしながらサムソンに背を向けると、ゆっくりと前屈みになり尻を突き出した。
 サムソンは尻の丸い部分をスリスリと手の平で摩りながら、「これじゃあ穴が見えないぞ……自分で尻を開いて見せてみろ」と笑った。私は両手で尻肉を押さえながら、言われるがままにそこを開いた。
 開かれた谷間に木久蔵の精液が糸を引くのがわかった。それを見たサムソンは、「なんだこれ、ヌルヌルじゃねぇか」と笑った。

 ふと窓の外を見ると、湯船にポッカリと浮かぶ妻の尻が見えた。肛門を丸出しにした妻の尻を外道の手がスリスリと撫でていた。

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 同じように尻を撫でられていた私は、たちまち妻に感情移入した。きっと妻は、そこに入れられたくて疼いているはずだと思うと、自然に私の両手に力が入り、更に尻の谷間を大きく開いていた。

「可愛い肛門してるね奥さん……」

 そう笑いながら、サムソンは私の肛門に人差し指を突きつけた。
 そして木久蔵の精液を潤滑油にしながら、剥き出された肛門に人差し指をヌルヌルと滑らせると、低い声で「こんなにヌルヌルに濡らして……奥さん……あんた変態だろ……」と呟き、その未開発の穴の中に指をヌルッと入れたのだった。
 
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(つづく)

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